「開館30周年記念展 日常のコレオ」関連プログラム

ワークショップ|バクダパン・フード・スタディ・グループとZINEをつくろう!

②身のまわりの写真、他者の写真

「日常のコレオ」展に出展されている《スパイスの空間(スペース)》は、インドネシアのコレクティブ、バクダパン・フード・スタディ・グループによるリサーチ・プロジェクトです。
このプロジェクトで、バクダパンは「エスニック料理」という言葉を手がかりに、エスニックとは何を指すのか、そのカテゴリーが社会のなかでどのように作用し、特定の集団や文化に結びつけられているのかを問い直しています。
彼女たちにとって、ZINE(自主制作の冊子)づくりは、調査で得た知識や体験を展示とは異なるかたちで人々と共有し、対話を生み出すための重要な手段です。その制作過程は、複数の声を編集し、異なる立場を行き来しながら世界を見つめ直す実践でもあります。

このプログラムでは、グループ独自のZINEづくりの手法参加者に共有し、共同でZINE制作ます。誰かの経験を聴き、記録し、編集し、形にすること、あるいは自分自身の体験を語りなおすことを通して、他者と出会い直すことを試みます。これは、今回の食に関するリサーチ・プロジェクトの根底にある重要な考え方でもあります。
ZINE制作の各フェーズに異なる人々が関わることで、複数の「他者」の視点を保ちながら共同で編まれるZINEは、ワークショップ最終日に作家によるトークとともにお披露目されます。

キッチン・ワークショップ、Basis voor Actuele Kunst – BAK(オランダ)
撮影:バクダパン・フード・スタディ・グループ ※参考写真

②身のまわりの写真、他者の写真
《スパイスの空間(スペース)》のリサーチでは、写真を撮ることも大切な記録方法のひとつでした。メンバーにとって、場所や建物、人々、食べものなどを撮影することは、調査地の記憶や雰囲気を後から思い起こす手がかりとなります。
このセッションでは、参加者それぞれの日常生活の写真を持ち寄り、印刷・スキャン・編集などを通して、個々の経験を語り直し、ZINEのかたちにまとめます。

内容
イントロダクション/持参した写真の印刷・スキャン/写真編集・構成作業/成果の共有

基本情報

日時

2025年11月13日(木) 13:00~16:00

会場

東京都現代美術館 企画展示室B2F《スパイスの空間(スペース)》展示エリア(「日常のコレオ」展示室内)

定員

10名
事前申込優先/先着順(申込状況により若干数当日参加枠あり)

申込方法

フォームより参加者本人のお名前でお申込みください。1申込みにつき1名参加できます。
申込み〆切:前日17:00

当日参加をご希望の方は、開始時間に会場にお越しいただき、スタッフに空き状況をお尋ねください。

参加費

要当日有効の本展チケット(MOTパスポートの使用も含む)、または身体障害者手帳等のご提示
*2日以上参加される方は「ツインチケット(一般2枚分)」がお得です。

持ち物

日常生活の中で撮影した写真(例:猫、家、食事、住まいのまわりの風景など)プリント・デジタルどちらの形式でも可

本プログラムは11月11日~16日の6日間にわたり開催されます。各回は独立した内容になっており、1日でも複数日でもご参加いただけます。

11月11日(火)・12日(水)

ステッカー=「くっつくものたち」と向き合う
11月14日(金)・15日(土) 
③ 間(あいだ)を観察する
11月16日(日)  
「他者であること」に親しむ

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