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2017年9月16日

地域の文化資源「かかしコンクール」の活用

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東京都現代美術館のご近所、深川資料館通り商店街には、
毎年、100数十体もの「かかし」が並びます。
その名も「かかしコンクール」。
今年でなんと20回目!!
地元の方々や小学生たちが思い思いのかかしを作り出品しています。

美術館は現在休館中のため館内を用いたプログラムができません。
そこで、今年は地元商店街と連携し「かかしコンクール」を活用した
プログラムを実施(9月9日)しました。
「かかしコンクール」へは過去3回かかしを制作し
出品することで参加してきましたが、
今回はかかしをこどもたちと「見る」活動を行いました。

毎回コンクールでは商店街の役員はじめ地元の消防や警察の方々が審査
(美術館も審査に参加しています)し、金・銀・銅などの賞が授与されます。
今回のプログラムでは、こどもたちがお気に入りのかかしを1体決めて、
賞の名前を考えました。題して「こども賞」!。

こどもたちの中には、自分でもかかしを作ったことがある子もいて、
頭の作りは丁寧だけど、足の部分は雑だなど見る目が厳しい一面もありながら、
丁寧かつテンポ良く見てくれました。

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審査のあとは、商店街協同組合の事務所で受賞ワークシートを作成しました。
賞名、該当かかしのイメージ、審査コメントを記載しまとめます。
色使いや細かい装飾、リアルさ、かわいさなどこどもたちならではの視点で
評価してくれました。

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この「こども賞」の結果は、後日開催された一般受賞式の会場
(江東区立江戸深川資料館)にも掲示し発表しました。

ちなみに、こどもたちがつけてくれた賞は

「リアル賞」(顔がとてもリアルなかかしを選んで)、
「さよなら賞」(某お菓子が販売中止になることを受けて
そのパッケージをかかしにした作品を選んで)
「いやし賞」(かかしのさわり心地にいやされて)

などユニークな賞がたくさんでました。

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クルーズに参加したこどもたちのアンケートには、
「1回審査員をしてみたかった」
「みんなでまわるのはおもしろかった」
「こんな風にやるなんて想像もしていなかったので面白かった」
などの感想がありました。

地域の文化資源ともいえる「かかしコンクール」。
町の中でもものを見る楽しさやものの見方の転換をうながせるプログラムは、
今後も地域の方々と連携しながら進めていきたいと思います。(G)

2017年3月17日

記憶の灯火を絶やさないために

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3月11日(土)、MOTサテライト関連プログラムとして、
remo読み歩きクルーズ「あの日の"あとを追う"-
記録すること、残すこと」を実施しました。
remo(NPO法人記録と表現とメディアのための組織)は、
MOTサテライト参加作家の一人。今回のクルーズは、
remoに所属する松本篤氏が本展のために制作した
清澄白河界隈にゆかりのある二人のインタビューから
構成される記録冊子『あとを追う』に登場するいくつかの
場所を実際に訪れ、記録を残すことや、経験を共有しない
ことの意義を考える企画。

参加人数は当初定員10名程度の予定でしたが、
最終的には18名が参加。
ナビゲーターは、remoの松本氏。
そして冊子『あとを追う』に登場するお二人にも
ゲストとしてご参加いただき、それぞれのゆかりの
場所で直接お話を伺いました。
ゲストのお一人は、昭和30年〜50年代の清澄白河界隈を
8ミリフィルムで撮影した70歳代の男性。
もうお一人は、東京大空襲に遭う日まで清澄白河界隈に
暮らしていた70歳代の女性。


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remoの展示会場であるMOTスペース6「平野の旧印刷所」に集合し、
今回の企画主旨等を説明した後、早速クルーズに出かけました。
最初に訪れたのは、MOTサテライト参加作家の一人、
松江泰治氏の作品が展示されているMOtスペース4「赤い庇の旧印刷所」。
松江氏の作品は、現在の清澄白河界隈を空撮した写真作品。
参加者と一緒に、まずは現在の清澄白河界隈の様子を把握しました。


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次に訪れたのが、男性ゲストの生家があった小名木川に
架かる高橋(たかばし)のふもと。
現在その場所には大きなマンションが立ち並び生家の
痕跡はありません。男性はまだ家があった昭和37年頃、
家の屋根に上り周辺の景色をぐるりとパノラマ状に撮影し
記録に残しています。この写真と現在の橋のたもとの
様子とを見比べながら、当時の様子を語っていただきました。
写真に写っている建物のほとんどが今は無く、
別の建物になっていますが、写真の中の質屋の蔵は、
現在も同じ場所にあり営業しています。
男性は幼少の頃、小名木川は川底が見えるほど綺麗で、
高橋の欄干の上に塔(今はありません)があり、
そこに上って川へ飛び込む遊びを良くやっていたとのこと。
高橋には当時都電が通っており、電車が通るたびに
「乗客に見せつけるように飛び込むのがかっこ良かったんだよ」と
満面の笑みで語ってくれました。
少年時代の思い出を昨日のことのように活き活きと語る男性の姿をみて、
まるでこの橋のたもとで一緒に遊んでいるかのような錯覚に陥りました。


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高橋を後にして、小名木川の沿道を歩き、川に架かる大富橋を渡り、
東京都立墨田工業高等学校の校門前に向かいました。
ここからはもう一人のゲストにお話を伺いながら歩きます。
ゲストの女性の実家は、この付近にあり、父が医者で病院を
営んでいたそうです。
1945年3月10日この場所で彼女は空襲に遭い、
その日は6歳の誕生日でした。
30代の時に当時の様子を一度体験談として『戦災誌』に
寄稿していますが、60歳になるまで、当時のことを思い
出すのがいやでその後は誰にも語ってこなかったそうです。
今回remoの松本氏との出会いをきっかけに、
こうしてご自身が空襲にあったこの辺りを歩き、
当時の記憶をたどってもらいました。
生々しく語られる記憶の数々に参加者も神妙な面持ちになり、
目の前に広がっている今の風景に空襲の光景が重なります。
お話を伺っているとベビーカーを押す母親が偶然横を通りかかり、
また、道ばたで遊ぶこどもたちの姿も目に入りました。
当時もこうした平凡な風景が一夜にして奪われ、
一変してしまったのかと思うとなんともいえない複雑な
気持ちになりました。
ゲストの語りは、その場を共有していないはずの我々の記憶にも
痛ましい風景を新たに記録させてくれます。

今回のクルーズでは、ゲストのお二人の生の語り(記憶)を
聞きながらもう一度まちを見つめてみました。
経験を共有することのない参加者(他者)同士が一時的に集まり、
残された記録を手がかりに清澄界隈を共に歩くことで、
まちの見え方が一変する、そんな経験の創出に遭遇できたのでは
ないでしょうか。
ゲスト自身も語りを通じ、新たな記憶がよみがえり、
再更新されていく。
その場所はゲストにとっては特別な場所、思い出の場所、
参加者にとっては、縁もゆかりもない場所であっても、
お互いに、あの日、あの時の記録を読み、その後の記憶をたどり、
個々人の中に新しい記憶として記録される。
「あとを追う」ということは、記憶の灯火を絶やさないようにする
再生と更新をくりかえすことでもあり、そして、それをまた記録し
残していかなければならないのだと強く実感した一日となりました。(G)

2016年6月 6日

リニューアル休館イベント ガイドスタッフ・クルーズ―お気軽トーク

5月30日から大規模改修工事のため休館に入った現代美術館。
休館前、最終日となる5月29日にリニューアル休館イベントの一貫として、
ガイドスタッフによる待ち受け型トーク「ガイドスタッフ・クルーズ―お気軽トーク」を
実施しました。

当日は休館前最終日ということもあってか、開館直後から
多くのご来館の方々で賑わっていました。
常設展示室を会場に実施した待ち受け型トークは、
ガイドスタッフが「ご自由にお声掛けください」と書かれたバッヂを胸元につけ、
11時30分から13時30分までの2時間にわたってトークを行いました。

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《without records - mot ver.2015》では、
レコードプレーヤーに造詣が深い方とレコード談議に花が咲いたり、
また、ある作品の前では、かつてご家族で来館された際に鑑賞した作品との
再会に、そのときの思い出をしみじみ語られる方もいらしたり、
待ち受け型トークならではの、1対1でじっくりと作品を語り合う
様子が見られました。

トークを利用してくださった方の中には、
長期休館前最終日を目指して来られた方も多くいらしたようです。
毎日14時から行っている通常のギャラリートークの常連さんの姿もあり、
多くの方から休館を名残惜しむ声が聞かれました。
(A.T)

2016年2月16日

作品を食べる!? MOT美シュラン2016

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今年度最後のギャラリークルーズは、
教育普及係のインターンが1年間の学びの成果として
考案したプログラムを実施しました。
(実施日:2016年2月13日)
事前募集チラシでは「何をやるかはお楽しみ!?」と
なっていたので、集まった10名の小学生たちも何をやるの?
と不安と期待の中でプログラムがスタート。

初めに2チームに分かれて自己紹介。
みんなの「好きな食べ物」を教えてもらいました。
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実は今回のプログラム、「もしも作品を食べたとしたらどんな味?」
「美味しそうな作品をさがしてみよう!」と味覚という感覚で
作品を見ることをテーマにしました。

題して「MOT美シュラン2016」。

しかし、作品を食べるってどういうこと?
みんなの頭の中には???がさく裂。
というわけで、まずは作品を食べる練習。
プロジェクターで現代美術館のコレクション作品の画像を
2点同時に見せて、どちらが美味しそうかデスカッションしました。
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色味や形状から味を想像したり、絵柄をお菓子のパッケージに
例えて見てみるとその中身はどんなもの?
など、だんだんと作品を「味わう」こつがつかめてきたようです。

練習の後は早速展示室(MOTコレクション)に出向いて鑑賞です。
こどもたちは、美味しい美術評論家になったつもりでチェックシートを
片手にこの作品のここがおいしそう、ケーキみたい、これはまずそうと
いろいろインターンとお話をしながらまわりました。
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一通り鑑賞したあとは、いよいよお気に入りの1点を選んで
「美シュランシート」の作成。作品の印象を絵に描いて、
評価のポイントを記します。そして、もちろん星マークも付けます。
最高は3ツ星! 
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シートの作成の後は、該当作品の前で発表会を行いました。
選ばれた作品は、例えば画鋲を壁一面に刺して構成している
冨井大裕の《ゴールド・フィンガー》。見る角度によって
キラキラ輝いて見えます。
「とても豪華で高級みたいで食欲がわいてくる。真っ金々できれい」と
美味しいポイントを評価。3ツ星でした。
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また別の子は、分度器や三角定規を熱で溶かして形を変形させた
豊嶋康子の《定規》を選び、
「いろんな形をしていて、とけたあめみたいでおいしそう。
色もさまざまで、もようもたくさんあっておいしそう」
と評してくれました。2ツ星でした。

一方、味は美味しいだけではありません。
なかにはこれはまずそうだとか食べにくそうといった視点で
作品を選んでいた子もいました。その場合は、星はマイナスだったり
ゼロだったり。
味覚というテーマだからこそ、うまい、まずいといった両方の視点で
作品を味わえるのもこのプログラムの醍醐味のひとつです。

実施後のアンケートには、
「(作品を)食べるといわれてはじめピンとこなかったけど、
ちょっと見る目を変えるとアイスとかクッキーとかに見えて、
今ではペンもほそながいアイスに感じるようになりました」
「見る目を変えるだけでこんなにちがうんだと思った」
「そんなこと考えてもいなかったということを考えたりすると
こういうふうにみてもおもしろいなと思いました」
など、見方を変えると作品の見え方、感じ方が一味もふた味も
変わることに気が付いたようです。
みなさんも作品を食べて見るという視点でぜひ鑑賞してみてください。(G)

2016年1月26日

意識しなければ見えない世界

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視覚に障害のある方を対象にした作品鑑賞は、
昨今様々な美術館で行われています。
特に見える、見えないに関わらず、両者が共に対話
(見えているもの、見えていないものを情報として
伝える鑑賞方法※)を交えながら鑑賞する方法は、
ユニークな鑑賞方法として注目されています。

作品を鑑賞するのだから、もちろん作品を前にして
その活動は始まります。
しかし、作品と出会う前の時間、つまり美術館に
到着するまでの道のりや館に到着してから展示室に
入るまでの館内の様子など、どこまで視覚に障害の
ある方は認識しているのだろう?
常々疑問に感じていました。

その疑問を解消すべく当館でも作品鑑賞経験の
ある全盲の方数名に伺ってみたところ、案の定、
現代美術館のエントランスは長いとは感じていたが、
壁面や柱の様子など意識したことが無い
(見えない人にとって情報が無い状態というのは、
何も存在しないのと一緒とのこと)という答えが返ってきました。

初めて訪れる美術館であれば、どんな建物なのだろう?
どんな作品に出会えるのだろう?と、
ある種の期待や不安を抱きながら作品の前にやってくるはずです。
つまり鑑賞は作品を目の前にして始まるのではなく、
家を出てからすでに始まっているともいえます。

そこで、今回のクルーズ(1月17日に実施)では、
作品に出会う前に必ず通過する館内のエントランスを
鑑賞の舞台に設定し、視覚に障害のある人、ない人が
一緒にこの140mの長いエントランスをじっくりと歩き、
互いの見方や感じ方を知り、エントランスの新たな魅力を
発見することを試みました。

題して「140mのちいさな旅」。

参加者21名の内、視覚に障害のある方は6名
(内全盲の方は5名)。2チームに分かれて、
それぞれ教育普及担当の学芸員が付き案内しました。
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また今回は特別に制作したビンゴカード(旅のビンゴ
カードなので「旅(タビ)ンゴカード」と命名)を使用。
そのビンゴカードにはエントランスにまつわる9つの
キーワードが記されています。例えば「ガラス」「三角」
「二重」「ふわふわ」「634」など。
これらのキーワードは点訳し、点字シールにしてカードに
貼ってあります。視覚に障害のある方全員が点字を読めるわけでは
ありませんが、ツールの使い勝手やデザイン性を検証するために
実験的に用いてみました。
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エントランスのツアーは、それらのキーワードにまつわる
ポイントを紹介しながらまわり、実際に柱や壁に触れてみたり、
空調設備の存在を体験的に実感してもらったり、
貸し出しエリアともなるエントランスの使用料を当ててもらうなど
クイズ性も加味しました。
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さらには、館内ばかりでなく、寄り道と称し、屋外にも出て
エントランスの真下にある水辺や過去の展覧会で設置された
建物の修復をテーマにした作品なども紹介しました。
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1時間強をかけてエントランス(とその周辺)を旅した後は、
参加者に今回の旅の様子を振り返ってもらいました。
眼の見えるある方は、
「自分は眼が見えるけれど、見えていないものがたくさんある
ことに気がついた」と
述べてくれました。

一方全盲の男性は、
「自分は中途失明のため以後世界が全く変わってしまった。
眼の見える人との交流はまるで異文化交流のようで楽しかった」と
語ってくれました。

また、ゲストとして参加してくれた「視覚障害者とつくる
美術鑑賞ワークショップ」代表の林建太さんからは、
「作品を見る以外に美術館とのつながりがあったように思う。
美術館の敷居を低くしてくれた」と感想をいただきました。
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見える、見えないに関わらずどの参加者も意識しなければ
見えてこない世界があることを再認識し、
そしてその両者が交流することで互いの世界観が広がるのを
強く実感できた旅となりました。(G)
撮影:細川浩伸
※「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」で用いられている手法

2015年12月11日

オノ・ヨーコ作品に、ペアで挑戦!

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12月6日(日)に「ペアで楽しむ『オノ・ヨーコ展』
ギャラリー・クルーズ」を実施しました。

ペア(ご夫婦、ご家族、ご友人など)という条件を
活かした作品鑑賞の方法で「オノ・ヨーコ」展をめぐり、
"二人で見る楽しみ"という美術館利用のスタイルを
提案することを目的にしています。

参加者の応募動機は、オノ・ヨーコのファンであるのはもちろん、
ペアならではの体験型鑑賞に興味があった、
現代美術館にまだ行った事がないからなど様々。

今回の「オノ・ヨーコ」展では、作品の指示に従って
参加することで成立するものが多くあります。
とはいえ、ひとりでそれらを実行するのは恥ずかしさや照れもあり、
なかなかやっている姿を見かけません。
そこでペアならば恥ずかしさも半減ということで、
今回はこうしたインストラクション(指示する芸術)作品を中心に、
実際に挑戦してみるプログラムとしました。
また、対象が大人であり通常は教育普及のスタッフのみで
行われるクルーズですが、企画展担当の学芸員にも加わってもらい、
要所、要所で作品解説を交える形でクルーズを進めました。

まず、集合場所のスタジオでオノ・ヨーコに関するクイズや
今回の展覧会の概要説明を行い情報をインプット。
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その後2チームに分かれて展示室へ。体験してもらった作品は、
《穴》《バッグ・ピース》《ワード・ピース》《ヴォイス・ピース》
《握手するための絵》の5点。
また時折立ち止まりながら他の作品解説も交えました。

《穴》では、銃弾で打ち抜かれたガラス板を挟んでペアで対面してもらい、
感じたことを話してもらいました。
「心臓が止まるほどびっくりした」などその衝撃を素直に感じた方もいました。
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《バッグ・ピース》では、大きな黒い布に二人で入ってもらいポーズをとり写真撮影。
自分達の姿が見えないため、外で見ている他の参加者の反応を袋の中で伺いながら、
思い思いのポーズを決めているのが印象的でした。
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一方、《ワード・ピース》《ヴォイス・ピース》では、
それぞれ独立した作品ですが、今回はペアならではの楽しみ方の
提案ということで、この2作品を合体させて体験してもらいました。
《ワード・ピース》は、「YES」「IMAGINE」「DREAM」などの単語のみが
書かれている12枚の作品。
《ヴォイス・ピース》は、マイクを通し風や壁、空に向かって叫ぶ
という指示がなされている作品。
なかなかマイクで叫ぶのはハードルが高いです。

そこで、ペアそれぞれを分け2列になって《ワード・ピース》の壁面に立ってもらい、
一方が12の単語の中から1つ選び、ペアである相手の背中にむかって全員で
叫んでもらいました。そして背中越しに叫ばれた相手は、叫んだ相手が
何の単語をいったのかを当ててもらいます。

一斉に叫ぶため、相手の声を認識してもなかなか言葉を聞き取れず
四苦八苦していましたが、みごと当てる事の出来たペアは嬉しそうでした。
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《握手するための絵》は、キャンバスの真ん中に穴があけてあり、
裏側から手をだして、表側にいる人と握手を交わしてコミュニケーションをとる作品。
ここでもペアならではの楽しみ方として、今回は参加者の中から1組を選び、
片方が穴から手を出し他の参加者全員と握手を交わして、
その中の何番目が自分の相手かを当ててもらいました。
かなり難易度が高かったにも関わらず見事的中したペアも。
手(握手)だけを通じたコミュニケーションの難しさも同時に体験できました。
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さて、最後はスタジオに戻り、オノ・ヨーコの「カップル・イベント」
(カップルの関係を向上させるための指示が書かれたカードで1972年に
発表されたもの)というインストラクションに挑戦。
互いに相手に週末にしてほしい内容をカードにしたため、それを交換し終了。
そっと覗いてみると「映画を一緒に見る」とか「クリスマスのお菓子を作る」など
心温まるイベントが書かれていました。
その場で中身を確認するペアや家に帰ってからみますという方もいて、
互いの仲をより深める良いきっかけにしていただけたのではないでしょうか。
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参加者の感想には、「体験は恥ずかしいと思ったが、皆でやると楽しかった」
「オノ・ヨーコさんの作品を深く感じることができ、とても有意義だった」
「途中で適宜専門の方からご説明頂けたことで、大変楽しく過ごすことができた」
「普段できないことができ、おもしろかった」
「美術館へは頻繁に行くが、一人でじーっと見ることばかりで、
ペアで体験しながら鑑賞することは深く理解でき、五感フルで楽しめたと思う」
などとあり、当初の目的である"二人で見る楽しみ"という美術館利用の
スタイルを提案でき、かつオノ・ヨーコの世界観を体験していただけた
クルーズとなりました。(G)

2015年9月17日

ガイドスタッフ・クルーズ ―お気軽トーク

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65歳以上が観覧料無料となるシルバーデーに、
常設展示室を会場とした当館ガイドスタッフによる
待ち受け型のギャラリートークプログラム
「ガイドスタッフ・クルーズ ―お気軽トーク」を実施しました。

毎日14時から実施している通常のギャラリートークでは、
ガイドスタッフが参加者と共に1時間ほどかけて
展示室全体をまわっていきます。
今回のクルーズは、展示室内にトークポイントを設け、
ガイドスタッフが待ち受ける形でトークを行いました。

9月の本実施に先立ち、まずはお試しのプレ・トークを
8月19日(水)のシルバーデー※に実施。
※毎月第3水曜日(シルバーデー)は、65歳以上の方は観覧料が無料です。

当日は、6名のガイドスタッフの配置図が記された
展示室マップを常設展示室入口で配布しました。
また、ガイドスタッフは『ご自由にお声掛けください』と
書かれたバッヂを身に着け、お客様が利用しやすい環境作りを
行いました。

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プレ・トークは、開館後間もない10:30からの
実施としたため、お客様の人数は少な目ではありましたが、
ご年配の方を始め、小さなお子様連れのご家族や
若いカップルなど延べ16名の参加がありました。

本番となる9月16日(水)は、前回よりも少し時間を遅らせ、
11:30からスタート。
当日は5名のガイドスタッフが1階と3階に分かれ、
配置につきました。

目印のバッヂを付けているガイドスタッフにお声掛けくださる
お客様もいれば、ガイドスタッフからお声掛けすることも。
ガイドスタッフは、押しつけにならないよう、相手の様子を
良くうかがいながらトークを進行していきました。
一方的な解説ではなく、作品についてお客様と語り合う場面も
多く見られ、ガイドスタッフ一人ひとりの個性が光る
クルーズとなりました。

今回のクルーズは、ご年配の方を中心にしながらも
幅広い年齢層に渡る参加があり、延べ参加人数は98名となりました。
通常のギャラリートークよりも1点の作品にかける時間も長めで、
じっくりと鑑賞できるひと時となったのではないでしょうか。
(A.T)

2015年6月23日

美術館のヒ・ミ・ツに挑戦!

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6月21日(日)今年度最初のクルーズ
「探検クルーズ-美術館のヒ・ミ・ツ」を開催しました。
このプログラムは毎年大変人気があり、午前・午後の2回実施しましたが、
午前は10倍、午後は4倍の応募倍率となりました。
(抽選で落選した方々すいません。)

ほぼ美術館初体験となる小学1~3年生の低学年を対象に、
美術館のバックヤードや展示室の探検を通じて、
まずは美術館という場所そのものや展示室(作品)に
親しんでもらうことを目的としています。

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4つのグループに分かれて、それぞれに学芸員やインターンがリーダーとして付き、
まずは自己紹介。今日一緒に活動するメンバー同士結束を固めます。

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自己紹介のあとは、美術館のヒミツを解き明かすべく、
いよいよバックヤードへ移動。展示室の中から裏側へ潜入します!

バックヤードへの潜入が成功したあとは、
全員でバックヤードを30分程探検しました。
バックヤードでの自分たちの振る舞いを
「今日の僕たちは、泥棒みたいだね!」と表現している子もいて、
裏側を満喫している様子が伺えました。

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ポイントとなる場所(収蔵庫、作品運搬用エレベーター、
荷解場、事務室等)でその場所に関するクイズを出題し、
グループ毎に得点を競いあいました。
こうしたゲーム性を通じ、こども達の「想像力」や「好奇心」を引き出し、
わくわくする気持ちを大切にしながら進めていきました。

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作品運搬用エレベーターの中では、自ら彫刻作品に扮して
じっとしている男の子もいました。

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バックヤードを巡った後は、美術館の表側に場所を移し、
グループ毎にロッカーに隠された指令書を入手。
その指示にしたがって、展示室内で該当作品を探してもらいました。

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作品を見つけた後は作品をじっくりと観察し、
描かれている内容を隅々まで記憶。
制限時間までに最初に集合したスタジオに戻り、
グループ毎に探し当てた作品にまつわるクイズを出題(数や形、色など)。
観察力と記憶力を試しました。
作品をみる上で欠かせないのが、この「観察力」。
じっくりと作品を味わうことも大切ですが、
まずは観察して作品に意識を集中することも大事です。

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バックヤードでのクイズの得点とこの作品クイズの合計点を集計し、
優勝グループを決定。大いに盛り上がりました。

実施後のアンケートには、絵や文章で自由に感想を記してもらいました。
絵で描かれていた多くは、作品運搬用エレベーターに乗っているイメージや、
探し出した作品の模写が多くみられました。
感想には
「エレベーターが大きくてびっくりした」
「美術館はとても広く楽しいところだ」
「いつもは入れないところに入れてうれしかった」
「作品をさがすのが楽しかった」
などと書かれていました。
この探検を通じて、美術館や作品に親しみをもってもらえたようです。(G)

2015年2月28日

何が見えるかお楽しみ!?

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2月28日(土)、小学4~6年生対象のギャラリークルーズ、
「何をやるかはお楽しみ!?」を実施しました。
午前の回19名、午後の回10名のこども達が集まりました。

当日に内容が明かされるという、ワクワク・ドキドキのこの企画。
今回のテーマは...「スコープ」!

スコープとは、"見る道具"のこと。
顕微鏡(マイクロスコープ)や望遠鏡(テレスコープ)、
万華鏡
(カレイドスコープ)など、
世の中にはいろいろなスコープがありますが、
今日は皆で、アートを見るためのスコープを手作りして、
館内や展示室を楽しく見て回ろうという内容です。
はてさて、何が見えるかお楽しみ!

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まずは、スタジオにてスコープ制作。
カラーセロファンや紙コップ、ストロー、アルミホイルなど、
いろいろな素材を机に広げて制作を開始。
コップに穴を開けたり、セロファンを重ねて貼ったり、
筒にミラーを取り付けたり...。
皆、それぞれに創意工夫して、熱心に工作しました。

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スタジオでの制作を終えると、館内に出かけて性能テスト!
いろいろな使い方を試し、見え方を確かめました。

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カラーセロファンを重ねたスコープは、こんなふうに色とりどりに!
身の回りが幻想的な風景になります。

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いよいよ展示室の中へ。
MOTコレクション(常設展)を見に行きました。
伊藤公象の《アルミナのエロス(白い固形は...)》は、
床に無数の白い塊を敷き詰めた作品です。

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作品を筒状のスコープで覗くと...
部分を切り取るようにして見ることができました。
さらに、先端にはプラスチック容器のふたが取り付けてあり、
ゆらゆらと揺らぐような、ふしぎな視覚効果が!

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テレビがずらりと並ぶ、ナム=ジュン・パイクの《TV時計》。
スコープで覗くと...

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モニター一つひとつが違う色に染まって見えました。
まるで虹色の世界のよう!

お互いにスコープを交換し、皆でいろいろな見方を楽しんで、クルーズ終了!
参加者アンケートには、
「作品そのものもおもしろいけれど、さらにスコープを使い、今までの見方とはまた
 違った見方をさせてくれたのでとても良い経験になりました。」
「小さい穴から作品を見たら、違う作品に見えた」
「美術館はつまんないと思っていたけど、現代の作品はすごかった」
などがありました。
スコープを覗いて見ることで、一味違った作品の見え方を楽しみつつ、

現代美術そのものの面白さもしっかり感じ取ってくれたようです。

また、
「いつも見る景色が変わった」
「家でも作っていろいろなものを見てみたい」
という声もありました。
ちょっとした仕掛け(たとえばストローを覗いてみるなど)だけでも、
見える世界ががらっと変わります。

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皆さんも、ぜひやってみてくださいね!
(G.I.)

2014年12月13日

手話ナビゲーターとめぐるギャラリークルーズ

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12月13日(土)、聴覚障害のある方もない方も参加できるツアー、
「手話ナビゲーターとめぐるMOTコレクションギャラリークルーズ」を開催しました。
聴覚障害のある方10名、ない方11名の計21名が集まりました。
本企画は「美術と手話を考える会議」の皆さんのご協力の下、準備を進めてきました。

このツアー最大の特徴は、「手話ナビゲーター」の存在。
いわゆる通訳者とは少し異なる、独特な役どころです。
音声や手話で、参加者同士のコミュニケーションサポートをしつつ、
ツアーを進行します。
今回は「美術と手話」メンバーであるお二人の手話通訳士が務めました。


2グループで、MOTコレクション(常設展)の4つの作品を鑑賞。
音声や手話、身振りなど、様々なコミュニケーションの方法で鑑賞を行いました。

また、各作品に一つずつ、鑑賞の"手話キーワード"を紹介しました。

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藤本由紀夫《EAR WITH CHAIR(MOT)》での手話キーワードは〈おと〉。
まずは各自、パイプ状の作品を耳に当てて作品を体験。
聞こえてくる音や振動など、体験して得たイメージをジェスチャーで表現しました。
参加者の感想:
「あえて聞く作品で驚いたが、振動や皆のジェスチャーなどで伝わることも沢山あった。」
「〈おと〉が聞こえたので、体中がひびくような感じがした。」

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続いて、デジタルカウンターが明滅する宮島達男の作品。
ここでは、自分の身体を使って作品とリンクすることを試みました。
手話キーワードは〈脈〉。
1から9までのカウントを繰り返し続ける無数の数字は、そのスピードも様々。
各自、脈を取りながら作品と向き合い、自分の脈と同じスピードの数字を探しました。

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手話ナビゲーターの合図で、一斉に自分の見つけた数字を指差し!
参加者の感想:
「キーワードが全く想像もつかないものだった」
「視覚的に楽しめた」 「自分に身近な感じがしました」

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アンディ・ウォーホル《マリリン・モンロー》の手話キーワードは〈表情〉。
参加者に、一枚ずつ表情のマークが描かれたカードが配られます。
それぞれの表情カードは、笑っていたり、泣いていたり、怒っていたり...
カードの表情にもっとも当てはまると思う、マリリン・モンローを選んでもらいました。
その後、選んだ理由をグループ内で話し合い、互いの見方を共有しました。
参加者の感想:
「自分の気持ちや好みにハッと気づいた。自分を顧みることのできる鑑賞ってすごいと思った」

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最後の、サム・フランシスの抽象絵画は、2グループ合同で鑑賞しました。
手話キーワードは〈一緒〉。
各グループ、全員で協力して作品を身体で表現しました。
ツアーを締めくくる即興パフォーマンスとなりました!
参加者の感想:
「身体を使ってみると作品が違って見えてくる。その不思議さを体験できて良かった」
「初めて会った方々と話し合って身体表現。障害に関わらず作品として全員で表現できた」

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最後に、参加者の皆さんには記念品として"特製しおり"をプレゼントしました。
ツアーで登場した手話キーワードのイラスト入りです。
4つの手話、ぜひ覚えて使っていただければと思います。

終了後、参加者の皆さんからは、
「手話を通して、ろう者も含め、様々な見方ができる楽しみに気づくことができました」
「ワークショップ風で刺激になりました。楽しかったです!!」

「他者の存在を認めることは人の暮らしやすさにつながる。そういったことをグループワークを通してあらためて実感した」
「きこえる、きこえない関係なく参加できるところにも意義があったと思う」
「手話ができない人は参加者同士のコミュニケーションが難しそうだと思った。筆談用のボードを配っても良いと思った」
など、たくさんの感想・ご意見をいただきました。

様々な立場の人が集うことで生じる創造的な営みを大切にしつつ、
今後も、多くの方に楽しんでいただけるよう、企画に取り組んでいきたいと思います。
(G.I.)

2014年11月22日

「良い夫婦」の日、ペアで美術館を満喫

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11月22日(土)、「良い夫婦」の日にちなんで、
「ペアで楽しむMOTコレクションギャラリークルーズ」を開催しました。
大人のための体験型鑑賞ツアーです。
2人組なら、夫婦以外でも参加OK。
新婚ほやほやのペアや、長年連れ添ったベテランペア、
親子や姉妹、ご友人同士など、様々なペア13組26名が集まりました。

2人組という条件ならではのちょっとユニークな鑑賞方法をご紹介しながら、
MOTコレクション(常設展)を2グループに分かれて巡りました。

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展示室に向かう途中に、ちょっと寄り道。
エントランスのカラフルなソファは、二人で座るのにぴったり!

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アンディ・ウォーホル《マリリン・モンロー》では、
10通りのマリリンの顔から、相手がどれを選ぶか予想してもらいました。
好みの色や人柄のイメージなどを手がかりに...当たるでしょうか?

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抽象彫刻作品にて。
作者の大竹富江は、見る人が自由なイメージを持てるよう、
作品に題名をつけないのだそうです。
そこで、自由に題名を考え、札に書いてもらいました。
互いに見せ合い、それぞれのイメージの違いを楽しみました。

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ツアーの後半は、「作品のペア」づくりに挑戦。
2人で展示室内を自由に巡り、組み合わせを考えてもらいました。

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グループ内で発表。
どの「作品のペア」も、よく考えられたものばかり。
一同、興味津々で、各参加者の発表を聞いていました。


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最後は「夫婦の日」ならではの特別おまけ企画。
スタジオに戻り、ペア内で別々に分かれてテーブルにつきます。
テーブルには、収蔵作品の図版をつかった特製カードがたくさん。
この中から一人一枚、相手に贈りたいものを選びます。

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選んだカードにメッセージを書き添え、封筒に入れて...
作品(のカード)をプレゼント交換!
少し照れつつも、嬉しそうな表情の皆さん。
互いの仲を深め、日頃の感謝を伝えるきっかけにしていただけたでしょうか?

終了後のアンケートには、
「相手のことを考えて作品を見ることがおもしろかった」
「今後は、一見難しい作品も、肩の力を入れずに見ることができそう」
「作品のペアづくりは別の美術館に2人で行った時もやってみようと思った」
「良い夫婦の日になりました」
と、ご好評をいただけた様子でした。
また、
「あっと言う間に時間が過ぎました」
「もっと時間が長ければ、さらに楽しい事たくさんだったかな」
というご意見もありました。

今後も色々な切り口で、幅広い層に向けた企画を実施していきたいと思います。
(G.I)

2014年6月21日

親子でキョロ、キョロ

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6月21日(土)、4~6歳のお子さんと保護者のペアを対象に、
ギャラリークルーズ「ひよこツアー」を実施しました。

例年人気のこのツアー。
午前、午後の各回定員10組のところ、申し込みは約8倍!
「こどもと一緒に美術館を楽しみたい」という方や、
「こどもが飽きないか心配...」と不安や悩みをお持ちの方など、
多くの方からのご応募をいただきました。

はじめにスタジオで作品鑑賞のヒケツやマナーをお伝えした後、
2チームに分かれて、MOTコレクション(常設展)を鑑賞しました。

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今回の鑑賞ツールは、前回のツアーで初登場した
「キョロ、キョロ・カード」がバージョンアップして再登場!
カードのマス目に書かれた「キラキラ」「ぐねぐね」...など、
いくつかのキーワードを、親子でお話しするきっかけにしてもらいながら、
作品を見てまわります。
また、今回のお楽しみ要素として「スペシャル!」という空欄のマスが。
お子さんが好きなもの、色、食べ物、ことば...など、自由に考えた
オリジナルキーワードを、出発前に書いてもらいました。
もしかしたら、自分の好きなものが、展示室にもあるかも...!?
 
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展示室では、手をつないでゆっくり移動。
興味のままにキョロ、キョロしながら鑑賞する楽しみを、体験してもらいました。
どの作品がどのキーワードに当てはまるかは、それぞれの見方次第。
正解は一つだけ、ではありません。
名和晃平の「キラキラ」した鹿の作品に目をかがやかせて見入ったり(写真左)、
大竹富江の抽象彫刻の前では、「ぐねぐね」の形を指でたどったり(写真右)。

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スペシャルマスに「でんしゃ」と書いていた男の子。
電車が描かれた作品が展示されているという、偶然の出会いも!

1時間ほどのツアーの後、アンケートを記入していただいて終了。
「こどもが興味を持って見ていたのにはおどろきました。」
「こどものつぶやきを聞いて、面白い発想だなと思いました」
「作品を見てこどもが「気持ちわるい」と言うのも、それも自然な気持ちだと
受け入れることの大切さを思った」
「キョロキョロカードは、とても良いですね!」
「こどもの見方と自分の見方が異なり、楽しかったです」
などの声がありました。

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保護者の方がアンケートを書いている間、
ある男の子は、マスがいっぱい!の自作の
キョロ、キョロ・カードをお絵描きして見せてくれました。
そのカードで、これからもいろんな美術館を楽しんでくださいね!
(G.I)


2014年5月10日

ワクワク、ドキドキ美術館探検!

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5月10日(土)、小学1~3年生向けの恒例プログラム、
「こども探検クルーズ はじめての美術館」を行いました。
午前午後の各回、約20人が集まってくれました。
美術館初体験となるこども達に、館内を楽しく探検しながら、
様々な機能や設備、働く人に触れ、まずは美術館という場所
そのものに親しんでもらおうという企画です。

教育普及スタッフがリーダーとなり、3グループに分かれ、
バックヤード(美術館の裏側)を含めた美術館探検に出発!
話し合いで行き先を決めながら、進めていきました。

今回のツールは、双眼鏡・懐中電灯・コンパス(方位磁針)
の「三つ道具」。 どこで役に立つかは、行き先次第です。
上の写真は、美術館の屋上で、マンションの建物越しに
東京スカイツリーの先端を発見し、双眼鏡で眺めているところ。

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探検の「三つ道具」の使い方は、人それぞれ。
たとえばコンパスを、上の
写真のように使う子もいれば、
自分なりに考えて、
縦にぶら下げて見てみたり、
はたまた、お守りのようにずっと握りしめていたり...
「本来の」使い方はあるにせよ、それにとらわれない
自分なりのオリジナルな使い方も編み出されていました。

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美術館で働く人との出会いも、探検クルーズの醍醐味。
警備員室では、監視モニターの画面を特別に
見せてもらい、
「どこにいても見守っているよ。」と優しい
言葉をかけてもらいました。(左)
その後、監視カメラを見つけ、笑顔で手を振るこども達。(右)

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事務室では、ちょっと緊張しつつも、副館長と面会。(左)
美術図書室の地下書庫では、司書さんからびっくりするほど巨大な本を
見せてもらいました。(右)

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探検全体を通して、スタッフが心がけたのは、こども達の「想像力」や「好奇心」
を大切にすること。
地下の薄暗い部屋で、懐中電灯で照らしながら、恐るおそる扉を開けたり、(左)
まっすぐな狭い通路を、どこに出るか期待に胸膨らませつつ進んだり。(右)
こども達にとって美術館施設全体が、まさにワクワク、ドキドキの探検フィールドと
なっていました。

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1時間ほどの探検は、あっという間に終了!
最後は「探検の記録」として、おもしろかったことを
絵や文で自由にかいてもらいました。
お家の人に見せて、話のタネにしてもらうとともに、
コピーを取って、参加者アンケートとしても役立てます。


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こども達が帰った後。
落書きだらけになったホワイトボードに小さく、
「おもしろかった」と嬉しい一言!
また、美術館にあそびにきてくださいね!
(G.I)

2014年3月15日

この目、だれの目、一目ぼれ?

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今年度最後のギャラリークルーズ(3月15日実施)は、
「何をやるかはお楽しみ!?」という摩訶不思議なタイトル。
対象は、小学生中・高学年。
内容は当日まで秘密にしていたこともあって、
「楽しみにしてきました!」という参加者も多く期待が高まります。

さて、今回の内容はというと、
MOTコレクション(常設展示)の展覧会タイトルが、
「拡張する眼」ということで、
「目」をテーマに様々な「目」に注目して作品を鑑賞しました。

3チームに分かれ、それぞれに美術館スタッフがリーダーとして付き、
まずは、事前にリーダーが選んだ「一目ぼれした作品」をグループで
探すゲーム。
気に入った作品の目の部分のスケッチと、
「目は口ほどに物をいう」ということわざがあるように、
目が語っていそうなメッセージやその作品から感じたことを
「一目ぼれシート」にまとめ、
そのシートを手がかりに、該当作品を探しました。

作品をよくみると、実にたくさんの「目」があります。
人物や動物に描かれている目、直接的な目ではないけれど
目のように見えるもの、などなど。

小学生には「一目ぼれ」という言葉はちょっと難しいかもと思いましたが、
一目見て好きになったり、気に入ることと説明するとうんうんとうなずき、
みんな理解してくれたようです。
ある女の子は、自分がもっていたぬいぐるみを見せてくれ、
「これ、一目ぼれしたの」と教えてくれました。

「一目ぼれシート」を手にこどもたちは、
「この目は何だ?」と一瞬戸惑いながらも、
該当作品を探し当てると「なるほどー」と納得していました。

リーダーの一目ぼれ作品を探し出した後は、今度は自分たちでも
同様に一目ぼれ作品を決めて、シートに書き込み、
こどもたちどうしでどんな目の作品をみつけたか紹介しあったり、
探し合ったりしました。

「目をさらのように」とはよくいったもので、
ほんとうにこどもたちはよく作品をみてくれます。

終了後のアンケートの感想には、
「絵の目に着目したことはなかったので楽しかった」
「目というテーマでも、作品の雰囲気やイメージが
すべて違って面白かった」
「普通は近くにあるものを気にしないけど、
参加したあとは近くにあるものを気にしてみるようになった」
「同じ作品でも、人それぞれ思っていることも、
考えていることも違って面白かった」
とありました。

「目」をテーマに作品を鑑賞しましたが、
今度は「口」や「手」などほかのからだのパーツも
てがかりにみてみるとまた違った鑑賞ができるかもしれません。
今日は、みなさんの作品を見る目がいろいろと
拡張した一日となりました。(G)

2013年12月22日

キーワードは「キョロ、キョロ」?!

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12月21日(土)に、未就学児(4~6歳)とその保護者を対象とした
人気企画の「ひよこツアー」を実施しました。

日頃小さなこどもたちは、キョロ、キョロしながら自分の興味の
あるものに近づいたり、指さしたり、触って確かめたりします。
そこで、今回はこのこどもたちのセンサーともいうべき、
「キョロ、キョロ」する行動をテーマに、
2つの企画展「うさぎスマッシュ展」と「吉岡徳仁」展をツアーしました。
しかし、ただキョロ、キョロするのではなく、いろいろな感覚を使って、
キョロ、キョロしてもらうことを試みました。

そこで登場したのが「キョロ、キョロ・カード」。
碁盤のマス目に、様々なキーワードが書いてあります。
例えば、「いろいろなにおい」「おと」「ふしぎ~」「虹」などなど。
これらを探しならキョロ、キョロしてもらいながら見てまわります。

もちろん、出発前に展示室内でのルールとして、親子で手をつなぎ、
作品には触らないでねと伝え、みなさんしっかりと守ってくれました。
時折お父さんがはぐれて、子どもが手をひっぱってつれてくる
あべこべのペアもいました。各グループには美術館のスタッフが付き、
こちらで見つけたキーワードに該当する作品をまずは見てから、
次いでチーム内で、それぞれ他にはないかなと各自見てまわり
自主的に作品と関わってもらうように進めていきました。

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「あっちで音がするよ!いってみよう」「いいにおいがしてきた」
「うさぎがいた!」「虹みつけたよ!」などなどキーワードを
意識した発見がたくさんありました。

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参加者(保護者)の感想にも「いつもと違う見方ができた」
「時間的にも丁度よく、五感に響いたいい時間を過ごせた」
「いろいろなものを探しながらまわるとまた違った楽しみ方があると思った」
など好意的な意見がたくさん見受けられました。

未就学児なりの感覚の使い方を活用した今回の作品鑑賞。
参加者の主体的な作品鑑賞をうながせたようです。
美術館に親子で来ることが楽しく感じてくれたらこちらも嬉しいです。(G)

2013年11月30日

クイズで楽しむ美術館!

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11月30日(土)に、毎年恒例、年に一度のクイズラリー、
「家族で挑戦!クイズ美術館キング2013」を開催しました。
34組の家族が、「美術館キング」の称号を目指し、
美術館を丸ごと使った、数々のクイズに挑戦しました。

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まずは講堂で、ウォーミングアップ。
個人戦の「A、Bどっちでしょう?」クイズです。(写真)
「館長はどっち?」、「カフェで出される料理はどっち?」
など、美術館にまつわる計5問を出題。

その後、11時から14時までは、家族ごとに館内に解散。
全20問のクイズシートを手に、「うさぎスマッシュ」展、
「吉岡徳仁」展、MOTコレクション(常設展)、野外彫刻を
鑑賞しながら、クイズにチャレンジです。
(12時から13時は、昼食場所として講堂を開放しました。)

どのクイズも、作品をよく見るきっかけとなるようつくられて
います。また、家族の協力プレイもカギとなります。


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吉岡展では、光かがやく虹の椅子を家族で鑑賞。(写真左)
背もたれはどんな形??
エントランス・ホールにも、気になるものが。(写真右)
このカーテンも、作品...??


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ちょっと疲れた時には、気分転換も効果的。
ソファでひとやすみしたり...(写真左)
エントランス下の、水辺の広場を散策したり...(写真右)
皆さん、思いおもいに、美術館でのひとときを過ごしていたようです。


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そして、14時からは、いよいよ答え合わせと表彰タイム。
全20問中、19問以上正解の家族が、見事「キング」の栄冠に輝きました。
今年は、34組中25組が「キング」に!

終了後のアンケートには、
「細部を気にしてみることで、その作品の気づきが増えるように感じた」
というご意見をいただきました。その他にも、
「こどもが、クイズになっていなかった作品のことも色々話しはじめて、びっくりした!」
という声も。

とかく「鑑賞」というと、身構えてしまいがちなものですが、
"クイズを解く楽しさ"を入口に、作品へと自然に近づくことで、
作品への様々な興味をもっていただけたのではないでしょうか。

今回の体験をきっかけに、今後も家族で美術館を楽しんでいただけたら
と思います。
(G.I.)

2013年10月26日

おじいちゃん、おばあちゃんといっしょに美術館裏道散歩

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10月26日(土)、小学生以上のお子さんとその祖父母を対象とした、
ギャラリークルーズ「美術館裏道散歩」を開催しました。
バックヤード(美術館の裏側)めぐりと、MOTコレクション(常設展)
の作品鑑賞をセットにした、館内ツアーです。


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バックヤードでは、「裏道」をお散歩する気分でゆっくり歩きながら、
荷受け場のリフトに乗る体験(写真左)や、館長室での記念撮影(写真右)など、
普段は入ることのできない美術館の裏側を、特別に楽しんでいただきました。


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ツアー中には、ところどころで館内にまつわるABクイズを織り交ぜました。
お孫さんとおじいちゃんおばあちゃんが一緒に相談して答えを考えてもらうことで、
家族参加の一体感が高まりました。


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常設展では、二つの作品を鑑賞。
家族でコミュニケーションをとりつつ作品に親しんでもらえる工夫をほどこした、
特別版ギャラリートークです。

まずは、作品の部分を撮影したカードを使って、部分探しゲーム。
さまざまな色や形は、どこにあるかな?(写真左)
作品の紹介に、おばあちゃんも興味津々!(写真右)


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つづいて抽象彫刻の作品を鑑賞。「何の形に見える?」(写真左)
その後は、カラーワイヤーをつかって皆で抽象彫刻にトライ!(写真右)

終了後のアンケートでは、
「いつもは絶対に見られない場所を見られて感激した」
「孫と出かける機会になりました」
「自分で作品を作れたことも面白かった」
などの感想が寄せられました。

当日は、残念ながら台風接近の影響で悪天候に。
そのため欠席者が多く、少人数での実施となりましたが、
かえって、和気あいあいとした雰囲気のツアーとなりました。
これからも、色々な美術館へ、一緒にお散歩に出かけてみてくださいね!
(G.I)

2013年4月27日

ヒ・ミ・ツカードで美術館探検!

小学1~3年生を対象とした、毎年恒例のプログラム
「こどもたんけんクルーズ美術館のヒ・ミ・ツ」を、
4月27日(土)に実施しました。
午前と午後の2回、約20名ずつが参加してくれました。
(応募倍率は約5倍!)

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まずはスタジオで探検の心得や館内マップを確認。
建物のかたちやバックヤード(美術館の裏側)などの
おおまかな位置を頭に入れたら、3グループに分かれて出発!

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今回、探検のカギとなるのは、「ヒ・ミ・ツカード」。
一枚ずつ選び、カードに書かれたヒントをたよりに自分達で場所を探り当て、
館内各所にまつわるヒミツを探っていきます。
探検を進めると、新たなカードが増えていく仕組み。また、バックヤードのどこかに
教育普及キャラクター「MOTちゃん」のかかしが、ヒ・ミ・ツカードを持って立っている!
という特別なヒミツも。

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探検で訪れる場所は、どこもふだんは入れないところばかり。
美術図書室の書庫では、司書さんに巨大な本を見せてもらいました。(写真左)
一人ではとても持ち上げられません。皆で協力して重さをはかってみると、
自分達の体重の半分ほどもあってびっくり!
また、警備員室では、監視モニターを見せてもらいました。(写真右)
他グループが探検している様子が画面に映ると、「おー!」と声があがりました。

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美術館バックヤードは、複雑に入り組んでいます。
上に下に、どこまでも続きそうな階段室や、迷子になってしまいそうな通路…
こども達は好奇心旺盛に、どんどん突き進んでいきました。

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事務室では、副館長にも面会。(写真左)
並んであいさつをすると、副館長はニコニコしながら、
なんと、MOTちゃんかかしの居場所のヒントを教えてくれました。
そしてついに、MOTちゃんかかしを発見!(写真右)
MOTちゃんが持っていたカードには、となりの部屋に行くように書いてあります。
扉を開け、中に入ってみるとそこは…

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何もない広い部屋!
実は、ちょうど展示替え中で、使われていない展示室なのです。
通常は、走ったりさわいだりしてはいけない場所ですが、
今日だけは特別に飛んだり跳ねたりして、のびのびと過ごしました。

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スタジオに戻ってからは、今日の振り返り。
今回は、探検の楽しかった思い出を絵日記風にしたためて
もらいました。
お家の人にも、ぜひお土産話をたくさんしてくださいね!
(G.I)

2013年1月26日

感覚をひらいて、親子で美術館体験

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1月26日(土)、4~6歳のお子さんとその保護者を対象とした
「ひよこツアー」を実施しました。
毎回、大人気のこのツアー。今回も定員の20倍を超える
お申し込みをいただきました。

今回は、ふしぎな音があふれる「アートと音楽」展を舞台に、
感覚をひらくこと(特に聞くこと)を意識しつつ鑑賞することで、
より楽しみが広がることを体験していただくツアーとしました。


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まずは、ツアーの前に、身体を使った2つの鑑賞アクション:
①耳に手をあてる(だけ!)の、名付けて「ぞうの耳」(写真左)と、
②目をとじて歩く(写真右)を皆で練習!
その後、2グループに分かれ展示室へと出発しました。

 
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展示室では、安全確保のために、基本的に親子で手をつなぎながら
移動してもらいました。
色々な作品の場所で、出発前に練習した鑑賞アクション「ぞうの耳」を
やってみたり(写真左)
ときには、お父さんの抱っこで鑑賞!(写真右)
 

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フロリアン・ヘッカーの作品では、
部屋の中の3つのスピーカーから流れてくる音を、
ペアの片方が目をとじ、もう片方が手を引いて
歩きながら聞く、という鑑賞にも挑戦してもらいました。
参加者の皆さんは、目をあけている時よりも、
より音の変化が感じられているようでした。


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今回は特別に、展覧会担当者による作品の実演も。(写真左)
八木良太の作品では、冷蔵庫の中から取り出した氷のレコードの音を、
実際にレコードプレイヤーで聞かせてもらいました。一同、興味津々!
また、氷のレコードには、実際に触らせてもらいました。(写真右)
肌で触れる氷の冷たさが、より実感をともなった作品との出会いと
なっていたようです。


そして、ツアーの最後にはさらなるお楽しみも。
エントランスの特別展示、ビートたけし×ヤノベケンジの作品、
《ANGER from the Bottom》を皆で鑑賞しました。

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轟音とともに古井戸から現れる、大迫力の作品に圧倒され、
思わず口が開いてしまう皆さん。
(中にはたまらず泣き出してしまうお子さんも…)
ダイナミックな作品が、強烈な印象を残していたようでした。


今回のツアーを通して、感覚を刺激しつつ親子で楽しむ鑑賞のスタイルを
提案できたのではないかと思います。
このツアーをきっかけに、これからもどんどん色々な美術館に出かけて
行ってくださいね。
(G.I.)

2012年11月25日

ゆっくり、美術館を丸ごとクイズで楽しむ

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11月25日に開催した、年に一度、恒例のクイズラリー「クイズ美術館キング」。
クイズを通じて作品をよく見ることや、普段は足を運ばないような館内の
さまざまな場所にも目を向けるきっかけとしていただこうという企画です。
参加者は全20問のクイズシートを手に館内外を巡り、正解が19問以上の
家族に与えられる、「キング」の称号を目指しました。

今回は、例年1時間だったクイズ解答時間を3時間と長めに設定し、
クイズ以外の作品もじっくり鑑賞し、家族でゆったりとした美術館での
ひとときを楽しんでもらおうと心がけました。


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はじめに講堂にて、昨年好評だった「A、Bどっちでしょうクイズ」(写真左)
でウォーミングアップ。
「エントランスホールの長さは、A:100m以下? B:100m以上?」
など、当館にまつわるクイズを個人戦で出題。見事全問正解した20名には、
ちょっと素敵な景品を進呈しました。
また、出発前には「こどもだけにヒント」と「大人だけにヒント」タイム。(写真右)
作品素材の一部などをそれぞれに見せ、その作品を探してもらうクイズです。
お互いにどんなヒントを見たかを、ちゃんと伝えなければいけません。
クイズを解く際に家族の協力をうながすための、一工夫です。

その後は、11時から14時まで、家族ごとに館内に解散して、クイズの解答時間。
開催中のすべての展覧会、そして野外の彫刻作品まで、美術館を丸ごとクイズで
楽しんでもらいました。お昼は各自で。館内のカフェやレストランもご案内しました。


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上の写真は、クイズ解答中のひとコマ。
東郷青児《夜の砂紋》。右手と左手はいくつずつある?


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14時には、ふたたび講堂に集合して答え合わせです。その結果・・・
なんと!今回は、参加した41組中の37組が、見事「キング」になりました。
例年にないたくさんの「キング」誕生に、スタッフもびっくり。
どうやらクイズ解答時間が大幅に長くなったことで、じっくりとクイズに
取り組むことができたことが、「キング」の大幅増につながったようです。


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また今回は、エントランスのソファでくつろぐ姿や、美術館前の広場で
秋晴れの下、野外彫刻を眺めつつ昼食を楽しんでいる姿などが見られました。
ゆったりとした時間設定が、参加者のふるまいにもゆとりをもたらすという変化が
実感できた、今年のクイズ美術館キングでした。

参加者のアンケートからは、
「子どもにとってはクイズをパパと一緒に解けてとても楽しかったようです」
「普段は通り過ぎてしまうような作品も丁寧に見ることができて良かった」
と、一様に楽しんでいただけた様子でした。ただ、中には、
「作品を見ていると横で答えを喋ってしまう人がいて少しがっかりしました」
という声が。ぜひ今後の参考にさせていただきたいと思います。
その他、
「またやったらぜんもんせいかいします!」
という意気込みの感じられるお子さんも。
ぜひまた挑戦しに来てくださいね。(G.I)

2012年10月 2日

おじいちゃん、おばあちゃんと一緒に美術館を散歩

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まだ残暑の残る9月17日。「敬老の日」に因んで、小学生以上のお孫さんと
そのおじいちゃんおばあちゃんを対象にしたギャラリークルーズを実施。
昨年に続き、第二回目となる今回も「裏道散歩」をテーマにバックヤードツアーと
展示室での鑑賞ツアーを行いました。

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今回は、普段は人が通ることの少ない地下の水辺で野外彫刻作品を見ながら散歩をしたり、
展示室の裏側では作品用エレベーターに乗ったり、作品専用の木箱を見て回ったりと盛りだくさん。
作品の搬入口などの暗い場所では、お孫さんとおじいちゃんおばあちゃんが一緒に
手をつないで進むなど、参加してくれた皆さんは普段は立ち入れない場所に緊張しつつも、
探検隊になった気分で裏道散歩を楽しんでくれました。

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常設展での鑑賞ツアーでは、
階段の「裏」に展示してある作品の一部だけを見て残りの部分を想像してみたり、
壁の「裏」側にある作品を、お孫さんが偵察に行き、その報告をおじいちゃんおばあちゃんが
聞いて想像してみるなど、想像力や伝達力を使った作品鑑賞を行いました。

普段とはちょっと違う方法で作品を見たことで会話が弾み、
実施後の感想でも一緒に見た作品が印象に残っているという方も多くいました。

おじいちゃんとおばあちゃんとお孫さんに、普段とは違う美術館の楽しみ方をしてもらうことを
狙いとしたこのクルーズ。
今回は午前午後の2回合わせて総勢18組58名の方々に参加していただき、
アンケートでは、「孫と来ることができて良かった」「普段見られない場所が見られて楽しかった」
「何年も前からこの美術館に来ていたのに、まだまだ知らない場所があった」
「美術館の裏側は全くの別世界、いつもの2倍楽しめた!」などの嬉しい感想をいただきました。

10月になり暑さも和らぎ、散歩にもってこいの季節となってきました。
皆さんも、ぜひ散歩を楽しみつつ美術館に遊びにいらしてください。(F)

2012年6月30日

"自分の見方"と"他人の見方"

今年度2回目のクルーズは、小学校中高学年(4、5、6年生)を
対象に「MOTコレクション」を活用したギャラリークルーズを行いました。
(実施日:6月23日 土曜日)

題して「タイトル合戦!」。
今回の常設展3階の展示テーマが「作品の名前」、
つまり"タイトル"であることから、常設展示室内(3階)で自分の気になる作品や
お気に入りの作品をみつけ"オリジナルのタイトル"を付けてもらいました。

まずはタイトル付けの練習としてヤノべケンジの≪ロッキングマンモス≫を
みんなで鑑賞しながら思い思いのタイトルをつけてみました。
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次に、グループに分かれて作品を鑑賞しながら、各自思い思いのタイトルを
付けてまわりました。
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タイトルを付けた後は、グループ内で、各自のタイトルを見せ合い、
該当作品を思う浮かべたり、実際の作品を確認する作業をし、
代表のタイトルを選定。
その代表のタイトルを各グループに振り分け、グループ対抗で、
タイトルのみで相手グループの該当作品を探し出すゲームを行いました。

相手に探してもらうことから、すぐにわかってしまうようなタイトルは避け、
みんなの意見も加えつつ適度に難しいタイトルに修正しているグループも
見受けられました。
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結果、ほとんどのグループが不正解でした。
でも、該当作品と思われる作品の前で、なぜそう考えたのか、
選定理由を説明してもらうと、違う作品とはいえ、「ふむふむ、なるほど」と
これも正解にしてもよいのではないかという妙に納得してしまうシーンが
いくつも見られました。
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今回のプログラムは、相手が付けたタイトルの該当作品を探しだし、
単に正解か不正解かを競うものではありません。
仮に不正解であっても、先述のように納得させられてしまうような
説得力ある説明がなされることで、「自分の視点で見ること」および
「他人の視点で見ること」この2つの視点を交錯させながら自分とは
違う新たな視点を獲得でき、探し出した相手も他人の付けたタイトル
(つまり相手の見方)を手がかりにすることで、共に作品の見方が
広がることをねらいとしています。

終了後のこどもたちのアンケートには、「タイトルを自由に考えるのが面白かった」
「ひとつの作品でもみんなの考えていることが違っていてとても面白かった」
「答えを聞いて、あー!とか、えー?とか思った」「相手のグループをだませたり、
当てることができ達成感を得た」「図工で作品の題名を付けるのに参考になりそう」
「みんなで作品の色々な面を探せ、観察力がついた」「当てっこするのが面白かった」
などの感想が寄せられ、今回のクルーズでのねらいは、こどもたちの中にも伝わり、
充実したプログラムとなったことが伺えました。

ちなみに、こどもたちが付けた作品タイトルとその該当作品をいくつか紹介します。(G)

●『お昼です♪』
エルズワース・ケリー《赤・黄・青》
赤が梅干し、黄が卵焼き、青は水筒のイメージから

●『スカイ・レッド・タン』
エリザベス・マーレイ《ワンダフル・ワールド》
 上の方が空のようなイメージ。全体の赤い感じ、そして舌(タン)が出ているような感じから

●『やみのゆうれい線』
アド・ラインハート《タイムレス・ペインティング》
 よく見るとうっすらと線がみえるので

●『頭からかぶったストッキング』
ロイ・リキテンスタイン《ヘア・リボンの少女》
顔のつぶつぶがストッキングをかぶっているように見えるから

2012年4月26日

“想像”の練習

今年度初めのクルーズは「こどもたんけんクルーズ 美術館のヒ・ミ・ツ」。
4月21日(日)の午前午後の2回実施し、それぞれ約20名(ちなみに、
応募倍率は各回約5倍!)が参加してくれました。

参加対象は、身の回りの日常を意識しはじめる年頃にある
10歳未満の1、2、3年生をターゲットとし、美術作品に触れ
合う前の練習とでもいうべき身の回りを注意深く見る“想像”
の練習に重点をおいた館内探検のプログラムで構成しました。

もちろん、この活動を通じ美術館という場所に親しみを持って
もらうという目的もあります。

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はじめに、簡単なゲームでからだをほぐし、「たんけんの心得」を
伝授したあとは、3つのグループに分かれ美術館のヒミツを解き
明かすべく探検に出発(探検リーダーは教育普及担当学芸員)。

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エントランスでは、窓脇に埋め込まれた空調に注目し、
風の流れや勢いをビニール袋やティシュペーパーを使って
調べたり、ガラス壁面に鳥が偶然ぶつかってできた跡を
双眼鏡でくわしく観察したり、色とりどりのクッションが
ふかふかしていることを体験しました。

ある男の子はサンクンガーデンをじっと眺め、ここはガーデン
という名前がついているけど、植物がないのはなぜなのかと
悩んでいました。
隊長が「よくみてごらん、はじっこに草(雑草)が生えている
よね」と伝えると、「えー!」とどこか腑に落ちない様子。

その他、展示室内では、作品を出し入れする大きな壁を
見つけ、隙間を懐中電灯で照らし覗き込み、奥に部屋が
あることを発見。
壁の裏側へ隊長のカードキーの力をかりて潜入し、
作品運搬用のエレベータをみつけ、作品になった気持ちに
なって乗り込みました。

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途中、探検のお許しをいただくためにドキドキしながら
副館長に会いに事務所へ挨拶にいきました。

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副館長としばし歓談したあとは、階段室という階段ばかりが
続く通路を一番下から上までひたすら登り、途中気になる扉を
開けて中をのぞいて、銀色のパイプがあることを発見。

これは、エントランスで確認した風を送っている管ではないだろうかと
想像しながら、結局上まで登って行きましたが行き止まりであることが
わかりました。

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でも、そこには「ファンルーム」と書かれた開かない小さな扉があり、
ゴーゴーという音が気になり、みんなで扉に耳をあててその音の
すごさを確認。
もう一つ扉があり、なぜか鍵のかかっていないこの扉(事前に
開放済)を開けるとなんと外につながっていて「わーっ!」と
ビックリして、見晴らしの良い屋上に出ました。

そこから自分達が今日美術館まで歩いてきた下界の様子を眺めたり、
高い建物に隠れ、先っぽだけ見えるスカイツリーを見つけましたが、
自分達が知っているスカイツリーとは異なる姿にがっかり。

中には、「あれ(スカイツリーの先端)をちょんと切って、
こっちに持て来たらスタンプになるんじゃない?」と
ユニークな想像をする子も。

屋上を後にし、だんだんと自分たちが今どこにいるのか、
考える余裕もないほど、むしろそんなことはほとんどおかまいなしに、
とにかくまだ行っていない(または行けそうな)場所を目指して、
扉を開けながら進んで行きました。

途中、知らない職員に出くわすと「あやしいものではないです」と
丁寧に挨拶をしたり、他のグループの声が聞こえると、合図を送ったり、
ばれないように忍者のように隠れながら移動したりと、こどもたちながらに
工夫をしながら探検を続けました。

最後は外に出て、でぶっちょになる自分の姿を見る事ができる
野外彫刻で一通り遊んでスタジオに無事帰還。

こどもたちの好奇心は大人がついていけない程の速度で
どんどん進んでいき、予め想定していた反応をいとも簡単に
うらぎり、このうらぎりがなんとも心地よいのです。

こんなことが楽しいのか(例えば、壁のシミを文字にみたてて
読みはじめたり)と、こどもの世界観を通じ想像するってこういう事
だったのだとこちらが改めて確認するクルーズとなりました。(G)

2012年3月29日

親子で美術館を楽しむきっかけに

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3月24日、25日の両日、未就学児の親子を対象とした
「ひよこツアー」を実施いたしました。

なんと定員の10倍にのぼる約200組という予想以上の応募があったこのツアー。
スタジオに集合した参加者は、折り紙やお絵描きをしたり絵本を読んだりして
くつろいだ後にツアーを開始。

はじめに、
おとうさんおかあさんに向けて「お子さんと美術館を楽しむヒケツ」を伝授。
その後2グループに分かれて展示室へ出発!
今回みんなで見てまわるのは「虹のアーティスト」と呼ばれる
靉嘔(あいおう)さんの展覧会。

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展示室の中は虹色でいっぱい!
そんな靉嘔さんの作品の前でまずはみんなで記念撮影です。

その後、作品の中に隠れている動物やオブジェを探したり、
親子でお互いにクイズを出し合ったりして、
作品をじっくり見るアクティビティをしました。

中には、こどもから出されたクイズが難しくて
真剣に取り組むおとうさんの姿も…。

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《にいよん おのまとぺ》という24色の色の形が描かれている作品の前では、
“虹のかけら”と称したそれぞれの色の形を切り取ってカードにしたものを
ボックスの中から引いて、同じ形を探しました。
「あった!あそこだ!」「よく見るとこの形、音符にみえるー!」と
興奮した声があちこちで聞こえてきました。

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次の虹色に囲まれたお部屋では、壁にある穴の中にそーっと指を入れて、
一体どんな感触がするのかみんなで体験。
「もしゃもしゃするー!」「この感触すきー!」
「スイッチがあるー!」「なんかこわいー…」と
色んな意見が飛び交います。
手の届かない高い場所はおとうさんに抱っこしてもらって指をいれてみます。

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最後は、記念写真とともに、秘密の道具「虹レンズ」をプレゼント!
これを通すとなんと世の中が虹色にみえてしまうという優れもの。
靉嘔さんの展覧会を出ても、こどもたちは虹色の世界を
楽しんでくれていました。

終了後のアンケートには、
「これから、いろいろな美術館に行くきかっけになった」
「触って楽しめる作品があり、とても楽しかった!」
「子どもの色々な反応が見れて楽しかった」
「またこのような機会があれば参加してみたい」など、
楽しんでいただけた様子が伝わってきました。

今回のツアーを通して、今後も小さなおこさんと一緒に家族で
いろいろな美術館を楽しんでいただけたら嬉しいです。(F)

2011年11月28日

「クイズ」を通じてうまれる家族の会話

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11月26日、27日の両日、「家族で挑戦! 
クイズ美術館キング2011」を実施いたしました。
これは現代美術館恒例のプログラムで、
作品にまつわるクイズを家族で協力してといてまわるというもの。

今回は、常設展示室の作品を中心に全15問出題しました。
出発前にまずは講堂で、「A、Bどっちでしょう?」クイズで
ウォーミングアップ。

美術館に関する問題を2択にして出題。
例えば、「美術館の館長はどっち?」
「美術館のロゴ、正しいのはどっち?」などなど。

これは全員参加の個人戦。
最後まで残った人に素敵な(?)景品をプレゼントしました。

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ウォーミングアップ後は、クイズや美術館でのルールを説明した後、
いよいよ出発です!
問題用紙を片手に、展示室へとくりだします。
さあ、ここからは家族での協力が必要です。

クイズの問題は、作品をじっくりみるように工夫されているので、
必然的に家族内の会話もはずみます。
「これじゃない?」「ここに書いてあるよ!」
「1、2、3・・・、あ~わからなくなっちゃった!」などなど
楽しげに、そして時にけんかしながら家族での会話が
あちこちで聞こえてきました。

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さてさて、制限時間内に講堂にもどり解答アワー。
今回は、問題数を前年よりも大幅に減らしたため、
みなさんじっくりと問題を解いてくれたようです。
(ちなみに昨年は30問!)
なので、全問正解者も多く、みごと「キング」の称号を
与えられた家族が多数誕生しました。

終了後のアンケートには、
「こどもと一緒に作品鑑賞ができて楽しかった」
「作品の素材もよくみるようになった」
「自然と作品鑑賞ができてしまう工夫があって良かった」
「家族と協力してクイズができた」など、
楽しんでいただいた様子が伝わってきました。

「クイズ」を通じてうまれる家族の会話。
このプログラムの参加をきっかけに
今後も家族で美術館を楽しんでくれたらうれしいです。(G)

2011年9月27日

敬老の日ギャラリークルーズ 美術館裏道散歩

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厳しい残暑も少しおさまった9月19日、
小学生以上のお孫さんとおじいちゃんおばあちゃんを対象にした
「敬老の日ギャラリークルーズ」を開催しました。
午前午後の2回開催、合計22組60名にご参加いただきました。

今回のテーマは「美術館裏道散歩」です。
はじめに、スタジオで参加者の皆さんとお散歩についてのお話を
すると、「歩いていたら石がたくさん落ちている道を見つけた」
「お孫さんと一緒に東京スカイツリーを見に行った」
と、散歩にまつわる思い出話がとびだしました。

全員でスタジオを出発し、館内の色々な場所を見学しながら、
常設展示室へと向かいます。その道のりは、まさに「裏道散歩」。

美術館の「裏の玄関」ともいえる、作品の搬入口や、(左)
作品を乗せる巨大エレベーター、(右)
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めったに入ることのできない館長室で記念撮影(!)したり、(左)
どこへつながっているのか分からない地下通路を通ったり…(右)
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普段は人目にふれない、でも大事な美術作品を扱うためのさまざまな
機能をそなえた美術館施設を見学しつつ、探検気分も味わえる裏道散歩
となりました。

展示室に到着後は、グループに分かれて作品を鑑賞。
抽象彫刻作品のカタチを紙に色鉛筆でたどってみたり、(左)
1960年代の作品を、当時の出来事と照らし合わせてみてみたり、(右)
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こどもにも、そして、おじいちゃんおばあちゃんにも両方に楽しんでもらえるには…
と考えて準備した、とっておきの特別版ギャラリートークです。


1時間半のプログラムはあっという間に終了。
参加者からは、

「孫との楽しく思い出深い一日でした」
「素敵な敬老の日のプレゼントになりました」

と、大変ありがたい声をいただきました。

これまで、こどもや親子を対象とした企画は数多く開催してきましたが、
おじいちゃんおばあちゃんとお孫さんの組み合わせは初めての試み。
手をつないで並んで歩く様子は、何とも印象的でした。
こんな光景がたくさん見られるようになれば素敵ですね。
これからもぜひ、色々な美術館散歩に行ってみてくださいね。(G.I)

2011年5月 6日

こども探検クルーズ はじめての美術館

こどものための定番プログラム、美術館探検クルーズ!
今回は4月24日、29日、30日に開催しました。

創作スタジオに集まってくれた小学1~3年生のみなさんは、
美術館に来るのがはじめてという人ばかり。
グループでの自己紹介で、
「みんなは、探検したことある?」と尋ねると、
「学校探検をした!」「まち探検したことある!」
と、元気な答えが返ってきました。

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「はしらない」「さわがない」「さわらない」・・・などの
美術館のマナーを確認したら、いよいよ出発です。

この探検クルーズでは、特製の「すごろく」で行き先を決めます。
どこに行くかはサイコロの運しだい。止まったマスの場所に実際に行き、
そのマスに書かれた数々のヒミツを探るのです。

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皆で行き先を確認!                  次に行く場所はどこだろう?   


展示室では、ふしぎな作品と出会います。

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企画展示室「MOTアニュアル」では、        常設展示室(MOTコレクション)にある
ナゾの黒い玉を発見。                 巨大カーテンで囲まれた大きな作品。
プレイヤーで再生すると音が!            中に入ってみると、こんな空間。
             

探検の途中、美術館で働いている人々とも出会うことも。

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監視員さんに                      警備員さんに
道を教えてもらったり・・・               美術館の安全を守るヒミツを聞いたり。


探検は、普段入れない美術館のウラ側にもつづいていき・・・

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司書さんに見せてもらったのは、          収蔵庫では、
地下書庫の中で「一番重たい本」。         大事な作品を特別に見せてもらい、
皆で協力して、はかりに乗せました。        「この生卵、写真みたい!」と一同びっくり。
    

初対面で緊張していたこどもたちも、
探検が終わる頃には、グループですっかり仲良しに。
作品を乗せる巨大エレベーターで思い思いにポーズ!

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・・・そして今回、探検のもう一つのお楽しみは「写真」。
訪れた場所の写真をインスタントカメラを使って、こどもたちが自分で撮ってまわりました。

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ファインダーをのぞく顔は、真剣そのもの。
カメラを構える姿も、ばっちり様になっている!?

2時間ほどの美術館探検は、あっという間に終了。
スタジオに戻ってからは、撮ってきた写真をまとめて
「探検アルバム」の作成です。

できあがったアルバムには、
自分たちだけが見てきた色々な場所や、
作品の写真が貼られました。


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最後に、リーダーにグループの記念写真を撮ってもらって
それを貼れば完成!

終了後、むかえに来たお家の人に、嬉しそうに探検アルバムを見せる
こどもたちなのでした。(G.I.)

2011年1月27日

変身ギャラリークルーズ

先週末、「トランスフォーメーション展」を楽しむための
“変身ギャラリークルーズ”を開催しました。

“変身”は、こどもにとって興味の尽きないキーワード。
テレビや映画、アニメの世界では、
変身するヒーローやヒロインが大活躍。
こどもたち自身もハロウィンで魔女になったり・・・
七五三で別人になったような思いをした経験があるようです。

集まったのは小学校3~6年生。
まず最初に「トランスフォーメーション展」を
学芸員と見て回ります。

ブログ1IMG_8839.jpg コピー ~ IMG_8820.jpg

人間が動物に変身したり、
モノが別のモノに生まれ変わったり・・・。

芸術の中の様々な変身を満喫した後、
今度はスタジオで、
自分がつける“変身メガネ”を作りました。

まず紙のメガネフレームに自分好みのレンズをつけて、
その後、フレームを好きなように飾ります。
  ↓
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ホログラムシートやカラフルなセロファンを付けたり、
フレームに毛皮を貼ったり、絵を描いたり・・・
こどもたちは創作に熱中。
時間が足りないほどでした。

できたメガネはこんな感じです
  ↓
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全身を飾って思い切り変身するこどもも出現
  ↓
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その後、“変身メガネ”を付けてもう一度、
展示室を探検します。
フシギなメガネをかけたこどもたちの姿に、
観客のみなさんもビックリ!

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そしてメガネを通して見える新しい世界に、
こどもたちもビックリ!

ホログラムシートを貼るとこんな風に見えます。
(きらきら光る虹が出現するんです!)
  ↓
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自分の姿も変わり、見える世界も変わる・・・

“変身”がもたらすスリリングな感覚や、
“変身”することによって味わえる気持ちの変化を、
存分に楽しめたクルーズのようでした。
(C.M.)

2010年12月 3日

家族で挑戦!クイズ美術館キング2010

クイズを解きながら館内を巡り、美術館や作品に親しんでもらおうという
毎年恒例のプログラム、クイズ美術館キング!
今回は、小学生のいる家族を対象に、11月27日、28日両日あわせて59組、
185名の参加がありました。


IMG_2365s.jpg 講堂でイントロクイズ!

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作品をみてクイズをときます。         ときには上を見上げながら…


館内や展覧会の作品についてのクイズは四択問題で全30問。
答えは作品を見ればだいたい分かるようになっていますが、中にはひっかけ問題も。
画面の隅々まで見ないと間違えてしまいます。
また、今年は新たに「こども」と「おとな」それぞれ別々にヒントを出すクイズも導入し、
お互い見たヒントの情報を共有して、家族で協力しながら問題を解いてもらいました。


IMG_8433ss.jpg 新たに導入。こどもだけにヒントタイム


約1時間で3つの展覧会(MOTコレクション、トランスフォーメーション、
オランダのアート&デザイン新言語)をまわり、全ての問題を解くのは
少々ハードだったようで、「短かった!」、「もう少しゆっくり美術館を楽しみたい」
といった声も聞かれました。

それでも、27問以上正解の参加者にのみ与えられる「キング」の称号を
得た参加者が、二日間あわせて約10組、誕生しました。
なかには全問正解というツワモノも!


IMG_2359s.JPG 「キング」の皆さん、おめでとう!


…そして今回、特別なしかけとして、答え合わせの後にも、最後にもう一つのナゾが。
それは、解答用紙が、あるヒミツの場所を示した「暗号」になっているというもの。


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暗号は裏返すと…読めた!         ヒミツの場所には最後のメッセージが!


「暗号」を読み解き、そこに書かれた館内の「ある場所」にたどりつけば、
「真の美術館キング」の称号を得ることができます。
参加した皆さんは、プログラムの終了後も、最後のナゾを解き明かすため、
美術館探索にでかけていきました。(G.I)

2010年5月24日

こども探検クルーズ~はじめての美術館

今年度もギャラリークルーズが始まりました!

最初の企画は“こども探検クルーズ~はじめての美術館”。
美術館初心者の小学生(1~4年生)を対象にした、
館内あちこちを訪ねて回る探検プログラムです。

まず最初に聞いてみると、
美術館に来たことがあるこどもは20人中わずか1~2人。
美術館のルール(走らない、さわがない、さらない)も
しっかり頭に入れてから出発です。

さて、“美術館探検”の道具はコレです。
   ↓
探検手帳.JPG

そう。“すごろく”と“探検手帳”。
大きな特製サイコロを使って、
とまったマスに書いてある場所に、
こどもたちは行くことができます。
そのマスに止まらないと、そこには行けないルールです。

こどもたちは、いろいろな場所に行きたいので、
「1。出て!」とお祈りしてから、
サイコロを振ったり・・・。
  ↓
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これは常設展示室前のマンモスを
鑑賞しているところ。
  ↓
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もちろんこのような美術作品も鑑賞するのですが、
普段は入れない場所にも特別に潜入します。
ここは美術図書室の地下書庫です。
  ↓
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司書さんに「フシギな本」を見せてもらいました。
「重い本」「ふわふわ本」「お菓子の箱のようなトリック本」など
次々と珍しい本に興味津津のこどもたちです。

次に行ったのは「中央監視室」。
館全体の温度・湿度、照明を24時間
集中コントロールしている美術館の心臓部です。
  ↓
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特別にコンピュータをさわらせてもらって、
照明を点けたり消したりして大満足のこどもたち。

その他・・・秘密に館長室に潜入したり・・・。
  ↓
館長室10523探検クルーズ 014.jpg

普段は行けない美術館の裏側も探検できて、
「美術館プチ博士」気分のよう。
探検手帖に並んだスタンプやシールを見て、
ちょっと得意そうなこどもたちでした。
(C.M.)

2010年2月21日

自分だけのお気に入りを探す旅!

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今年度最後のギャラリークルーズは小学校3年生から6年生を
対象とした「こどもギャラリークルーズ」。(2月20日、21日実施)
「ぼくのわたしのおすすめMOTコレクション」と題し、
美術館スタッフ(教育普及インターン2名)と一緒に、
常設展示室内でスタッフおすすめの作品3点を鑑賞したあと、
こどもたち一人ひとりが、自分の眼で、おすすめ作品をさがして、
「おすすめシート」を作成し、展示室内で発表しました。

「おすすめシート」は、自分で考えたおすすめの名前「おすす名」、
そしてその理由、該当作品のスケッチでまとめました。

スタッフと一緒の鑑賞時には、岡崎さんの床に置かれたタイル作品の上を歩き、
「おふろみたい!」「ざらざらとつるつるなところがある」とか、
白髪さんの作品が足で描かれたことをしって「においがしそう!」などなど、
自分が感じたことをあれこれ自由に発言してくれました。

楽しく、会話しながら鑑賞したあとは、おすすめ作品選びです。
作品をさがしている表情は、真剣そのもの。
いろいろな角度からながめたり、作品を隅々まで見ているすがたが
印象的でした。
さて、さて、結果は・・・。

●おすす名:「ちんちん、鼻水」、理由:すわってきもちよかったから
(該当作品:エルネスト・ネト≪Flower2≫)
●おすす名:「トヨタマンモス」、理由:トヨタの古い車を分解していろいろな部分を
使ってこんな大きなものをつくるというところに感心したから。
(該当作品:ヤノベケンジ≪ロッキングマンモス≫)
●おすす名:「さかんな農業」、理由:とてもあかるい絵だから。
(該当作品:北川民次≪農漁の図≫)

約200点もある展示作品の中から、選んでくれたおすすめ作品を見ると、
こどもたち一人ひとりがどんなことに関心を示したか彼らの心の中を
うかがいしることができます。そして、それらを通じ作品の新たな魅力に
気がついた2日間となりました。(G)

2009年12月21日

贅沢はいろいろ 「ラグジュアリー」展親子クルーズ

ファッションの展覧会「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展をめぐる
親子ギャラリークルーズを行いました。

スタジオに集合した参加者の皆さんと一緒に、
まずは展覧会タイトルになっている「ラグジュアリー」=「贅沢」について
考えてみました。
「あなたにとって贅沢だなと感じるのはどんな時ですか」とたずねると、
「温泉にのんびり浸かっているとき」というおかあさん、
「勉強しないで、1日ゲームし放題のとき」という子や、
「ごちそうを食べたとき」という子など、
贅沢を感じるものは人によってさまざま。

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自己紹介を終えたら、3チームに分かれていよいよ展示室へ出発です。
この展覧会で一番古い作品は
約400年前、エリザベス女王1世に献上されたというボディス。
ボディス全体にふんだんに金の糸が使われ、華やかな刺繍が施されています。

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この作品は大変古くて貴重なため、生地が傷まないように照明が暗くなっていて
細かいところがよく見えないため、PS3を使って細部をじっくり観察してみると・・・
なんと!かたつむりや、エンドウ豆、チョウチョ、イモ虫などの刺繍が見えてきます。

プレステで確認.jpg


さらに奥へ進むと、約5000匹の玉虫の羽が刺繍されているドレスが!
緑色の羽に光が当たると七色に輝き、とてもきれいです。
そのきれいさと、その正体が虫であるということに、
大人もこどももびっくりです。

玉虫刺繍のドレス.jpg


玉虫を実際に見たことのない子も多く、
玉虫の標本を見せてあげました。
「きれい」という一方、「かわいそう」という声も。

玉虫.jpg


コムデギャルソンの洋服では、身体のさまざまなところにコブのついたドレスや、
どこから手をだしたり頭を出したらいいのか戸惑うようなドレスをみながら、
「お母さんにプレゼントするとしたら、どれがいいか」を考えてもらいました。

アトリウムトーク.jpg


最後は、くし、トランプ、かつら、ビンの王冠、そしてクリスマスの飾りつけのモールなど、
驚きの材料で作られたマルタンマルジェラの洋服。
だれも思いつかないようなマルジェラの想像力にみんな釘付けです。

くしの服.jpg


展示を見終えた後は、展覧会を振り返るために、
マルジェラの手法をまねて、クリスマスのモールでこどもの洋服づくりをしました。
「洋服を作る」なんてほとんど初めての体験のようなお父さんも
こういった材料ですから、どんどん工夫できます。

制作する父子.jpg


こどもたちからも、「この辺にモールがもっといっぱいほしい」とか、
「緑色のモールと金色のモールを交互にして」など
どんどんイメージをお父さんお母さんに伝えていきます。

母子で作る.jpg


完成後は記念撮影。
それぞれ個性の光った洋服ができました。
来週に迫ったクリスマスパーティに着る、という子も。

完成記念写真2.jpg


普段は洋服に全く関心がないという、こどもやお父さんも、
洋服や装うことについて楽しく興味を持ってもらえたようです。
                                (武)

2009年11月29日

クイズでめぐる美術館!

キングブログ用.jpg
クイズを解きながら館内を巡り、
美術館や作品に親しんでもらおうという
年に一度のプログラム、美術館キング!

今回は、小学生のいる家族を対象に、
28日、29日両日あわせて34組、
105名の参加がありました。
なかなか一緒に参加する機会の少ない
未就学前の弟や妹も参加出来、
家族で協力しながら真剣になって答えを
探している姿が印象的でした。

用意した問題は全部で30問。
作品の細部に注目してもらったり、
美術館で働く人に着目したりと、
じっくり美術や美術館と向き合ってもらうよう
工夫をこらした内容となっています。

アンケートでも「難しかったけど楽しかった」
「作品をいつもと違った角度から見られて面白かった」
「探すのに夢中になった」との声が多くありました。

参加者の7割が美術館でのエデュケーションプログラムに
参加したのは初めてとのこと。
「クイズ」という参加者の興味を喚起しやすい手法によって、
美術館や作品と対峙するきっかけを与えられたと思います。

終了後もう一度展示室に行って作品をみている親子に
何組も遭遇しました。お家に帰っても、今日の出来事を
家族の団らんや食卓で振り返ってもらえると嬉しいです。(G)

2009年9月27日

小さなこどもと一緒に ひよこツアー

未就学児の親子を対象とした「ひよこツアー」。
今回は、乳児の日と年少~年長の日の2日に分けて実施し、乳児に14組、
年少~年長に12組の親子が参加してくれました。

ひよこ1.jpg

まずスタジオに集合し、保護者の方に「お子さんと美術館を楽しむヒケツ」として、
親子の対話や親から子への働きかけが鑑賞のポイントであることを説明。
それから展示室にある作品の画像を使ったパズルに親子で挑戦してもらいました。

常設展示室では、2グループに分かれてトニー・クラッグの≪東京―ヴッパータール≫を
見たり、木村友紀の≪YOU MAY ATTEND A PARTY WHERE STRANGE CUSTOMS
PREVAIL≫を見てリズム遊びをしたりして、回りました。

ひよこ2.jpg

グループで鑑賞した後は、作品の一部を拡大した写真を載せたワークシートを
各親子に渡して、作品探しのゲームをしながら、自由に展示室を見てもらいました。

090926 ひよこ乳児 031.jpg

言葉を発することがまだ難しい赤ちゃんにも、親が優しく語りかけながら
楽しそうに見ている姿がとても印象的でした。

参加者の中には、小さな子供を連れて美術館に来ることをためらっていた方も
たくさんいらっしゃいましたが、ツアーをきっかけに親子で楽しむコツをつかんで
頂けたようでした。

これからも気軽に親子で美術館にいらしてくださいね!
                                           (S.N.)

2009年5月24日

びじゅつかんのヒミツのカード

クルーズ2日目。
本日もすごろくを使って美術館のオモテとウラをたんけんです。
すごろくのすべてのマスにはヒミツの指令が書かれていますが、
素通りしてしまったマスの答えは教えてもらえません。

次はどこに行きたいかな?
サイコロを振る前に、みんなですごろくのマスを指差して、
サイコロに願いをかけます。

スゴロクユビサシ.jpg


そして、それぞれのマスによっていろいろな経験をしました。

図書室で見たのは、ヒミツの小さな本。大竹伸朗さんの手作りの本です。
トショシツ.jpg


展覧会の準備室では8月に始まる「伊藤公象」展の
展示模型やポスターのデザイン案を見て、「こっちのポスターが良い!」と選んでみたり。
ジュンビシツ.jpg


収蔵庫ではまずその広さにびっくり。
そして、スプーンから落ちそうなジャムの絵をみて、「写真じゃないの?!」とまたびっくり。
シュウゾウコ.jpg


荷受には、作品搬入中の2人組のアーティストに出会って
現代のアーティストは自分たちと同じように生きているんだ、という
よく考えると普通のことを改めて実感したり。
ニウケノアーティスト.jpg


中央監視では、地下室の電気をつけたり消したりさせてもらったりしました。
チュウオウカンシ.jpg


たんけんの道中、いくつかの場所では、
たんけんに訪れたチームのみんなにオリジナルトレーディングカードが渡されます。
カードにはその場所の写真と、その場所の説明、そしてジャンケンマークが書いてあります。
ゴールする頃には、7~8枚ぐらい集まりました。
ichirann.jpg


トレーディングカードなどを普段から良く知っているこどもたちは、
特別に金色になっている収蔵庫のカードを見て、「パラレルレアだ!」といってました。
カードを持つ姿も様になっています。
トレカナガメ.jpg


スタジオに戻った後は、たんけんの振り返りもかねてジャンケン大会です。
「良かった場所の順番で」「気に入っているカードの順番で」と
カードを出す順番を決めてジャンケンすると、みんなの気持ちが分かります。
トレカイチボウ.jpg


そして違うチームとも対戦!探検する場所が違うと持っているカードも違うので
対戦しながら「あれ?それはどこのカード?」「そこ面白かった?」「どんなところなの?」と
行くことのできなかった場所がどんなところなのかを垣間見ることができます。
「えー、そこ行きたかったなぁ~」という子も。
トレカタイセン2.jpg


解散後はお迎えにきたお父さんやお母さんに
探検してきたことをカードを見せながら説明していました。
美術館が初めてだったこども達もたくさんいましたが
これですっかり美術館に詳しくなりました。
ぜひまた遊びに来てくださいね!                
                    (武)

2009年5月23日

ヒミツクルーズ 1日目

今年度の第1回目のクルーズは、
美術館内のさまざまな場所を探検して回る
「びじゅつかんのヒミツ」クルーズ。

1年生から4年生までのこども達が、
美術館のおもてがわはもちろんのこと、
職員が仕事をしている、美術館の裏側まで、
さまざまなところをスゴロクをしながら探検して回りました。

ヒミツクルーズ 078.jpg

美術館の荷受スペースでは
探検中に作品を載せたトラックが入ってきました。
そして、ゆっくり丁寧に作品の入った台車を動かして
運び入れていました。
トラックの荷台の扉が開いたとたんに
油絵具のにおいがまわりに広がり、
こども達は「絵の具のにおいがするね。」と言って
周りの空気を改めてくんくんと嗅いでいました。

ヒミツ荷受.jpg

探検が終わった後は
自分たちがどんな場所を旅してきたのかを
ゲームをしながら振り返りました。
どんなゲームなのかは、ヒミツです。
ヒミツクルーズトレカ.jpg

クルーズ終了後、スタジオ前にお迎えにきた
お父さんやお母さんの姿を発見した途端に
今日行ってきたさまざまな場所の話を
まるでマシンガンのように話す子や、
さっき見てきたきれいなトイレ(マイケル・リンのトイレです)を
お母さんと一緒に見に行く子など、
自分の体験した「ヒミツ」のかずかずを
家族に紹介するのでした。                 (武)

2008年12月 9日

親子で楽しむギャラリークルーズ 元気のいろ 元気のかたち

先週末、親子で楽しむギャラリークルーズを開催しました。
今回のクルーズの目的地は「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展です。
陽気でパワフルなブラジルが生み出す作品を親子で鑑賞し、
“元気がでる色や形”を探しました。

2008.12.7ブラジルクルーズ2日目 004.jpg

学芸員のリーダーと一緒にベアトリス・ミリャーゼスのコラージュ作品を鑑賞。
近くで見ると、アメやガムの包み紙が使われています。

IMG_0479.JPG

最後にスタジオに集まって、
ミリャーゼス作品を参考に、色紙で来年のカレンダーをコラージュで作ってみます。
家にあったお菓子の包み紙も貼りこんで、
「元気が出る2009年カレンダー」が少しずつできていきます。

2008.12.7ブラジルクルーズ2日目 030.jpg

親子でつくった特製カレンダー。
ぜひこれで来年もよい年にしてください!

2008年8月25日

親子でパラレル・ワールドへ!

夏休みも終盤ですね。
さて親子で楽しむギャラリークルーズが
先週末に行われました。

今回の対象は小学校1~4年生とその保護者で、
展覧会“パラレル・ワールド”をグループでまわりました。
この展覧会には、子どもたちが好きそうなフシギな作品が
沢山展示されています。

巨大な緑色の毛虫、
『不思議の国のアリス』に出てくるようなお庭、
シャボン玉で作った絵など・・・まるで物語の世界に
迷い込んでしまったようです。

パラレルクルーズ 018.jpg

この写真は、名和晃平のインスタレーションの部屋です。
白い箱の中には、動物が2匹入っているように見えますが、
ある場所から見ると1匹が消えてしまったり、屈折して見えたりして、
子どもたちは「あれ?」といった表情で一生懸命のぞきこんでいます。
親も興味津々で、謎を解明しようと頭をひねる人もいました。

パラレルクルーズ (ブログ 制作).jpg

展覧会を鑑賞した後は、
スタジオに戻ってアクティビティに親子で挑戦です。
たくさんの海の生物、きのこなど生物のカラー写真を切り抜いて、
自分だけの新しい生き物を組み合わせて作りました。
(これはユーグ・レプの展示作品を参考にした創作活動です。)

IMG_9561.JPG

ウミウシ、いそぎんちゃく、蝶などが今まで見たこともない
フシギな生き物に大変身です。

クルーズ後のアンケートによれば、
「作品が親しみやすくてよかった」
「最後の工作が楽しかった。親もはまりました。」
「たまには子供目線も必要だなぁと感じました。」
子供を通して保護者のみなさんも、
パラレル・ワールドを楽しんでくださったようです。
(C.M.)

2008年7月 1日

“動物さがせるかな?”~こどものためのギャラリークルーズ

先週末の6月28、29日に
こどものためのギャラリークルーズを実施しました。

今回のクルーズは小学校3~6年生対象です。
あまり天気はよくなかったのですが、
毎日約20人のこどもたちが元気に集まってくれました。

ギャラリークルーズの内容は、毎回変わりますが、
今回のテーマはこどもたちも大好きな“動物”です。

「大岩オスカール展」「屋上庭園展」の2つの会場で
リーダーと一緒に、絵の中に隠れている動物を探して、
じっくりその生態を観察をするプログラムです。


↓オスカール展で“ハチ公”を発見!
ブログ(final)1.jpg


↓「屋上庭園展」のニコラ・ビュフの部屋で気になる動物を観察
ブログ候補.JPG.jpg 

発見した動物は、タコ、犬、うさぎ、ドラゴン、くじらなど。
まわりの環境も含めて細かなところまで観察しながら、
動物の気持ちを考えたり、
セリフを考えてみたりする活動も行いました。

その観察の結果は、ワークシートに記入↓
ブログ worksheet.JPG

スタジオに戻ってから、
そのワークシートに作品の図版を貼って、
好きな色の表紙をつけたら
自分だけの観察記録ができあがり!

美術館での動物観察。
様々な動物の生態(=描き方)を丁寧に見ていくことで、
美術作品に親しみ、
鑑賞の楽しさやコツをつかんでもらえたら嬉しいです。(C.M.)

2008年6月21日

はじめての美術館 ひよこツアー

未就学児の親子のみなさんを対象にした「ひよこツアー」が
いよいよ再開しました。
今回は年少~年長のこどもたちとそのおかあさん、おとうさん21組、
総勢46人が参加しました。
スタジオに集合し、
画家・タイガー立石さんのかいた絵本「とらのゆめ」の読み聞かせの後
早速展示室へ。

常設展示室の岡本太郎の《明日の神話》やスゥ・ドーホーの《リフレクション》、
さらに「屋上庭園」展でニコラ・ビュフの《グロテスクの庭》などを、
作品の中のどうぶつを見つけながら楽しくめぐりました。

そのあとはスタジオに戻って
「動物かくれんぼバッグ」づくり。
ペンギン、ウサギ、ゾウなどの動物の形になった型紙を
布バッグの下に敷いて、布の上からクレヨンでこすると、
どうぶつの形が浮き出してきます。
それからアイロンで定着させたら完成です。
動物のかたちの周りに、自分の名前を書いている子も多く
早速帰りに荷物を入れて提げて帰る姿も見られました。

こどもたちは、初めての美術館なのに、
「さわらない」「はしらない」「おとなの人と手をつなぐ」というルールを
すっかりマスターしたようでした。
これをきっかけに、夏休みなどに親子でどんどん美術館にお出かけしてくださいね!
(武)

常設-1.JPG

ビュフ-1.JPG

みんなで見る2.JPG

ふくろづくり-2.JPG

2008年5月18日

今日だけ特別 びじゅつかんのヒミツ2

「びじゅつかんのヒミツ」の2日目。
スタジオに全員が時間ぴったりに集合して、開始です。
スタジオの外では、お父さんお母さんたちが
みんなと離れるのがちょっと名残惜しそうに見ていました。
はじめに学芸員からヒミツたんけんの方法を聞いて
さっそく出発です!

常設展示室のアトリウムは、
水の中に潜っているみたいになれます。
というのも、スゥ・ドーホーの作品のためです。
水面に浮かんだ門を
アトリウムいっぱいに貼られた水色の布であらわした作品です。
特別に作品に使われている布をさわりました。
どんな触り心地だったでしょう?

089518-2.JPG

そして、美術図書室にも行きました。
ここでは、昔の画家の描いた
ヒミツの絵はがき(もちろん手描き)と
ヒミツの日記を見ました。
絵はがきの絵の上手さにみんなびっくり!

080518-1.JPG

さらに!
現在は閉まっている展示室にも特別潜入!
作品が何もない、そして誰もいないがらんとした展示室に
みんな不思議そう。
いつもは「走らない、さわがない」と言われている美術館ですが、
今日だけ特別に展示室でかけっこをしました。
きっとこれから先、二度とできないことですから、
みんな本当にうれしそうでした。

080518-3.jpg

まだ覚えたての地図の見方を思い出して、
今自分のいるところと、これから行くところを確認して
進んでいるうちに、すっかり美術館のどこに何があるのか、
覚えてしまったようです。
また遊びに来てくださいね。
(武)

2008年5月17日

びじゅつかんのヒミツ

2008年度最初のクルーズ「びじゅつかんのヒミツ」。
この美術館にまつわるさまざまなヒミツを、探検しながらさぐります。

それをすごろく形式で探検します。
美術館のいろいろな場所がマスになっていて、
そのマスに止まらなければヒミツは教えてもらえないのです。

サブエントランスでは、そこにある意外な作品を見つけました。
それは、木。
植え込みにこっそり植えられています。
オノ・ヨーコさんのれっきとした作品なのです。

080517-1.JPG

さらに荷受けでは、
荷物の代わりにみんなでリフターに乗って
持ち上げてもらいました。

080517-3.JPG

極めつけは館長室。
こっそり館長のいすに座っちゃいました!

2008年5月17日ひみつクルーズ 156.jpg

座り心地はどうだったのでしょう。
お父さんもお母さんもまだ体験したことのない美術館のヒミツ。
おうちで教えてあげてくださいね。
(武)

2007年12月 9日

未来ウォッチング~親子で楽しむギャラリークルーズ

SFクルーズブログ用写真.JPG

先週と今日、「SPACE FOR YOUR FUTURE」展の
エデュケーション・プログラムとして
親子で楽しむギャラリークルーズを実施しました。
その名も“未来ウォッチング”!!

これから私たちが迎える未来ってどんなところ?
そんなことを想像しながら、
巨大な風船や透明な家、ぴかぴか光るドレスなど
フシギな作品を学芸員と一緒に
見てまわる鑑賞プログラムなのです。

約1時間、展覧会を見てまわった後、
親子が取り組むのがこのワークシート。

未来の生活にこんなものがあったらいいな?
未来はきっとこう変わっているはず!
-----そんなアイデアを親子一枚ずつ絵にして
もらいました。

「歩くといろいろな音がでるくつ。演そう会もときどきあって
毎日が楽しくなります。」(5年生)
「家ごと移動(旅行)できるといいな。気分によってお引越し。」(お母さん)
「うくペット型ロボット。おせわもかんたん!!」(4年生)
「デパートにもひこうきがこれてもっと広い未来」(3年生)
「疲れたときに、すぐに本当の旅行に行ったような気持ちになる
バーチャル・トリップ・キャップ」(お母さん)

今、テレビのニュースを見ると地球温暖化や年金問題など、
暗い気分になるようなものがあふれています。
もしかしたら未来は明るくないかも?と思いきや、
今日の参加者が書いてくれた未来は
今よりも便利で楽しそう。

でも中には、こんなご意見も。
「窓外に自然の景色、室内にTV、好きな本とPC、
机上にビールとツマミ・・・があれば。
十分明るい未来デス」

書いてくれたのは40代のお父さんでした。
(C.M.)

2007年8月27日

美術館のお仕事

中学生のみなさん.JPG

今回のクルーズでは、
深川第四中学校の2年生5人が手伝ってくれました。

裏方としてクルーズで使う材料を準備したり、
クルーズ中のこどもたちの発言をメモしたり、
こどもたちのエアドーム作りを手伝ったり、と
大活躍です。
参加者のこどもたちからも
「中学生のおねえさん」は大人気でした。
やっぱり、少し年上のおねえさんというのは
頼りがいがあるようです。

5人のなかには以前小学生のときに
クルーズに参加したことのある人もいました。
参加者からスタッフへと立場が変わり、
ずいぶん色々なことに気がついたそうです。

今回のクルーズに参加した小学生が
中学生になったとき、
今回の彼女達の活躍を思い出して、
「私もああなりたい!」と思う子がでてくるといいですね!
(武)

2007年8月26日

夏休みの自由研究に!

中の風景.JPG

展示の鑑賞と、それを深めるアクティビティがセットになったものを
当館ではギャラリークルーズとよんでいますが、
今回の「夏休みのハプニング」クルーズでも、
鑑賞後に工作をおこないました。
制作したのは磯辺さんの作品にちなんで、
「エアドーム」。

赤、緑、紫など色とりどりのポリ袋に水中メガネをつけ、
鑑賞のときに考えた「みんなで集まってやりたいこと」の風景を思い浮かべ、
それを描いた画用紙を切り抜いて貼りつけます。
ストローと一緒にビニールを密封し、
空気を入れてふくらませば完成です!

サッカー、お化け屋敷、お誕生日会など、
さまざまなエアドームが出来上がりました。
上の写真の作品は「宇宙でのプロレス」だとか。
水中メガネから覗くとちょっとフシギな世界に見えます。

夏休みもあと数日、ということで、
宿題の自由研究にも使えそうです。
(武)

2007年8月25日

夏休みのハプニング

クルーズ1日目.JPG

ただ今開催中の磯辺行久展。
この磯辺展をめぐるこどもむけのクルーズが開かれました。

はじめはウォーミングアップとしてクイズを出題し、
「美術家で環境計画家」
「ワッペン」
「たんす」
「気球」
「みんなの集まる場所をつくる」
「川の流れていたあとをたどる」
などの磯辺さんにまつわるキーワードを頭に入れてから展示室へ。

「『ベロ』じゃなくて『ワッペン』だよね」
「気球をあげてるところだ!」
とみんなバッチリな記憶力です!

クルーズの開催する2日間だけ、
参加する子ども達のために、
特別にエアドーム内に風船を浮かべました。
ふわふわした楽しい空間に、子ども達もくつろぎモード。

エアドーム内部に設置してある送風口を見て、
「あ!ここもワッペン型だよ!」
・・・・本当です!今まで気がつきませんでした。
くつろぎつつもきちんと発見しているこどもの観察力に脱帽です。
(武)

2007年8月 7日

イラストになったクルーズ

6月に開催された
「ギャラリークルーズ♪大きなコレクションと小さなコレクション♪」が
Tokyo Art Navigationで紹介されました!
平澤まりこさんの優しげでかわいらしいイラストで
クルーズの活動が流れを追ってとても詳しく紹介されています。
まだクルーズに参加した事のない方や
「ギャラリークルーズって一体何をするの?」と思っている方は、
このページをちょっとのぞいてみてください!
(武)

http://tokyoartnavi.jp/spot/index.php

2007年6月24日

こどもギャラリークルーズ(その2)~大きくなる太郎

ブログ用(大きくなる太郎新.jpg

展示室をまわり、収蔵庫に入り・・・
でもまだギャラリークルーズは終わりません。

スタジオに戻った子どもたちを待っていたものは、
大きな画用紙。
その中央には先ほど見た《明日の神話》が貼ってあります。

この周囲にはどんな世界が拡がっていたのだろう?
もっと画面が大きかったら岡本太郎はどんなものを描いたのだろう?

想像を膨らませながら、
子どもたちは余白にさらに絵を足していきます。
どんどん大きくなる《明日の神話》。

太郎と子どもたちの共同制作により、
新しい《明日の神話》がたくさんできあがりました。
(C.M.)

2007年6月23日

こどもギャラリークルーズ(その1)~身体を使って

ブログ(太郎前).JPG

4月に美術館にやってきた岡本太郎の《明日の神話》。
その大きさは幅30メートル!
なんと地球最大の動物----シロナガスクジラと同じです。
今日は美術館の常設展示室にある
巨大作品を体感してもらうためのギャラリークルーズ
“大きなコレクションと小さなコレクション”を開催しました。

展示室に入る前に、特製30メートル・メジャーを使って
長さを確認します。
子どもの足でだいたい40歩ぐらい。
こんなに大きな絵をいったいどうやって描いたのだろう?
いったいどうやってここまで運んできたのだろう?
そんなことを考えながら、絵に向かう子どもたち。

それでも実物を前に「えーっ!大きい!」と驚きを隠せません。
近づいたり、遠ざかったり、右に行ったり、左に行ったり、
作品を鑑賞するにも全身を動かすことが必要です。

そして収蔵庫でこっそり見ることができた“小さな作品”も
子どもたちには大人気。
虫眼鏡を使ってじっくりみたり、小さなメジャーで測ったり、
楽しそうでした。

大きな作品を見る時には全身を使って、
小さな作品を見る時には静かに感覚を研ぎ澄ませて、
それぞれの鑑賞方法を体験したその後は・・・?(次回に続く)

2007年5月20日

館長室にはなにがある?

クルーズ2日目.JPG

たんけんクルーズすごろくには、「館長室」というマスがあります。
子どもたちが館長室に入るのは、おそらく最初で最後の体験です。
「館長が部屋にいたらどうしよう」
「館長はどんな人かな」
「館長はどんなイスに座っているんだろう」
「館長室にパソコンはあるのかな」
とさまざま疑問を持ちつつ、探険。
たんけんの最後に、「いちばん面白かった場所は?」とたずねると、
館長室というこどもも多いのです。
家に帰ったら、館長室や収蔵庫や大きなエレベータのこと、
お母さんたちに自慢してね!
(武)

2007年5月19日

収蔵庫にジャムがあるの?

IMG_0818.JPG

今年度第1回目のクルーズは、毎年恒例の美術館探険。
先月小学生になったばかりの1年生から、すっかりお姉さんの6年生まで、
すごろくを使って美術館の表側やウラ側を探険しました。
作品を運ぶ大きなエレベータに乗ったり、館長室を探険したり、
今日だけ特別に入れるところも盛りだくさん。
こどもたちはついついテンションがあがり、
駆け出してしまうことも。
そして、クライマックスは美術館の心臓部(?)の収蔵庫。
収蔵庫では、ジャムの絵や、鬼の絵など、
さまざまな作品を見ました。
今度美術館に来た時は、
きっと子どもたちがおとうさんやおかあさんに美術館を案内してくれることでしょう。
(武)

2007年3月 6日

どんなに見えるかな?

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 毎年好評の「クイズ!美術館キングは誰だ!」を2月17日、18日の2日間で行いました。今年は家族で楽しんでもらおうと、家族単位でおうにしました。2日間で50組の家族が参加してくださいました。作品と美術館が家族の会話のきっかけになってくれるとうれしいのですが、参加した皆さんはいかがでしたでしょうか。

 さて、写真は問題のひとつ
34. ダン・グレアムの彫刻。まがったガラスの前に立つと自分の姿はどう見える?
(ア)細くのびる          (イ)太くちぢむ     (ウ)大人にみえる
 答えは...MOTに来て試してみてください。

2006年11月12日

スクラッパー誕生?~大竹伸朗“全景”展のギャラリークルーズ

ブログ3.JPG
大竹伸朗<全景>展もオープンしてすでに1ヶ月。
今週末はその混み合う展示室で、親子で楽しむギャラリークルーズが開かれました。
参加してくれた親子ペアはのべ約40組。最近はお父さんの参加も増えています。

さて参加者はまず学芸員のリーダーと一緒に広い展示室をまわり、
《女神の自由》《ダブ平&ニューシャネル》《網膜》など数点をじっくり鑑賞しました。
でもギャラリークルーズはそれで終わりではありません。

その後、スタジオに戻ってつくるのが“クルーズ・ブック”。
大竹さんと言えば“スクラップ・ブック”!が有名ですが、
参加者も、その日の新聞広告や展覧会のチラシなどを思い思いに切ったり貼ったりしながら、
自分だけのクルーズ・スクラップブックをつくるのです。
「考えるな。どんどん貼れ!」それが大竹さんからのアドバイス。

最初は躊躇していた子どもが、
貼っていくうちに、どんどん勢いがついていく。手でチラシを破ったり、折ったり。
一見、エレガントなお母さんが、大胆な表現に挑戦したり・・・。
その意外な様子に驚く私に、小学生が一言。「見てないで、やったほうがいいよ。」
いやいや。お見それしました。(C.M.)

2006年8月27日

さあ、現代美術に触れてみよう!

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3日間連続開催に挑戦した今年の「MOT夏休みクルーズ」。3日間で57名のおともだちが参加してくれました。夏休みということで、一番遠い子は栃木県から来てくれました。どうも、ありがとう。
 今回は初参加の子が多かったので、「美術館/現代美術入門」といった要素を盛り込んで、さらに、学校の宿題に提出できるよう工作も取り入れてみました。
 工作では美術館に自分の作品を飾ってもらおうと100分の1のサイズでインスタレーションのモデルを作ってもらいました。楽しかったかな?
 将来、大きくなって、現代美術館のために作品をつくってくれるアーティストが登場するのを楽しみにしています。(オ)

2006年6月26日

すごろく+たんけん=たんけんクルーズ その2

shuuzouko.JPG

美術館のオモテもウラもいろんな場所を探険する、
たんけんクルーズの2日目。
今回は、すごろくによって探険する場所が決定。
特製の1と2と3しかないサイコロを振って、
場所を決め、その場所に移動、
すごろくのマスに書かれた指令をクリアして次に進む、
・・・という方法です。
すごろくの中にひとつだけ、
「かならずとまろう」と書いてあるマスがありました。
その場所は・・・
作品がしまってある大事な収蔵庫です。
収蔵庫は、ふだんは美術館外の人はめったに入ることができず、
美術館のスタッフでも
ほとんど学芸員だけしか入れないような、とっても大切な場所。
美術館の「心臓部」なのです!
こどもたちは、
お父さんやお母さんも入ったことのない場所で、
特別にしまってある作品の中から、
とっておきのいくつかを見ることができました。
さらに
館長室というマスにとまって、
こっそり館長のイスに座って館長気分を味わったチームもありました。
美術館が初めての子も、
このクルーズで美術館に詳しくなったことでしょう。

さて、次のクルーズは夏休み。8月末に行われます。
詳しい情報は随時HPにアップしていきますので、
時々教育普及プログラムのページをのぞいてみてくださいね!
それから、メールニュースのご登録もお忘れなく!
(武)

2006年6月25日

思いがけない出会いの連続 たんけんクルーズ1

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クルーズ1日目。
20名のこどもたちが館内のいろいろな場所をたんけんしました。
いろいろな場所、とはいっても、
行きたいところにたんけんにいけるとは限りません。
というのも、
たんけんする場所を決めるのは、まさにチャンスオペレーション、
そう、すべて運、偶然なのです。
そういうわけで、
かんたんに思い通りには行かない道中でしたが、
その思いがけない出会いの連続によって、
こどもたちは美術館にはいろいろな場所や機能があることを、
なんとなくわかったようです。
さて、2日目はどんなこどもたちと出会えるのでしょう♪
(武)

2006年6月24日

たんけんクルーズ 準備万端!

さいころ.jpg

いよいよ今日、明日行われる、たんけんクルーズ。
美術館のオモテもウラも見せちゃいます。
こどもたちに楽しんでもらおうと、いろいろな仕掛けを準備中です。
写真はたんけんに使う小道具のひとつ。
お天気もなんとか持ちそうです。
楽しいクルーズになるといいなぁ・・・。

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http://www.mot-art-museum.jp/kyoiku_mm/
(武)

2006年6月 1日

親子で楽しんだ?カルティエ展ギャラリークルーズ<その2>

ミュエク(ブログ2).JPG
当日クルーズに参加した親子は約20組。
(最近はお父さんの参加も多くなりました。)
すでにご参加された方はご存知だと思いますが、
当館のギャラリークルーズは体験型の鑑賞ツアーです。
「ああ、この作品おもしろいな」と興味をもってもらったり、
「ああ、そうなんだ」と納得してもらえるように
毎回、様々なアイテムを駆使して、
楽しみながら学芸員と一緒に展示室をまわります。

この写真は、展覧会チラシにも掲載されている
ロン・ミュエクの《イン・ベッド》を見ているところ。
「ああ今日も雨だわ~と思ってる」「おなかがすいて、眠れないお母さん」など
参加してくれた親子の想像はどんどん拡がるばかり・・・。

さてこの作品。コレクション・ヒント・ボックスに入っていたのは、「馬」でした。
いったいなぜ「馬」なのでしょう。それは展示室で確かめてくださいね。
(C.M.)

親子で楽しんだ?カルティエ展ギャラリークルーズ<その1>

コレクション・ボックス2.JPG
この親子が手にしているもの・・・いったい何でしょう?
この小さなボックスは、先週末5月27日、28日に行われた
“カルティエ展ギャラリークルーズ” 限定のひみつのアイテムです。
その名も“コレクション・ヒント・ボックス”!!
中には作品を鑑賞するための9つのてがかりが入っています。
リボン、切符、ビーズetc。
「このリボン、いったいどの作品なんだろう?」
どの親子も興味深々で、ボックス片手に展示室をまわりました。
さて、その行方は・・・?
(C.M)