2015年03月21日(土)

14分のサスペンス――――山本高之のブラック・ホール


山本高之《Facing the Unknown》展示風景 撮影:加藤健

「未見の星座〈コンステレーション〉」展のちょうど中央にあるこの作品。
山本高之さんの《Facing the Unknown》という映像作品です。
この部屋に至る通路が「真っ暗でこわい~!」という声もちらほら聞こえてくるのですが、
ここで語られるのはまさに、底知れぬ闇が広がる「ブラック・ホール」についてなんです。

登場するのは、お姉さん、弟、そして大学の先生の3人のみ。
先生は淡々とそして延々と「ブラック・ホール」について二人に語ります。

注目したいのは、お姉さんと弟の表情。
それを見ているとなぜかはらはらと胸が騒ぎ、
短いサスペンス映画を見ているような気になりました。

・・・・と作品についての話題はネタバレになるのでここまで。

作品のタイトルになっている≪Facing the Unknown≫は、
日本語にすると"未知なるものに直面する"意味です。
二人がどのような「未知」に出会い、どのようなリアクションをするのか。
そしてその様子を見守る私たちに、いかなる感情が芽生えるのか・・・。

ぜひこの暗闇の中で14分の映像を体験してみてください!
展覧会はいよいよ今週末22日(日)までです。


小学校の時にこんな先生に会っていたら・・・と思わずにいられない山本さん。
10年前は本当に小学校の先生だったそうです。

(学芸員:C.M)


未見の星座〈コンステレーション 〉-つながり/発見のプラクティス
2015年1月24日(土)~3月22日(日)
出品作家:淺井裕介、伊藤久也、大﨑のぶゆき、太田三郎、北川貴好、志村信裕、山本高之

展覧会詳細ページ⇒こちら
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