こどもたんけんクルーズ 美術館のヒ・ミ・ツ

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2012年度1回目のクルーズは「こどもたんけんクルーズ 美術館のヒ・ミ・ツ」。
参加対象は、身の回りの日常を意識しはじめる年頃(10歳未満)の小学1~3年生。
美術作品に触れ合う前の練習とでもいうべき、身の回りを注意深く見る"想像"の練習に重点をおいた館内探検のプログラムとしました。
もちろん、この活動を通じ美術館という場所に親しみを持ってもらうという目的もあります。
はじめに、簡単なゲームで体をほぐし、「たんけんの心得」を伝授した後は、3つのグループに分かれ、美術館のヒミツを解き明かすべく探検に出発(探検リーダーは教育普及担当学芸員)。

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エントランスでは、窓脇に埋め込まれた空調に注目し、風の流れや勢いをビニール袋やティシュペーパーを使って調べたり、ガラス壁面に鳥が偶然ぶつかってできた跡を双眼鏡でくわしく観察したり、色とりどりのクッションがふかふかしていることを体験しました。

ある男の子はサンクンガーデンをじっと眺め、ここはガーデンという名前がついているけど、植物がないのはなぜなのかと悩んでいました。
リーダーが「よくみてごらん、端っこに草(雑草)が生えているよね」と伝えると、「えー!」とどこか腑に落ちない様子。
その他、展示室内では作品を出し入れする大きな壁を見つけ、隙間を懐中電灯で照らし覗き込み、奥に部屋があることを発見。
壁の裏側へ隊長のカードキーの力をかりて潜入し、作品運搬用のエレベータを見つけ、作品になった気分で乗り込みました。

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途中、探検のお許しをいただくためにドキドキしながら副館長に会いに事務所へ挨拶にいきました。
副館長としばし歓談したあとは、階段室という階段ばかりが続く通路を一番下から上までひたすら登り、途中気になる扉を開けて中をのぞいて、銀色のパイプがあることを発見。
これは、エントランスで確認した風を送っている管ではないだろうかと想像しながら、一番上まで登って行きましたが、結局行き止まりであることがわかりました。
でも、そこには「ファンルーム」と書かれた開かない小さな扉があり、ゴーゴーという音が気になり、みんなで扉に耳をあててその音のすごさを確認。

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もう一つ、なぜか鍵のかかっていない扉(事前に開放済)を開けるとなんと外につながっていて「わーっ!」とビックリ。
見晴らしの良い屋上に出ました。

屋上では、自分達が今日美術館まで歩いてきた道を辿ったり、下界の様子を眺めたり。
また、高い建物に隠れて先っぽしか見えないスカイツリーには、自分達が知っているスカイツリーとは異なる姿とがっかり。
中には「あれ(スカイツリーの先端)をちょんと切って、こっちに持て来たらスタンプになるんじゃない?」とユニークな想像をする子も。

屋上を後にし、だんだんと自分たちが今どこにいるのか、考える余裕もないほど、むしろそんなことはほとんどおかまいなしに、とにかくまだ行っていない(または行けそうな)場所を目指して、扉を開けながら進んで行きました。
途中、知らない職員に出くわすと「あやしいものではないです」と丁寧に挨拶をしたり、他のグループの声が聞こえると、合図を送ったり、ばれないように忍者のように隠れながら移動したりと、こどもたちながらに工夫をしながら探検を続けました。
最後は外に出て、でぶっちょになる自分の姿を見る事ができる野外彫刻で一通り遊んでスタジオに無事帰還。

こどもたちの好奇心は大人がついていけない程の速度でどんどん進んでいき、予め想定していた反応をいとも簡単にうらぎり、このうらぎりがなんとも心地よいのです。
こんなことが楽しいのか(例えば、壁のシミを文字にみたてて読みはじめたり)と、こどもの世界観を通じ想像するってこういう事だったのだとこちらが改めて確認するクルーズとなりました。

こどもたんけんクルーズ 美術館のヒ・ミ・ツ
日時:2012年4月21日(土)1回目10:30~12:00、2回目14:00~15:30
対象:小学1~3年生
参加人数:1回目...19人、2回目...23人
参加費:無料

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