美術図書室

MUSEUM OF CONTEMPORY ART TOKYO

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普及プログラム「MOT美術館講座」

現代美術を多彩な切り口で紹介するレクチャー、パフォーマンス、コンサート

美術界の第一線で活躍する作家や研究者をお招きして、現代美術の楽しみかたや親しむためのポイントを
解説・講義・実践するプログラムです。

プログラムのご案内

第54回MOT美術館講座
「食と言葉」

第54回目となる今回は、アーティスト、料理家の岩間朝子氏を講師に迎え、
「食と言葉」をテーマにワークショップ・レクチャー・パフォーマンスを開催します。
岩間氏は食べるという生きるために必要不可欠な営みを、身体から自然環境、宇宙まで
時空を超えて問い続けています。
この2回の講座では、それぞれゲストとのコラボレーションによって食と言葉の関係について考えます。

相手と言葉を交わし境界を行き来する。そこには、お互いがお互いの思考を食べる、取り込む(身体の中に入れるincorporate)という、カニバリズム的な含意がある。そうやって相手との境界線や、着想や発想の帰属先を曖昧にする行為は、それぞれの立ち位置を緩くする。そして、お互いの帰属先すら曖昧にし不安定さを作り出す。そこに生まれる違和感、その中にとどまり身を置く事、そのプロセスに強く惹かれる。―岩間朝子

第1回|ワークショップ(終了しました)
「Rules and Tools」

講師:ジェローム・ワーグ(アーティスト、料理家)、岩間朝子(アーティスト、料理家)
日時:2017年9月10日(日)15:00-16:30
会場:トーキョーワンダーサイトレジデンス(東京都墨田区立川2-14-7アーツ菊川1F)
定員:25名
参加費無料、要事前申込

フランス出身のジェローム・ワーグ氏はアメリカ、日本で、岩間氏はドイツで、
ともに言葉も文化も異なる場所で料理家として、アーティストとして活動してきました。
本ワークショップでは、参加者が「調理する」「食べる」という行為をともに行いながら、
私たちの慣習や暗黙のうちに共有していると考えているルール、文化のコードについて考えます。


第2回|レクチャーパフォーマンス
「啜る/綴る」

講師:上崎千(芸術学)、岩間朝子(アーティスト、料理家)
日時:2017年11月4日(土)15:00-16:30
会場:東京都現代美術館リニューアル準備室(東京都江東区東陽7-3-5)
定員:25名
参加費無料、要事前申込

上崎千氏を迎え、岩間氏とともにレクチャーパフォーマンスを行います。

例えば、スープ。当日は「スープ」というこの、語感からしてきっと液状の、啜(すす)られるべきなにかであるに違いないその料理の名を繰り返し声にすることから始めるよりほかなく、「スープ」と口にするたびに尖る私の唇はちょうど、なにかを啜っているようなかたちになるだろう。とにかくスープが出来上がり、それが食器に移され、ふるまわれ、啜られ......誰かが、あるいは自分がそのスープを啜る音に耳を傾けたならば、そこで少なくとも、味や塩加減(あるいは食事のマナー)などについての意見が交わされることになるのだろう。スープを口にする人々の唇が「スープ」という語を発音するかたちになっていることを確かめ、人々のスープを啜る音が「スープ」と聞こえたならば、そこで改めてこの問いを温め直そう。―上崎千

主催:公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館
協力:山城弥生
※東京都現代美術館は現在休館中のため、別会場で実施します。ご注意ください。


【講師プロフィール】
岩間朝子|いわま あさこ
東京とベルリンを拠点に活動。存在論から、在るという事はどういうことか、調理、変容、食べる、取り込むという行為のありようを問い、制作を続ける。2005年から約10年間スタジオ オラファー・エリアソンの食堂「THE KITCHEN」の運営、調理に携わる。2013年スタジオ オラファー・エリアソン出版物『The Kitchen』制作。その他には、1998年よりアーティストコレクティブpop-up caféで活動を続ける。
http://www.asakoiwama.net

ジェローム・ワーグ
フランス、パリ生まれ。フランスの南の田舎で、母親の伝統的なプロバンス料理を食べて育つ。1991年より母親の友人、アリス・ウォーターズのカリフォルニアにあるレストラン「シェパニーズ」で働き、料理長も務める。現在は日本に移住し、神田にレストランをオープン予定。料理をしない時は、アーティストでもある。とりわけ食とコミュニティの関係性に興味があり、アートと毎日の生活の接点を探求し続けている。
https://openrestaurant.org

上崎千|うえさき せん
1974年生まれ。東京都在住。「コンセプチュアル」と呼ばれる芸術と「キュレーション」と呼ばれる営みのあいだに生じる分化・脱分化・再分化のプロセスに関心がある。最近の論考に「ミュージアムと『ノンサイト』」『思考と物質のはざまに生じる塵芥は、情報の鉱床である。』(東京国立近代美術館、2017年)など。芸術の非展示的・非ミュージアム的な在り方についての問いを蒸し返す契機として、岩間朝子の表現に注目している。

【申し込み方法】
Emailの件名を「MOT美術館講座参加希望」とし、希望の回の日にち、氏名(フリガナ)、電話番号、メールアドレスをご記入の上、edu_staff@mot-art.jpまでお送りください。

応募締切
9月10日の回 2017年8月31日(木)17:00まで(終了しました)
11月4日の回 2017年10月26日(木)17:00まで
※メール1通につき1名の申し込みとさせていただきます。なお、両方の回を申し込むことも可能です。
※応募者が多数の場合は抽選とさせていただきます。

当落結果について
当落結果については応募者全員にEmailにてお知らせします。
9月10日の回 2017年9月1日(金)までにお知らせします。(終了しました)
11月4日の回 2017年10月27日(金)までにお知らせします。
結果通知が届かなかった場合は、下記「お問い合わせ」までご連絡ください。
※迷惑メール等の設定をされている方は、@mot-art.jpからのメールを受信できるように設定してください。
※いただいた個人情報に関しては、公益財団法人東京都歴史文化財団のプライバシーポリシーに基づき、
慎重に管理し、本事業のご案内、連絡等以外には使用しません。

【お問い合わせ】
東京都現代美術館リニューアル準備室
〒135-0016 東京都江東区東陽7-3-5
TEL: 03-5633-5860(代表)

MOT美術館講座活動報告

第53回MOT美術館講座
MOTコレクション「コレクション・オンゴーイング」関連企画
「豊嶋康子レクチャー ―ほかの見方」

講師:豊嶋康子(美術家)
日時:2016年4月3日(日)15時30分~17時
※手話通訳つき

今年度最初のMOT美術館講座は、現在開催中のMOTコレクション
「コレクション・オンゴーイング」にて特別展示を行っている
美術家の豊嶋康子さんにレクチャーをお願いしました。

豊嶋さんは、90年代よりアーティストとして
活動を開始し、近年あらためて注目を集めていらっしゃいます。
今回の特別展示は、収蔵作品に特別出品を交え、作家自身の
インスタレーションによって構成されています。

本レクチャーでは、豊嶋さんの膨大な作品群の中から
自らセレクションした作品をスライドで見せながら、
そのコンセプトや制作経緯について語っていただきました。

豊嶋さんがレクチャーのタイトルに付けられた「ほかの見方」。
裏面を覗き込まないと細工がわからない作品=〈パネル〉シリーズを観る者は、
既成概念にとらわれがちな自分に気づかされます。
「自らが社会の中でどのように形成されているのか」という問いかけが、
あらゆる作品となって表出していることを、丁寧に解説してくださいました。

なお、今回の講座では試験的に手話通訳を導入し、
今後の当館におけるアクセスプログラムの実用の可能性も探りました。
実際に聴覚に障害のある方も数名ご参加いただき、
運営についてのご意見も頂戴することができました。


第51回MOT美術館講座
「オノ・ヨーコ|私の窓から」展関連企画 レクチャー
「前衛の源流を考える―戦前と戦後をつなぐ」

講師:五十殿利治(筑波大学教授)
日時:2015年11月21日(土)14時~16時

第52回MOT美術館講座
「東京アートミーティングⅥ"TOKYO"―見えない都市を見せる」展関連企画 レクチャー
「YMOと80年代、その文化的展開」

講師:宮沢章夫(劇作家・演出家・作家)
日時:2015年12月23日(水・祝)15時~17時

2015年の11月・12月に、企画展関連企画として2回にわたり
MOT美術館講座を開催しました。



まず、「オノ・ヨーコ|私の窓から」展の関連企画として、
11月21日(土)に「前衛の源流を考える―戦前と戦後をつなぐ」と題し
レクチャーを行いました。

小野家の戦前における美術との関わりを中心に、
ロシア・アヴァンギャルドや大正期新興美術運動を専門とする
筑波大学教授の五十殿利治氏にご講演いただきました。

オノ・ヨーコの伯母の姉にあたるワルワーラ・ブブノワが執筆し、
父・小野英輔らが翻訳した「現代に於けるロシヤ絵画の帰趨に就て」。
この論文が日本にもたらしたロシアの前衛芸術について、
また、従兄弟である石井茂雄の戦後の活動についても紹介されました。

参加者をみると、「オノ・ヨーコ」展の観覧者層と同様に女性が多く、
熱心にメモを取る様子が見受けられました。
講演後にいただいたアンケートでも「今後作品を見る時の参考にしたい」
との声がありました。




12月23日(水・祝)には、「"TOKYO"―見えない都市を見せる」展の
関連企画として、レクチャー「YMOと80年代、その文化的展開」を開催しました。

講師は劇作家、演出家、作家として活躍されている宮沢章夫氏。
本展覧会中のキーワード「文化事象としてのYMO」の展示をキュレーションした
宮沢氏は、80年代から東京のカルチャーの現場に深くかかわってきました。
80年代を象徴するアーティスト・YMOから派生した非身体的文化や、
お笑いを中心としたサブカルチャーについて、
当時の貴重な映像を交えてお話しいただきました。

宮沢氏の講演会によく来られる方にお話を振られるなど
アットホームな雰囲気の中で、鋭い論説が展開しました。
質疑応答では、放送作家の倉本美津留氏との掛け合いもみられました。

作家や研究者をお招きし、現代美術に関する講座やイベントを行うMOT美術館講座。
現代美術をより深く鑑賞する手立てになれば幸いです。

第50回MOT美術館講座
開館20周年記念MOTコレクション特別企画「コレクション・ビカミング」関連企画レクチャー
「現代美術の修復について」

講師:斎藤 敦(修復家)
日時:2015年2月15日(日)15時~17時

開館20周年を迎える東京都現代美術館の収蔵品は、その前身となった東京都美術館時代のコレクションを含め、現在4,700点にのぼります。
これらの収蔵品を常時保存・公開していくうえで、作品の状態調査や修復は欠かすことのできない作業です。
なかでも、現代美術の作品は素材や技法が多様化、複雑化し続けています。
従来とは異なる技法が用いられたり、長期の保存には適さない素材が使用されたりするため、その修復に多くの困難や課題が生じています。
本講座では、当館でも多くの作品修復に携わってきた修復家の斎藤敦氏を迎え、現代美術における修復の実態や、作家との協働を含めた作品保存の意義について考える機会としました。