「多田美波―光、凛と ゆれる」展関連プログラム

ゆれる光:戦後美術における女性彫刻家の実践を中心に【Day 1】

「多田美波―光、凛と ゆれる」展関連プログラムとして、東京都現代美術館ではAWARE: Archives of Women Artists, Research and Exhibitionsとの共催で2日間のシンポジウムを開催します。
本シンポジウムでは、多田の活動を出発点に、戦後の彫刻・立体造形における女性作家の実践に目を向け、美術、建築、デザインを横断する関係について考察します。国内外から研究者やキュレーターを迎え、素材、抽象表現、公共空間に焦点をあてながら、戦後の空間表現とジェンダーの関係を多角的に探ります。

Day 1では、第二次世界大戦後の女性彫刻家による素材や制作手段の革新に着目し、その美術史的意義を考察します。

登壇者
・Charlotte Matter/シャーロット・マター(美術史家、バーゼル大学 現代美術学 ラウレンツ助教)
・中嶋 泉(大阪大学大学院人文学研究科准教授)
・Annalisa Rimmaudo/アナリサ・リマウド(ポンピドゥー・センター現代美術コレクション部門キュレーター)

登壇者プロフィール

  • photo by Lukas Wassmann.

  • Charlotte Matter/シャーロット・マター
    美術史家、バーゼル大学現代美術史准教授。同大学「イメージ理論・歴史研究センター(eikones)」の運営委員も務める。著書『Feminist Substances: Plastics in Art of the 1960s and 1970s』(Manchester University Press、2026年)では、1960年代から1970年代の美術におけるプラスチックの使用をフェミニズムの観点から考察し、カルラ・アッカルディ(イタリア)、レア・ルブリン(アルゼンチン/フランス)、アリーナ・シャポシニコフ(ポーランド/フランス)を事例として取り上げている。
    また、Sculpture Journal の共同編集者を務め、これまでに ASAP/journal、Critique d’art、kritische berichte、RACAR、Texte zur Kunst、Third Text などに論考を発表している。

  • 中嶋泉/なかじま・いずみ
    大阪大学大学院人文学研究科准教授。専門は近現代美術史、ジェンダー研究。戦後日本美術を中心に、美術制度や批評言説とジェンダーの関係について研究している。著書に『アンチ・アクション――日本戦後絵画と女性画家』(ブリュッケ、2019年/増補文庫版、筑摩書房、2025年)。同書により第42回サントリー学芸賞受賞。

  • Annalisa Rimmaudo/アナリサ・リマウド
    パリの国立近代美術館ポンピドゥー・センター、現代コレクション部門のアシスタント・キュレーター。2003年、ソルボンヌ(パリ第1)大学にて現代美術史の博士号を取得。
    ポンピドゥー・センターにおいて数多くの展覧会を企画し、主なものに「Annette Messager Christian Boltanski」(マラガ、2026年)、「Enormement bizarre. Jean Chatelus Collection」(パリ、2025年)、「Christian Boltanski: Faire son temps」(パリ、2019年)、「Jim Dine」(ポンピドゥー・センター[パリ、マラガ]およびモスクワ・マルチメディア美術館、2018年)、「L'œil écoute」(パリ、2017年)などがある。
    2009年にはカミーユ・モリノーとともに「Elles@centrepompidou」展を共同企画したほか、ヨーロッパ各地の美術機関による展覧会やカタログ制作にも数多く携わっている。
    また、AWAREの編集委員を務め、同サイトに多数の論考を寄稿している。主なものに「Minimal and Post-Minimal Sculpture Beyond the White Cube」(2024年)がある。

基本情報

日時

2026年11月7日(土)14:00~16:00(開場13:45)
*本シンポジウムは2日間にわたり開催されます。Day 2|11月8日(日)はこちら

会場

東京都現代美術館 B2F 講堂

定員

180名(事前申込不要/先着順)

参加費

無料

登壇者

Charlotte Matter/シャーロット・マター(美術史家、バーゼル大学 現代美術学 ラウレンツ助教)
中嶋 泉(大阪大学大学院人文学研究科准教授)
Annalisa Rimmaudo/アナリサ・リマウド(ポンピドゥー・センター現代美術コレクション部門キュレーター)

モデレーター

天田万里奈、Nina Volz/ニナ・ヴォルツ(AWARE)
小高日香理、田村万里子(東京都現代美術館 学芸員)

*日英同時通訳あり(機材の数には限りがあります)

AWARE(アウェア)について

AWARE: Archives of Women Artists, Research & Exhibitionsは、キュレーターで美術史家のカミーユ・モリノーによって2014年に共同設立され、現在も同氏がディレクターを務めています。AWAREは2026年まで非営利団体として活動し、同年、ポンピドゥー・センター国立近代美術館の一部門となりました。国際色豊かなチームで構成されるAWAREは、女性およびノンバイナリーのアーティストを可視化するため、その功績や作品に関するコンテンツを制作し、フランス語・英語・日本語の3言語によるウェブサイトで無料公開しています。AWAREは、世界各地の500名を超える研究者、キュレーター、フェミニスト美術史家、美術評論家、アクティビストによって執筆されたテキストを通して、多様な視点に基づく研究・情報発信を行っています。AWAREのデータベースには、視覚芸術、デザイン、建築の分野で活動する女性、トランスジェンダー、ノンバイナリーのアーティストに関するコンテンツが、表現媒体や国・地域を限定することなく収録されています。またAWAREは、女性、トランスジェンダー、ノンバイナリーのアーティスト、およびジェンダー研究に関する調査研究を広く普及させるため、世界各地の文化機関、大学、美術館、その他の独立組織と連携し、国際的な規模でシンポジウム、座談会、セミナーを開催するとともに、独自の出版物を編集・刊行しています。
https://awarewomenartists.com/aware_japan/

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