スタッフブログ

カテゴリー

メイン

2009年10月12日

伊藤公象展の最後

長い間、沢山の人達に様々な感情の嵐と感動を
与えた伊藤展も終わりを迎えました・・・・。

最終日には本当に沢山の人にお越し頂き
私達スタッフもこらえきれない
感謝の気持ちでいっぱいでした。
改めて、ありがとうございます。

作家にとって作品は
自分の子供みたいだと思います・・・
産みの辛さも、
創造の素晴らしさも。

展示されている期間中、
作品の体調が気になるし・・・
キチンと見てもらえれてるのかな・・・
言葉では無い何かで人々に感情を呼び起こしているのかな・・・
などなど。

展示が終われば、
勿論帰るべきお家に帰っていくのですが・・・・
それが、想像を絶するほど大変な作業なんです。
特に、今回の伊藤氏のような作品の場合は。

アルミナの場合は、
まずある程度の塊にパーツを崩してゆき
アルミナばらばら.JPG

プチプチで一つずつくるめて行きます。
アルミナ一式置き.JPG アルミナ包む.JPG

その後丁寧にカートンに詰めていきます・・・
アルミナカートン入り1.JPG

なんせ、数が半端じゃないので
積み上げられたカートンの量はとにかく凄いです。
(まだ半分にも達していないときのカートンの量)
アルミナのカートン達.JPG

最終日には伊藤氏もMOTに来られていました。
伊藤氏からのコメントを独り占めにするのは
もったいないと思い、ちょっとココで、
皆さんとシェアーさせて頂きますね。

「若い人たちの関心の高さ、
熱心な質問の連続など、
充実した貴重な閉幕の時を迎えることができました。
改めて感謝の気持ちを表させていただきます。」

頻繁にMOTに来ていただいている方。
今回初めて足を踏み入れた人。
これからも私達の活動を温かく見守って下さい。

2009年9月25日

伊藤展のポスター

デザインファイリングブック5
に伊藤展の印刷物デザインを手がけて
くださった東京ピストルが取り上げられれています。
P1010056.JPG


その中の東京ピストルの作品集の1例として
伊藤展のポスターが載っています!

P1010058.JPG

9月21日に50名様の方に
ポスタープレゼントをしたのですが、
こういう風に形に残る状態で掲載されると、
なんかうきうきしてしまいます。 

非売品のポスターなので、
お持ち帰られた方々はラッキーですね。

2009年9月20日

アーティスト・トーク

伊藤公象 WORKS 1974-2009展 
*関連プログラム_アーティスト・トーク*

P1010044.JPG

休日であったにも関わらず
本当に沢山の方々にご参加頂き、
スタッフ共々、深く感謝しております。

我々の想定参加数を遥かに越え
延べ100名程度の熱心で
非常に好奇心旺盛な
方々が伊藤展最後の関連イベント
アーティスト・トークに来て下さいました。
P1010061.JPG

伊藤公象氏の作品は
造形作品であること以前に
人為を控える事によって生まれる
フォルムのいびつ性・・・
一瞬では捉えようの無い不思議な質感・・・
五感を呼び起こす誘惑・・・

そんな事を伊藤氏の作品から
受け取る人は多いのではないでしょうか。
それらは、作家が持つ独特な世界観から
成り立つ性質な気がします。
P1010105.JPG

触ってみることでやっと、
伊藤氏の言葉が我々の
体内に浸透していく。
P1010107.JPG

「まだまだ土への模索は終わらないよ、
これからだな~と思います」
とトークの最後に言い加えた伊藤氏。

非常に短いスパンで物事に
飽きてしまいがちな
現代病を持つ我々。(自身を含め・・・)

35年間、ずっと土と向き合い、
まだまだ土への可能性を
感じ続ける事が出来る強さ・・・

きっと、先生がぽろっと言われたこの言葉に
ココロを打たれた人は多かったのではないでしょうか。
P1010116.JPG

2009年9月16日

ワークショップ

伊藤氏を招いてのワークショップが開催されました。
参加者の誰よりも(もしかして?)
私が一番この日を
楽しみにしていたのでは?と・・・

まず、伊藤氏と多軟面体を
展示室で実際じっくり目で見て、
P1010049.JPG

作品パーツをさわり、
手の中でその感覚を記憶に残して、
制作が始まりました。
P1010063.JPG

土は軟らかいようで、
実は、こねようとすると硬かったり。
水分が多そうで
乾燥に気をつけて無くては
ならなかったり。 

準備段階ではかなりの
体力と集中力が必要。
ひんやりとした土を触っていると
東京のような忙しい町にいる事を
忘れてしまうそうな、
土と言う素材が持つ不思議な
魅力と魔力を感じた気がします。
P1010069.JPG P1010071.JPG

フォルムのことを考えずに
即座にスライスした土を形に・・・
それを、また展示に・・・
P1010078.JPG P1010079.JPG

最後にインスタレーションについて
みんなで意見交換。
崩すことも大切!と伊藤氏。
P1010089.JPG

忙しい日々を送っていると
無になる瞬間はあまり無いのですが、
ひんやりした、固い土を練っている
瞬間は本当に無になれた、
そんな気がします。

伊藤公象展は10月4日が最終日です。
展示室では作品に触れることは出来ませんが,

是非、まだ見ておられない方は
伊藤公象展の非常にダイナミックで
花びらのように繊細な
作品を見に来てください。

帰りに粘土を買ってみようかな?
と言う気分になるかもしれませんね・・・

------------------------------------------------------------------------
伊藤公象 WORKS 1974-2009
会期:8月1日(土)~10月4日(日)
休館日:月曜日 (ただし、9月21日と9月28日は開館)
*9月21日は先着50名様に伊藤公象展のポスタープレゼント有。
------------------------------------------------------------------------

2009年9月 8日

ビデオ設置

もうすぐアーティスト・トークがあるのですが・・・
一足先に伊藤氏のインタビューを
ビデオ上映しています。

ミュージアムショップがある横側
がギャラリースペースになっていて、
そこでメーキング等についてお話される
伊藤氏をゆっくりご覧になれます。

ビデオ.JPG

なかなか作家の生の声が聞けない
のが残念だというお客様からの
声もあり、またアーティスト・トーク
には参加出来ない方等にも
エンジョイして頂けると思います。

+++++++++++++++++++++
アーティスト・トーク
伊藤公象氏による作品解説
日時:9月20日(日) 13:00~14:00
費用:無料
*ご希望の方は展覧会チケットをお求めの上
展覧会入口にお集まりください。(予約不要)

2009年9月 4日

伊藤先生の取材

日経新聞(9月20日)に伊藤展の
展覧会記事が掲載される予定です。

その取材アテンドで笠間の
先生のアトリエにお邪魔した際に
一枚ピシャリ。

伊藤先生宅.JPG

記者さんと楽しく
お話しされている先生の
後ろの壁に多軟面体
の地平線を見つけました。

じっくり見てみると
今回の展示作品には
存在しないレアな
多軟面体の数々。 

ちょっとした宣伝ですが・・・

伊藤展の様子がフジテレビ(8ch)の
art loverと言う番組で2回に渡り
オンエアー。

残念ながら第一弾は今日(9月4日)
次回は9月11日、11時25分から。

是非ご覧下さい!

2009年8月25日

44と77のはざま

展示室の入口に置かれている
ウェルカム・ピースが
44の染体と言う作品。

本展覧会のタイトルにもなっている
「伊藤公象 1974-2009」

1974年は伊藤公象氏にとって
現代作家としての
スターティング・ポイントとも
言える時期。

様々な模索を経て
土を素材とする作品つくり
に焦点を絞った時期
となるからです。

その頃に技法として伊藤氏が
生み出したのが
多軟面体シリーズの作品。

まさに、このウェルカム・ピース
になっている44の染体は
伊藤氏が44歳になり、
花を咲かせるようになった
回顧展の中でも極めて
重要な作品です。
44の染体.JPG
44の染体

では、となると展示室の
最後を飾る作品は
どうなのかしら?

JEWELの襞77・・・
35年前の月日が経ち
本展の新作でもある
JEWELの襞77は伊藤氏の
77歳の作品。
jewelの襞77.JPG
JEWELの襞77

この2つの数字が持つ意味。
35年の長い月日だけという事
のみならず、作家の貪欲な素材への
追求の痕跡・・・

何に対してもライフ・スパンが短い
私達の現代病にそっと違う風を
吹いてくれるような、展覧会です。

2009年8月23日

アトリエ探訪

いつもは展覧会の様子をご紹介していますが、本日は
伊藤公象先生のアトリエをご紹介しましょう。

コピー ~ 杉林.JPG
先生のアトリエはやきものの町としても有名な、茨城県の
笠間市にあります。
自然が豊かなところで、このような杉林などを抜けて行くと・・
アトリエ入口.JPG
アトリエに到着。
ここで、制作していらっしゃるのですね。

中はこのようになっていました。
作業場.JPG
左の窯に、小さな箱がご覧になれますか?
これはダンボールの箱に、アルミナと長石をあわせたものが
入っています。
窯&アルミナ.JPG
会場内で展示されている《アルミナのエロス》は、このようにして
つくられたとのこと。
焼く前は、さらさらの粉の状態。
それが焼かれると、展示されているような形になるそうです。
今回の展示のために、伊藤先生はここで何日も《アルミナのエロス》
を制作されたそうです。
一連の作業に48時間もの時間を要するそうで、展覧会前はずっと
フル稼働だったと聞きました。


もうひとつ、アトリエの中で見つけたのがこれ。
冷凍庫.JPG
土を凍らせる冷凍庫です。

本展でも《土の襞-青い凍結晶》や《土の襞-踊る焼凍土》など、
土を凍らせた作品をいくつか展示していますが、このような
冷凍庫で土を凍らせていたのですね。

作品のうまれる場を知ると、より展覧会が楽しめるもの。
これからいらっしゃる方はぜひ作品が生まれた場にも思いを
馳せながらご覧ください。

2009年8月22日

"ひみつの観察”

今日は伊藤展の子供用関連プログラムの
アートピクニック"ひみつの観察”が
開催されました。

まずは、担当学芸員からのお話を聞いて・・・
伊藤展にはどんな作品が展示されているのかな?
P1010083.JPG

早速みんなで、観察旅行に出発!
観察記録を取りながら、
スケッチをしたり、
お話しをしたり。
P1010093.JPG

やっぱり、誰もが思う気持ち・・・
触ってみたい!
伊藤氏からお借りしている、
作品のパーツを、触って・・・
P1010126.JPG

今度はじっくり作品のディテールを
虫めがねでチェック!
P1010134.JPG

最後にはきれいな観察日記を作りました。
P1010151.JPG

今日は本当に楽しい一日でした。
子供だけではなくて、大人の私も
ちょっと燃えてしまうような
盛りだくさんのプログラム。

コレをきっかけにもっともっと
気軽に美術館に遊びに
来てもらえると嬉しいです。

2009年8月20日

後から気づいたこと・・・

P1010050.JPG

この部屋に入ると、
すーーーっと体感温度が
下がります。 

全て(ほぼ)が白いという
知覚的な効果があるのでしょうか。

それとも空間デザイン上、
そういった錯覚に
陥るのでしょうか。

他の部屋と温度は
同じなのに不思議です。

やはり、作品によって
体感温度をも下げてしまう
ものってあるのかも
しれません・・・。

こんな事をぼんやり
考えていると、
以前にもこんな感覚に陥った事を
思い出しました。

アトリウムに置かれた
アルミナのエロスの作品
をはじめて見た時。

匂いなんて無いのに
パチューリのような香り
が漂っていた気がしました。

私の妄想に過ぎないのですが
そういう場所に連れて行って
くれる作品に出会えるのは
嬉しいことです。

2009年8月18日

ちょっとした工夫

展示会場の出入り口の所に
白い箱があるんですが、
皆様お気づきでしょうか・・

ご存知で無い方、
それは実はアンケートボックスなんです。

現代美術の一つの魅力は作家自身が
まだ生きていると言うこと。

となれば、当然作家も
やはり自身の作品をどのように
感じ取ってもらえたのか・・・
あるいは感じ取ってもらえなかったのか・・・
がいろんな意味での今後の
バロメーターになると思います。

そう言ったリアル・タイムの
フィードバック感が
作家にとってっも、観覧側にとってもの
一つの対話の場。

その対話の場の提供としての、
アンケートボックス。

そこで少しでも多くの人に
伊藤氏の製作過程等への
疑問を分かってもらいたい!
と言う願いから、新たに
モニターが設置されました。

P1010039.JPG

作品を見る前にモニターで
少しだけ伊藤氏の世界を覗いてみる・・・・

または作品を見終わった後で
伊藤氏のユニバースを垣間見てみる・・・

どちらでもいいと思います。
P1010042.JPG
熱心にモニターを見ておられたお二人

お時間があれば、展示室を出る前に
アンケートにもご記入くださいませ。

その声はきっと作家に届きます。

2009年8月17日

ここにも、「多軟面体」

「多軟面体」
たなんめんたいって読むんです。

「多軟面体」って伊藤氏の
作家としてのスターティング・ポイント
になる代表的な作品です。

いくつも軟らかい面が
一つの作品に存在している。
とても不思議な感覚に陥る作品。

というのも、
作品が持つ軟らかい曲線と
焼くというプロセスを経た
土の従来の直線的な硬いイメージは
相反している個性だから。

「多軟面体」をはじめ
伊藤氏の作品は様々な
コントラストを持っています。 

そんなことを静かに感じながら、
私は作品鑑賞の角度を日々変えて
楽しんでいます。

森さんワーク.JPG
展示室に降りるときに見える「多軟面体」、
お気づきになられましたか?

2009年8月14日

ちょっとした秘密

重なりあい.JPG

上の写真って不思議ですよね・・・。

私も伊藤氏にこっそり
教えてもらったんです。

実は、インドアの作品(アルミナのエロス)と
アウトドアにある作品(土の襞 踊る焼凍土)が
交じり合う箇所があるんです。

サンクンガーデン側から
ガラス越しに2つの作品を見ると、
白と赤茶色が重なり合っていて、
なんとも言えない、
温かい気持ちになります。

建築の一部であるガラスと
きらきら光るJEWELの襞の作品で
2つの作品は離れ離れなはずなのに・・・

皆さんはコレを見てどんな事を
連想をされるのかしら。

2009年8月11日

駅貼りポスター!

KI022.jpg

KI020.jpg

伊藤公象展のポスターは
この1ヶ月~2ヶ月に渡り
様々な駅で出没予定です。

新宿で乗り換える人・・
上野を通る人・・・
銀座でぶらぶらされる人・・・

これらの箇所は
駅貼りされているほんの一例。
皆さんも、是非ポスター探ししてください!
(あっ、押し付けがましいですね? スミマセン・・・)

伊藤公象展の印刷物のデザイン
全般を手がけてくださったのは
東京ピストルの加藤賢策さんです。

ステキな作品を沢山作っておられるので
チェックしてみてください。↓
http://www.tokyopistol.com/

2009年8月 9日

伊藤公象展-タッチ&トーク

P1010066.JPG

P1010076.JPG-touching the sample.JPG

今日は伊藤公象展の関連イベントの一つ、
タッチ&トークが開催されました。

担当学芸員による1時間ほどの、ギャラリー・ツアー。
イベントの名前が示すとおり、タッチ&トークは
作品の一部を触りながら、鑑賞するツアーです。

展示作品を見るのは今回がはじめての人も、
既に見られた方も楽しんで参加できるイベントです。

皆様のいろんな疑問と好奇心をくすぐるような
伊藤氏の制作活動の裏話しや、展示場での伊藤氏の
様子など、写真や実際の作品のパーツを触りながら
様々な謎を皆でお話ししながら、解いて行く。

土が持つ様々な表情や表現法を担当学芸員が
説明し、実際に触りたくなる気持ちを、
かなえてくれた!と嬉しいコメントを頂きました。

今日わざわざお時間を作って、
お越しいただき、誠にありがとうございました。

今日お越しいただけなかった方にも、
まだチャンスはありますので、(8/23と9/19)
是非次回ご参加下さい。 

関連プログラムの詳細は以下でご確認下さいませ。
http://http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/100/3

2009年8月 6日

伊藤公象展の幕開け

伊藤公象 WORKS 1974-2009展
がいよいよ始まります。

内覧会には本当に沢山の方々にお越し頂きました。
ここでちょっと伊藤公象展内覧会の夕べの
雰囲気をご紹介したいと思います。 

伊藤公象氏は土を素材として、
制作活動をされて、35年。

その代表作を全貌できる本展覧会は、
作品と展示スペースが
一体化して溶け込んでいくような・・・
非常にダイナミックなものです。

この夜は個人的には、
伊藤公象氏の
圧倒的な土へのデディケーションとエネルギー
をたっぷり浴びて、
元気がパワーアップした感じです。

ワン・マテリアルなのにワン・表現ではない。

MOTの地下展示室は伊藤氏の作品で
個性的で美しい顔を見せてくれています。

インドア展示とアウトドア展示。

サンクンガーデンにある
外の3作品も含め、計17作品を
皆様のそれぞれのリズムで
エンジョイできる、本展覧会。

是非、伊藤公象展へお越し頂き
体感していただきたいと思います。

先生.JPG
熱心にプレスの方にお話しする伊藤公象氏