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44と77のはざま

展示室の入口に置かれている
ウェルカム・ピースが
44の染体と言う作品。

本展覧会のタイトルにもなっている
「伊藤公象 1974-2009」

1974年は伊藤公象氏にとって
現代作家としての
スターティング・ポイントとも
言える時期。

様々な模索を経て
土を素材とする作品つくり
に焦点を絞った時期
となるからです。

その頃に技法として伊藤氏が
生み出したのが
多軟面体シリーズの作品。

まさに、このウェルカム・ピース
になっている44の染体は
伊藤氏が44歳になり、
花を咲かせるようになった
回顧展の中でも極めて
重要な作品です。
44の染体.JPG
44の染体

では、となると展示室の
最後を飾る作品は
どうなのかしら?

JEWELの襞77・・・
35年前の月日が経ち
本展の新作でもある
JEWELの襞77は伊藤氏の
77歳の作品。
jewelの襞77.JPG
JEWELの襞77

この2つの数字が持つ意味。
35年の長い月日だけという事
のみならず、作家の貪欲な素材への
追求の痕跡・・・

何に対してもライフ・スパンが短い
私達の現代病にそっと違う風を
吹いてくれるような、展覧会です。