- 教育普及「普及プログラム:MOT美術館講座」
第64回MOT美術館講座
所蔵作家が語るコレクション③
トークセッション髙田安規子・政子 × 田口かおり
本講座では、東京都現代美術館の「コレクション」に焦点を当て、「開館30周年記念 MOTコレクション 9つのプロフィール 1935→2025」に展示中の作品、または屋外に設置された作品を手がけた作家たちによるトークを3回シリーズで行います。
シリーズの最後となる3回目は、所蔵作家で一卵性双生児の2人組ユニットである髙田安規子・政子と、修復士の田口かおりを迎えて、トークセッションを行います。髙田安規子・政子は、日用品や日常風景に手を加えたり、あるいは構成することで、モノの大きさや時間のスケールを変容させて、そこにある基準や枠組みに疑問を投げかける作品を制作しています。当館では美術館建築の壊れた部分にスケールを縮小したパーツで修繕する「修復」シリーズが屋外4カ所に設置されています。一方、田口かおりは修復士として近現代美術の保存修復や調査を行い、展覧会コンサバターとしても活動しています。
髙田の作品を起点として、作家と修復士という立場から、両者に共通するキーワードでもある「修復」に対する考え方についてトークを展開していきます。
髙田安規子・政子《修復/東京都現代美術館(プロムナード)》2019 撮影協力:長塚秀人
基本情報
- 日時
2025年9月20日(土)15:00~16:30(開場14:45)
- 場所
東京都現代美術館 講堂(地下2階)
- 講師
髙田安規子・政子(アーティスト)、田口かおり(修復士)
- 定員
180名(事前予約不要、当日先着順)
- 参加費
無料
- 情報保障
※手話通訳あり。
※補聴援助を必要とする方にご参加いただけるよう、テレコイル対応のロジャーネックループを数量限定でご用意いたします。ご希望の方には、会場でお貸出しいたします。テレコイルは、事前にかかりつけのメーカーや病院で設定作業をお願いします。
講師プロフィール
髙田安規子・政子(たかだ・あきこ、まさこ)
一卵性双生児のユニットで東京を基点に活動。身近なものを素材に用い、空間や時間の「スケール(尺度)」を主題に繊細な手仕事や緻密な構成によって制作している。また展示会場の環境をリサーチし、その特性を生かした展示を行うことで、空間の可能性を探り、新たな場の創出を試みている。近年の展示に、2019年「センス・オブ・スケール」(横須賀美術館)、2021年「日常のあわい」(金沢21世紀美術館)、2023年「部屋のみる夢-ボナールからティルマンスまで」(ポーラ美術館)、2023-24年府中市美術館 公開制作88 髙田安規子・政子「くり返すカタチ」など。2025年8月から資生堂ギャラリーで個展を開催。
田口かおり(たぐち・かおり)
修復士、京都大学人間・環境学研究科准教授。専門は、保存修復理論、美術史、表象文化論など。国内外の美術館にて、近現代美術の保存修復や光学調査、展覧会のコンサベーションを担当。著書や監訳書に『保存修復の技法と思想―古典芸術・ルネサンス絵画から現代アートまで』(平凡社2015年/平凡社ライブラリー2024年)、『タイムライン─時間に触れるためのいくつかの方法』(this and that 2021年)、『絵画をみる、絵画をなおす 保存修復の世界』(偕成社 2024年)、『どうやって美術品を守る?保存修復の世界をのぞいてみよう』(作:ファービエンヌ・マイヤー、ジビュレ・ヴルフ 絵:マルティーナ・レイカム、翻訳:中村智子 監訳:田口かおり)(創元社 2025年)など。
※登壇作家の作品は、当館敷地内(屋外)でご覧いただけます。