作家略歴

名和晃平
名和晃平
彫刻家
京都造形芸術大学准教授

1975年大阪生まれ。1998年、京都市立芸術大学彫刻専攻卒業後、英国王立芸術大学院(Royal College of Art)交換留学。2003年、京都市立芸術大学大学院美術研究科博士(後期)課程彫刻専攻修了。2005年、アジアン・カルチュラル・カウンシル(ACC)日米芸術交流プログラムでニューヨークに滞在。2006年、ダイムラー・クライスラー・ファウンデーション・イン・ジャパン芸術支援活動プログラム「アート・スコープ2005‒2006」でベルリンに滞在。また、SCAI THE BATHHOUSE で個展を開催し、注目を浴びた。国内外での個展、グループ展は多数。「ものの表皮」への意識から発して、感覚や思考のメタファーとしてのマテリアルを「Cell」という概念をもとに様々な表現に展開する。2009年、銀座のメゾンエルメスで個展「L_B_S」を開催。海外ではドイツ・ハンブルグのVera Munrolにて個展を開催し、現地の美術関係者やコレクターらの賞賛を集めたほか、ブリスベンでの第6回 アジア・パシフィック・トリエンナーレに参加し、出展作の写真が展覧会カタログの表紙を飾るなど国際展のハイライトとして大きな注目を集めた。2010年には、釡山ビエンナーレや第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラディシュ2010に日本代表作家として参加し、バングラデシュでは最優秀賞を受賞した。さらに、KDDIの携帯電話iidaのArt Editionsとして携帯のコンセプトモデルを発表、豊洲街区へのパブリックアート設置、人気ミュージシャンのミュージックビデオを手がけるなど、幅広い活動をより充実させている。その傍ら2009年に旧サンドイッチ工場を改装した創作のためのプラットフォーム「SANDWICH」(京都伏見区)を立ち上げ、自身の作品制作の他、アーティストやデザイナー、建築家など様々なジャンルのクリエイターが集ってプロジェクトが進行するスタジオをディレクターとして運営している。現在、京都造形大学准教授として教鞭を執り、アーティスト・ヤノベケンジがディレクターを務めるULTRA FACTORYでは、多数の学生らとともに、2010 ULTRA SANDWICH PROJECTとして「クリーンルーム」における素材実験・技術開発など、自らの作家活動の全貌を間近で目撃・体験することのできるチーム・プロジェクトを展開する。

http://sandwich-cpca.net/

[主な受賞]

1998年
京都市立芸術大学制作展「少年と神獣」 同窓会奨励賞
2003年
博士論文「感性と表皮─ 現代彫刻における一方法論」 梅原賞
京都府美術工芸新鋭選抜展 最優秀賞
キリンアートアワード2 0 03 奨励賞
2004年
咲くやこの花賞 [美術部門](大阪市)
2005年
京都市芸術文化特別奨励者
2007年
京都府文化賞 奨励賞
2008年
六本木クロッシング2007 特別賞
2010年
第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラディシュ2010 最優秀賞

[主な個展・グループ展]

2002年 「CELL」ノマルエディション/プロジェクト・スペース(大阪)、2005年「開館10 周年記念展 超[メタ]ヴィジュアル」(東京都写真美術館)、「第三回バレンシア・ビエンナーレ」(バレンシア)、2006年「GUSH」SCAI THE BATHHOUSE(東京)、2008年「The oet ry of bizarre」ミロ美術館(バルセロナ)、2009年「Cell」GALERIE VERAMUNRO(ハンブルグ)、「L_B_S」メゾンエルメス8階フォーラム(東京)、「第6回アジア・パシフィック・トリエンナーレ」(ブリスベン)。2010年は、釡山ビエンナーレや第14回アジアン・アート・ビエンナーレ・バングラディシュ2010に日本代表作家として参加し、バングラデシュでは最優秀賞を受賞した。さらに、KDDIの携帯電話iidaのArt Editionsとして携帯のコンセプトモデルを発表、豊洲街区のオフィスビル豊洲フロントにパブリックアートとして「VIA-Wall」設置。個展「Synt hesis」(東京・SCAI THE BATHHOUSE)、2011年東京都現代美術館で個展開催。

[パブリックコレクション]

原美術館、東京/高松市美術館、香川/東京都現代美術館、東京/森美術館、東京/株式会社竹中工務店 本社屋 エントランス・ロビー、東京/新丸の内ビルディング、東京/豊洲フロント、東京/ The Sovereign Art Foundation、香港/ Franks Sussコレクション、ロンドン/ダイムラー・クライスラー・コンテンポラリー、 ベルリン/ピゴッチ・コレクション、アメリカ/クイーンズランド・アート・ギャラリー、オーストラリア・ブリスベンほか

Copyright © 2011 Museum Of Contemporary Art, Tokyo.
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