2016年6月 6日

リニューアル休館イベント ガイドスタッフ・クルーズ―お気軽トーク

5月30日から大規模改修工事のため休館に入った現代美術館。
休館前、最終日となる5月29日にリニューアル休館イベントの一貫として、
ガイドスタッフによる待ち受け型トーク「ガイドスタッフ・クルーズ―お気軽トーク」を
実施しました。

当日は休館前最終日ということもあってか、開館直後から
多くのご来館の方々で賑わっていました。
常設展示室を会場に実施した待ち受け型トークは、
ガイドスタッフが「ご自由にお声掛けください」と書かれたバッヂを胸元につけ、
11時30分から13時30分までの2時間にわたってトークを行いました。

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《without records - mot ver.2015》では、
レコードプレーヤーに造詣が深い方とレコード談議に花が咲いたり、
また、ある作品の前では、かつてご家族で来館された際に鑑賞した作品との
再会に、そのときの思い出をしみじみ語られる方もいらしたり、
待ち受け型トークならではの、1対1でじっくりと作品を語り合う
様子が見られました。

トークを利用してくださった方の中には、
長期休館前最終日を目指して来られた方も多くいらしたようです。
毎日14時から行っている通常のギャラリートークの常連さんの姿もあり、
多くの方から休館を名残惜しむ声が聞かれました。
(A.T)

2016年6月 1日

こどもの表現について考える

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休館前最後の教員研修会を5月28日(土)に実施しました。
この研修会では、「図工表現の"見せられない世界"」として
こどもの表現について考えることをテーマにしました。

参加したのは、今年4月に教員になったばかりの若手から
10年以上というベテランの都内小学校図工専科の教員13名。

まずは、「キセイノセイキ」展を鑑賞し、展覧会の感想を伺った後、
日頃の図工の授業の中で表出される問題表現や、
教育的配慮から展示できない作品などについて指導上の悩みや
表現の実情について意見交換を行いました。

先生方には実際のこどもたちの作品を持ち寄っていただき、
具体的な表現例を見ながらディスカッションしました。

例えば、既存のキャラクターが描かれた絵、地獄の絵、銃などの武器の表現、
人物のオブジェの画像を細かく切って首だけを並べて構成した絵・・・などなど。

授業そのもののテーマ設定に不備があったという自己反省や、
視点を変えれば受け入れられる表現なのではないかとか、
それらを表現することの何が良くないことなのかをきちんとこどもに伝え、
互いに納得した上で表現させる。
途中で止めさせるのではなく、その後の表現の変化も見ていくことで
その子が何を表現したかったのかを見取ることも大事などと意見がでました。

また、絵で表現できないので文字で説明を描いてしまう、
棒人間(丸を頭にして一本の線で胴体と手足を表現する)しか描かないといった
悩みなどもでました。

一方、こどもから出てきてしまう表現よりも、
学校教育の立場上、周囲からは人権への配慮を促されたり、
社会の目を強く意識しなければならないといった、
現場ならではの事情や苦悩も伺えました。

今回は「キセイノセイキ」にも出品しているアーティストの小泉明郎さんに
ゲストとして研修会に同席してもらいました。
小泉さんはアーティストの立場から、
「作品を作るということはとても個人的なこと、本能や感性の表象世界。
これらが大きくなればなるほど社会と乖離していく」
と語ってくれました。

個人の表現を認めたいとする一方で、法律などの社会の規制がはたらいたり、
学校教育への配慮などが必要なのも現実。

研修会に参加した教員からは、
「図工でやって良い事、ダメな事の判断はすごく難しいと感じた」
「自分自身で規制をかけてしまっているかも」
「表現の良さや楽しさを感じられる図工の時間だが、
それらを外に向けて発表する際には、社会の反応があるのは当たり前で、
その中でうまくバランスをとっている自分がいることに今日気がついた」
「周囲からの指摘に悩むこともあるが、周りを変えていく、変わっていくことも
大事なんだと思った」
などと感想がでました。

表現によってはかなり過激なものもあり、
教員が一人で立ち向かえるほどこどもの表現は軟弱ではないことを
あらためて今回の研修会で伺い知ることができました。
リニューアルオープン後も、継続して教員研修会は実施いたしますので、
教員のみなさま、取り上げてほしい研修テーマがありましたらぜひご相談ください。(G)


2016年5月27日

(真の)セルフポートレートとは何か?

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昔から美術の主要なテーマとなってきた「顔」。
美術の歴史は、顔の歴史と言っても過言ではないほど、
美術館は顔であふれています。中でもセルフポートレートは、
これまで多くのアーティストが取り組んできたテーマであり、
本人の「らしさ」が思いがけない形で現れる表現形態です。


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今回は、イメージの歴史を題材にしつつ物語的想像力を生かした作品を制作し、
また古い写真の研究も行っている美術家の村上華子さんを講師にお招きし、
「イメージの物質化」を通して、美術史の主要テーマである
「セルフポートレート」を再考し、「(真の)セルフポートレートとは何か?」に
ついて考えるワークショップを行いました。
(実施日:2016年5月14日、対象:高校生以上~一般、参加人数:12名)


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参加者には、あらかじめ写真や絵などセルフポートレートを持参してもらい、
自己紹介で発表してもらいました。
その後、村上さんから様々な画像を用い、絵で描いたポートレートと、
写真で撮ったポートレートの違いは何か? 絵で描いた自画像と
最近の「セルフィー」の違いは何か? といった問いを通じて、
絵画と写真を貫く「うつす」というテーマについてレクチャーがありました。

後半は、このワークショップの要である、セルフポートレート「顔拓」作り。
絵でも写真でもなく、自らの脂分で「顔」のイメージを写し取ります。
村上さん自身、日頃からお化粧の際に使用しているあぶらとり紙に吸い取られる
自分の顔の脂を見るたびに、聖ヴェロニカの聖骸布(キリストの顔が布に浮かび上がった)
の話を思い出すとか。
そこで、このあぶらとり紙に写しとられる顔も「自画像」ではないかと思うように
なったそうです。


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小さなあぶらとり紙をのりでつないで大きな面にして、
顔面のあぶらを写しとる「顔拓」を自ら実践し、やり方を説明してくださいました。


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その後、参加者のみなさんもまずは、あぶらとり紙をつないで大きな面にして、
各自「顔拓」に挑戦しました。顔に張り付いたあぶらとり紙に脂分が染み出て、
顔が浮き出る瞬間は、ちょっとしたホラーでもあり、自分では見ることが出来ず、
その様子を見ているまわりの参加者からは驚きの声があがっていました。
自分の顔のはずなのに、なんだか違和感があり、
でもしっかりと浮かび上がっているセルフポートレートにびっくり。


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全員の「顔拓」が完成後、それらを鑑賞。
脂の出方にも個性があり、なかなか味わいのある「顔拓」がそろいました。

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鑑賞後は、美術館の普段は入れない館外で
完成した「顔拓」を使ってポートレートを撮影しました。

参加者の皆さんのアンケートには、
「セルフポートレートを通して、自分を考えるきっかけになった」
「皮脂で顔拓をするという奇想天外な試みでしたが、
これは紛れもなく自分自身の一部であり、今日という私の顔の一瞬を
とらえたものだと感慨深いものがある」
「皮脂には意思があるのではないかと他の方や自分の顔拓を見て感じました」
など、今回の顔拓体験からセルフポートレートへの考えが深まったと同時に
自分自身と改めて向き合っている様子が伝わってきました。

最後に村上さんは、自分で描いたり、撮影したりしたものばかりが
セルフポートレートなのではなく、これが私のセルフポートレートだと
感じたものが全てセルフポートレートなのかもしれませんと締めくくり
和やかにワークショップは終了しました。

参加者一人ひとりがこの体験をもとに、セルフポートレートとは何か?を
考え続けていってほしいと思います。(G)

記録撮影:川瀬一絵

2016年5月26日

休館前最後の学校団体鑑賞

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本日(5月26日)、休館前の最後の学校団体鑑賞の受入れが終了しました。
今日来てくれたのは、台東区立蔵前小学校の6年生です。

この子たちは、4年生の時から現代美術館に来てくれています。

引率の図工の先生から、
「こどもたちは、現代美術館は面白い刺激をたくさんもらえる
場所だという認識が高いようです。
帰校中、『あーしばらくみられないのかぁ』と残念がる声があがっていました」
というコメントが届きました。

こどもたちも現代美術館が休館になることを知っていて、
残念がっているのは、こちらも心苦しい限りです。

学校側もこどもたちの楽しんでいる反応を見て、
自由時間を延長し、ゆっくりと展示室で過ごす時間を
確保してくださいました。

お気に入りの作品を見つけては、
友達同士で、あれこれと意見を交し合う場面があちらこちらで見られました。
われわれ学芸員が介在しなくても、こうして積極的に会話が
はずんでいるのは、何度も来館している成果なのだと思います。

学校関係者の皆様、リニューアル後も当館を鑑賞活動の場として
ご活用くださいますようよろしくお願いいたします。(G)


2016年5月25日

自分たちなりの鑑賞の仕方で

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休館前最後の1週間、館内は大変賑わっています。
展覧会は5月29日までということもあり、
学校団体の鑑賞希望も、休館前の駆け込みで、
4月、5月は例年の3倍の学校数に達しています。

そのような状況の中、今日(5月24日)は現代美術館の近所にある
江東区立元加賀小学校の3年生のみなさんが、
団体鑑賞に来てくれました。

この小学校は学校の方針で3年生以上が、
現代美術館に団体鑑賞で来ることになっています。

ご近所さんということもあり、ほとんどの子が現代美術館の存在を知っています。
でも、クラスのみんなで鑑賞する体験は今回が初めて。

あれは何だろう?これはどうなっているの?
離れてみたり、近づいてみたり、
ひっくりかえって逆さまにみたり、
自分たちなりの鑑賞の仕方で、
どんどん作品の世界に入っていきます。

そうしたこどもたちの好奇心を程よく刺激してくれるのも
現代美術のもつ力なのかなと感じます。

美術館が再開した時、成長したこどもたちに
また会えるのを楽しみしています!(G)

2016年5月 7日

芸術に会いにきた!

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4月22日と4月26日の2回に分けて、
港区立青山小学校の4年生と2年生が
それぞれ美術館の団体鑑賞にきてくれました。

学校には、昨年10月に学芸員の出張授業で訪問しており、
全校児童を対象に校内にある「自分が芸術だと思うものをさがす」授業を行っています。
今度は実際に美術館の"芸術作品"に会いにきたというわけです。

芸術さがしの印象が残っているようで、美術館に到着するや否や、
建物の外観や館内の三角形の柱、色とりどりのソファなどに反応し、
「芸術だ!かっこいい!!」とすでに大興奮。

いつものように、教育普及担当の学芸員と一緒に
MOTコレクションの作品を数点みてまわりました。

上の写真は、4年生にカーテンの奥に展示してある作品をちらっと見せている様子です。
「早く見たい!」「赤い光が見えた・・・怖い!」と、
展示室に入る前に中の作品を想像し気分が高まります。

作品一つひとつと対峙するごとに歓声を上げてくれ、
その反応にこちらもうれしくなります。

鑑賞の最後には、4年生も2年生も野外にあるアンソニー・カロの
《発見の塔》にのぼって帰ってもらいました。
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2年生は学校に帰ってから絵日記を描いたそうで、
図工の担当教員からこどもたちの絵日記が送られてきました。
このカロの作品にのぼった様子がたくさん描かれていました。

美術館から学校へ戻る帰り道、
こどもたちは、空を見上げて雲の形や建物の陰などにも反応し、
「芸術だね~」と楽しそうにおしゃべりしながら
美術館体験の余韻にひたっていたそうです。

訪問授業、そしてこの美術館での鑑賞体験がきっかけとなり、
芸術に関心をもつ気持ちがいつまでも続いてほしいと思います。(G)


2016年4月21日

耳で作品を味わう!

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4月20日、新年度が始まって早々に団体鑑賞にやって来てくれたのは
江東区立豊洲西小学校の6年生35人です。
3つのグループに分かれて常設展を鑑賞しました。

常設展示室のアトリウムには、ポータブルレコードプレーヤーを使った作品
《without records - mot ver.2015》が広がっています。
プレーヤーには、金属やプラスチック、ゴムなどを使った様々な加工が
施されています。音源にレコードを使うのではなく、プレーヤーそのものが
発するノイズやリズムに耳を傾ける作品です。

まずは自由に気になるプレーヤーの音をじっくり聞いてもらいました。
いつもすべてのプレーヤーの音が鳴っているわけではありません。
鳴ったり鳴らなかったりするので、気になる音が聞こえてくるプレーヤーに
近づいて耳を傾けます。

しばらく自由に鑑賞した後、集合してどんな音があったかを聞いてみると
「電車が走っているような音」「パンチする音」
「黒板でチョークがキーッと鳴ったときの音」
「給食のとき、食器同士がこすれあう音」
といった答えがあり、一つひとつの音に注目して聞いてくれたことが良くわかりました。

実は、アーティストによって「作曲」されているこの作品。
今度はみんなで目を閉じて、この空間全体に鳴り響く音の
ハーモニーに耳を傾けました。
目を閉じて空間全体の音に集中して聞くことで、
個々のプレーヤーの音を聞いていたときとは、作品の印象が
変わる体験になったようです。
耳からじっくりと作品を味わうひと時となりました。
(A.T)

2016年4月 8日

「豊嶋康子レクチャー ーほかの見方」

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今年度最初のMOT美術館講座は、4月3日(日)に、
現在開催中のMOTコレクション「コレクション・オンゴーイング」にて
特別展示を行っている美術家の豊嶋康子さんにレクチャーをお願いしました。

豊嶋さんは、90年代よりアーティストとして
活動を開始し、近年あらためて注目を集めていらっしゃいます。
今回の特別展示は、収蔵作品に特別出品を交え、作家自身の
インスタレーションによって構成されています。

本レクチャーでは、豊嶋さんの膨大な作品群の中から
自らセレクションした作品をスライドで見せながら、
そのコンセプトや制作経緯について語っていただきました。

豊嶋さんがレクチャーのタイトルに付けられた「ほかの見方」。
裏面を覗き込まないと細工がわからない作品=〈パネル〉シリーズを観る者は、
既成概念にとらわれがちな自分に気づかされます。
「自らが社会の中でどのように形成されているのか」という問いかけが、
あらゆる作品となって表出していることを、丁寧に解説してくださいました。

なお、今回の講座では試験的に手話通訳を導入し、
今後の当館におけるアクセスプログラムの実用の可能性も探りました。
実際に聴覚に障害のある方も数名ご参加いただき、
運営についてのご意見も頂戴することができました。
(J.O./ G)

2016年3月15日

アーティストの一日学校訪問(関根直子さん)レポート その1

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2001年度から始まった「アーティストの一日学校訪問」。
アーティストとの交流を通じ、現代美術の動向を
感じ取ってもらうことを目的にしています。

本年度は、収蔵作家の関根直子さんをお招きし、
昨年の10月から今年の2月にかけて都内の6校
(小学校5校、特別支援1校)にて実施しました。

関根さんは紙と鉛筆という、学校の授業で最も身近な画材で
絵画を制作しています。
しかし、彼女の絵は想定した完成図を再現するのではなく、
"線をどう描くか"という意識に基づく、
音楽にも近い抽象表現を特徴としています。
授業のテーマは「動きや速度をイメージした線の抽象表現―
描く事で自分自身を体験しよう」。
こどもたちの感覚的な記憶から鉛筆を動かしてもらい、
その痕跡として表れる"絵画"を制作してもらいました。


【1校目】2015年10月26日 青梅市立藤橋小学校 「手の動きから作品が生まれる」

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最初の授業に参加してくれたのは青梅市立藤橋小学校の6年生37人です。
はじめに、関根さんがご自身の作品を画像で紹介。
さらに、実際の作品も2点持って来てくださいました。
こどもたちは作品鑑賞のマナーについてレクチャーを受けたのち、
関根さんが回って見せた作品を興味深そうに眺めていました。


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さて、いよいよ制作開始です。
4、5人1班で、ひとつの大きな画用紙に"何も考えずに"
自由に線を描いてもらいました。
普段とは違った描く方法に戸惑いながらも、不思議と勢いよく
こどもたちは画用紙に自在に鉛筆を走らせていきます。
次の画用紙には、"何かをイメージしながら"線を描いてもらいました。
無意識に描くことと、意識的に描くときの違いを感じながら、
「手の動きから作品が生まれる」ことを関根さんは伝えたかったそうです。
出来上がった絵を集めて、ひとかたまりに並べてみると、
さらに大きな"絵画"が出来上がりました。


【2校目】2015年11月13日 足立区立足立入谷小学校 「線のバリエーションを広げる」

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訪問授業2校目は、足立区立足立入谷小学校3年生30人で行いました。
この日、関根さんはあらかじめ画用紙に描いたドローイングを持参されました。
まずは、小学3年生にもこれからの制作が理解できるように、
そのドローイングに線を足すデモンストレーションを行いました。


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こどもたちが班ごとに分かれて画用紙に線を描き始めると、
関根さんはご自分のドローイングをはさみで切り分け、
それを各班に配り、2か所すきな位置に貼ってもらいました。
作家の描いた線をきっかけにして、こどもたちはその線のバリエーションを
さらに広げていきました。
班ごとの絵が仕上がると、いくつかの班の絵を持ち寄って、
絵と絵の間に新しい紙を挟み、さらに線をつなげていきます。
最後には、全部の絵を2列に並べ、体育館の壇上からみんなで鑑賞しました。
(J.O.)

(その2へつづきます)

アーティストの一日学校訪問(関根直子さん)レポート その2

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当館収蔵作家の関根直子さんによる、
2015年度の「アーティストの一日学校訪問」。


【3校目】2015年12月14日 葛飾区立こすげ小学校 「自分なりの線を探す」

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3番目に授業を受けたのは、葛飾区立こすげ小学校4年生の73人です。
作品を鑑賞したのち、何枚かの画用紙を少しずつ重ねて広げた上に、
関根さんが線を描いて見せます。
その線が描かれた画用紙を班ごとに1枚ずつ渡しました。
こどもたちは「画面いっぱいに描く」「いろんな線をみつける」ことを
テーマに自分なりの線を探して、渡された画用紙に鉛筆を走らせました。


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こどもたちの様子を観察してみると、
持ち方によって線の描き方を工夫しているのがわかります。
鉛筆を3、4本束ねて持ったり、
濃く塗った箇所に消しゴムで白い線を描いてみたりする子も。
画用紙をつなげて並べてみると、班の数が多いこともあって
今までで一番巨大な"絵画"ができあがりました。


【4校目】2015年12月21日 福生市立福生第三小学校 「負けじと線を膨らます」

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4校目は、福生市立福生第三小学校の5年生25人です。
この学校では、関根さんがあらかじめ描いたドローイングが再び登場。
関根さんが描く線は、さまざまな要素を示しながら
紙の上で変化し、増幅していきます。
こどもたちは、その様子を見て負けじと線を膨らませていきました。
どの子も、手やひじが真っ黒になるのをいとわずに、
紙の上に競って手を伸ばしていたのが印象的でした。


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いったん立ち上がって、描いた線を少し離れて鑑賞してみます。
関根さんからアドバイスを受けたこどもたちは、
うなずきながら、また紙に線を描き重ねていきます。
最後は、各班の作品を横2列に並べて、全体を見て仕上げていきました。
壇上からの鑑賞タイムでは「この部分が面白いね」「もう少し描きたかった」
などの意見や感想が飛び交いました。(J.O.)

(その3へつづきます)