発見がたくさん!こども美術館探検クルーズ
2026年2月14日(土)に、美術館という場所そのものに親しんでもらうことを目的とした「こども“美術館探検”クルーズ」を実施しました。クルーズの対象は小学1~3年生までの子どもたちです。本プログラムは午前と午後の2回行いました。
子どもたちは探検に向かう前に3チームに分かれ、チーム内で簡単な自己紹介が行われました。各チームには美術館スタッフがリーダーとして付き添い、チームごとに異なるルートで探検します。出発前にリーダーからキーワードを埋めるための5つのマスが並んだ「探検カード」が手渡されました。キーワードは探検中に、子どもたちが自分の目線で美術館の面白さを発見したり、普段立ち入ることのできない美術館の裏側で特別な体験をするともらうことができます。「どんなキーワードが完成するのかな?」「美術館の裏側には何があるのかな?」と胸を躍らせながら、いざ出発!
こちらのチームは地下2階のバックヤードの長い廊下を歩いている途中に、小さな窓がたくさん並んでいる場所を見つけたようです。窓の外を見ると「向こうに橋が見える」と1階のエントランスを指し示したり「三角や丸などの形が見える」「コンクリートの石がある」と見つけたものを共有しあっていました。
見えたものを身体を使って伝えている様子
続いてこちらは、大きく“B”と書かれた壁の前の様子です。じっくり観察すると、なんとなく普通の壁ではないような……観察を続けると、壁の横にボタンが並んでいるのを見つけました。
見つけたボタンをリーダーが押すと、壁が徐々に上っていき目の前には広い空間が現れました。これは作品を搬入するための大きなエレベーターでした。今回は特別に、このエレベーターに乗って移動することができました。リーダーからの“作品を搬入する”という言葉を受けて作品になりきって乗る子どもたちもいました。
作品になりきっている子どもたち
美術館を隅々まで探検中に色々な発見や体験をしましたが、実はその道中で作品との出会いもありました。
広々としたエントランスを散策中、端の方で不思議な模様が施されている丸型の作品を見つけました。作品に近づいてよく見ると、子どもたちから「足?耳?何の模様?」「どんな作品なんだろう」と声があがります。この作品は、模様の上に立ち周囲の音に耳を傾けることを促すもので、子どもたちも順番に体験することに。廊下にいる人々の声や、近くにあるエスカレーターの音、どこかで鳴いている鳥の声などが聞こえたようです。
こちらは、「外にも作品がある!」と教えてくれた子がチームのみんなを作品の前まで案内してくれた様子です。到着した場所は何もないように見えますが、よく見ると地面に穴が空いています。その穴の中には鏡が設置されていました。子どもたちは穴を覗き込み、鏡に映る自分たちの顔を楽しそうに眺めていました。また、鑑賞中に「天気が変わったら鏡に映る空の色も変わるかもしれない」と実際に目にしているものだけでなく、想像を膨らませながら作品を楽しんでいました。
探検が終わり、各チームが集めてきたキーワードを発表しあいます。チームごとに声をそろえてキーワードを発表すると、当館の開館記念日を示す「はじまりは 1995年 3月18日」という一つの文章になりました。美術館で様々な発見や体験をし、キーワードを集めることができたので美術館スタッフから「探検完了証」が配られました。
探検を終えた子どもたちからは「いろんな作品があって面白かった」「大きなエレベーターに乗れて嬉しかった」「美術館は自分で発見する場所なんだ」といった感想があり、子どもたちが美術館に対して親しみを感じながら、自分なりの美術館の楽しみ方を見つけていたことがうかがえました。
今回のプログラムで初めて美術館に来たという子どもたちも多く、探検出発前は少し緊張した様子の子もいましたが、探検中は目をきらきらと輝かせながら美術館での発見や体験を楽しむ姿が印象に残っています。ぜひ、またお気軽に遊びに来てくださいね。(R.T)
