池田亮司 +/-[the infinite between 0 and 1]

展覧会概要

池田亮司 + / - [the infinite between 0 and 1]  公式ホームページ

日本の電子音楽分野の第一人者として、世界中から注目されている作曲家/アーティスト、池田亮司。

絶えず人間の感覚能力とテクノロジーの臨界点に挑むような、洗練された彼の作品やパフォーマンスの数々は、今や音楽だけでなく建築、映像、ダンスといった表現ジャンルを超えて、幅広く大きな影響を与えています。私たちの知覚する世界を、サイン波やピクセルといった最小単位にまで突き詰められた「データ」として捉え直し、それらを再構成することで、全く別の世界体験を作り出すこと。

それ自体は不可視である「データ」を、音と光の関係性によって記述することに、池田はフィルムやビデオといった映像・音響作品を通して取り組んでいます。本展では池田亮司の本格的個展として、大規模かつ精緻に構成された映像インスタレーションを中心に、新たな知覚領域を探求する彼の作品を展示いたします。


展覧会情報

展覧会名
池田亮司 +/-[the infinite between 0 and 1]
会期

2009年4月2日(木)〜6月21日(日)
休館日
月曜日(ただし、5月4日は開館)
開館時間
10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
会場
企画展示室 1F、B2F
観覧料
一般1,000円 (800円)、 学生800円 (640円)、 中高生・65歳以上500円 (400円)、小学生以下無料
※ ( )内は20名様以上の団体料金
※ 企画展のチケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
主催
財団法人 東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
助成
芸術文化振興基金
協力
Forma、ミックスウェーブ株式会社、株式会社アルファー精工、株式会社堀内カラー、株式会社フレームマン、ギャラリー小柳、ローラン・ペリエ、東京日仏学院、日本ヒューレット・パッカード株式会社
カタログ
Ryoji Ikeda +/-[the infinite between 0 and 1]
発行:エスクァイア マガジン ジャパン
発売元:アクセス・パブリッシング
ミュージアム・ショップ、書店にて好評販売中 価格3,360円(税込) 日英テキスト

池田亮司 Ryoji Ikeda 1966年生まれ │ http://www.ryojiikeda.com

池田亮司は電子音楽作曲家/アーティストとして超音波、周波数、そして音そのものの持つ本質的な特性の細部に徹底した焦点を当てた作品を発表してきた。
池田の作品は、音の物理的特性や人間の知覚との因果関係、音楽としての数学的類推、時間、空間を活用する。池田は、コンピュータとデジタルテクノロジーを極限まで駆使し、サウンドエンジニアリングおよび作曲において、独特の微視的な手法を発展させてきた。
1990年より音楽活動を開始。1995年以来池田は、コンサートやインスタレーション、レコーディングを通してサウンドアートの領域で積極的に活動している。アルバム+ / –1996年)0℃1998年)Matrix2000年)は、批評家から最も過激で革新的な現代電子音楽として称賛されている。カーステン・ニコライとのコラボレーション・プロジェクトであるCyclo.では音の視覚化をリアルタイムで行うオーディオ・ヴィジュアル・モジュールと共に、ソフトウェアとコンピュータでプログラムされた音楽の中で、エラー構造と繰り返されるループを考察している。
振付家のウィリアム・フォーサイス(フランクフルトバレエ団)、現代美術家の杉本博司、建築家の伊藤豊雄、そしてアーティスト集団ダムタイプとのコラボレーションなど多方面にわたる活動をおこなっている。
2001年アルス・エレクトロニカ(リンツ/オーストリア)において「デジタルミュージック」部門でGolden Nica賞を受賞している。


関連イベント

「池田亮司:若者とのトーク・セッション」

10代と20代の若者を対象に、池田亮司氏を囲んだカジュアルなトーク・セッションを行います。展覧会を見て感じたことや、池田氏のこれまでの活動について聞いてみたいこと、あるいはアートに直接関係のないことでも構いません。作家はみなさんの質問すべてにお答えします。リラックスした雰囲気の中で、作家と参加者が交流する場をつくります。

【日時】 2009年4月4日(土)15:00〜16:30
【会場】 東京都現代美術館 地下2F 講堂
【対象】 10代〜20代の方
【定員】 200名 *参加無料(ただし、事前に展覧会をご覧になっていることを参加条件とします)

【申込方法】 メールでお申込ください。
【件名】 「池田亮司トーク・セッション申し込み」
【申込先メールアドレス】 event@mot-art.jp
【締め切り】 2009年3月25日(水)24時00分
【必要事項】 メールアドレス、氏名、年齢、電話番号(連絡先)、職業(学生の場合は学校名をご記入ください)
【その他】*応募者多数の場合は抽選となります。
       *抽選結果につきましては、3月27日(金)までにメールにてご連絡いたします。
       *ご応募いただいた皆様の個人情報は、当該利用目的以外には使用いたしません。

  • data.tron [8K enhanced version] © ryoji ikeda 2008 Commissioned by Ars Electronica Centre, Linz AT Photo: Liz Hingley[参考図版]

  • spectra [for Terminal 5, JFK] © ryoji ikeda 2004 Photo: Dean Kaufman (courtesy of Forma Arts and Media) [参考図版]

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