リニューアル・オープン記念展  企画展

百年の編み手たち

-流動する日本の近現代美術-


◆ 企画展 「百年の編み手たち - 流動する日本の近現代美術 -」

開催概要

本展は、1910年代から現在までの百年にわたる日本の美術について、編集的な視点で新旧の表現を捉えて独自の創作を展開した編み手である作家たちの実践として、当館のコレクションを核に再考するものです。
岸田劉生が活躍した大正時代から現在まで、それぞれの時代の「編み手たち」は、その時々の課題と向き合い、「日本の美術のありよう」をめぐって批評的に制作してきました。
本展で試みる日本の近現代美術をめぐる語りは、揺るがぬ史観に基づくものというより、さまざまな要素の選択的な「編集」を通して主体を揺るがせつつ制作を行う作家たちの活動に着目し、その背景を探っていくものです。さらに、時代とともに変化してきた、当館が位置する木場という地域をめぐる創造も紹介します。
日本の近現代美術史のなかに点在する重要な作品群を、当館の3フロアの展示室全体を使って総覧することで、百年にわたる歴史の一側面があきらかになるでしょう。

みどころ

  • 企画展示室3フロア全てを使って、1910年代から現在までの、当館の実験精神あふれる作品の数々を、現在の創造に繋がる視点で紹介する、初めての機会です。
  • 日本の近現代の創造を、新旧の多様な表現や技術を編集し、そして社会と創造的な関係を切り結んできた「編み手たち」による試みという側面から再考します。それらからは、ハイブリッドな性格をもつ日本における創造のありようそのものを主題とする、先駆的な制作のあり方が見えてくるでしょう。
  • 同時代美術の多様なあり方と伴走してきた当館のコレクションの中から、選りすぐりの作品だけでなく、図書室の創作版画誌や特別文庫など戦前からの貴重な資料を紹介します。

出品作家

靉嘔、会田誠、靉光、秋山祐徳太子、朝倉摂、阿部展也、有島生馬、池田龍雄、石井柏亭、石田尚志、泉太郎、磯辺行久、伊藤存、梅沢和木、梅津庸一、梅原龍三郎、漆原英子、瑛九、大岩オスカール、大竹伸朗、大野俶嵩、岡﨑乾二郎、岡本太郎、小倉遊亀、小沢剛、落合多武、オノ・ヨーコ、オノサトトシノブ、恩地孝四郎、風間サチコ、柏原えつとむ、桂ゆき、加藤泉、加藤太郎、金山明、金氏徹平、鹿子木孟郎、川俣正、河原温、神原泰、岸田劉生、北川民次、北代省三、木村荘八、工藤哲巳、国吉康雄、小泉明郎、河野通勢、小林正人、駒井哲郎、斎藤義重、斎藤与里、篠原有司男、清水登之、白髪一雄、白川昌生、末永史尚、菅木志雄、杉戸洋、杉全直、杉本博司、住谷磐根、諏訪直樹、清宮彬、髙柳恵里、多田美波、辰野登恵子、田中敦子、田中功起、田中千鶴子、千葉正也、椿貞雄、鶴岡政男、手塚愛子、寺田政明、照屋勇賢、東郷青児、堂本尚郎、冨井大裕、豊嶋康子、中澤弘光、中西夏之、中野淳、中ハシ克シゲ、中原實、中村一美、中村宏、奈良美智、名和晃平、野田哲也、浜田知明、深沢索一、福沢一郎、福島秀子、福田美蘭、藤田嗣治、藤牧義夫、舟越桂、ホンマタカシ、前田藤四郎、牧野虎雄、松江泰治、松本竣介、丸山直文、三木富雄、三島喜美代、南川史門、村上隆、村山知義、毛利悠子、元永定正、森千裕、森村泰昌、八木良太、柳幸典、柳瀬正夢、ヤノベケンジ、矢部友衛、山口勝弘、指差し作業員、横尾忠則、横堀角次郎、𠮷田博、吉原治良、Chim↑Pom、O JUNほか

※会場の都合により会期中、一部作品の展示替を予定しております。

リニューアル・オープン リーフレット(PDF)

  • 岸田劉生《椿君に贈る自画像》1914

  • 中原實《杉の子》1947

  • 鶴岡政男《重い手》1949

  • 桂ゆき《抵抗》1952

  • 靉嘔《田園》1956

  • 横尾忠則《腰巻お仙》(劇団状況劇場)1966

基本情報

会期

2019年3月29日(金)- 6月16日(日)

休館日

月曜日(ただし4月29日、5月6日は開館)、5月7日

開館時間

10:00~18:00(3月29日は20:00まで)

※展示室入場は閉館の30分前まで

観覧料
一般1,300円(1,040円)/大学生・専門学校生・65歳以上900円(720円)/中高生600円(480円)/小学生以下無料

※企画展のチケットでコレクション展もご覧いただけます。

※( )内は20名様以上の団体料金
※小学生以下のお客様は保護者の同伴が必要です。
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付添いの方(2名まで)は無料
※第3水曜日(シルバーデー)は65歳以上の方は年齢を証明できるものを提示していただくと無料になります。
※家族ふれあいの日(毎月第3土曜日と続く日曜日)は、18歳未満の子を同伴する都内在住の方2名まで、入場料金が半額になります。
• 会期中、「横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館」展(4月13日[土]~ 6月23日[日])のチケット(半券可)を東京都現代美術館チケットカウンターでご提示いただくと、企画展の観覧料が1割引となります。 また企画展チケットを横浜美術館の券売所でご提示いただくと、「横浜美術館開館30周年記念 Meet the Collection ―アートと人と、美術館」展の一般観覧料が当日料金の100円割引となります。(チケット1枚につき2名まで有効、他の割引との併用はできません。)
• 企画展の有料観覧済みチケットをチケットカウンターでご呈示いただくと2回目の観覧料が300円引き(チケット1枚につき1回限り有効、他の割引との併用はできません。)

 3月29日(金)は入場無料

会場

東京都現代美術館 企画展示室 3F、1F、地下2F

主催

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

TOPICS

3/29(金)-31(日)の3日間、イベントを開催

●和太鼓の生演奏
当館立地地域で30 年間活動する「元加賀(もとかが)小学校和太鼓クラブ」による、和太鼓の生演奏です。
3月29日(金)10:00–10:10 場所:エントランスホール
3月31日(日)11:30–12:00 場所:中庭
※雨天の場合は①10:30–、②11:00–、③11:30–(各演奏時間10分程度)場所:エントランスホール
●鈴木昭男《道草のすすめ―「点 音(おとだて)」and “no zo mi”》公開記念 パフォーマンス
世界的なサウンド・アーティストの鈴木昭男がダンサーの宮北裕美と共に、道草しながら美術館をめぐります。
3月29日(金)①13:00– 場所:屋外展示場ほか ②18:00– 場所:コレクション展示室ほか ※入場無料
3月30日(土)15:00– 場所:屋外展示場ほか ※コレクション展のチケットをお求めの上、ご参加ください。

リニューアル・オープン記念イベント「館内スタンプラリー」

新しく改修された当館のいくつかのエリアを回遊していただくスタンプラリー。
リニューアル・オープン記念展の会期中全てのスタンプを集めると、当館オリジナルステッカー(数量限定)をプレゼント!

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