おとなもこどもも考える ここはだれの場所?rgb_genbi_kids_2.jpg

美術館へようこそ。このまっしろな空間は、わたしたちの想像の助けがあれば、どんな場所にだってなることができます。南の島の海岸。家族の居間。こどもたちの王国。わたしたちの住むまち――。今年の夏休みのこどもたちのための展覧会は、4組の作家たちが、美術館の展示室のなかに、「ここではない」場所への入口を作ります。それらは、言うなれば「社会」と「わたし」の交差点。そこに立って「ここはだれの場所?」と問いかけてみてください。答えを探すうちに、たとえば地球環境や教育、自由についてなど、わたしたちがこれからを生きるために考えるべき問題が、おのずと浮かび上がってくるはずです。
学校に行かなくていい日。美術館で、こどもたちと一緒に、私たちの場所をもう一度探してみませんか?

■ ヨーガン レール
■ はじまるよ、びじゅつかん(おかざき乾じろ 策)
■ 会田家(会田誠、岡田裕子、会田寅次郎)
■ アルフレド&イザベル・アキリザン

―地球はだれのもの?

デザイナーとして知られるヨーガン レール(1944-2014)は、移住先の石垣島の海岸が、この数年の間に、どこからか流れ着くゴミによって無残に荒らされてしまったことに心を痛め、それらを使って美しいものを作り出すことで、地球環境に対する人々の意識を喚起しようとしました。2014年に急逝した彼が最後の日々を費やして作り上げたものたちは、危機的な現実に抵抗する、もの作りをする人間の矜持のあらわれでもあります。こどもたちの未来を憂いた彼のラスト・メッセージを受け取ってください。

―美術館はだれのもの?

造形作家、批評家としても知られる岡﨑乾二郎(1955-)は、「こどもにしか入ることのできない美術館」を企画。当館が収蔵する美術の名品について、自分の思いを話しかけてくる謎の監視員とともにご堪能いただけます(ただしこどもだけ!)。かつてフランス革命期、美術館は、王侯貴族のコレクションを一般大衆に開くという、自由の象徴ともいえる場所でした。お母さんも先生も入れない、こどもたちがそれぞれの言葉を語り始めるための、革命の舞台が出現します。

―社会はだれのもの?

アーティストのお母さんとお父さん(岡田裕子(1970-)、会田誠(1965-))、中学二年生の息子(会田寅次郎(2001-))の三人からなる会田家。プログラミングが得意な寅次郎は、学校の外で、大人たちと一緒に世界やビッグデータを相手にプロジェクトを展開しています。三人はそれぞれのやり方で、学校や社会など外の世界に対するストレスや批評精神をもとに、「それとはちがう場所」をユーモラスに作り上げます。社会への大きな入口でもある、彼らのちょっと変わった家の中を覗いてみてください。

―私の場所はだれのもの?

フィリピン出身でオーストラリアに住むアルフレド(1962-)&イザベル(1965-)・アキリザンは、世界各国のコミュニティと交流し、その過程を作品として、家や国といった、私たちが当たり前のように自分のまわりに引いてきた境界線について考えさせます。美術館の地元の小学生たちとのワークショップによって作られる、よく知っている風景でありながら異国でもあるような不思議な空間は、「私の場所」について、改めて考えさせるきっかけになるはずです。

主催

公益財団法人東京都歴史文化財団 東京都現代美術館

協力

株式会社ヨーガンレール、江東区立元加賀小学校

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左上から
ヨーガン レール《浜辺のゴミで作ったランプ》2013年

岡﨑乾二郎《ポンチ絵》2014年【参考図版】

会田寅次郎(会田家)《TANTATATAN》2015年 シングルチャンネルヴィデオ 3時間53分
協力:卯城竜太、松田修

アルフレド&イザベル・アキリザン 
「住む:プロジェクト―もうひとつの国」展示風景 2013年
金沢21世紀美術館 撮影:木奥惠三 画像提供:金沢21世紀美術館【参考図版】

ヨーガン レール

はじまるよ、びじゅつかん(おかざき乾じろ 策)

会田家(会田誠、岡田裕子、会田寅次郎)

アルフレド&イザベル・アキリザン

関連プログラム

実施日追加!
ワークショップ 「ここはだれの場所? 自分だけの家をつくろう!」

「家」ってなんだろう?「自分の場所ってなんだろう?」
このワークショップでは「家」や「自分の場所」について考えて「家」を作ります。

7月中の土日祝、8月中の毎日(休館日除く) 10:45~11:30/ 11:45~12:30 *各日2回制
9月中の土日祝、10月3、4、10、11、12日時間  10:45~11:30/ 14:45~15:30 *各日2回制

対象3歳以上 
*中学生未満のお子様は保護者と一緒にご参加ください。 *ハサミを使います。
定員|各回26名様(整理券制
会場|本展会場内アルフレド&イザベル・アキリザン展示室内ワークショップスペース
参加費|無料(ただし当日有効の本展チケットの提示が必要です。)

*ワークショップでつくった家はお持ち帰りになれます。必要に応じてお持ち帰り用の袋などをお持ちください。

【整理券配布について】

各回とも「ここはだれの場所?」展会場入口にて10時からお1人様につき1枚お渡しします。
*定員に達し次第、整理券の配布は終了します。




その他会期中のイベントについては決まり次第HPにてご案内します。



展覧会情報

会期

2015年7月18日(土)―10月12日(月・祝)

開館時間

10:00〜18:00
*2015年7~9月の金曜日は21:00まで
*入場は閉館の30分前まで

休館日

月曜日(2015年7月20日、9月21日、10月12日は開館)、7月21日、9月24日

会場

東京都現代美術館 企画展示室1F

観覧料

一般1,000円(800円)/ 大学生・専門学校生・65歳以上800円(640円)/ 中高生600円(480円)★小学生以下無料★
*小学生以下は保護者の同伴が必要です
*( )内は20名以上の団体料金

*身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方と、その付き添いの方(2名まで)は無料です。
*毎月第3水曜日は65歳以上の方は年齢を証明できるものを提示していただくと無料になります。
*本展チケットで「MOTコレクション」もご覧いただけます。
*同時開催の「オスカー・ニーマイヤー展」「きかんしゃトーマスとなかまたち」との2展、3展セット券もございます

アクセス

東京メトロ半蔵門線・清澄白河駅B2番出口より徒歩9分
都営地下鉄大江戸線・清澄白河駅A3番出口より徒歩13分
アクセス詳細

美術館お問い合わせ

03-5245-4111(代表)
03-5777-8600(ハローダイヤル)

同時開催

2015年7月18日(土)-10月12日(月・祝)
「オスカー・ニーマイヤー展

「きかんしゃトーマスとなかまたち」
「MOTコレクション 戦後美術クローズアップ」

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