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2018年9月27日

かかしベストショット!!

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毎年、現代美術館のご近所、深川資料館通り商店街で
開催されている「かかしコンクール」(9月1日~24日)。
今年で21回目を迎えます。
街中に並ぶかかしの数は、なんと100体以上!

その数あるかかしの中から自分のお気に入りのかかしを見つけ、
ベストショットを撮影し発表する「鑑賞」を目的とした連携授業を
地元の元加賀小学校「仲よし学級」と行いました。

対象は、1年生から6年生までの18名のこどもたち。
今回使用したカメラは、インスタントポラロイドカメラ。
撮影したものがすぐに写真になって、その場で見ることができます。
こどもたちが通常知っているデジタルカメラやスマートフォンとは違って、
撮影方法が異なるため、初めにこのカメラに慣れてもらうための
事前学習も実施しました。

カメラに慣れたところで、本番の授業を実施(9月6日)。
こどもたちを《仲よしカメラマン》と命名し、
美術館の学芸員や先生がたと一緒にいざ「かかしコンクール」に出発!

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かかしを見たこどもたちは「すごーい!かわいい」「これ気に入った!」など
歓声を上げながら楽しそうに鑑賞していました。
鑑賞後は、撮影タイム。
先に目星をつけておいたお気に入りのかかしのベストショットを狙って撮影。
撮影後は、教室に戻り各自のベストショットをみんなの前で発表しました。

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《仲よしカメラマン》が撮影したベストショットは、
パネルに加工し深川資料館通り商店街事務所に9月24日まで展示し
一般の方々にも見てもらいました。

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授業の感想をこどもたちに聞いたところ、
「いろいろなかかしが見られて楽しかった」
「かかしが動き出しそうだった」
「写真をとったらきれいに撮れた」
「お家の人とまた見にきたい」
などの声がありました。

自分達が暮らす地元の商店街にも鑑賞の題材はたくさんあります。
かかしとの楽しい出会いと撮影する面白さを実感してもらったのではないでしょうか。(G)

2018年8月24日

休館中のガイドスタッフの活動

当館では、現在25名のガイドスタッフ(ボランティア)が活動しています。
通常、ガイドスタッフは、開館時の毎日14時から約1時間にわたって
MOTコレクション(常設展)の作品解説をしていますが、
リニューアル休館に伴い、常設展でのギャラリートークは現在休止中。
しかし、ガイドスタッフの活動は休みではありません!

例えば、他館を訪問して勉強会を行ったり、リニューアル準備室事務所で
研修会をしたりと、定期的な活動を行っています。
しかしながら、長期間にわたって所蔵作品のトークを行う機会がないため、
トークの腕が鈍ってしまう・・・といった声がガイドスタッフから
チラホラ聞こえてきました。
そこで、自らが話したり、他者のトークを聞いたりすることを通して、
トークのブラッシュアップをはかることを目的としたスライドトーク研修会を
6月、7月と2回にわたって実施しました。

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ガイドスタッフは、それぞれ所蔵作品の中から1点を選定し、
その作品画像をもとに5分程度のトークを行います。
作品について解説しても良し、他のスタッフを参加者に見立てて対話しながら
進めても良し。
ガイドスタッフは作品や作家について、独自に準備した資料を用いたりしながら、
自身の言葉で語っていきました。

それぞれのトーク後には質疑応答の時間を設け、
実際に展示室でトークした際に起きた参加者との印象的なやりとりや、
自分だったらこんな切り口にする、などといった横断的な意見交換も行いました。
普段自分がトークする作品も、他者のトークを聞くことで
新たな視点を得ることができます。

同じ作品でも、その伝え方は人それぞれ。
何度でもガイドスタッフによるギャラリートークを楽しんでいただけるのでは
ないでしょうか。
リニューアル・オープンの際には、ぜひガイドスタッフによるギャラリートークに
ご参加ください。

引き続き休館中の当館ですが、2018年秋に開催される
MOTサテライト 2018秋 うごきだす物語では、
10月27日~11月18日の土日の14:30~/15:30~
ガイドスタッフがまちをご案内するプログラムを行います。(詳しくはこちら
当館のガイドスタッフが参加者(1~5名程度)と一緒に清澄白河のまちを歩きながら、
作品の見どころやまちの魅力をご案内するツアーとなっています。
当館のガイドスタッフと一緒にMOTサテライトを楽しみませんか?
ご参加をお待ちしております!
(A.T)

2018年7月 2日

美術と社会

明星高等学校 ブログ(300x224).jpg

前回の中学校に続き、今回は高等学校へ
学芸員の出張授業に行ってきました。(実施日:2018年6月26日)
場所は、明星学園高等学校、デザイン・工作室。
科目は、既存の科目の枠組みを超えた「総合科」の中の一科目「美術と社会」。

事前授業で、生徒達はラスコー壁画の専門家のレクチャーを受けたり、
西洋美術館などに出向いて名品と言われる作品の歴史を調べたりしています。
そして、今回は「現代美術」。
この授業では、「美術館の役割・学芸員の仕事」と題し、
前半は、美術館の社会的意義や役割について説明したあと、
クイズ仕立てで当館についての紹介やコレクション作品を中心とした
「現代美術」の特徴を紹介しました。

後半は、学芸員の仕事の一環である教育普及や、
展覧会の作り方などについて動画を交えながらレクチャーしました。

ほとんどの生徒にとって美術館は、
「単に展覧会を見に行く場所というイメージを抱いている」
というのは、担当教師の弁。
授業終了後の生徒のレポートには、
・「美術や美術館が、その時の社会の動きとも
  連動して深く関わっているのが面白いと思った」
・「今まで、美術館は硬いイメージだったが、
  小さいこどもから大人までが触れられるものだと分かった」
・「美術のもつ表現の広さを知った」
・「これからは展示ができたプロセスなども考えて見てみたい」
・「美術館は古い外国の絵が置いてあり、お年寄りが行くと考えていた。
  現代美術というのを今日はじめて少し理解でき、
  若い人が興味をもつ理由が分かった」
・「学芸員が美術館を支えているといっても過言ではない。
  美術は楽しくこどもでも楽しめると知った」
などと感想が寄せられ、美術館や美術に対するイメージが、
今回の授業によって変化したことがうかがえました。

高校生にとって、美術館や現代美術は、
近いようでいてまだまだ遠い存在なのだと実感できました。
高校生を対象とした教育普及プログラムの充実も図っていきたいと思います。(G)

美術館学芸員の仕事、展覧会の作り方

富士見丘中ブログ用 (300x225).jpg

富士見丘中学校にて、学芸員の出張授業を行ってきました。
(実施日:2018年6月13日)
この学校では、武蔵野美術大学と連携し、美大生の作品を用いて
展覧会作りを体験する授業が行われています。
その授業の一環で、今回出張授業の依頼があり、
「美術館学芸員の仕事」や「展覧会の作り方」について
レクチャーを行いました。

はじめに現代美術館や美術館の機能、役割について紹介した後、
学芸員の仕事についてお話をさせていただきました。

そして、展覧会の作り方について。
まず、現代美術館の展覧会にはコレクション展と企画展があること、
多くの人が関わってひとつの展覧会が作られていることを説明しました。
その後、過去実施した『オバケとパンツとお星さま』展を例にあげて、
企画立案、展示構成、実際の展覧会の様子等、
展覧会作りの流れを写真や動画を見せながら具体的に解説しました。
小学生の頃に、この展覧会を見たという生徒が一人いて、
当時の様子をよく覚えており、びっくりしました。

最後に、生徒から質問を受け、
「紫外線に弱い作品は?」
「アイデアはどうやってわいてくるのか?」
「展覧会は何年くらい前から準備をするのか?」
などがあり、美術館や学芸員、展覧会について興味関心が
深まっている様子が伺えました。

授業終了後の担当教員からのアンケートには、
「誇りをもってご自分の仕事に向かわれる方の講義は生徒達にとって
目標とする道が違っても興味深く、新たな発見ができたようです。」
と感想を頂戴しました。

学校側の目標である、生徒の表現力やコミュニケーション能力を高めることは、
「展覧会」をつくる過程においても欠かすことのできない要素であり、
展覧会を作るプロセスを通じて多くのことを学んでくれるのではないでしょうか。(G)

2018年5月16日

アートカードは楽しい!

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今年度はじめの学芸員の出張授業。
今回伺ったのは、葛飾区立梅田小学校(実施日:2018年5月8日)。
図工担当の教員からのリクエストは、
普段授業であまり「鑑賞」をやったことがないため、
アートカードを用いた鑑賞の実践について学びたい
というものでした。

そこで、現美オリジナルのアートカード
(コレクション作品の写真をカードにしたもの)を用いた
実践授業を行いました。
対象は、6年生2クラス。発言も積極的で、落ち着いたクラスでした。
とはいえ、一旦アートカードを用いた授業に入ると、
教室は盛り上がり、楽しい雰囲気に包まれました。
もちろん、こちらの話しを聞く時には、しっかりと耳を傾けてくれ
メリハリのあるこどもたちでした。

アートカードを用いた鑑賞の授業の際に提示している「めあて」は、
「観察すること」「想像すること」「コミュニケーションをとって
グループで活動すること」の3つ。
観察と想像は、作品を見る時の重要な要素。
コミュニケーションをとることは学習指導要領でも重視されている、
言語活動の充実にもつながります。

アートカードを用いた授業は、ゲーム性の強いものですが、
遊びの要素を用いることで、作品を「見る」ことへの
興味・関心を高めるには非常に有効です。

例えばこんな要領で授業は進んでいきます。
絵柄をみて、今の自分の気持ちを表すカードを選び、
どのような気持ちなのかを発表する。
裏返しにしたアートカードの山から2枚のカードを同時にめくり、
瞬時に作品を見比べて「どちらが美味しそうか」を比較する。
同じく、裏返しにした作品を一枚ずつめくりながら、
どんどんつなげて「ひとつの物語を作る」など。

目の前に提示されたアートカードを瞬時に観察し、想像することは、
かなり難しいことですが、こどもたちは柔軟に発想しゲームを楽しんでいました。

授業終了後、担当教員からは、
「今回の授業を参考に、5年生を対象に
アートカードの授業をやってみます。」
と前向きな発言がありました。

また、こどもたちからは、
「美術館にいってみたくなった。」
「おはなしがおもしろかった。」
などの感想が寄せられ、非常に満足度が高かったようです。
キラキラした表情で教室に戻っていったのが印象的でした。

今回の授業を通じて、鑑賞することの楽しさを、
こどもたち、教員共に感じてくれたのではないでしょうか。(G)

2018年3月30日

自分をリニューアルしよう!

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2018年3月3日と4日の2日間、
ワークショップ「ネオ・パーティー・キッズ」を実施しました。
その様子をレポートします!

現在、リニューアル工事休館中の東京都現代美術館。
それにちなみ、今回のワークショップでは「リニューアル」をテーマに、
こどもたちが自分自身をリニューアルするとしたら、
どういう自分に変わりたいか? 増やしたい機能は何か? 
自分が変わると世界はどうかわるか? 
などを考えてもらい、オリジナルの仮装衣装やアイテムを制作し、
「パーティー」を開いて発表しました。

「仮装」や「パーティー」という非日常的な経験を通して
創造する喜びや自分が変化していく経験をし、
他者の異なる視点を捉え、自分と世界との関係性を
考えることを目的としています。

企画・講師は、美術家の磯村暖さん。
磯村さん自身、作品の一環としてネパール移民と一緒に自宅で
パーティーを開催したり、パーティーをギャラリー空間内で再構築、
再解釈したインスタレーションも発表しています。

今回、こどもたちのリニューアルアイデアを具現化するために、
磯村さんの仲間でもある特殊造形のエキスパートもスタッフとして動員しました。
制作作業およびパーティー会場は、東京都現代美術館リニューアル準備室を使用。
普段職員用休憩室として使用している和室が、
事前にスタッフの手によってきらびやかでちょっと怪しげなパーティー会場へと改装。
この場所のことは、参加したこどもたちには、
パーティー当日のサプライズとして内緒にしていました。


【ワークショップ1日目/3月3日】
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参加したこどもたちは小4~6年生までの5名。
スタッフを紹介したのち、
磯村さんが犬の着ぐるみで登場。会場は一気に賑やかに。
着ぐるみを脱いで、早速今回のワークショップの内容について
磯村さんから説明がありました。

キーワードは「仮装」と「パーティー」。
「仮装」とは、何かになりきって表現する憑依体験、
あるいは日常の自分とは違う自分を引き出す手段、
変身願望の積み重ねであり、人間を作っていくもの。
「パーティー」は何かを祝う場であり、
いつもより少し開放的で不思議なことが起きる空間。

磯村さん自身のリニューアルとして16歳の頃から
髪の毛を染めはじめ、今は緑色にしているとのこと。
それは人に見られたいという欲望や自分にプレッシャーを
かけるためですと語ってくれました。


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次いで、こどもたちに、まず自分"リニューアル"計画&
自分"リニューアル"デザイン図を作成してもらいました。
リニューアル前の自分はどんな自分で、
リニューアル後の自分はどう変わっているのかを考え、
それを実現するための仮装衣装デザインを描いてもらいました。

ある女の子は、今の自分は要領がなくマイペースである。
それを変えるべく、頭が良くなり、手が勝手に動く。
でもマイペースでいたい。
デザイン画は、マイペースの象徴としてネコに変身し、
頭にはひらめきの電球が光る帽子を被り、
様々な事を同時にこなせる手をもったキャラクターを描いていました。

また、ある男の子は、日頃ダンスを習っているが、まだ有名ではないので、
テレビなどで取り上げられて有名になりたいという願望を派手な飾りで
装飾されたテレビ型の衣装で表現していました。

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こうしたこどもたちの考えたリニューアル後の自分を実現すべく、
特殊造形のエキスパートスタッフが、こどもたちに寄り添いこどもの意見や
アイデアを尊重しながらデザイン画に忠実に制作をサポートしてくれました。

【ワークショップ2日目/3月4日】
2日目は、前日に引き続き、仮装衣装作り。
だんだんと具現化していく衣装にこどもたちのテンションも
徐々にアップ!

昼食をとった後は、衣装を完成させ、それぞれ着飾り記念撮影。
完成した姿をご紹介します。

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「ドラゴンになって空を飛びたい!」

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「頭が良くなり、マイペース!」

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「ダンスで有名になる!」

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「ゴージャスな衣装でファッショナブルに!」

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「天才! なんでもゴザレ!!」

さて、いよいよ発表会を兼ねたパーティーの開催。
磯村さんの誘導のもと事前にスタッフの手で改装されたパーティー会場へ! 
扉を開け部屋の中を見たこどもたちは「わー!すごーい!!」と歓声を上げました。

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今回パーティーをさらに盛り上げるために、
磯村さんは、DJVJのスタッフも用意していました。
DJVJスタッフは、こどもたちの描いたリニューアルデザイン画を
事前にスキャニングし、アニメーション加工を施してくれており、
各自の発表会時に投影し大いに盛り上げてくれました。

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また、グリーンバックの小部屋も用意され、
スタッフが作成したCGの中に入り込めるクロマキー合成の映像も会場内に投影。
このクロマキー合成はこどもたちに大人気で、全員我を忘れて没入していました。

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もちろん、サポートスタッフもこどもたちと一緒にパーティーを楽しみました。

終了後、こどもたちのアンケートには、

「自分が天才だった!」(小4女子)
「みんなで協力したり、楽しく工作したのと、最後のパーティーの会場が
ごうかで楽しかった。」(小4女子)
「作る楽しさや、パーティーなど色々なことができてとても楽しかった。」(小4男子)
「リニューアルをして未来がわかった気がしてとても楽しかったです。」(小5男子)
「来年もやってほしい!」(小6女子)

などと感想が寄せられました。

今回のワークショップは、単に将来なりたいものを思い描くのではなく、
自分をどう変えたいかという今の自分との対話を通じて客観的に自分を見つめ直す
きっかけとなったようです。
そしてパーティーという刺激的な異空間で自分を表出し、互いに交流し、
発散することで、その思いはさらに昇華できたのではないでしょうか。(G)

撮影:中本那由子

2018年3月15日

アーティストの一日学校訪問(秋山さやかさん)レポート1

当館の所蔵作家の方を学校にお連れして授業を行う「アーティストの一日学校訪問」。
引き続き休館中となる平成29年度は、2名のアーティストの方にご担当いただきました。

お一人目は、国内外のさまざまな土地を巡り、そこで出逢ったものや
出来事を縫う行為や手紙などを用いて表現する美術作家の秋山さやかさん。
そしてもうお一人は、「一木造り」という伝統的な日本の彫刻の作り方
によって、少年少女の像を制作している彫刻家の棚田康司さんです。
訪問するのは、一人につき6校。
都内の小・中・高・特別支援学校を対象に実施しました。

まず始めに、秋山さやかさんの授業をご紹介します。
大きなテーマは、「わたしの思い出あなたの思い出」。
普段とは異なる視点で日常に目を向け、選び出した「思い出」を、
他者と交換しながら作品作りをしていく、という内容です。

【1校目】 2017年10月23日(月) 八王子市立高嶺小学校  6年生2クラス54人
テーマ:"あの思い出の宝箱"-他人の思い出を保管する「いれもの」をつくる

事前授業として、こどもたちには、最近一番思い出深かったものを
一人ずつ持ってきてもらい、選んだ理由を紙に書いておいてもらいました。

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当日は、まず秋山さんから手がけている作品についてご紹介いただきました。
国内外の様々な地を訪れて制作している秋山さんのお話にこどもたちは興味津々。

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秋山さんのお話の後はいよいよ制作開始です。
まず最初に行うのは"交換式"。
一人ずつ持参した思い出の品は、紙で覆って見えない状態にした棚に
入れてあります。
自分の思い出の品が誰に当たるのか、そして自分は何を引き当てるのか、
こどもたちはドキドキしながら紐を引いていきます。
こうして引き当てた誰かの思い出と、それに添えられた文章を
良く読んで、思い出の品を保管するための「いれもの」作りを行います。

こどもたちが持ってきた思い出の品は、
ソフトボールのコーチからもらったキーホルダー、お兄ちゃんからもらった
今は使っていない筆箱、友達からもらった手紙など。

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こどもたちは、それぞれの思い出の品にあったいれものを考えて作っていきます。
箱や紙袋などをベースに、コラージュしたり、描いたり、色をつけたりと、
工夫しながら制作を進めていきます。

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完成したら、「思い出の品からどんなことを感じ、どのように作品を作ったか」を
紙に書き、いれものに添えて棚に戻します。
最後に、"返還式"として、「いれもの」に入った自分の思い出の品を受け取りました。

ビー玉を持ってきた子のいれものは・・・
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箱の底に迷路が作られており、このビー玉で遊ぶことができます。

静岡で買ったというキーホルダーは、
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静岡といえば富士山!ということで、富士山をイメージした箱が作られました。

普段の図工では、"自分の作品"を作ることを意識していますが、
誰かのことを考えながら作るという今回の授業は、こどもたちにとって
新鮮な体験となったようです。


【2校目】 2017年11月2日(木) 墨田区立第四吾嬬小学校 6年生1クラス26人
テーマ:"あの思い出の宝箱"-他人の思い出を保管する「いれもの」をつくる

こちらの学校でも他人の思い出をしまうための「いれもの」作りを行いました。
こどもたちは、生活する中で見つけた宝物(気になったものや面白いと感じたもの)
を事前に持参。
事前授業で、お互いに何を持ってたかを紹介しておいてもらいました。

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こちらの"交換式"では、大きな箱が2つ用意され、その中に入った
思い出の品を引きます。
自分の思い出の品が入っていない方の箱から一人ずつ紐を選び、引き寄せます。

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どんな宝物があたったか、何人かに紹介してもらいました。

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お母さんからもらったスマートフォン(紙でできています) や、
思い出がつまった帽子。
その他、おばあちゃんからもらったセーターや小学校生活で
一番悪い点数だったというテストを持参した子もいました。

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思い出の品に添えられた、持ち主の思いをよく読んで、
どんな入れ物を作るか考えます。

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思い出の品を傷つけないように綿をしきつめたり、
相手の好きな色を考えて塗ったり、
一目見て気に入ったというキーホルダーは、中が良く見えるように
透明のケースに入れたりと、相手のことを考えながら作り進めていきます。

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いれものが完成したら、宝物の持ち主に向けたメッセージを書きます。

こどもたち一人ひとりの独創的な発想でできあがった作品の数々。
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悪い点数のテストは、暗い色の箱にしまって"封印"。
海外で買ったというカンガルーのキーホルダーは、草や木、花に囲まれた箱が
作られました。

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学校訪問で取り組んだ作品は、その後さらに手を加え、図工展覧会で展示されました。
(A.T)
(レポート2へつづきます)

アーティストの一日学校訪問(秋山さやかさん)レポート2

【3校目】 2017年12月4日(月) 都立田無高等学校 高校3年生16人
テーマ:"かさねる手紙"-他人の思い出に自分の思いを重ねる

今回対象となったのは、美術を選択する高校3年生。
担当の先生からは、「高校を卒業したら今後一生美術に触れることは
ないかもしれない。だからこそ今回の学校訪問を通じて、
現代美術の面白さに気づいてほしい!」との思いからお申込みいただきました。

生徒たちの普段の様子なども踏まえ、先生との打合せを通して授業内容を
決めていきました。
今回の授業では、事前に何をやるかは知らせず、学校に持ってきている
カバンを美術室に持参することだけが生徒たちに伝えられています。

秋山さんの自己紹介が終わると、いよいよ今日やることの説明です。
「カバンの中を見て、自分にとって何か思いがあるものを一つ選んでください」と
秋山さんからの指示が。
今回の授業では、カバンの中に何気なく入っているものに目を向け、
そのものの意味をじっくり考えてもらうことに主眼を置きました。

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生徒たちが選んだのは、
キーホルダーやトランプのジョーカー、プラスチックのスプーンなど。
今回は全員に、何故カバンに入っていたのか、そしてそれを選んだ理由を
発表してもらいました。
キーホルダーは、仲の良い後輩からおそろいでプレゼントしてもらったもの。
トランプは、友達と良く一緒にやるから。
プラスチックのスプーンは、先週風邪を引いて休んだ自分に
友達がくれたプリンについていたものだった、との説明がありました。
何気ないものも、それを選んだ理由は人それぞれにあり、興味深いものばかりでした。

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選んだものに紐をつけて"交換式"を行いました。

引き当てたものと、その持ち主に宛てた手紙作りを行います。
表現方法は、言葉でも色でも絵でも何でもOK。
それぞれに工夫を凝らしながら、制作を進めていきます。
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ぬいぐるみのフンワリした質感を、千切り紙を使って表現する人もいれば、
トランプのジョーカーのイラストを、そのトランプの持ち主の顔に似せて
描き変える人も。
それぞれに、そのものと持ち主のことを考えながら、作っていきます。

最後に"返還式"として、完成した手紙を持ち主へと届けます。
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作った人は、一人ずつどんなイメージを持って制作したかを発表しました。
「モバイルバッテリーに制服を着せ、そのジャケットを脱がせると内側に
メッセージがあるようにした」
「プリンについていたというスプーンには、黄色い紙にクレヨンで
茶色く色を塗って表現した」
など、潔いコンセプトですっきりと表現する人もいれば、
じっくり描き込む人、言葉でメッセージを書く人もいたりと
それぞれに変化に富んだ作品ができあがりました。

【4校目】2017年12月11日(月) 港区立御田小学校 3年生2クラス64人
テーマ: "かさねる手紙"-他人の思い出に自分の思いを重ねる

4校目の実施となった御田小学校では、「手紙」をテーマとした授業を行いました。
事前授業として、ここ 1 ヶ月の中で、思い出深かったことを手紙に書き、
ポストを模した箱に投函しておいてもらいました。

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当日は、その箱から1通ずつ誰かの手紙を引くところからスタート。

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ポストから取り出した誰かの手紙をそれぞれじっくり読んだら、
その手紙を入れるための封筒を作ります。

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既存の封筒をベースにして、書かれている思い出の内容を意識しながら
制作を進めます。絵具を使って描いたり、折り紙を使って立体的な造形物を
作ったり。思い思いの方法で表現していきます。

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完成した作品は、再びポストに戻し、手紙を書いた主へと配ります。

作品の一例を紹介します。
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誕生日に大好きなお寿司を食べたという手紙には、
立体的なお寿司がつけられた封筒が出来上がり、
待望の弟が生まれて嬉しかった、という手紙には小さな弟の様子を絵で表現。
こどもたちは、手元にやってきた封筒を嬉しそうに眺めていました。
(A.T)
(レポート3へつづきます)

アーティストの一日学校訪問(秋山さやかさん)レポート3

【5校目】2017年12月14日(木) 都立大泉特別支援学校 中学部5人
テーマ: 誰かへの「宝箱」

5校目の実施となった大泉特別支援学校は、肢体不自由の障害を持つ
生徒さんたちが通う学校です。
今回の授業では、事前に先生と一緒に学校内を散策し、自分たちが好きなものを
撮影しておいてもらいました。
学校訪問当日に、その写真を入れるための箱作りを行い、最後に誰かに
プレゼントする、という内容で実施しました。
初めに、一人ずつ自己紹介を兼ねて撮影したものを披露してもらいました。

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生徒たちによって選ばれたのは、以下の内容です。
ゲームが好きで良くやっているからと選ばれたオセロやパズル。 
普段から植物に水をあげることが好きな男の子は、ジョウロを。
そして、イケメン好きという女の子は、学校で一番カッコイイ高等部の先生の写真です。

生徒たちは、これらの写真を入れるための箱を選び、様々な素材をコラージュして
彩っていきます。

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生徒のうち4人が車椅子を使用しており、中には手足が動かしにくい子も
見られましたが、教員の方々による絶妙なサポートのもと、それぞれが
思いを込めて、宝箱を作っていきました。

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箱が完成したところで最後に"交換式"を行いました。
クリスマス間近ということで、バックミュージックとしてクリスマスソングが
流れるなか、生徒たちは、完成した作品それぞれにつけられた紐を引きました。

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箱を開けると、中には贈り主の好きな物が入っています。
高等部のカッコイイ先生の写真を引き当てた男の子はちょっと
複雑そうではありましたが、クリスマスムードたっぷりの雰囲気の中、
特別な美術の授業の時間となったようです。


【6校目】2018年1月12日(金) 杉並区立浜田山小学校 5年生4クラス125人
テーマ: 「ことばの宝箱」

秋山さんによる学校訪問授業、最後の6校目は、125人という大人数での実施と
なりました。
今回の授業では、こどもたちは二人一組になって進行します。
まず、事前授業では、ペアになった二人で相談をし、自分達にとって
宝物だと思える言葉を一つ決めます。
二人の共通点や、身近だと思える言葉などから考えていきました。
そして決めた言葉とその言葉を選んだ理由をカードサイズの紙に書いておきます。

授業当日の4校時目は4クラス125人が体育館に集まり、全員で選んだ言葉の
"交換式"を行います。

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体育館の3つの扉からは紐が出ています。
こどもたちは、体育館の外側と内側に分かれ、ペアごとに1本の紐を選び、
手繰り寄せあったペア同士が言葉を交換。

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何人かに、引き当てた言葉を発表してもらいました。
こどもたちが選んだ言葉は、スポーツ、命、クリスマス、水泳、笑顔、協力、
字、必笑など。

昼休みを挟んで、後半の授業は、2クラスずつに分かれ、視聴覚室を会場に制作開始!
こどもたちは、引き当てた言葉から、それを保管しておくための箱作りを行います。

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箱作りのために先生が用紙してくれたのは、カラーペンや絵具、
色紙、紐、お菓子や商品が入っていた空き箱、その他普段の図工の
授業ではあまり使わないような細かいパーツなど。
豊富に用意された材料を使って、ペアで相談しながら仕上げていきました。


完成した箱の一部をご紹介します。
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スポーツ好きな二人のためには、サッカーコートを模した箱を作成。
肉大好き!な二人が選んだ言葉には、焼き肉ができそうな網を表現。

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そして、同じ保育園に通っていたという二人が選んだ保育園の名称には、
彼らが大好きだったという木を表現しました。

制作の続きは先生の方で進めていただき、後日、完成した箱には
言葉の紙を入れて、その言葉を選んだペアに返還されました。


以上の秋山さんが訪問した6校での取り組みは、
いずれも「日常」に目を向けることや、他者の思いを受け止めるということを
意識した内容でした。

互いの思いを往還させながら作品を作るという経験は、普段の授業では
なかなか経験できないことだったようで、こどもたちの感想からも、
新たな発見があったことが伺えるものでした。
「自分が箱をもらったときはとても嬉しかった。そして、箱をあげた人が
喜んでいるのを見ると、作ってよかったと思った」
「今まで誰かのために何か作るという図工をしたことがなかった。
相手が自分のことを良く考えて作ってくれたことが伝わってきた」
「友達が作った作品を見て、こういう作り方もあるのか、ということを学んだ」

独自の発想で作品を手がけるアーティストの方との出会いを通して、
こどもだけでなく、教員の方にとっても新たな視点に気づく機会とも
なったように思います。

最後に秋山さんから寄せられた感想をご紹介します。

 「わたし」という存在ー それは唯一無二だ。ひとりひとり、同じ青色を眺めたとしても、100人居れば100の青のグラデーションがあるだろう。ひとりひとり大事なものを持っている、だけど、本人にとってまばゆいそれは、他人にはくすんで映るかもしれない。
 私は今回、そんな自己の芯の部分を他者と共有したとき、互いにどのような変化が生まれるのか、こども達と体現したく思った。それは、年齢や学校によって少しずつ異なったけれど、おもには、他人の思い出と結びついた宝物を包む『いれもの』をつくる内容だった。
 こども達の制作する姿は、まるで旅をしているみたいで、何だか「宝探し」のようにも、私には見えた。宝物の持ち主の僅かな説明だけを道しるべに、時に迷い、道草し、かと思えば、道を教え合ったり、ぐんぐんと進み、見つけ...、やがてそれぞれゴールへ辿りつく。
 こうして出来上がった『いれもの』は、もうこれは立派な作品であり、宝や思いを包み込み、存在ー していたのだった。きらきらと。

秋山さやか

(A.T)

アーティストの一日学校訪問(棚田康司さん)レポート1

当館の所蔵作家の方を学校にお連れして授業を行う「アーティストの一日学校訪問」。
続いてご紹介するのは、彫刻家の棚田康司さんによる授業の様子です。

【1校目】2017年10月20日(金)  新渡戸文化高等学校 1年生美術コース8人
テーマ:粘土のかたまりから自分を彫り出そう

今回の授業では、粘土を付け加えて造形していくプラスの仕事(モデリング)に対して、
粘土の塊から彫り出していくマイナスの仕事(カービング)を通して
立体を捉える感覚と向き合います。
はじめに、棚田さんからご自身の作品についてご紹介いただいた後、
今回の授業で取り組む内容の説明がありました。

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今回のために用意された粘土の量は、なんと一人20kg! 
生徒は一人ずつ粘土の重みを感じながら自分の机に運びます。
今日はこの粘土を使って、「自分の頭部」の制作に取り組みます。
"粘土を通して、客観的な視点で自分を捉える"ために
このテーマが選ばれました。

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巨大な粘土の塊を叩いたり、手やひじを使って押したりしながら
頭部を作り出すためのベースを作っていきます。
これだけの分量の粘土を使うことはなかなかありません。
一人ずつ苦労しながらも、大きく形を捉えていきます。

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「感覚でやるのではなく、形を意識するために粘土にデッサンしてごらん」
「作品から離れて大きな構成を考えよう」
「いろいろな方向から視点を変えてみることが大切」
棚田さんは一人ひとりに丁寧にアドバイスをしていきます。

約1時間30分に及ぶ制作を経て、20㎏の粘土の塊は
生徒一人ひとりの頭部へと生まれ変わりました。
完成した頭部は実物よりも大きなものばかり!


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最後にみんなで1点ずつ作品を鑑賞し、棚田さんからコメントをしていただきました。

粘土の塊を通して自分と向き合い、表現された形は、どれも個性に溢れるもの
ばかりでした。
これらの作品は、後日学校の授業で制作を進め、文化祭で展示されました。


【2校目】2017年10月26日(木)  板橋区立板橋第六小学校 6年生2クラス64人
テーマ:巨大な先生の顔をつくろう!

今回の授業は、個人制作ではなく、友達と協力しながら大きな立体物を
作り上げるというダイナミックな感覚を体験してもらうことを目的に実施しました。

6年生2クラスは、クラス別に2時間ずつ実施。
それぞれ8名程度のグループに分かれて制作に取り組みました。

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棚田さんご自身の作品紹介では、制作の過程で出てきた
クスノキの木屑が用意され、こどもたちはクスノキ独特の香りも
味わいながら、話を聞きました。
中には初めてクスノキの香りをかいだ、という子も!

今回取り組む「巨大な先生の顔」作りのために、担任や支援の先生に加え、
なんと校長先生までがモデルを務めてくれました。
事前に作り方はレクチャーせず、どうやって顔を大きく立体的に作るかを、
こどもたち自身に考えてもらう過程を重視しました。

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校長先生の顔を良く観察して、デッサンするグループ。
こどもたちは棚田さんからアドバイスをもらいながらも、自分たちで
試行錯誤しながら制作を進めていきます。

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顔のパーツを手分けして作るグループもあれば、
みんなで相談しながら全体的な設計図を考えるグループも。
それぞれが勝手に進めていくのではなく、グループ内で声を掛け合ったり、
確認したりとみんなで協力して一つの作品を作り上げていきます。

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大きなダンボールをベースにして、発泡スチロールを目や鼻に見立てたり、
廃材のダンボールのカーブをうまく生かして顔の立体感を表現したり。

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今回の授業では、こどもたちがじっくり考えて作品と向き合う時間を
重視したため、完成までは行き着きませんでしたが、
校内展覧会で展示をしたいという希望があったため、
制作の続きは、図工の先生の方で進めてもらいました。

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展覧会に展示された作品の数々。
色がつけられ、それぞれの先生らしさが増した作品が完成しました。
(A.T)
(レポート2へつづきます)