展覧会概要

[中沢新一・長谷川祐子 共同企画]

生きることは変わること。細胞や知識の更新、時代、環境との出会い、また想像力によって、日々私たちは変わっていきます。
この展覧会は、「変身-変容」をテーマに人間とそうでないものとの境界を探るものです。古今東西、変身をテーマにしたイメージや芸術は多くつくられてきました。特に日本においては、昔話から現代の漫画やアニメのキャラクターに至るまで、豊かなイメージが溢れています。
では今、なぜ「変身-変容」なのか?インターネットやグローバル経済、テクノロジーの発達によって、従来の社会に属する「人間」という形がぶれはじめ、その存在には、かつてないほどの多様性が生まれつつあります。
本展では、動物や機械、想像上の生き物、異なる遺伝子組成をもつ体など、人とそうでないものの間を横断する多様なイメージが、絵画、彫刻、映像、アーカイヴ、シンポジウムなどを通して展開されます。そこで表現される「変身-変容」する形は、私たちの夢や希望、おそれをひとつの予兆として映し出します。1980年代から現在にわたり15カ国21組のアーティストたちによってつくられた作品を通して、今、変わることの可能性と意味を伝えます。

東京アートミーティングとは
現代アートを中心に、デザイン、建築などの異なる表現ジャンル、およびその他の専門領域が出会うことで、新しいアートの可能性を提示します。第一回目は、「トランスフォーメーション」のテーマのもと、アートと人類学が出会います。東京藝術大学とも連携し、「東京藝大トランスWEEKS」として、将来世代の育成を図るための展示、パフォーマンス、シンポジウムなどを開催します。

■出品作家
AES + F
マシュー・バーニー Matthew Barney
サイモン・バーチ Simon Birch
フランチェスコ・クレメンテ Francesco Clemente
マーカス・コーツ Marcus Coates
ヤン・ファーブル Jan Fabre
ガブリエラ・フリドリクスドッティ Gabríela Friɚriksdóttir
石川直樹 Naoki Ishikawa
バールティ・ケール Bharti Kher
イ・ブル Lee Bul
小谷元彦 Motohiko Odani
及川潤耶 Junya Oikawa
ジャガンナート・パンダ Jagannath Panda
パトリシア・ピッチニーニ Patricia Piccinini
シャジア・シカンダー Shahzia Sikander
スプツニ子! Sputniko!
ヤナ・スターバック Jana Sterbak
サラ・ジー Sarah Sze
高木正勝 Masakatsu Takagi
トゥンガ Tunga
アピチャッポン・ウィーラセタクン Apichatpong Weerasethakul

作家紹介はこちら

アーカイヴ展示
古今東西、人類学からマンガまで「変身-変容」に関連する資料を展示することにより、展覧会とは別の角度から人間と動物の関係について探ります。
アーカイヴ設計:小田マサノリ(東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所特任研究員)石倉敏明、大澤紗蓉子(多摩美術大学芸術人類学研究所)

東京文化発信プロジェクトとは
東京文化発信プロジェクトは、世界の主要都市と競い合える芸術文化の創造発信、芸術文化を通じた子供たちの育成、多様な地域の文化拠点の形成を目的として、東京都と東京都歴史文化財団が芸術文化団体、アートNPO等と協力して実施しているプロジェクトです。
演劇、音楽、伝統芸能、美術など様々な分野のイベント、まちなかで市民とアーティストが協働するアートプログラム、子供向けの体験型プログラムなどの事業を展開しています。

マシュー・バーニー《クレマスター3:ファイブ・ポインツ・オブ・フェローシップ》2002
Collection of the Artist, Courtesy: Gladstone Gallery, New York
バールティ・ケール《狩人と預言者》2004
Courtesy: the Artist and Hauser & Wirth
ヤン・ファーブル《第15章(ブロンズ)》2010 ©JAN FABRE-ANGELOS
ジャガンナート・パンダ《叙事詩(エピック)III》2010
Courtesy: NATURE MORTE, New Delhi
フランチェスコ・クレメンテ《野うさぎとしての自画像》2005 Courtesy: Galleria Lorcan O'Neill Roma
ガブリエラ・フリドリクスドッティ
《バーセイションズ-四部作:北》2005
アピチャッポン・ウィーラセタクン「トロピカル・マラディ」2004
Courtesy: Kick the Machine Films
AES+F《最後の暴動2 トラック》2006
©AES+F Courtesy: Triumph Gallery, Moscow[参考図版]
スプツニ子!《寿司ボーグ☆ユカリ》2010 Photo: Rai Royal
シャジア・シカンダー《ネメシス》2003
Courtesy: the Artist and Sikkema Jenkins & Co, New York

展覧会情報

展覧会名
東京アートミーティング トランスフォーメーション
会 期
2010年10月29日(金)~2011年1月30日(日)
休館日
月曜日 *ただし1/3, 10は開館、12/29-1/1, 1/11は休館
開館時間
10:00〜18:00(入場は閉館の30分前まで)
会 場
東京都現代美術館 企画展示室1F, 3F, アトリウム
観覧料
一般1,300円(1040円)/ 大学・専門学校生・65歳以上1,000円(800円)/ 中高生650円(520円) 小学生以下 無料
*( )内は20名様以上の団体料金。
*同時開催の「オランダのアート&デザイン新言語」との共通チケットもございます。
一般 1,800円/ 大学・専門学校生・65歳以上 1400円/ 中高生 900円
*本展のチケットおよびセット券で「MOTコレクション」もご覧いただけます。
*下記の場合は料金が免除または割引になります。
・身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳をお持ちの方及びその付添いの方2名まで無料です。
(手帳の提示が必要です。手帳をご持参ください)
・毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は無料です。
(健康保険証、免許証など、年齢を証明できるものの提示が必要です。)
・毎月第3土曜日・日曜日(家族ふれあいの日)に観覧の18歳未満の子を同伴する保護者(都内在住)2名の料金が半額となります
(「家族ふれあいの日」優待券が必要です) http://www.kokoro-tokyo.jp/homey/hureai.html

主 催
東京都、東京都現代美術館・東京文化発信プロジェクト室(公益財団法人東京都歴史文化財団)、 東京新聞、東京藝術大学
特別協力
多摩美術大学芸術人類学研究所
助 成
ブリティッシュ・カウンシル財団法人ベルギーフランドル交流センター
協 力
NECディスプレイソリューションズ、株式会社ヤマト

展覧会オフィシャルブック
『トランスフォーメーション』
中沢新一/長谷川祐子/特別寄稿:平野啓一郎
2,500円+税 アクセス・パブリッシング刊 2010年10月28日発売

展覧会公式iPhoneアプリ
配信中(無料)


■「東京藝大トランスWEEKS」
会場:東京藝術大学上野校地 (入場無料)

シンポジウム「芸術とトランスフォーメーション」
10月29日(金)16:30~18:30
美術学部中央棟第一講義室
基調講演:シャジア・シカンダー
パネリスト:中沢新一、石川直樹、伊藤俊治、保科豊巳
モデレータ:長谷川祐子
総合司会:坂口寛敏

若手作家ディスカッション&パフォーマンス
11月16日(火)15:00~17:30
大石膏室(絵画棟1F)
及川潤耶、スプツニ子!、松井えり菜/小沢剛

「トランスフォーメーション イン 大石膏室」展
10月29日(金)~11月17日(水)
大石膏室、Art Space1、Art Space2 (絵画棟1F・M2F)
東京藝術大学在学生および卒業生による展示



関連イベント

●ヤン・ファーブルのパフォーマンス
10月29日(金) 20:00~
※同日は、20:00まで「トランスフォーメーション」展をご覧いただけます。(チケット販売は19:30まで)
会 場:講堂(地下2階)
参加費:無料(ただし当日有効のチケットが必要です)
定 員:先着200名

●アーティスト・トーク
10月30日(土) 15:00~17:00
及川潤耶、ジャガンナート・パンダ、シャジア・シカンダー、石川直樹、高木正勝、スプツニ子!、サイモン・バーチ
会 場:トランスフォーメーション展展示室内
*会場が講堂から展示室内に変更になりましたのでご注意ください。
参加費:無料(ただし当日有効のチケットが必要です)

●レクチャー「人間から動物への変容/狼男・仮面・凶暴戦士」
11月14日(日)15:00~16:30
講 師:石倉敏明(多摩美術大学芸術人類学研究所助手)
会 場:講堂(地下2階)
参加費:無料(ただし当日有効のチケットが必要です)
定 員:先着200名

●マーカス・コーツのパフォーマンス+中沢新一との対談
*マーカス・コーツの急病により本イベントは中止となりました。

●鼎談 中沢新一・長谷川祐子・石川直樹
本展企画者である中沢新一氏と長谷川祐子、出品作家の石川直樹氏による鼎談を行います。
12月17日(金)19:00~20:30
※同日は、21:00まで「トランスフォーメーション」展をご覧いただけます。(チケット販売は20:30まで)
会 場:講堂(地下2階)
参加費:無料(ただし当日有効のチケットが必要です)
定 員:先着200名

●サウンド・パフォーマンス 山川冬樹/ 及川潤耶
12月18日(土)15:00-
会 場:講堂(地下2階)
参加費:無料(ただし当日有効のチケットが必要です)
定 員:先着200名*途中入場はできません。

●アピチャッポン・ウィーラセタクン「トロピカル・マラディ」上映
11月19日(金)、21日(日)11:00-/ 13:30-/ 16:00- 23日(火・祝)13:30-/ 16:00-
*上映時間118分 *上映開始時間と回数は変更の可能性がございます。
会 場:講堂(地下2階)
参加費:無料
定 員:各回先着200名

●アピチャッポン・ウィーラセタクン アーティスト・トーク
11月19日(金)19:00-
東京フィルメックス(11月20日-28日)との共同企画
会 場:講堂(地下2階)
参加費:無料(チケットも不要です)
定 員:200名(事前申込制)
アーティスト・トークに参加される方で、「トランスフォーメーション」展観覧をご覧の方は、展覧会チケットをお求めください。なお、展覧会は18:00に終了いたします。(チケット販売、入場は17:30まで)


アーティスト

AES+F
[1987年タチヤーナ・アルザマソヴァ(1955年-)、レフ・エヴゾーヴィチ(1958年-)、エヴゲーニイ・スヴャツキイ(1957年-)により、 AESを結成。 1996年より写真家ヴラジーミル・フリトゥケス(1956年-)とともに、AES+F名義で活動。ロシア在住。]
アーティスト・グループ「AES+F」は、映像や写真、彫刻を用いて、冷戦以降の現代社会における文化の融合や衝突、民族間の対立などをモチーフに制作している。近年の作品では、東西の文化や風景、ファンタジーと現実とが混在する世界で、子供達が無表情に殺し合う戦争を描いている。今回は代表作ともいえる映像作品《最後の暴動》(2007年)を出品する。



AES+F《最後の暴動2 トラック》2006 ©AES+F Courtesy: Triumph Gallery, Moscow[参考図版]

マシュー・バーニー│Matthew Barney
[1967年サンフランシスコ生まれ、ニューヨーク在住]
イェール大学で医学を修めた後、美術と体育を学ぶ。フットボールの特待生やファッション・モデルなどを経て、現在は作家として映像や彫刻を中心に作品発表を行っている。人間の身体における内部と外部の関係性や変容をテーマにした、長編五部作の映像作品《クレマスター》シリーズは彼の代表作である。今回は《クレマスター3》(2002年)の映像や写真、彫刻作品などを出展予定。



マシュー・バーニー《クレマスター3:マハビン》2002 Collection of the Artist Courtesy: Gladstone Gallery, New York

サイモン・バーチ│Simon Birch
[1969年ブライトン(イギリス)生まれ、香港在住]
バーチは、モデルのエネルギッシュな身体を抽象的なフォルムに解体して描いたペインティングを中心に様々な領域で活動している。近年ではその範囲を映像作品やインスタレーションにも拡張している。本展で紹介する映像インスタレーション《ソゴモン・テフリリアン》(2008年)は、鑑賞者を囲むように設置された四面のスクリーン上をベンガル虎が徘徊する作品であり、動物園で見せ物とされてきた虎とその鑑賞者との主客関係を逆転させる。



サイモン・バーチ《ソゴモン・テフリリアン》2008

マーカス・コーツ│Marcus Coates
[1968年ロンドン生まれ、同在住]
マーカス・コーツは、鹿の毛皮をかぶりシャーマンとして人々の悩みを解決したり、人が鳥のさえずりを再現するなど、イギリス人独特のウィットとユーモアを織り交ぜた映像やパフォーマンスを発表している。そこでは、作家本人あるいは参加者が「動物になる」ことによって、動物と人間が共有するものを再発見するとともに、人間性を再定義する契機をもたらす。会期中には、パフォーマンスおよび中沢新一とのトークイベントを開催予定。



マーカス・コーツ《下界への旅(オオバン)》2004 Courtesy: Kate MacGarry, London and Workplace Gallery, UK Photo: Nick David [参考図版]

フランチェスコ・クレメンテ│Francesco Clemente
[1952年ナポリ生まれ、ニューヨーク在住]
1980年代に脚光を浴びた新表現主義作家の一人。油彩、水彩、パステル、フレスコ、版画などを用いて、独特の色彩感覚と歪みを持つ具象画を描く。宗教や神話の他、目を誇張して描かれた作家自身がモチーフとして頻繁に登場する。そこでしばしば彼は昆虫や動物に部分的変容を遂げ、自然との精神的同一化を果たすと同時に、確固たる自我を探求している。



フランチェスコ・クレメンテ《野うさぎとしての自画像》2005 Courtesy: Galleria Lorcan O'Neill Roma

ヤン・ファーブル│Jan Fabre
[1958年アントワープ生まれ、同在住]
『昆虫記』で有名なジャン=アンリ・ファーブルを曽祖父に持つ美術家、舞台演出家、劇作家、振付家。玉虫で表面を覆った彫刻やインスタレーションの他、BIC社製のボールペンを使用したドローイング、パフォーマンスなどで知られる。理想化されていない人間のむき出しの身体への興味が、その限界や変容を通して作品に反映されている。



ヤン・ファーブル《第10章(ブロンズ)》2010 © JAN FABRE-ANGELOS

ガブリエラ・フリドリクスドッティ│Gabríela Friðriksdóttir
[1974年レイキャヴィク(アイスランド)生まれ、同在住]
ガブリエラの作品は、アメーバに似た生命体を描いたドローイング、目などが欠損したモンスターや性器が変形した不気味な彫刻を特徴としている。ビョークが出演する映像インスタレーション《バーセイションズ四部作》(2005年)は、タロットや錬金術といった西洋の伝統だけに留まらず、広範な原始的宗教から引用した要素によって非合理的で野性的な世界を構成している。



ガブリエラ・フリドリクスドッティ《バーセイションズ-四部作:北》2005 Courtesy: the Artist & Hamish Morrison gallery, Berlin

石川直樹│Naoki Ishikawa
[1977年東京生まれ、同在住]
高校時代より世界各地を旅して周り、2000年に北極から南極を人力で縦断。翌年には七大陸世界最高峰登頂を当時の世界最年少記録で達成。人類学や民俗学についての造詣も深く、それらは旅の記録を記した著作などにも強く表れている。本展覧会では苛酷な環境に自ら飛び込み、徐々に極限状態へと変化していく様を石川直樹本人のインタビュー映像を通して見せる。



石川直樹《Dog Sled/ Ilulissat#4》2006

バールティ・ケール│Bharti Kher
[1969年ロンドン生まれ、インド在住]
英国に移住してきたインド人の両親のもとに生まれ、ロンドンで教育を受け、現在はインドで活動するケールは、アイデンティティーや社会における女性の役割といった問題を浮き彫りにする。インドの女性が身につける「ビンディ」を使用した美しい抽象絵画を発表する一方、女性の身体の一部分が動物へと変化する写真作品《ハイブリッド・シリーズ》では、その獰猛性と欲望が強調され、身分証明書に固執する社会や弱体化する自我に対する警告を浴びせかける。本展では、四点の彫刻と絵画および写真作品を出品予定。



バールティ・ケール《狩人と預言者》2004 Courtesy: the Artist and Hauser & Wirth

イ・ブル│Lee Bul
[1964年ヨンウォル(韓国)生まれ、ソウル在住]
イ・ブルの作品は、有機的な身体と機械との融合や、四肢などが異常に発達した動物的身体など、異形の彫刻を特徴としている。彼女はこれらの身体を純白に、時には彩りを加え、光沢のある滑らかな質感で美しく仕上げることで、生命が必然的にもつ腐敗し滅びゆく一過性を超克しようとする普遍的な願望を投影している。



イ・ブル《クラッシュ》2000 Collection: Amorepacific Museum of Art Courtesy: PKM Gallery | Bartleby Bickle & Meursault Photo: Rhee Jae-yong

小谷元彦│Motohiko Odani
[1972年京都生まれ、東京在住]
小谷の作品は、木や動物の剥製、毛皮、自らの血液、写真やインターネットなど多彩なメディアが用いられ展開している。本展出品予定の《僕がお医者さんに行くとき》(1994年)は、東京芸術大学在籍時代の作品で、自身の幼少期の記憶を発端として、イボやかさぶたといった身体の一部が際限なく増殖し、グロテスクで生物的なものへと変容していく。 2010年11月、森美術館にて個展を開催予定。

小谷元彦《僕がお医者さんに行くとき》1994 Courtesy: YAMAMOTO GENDAI

及川潤耶│Junya Oikawa
[1983年仙台生まれ、茨城在住]
自身のリップノイズやささやき声をもとに電子音楽の作曲を手掛ける。及川は、PCを介して対象音の構成要素を綿密に分析し、内部にある微細な音響を有機的に拡張、伸縮させることで異質な音へと変容させる手法をとる。本展にあわせ、作家自身の声を中心に、ジェンダーや動物/人間、生物/無生物の境界を飛び越えて、自己を変容させるサウンドインスタレーションを制作予定。

「SOUND CREATORS LAB 2007」展(ASK? art space kimura、2007)におけるライブ・パフォーマンス Photo: 宮木朝子 [参考図版]

ジャガンナート・パンダ│Jagannath Panda
[1970年オリッサ(インド)生まれ、インド在住]
インドや日本、ロンドンで美術を学ぶ。作品に登場する神々や動物への独特の眼差し、伝統文化と現代性、都市と自然の衝突を扱いながらもそれらが調和し同居する作風が特徴。高層ビルを背景に古い布から切り取られたヒンドゥーの神が躍動する新作絵画《叙エピック事詩III》(2010年)や凹凸のある布が貼付けられた動物の彫刻作品などを出品予定。

ジャガンナート・パンダ 《叙事詩III》 2010 Courtesy: NATURE MORTE, New Delhi

パトリシア・ピッチニーニ│Patricia Piccinini
[1965年フリータウン(シエラレオネ共和国)生まれ、メルボルン在住]
遺伝子操作をはじめとするバイオテクノロジー、生命倫理、環境への関心を主題に、彫刻、映像、デジタルプリントなど多岐にわたるメディアで作品を制作。人間/動物、人工物/生物の境界をあいまいにする突然変異体が精巧なリアリティを持って登場し、現代科学の可能性とそれに向けた警鐘、変身と進化の神秘を追及する。 本展覧会では、水中におぼれた少女がエラをもつ生物へ変身をとげる映像作品《サンドマン》(2003年)を出品予定。



パトリシア・ピッチニーニ《サンドマン》2002 Courtesy: the Artist and Haunch of Venison, New York

シャジア・シカンダー│Shahzia Sikander
[1969年ラホール(パキスタン)生まれ、ニューヨークおよびベルリン在住]
パキスタンで伝統的な細密画を学ぶ。彼女の作品は政治や権力、伝統やアイデンティティー等の変化の過程に主眼が置かれている。細密画の技法を用いながら、いくつものイメージが重ね合わされ、元の意味を離れて次々と変容させてゆく。本展ではドローイングの連作と新作の絵画、そしてトレーシングペーパーを用いた巨大な壁画作品を出品予定。

シャジア・シカンダー《ネメシス》2003 Courtesy: the Artist and Sikkema Jenkins & Co, New York

スプツニ子!│Sputniko !
[1985年東京生まれ、ロンドンおよび東京在住]
2009年にメディアアートの世界的祭典アルスエレクトロニカで[the next idea]を受賞。ローリー・アンダーソンの音楽やダナ・ハラウェイの理論に影響をうける。ジェンダーやテクノロジー・ポップカルチャーをテーマにした作品を中心に制作。楽曲の作詞・作曲や作品に登場する「生理マシーン」などのデバイスもプログラミングから制作まで全て自身が行っている。映像はWeb上で協力者を募集し、それらで集まった監督・スタッフとで制作。 日本での本格的な作品展示は本展覧会が初となる。

スプツニ子!《生理マシーン、タカシの場合。》2010 Photo: Rai Royal

ヤナ・スターバック│Jana Sterbak
[1955年プラハ生まれ、モントリオール在住]
電熱線や生肉を使ったドレス、ブロンズ製の性器や内臓をばらまくオブジェなどを制作している。スターバックの作品は、限られた選択肢しか存在しない環境下である状態を提示し、見る者に普段の自分とは異なるもう一つの姿を存在させる。本展では、犬の背中に三台の小型カメラを取り付け、犬の視線からヴェネツィアの街並みを撮影した映像作品《高潮を待ちながら》(2007年)を展示予定。

ヤナ・スターバック《高潮を待ちながら》2005

サラ・ジー│Sarah Sze
[1969年ボストン生まれ、ニューヨーク在住]
発泡スチロールやペットボトルなど身の回りにあふれる大量生産品を組み上げ、サイトスペシフィックなインスタレーションを展開する。一見カオス的な作品も、色彩や形状、光を基準に細部まで秩序を持って構成されており、軌道や回路、電球など動力の集合体からなる精密な作品は、しばしば都市空間や生物機能に例えられる。 本展覧会にあわせて新作を出品予定。

サラ・ジー《崩れゆくもの》2001 Collection of San Francisco Museum of Modern Art, San Francisco [参考図版]

高木正勝│Masakatsu Takagi
[1979年京都生まれ、同在住]
2006年に国際的な映像際「RESFest」で世界のクリエイター10人に選出される。作品は主に京都や海外などの旅先で作家本人が撮影した映像をベースに作り上げ楽曲も自らが制作している。近年は古来の文化や世界各地の神話などにも関心を広げ、芸術人類学研究所と共同で「人間と動物」の関係を表現した作品《Homiĉevalo》(2008 年)を制作。 本展覧会では鳥の目線を題材にした新作を出品予定。

高木正勝《Homicevalo》2008 [参考図版]

トゥンガ│Tunga
[1952年パルマレス(ブラジル)生まれ、リオデジャネイロ在住]
エリオ・オイチシカ(1937-1980)やリジア・クラーク(1920-1988)といった60年代のブラジルを代表するアーティストたちの傾向を継ぎ、その作品には身体への関心が見られる。パフォーマンスや詩など多岐に渡る芸術実践はバロック的な繁茂と自由性に富んでおり、立体作品においては、特に物質性や重力が意識されている。 70年代中ごろから二つのものの関係に着目、絡みあった蛇や髪を共有する双子のモチーフがたびたび登場する。

トゥンガ《キメラ》2004

アピチャッポン・ウィーラセタクン│Apichatpong Weerasethakul
[1970年バンコク生まれ、チェンマイ在住]
カンヌ国際映画祭パルムドール(最高賞)受賞の 「ブンミおじさんの森」(2010年)やアジア・アート・アワード受賞の《ナブアの亡霊》(2009 年)で注目を集める映像作家。災厄的なプロット、虚構と現実を織り交ぜた手法などで知られる。近年の作品ではタイの歴史や記憶、伝統もモチーフとされる。 写真やサウンド、映像を使ったインスタレーションの展示も多い。本展覧会にあわせ、映像インスタレーションを制作予定。 会期中、長編映画「トロピカル・マラディ」(2004年)の上映も予定。なお、 「ブンミおじさんの森」は2011年春にシネマライズほか全国順次公開を予定している(提供:シネマライズ/配給:ムヴィオラ)。

アピチャッポン・ウィーラセタクン 「ブンミおじさんの森」Courtesy: Kick the Machine Films Photo: Nontawat Numbenchapol[参考図版]

東京アートミーティング トランスフォーメーション展のプロモーション用動画です。


このページの上部へ