川俣正[通路]

展覧会概要

近年ますます注目されるようになった、制作の<プロセス>を重視するアートの流れにおいて、川俣正は国内外で欠かすことのできない重要な作家として評価されています。当館では、川俣正の作品を収蔵していることもあり、これまでの同氏の仕事を振り返り、かつ今後の作家の展望も示すものとして、「川俣正〔通路〕」を開催いたします。

今回の展覧会にあたり、新しいプロジェクトとして実施されるのは、美術館を〔通路〕にすることです。〔通路〕は場所と場所との中間領域や敷居、あるいは迂回路でもあり、接触領域(コンタクトゾーン)でもあります。通常は「貯蔵庫」「展示」といった機能が前面に出される美術館を、人々が行き交う〔通路〕としてみなすことでどのようにその空間や機能を変容させるのでしょうか?また、この〔通路〕というキーワードを手がかりに、学生時代を含む過去30年にわたる川俣正の作品や、プロジェクトを随所に配置します。そこには、未完のプロジェクトや、これから始まるプロジェクトも含まれます。


展覧会情報

会 期
2008年2月9日(土)‐2008年4月13日(日)
休館日
月曜日(但し、2月11日は開館、2月12日は休館)
開館時間
10:00‐18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場
東京都現代美術館 企画展示室 1F+B2F
観覧料
一般1,000円 学生800円 中高生・65歳以上500円 小学生以下無料
※企画展のチケットで常設展示室にて展示中の「MOTコレクション ポップ道1960s-2000s」および《明日の神話》特別公開もご覧頂けます。
同時開催の「MOTアニュアル2008 解きほぐすとき」との共通パスポートもございます。
共通パスポート:一般2,000円 学生1,600円 中高生・65歳以上1,200円
主 催
財団法人 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
後 援
フランス大使館
協 力
日本ヒューレット・パッカード株式会社

  • 《把捉-景7》田村画廊(1980)

  • 《椅子の回廊》 サルペトリエール病院サン・ルイ教会、パリ(1997)photo(c) www.leovanderkleij.com

  • 《ワーキング・プログレス》 アルクマー (1996-1999) photo (c)www.leovanderkleij.com

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