「あ、共感とかじゃなくて。」展 関連プログラム

POP-UPソーシャルカフェ

〜作品から社会課題について考えるwith MOTインターン〜

有川滋男《ディープリバー》2023年
Photo: ookura hideki | KUROME photo studio

このPOP-UPソーシャルカフェは、《教科書カフェ》の向かいに2日間だけ現れる対話の場です。飲食物は提供できませんが、カフェに見立てたメニューから話題を選んで対話をします。カフェのマスターは、展覧会アシスタントであるMOTインターンが務めます。作品の正しい解釈を探るのではなく、作品を通して社会のことを考える40分間です。

「あ、共感とかじゃなくて。」展は、観客一人ひとりが自分の日常における「共感」について考えるきっかけになることを意図していますが、同時に「見知らぬ誰かのことを想像する展覧会」というキャッチコピーが示すとおり、家族や友人などの近しい人間関係に限定せず、直接知っているわけではない誰かが置かれている状況や心情に思いをはせることへの呼びかけでもあります。
例えばひきこもりの人々との協働によって生み出される渡辺篤(アイムヒア プロジェクト)の作品を通して、ひきこもり経験のない人も、ひきこもりの人々が置かれている状況や、その苦しみや痛みについて考えることができます。その他の作家の作品についても、自分とは異なる状況にある人のことを考える契機として見ることができるでしょう。

―マスターのごあいさつ―
「あ、共感とかじゃなくて。」というタイトルの本展は、「共感」に異議を申し立てているように見えます。しかしこれは、決して他者への無関心を唱えるものではありません。むしろ本展の出品作品に通底しているのは、他者の生への関心にほかならないと考えます。あなたは自分の日常生活に姿を現していない人々の生存様態に関心を寄せて、それを想像したことがありますか?
私たちの社会が発展するにつれて、地球環境の悪化、格差の拡大、高齢化など社会構造の変化、多様性が受け入れられにくい社会のあり方など、さまざまな課題が浮き彫りにされています。平穏な生活を送っている人がいる一方で、それらの課題に向きあわざるを得ない人たちもいます。
POP-UPカフェという一時的な場で、ここにいない他者のことを想像しながら、ここで出会った人と話し合ってみましょう。共感しなくていい。ただ個々の生を了解して、私たちの間にある「差」に耳を傾けてみましょう。
                                         李 玉瑩(MOTインターン)

POP-UP カフェ メニュー それぞれどんな内容なのかは、当日のお楽しみです。食べ物ではありません。
ソリタリー スター コーヒー(Solitary Star Coffee
グランパ ビネガー ドリンク(Grandpa Vinegar Drink
ワンアンドワン ハンドレッド パフェ(One and One Hundred Parfait
トロピカル フォレスト アイスクリーム(Tropical Forest Ice Cream
レインボウ ゼリー(Rainbow Jelly
グリーンマウンテン カキゴオリ(Green Mountain Shaved Ice

基本情報

日時

2023年9月14日(木)11:0011:40

対象

どなたでも
*展示作品に言及しながら対話をするので、先に展覧会を観てからご参加ください

定員

4名
状況に応じて当日参加も受け付けます。

会場

東京都現代美術館 企画展示室B2F アトリウム(「あ、共感とかじゃなくて。」展 展示室内)

参加費

無料
*ただし当日有効の「あ、共感とかじゃなくて。」展チケットが必要です。

申込方法

申込フォームから必要事項をご記入の上、お申込みください。
定員に達し次第、受付を終了します。

*本イベントは9月21日(木)にも開催します。ご都合にあう日にご参加ください。詳細・申込はこちら

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