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あるボリュームをグリッド状に区切り、その交点をすべてグルーガンから生み出されたドットに置き換える「Air Cell(エアセル)」。上下左右同じピッチで整然と配置されたドットの集合は大量の「未分化のセル」が白い光の中で培養されているようである。鑑賞する視点に合わせて内部のディメンションが次々と移り変わるさまは、視覚と触覚を静かに刺激しながら、ソリッドな彫刻を眺めるのとは全く質の異なった映像的な体験を生み出す。

AirCell-A,B_36mmp(detail)  2006

AirCell-A,B_36mmp(detail) 2006
Photo: Haruo Kaneko

AirCell-A,B_36mmp  2006

AirCell-A,B_36mmp 2006
Photo: Haruo Kaneko

ドローイング、あるいは極薄の彫刻を紡いでいくようにグルーガンで壁に直接描かれた網状の造形、「Catalyst(触媒)」。植物のツタを思わせるような視覚を持たない存在が「なにか」を欲しながら、空間を這うようにどこまでも触手を伸ばしていく。物質性とイメージ、そして作家自身のフィジカルな感覚が最後まで一致したまま扱われる作品。
*グルーガン=酢酸ビニールの固形スティックを電熱で液状に溶かしながら押し出す装置

Catalyst#11 2008

Catalyst#11(detail) 2008
Photo: Seiji Toyonaga

Copyright © 2011 Museum Of Contemporary Art, Tokyo.
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