MOTコレクション

被膜虚実
特集展示 横尾忠則―水のように
生誕100年 サム・フランシス

東京都現代美術館では、戦後美術を中心に、近代から現代にいたる約5700点の作品を収蔵しています。「MOTコレクション」展では、会期ごとに様々な切り口を設けて収蔵作品を展示し、現代美術の持つ多様な魅力の発信に努めています。
1階では、「被膜虚実(ひまくきょじつ)」と題し、1980年代末以降の作品を紹介します。このほど新規収蔵した三上晴子の作品を起点に、石原友明、平川典俊、ホンマタカシ、開発好明、加藤美佳、名和晃平、百瀬文、潘逸舟、トーマス・デマンド、方力鈞ほかによる多種多彩な作品をたどりながら、そこに見られる身体観の移ろいと生への眼差しに着目します。
3階では、「特集展示 横尾忠則水のように」と題し、2021年の当館での個展を機に収蔵された作品を中心にご紹介します。1960年代から近作まで、その変化に富んだ数々の作品に表れた「水」の表現に注目することで、新たな魅力を探っていきます。あわせて、横尾とゆかりの深い作家の作品も展示します。
また、今年生誕100年を迎えたサム・フランシスの大きな絵画のシリーズもお楽しみください。

*展示内容は都合により変更になる場合がございます。予めご了承ください。

展覧会チラシ(PDF)
出品リスト
パンフレット
特集展示 横尾忠則 作品解説
ガイドスタッフによるつぶやきトーク(PDF)

-道草のすすめ-「点 音」 and "no zo mi"(PDF)
MOTみつけるMAP(PDF)

出品予定作家

石原友明、伊庭靖子、梅沢和木、小沢剛、開発好明、加藤美佳、金氏徹平、千葉正也、名和晃平、潘逸舟、平川典俊、方力鈞、福田美蘭、ホンマタカシ、三上晴子、村瀬恭子、百瀬文、横尾忠則、トーマス・デマンド、サム・フランシス、デイヴィッド・ホックニー、ジャスパー・ジョーンズ、アンディ・ウォーホル、トム・ウェッセルマンほか

被膜虚実(ひまくきょじつ)

  • 三上晴子 《スーツケース | World Membrane: Disposal Containers – Suitcases》 《[スーツケース(黄)]》1992-93 MOTコレクション展示風景 撮影:柳場大

  • 石原友明《約束》1988  Photo: Norihiro Ueno

  • ホンマタカシ 《「TOKYO SUBURBIA 東京郊外」浦安マリナイースト21、千葉県》1995-1998

  • 加藤美佳《カナリヤ》1999

  • 名和晃平 《PixCell-Deer #17》2009 Photo: Nobutada OMOTE | Sandwich

  • 金氏徹平《White Discharge(建物のようにつみあげたもの#4)》2009 Photo: Eiji Ina

  • 千葉正也《タートルズ・ライフ#3》2013

  • 潘逸舟《帰る場所》2010

  • 百瀬文《I.C.A.N.S.E.E.Y.O.U》2019

特集展示 横尾忠則―水のように

  • 横尾忠則 《霊妙な得》2021

  • 横尾忠則 《暗夜行路 赤い闇から》2001

  • 横尾忠則 《シン・香港ナイト》2021/2022

生誕100年 サム・フランシス

サム・フランシス(左から)《無題(SFP85-110)》《無題(SFP85-95)》《無題(SFP85-109)》1985 寄託(アサヒグループジャパン株式会社所蔵) MOTコレクション展示風景 撮影:柳場大

展覧会のみどころ

  • 1階では、前会期から引き続き、「被膜虚実」展を、一部作品の展示替えを行って構成しています。1980年代末以降の作品が、緩やかなテーマにそって時系列順に並びます。約30年の間に、個々に生み出された作品を巡りながら、時間の経過やその背景を感じとるとともに、絵画、立体、写真、映像、インスタレーションなど多彩な現代美術の表現に触れることができます。

  • 新規収蔵した、三上晴子による1990年代初めの貴重な作品群を一挙に公開。2015年に急逝した三上は、現存する作品が極めて少ないことでも知られています。ほかにも活躍著しい百瀬文、潘逸舟、開発好明らによる、近年新規収蔵した映像作品を紹介しています。

  • 1988年にヴェニス・ビエンナーレ(アペルト部門)に出品された石原友明の大作インスタレーション《約束》は、幅20mを超える青い画面が拡がる空間に、作者の身体イメージが、被膜に覆われた種子あるいは小舟のように配される、体感的な展示です。

  • 3階では、空間を広々と使い、今年生誕100年を迎えるサム・フランシスの大きな絵画のシリーズ(寄託: アサヒグループジャパン株式会社所蔵)を展示します。

  • 横尾忠則の特集展示では、絵画とグラフィック作品約70点をご紹介します。「水」の表現に着目しながら、「水のように」様々にかたちを変えていく横尾の軌跡をたどります。

  • 横尾忠則の展示に併せて、横尾とゆかりの深い作家である、アンディ・ウォーホルやトム・ウェッセルマン、デイヴィッド・ホックニー、ジャスパー・ジョーンズの作品をご紹介します。また、常設展示されている宮島達男の一室にも横尾作品を展示します。コレクション展ならではの展示をお楽しみください。
  • 2023 marks the centennial of Sam Francis (June 25, 1923 – November 4, 1994). Sam Francis Foundation celebrates the 100th anniversary of Francis’s birthday and his continued creative legacy through exhibitions, educational events, special projects, articles, and archival explorations. Inviting scholars, colleagues, artists, institutions, and historians, this commemorable year will explore their relationship with Francis, his art, his creative legacy, and his inspiration.

基本情報

会期

2023年7月15日(土)~11月5日(日)

休館日

月曜日(7/17、9/18、10/9は開館)、7/18、9/19、10/10

開館時間

10:00-18:00(展示室入場は閉館の30分前まで)

観覧料

一般500円(400円) / 大学生・専門学校生 400円(320円) / 高校生・65歳以上 250円(200円) / 中学生以下無料
※( ) 内は20名様以上の団体料金
企画展デイヴィッド・ホックニー展」、「あ、共感とかじゃなくて。」のチケットでMOTコレクションもご覧いただけます。
※ 小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※ 身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料になります。
※9月18日「敬老の日」(65歳以上対象)と、 10月1日「都民の日」は、MOTコレクション展の観覧料が無料になります。

会場

東京都現代美術館 コレクション展示室

主催

東京都、公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

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