東京都現代美術館
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リアル/ライフ イギリスの新しい美術  展覧会概要


20世紀が閉じられようとする現在、私たちをとりまく世界もまた急激に変化しています。膨大に流れ出る情報は、生活のあらゆる場面の奥深くまで浸透し、私たちの経験や記憶、ものの感じ方を規定していくようです。その一方で、世界中から瞬時に集められる映像は、本来「現実」を伝えるはずであったのに、むしろその確かな手触りを失い、私たちから遠く離れてしまっています。そのとき、私たちの経験や記憶、「現実」の確からしさ、自らの「生」とはどのようなものであり得るのでしょうか。近年の多くの美術作品は、このような問いから生み出されてきました。

この展覧会では、写真や映像、インスタレーションなど、様々な手法によって、この問いを発し、答を求めて制作を試みる、イギリスの作家12名による90年代後半の試み約30点を紹介します。厳しい政治状況を背景とした作品、日々の退屈をアイロニカルに転倒させる作品、氾濫する類型的なイメージを快活に笑い飛ばす作品・・・。彼/彼女らの試みはどれもが、身近な日常、自らの生きる「現実」を拠点にし、また相対しながら、それぞれの「本当の・現実の/生」を模索するものです。

堅固な伝統に支えられつつも、時代を打ち破る強烈な個性を生み出してきたイギリス。クールでファッショナブルな外観の内に、「現実」に向かう強い眼差しをもった90年代のイギリス美術は、同じ時代を生きる私たちに、自身の「リアル/ライフ」をあらためて考える鍵を与えてくれるにちがいありません。
靉嘔 ふたたび虹のかなたに
田中敦子―アート・オブ・コネクティング
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