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虹色の光に包まれる~志村信裕の≪Dress≫

こんにちは。展覧会も残すところあと一週間になりました。
昨日も今日も展覧会を巡るギャラリーツアーがありましたが、
いつも参加者から思わず「わぁ!」と驚きの声があがるのは、
この作品↓ 志村信裕さんの《Dress》です。
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撮影:加藤健

暗い展示室に入ると七色の光が揺らぎつつ上へ上へと上昇しています。
一瞬、自分の居る場所がどこなのかわからなくなる幻想的な空間。
水の中のような、宇宙空間でもあるような・・・。
もしここを訪れたら、
しばしその"揺らぎ"の中に静かに身を委ねてみるのが鑑賞のポイントです。

作者である志村信裕さんはスクリーンではないものに映像を投影してきた作家です。
道路、机の上、湯船の水といった意外なモノや場所。
この展覧会では約500本にもおよぶ大量のリボンを天井から床へと吊るし、
それをスクリーンの代わりにしています。
そこに投影されているのは、美術館の近くで作家が撮影した実写映像で、
隅田川と小名木川が交差する場所―
夕陽が沈もうとする水面の風景が、このリボンに投影されています。

かつては東京と千葉を結ぶ水上交通の要だった場所、
遠くに富士山を望み、松尾芭蕉も愛していたという風景。
そうした歴史を紐解きつつ、
志村さんは「今も眠る水の記憶に光をあてたい」と言います。

過去の風景を脳裏に描きつつ、
リボンの向こう側とこちら側を行き来してみる。
その微妙な光の陰影や動きに身を委ね、
ここでしか味わえない非日常のひと時をぜひお楽しみください。

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≪Dress≫設営中の志村さん
じつは12色もあるリボンの長さを調整し、皺やゆがみがないかチェックをしています。
撮影:後藤武浩

最後にお知らせです。
最終日の3月22日(日)の11時から志村さんによるイベント「文庫カバー屋台」が開催されます。
これは志村さんのイメージ・ドローイングをプリントしたブックカバーをプレゼントするイベントです。
参加ご希望の方は、あなたのお気に入りの「文庫本」を1冊お持ちください。
志村さんがあなたとお話し、本の内容も考慮して、30以上にもおよぶブックカバーの中から最適なものを選んでくれます。
あなたの大切な本に志村信裕さんが新たなイメージを投影する「文庫カバー屋台」。
参加人数は先着20名で朝10時より「未見の星座〈コンステレーション〉」展会場入口にて整理券をお配りいたします。

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展示室の一角には、志村さんが作品の着想を得た参考文献も公開中。
永井荷風『濹東綺譚』、田山花袋『東京の三十年』、宮本常一『塩の道』、貝塚爽平『東京の自然史』朝吹真理子『流跡』。カラフルなブックカバーがかけられています。
撮影:加藤健


志村信裕イベント「文庫カバー屋台」

お気に入りの文庫本を1冊お持ちいただくと、作家がブックカバーをおかけします。
3月22日(日)11:00 ―13:00
先着20名(当日朝10:00から時間指定の整理券を「未見の星座〈コンステレーション〉」展会場入口にて配布します。)
参加無料(ただし要当日有効の本展チケット)

(学芸員:C.M)


未見の星座〈コンステレーション 〉-つながり/発見のプラクティス
2015年1月24日(土)~3月22日(日)
出品作家:淺井裕介、伊藤久也、大﨑のぶゆき、太田三郎、北川貴好、志村信裕、山本高之

展覧会詳細ページ⇒こちら
これまでの「未見の星座〈コンステレーション〉」ブログはこちら