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2017年11月10日

ARまちあるきツアー ―MOTサテライト 2017秋

江東区観光協会と、バーチャルリアリティの研究をされている東京大学 廣瀬・谷川・鳴海研究室の協力を得て、ARの技術を使ったまちあるきのツアーが行われました。
今回はMOTサテライト会場の周辺を歩く番外編を敢行していただき、抽選で選ばれた10組の皆さんと一緒にまちあるきに同行しました。
AR(Augmented Reality:拡張現実)とは風景など、現実の情報にデジタル情報を重ね合わせる技術です。
このオリジナルソフト搭載のタブレット端末を「のぞき窓」にして、現在の深川の街並みに昭和の景観を映しだし、今と昔の風景を見比べながら江東区の観光ガイドさんと共に歩きます。

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清澄白河の駅で集合。

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ガイドのひとり市川信五さん。本所・深川絵図がプリントされた大判のハンカチ(深川江戸資料館で発売中)を見せながら今日のルートを説明していただきました。

本所・深川は関東大震災、東京大空襲と二度にわたって町が焼失したため古い建物は
ほとんど残っていませんが道はそのまま残っているところが多いそうです。
したがって古地図を見ながらまちあるきを楽しむことが可能なのです。

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まずは清澄白河駅を出てすぐ小名木川にかかる高橋のたもとへ。
ここは1964年、東京オリンピックのときに聖火リレーランナーが通った場所。

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早速タブレットを覗くと当時のリレー走者の姿をパノラマ写真で見ることができます。

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当時の貴重な写真を提供くださった鈴木義智さん。

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この寺を創建した仏頂禅師と親しかった芭蕉が足しげく通ったことから、芭蕉の碑が
残されています。
江戸文化と深川のつながりが垣間見える一角です。

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中村学園の校舎前にて。

校舎の歴史的な姿を一望できる空撮写真を提供いただきました。
中村学園を横切り清澄庭園へ。
三菱財閥創業者、岩崎弥太郎によって竣工された清澄庭園も関東大震災で大きな被害を受けました。
施工当時は隅田川の水を引き込んだ山林泉庭園にジョサイア・コンドル設計の洋館が建てられていました。
その場所にむけてタブレットをかざすと当時の洋館の姿を見ることが出きます。

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関東大震災被災後、岩崎家は庭園の半分を東京市に寄贈し、東京市は庭園に深川図書館
などを建設しました。

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深川図書館の前でもARを確認。

現在の深川図書館は平成5年(1993年)に建て替えられたものですが、それ以前の建物は昭和3年(1928年)に現在の場所に移されました。
深川図書館館内には石塚まこさんの作品も展示中、またARスタンプラリー「MOT Navi」の拠点にもなっています。

その後、ツアーは紅葉のきれいな清澄庭園を抜けて仙台堀川沿いに東へ。
再び清澄通りに戻ります。
庭園を背にした清洲通り沿いには旧東京市営店舗の一部が残っています。
関東大震災の復興事業の一環として建てられた鉄筋コンクリート造りの長屋の跡が見られレトロな建物には現在はおしゃれなカフェやヘアサロン、ギャラリーなどが入居しています。

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紅葉のきれいな仙台堀

半世紀前の風景と見比べてみると道、川幅は変わっていないことがわかります。

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紀伊国屋文左衛門の墓がある成等院、松平定信の墓がある霊巖寺などの史跡も周りながら
最後は深川江戸資料館にて解散となりました。
約1時間のまちあるきでしたがお子さんから年配の方まで一緒に楽しんでまわれるツアーでした。

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この東京大学のARシステムを使った作品「思い出のぞき窓・清澄白河」(写真:志村博)は
MOTスペースB グランチェスター・ハウスでも手にとって見ることができます。
(広報 M.Y)

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「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」は11/12(日)まで!
詳細は⇒http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-satellite-2.html

Atsuko Nakamura「水のプリントワークショップ」―MOTサテライト 2017秋

10月22日(日)、Atsuko Nakamuraさんによるワークショップ「水のプリントに挑戦してみよう!」が行われました。

水のプリント No.1 (600x450).jpg

水のプリントのやり方はとてもシンプルで、まずは用意された油絵の具の中から好きな色を3色まで選び、それを適量タライに入った水に浮かべます。ベースにしたい色を多めに入れるのがポイントです。

水のプリント No.2 (600x450).jpg

そして次に、マイクに向かって息を吹きかけるように声を出します。その音が特殊なスピーカーによって、その上に乗せられたタライへと伝わり、水を振動させることで絵の具が無作為に動き出します。

水のプリント No.3 (600x450).jpg

程よく混ざったところで絵の具の上から紙を浮かべると、水に浮かんでいた絵の具はそのまま紙にうつり、それを乾かすと水のプリントが完成です!出来上がった作品はブックカバーとして使うこともできます。

水のプリント No.4 (450x600).jpg

水のプリントでは絵の具の色と量を選んだあと、水上での広がり方や振動による混ざり方は人のコントロールを離れ、自然、偶然に任されて紙を持ち上げるまでどんなデザインになるかは分かりません。

私も体験しましたが、特に色の混ざり方は偶発性に任せながらも、
それを引き起こしているのが自分の声であるだけに出来上がった作品には一層の愛着が湧きました。

台風も近づく悪天候の中でしたが、ワークショップを行なって頂いた作家のAtsuko Nakamuraさん(と旦那様)、そしてご参加頂いた皆様、ありがとうございました。

P.S. 作品の完成後、「もったいなくてブックカバーとして使えない」という声が参加者から多数聞かれましたが、私はあえて使ってます。

水のプリント No.5 (600x448).jpg

この水のプリント技法をつかって制作されたAtsuko Nakamuraさんの作品は、
MOTスペースE(三好2-2-5)でご覧いただけます。 
(案内所スタッフS.I.)

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「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」は11/12(日)まで!
詳細は→http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-satellite-2.html#tabs=tabs-1

2017年11月 2日

下道基行《見えない風景/深川編》ワークショップ―MOTサテライト 2017秋

MOTスペースA(江東区三好3-8-5)では、下道基行《見えない風景/深川編》を展示しています。

こちらの作品は、MOTサテライトのプレイベントとして9/2に開催された下道基行さんによるワークショップ「見えない風景/深川編」の様子が映像作品となっています。

こちらのブログでは、ワークショップの様子のレポートをご紹介します!
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清澄白河駅に集まった参加者の方は、まず下道さんが前日に作った「言葉の地図」を頼りに集合場所を目指します。

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午前中は小雨がパラパラ。
それでもみなさん、無事に下道さんの待つ集合場所(三好三丁目児童遊園)にたどり着くことができました。

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参加者11名、全員が到着すると、下道さんからワークショップの趣旨と「言葉の地図」のつくり方についてご説明がありました。
このワークショップでは参加者のみなさんにも、ひとり一枚「言葉の地図」を作っていただきます。

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説明を聞き終えるとさっそく地図のネタを探しにまち中へ。

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普段とは違った視点でまちを見て歩きます。

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そして、見つけた"面白いもの"の場所と特徴をまずはひたすら白地図に書き込んでいきます。

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「ランドマークやすでにデザインされたものではなく、
もっと何気ないものやこの数時間でなくなってしまうようなものも地図に盛り込んでみましょう」という下道さんの言葉がとても印象的でした。

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1時間後、一旦、公園に集合し、「言葉の地図」作りのコツを下道さんから教えていただき、再びまち中へ。

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ここからは見つけたものの中から実際に歩くルートを考えていきます。
地図を読む人を迷わせないために大切なことはできるだけ等間隔に目印を置くことだそうです。

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お昼休憩をとった後は「言葉の地図」の清書に移ります。

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この時も自分でそのルートを歩きながら、本当にその「言葉」で他の人に伝わるのかを確認しながら地図にしていくことが大切なのだそうです。

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地図が完成した人から、それを交換してお互いに相手のルートを歩いてみます。

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「言葉の地図」をたよりに普段では「見えない風景」を辿るのは非常にワクワクするものでした!

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交換して歩いた後には、お互いに感想を伝えます。実際に地図を歩き、
「これが見つけられなかった、あれが面白かった」など感想を言い合うことで、いかに人によって視点が違うかに気付かされた方も多かったようです。

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最後に再度全体で集合し、解散となりましたが、時間に余裕があった方はその後も、
他の方の書いた「言葉の地図」を手にまち歩きを楽しんでいました。    (案内所スタッフ S.I.)

このワークショップの様子はMOTスペースA(江東区三好3-8-5)でご覧になることができますので、ぜひご来場下さい。

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「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」は11/12(日)まで!
詳細は⇒http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-satellite-2.html

鎌田友介のインスタレーション―MOTサテライト 2017秋

MOTスペースD(江東区三好2-15-3)では、鎌田友介さんの作品《不確定性の家》を見ることができます。スペースに入ると、まず木でつくられた家の骨組みが目に入ります。ただ、それは一つの家のものではなく、いくつかの家の構造が組み合わされたものです。
その中にある3つのモニターから、この辺りの町を知る人が昔の記憶を辿りながら語りかけてきます。ある人は家の間取りを描きながら。ある人は地図を広げながら。
複数の家の骨組みが交錯する空間の中で、複数の人の語る声を聞くという体験は、一瞬自分が今どこにいるのかを忘れさせるものでした。この体験をぜひ多くの人に味わってもらいたいです。                                 
(インターンK.O.)

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鎌田友介《不確定性の家》 展示風景 撮影:白井晴幸

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「MOTサテライト 2017秋 むすぶ風景」は11/12(日)まで!
詳細は⇒http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-satellite-2.html