フレデリック・バック展

展覧会概要

アカデミー賞を2回受賞したフレデリック・バック(1924年ザールブリュッケン生まれ、モントリオール在住)。スタジオジブリらの協力のもと、本展は、アニメーション「木を植えた男」の映像をはじめ、代表作の原画や戦前のフランス在住時のドローイングなどおよそ1000点にのぼる貴重な作品により、環境や先住民の文化をはじめとする、今日的な課題への洞察に富む作品世界を本格的に紹介する初めての試みです。

展覧会公式ホームページ: http://www.ntv.co.jp/fredericback/

*関連イベントの詳細についても上記ホームページをご覧ください。

●アニメーション界の至宝 フレデリック・バックの作品と人間の魅力にせまる
本展覧会では、バック氏が制作したアニメーション作品の魅力について詳しくお伝えすることはもちろんですが、バック氏の人生を、これまで描かれた膨大な枚数の絵画とともにご紹介しながら"人間 フレデリック・バック"の魅力にせまることをテーマとしています。展覧会を鑑賞した後、来場者がバック氏に会いたくなってしまうような親しみを感じてもらえることを目指しています。

●「木を植えた男」
フレデリック・バック氏の代表作であり、アカデミー賞受賞作品でもある「木を植えた男」を映像展示作品としてご紹介します。

●フランス~カナダ
故里アルザスの情景をはじめとする、フランス在住時代の様々な絵画の中には、人々の生活のにおいや動物や戦争といった、その後のテーマとなるものが数多く描かれています。そして、カナダへの旅立ちとカナダで出会った自然と動物、旅、家族への愛、先住民文化といったバック氏の主題の原点を絵画を通じてご紹介します。

●イラストレーション
バック氏が携わったイラストレーションやデザインの仕事をご紹介します。そのスタイル、トーンの多彩さは、後のアニメーション作品におけるスタイルの多彩さにも通じ、テーマによって伝え方、描き方を変えていくバック氏の才能の豊かさを知ることができます。

●テレビ~アニメーション
国営テレビ局ラジオ・カナダに入社して制作した様々なテレビ番組用の原画をご紹介します。主に子ども達をターゲットにした音楽や科学、歴史などを主題にしたエンターテインメント番組や大型ドラマの美術設定図など多忙をきわめたテレビ局時代の仕事の数々を番組映像とともにご紹介するほか、「描いた絵を動かしたい=アニメーション」へと伝える手段が変わっていくそのプロセスがわかります。

●9 Animations, 1 Message
アカデミー賞受賞2作品(ノミネート作品となると4作品)を含むバック氏が制作した9つのアニメーションを紹介します。しかし「大切なことを伝えたい」という彼からのメッセージは、1つです。

●アクティヴィスト
近年のバック氏の絵画を中心に"人間 フレデリック・バック"のまとめとして、様々な活動(自然環境、動物、文化継承)に関わるものをご紹介します。今も伝え続ける、そして発信し続けるバック氏の地道な活動を知り、彼のメッセージを体感いただきます。


展覧会情報

展覧会名
フレデリック・バック展
会 期
2011年7月2日(土)~10月3日(月) ※好評につき会期を一日延長いたします
休館日
月曜日 *ただし7/18, 8/15, 22, 29, 9/19, 26, 10/3は開館、7/19(火)は休館
開館時間
10:00〜18:00 ※8月・9月の土曜日は20:00まで開館(入場は閉館の30分前まで)
*節電等の影響により、開館時間の変更や臨時休館の場合もありますので、予めホームページ等でご確認の上ご来館ください。
会 場
東京都現代美術館 企画展示室3F・1F
観覧料
大人・大学生1,200円(1,100円)/ 中高生900円(800円)/ 小学生600円(500円)
チケット情報と販売についてはこちら:http://www.ntv.co.jp/fredericback/ticket.html
*( )内は前売料金/20名様以上の団体料金
*小学生未満、障害者手帳をお持ちの方とその付添者2名、第3水曜日に観覧する65歳以上は無料
*本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
*同時開催の「名和晃平─シンセシス」とのセット券もございます。
 一般 2,000円 / 大学生・65歳以上 1,700円 / 中高生 1,300円 / 小学生 セット券なし
 7/2(土)~8/28(日)の期間中、東京都現代美術館のチケットカウンターにて販売。

主 催
公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館 / 日本テレビ放送網 / マンマユート団
企画制作協力
スタジオジブリ / 三鷹の森ジブリ美術館
特別協力
アトリエ・フレデリック・バック / ラジオ・カナダ / 国際森林年国内委員会事務局
後 援
ケベック州政府在日事務所 / 読売新聞社 / TOKYO FM / tvk / 江東区 / 江東区教育委員会
協 賛
KDDI株式会社 / EPSON
協 力
ウォルト・ディズニー・スタジオ・ジャパン / 楽天トラベル / 日本橋三越本店 /文化放送 / ニッポン放送 / ベネッセコーポレーション / オークヴィレッジ /セラヴィリゾート泉郷


アーティスト

フレデリック・バック
1924年、当時、国連管理地区であった、フランスのザール地方で生まれ、その後、アルザス、パリに移り住む。1941年、レンヌに移り、美術学校に入学。師と仰ぐマテュラン・メウの下で学ぶ。1948年、カナダのモントリオールに移住。美術学校などで教鞭を取った後、1952年にラジオカナダに就職。イラストレーター、セットデザイナーとして働く。1967年にモントリオール万博受付会場の装飾、地下鉄駅のステンドグラスなどを制作。1968年にラジオカナダでアニメーション部門が設立され、以後、9つのアニメーション作品を制作。1982年に「クラック!」、1988年に「木を植えた男」で、アカデミー賞短編映画アニメーション賞を受賞。現在もモントリオールに住み、創作活動を行う傍ら、自然保護団体の活動などにも参加している。

オフィシャルホームページ: www.fredericback.com


© Atelier Frédéric Back Inc.
  • 「木を植えた男」原画 1987年 © Société Radio-Canada In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

  • 「クラック!」原画 1981年 © Société Radio-Canada In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

  • 「高台から望むタクスコの町」 1952年 © Atelier Frédéric Back Inc.

  • 「みにくいアヒルの子」より 1956年 © Société Radio-Canada In partnership with the Atelier Frédéric Back, Montréal.

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