アンソニー・カロ展
展覧会概要
この展覧会は、彫刻家アンソニー・カロ(1924年、英国生)のわが国初の大規模な個展として、1950年代から90年代まで100点以上の作品を展示し、東京都現代美術館に彫刻と空間のドラマを実現しようとするものです。
カロはイギリスのみならず世界の彫刻界の巨匠として活躍を続けています。カロがその評価を確立したのは1960年代のことです。赤や黄色などの原色を鉄に彩色した抽象彫刻は、空間の中に描かれた絵のように鮮烈な躍動感を持ち、現代美術の新しい領域を切り開きました。
70年代に入り、錆びた鉄板の荒々しい存在感を生かした彫刻へと転じ、80年代には彫刻に建築的要素を加えたモニュメンタルな「建築彫刻」を生み出しました。最近は日本に滞在して和紙を使った作品(紙による彫刻)も試みています。
本展は東京都現代美術館の広大な展示空間が初めて可能にする大規模で実験的な彫刻展であり、サンクンガーデンなどの屋外にも展示部分を持ち、広大な展示空間に作品が展開します。全体の空間にドラマを与え、より印象深い鑑賞環境を実現するため、建築家安藤忠雄氏が会場構成を担当します。
展覧会情報
展覧会名
アンソニー・カロ展
会 期
1995年6月30日(金)〜1995年9月3日(日)
休館日
月曜日
開館時間
10:00〜18:00 毎週金曜日は21:00まで(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1,500円、児童・生徒750円
主 催
東京都現代美術館
企画協力
ブリティッシュ・カウンシル/ インターナショナル・ミュージアムス・エージェンシー
協 力
日本航空
会場構成
安藤忠雄