ポンピドゥー・コレクションによるシュポール/シュルファスの時代 ニース~パリ 絵画の革命 1966~1979 展覧会概要
[シュポール/シュルファス]は、1960年代末から1970年代にかけてのフランスを代表する美術の動向です。
1960年代末、パリ五月革命に端を発した政治の季節を背景に、フランスの何人かの若い作家たちは、南仏で、またパリで、絵画とその構成要素や制度的側面についてのシステマティックな考察を開始しました。[シュポール/シュルファス]という名のこのグループは、色彩や形態などの形式や、カンヴァスや木枠、絵の具をはじめとする素材、あるいは展示空間や発表方法など、さまざまな要素をめぐって、周囲の作家たちをまきこみながら、活発な議論と発表を繰り返しますが、やがて80年代に近づくに連れて運動としては終息を迎えます。
さて、絵画の構造についてのこのような活発な議論が行われた時代から30年を経過し、今やこの時代のフランス美術を特徴づける様々な要素を、より客観的なパースペクティブのうちに位置づけることができるようになりました。[シュポール/シュルファス]とその周辺の作家たちの試みを振り返ることによって、現代絵画を巡る問題のいくつかにも、新たな光を当てることができるのではないでしょうか。その意味でも、この展覧会はきわめて重要な役割を果たすものといえましょう。
なお本展は、パリ国立近代美術館/ジョルジュ・ポンピドゥー・センターの収蔵作品を中心とし、パリ国立ジュー・ド・ポーム美術館によって組織された国際巡回展の一環として開催されるもので、16作家の57点から構成されています。