日本の美術―よみがえる1964年

展覧会概要

1960年代は、日本の戦後美術にとって転換期といえる時期でした。その中でも特に、1964年の美術会の動向にテーマを絞った「日本の美術―よみがえる1964年」展を開催いたします。

この年日本は高度経済成長のただ中、東海道新幹線が開通し、東京オリンピックが開催されました。日本は戦後の復興から、新たな国際化の時代へと急速に歩みはじめます。その一方で、公害問題や核の脅威などの心理的不安も強く意識されていました。そのような社会状況を反映して、美術会においても時代の空気を享受するかのような楽観的な表現がなされる一方、欧米の新たな美術動向に触発されて、真剣な模索が行われています。

本展では、日本画や洋画などの代表作家の作品から、国際的に活躍していた作家や前衛美術の動向まで回顧しながら、当時の美術状況の全般を再現します。それによって戦後美術の転換期の姿を浮かび上がらせようとしています。
―この年にアーチストたちが何を見、何を感じていたのか追体験してみませんか。


展覧会情報

展覧会名
日本の美術―よみがえる1964年
会 期

1996年1月13日(土)〜1996年3月24日(日)
休館日
月曜日 祝日の場合は翌日
開館時間
10:00〜18:00 毎週金曜日は21:00まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般800円、児童・生徒400円

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