「多田美波―光、凛と ゆれる」展関連プログラム

ゆれる光:戦後美術における女性彫刻家の実践を中心に【Day 2】

「多田美波―光、凛と ゆれる」展関連プログラムとして、東京都現代美術館ではAWARE: Archives of Women Artists, Research and Exhibitionsとの共催で2日間のシンポジウムを開催します。
本シンポジウムでは、多田の活動を出発点に、戦後の彫刻・立体造形における女性作家の実践に目を向け、美術、建築、デザインを横断する関係について考察します。国内外から研究者やキュレーターを迎え、素材、抽象表現、公共空間に焦点をあてながら、戦後の空間表現とジェンダーの関係を多角的に探ります。

Day 2では、公共空間における彫刻と建築の関係、作品とその設置場所との関わり、さらに作品の保存をめぐる問題について考えます。

登壇者
・小田原のどか(彫刻家、批評家)
・梅村尚幸(札幌芸術の森美術館 学芸員)
・Gabrielle Schaad/ガブリエル・シャード(美術史家、チューリヒ芸術大学 美術学 講師)

登壇者プロフィール

  • 小田原のどか/おだわら・のどか
    彫刻家、評論家。芸術学博士。版元主宰、横浜国立大学教員。1985年宮城県生、神奈川県鎌倉市在住。彫刻を起点に著述・作品制作・社会運動に取り組み、ジェンダー、脱帝国主義、公共性の観点から理論と実践の両輪で美術史を再検討する。主な個展に国際芸術センター青森[ACAC]、つなぎ美術館など。主な単著に『近代を彫刻/超克する』(講談社)、『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(青土社)。2026年度国立アートリサーチセンター客員研究員。

  • 梅村尚幸/うめむら・なおゆき
    1987年札幌市生まれ。北海道大学文学部卒業、北海道大学大学院文学研究科修士課程修了、同博士課程中退。在学中にドイツのミュンヘン大学に留学。2017年より札幌芸術の森美術館学芸員、2021年より一般財団法人地域創造へ出向、2023年より本郷新記念札幌彫刻美術館学芸員、2026年より現職。主な担当展覧会に「札幌美術展 砂澤ビッキ―風—」(2019年)、「没後50年 山内壮夫展」(2025年)。主な編著書に『砂澤ビッキ 風を彫った彫刻家』(マール社)、『ドイツ城郭史 無窮の楼閣』(私家版)、『山内壮夫 共鳴する彫刻』(中西出版)。近年は「美術家から見た建築家との協働」についての研究を行っている。

  • Gabrielle Schaad/ガブリエル・シャード
    美術史・建築史研究者。チューリヒ芸術大学で美術分野の講師を務め、Exhibiting and Making Publicプログラムを主宰している。研究では、戦後から現代に至る美術およびフェミニズムの空間的実践を、物質性、環境、ジェンダー、トランスナショナルな関係性といった観点から考察している。スイス連邦工科大学チューリヒ校(ETH Zurich)で博士号を取得。2013年から2015年には文部科学省奨学金留学生として埼玉大学に在籍した。近刊予定の著書『Concrete and Code: Material Politics of Art and Environment in Postwar Japan』では、具体、メタボリズム、1970年大阪万博を取り上げ、戦後日本における美術と環境をめぐる物質の政治学を考察している。また、チューリヒの吉川静子&ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン財団の理事を務める。

基本情報

日時

2026年11月8日(日)14:00~16:00(開場13:45)
*本シンポジウムは2日間にわたり開催されます。Day 1|11月7日(土)はこちら

会場

東京都現代美術館 B2F 講堂

定員

180名(事前申込不要/先着順)

参加費

無料

登壇者

小田原のどか(彫刻家、批評家)
梅村尚幸(札幌芸術の森美術館 学芸員)
Gabrielle Schaad/ガブリエル・シャード(美術史家、チューリヒ芸術大学 美術学 講師)

モデレーター

天田万里奈、Nina Volz/ニナ・ヴォルツ(AWARE)
小高日香理、田村万里子(東京都現代美術館 学芸員)

*日英同時通訳あり(機材の数には限りがあります)

AWARE(アウェア)について

AWARE: Archives of Women Artists, Research & Exhibitionsは、キュレーターで美術史家のカミーユ・モリノーによって2014年に共同設立され、現在も同氏がディレクターを務めています。AWAREは2026年まで非営利団体として活動し、同年、ポンピドゥー・センター国立近代美術館の一部門となりました。国際色豊かなチームで構成されるAWAREは、女性およびノンバイナリーのアーティストを可視化するため、その功績や作品に関するコンテンツを制作し、フランス語・英語・日本語の3言語によるウェブサイトで無料公開しています。AWAREは、世界各地の500名を超える研究者、キュレーター、フェミニスト美術史家、美術評論家、アクティビストによって執筆されたテキストを通して、多様な視点に基づく研究・情報発信を行っています。AWAREのデータベースには、視覚芸術、デザイン、建築の分野で活動する女性、トランスジェンダー、ノンバイナリーのアーティストに関するコンテンツが、表現媒体や国・地域を限定することなく収録されています。またAWAREは、女性、トランスジェンダー、ノンバイナリーのアーティスト、およびジェンダー研究に関する調査研究を広く普及させるため、世界各地の文化機関、大学、美術館、その他の独立組織と連携し、国際的な規模でシンポジウム、座談会、セミナーを開催するとともに、独自の出版物を編集・刊行しています。
https://awarewomenartists.com/aware_japan/

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