春のワークショップ2008 ウサ星人とフシギドーブツのMOTオモロ旅!〜美術館のオモロスペースを探せ!〜
ウサ星人が現代美術館にやってきた!
でも、でかくなりすぎて外にでられなくなっちゃった。
「子分のフシギドーブツたちよ、オレの代わりに 美術館のオモロい場所を探して報告しておくれ!待ってるぞ!!」
この春、アーティストのミヤタケイコさんを講師に向かえ、高校生以上の一般の方を対象にワークショップを実施しました。
ワークショップでは、ウサ星人(ミヤタさん作)の子分であるフシギドーブツたちをぬいぐるみで制作し、美術館内外に連れ出してオモロスペースを探し記念撮影を行いました。
そして、ウサ星人にその様子を伝える報告書を作成しました。
いつもと違った美術館を発見した1日となりました。
<ステップ1> 「フシギドーブツを作ろう!」
まず初めに、でかくなりすぎて美術館の外に出られなくなった"ウサ星人"に美術館の様子を伝える子分"フシギドーブツ"を作りました。色とりどりのフシギドーブツの抜け殻を選び、中に綿などをつめて大まかな形を作り、カラフルなフェルトや毛糸、ボタンなどで装飾していきます。あーでもない、こーでもないと頭を悩ませながらも、表情豊かで形も様々なフシギドーブツたちがたくさん誕生しました!
<ステップ2> 「MOTオモロスペースを探そう!」
次に、完成した"フシギドーブツ"たちを連れて美術館のオモロスペースを探しに繰り出しました。リラックスできるスペースや見晴らしの良い場所、落ち着くところなど、フシギドーブツの視線でリサーチ開始! 見つけるとフシギドーブツをモデルに写真におさめます。なにげない美術館の空間もフシギドーブツの目で見てみると思わぬ発見もあり、美術館という建物が新鮮に見えたようです。
<ステップ3> 「ウサ星人への報告書を作ろう!」 オモロスペースを発見した後は、いよいよウサ星人に報告です。みつけた場所、そこがどんなところだったかを報告書にまとめます。また、自分が作ったフシギドーブツの名前も考えます。最後に完成した報告書を持って参加者の一人ひとりがフシギドーブツになった気分で、美術館をめぐってみつけたオモロスペースの様子を発表しました。きっと、ウサ星人もフシギドーブツたちの報告に、満足したことでしょう。
後日このワークショップの記録展示をMOTカフェ付近の吹き抜けを使って行いました。
普段は通路なので、あまり人の集まるスペースではありませんが、突如あらわれた巨大なウサ星人やカラフルなフシギドーブツたちに魅かれてたくさんの方にご覧いただくことができ、現代美術館で行われているプログラムの一端にふれていただく好機となりました。
また今回は、ボランティア・スタッフを広く募集し、展示物の解説や作品監視をおこなっていただきました。
企画・指導:ミヤタケイコ(立体造形作家)
日時:2008年3月23日(日)、29日(土)10:00〜15:00
対象:高校生以上〜一般
参加人数:41名
ワークショップ記録展示:4月1日(火)~13日(日)
総観覧者数:804人
ボランティア参加人数:35人(累計)
企画担当:郷泰典(東京都現代美術館教育普及係)