展覧会概要

破壊と創造の巨人、ピカソ。
初公開を含む絶頂期の名作約160点、一挙公開!

変貌の時代 1925~1937年

愛と遍歴の画家、ピカソ芸術の黄金時代である。古典古代とバレエに遊んだクラシックに背を向け、エロスと暴力、野蛮と暗黒に支配される黙示録的な世界が始まった。「美は痙攣的であらねばならぬ」(ブルトン)とするシュルレアリスム運動が勃興する一方、考古学や心理学等の先端諸学の成果が絵画の領域に反響する。政治的にはドイツや祖国スペインでもファシズムが台頭しようとしていた。
時代の予言者ピカソはこの不安と緊張の時代(44歳~56歳)を、彼自身の愛憎の私生活とシンクロナイズさせながら、象徴的かつ応用自在に造形化していった。正妻オルガとの結婚生活の破綻。直ぐに従順で柔和、肉感的な乙女マリー=テレーズが新たなミューズとなり、後に女流写真家ドラ・マールも加わる。こうしてピカソをめぐる複雑な三角関係がこの「変貌の時代」を特徴づけている。
ピカソ芸術の真髄は身体に収斂する無限の変容と共に、テーマの変容としても表れる。浴女たちの奔放な姿態から躰(からだ)そのものの讃美へ。磔刑から闘牛(コリーダ)、ミノタウロス神話へ。アトリエとモデルの女たち。画家はマリー=テレーズの肉体に誘われて彫刻家に返信する。
「絵は日記の一ページにすぎない。」(ピカソ)実際、日常の生と性の営みこそがピカソの創造の泉である。二十世紀の記念碑《ゲルニカ》も、本展に見るピカソ作品の軌跡の集大成にすぎない。その意味でも、「これぞピカソ!」とうならせるような展覧となるであろう。

(本展監修 早稲田大学教授 大髙保二郎)


展覧会情報

展覧会名
ピカソ展 -躰[からだ]とエロス-
会 期

2004年9月18日(土)-2004年12月12日(日)
休館日
月曜日
開館時間
10:00-18:00(入場は閉館の30分前まで)
観覧料
一般1,300円 大学生1,000円 中高生600円
主 催
東京都歴史文化財団 東京都現代美術館/ 産経新聞社
後 援
外務省/ 文化庁/ フランス大使館/ フジテレビ/ ニッポン放送/ フジサンケイビジネスアイ/ サンケイリビング新聞社/ TOKYO FM
協 賛
大日本印刷/ デル
協 力
日本航航空/ ヤマトグローバルフレイト/ キョードー東京


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