メイン

2010年02月09日

貴重な体験

足立区第一中ブログ.jpg
今月は、たくさんの職場体験の申し込みがあります。
今日来たのは、足立区立第一中学校の6名の生徒さんたち。
みなさん美術館に興味があるということで、当館を選択したそうです。
(他には、動物園や水族館に出向くグループもあるとか)

先日の東陽中学校とちがい、現場での実作業ではなく、
展示室やバックヤードの見学、そして学芸員への質問という流れで
職場を体験していただきました。

展示室では、普段やってくる小学生たちと同様、
一緒にお話をしながら、作品を見て回りました。

はじめ、美術館といえば、絵画作品ばかりだとイメージして
きたけれど、実際は、車を解体して作った彫刻あり、
天井からぶら下がる臭いの出る大きな作品、
そして、音を聞く作品など、さまざまな素材や形態の作品があり、
これまでの美術館のイメージが覆ったようです。

バックヤードのご案内では、収蔵庫で丁度作品の貸し出し作業準備をしていたので、
ちょっとだけ作業の邪魔にならないように覗かせていただきました。
梱包用の木箱に作品が入れられ、まさに運び出されようとしている現場は、
緊張感もあり、生徒さんたちも真剣に作業をみつめていました。

最後は、学芸員に対する質問。
「学芸員になるためには、資格は必要ですか?」
「一番高い絵はいくらですか?」
「この仕事につこうと思ったのはなぜですか?」
「この仕事で楽しいことはなんですか?」
「なぜ古い絵がのこっているのですか?」
などなど。
学芸員の仕事や美術館に関する疑問が次々とでてきました。

中学生のうちから自分の将来について考えるのは良いことだと思います。
世の中には、自分が知らない仕事がたくさんあるということを
知ったことは非常に意義のあることではないでしょうか。(G)

2010年01月28日

本当の手と見えない手  東川小学校

0128東川小.JPG

今日は東川小学校の4年生が常設展示を見学に来てくれました。
先日は6年生がファッションの展覧会を見学に来てくれた東川小学校。
現代美術館の常連校です。
図工の先生だけでなく、
担任の先生方も美術館での作品鑑賞をとても大切に思ってくださる、
とっても素敵な学校です。

美術館に到着し、見学のためのルールをみんなで確認。
そのあとで3つのチームに分かれてじっくり鑑賞です。
まずはじめに見たのは、
3階展示室に展示されている鶴岡政男の≪重い手≫。
この作品の前に腰を下ろした途端、
「すごい!」の声が。
それに続いて、
「手がいっぱいある!」「ケガしてる!」
などなど、さまざまなことに気付き、教えてくれました。
もう少しじっくり見て行くと
一人ひとりの気付いたことにみんなが連鎖し、
「左右の足の太さが違う」、「それはケガをして足が腫れているからだ」、
「手にもケガしている」、「そういえばあちこち傷ついている」、
とみんながかわりばんこに発言してくれて、言葉が止まりません。

「背負っている巨大な手はどのぐらいの重さなんだろう?」と聞いてみると、
お友達ぐらい・・・・?、いえいえ、もっと重くて大人の人ぐらい・・・?
いえいえ、あの大変そうな様子は、きっともっともっと重いんだ、
とのみんなの意見。
さらに「手が4つ描かれているけれど全部ほんとうの手なのかな?」
と質問すると、
下に引きずっている2つの手は本当の手だけれど、
後ろからのしかかる大きな手は本当は見えないもので、
それを支える小さな手はがんばっている心の手だ、と
みんなで少しずつ考えていることを言って
結論がまとまっていきました。
みんなのすばらしい鑑賞力に脱帽です。

学校が美術館から近いこともあり、
全体の半分ぐらいは今までに美術館に来たことのある子でしたが、
どの作品にも目をキラキラ輝かせ、夢中になって見入っていました。

放課後にもぜひまた遊びに来てくださいね!
                       (武)


図書委員がやってきた!~市立松戸高等学校

今日は松戸市から高校生が見学に来てくれました。
みなさん、図書委員。
学校の図書室で実際の仕事に携わっている
高校1~2年生です。

最近、学生の活字離れが進んでいると耳にしますが、
幸いにしてみなさんには関係なさそうです。
ちなみに「どんな作家が好きですか?」と聞くと、
「太宰治」と、私にはちょっと意外な答えが。
古典とも言える文学作品が、
今も高校生にも愛されているなんて嬉しいですね。

みなさんが最初に見学したのは、
地下1階にある美術図書室です。
ここは知る人ぞ知る当館の注目スポット。

図書館は日本各地に沢山ありますが、
美術の本に限って言えば、
ここは日本有数のコレクションを誇ります。
(美術書は全部で95000冊。)
この美術図書室が目的で、
遠方からやってくる人も少なくありません。

今日は特別に司書のご案内で、
みなさんには普段は入れない書庫にも
入っていただきました。

そこには明治時代に出版された、
「創作版画誌」という宝物も眠っています。
オリジナルの創作版画が実際に挿入されている貴重な蔵書に、
みなさん興味深々の様子でした。
 ↓
書庫探検.JPG

その後は学芸員と一緒に常設展示室へ。
現代美術の作品も楽しんでいただきました。

盛りだくさんの今日の見学会。
高校の図書室運営に、
役立つヒントがあったら嬉しいですね。
(C.M.)

2010年01月20日

美術館みてあるき 恵泉女学園高校

2010.1.20恵泉女学園 006.jpg

新年気分から普段通りの日常に戻ったこの日、
恵泉女学園高校の3年生のみなさんが見学に来てくれました。
ミュージアムショップ奥のホワイエで待ち合わせると、
みなさん井上雄彦の制作風景映像を真剣に見ている最中。
高校生ともなると、井上さんの描いた漫画「バカボンド」のことも
よく知っているようです。

常設展示室へ移動し、いくつかの作品を一緒に見ました。
エルネスト・ネトの「フラワーⅡ」では
ゆったりとクッションに座りながらお話をしました。
このクッションはもちろん作品の一部。
上からぶら下がった袋の中に入っているのと同じ発泡ビーズが
このクッションにも入っています。
クッションに身を沈めると、柔らかいビーズがふんわりとからだを包みこみ、
本当に心地よく、ずっと時を過ごしてしまいそうです。
ひとつのクッションにたくさんの人が座ると、
だんだんビーズが詰まってきて座り心地も変化していきます。
この日は先生を入れて6人のみなさんがクッションに座りましたが、
実はこのぐらいの人数がクッションの柔らかさもちょうどよいのです。
クッションの効果もあって、
作品に使われた材料に触れたり香りをかいだりしながらじっくり鑑賞しました。

生徒のみなさんはとても積極的に、そして真剣にトークに参加してくれ、
藤本由紀夫の音を体験する作品では全員が体験し、
ひとりひとりの感じ方の違いを確認しました。

後日今度は写真美術館のほうへ見学に出掛けるとのこと。
卒業まであと少しですが、高校生活を満喫してくださいね。
そして、大学生になったらまた美術館に遊びに来てくださいね。
                               (武)


2010年01月15日

現代美術初体験?~横須賀学院高等学校

2010横須賀高等学校 018.jpg

今日は神奈川県横須賀市から
横須賀学院高等学校の3年生が、
見学に来てくれました。

希望者を募っての特別見学授業。
当館に来るのは全員初めてでしたが、
みなさんとても積極的に作品を鑑賞し、
1時間という長いギャラリートークにも関わらず
最後まで熱心に耳を傾けてくれました。

みなさんがリラックスした表情を浮かべたのが、
このエルネスト・ネトの作品。
白い球体状のものに囲まれて、
楽しそうに上を見上げています。
作家が付けたflower(花)というタイトルにも
納得の様子です。

今日はこの常設展示の後に、
ラグジュアリー展、レベッカ・ホルン展と
3本立てのフルコース。
全部歩くと数キロにもなるので、
ちょっとしたハイキングと同じ運動量かもしれませんね。
おつかれさまでした! (C.M.)

2010年01月14日

きれい! かっこいい!の連発

押上小ブログ.jpg
今日は、現代美術館の常連校、墨田区立押上小学校
5年生のみなさんが来てくれました。
「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展の鑑賞です。

普段図工の時間にファッションを
テーマにしたものを扱うのは珍しく、
こどもたちもどんな服に出会えるのか、
また今回のテーマである「ラグジュアリー」ということに
ついても事前授業でいろいろ思いをめぐらせてきたようです。

講堂で美術館でのお約束を確認したあと、いざ展示室へ。
様々な装飾がほどこされた服をみるやいなや、
ある女の子は、
「大きなリボン!かわいい!!」
「これもきれい!!」
と興奮している様子。

男の子も、キラキラした豪華な服をみて、
「かっこいい!」といっていました。

ギャラリートークのあとは、
学校が用意してきたワークシートにとりかかります。
自分が気に入った服の感想や絵を描いてまとめます。
「これ着たい!」「もようがすごいね」
と、お友達同士でいろいろな感想が飛び交います。

学校に帰ったら、今日鑑賞した服を参考に、
白衣に思い思いのデザインをほどこし、
ラグジュアリーな服をつくるそうです。
どんな服ができるか楽しみですね。(G)

2010年01月13日

一番人気は?~お茶の水女子大学附属中学

今日はお茶の水女子大学附属中学の2年生が
美術館に来てくれました。
総勢約130人。
まず講堂に集まって学芸員によるトークを聞いて、
その後、各自で自由に、
展示室をまわるというタイムテーブルです。

お茶の水.jpg


現在のMOTコレクション(=常設展示)には約200点の作品が
展示されています。
見ごたえたっぷりのこのボリューム。 

時間内に全てを丁寧にみるのは不可能なので、
美術の先生も工夫を凝らします。
今日はコレクションの中から「自分が気になった作品」を
選んでワークシートに書き込む方式。

一つというのは難しいですよね。

最後まで悩む生徒。最初から決めている生徒・・・
様々なのですが、
中でも人気が集まったのは、
この写真のウェッセルマンの≪浴槽コラージュ♯2≫でした。

浴槽は絵で描かれているのですが、
そこに置かれているタオルやトイレットペーパーは実物。
虚実ないまぜになったこの不思議な作品は、
よく見ると発見があって、
色も華やかなので「かわいい!」と
人気が集まったようでした。

常設展示は年数回の展示替えがありますので、
また新しい作品を見に、
今度は一人でゆっくりと・・・見にきてください。
(C.M.)

2010年01月09日

先生を目指して・・・文教大学

文教大学 005.jpg

本日は将来小学校や幼稚園の先生になるために勉強中の
文教大学の学生さんが来館しました。
「将来先生になった時に担任としてこどもたちを美術館に引率すると、
どんな体験ができるのか」を学びます。

というわけで、当館の学校向けプログラムを説明した後に、
実際に学校団体見学時の流れを体験しました。

たとえば、展示室に入る前に「美術館の約束」を確認すること。
「さわらない、さわがない、はしらない」の注意を話すだけでなく、
「どうして触ってはいけないのか」をこどもに訊いたり、きちんと説明すること。

展示室では作品をみながら作品に関するアイテムを見せたり触らせて
作品を触らなくても触覚を満足させることや、
作品に使われている素材をこどもたちと確認するだけで、
「さわるとこの作品は壊れる」ということをこどもが自ら理解することなど
普段のこどもたちに対するトークに交え、
学芸員の動きについても説明しました。
学生さんたちは作品の楽しみながらも、
こどもたちの動きの話になると、みんなとても真剣に聞いてくれました。

将来先生になったら、ぜひこどもたちを
MOTに連れてきて素敵な作品を見せてあげてほしいですね!
                                 (武)


2009年12月10日

文化祭でファッションショー 府中東高校

都立府中東高校 020.jpg

府中東高校の家庭科部のみなさんが
「ラグジュアリー」展の見学に来てくれました。
担当学芸員のトークを聞きながら、
カタツムリや蝶などの刺繍が金の糸で施されたエリザベス1世のボディスや、
玉虫が5000匹縫いつけられたドレスなどをゆっくり見ていきました。

マルタン・マルジェラのコーナーでは、
その素材の奇抜さに驚いたようです。
ところどころが錆びた世界のビンの王冠を集めて作られたベストなど
身近で、そして新品ではない様々なものが材料となっているのです。
なかでも、クリスマスの飾りつけなどで使われる金色のモールで作られたジャケットは、
「遠くから見ると毛皮みたいに見える」。
引率の先生からも「これいいじゃない!」と好評です。
たしかに、この服のように金のモールで作られたイブニングドレスがあったら、
パーティに着ていくと素敵かもしれませんね!

文化祭のときに自分たちでデザインした洋服のファッションショーをするとのこと。
今回の展覧会でアイディアのヒントを掴んで、
来年の学園祭に生かしてくれたら素敵ですね!
                       (武)

贅沢ってなんだろう?

東川ブログ用1.jpg
今日は、江東区立東川小学校6年生のみなさんが来館し、
現在開催中の企画展「ラグジュアリー:ファッションの欲望」を
鑑賞しました。

初めに「ラグジュアリーの意味って知ってる?」とたずねると、
みんな「???」といった表情で、意味を知っている子はいませんでした。
「贅沢」という意味であることを伝え、
「じゃあ、みんなの一番の贅沢は?」と尋ねると、
「おいしいお寿司をいっぱい食べること!」と返ってきました。
やはり贅沢=食べ物のイメージの方が強いようです。

今日みんなで見たのは、絢爛豪華な装飾がほどこされた
17,8世紀の王侯貴族のドレス、かと思えば、一切の装飾性を
そぎ落とし、シンプルの中にも素材や縫製にこだわった服。
割れた皿やトランプ、靴紐など、ありふれた身の回りの素材を使って、
丁寧な手わざで製作されたたった1点の服。

ひとくちに“贅沢”な服といっても、それは物理的に目に見える贅沢から、
精神的な心の豊かさまでを扱った様々な洋服。

写真のドレスは、スカートの模様が花柄に見えますが、
じつはこの模様、5000匹の玉虫の羽をむしって縫い付けて
あるという代物。
こどもたちもはじめは、きれいな模様だなーと眺めていましたが、
そのことを知るや否やぞっとした表情に。
でも、羽だけ見てもいったいどんな虫か想像がつかないので、
本物の玉虫の標本を見てもらいました。
するともっとぞっとしたようです。。。

服は毎日着るだけに、あまり意識して見た事はないと思いますが、
今回の展示されているさまざまな服を見て、
ラグジュアリーの意味を少しでも実感してくれたら良いなと思いました。(G)

2009年12月09日

とうとう美術館へ! 第三吾嬬小学校

第三吾嬬小学校 002.jpg

この日来てくれたのは、墨田区立第三吾嬬小学校の6年生のみなさん。
実は私たちは以前に彼らに会ったことがありました。
というのは、昨年度の「アーティスト1日学校訪問」で
美術家の内海聖史さんと一緒に訪問授業を行った学年なのです。
内海さんが訪問授業をしたときに、
少しだけ内海さんの作品のスライドをみんなに見てもらっていたので、
現代美術というのがどんな感じなのかも少し知っていました。
そして、とうとう美術館へ見学に来てくれたのです!

まず3チームに分かれて常設展示室を見学。
《マリリンモンロー》では、
同じ顔なのに、色によって見え方や感じ方が違ってくることや、
その人らしさ、自分らしさって何だろうということを見ていきました。
第三吾嬬小の6年生は卒業前に自画像を描くことが伝統になっているそうです。
そのときに
色遣いについて考えてみたり、
みんなの思う「自分らしさ」と自分の思う「自分らしさ」について
考えたりしてもらえたらいいですね。

展示室をめぐってさまざまな作品を見ているときに、
こどもたちからなぜか「内海さん」という言葉が聞こえてくることも何度かあり、
訪問授業が何カ月も前のことだったにも関わらず、
現代美術との初めての出会いの印象の強さを感じました。

段階的に少しずつ現代美術との距離を深めている6年生。
どんな中学生になるのか、本当に楽しみです。
                    (武)


2009年11月26日

アーティストの卵たち 女子美術大学付属中学校

jyoshibichu.jpg

この日、常設展を見に来てくれたのは女子美術大学付属中学校の1年生のみなさん。
日本で唯一の女子美術大学の付属中学校です。
普段の授業でも、ほかの学校に比べて美術の授業時間が多いそうで、
生徒のみなさんは鑑賞者よりも制作者に近い立場のようです。
4チームに分かれて作品を見ましたが、
その時の関心や視点からもそういった姿勢がうかがえました。
チームの人数が多かったので
ひとりひとりの生徒さんと対話することはなかなか難しかったのですが、
リキテンスタインの作品では、
5色の基本色のみで描かれていることや直線がなく曲線だけで描かれていること、
正方形の画面の構成について話すと、
真剣に耳を傾けてくれ、メモを取る人も。
普段、中学生にトークをしていると、
人数が多いグループで対話があまりできない場合、
それほど美術に興味のない人が飽きてしまうこともあるのですが、
さすが美術に興味のある生徒さん達。
皆さんの美術に対する真剣さや興味の深さを感じました。
将来、皆さんの作品を当館に展示できる日がくることを楽しみにしています!
                                (武)


2009年11月25日

お友達と手をつないで美術館 御田小学校

御田小学校002.jpg

港区御田小学校の1年生のみなさんが
かわいいバスに乗って来てくれました。
1年生らしく、おとなりのお友達と手をつないで歩きます。
今日はみんなお弁当持参!
美術館見学の後は木場公園でお昼を食べて、
どんぐりを拾ってから学校に帰る予定です。

3チームに分かれて作品を見ました。
アンディ・ウォーホルの《マリリン・モンロー》の作品の前で
「これが誰だか知ってる人いますか?」と尋ねると、
「マイケル・ジャクソン!」という声があちこちから。
マイケル・ジャクソンは小学生にとっても今話題の人なのですね!
その後、10枚のマリリンの絵のうちで
一番かわいく見えるマリリンはどれか、いちばん恐そうなのは?など、
みんなに選んでもらいました。

ネトの作品ではみんなにクッションに座ってもらってトーク。
クッションは座り心地、寝心地がよいので、大人気です。
袋の中に何が入っているのかを聞いてみると、
「ごはんに見える!」「おなかすいてきちゃった~」とのこと。
みんなお家から持ってきたお弁当のことを思い出してしまったようです。

いろいろ思ったことを話してくれるので、どんな作品を見ても話が弾み、
こうして初めての美術館体験はあっという間におわったのでした。
ぜひまた来てくださいね!
             (武)

2009年11月19日

美術館で働くということ

晴海ブログ.JPG
今日は、都立晴海総合高等学校1年生のみなさんが、
職場体験のために美術館に見学に来て下さいました。

職場体験といっても、実際に何かお仕事をしてもらうのではなく、
「美術館で働くということ」についてのレクチャーです。

まずは、普段小学生向けにやっている常設展示室での
ギャラリートークを体験してもらいました。
みなさんには「小学生になった気持ちで参加して下さい!」と伝え、
和やかな雰囲気で進行していきました。

トークのあとは、美術館のバックヤードツアー。
普段は見られない美術館の裏側をご案内し、
大切な作品がどのように守られているか、
作品はどのように運び込まれるのか、
表からだけではうかがい知ることのできない
館内の様々な裏側の様子についてお話ししました。

みなさん、普段は入れない場所と聞いて
ちょっと興奮気味でしたが、熱心にメモをとっていました。

バックヤードツアーのあとは、研修室でみなさんから事前にいただいていた
美術館の仕事に関する質問にお答えしました。
「働いている人の人数は?」「やりがいは?」「展示の工夫は?」などなど・・・。

なかなか難しい質問もありましたが、みなさん美術館の仕事に
非常に関心を持っていたようで、最後に「将来学芸員になりたい人?」と尋ねると
4、5名の方が手を上げてくれました。

今から自分の将来の仕事のイメージがつかめているのは、
素敵なことだと思います。

この見学を機に、美術館や美術に対し、
より一層興味を持ってくれたらうれしいです。(G)

2009年11月18日

ここはおしゃれなカフェ? 港陽小学校 6-2

2009_11_18 港陽小学校 010.jpg

港区の港陽小学校の6年2組のみなさんが
先週の1組に続き来館しました。
「この美術館にはじめてきた人はどれぐらいいるかな?」
と訊くと、ほとんどの人が初めてとのこと。
ですが、先週見学に来た1組からいろいろと情報を得ていたようで、
以前にも美術館に来たことがあるようなリラックスした様子です。

まず3チームに分かれて作品を見ました。
リキテンスタインの《ヘア・リボンの少女》を鑑賞中に
この絵に描かれた女の子の年齢を考えてもらったところ、
「30才代」という意見が多く、みんなから見ると「少女」よりも大人に見えたようです。
この絵には直線がないことを伝えると、注意深く見て確認してくれました。

自由見学の時間は、鑑賞しながら感想をメモしていきます。
アトリウムにあるエルネスト・ネトのクッションにくつろぎながら考えに耽ると
脳がリラックスしていろいろと頭に浮かんでくるようで、
感想のメモがどんどん進みます。
遠くからみんなの様子を見ていると、
若者が街のおしゃれなカフェのクッションにくつろいで考え事をしているみたいに見えてきて、
かなりカッコイイのです。
6年生といえば小学生とはいえ、もうすぐ中学生。すっかりお兄さんなのですね。
中学生になってからもまた美術館に遊びに来てほしいなと思います。
                                   (武)

2009年11月11日

どしゃぶりの雨の中~港区立港陽小学校

今日はあいにくの大雨。
そのどしゃ降りの中を、
港区立港陽小学校の6年生たちが、
元気よく美術館にやってきてくれました。

ほぼ全員が当館は初めてのこどもたち。
でも6年生だけあって、
美術館のルールはばっちり頭に入っています。

走ったり、さわいだり、触ったりすることなく、
上手に・・・でも自分たちなりに鑑賞していたのはさすがでした。

港陽小.jpg

さて、この写真は白髪一雄の作品を見ているところ。

こちらから解説をしていないのに、
「こんなに太い線は筆では描けないと思う。」とか、
「手で直接描いたかも。」
「いやこれは足でかいたもの。」と
観察力抜群です。

足で描いた・・・とわかると、
「そういえば保育園で足型を取ったことがある。」など
小さな頃の記憶や感触も呼び覚まされるようでした。

目の前にある作品と、こどもたちの日常。
その二つの世界が偶然にリンクする。
そんな不思議な体験を
たくさん持ち帰ることができたら素敵ですね。  
      (C.M.)

2009年11月05日

同じ絵?違う絵? 平久小学校 5-2

2009_11_05平久小② 035.jpg

昨日に引き続き、平久小学校の5年2組の皆さんが見学に来てくれました。
学校からお散歩がてら歩いて到着すると
まずは3チームに分かれて鑑賞です。
岡﨑乾二郎の2枚の絵の前に座ると、
「左の絵の中にグーみたいな形がある」という声が。
すると他の人から「右にはチョキみたいな形がある」
「ジャンケンしてるみたいだね」
と話がはずみ、膨らんでいきます。
ほかにも、人が走っているみたいな形がある、とか、かがんでいるみたいなど
絵の具の筆触からさまざまな想像が広がります。
そしてだんだん「右の絵と左の絵には同じ形がある」と気づきだし、
そうなると「あの形が同じ」「あのかたちはこっちの絵にはない」と
2枚の絵の隅々まで詳しく見はじめます。

その後の自由見学の時間でも
絵の具の滑らかさや伸びの良さから「おいしそう」という話になり
「あれはグレープ」「あれはイチゴ」「あれはワサビっぽくない?」と
おいしそうな話をしながら、知らず知らずのうちに
画面の絵の具の流れなどを細部まで観察しているこどもたちでした。
もし、木場公園に遊びに来た時は
ぜひ美術館ものぞいてみてくださいね。
                   (武)

2009年11月04日

一人一人はぜんぜん違う 平久小学校 5-1

平久小学校1 091104 001.jpg

木場駅の近くにある平久小学校から5年生が見学に来てくれました。
美術館が学校と近いので、美術館の周りにはよく遊びに来るそうですが
学校のお友達と一緒に美術館に来るのは初めてです。

展示替えを終えたばかりの常設展示室を、まずは3チームに分かれて見学です。
岡﨑乾二郎の展示室で「あかさかみつけ」では
すぐに「同じ形からできている」ことに気づいたようです。
そのなかでも色彩の好みなどがあるようで、
一番気に入ったものを聞いてみると、みんなそれぞれ違います。
同じ部分と異なる部分を見ているうちに、
岡﨑作品の「同じ部分がありながらまったく違って存在する」ということが
こども達のそれぞれの個性の違いと響きあい、
みんなの繊細な感性を刺激したようでした。
作品との自分だけの出会いを楽しんでもらえたでしょうか?
ぜひまた放課後やお休みなどに遊びに来てくださいね。
(武)

2009年09月30日

自分だけのお気に入り

090830北砂小部rグ.jpg
今日は雨の中、江東区の北砂小学校5年生のみなさんが
傘をさして元気よく歩いてきてくれました。

学校が美術館の近くにあるため、
以前常設展示室を見たことがあるという子もちらほら。

展示室の入口からは、エルネスト・ネトの《flower2》という大きな作品が
アトリウムの吹き抜けの天井からぶらさがっているのが見えます。
床にはクッションもおかれており、こどもたちは思い思いの場所でくつろぎながら、
上を見上げて鑑賞しています。(写真)

また、この作品からはにおいもでているため、思いあたるにおいを
想像してみるのも楽しい鑑賞方法のひとつです。
聞いてみると「木の香り」「歯医者のにおい」「お茶」などなど、いろいろなにおいを教えてくれました。

自由時間には、学校が用意したワークシートに取り組み、
心に残った作品や、お気に入りの作品の絵や感想を
みなさん熱心に書き込んでいました。

帰りに、どの作品が気に入ったかみなさんに聞いてみると、
ひとりの男の子が「光った魚が、黒い中にいる作品」と答えてくれました。
他の子は「どこにあったの?」 と不思議そうな顔をしていましたが、
自由時間中、男の子は、かなり長い時間その作品をみつめていました。

自分だけのお気に入りに出会えるのも美術館ならではの出来事。
一人ひとりのお気に入り、きっとみつかったことと思います。(G)


2009年09月26日

秋田県の先生方

秋田県の図画工作・美術の
指導主事の先生方が当館のスクールプログラムの調査にいらっしゃいました。

DSC06007.JPG

akitaken.JPG

先生方は対話型の美術鑑賞教育について
これまでもかなり詳しく研究をなさっていて、毎年報告書も出していらっしゃいます。
当館のスクールプログラムが「対話型」というだけでなく、
「体験的な鑑賞」ということを謳っているため
その部分に未知のものを感じられたそうです。
というわけで、
当館のスクールプログラムについて説明後、
実際にこども達が見学に来た時に我々がどのようなトークをしているのかを
先生方に体験していただきました。

ひとつめは、
アトリウムにあるエルネスト・ネトの作品で
作品に使用されている材料を触りながら鑑賞するもの。
ふたつめは
栗田宏一の土の作品で
アーティストからいただいたサンプルの土をじっくり見ながら鑑賞するもの。
最後に
金氏徹平の作品で、触るものは何もないけれども
こどもが興味を持つところ(キャラクター)を手がかりに深く鑑賞するもの。
先生方からは
こうした五感を刺激する体験とトークが
もう一度作品を最初よりも詳しく見ようという気持ちにさせ
感性を高めることにつながる点がとても良い、
という感想をいただきました。
指導主事の先生方ということは学校現場では教頭先生?
美術館での鑑賞授業に理解のある教頭先生がいらっしゃると
学校も見学に出やすくなることと思いますし、うれしいことですね。
美術館での鑑賞授業が先生方から県全体に広がることを願っています。
ぜひいつか、学校のこどもたちといっしょに来てくださいね。
                               (武)

2009年09月25日

想像力の爆発?! 業平小学校

ブログ用 090925 墨田区業平小.jpg

連休も明けた金曜日、
今日は、墨田区立業平小学校の皆さんが美術館に来てくれました。

集まったら、まずはいつもの「美術館のお約束」から。
「さわらない・さわがない・はしらない」の三つをしっかりと確認して、
常設展示室に向かいます。

高松次郎《扉の影》では、
作品に描かれた二人分の影に、
皆さんの熱い視線が注がれました。
「きっと夫婦だよ」、「泥棒で、家に侵入しようとしている」など、
ちょっとずつ想像が膨らみます。

そして、エルネスト・ネト《flower 2》では、
みんなの想像力が一気に爆発!
この作品名を伏せたまま、一体これが何に見えるか尋ねてみると、
朝顔、雨が降っている様子、はたまたUFO・・・など、
様々な意見が活発に飛び交いました。
また、このアーティストの性別を想像してもらうと、
不思議なことに「男の人!」という意見のみが聞こえます(正解です!)。
そこで、どうしてそう思ったのか質問してみると、
「想像だけれど、きっとお花の好きな男の人だと思った」などという意見が。
確かに、花を愛する気持ちは、女性だけのものではありませんよね。
皆さん、とっても想像力が豊か、
そして、驚くくらいに、とっても感性が鋭いのでした。

頭をいっぱいに働かせ、想像力を駆使して作品を見るのは、
美術館ならではの醍醐味ですね。(前)

2009年09月09日

いろいろある美術館 金竜小学校

999 金竜小学校 020.jpg

台東区の金竜小学校の6年生がバスに乗ってやってきました。
6年生となると、みんなの前で発言することが
ちょっとはずかしい、という子もいます。
はじめにチームに分かれて3点ギャラリートーク。
エルネスト・ネトの作品は
こどもも大人も、誰もがついつい触ってみたい衝動に駆られます。
でもこども達は展示室に入る前に聞いた美術館の約束事のひとつ
「作品にさわらない」を守って我慢しています。
そこで、ミュージアムスクールにやってきたみなさんには特別に、
作品に使われている材料を紹介。
袋として使われているとても伸びのよい布や、
天井近くでずっとにょろにょろと動いている発泡ビーズ、
そしてガラスのビーズ、クローブやショウガの粉。
粉は香りがきついので、そっと鼻を近づけて嗅がないと、むせてしまう子も。

その後は各自で気に入った作品をさがして展示室をめぐります。
どんな作品が良かったか聞いてみると、
「キツネみたいな、ちょっと怖いやつがあった」(《拘束のドローイング》について)
「宇宙人としゃべっている感じになった」(《Ears with the Chair》について)
など
ユニークかつ作品の特徴をうまく言い当てているような意見がどんどん飛びだしました。

こんどはぜひ家族一緒に遊びに来てくださいね。
                         (武)

2009年08月28日

遠くの空を眺めるように 葛飾小学校

090828 葛飾小学校 012.jpg

新学期が始まったばかりのこの日、
見学にやって来てくれたのは葛飾小学校の皆さん。

はじめは3チームに分かれて見学しました。
金氏徹平の《建物のようにつみあげたもの》では、
「あっ!マリオだ!」「あれ?これはドラクエのなんかかな?」と
うえから白いものがかかってシルエットしか見えなくなっているにもかかわらず、
自分の知っているキャラクターのフィギュアを発見してくれました。
こうなってくると
ひとりひとりがじっと目を凝らして、さらなる知っているものを探し始めます。
「キャラクターのほかにもわかるものは?」とたずねると
またじっくり観察して
「トウモロコシ」、「洗濯物を干すもの」、「管みたいなもの」という声が。
こうして、一つの作品を一部分だけじっくり見たり、作品全体を眺めたりしているうちに
こどもたちにいろいろな「見ることのスイッチ」が入ります。

自由見学の時間には、八谷和彦の部屋が人気でした。
壁の上の方に真っ白な映像が映ったモニターがあります。
それを台の上に置いてあるオリジナルの望遠鏡を使って
遠くの空を眺めるように見ると
八谷氏の作品である不思議な飛行物体が空を飛んでいる映像が見えます。
なぜ見えるのかはここではヒミツです。
こどもたちは2つの望遠鏡を両目に当ててさらに良く見えるようにしたり
さまざまな見方で見ていました。

近づいてみたり、全体を見たり、道具を使ってのぞいてみたり、
いろんな「見る」を体験してくれたこどもたちでした。
                          (武)


2009年08月26日

「ら」は何の「ら」? 

j越谷北高 014.jpg

夏休みもあと残りわずかとなったこの日、
越ケ谷北高校の美術部の皆さんが見学に来てくれました。

アトリウムにあるエルネスト・ネトがどうやってできているかを話したり、
奈良美智や加藤美佳の絵画を見ながらモチーフについて話しながら
じっくり見ていきました。
やっぱり高校生ともなると、静かにこちらの話に耳を傾けて、
質問すると、みなさんちょっと照れくさそうに答えてくれます。

伊藤存の《しりとりおきもの》では、
「アシカ」「カラス」・・・・とひとつひとつをみんなでたどっていきました。
いつも我々がお客さんと見ていると
「リンゴ」「ゴリラ」・・・のところで止まってしまいます。
「ら」ではじまるところがかなり難しいのです。
そのつぎのおきものは「ずのう」。
つまり、「ら」ではじまり「ず」で終わるものです。
学生さんのひとりがそのおきものを見て
「ラモーンズ」と答えてくれました。
すごい!正解です!
実はラモーンズというアメリカのパンクロックバンドを表しているのだそうです。
マッシュルームカットの人形のようなかたちをした「ら」ではじまる置物は
小学生や大人にはかなりの難題なのですが
ティーンエイジャーの学生さんたちには身近なテーマだったみたいですね。
さすがです。

今回の展示は若い世代の作家の作品もいっぱい。
そんな現代美術の作品の数々は、
10代の多感なみなさんにはどう感じられたでしょうか?
                      (武)

2009年08月25日

動くフォーラム

09動くフォーラムブログ.jpg
夏休みももうじき終わりですが、先生たちの研修会はまだまだ続きます。

今日は、(財)東京都歴史文化財団主催の「動くフォーラム」が開催されました。
これは、昨年から始まった取り組みで、同財団が管理運営している都立の文化施設を
「歴史系」「音楽系」そして「美術系」の3つのコースに分けて、
夏休み中の先生方をご招待し、希望コースごとに各施設をめぐり
教育普及の取り組みを体験してらもらおうというもの。

現代美術館には、小中高、特別支援学校から約30名の先生方にお越しいただきました。

当館で行われている学校対応のプログラムについて研修室で紹介したあと、
実際に常設展示室にて、2グループに分かれてギャラリートークを体験してもらいました。

今回の参加者の中には世界史の先生もいて、
歴史の授業での活用という観点でみてくれた方もいました。

鑑賞後のミニフォーラムでは、教育現場からの声として、
こどもにやさしい美術館であってほしいとか、
情報機器に対応できるデジタルコンテンツの提供、
社会的背景に関連している作品の展示など、
いろいろなご要望、ご意見がでました。

現代美術館だけでなく、数館をまわって他館の取り組みを
比較体験することもできる今回の「動くフォーラム」。

先生方一人ひとりの狙いや目的にあった文化施設に
出会える機会になればと思います。(G)

2009年08月14日

民間学童保育のこども達

090814キッズキャンプ 029.jpg

キッズベースキャンプという民間の学童保育のこども達が
二子玉川から見学に来てくれました。
みんなお揃いの緑のゼッケンをつけています。

午前中、自由に伊藤公象展を見てから、
木場公園でランチを食べたあとで
常設展示室を2チームに分かれてまわりました。

アトリウムのエルネスト・ネトの作品の巨大さに驚きつつも
「上の方でなんか動いてる!」と
作品の中に入っている発泡ビーズがにょろにょろと動いているのをしっかりチェック。
鋭い観察力です。

栗田宏一の《ソイル・ライブラリー》は日本中の365か所の土が
ビンに詰められてグラデーションに並んだ作品。
作家が作品とは別に「こども達に見てもらうように」とくれたサンプルの土を渡して
それぞれ土によって色が違うだけでなく
粒の大きさや、水分の含み具合が違うことを確かめました。
引率のスタッフの方が
「キッズベースキャンプでも、みんなが持ち寄って集めればコレクションができるね!」
するとこども達も「いいね~!」
ほんとうですね、みんなが旅行に行くたびに少しずつ集めれば、
あっという間に素敵なコレクションができそうです。

ぜひいつか
キッズベースキャンプで集めた土のコレクションを見に伺いたいです!
                        (武)


2009年08月11日

夏休みの先生

夏休みの先生は長いお休みでいいなぁ…
なんて思っていたこともありましたが、
それは全くの勘違い!
こども達はお休みでも、先生方は毎日勉強です。
当館でもこの夏休み中に
先生方にじっくりと現代美術について考えていただける機会を
ということで、「夏休み先生のための研修会」を開きました。
募集人数30名のところ、50名以上の先生に参加していただきました。

午前中は「メアリー・ブレア」展について担当学芸員の特別レクチャー。
メアリーが小さなこどもがいる母親でありながら
東海岸から西海岸へ通勤していた時期があることなど
さまざまなエピソードを交えたレクチャーを聞いたあとで
展示室を自由に鑑賞しました。

IMG_3180.jpg

昼食をはさんで、午後は「伊藤公象」展の研修会。
ふだん学校で陶芸の授業をすることもあるという先生もいらっしゃったのですが、
焼き物でありながら伝統工芸的手法ではなく
「自然にゆだねる」という伊藤公象氏の制作方法は新鮮だったようです。

P1010087.JPG

展示室では特別に作品の一部に触れながら鑑賞したり、
特製のワークシートを手がかりとして自由に鑑賞しました。

IMG_1009.jpg

最後のアンケートには、
「学校のこどもを連れてきたい」という嬉しいコメントもいただきました。
丸一日現代美術にどっぷりと浸る、濃密な1日だったことと思います。
先生方、本当にお疲れ様でした!
                 (武)

2009年07月28日

心の中で・・・

ブログ第三砂町.JPG

世間は夏休み。
美術館も多くの人で賑わっています。
この時期、中学校の美術部の団体鑑賞が一気に増えます。

今日は、江東区第三砂町中学校の美術部のみなさんが来てくれました。
比較的ご近所ということもあってか、現代美術館に来た事があるという
生徒さんが結構いました。

鑑賞中、基本的にあれこれお話しながら作品をみていくのですが、
中学生ともなると、小学生と違ってこちらからの問いかけに
なかなか反応してくれない年頃です。
でも、一人ひとりの心の中では、いろいろ考えたり、
思ったりしてくれていて、ちゃんと「鑑賞」しています。
ただ、人前で発言するのがちょっとはずかしいだけ。

アトリウムの巨大な作品エルネスト・ネトの《Flower2》を
見上げながら何にみえるか聞いた所、はじめもぞもぞいっていましたが、
良く聞くと「牛の乳搾り」とぽつり。
なるほど、なかなか言い得て妙です。

どんな作品かは、みなさんもぜひ本物を見に来て下さい。(G)


2009年07月18日

夏休み最初の美術館体験!

富岡中ブログ.jpg
本日午後は浦安市立富岡中学校の
美術部のみなさんがやってきました。
今日から夏休みということもあり、元気いっぱいです。
普段の部活では、ポスターなどを制作しているそうです。

常設展示室も今日から様変わりし、
目の前にはエルネスト・ネトの《Flower2》が
お出迎えしてくれます。
有機的な袋状のものがたくさん垂れ下がっていて、
強烈なにおいもはなっています。
生徒さんたちも見上げながら、顔にみえるとか、
くさいとか反応も様々。

次いで、金氏撤平の部屋に入ると、
いろいろなオブジェに白い塗料を垂らし固めた作品が
たくさんあります。白く覆われたオブジェをみながら、
「何々だ!」とか「あれに見える」とか自分の見覚えのある
キャラクターをみんなで探し出し大盛り上がりでした。

現代美術作品を鑑賞する時のこつは、
生徒さんたちがやっているように自分の知っている物や
事と照らし合わせながら見てみるととても楽しくなります。
みなさんもぜひやってみてください。(G)

土の色は・・・?

IMG_2196.jpg

1学期も昨日で終わり。
夏休みの初日に美術部の皆さんで来てくれたのは
小平市立小平第六中学校のみなさん。
美術部では1年生のときに必ず油絵を描くそうです。

今日から始まった展示替え後のMOTコレクションを
2チームに分かれてまわりました。
みんながおどろいたのは、栗田宏一の土の作品。
整然と並んだ365本の小ビンにはいった土は
黒、茶色はもちろん、赤や紫、緑や青までさまざまな色をしています。
これは作家が日本全国を巡って集めたものです。
土の入ったビンには採集した場所の名前が書いてあるのですが、
「小平はあるかな?」と探していました。
自分の住んでいる街の土がどんな色なのか、気になりますよね。
残念ながら小平の土は含まれていませんでしたが、
だからこそ、きっと今日家に帰るときに
足元の土が気になることでしょう。

ぜひまた美術館に遊びに来てくださいね。
                     (武)

2009年06月25日

「すごい!」「すごい!」の連続

平塚小ブログ.JPG
今日は品川区立平塚小学校の6年生の皆さんがやってきました。
お昼をお隣の木場公園で食べて、午後からの来館です。

お腹も満腹になったところで、美術館体験とは結構うれしいかも。。。

3チームに分かれて学芸員と一緒に鑑賞した後は、
学校の先生が用意したワークシートを使っての自由鑑賞です。

ある男の子のグループは、トビアス・レーベルガーの作品の中で
なにやら情報交換中。(写真)

「あれ見たか?」
「見た、見た。すごいよな」
「おー、すごい、すごい」」

途中先生が中に入ってくるやいなや

「先生もあれみたほうがいいよ、絶対!」

と、すすめている姿がありました。

「あれ」とは、中ハシ克シゲの《OTOMI》という作品。
気になる方はぜひ美術館で確認してください。

ワークシートをびっちり埋めている子もいれば、
印象的な言葉であさっりまとめている子もいて様々。

きっと、一人ひとりの心の中には、
「すごい」「すごい」が連呼されていたに違いありません。
自分が出会ったことのない未知なる作品に出会えるのも
このミュージアムスクールの醍醐味です。
ぜひ、他の学校の皆さんも、この未体験お試しあれ。(G)


2009年06月23日

「お気に入り」の一点! 練馬区立練馬第三小学校

IMG_2278.JPG

蒸し暑いくらいの空気
本格的な夏を感じるお天気の中
今日は練馬区立練馬第三小学校の5年生
合計87人のみんなが美術館に来てくれました。

午前中にグループに分かれてトークを聞いた後は
自由時間にじっくりと作品を鑑賞しました。
その間に持参してくれたワークシートに「お気に入り」の作品を記入。
みんなとっても真剣な表情・・・。
ここでは、名和晃平《Pixcell—Deer#17》が圧倒的な人気でした!
「可愛い!」「なんかちょっと怖い・・・」と、様々な意見が飛び交います。

そしてお昼ごはんをはさんで
今度は、実際に作品の前で一人ひとりが「お気に入り」の一点を紹介します。
このときには、奈良美智《サヨン》に描かれている女の子の表情から
睨まれているけれども何故か気になってしまう・・・という面白い意見があったり。
また、67点からなる大竹伸朗《日本景》では
各々が色や形、そして制作方法にまで目を凝らし
独自の着眼点を披露してくれました。

発表するにあたり、ちょっぴり緊張していた子もいたようですが
自分の好きなものを自分のことばで表現してくれるみなさんの様子からは
非常に頼もしい印象を受けました。
87人のみんながいれば、87通りの「お気に入り」がある。
そんな思い入れがぎゅっと詰まった発表だったのではないでしょうか。

帰りがけには、「今度は弟を連れてこよう!」
「今日のことを家族に自慢したい!」という声も。
これは、何とも嬉しいかぎり!
自分の気に入った作品を、ぜひ周りの人に教えてあげてくださいね。
また美術館でお待ちしています。(前)

2009年06月18日

一人ひとりの感じ方で

峡田小ブログ.JPG
今日は荒川区立第三峡田小学校5年生、
6年生の皆さんがやってきました。
こどもたちは、普段図工の時間で
「一人ひとりの感じ方は違って当たり前」と
先生から教育を受けているだけあって、
鑑賞中も非常に積極的に自分の考えをお話してくれました。

大竹伸朗《ゴミ男》を見るや否や、
「あっ!ここに人がいる」
「靴だ!」「電卓だ!」「絵の具のふたもある!」と矢継ぎ早に
発見したことを教えてくれました。

この作品には、こどもたちが発見してくれたように
様々な素材が貼り付けてあります。
おまけに、スピーカーからは奇妙な音もでています。

自由鑑賞の時間に、いろいろと想像力をはたらかせ
各自が自分なりの感性で鑑賞している姿は、
非常に頼もしいものがありました。

最後に今日見た中で気に入った作品は?
との問いかけにもみんなあれこれ答えてくれて、
本日の美術館体験が彼らの心の中にしみこんでいることが
伺えました。

「一人ひとりの感じ方で」。
大切にしたい言葉です。(G)


2009年06月14日

「・・・??」を楽しもう! 九十九里中学校

今日は九十九里中学校のみなさんが、バスに乗ってやってきてくれました。
見学に来てくれたのは、美術部の方々。
生徒さんを2チームに分けて、常設展をご案内しました。
みなさん、普段は風景画やクロッキーを描いているとのこと。
いつも描いている絵とはかけ離れた、フランク・ステラの作品の前で、
「…?? 」といった印象。

photo1.0.jpg

「これはVの字が集まって構成されているんですよ。」と伝え、
Vの字のピースを3つ使って、実際に好きな形を作ってもらいました。

photo2.0.jpg

回したり、重ねたり。3つのピースをどう置くか試行錯誤するうちに、
みなさんそれぞれ異なる、さまざまな形が出来上がりました。
「どうしてこの形にしたの?」と訊ねると、
「線がよかった」と言う人がいたり、
「なんとなくダイヤモンド型」と言う人がいたり、様々でした。
「・・・??」を楽しむのも、現代美術館の魅力。
ぜひまたいらしてくださいね!(T)

2009年06月11日

お友達と一緒に美術館! 豊島区立長崎小学校

ナガさき小.JPG

雨が降ったりやんだりのお天気の中を
電車に乗り継ぎやって来てくれたのは
豊島区立長崎小学校の4年生のみなさん。
学校で美術館に見学に来るのが初めてのこどもたちは
到着したときからやや興奮気味です。

今回の見学では
村山悟郎の作品のトークを先生からのリクエストでいただいていました。
見学後の授業として、
「ひもを交差して編んで上から絵をかくような制作」をする予定なのだそう。
村山悟郎の作品の展示室に入ると
足もとまで広がるたくさんのひもにすっかり釘付けのこどもたち。
この作品のひもが「縦と横に通して編まれていること」を確認してから
木枠に貼られた市販のカンヴァスをみんなに見せました。
カンヴァスに貼られた布も、この作品と同じように
縦糸と横糸を組み合わせて編んである、ということを改めて実感したようです。
そのあとで、丸く渦を巻いたような《神の宿る部分》を見ながら、
みんなでどの部分に神が宿ってるのか、考えました。
「真ん中の丸いところは地面を掘った穴を表していて、その穴の中に住んでいる」
「いろんな魂が真ん中の丸いところに集まっているみたい」
などいろいろな発想が出てきました。スゴイ!
そして、作品がまるで回転しているみたいに見えるので、
どちらがわに回転しているか考えてみたり。

その後、内海聖史の《三千世界》について話をしようとすると
こちらはまだ何も言っていないうちから、ほとんどの子が手を挙げて
作品を見て気づいたさまざまなことを話してくれました。
そのどれもがとても鋭い。
先ほど見せたカンヴァスのことを覚えていて
「さっきみたいなカンヴァスに描いてある」と言ってくれた子もいました。

みんな活発に手を挙げて、ひとりひとりが自分の言葉でたくさん話してくれました。
とても感性豊かなこども達。ぜひまた遊びに来てくださいね!
                               (武)

2009年06月09日

みんなちがってみんないい 二上小学校

2カミ.JPG

二上小学校の図工の伊藤先生は
前任校のときにもよくMOTを利用してくださっていたのですが、
二上小学校で見学に来るのは今回が初めてです。
見学に来てくれたのは、5年生98人!
お友達がいっぱいの学校です。

はじめに4つのチームに分かれてギャラリートークです。
藤本由紀夫の《Ear with chair》は、誰もが体験したくなる作品。
「普通にしているときに聞こえているはずなのに意識しないでいる音」を
長い管を通して聞いてみるのです。
まず作品を体験する前に
「今、トビアスの作品を見ていたときにどんな音がしていたか覚えてる?」
とみんなに訊ねてみましたが、もちろん覚えていません。
そう質問している私だって覚えていませんから。
するとみんな「今ここでしている音」を意識し始めます。
そのあとで何人かの子にこの作品の音を聞いてもらいました。
その感想を言ってもらうと、一人一人違います。
「ウワンウワン言ってる」とか「ビヨビヨビヨ・・・っていってる」とか、実に様々です。
同じ音を同じように聞き、みんな真実を言っているはずなのに、
ほとんど同じにならない。不思議ですよね。
だってこれが一つの計算式だとしたら、誰が解いても同じ答えになるはずです。
そこが美術のおもしろいところです。
「みんなちがってみんないい」のです。
トークの時はみんなに体験してもらうことができないのが残念なのですが、
自由見学の時間になるとたくさんの子が
「自分だけの体験」をもとめて、この作品の前に行列ができるのでした。

ひとつひとつの作品の話をとても一生懸命に聞いてくれたこどもたち。
その集中力は本当にすごかったです。
これからも、ひとりひとりの「自分だけの体験」を
大切にしていってほしいと思います。
                               (武)

2009年05月27日

雨が降ったらやってくる

宝仙ブログ.JPG
嬉しいことに、この日(5月7日)は雨。
なぜ嬉しいか。
それは雨が降ったら団体鑑賞にやってくるという学校があるからです。

来館したのは宝仙小学校4年生のみなさん。
この学校は4年、5年、6年生になると野外写生会のために
東京タワーや都内の公園にでかけるそうです。
しかし、雨がふれば実施ができないため、
雨天時プランとして、「美術館めぐり」が企画されていたのです。

そして、我々にとって念願の雨になったというわけです!

美術館に到着後、講堂に荷物を置いて、グループに分かれて
常設展示室へ移動。
現在常設展示室の入口には、ヤノベケンジの《ジャイアント・トらやん》が出迎えてくれます。
その圧倒的な大きさに驚きながらも、
現代美術館にはちょっと変わったものが展示してあるかもという期待がいやがおうにも高まります。

ギャラリートーク中も積極的にこちらの問いかけに反応し、
実に楽しそうでした。

写生会にはいけなかったけれど、
普段あまり接することの無い現代美術の作品に触れ、
感性のスイッチがオンになっているなとその様子から見てとれました。

ちなみに、5年生、6年生は、
晴天となり無事写生会にでかけたようです。
ちょっと残念。(G)

2009年05月19日

興味津々

確認用写真.JPG
今日は城北特別支援学校高等部1年生のみなさんが
校外学習の一環でやってきました。

いつもと違う環境に少々戸惑いの表情を浮かべている子もいましたが、
一緒にお話しながらまわっているうちに、
だんだんと楽しそうな表情へと変わっていきました。

現代美術館にある作品は、絵ばかりではなく、
中に入ったり、音が鳴っていたり、光っていたりとかなり刺激がいっぱいです。
また巨大な作品も多いので、みなさん興味津々といった感じでした。

鑑賞ツールをつかって簡単なゲームをしながら、
コミュニケーションを図り、ギャラリートークを進めていきました。

自由時間には、引率の先生やスタッフの皆さんがこどもたちに楽しそうに、
語りかけて鑑賞している姿をみて、こちらも嬉しくなりました。(G)

2009年05月15日

お気に入りの作品をメモ 金曽木小学校

090515 金曽木小 002.jpg

台東区の金曽木小学校の6年生が見学に来てくれました!
午前中学校で授業を受け、給食後に来館です。
まずは3チームに分かれてトーク。
オスジェメオスの、スプレーで描いた不思議な絵に惹きつけられたり
3階の《ゴミ男》をみてだれも気にとめないものの魅力を感じたり。
どの作品も予想外だったかもしれません。

チームでの鑑賞の後は、各自が自由に展示室を回り
お気に入りの作品をメモします。
人気があるのは名和晃平のガラスのビーズがついた動物たちの作品。
周りにつけられたビーズで実体がよく見えないシカやバンビは、
幻想的でさまざまな物語を感じる一方で、どうやって作られているのかが
とても気になるのです。
みんなのメモには鹿のまわりに小さな丸がいっぱい描いてありました。
ほかには大竹伸朗の《日本景》のなかの1枚をメモしている女の子たちも。
あんなにたくさんの絵が並んでいる中でも
しっかりお気に入りの1点を見つけるなんて素敵ですね。
自由時間があまりなかったけれど、みんな時間をうまく工夫して
しっかり鑑賞しながら、メモもきちんと取っていました。
また来てくださいね!
            (武)

2009年05月14日

企業訪問?!

宮城野ブログ.JPG
GWも明けて毎日のように修学旅行生が、当館にやってきます。
今日は、仙台から宮城野中学校の3人が
「企業訪問」という課題のために来館してくれました。

みなさん、現代美術館は初めてで、美術館経験もあまりないとのこと。
はじめに美術館のイメージをたずねると
「絵がたくさんある」「ピカソ」「モネ」という答えが返ってきました。
作品を見てもらう前に、まず美術館の役割や学芸員の仕事などについて説明したあと
作品を鑑賞しました。
どの作品にも興味津々で、会話もはずみ楽しく見て回りました。

せっかく遠方から来ていただいているので、
鑑賞後は美術館のバックヤードを紹介しました。
作品搬入用のエレベータに乗り、美術館の温湿度を調整している中央監視室ものぞき、
次いで企画準備室を訪れ、次回の展覧会を制作中の担当学芸員から直接お話を聞きました。

あっという間の90分。
美術館の表も裏も堪能し、最後はミュージアムショップでお土産を買って、
次なる目的地、新宿にむかって出発していきました。

修学旅行の楽しい思い出の1ページになったでしょうか?(G)

2009年05月13日

修学旅行「美術コース」~仙台市立加茂中学校

仙台市立加茂中学校の生徒さんが、
修学旅行で現代美術館に来てくれました。
自分たちで修学旅行のコースを選べるそうで、
今回、現代美術館を見学する「美術コース」を選択してくれたのは、全員女子生徒の7名。
常設展示室に近づくと、エントランス奥に展示中の≪ジャイアント・トラやん≫が
丁度、お出迎えをしてくれるように動き出し、みんなちょっとびっくりした様子。
展示室に入ると、目に飛び込んでくるトビアス・レーベルガーのカラフルでポップな作品に、
「可愛い~!」と喜んでくれました。
作品の中にも入れるので、みんなで入って内側の様子もよく見てもらいました。

20090513加茂中学校 005.jpg

また、藤本由紀夫の≪EAR WITH CHAIR (MOT)≫は、全員が体験。
椅子に座って、パイプを耳にあてたときに聞こえてくる音に興味津々。
「電波っぽい」、「水道管から聞こえる音みたい」などいろいろな感想が出ました。

20090513加茂中学校 008.jpg

短時間で沢山の作品を見てもらう見学でしたが、現代美術に触れたことが、
修学旅行の楽しい思い出の1ページになってくれることを祈っています。(S.N.)

2009年05月01日

展示室は高校生でいっぱい! 都立工芸高校

コウゲイコウコウ.jpg

MOTのガイドスタッフは
毎日2時からコレクションのトークをしています。
この日は特別に高校生の皆さんにトークしました。
見学に来てくれたのは、グラフィックアーツ科の1~3年生。
108人の生徒さんを6チームに分けて、
6人のガイドスタッフがご案内です。

トークがスタートすると
展示室のあちこちに高校生がいっぱい!
ほとんどの高校は美術の授業が選択科目のため
見学に来てくれても数十人の団体である事が多く、
この日のように100人以上の高校生が展示室で見学している光景というのは、
普段あまり見られないものなのです。

ガイドスタッフの面々はというと
トーク歴3年の方から10年以上というトークのベテランまで、
スタッフ全員が、みなさんに分かりやすい解説を、と
いろいろな工夫を凝らしてトークします。
刷毛を片手にステラ作品の描き方を話したり、
展示作家の別の作品資料を見せながらトークしたり。
生徒の皆さんも、普段は制作側の人なだけあって、
作品を見る目はとても真剣です。

平面から、立体、インスタレーションまで、じつにさまざまな作品の数々が、
生徒の皆さんの制作のインスピレーションにつながるといいですね。
                                  (武)

遠足で美術館体験!

ブログ墨田区中和小.jpg
5月に入り、美術館の隣の木場公園にはたくさんの学校が遠足でやってきます。
そんな中、今日は墨田区立中和小学校5、6年生のみなさんが遠足の途中
美術館に見学にきてくれました。

実は今、ヤノベケンジさんの《ジャイアント・トらやん》が展示されています。
(写真:大きすぎてその全貌が写っていません。高さは7.2mもあります)
これはこどもの言う事しか聞かないという、こどもたちにはまるで夢のような
ロボットです。時折、動き出すのですが、この日もまさにグッドタイミングで
こどもたちの目の前で歌って踊ってくれました。
これには、こどもたちも大喜び!

さて、展示室では、いつもの通り学芸員と一緒に見てまわり、
普段は目にすることの無い、現代美術作品に触れ、少々興奮気味でした。

自由鑑賞の時には、自分のお気に入りを探すワークシートに取り組んでいました。
一生懸命なぜそれが気に入ったのか、ものすごい勢いで感想を書きこんでいる姿には
ある種の感動を覚えました。

帰り際、「さようなら!」と《ジャイアント・トらやん》に向かって手を振っている
子が何人もいて、すっかりこどもたちの人気者になっていた、《ジャイアント・トらやん》。

今日の日が、こどもたちの中に素敵な美術館体験としてずっと記憶され残ってくれると嬉しいです。(G)

2009年04月23日

東京でしか見られないもの 酒田第三中学校

酒田3 001.jpg

修学旅行のグループ学習で見学に来てくれた
山形県酒田市立酒田第三中学校2年生の女子6人。
グループ学習のテーマは
「東京でしか見られないもの」だとか。
6人のみなさんは東京にある様々な場所の中から、
MOTを選んでくれたのです。

見学に到着した時に、
常設展出品作家の内海さんがちょうど来館中で、
作家に直接質問できるチャンスとなりました。
作家に会って話ができるというのは、現代美術ならではのこと。
内海さんは、みんなの様々な質問のひとつひとつに
とても丁寧に、そして誠実に答えてくれました。

その後は、企画展示室の「池田亮司展」を見学し、
入口のジャイアント・トらやんと記念撮影。
短い時間でしたが、MOTを満喫してくれました。

修学旅行終了後に、この体験をレポートにまとめるそうです。
どんなレポートになるのでしょう?

今度は個人旅行でMOTに遊びに来てくれると嬉しいです。
                              (武)


2009年03月27日

春の遠足 その2  irop造形教室

090327 irop造形教室 007.jpg

今日も造形教室のこども達が遊びに来てくれました。
到着したときは、昨日のこどもたちに比べて
ちょっと落ち着いた感じのみんなでしたが
作品をみながらいろいろ話してくれました。

内海聖史の《三千世界》では、
展示室に入った途端に、作品一つ一つの小ささと数の多さにびっくり。
まず、どんな色が使ってあるかを聞くと
「赤」「むらさき」「オレンジ」のほか
「みどり」とか「きみどり」とか「うすいみどり」という意見が。
私が何も話していないうちに
すでに同じ緑にもいろんな種類があることに気づいてくれています。

この造形教室では、
みんなが同じものを制作するのではなく
こどもたちそれぞれが作りたいものを選んで
それが完成するまで何週間もかけて制作するそうです。
まるでアーティストの共同アトリエみたいな感じです。
なので、「どうやって作られたのか」とか、「材料は何なのか」
ということにすごく興味を持ってくれます。

《三千世界》がどうやって描かれたかをみんなに聞いてみると
おはし、パンチで丸く切ったものに彩色した、など
作っている人たちならではのいろいろな発想がありました。
じつは綿棒を使って描いてあるということを教えるとやってみたいという声も。
その後、この作品に使われているのと同じカンヴァスを
みんなに触ってもらいました。
そして、そのカンヴァスの材料のパーツをみせて
組み立て方を説明すると、みんな身を乗り出して聞いています。
一つも特別な材料はなく、造形教室にある材料で作れそうです。
そんな身近な材料できちんとしたカンヴァスを自分で作って
そしてそこに絵を描く、ということが
制作魂を揺さぶったようでした。

現代美術の作品のさまざまな表現が
みんなのこれからの制作のヒントになってくれたら
すごく嬉しいです。

ぜひまた遊びに来てくださいね!
                 (武)

2009年03月26日

irop造形教室の春の遠足 その1

irop 024.jpg

学校は春休み中。
しばらく学校のトークのお休みですが、
造形教室のみなさんが見学に来てくれました。

この日のために教室の先生が、しおり代わりの
スケッチブックをつくりました。
そこには
作品を見て考えるきっかけになるような問いかけが書いてあります。
たとえば、
《ロッキング・マンモス》についての質問は
「このマンモスと話ができるとしたらどんな話をしますか?」。
こどもたちは
「すきなたべものはなんですか」というものから、
「にんげんのことはすきですか?」というものまで、
実にさまざまで、ちょっと考えさせられるようなものもあります。

田中功起のインスタレーション作品は、
いつもこども(特に男の子)に大人気なのですが、
この日もみんなモニタの前に寝そべって見入っていました。
ちょっと自分もやってみたくなるようなアクションが次々に展開し
何度もループしているにもかかわらず
ずっと釘づけになって見ています。
「どんなものを使って音をだしているかな」という質問でしたが、
文字で答えを書く子でけでなく、絵で描いている子も。
造形教室に通っているから絵で表現する方がやりやすいみたいです。

学校とはまた違った友達と一緒に遠足に出かけるのも、
楽しそうでいいですね!
               (武)

2009年01月14日

学校訪問スタート! 東大和市立第一小学校

今年度の「アーティストの1日学校訪問」がいよいよスタートしました。
今年度の訪問アーティストは、画家の内海聖史さん。
当館では、2008年春の「屋上庭園」展に出品していました。
絵の具の色の美しさをテーマに絵を描いてます。

訪問授業第1回のこの日、
やってきたのは東大和市の第一小学校。
温かい感じのするアットホームな学校でこどもたちはとっても元気!
図工の先生が「今日だけの図工の先生」内海さんを紹介。
絵の具の色をテーマに、「かっこいい緑色をつくる」という授業がスタートです。

2009.1.14東大和市立第一小 005.jpg

普段は青と黄色を混ぜたり、緑色の絵の具をそのまま使っているこどもたちですが
今日は赤やオレンジ、紫色など緑とは関係ないような色も混ぜて、
「自分だけのかっこいい緑色」を作ります。
緑色ができたら、四つ切の画用紙に刷毛を大きく動かしながら塗ります。
完成したら、「もっとかっこいい緑色」を作って別の画用紙に塗る…
こうして、一人ひとりが4~5枚の画用紙を使って違う緑色の絵を作りました。

09.1.14東大和市立第一小 029.jpg


全員の絵をテープでつないで廊下の壁に貼り、
大きな緑色の画面が出来上がりました。
その壁の前に立つと視界が緑色でいっぱいになり、
全身が緑色に包まれるような感覚になります。
みんなで一緒に緑色の壁を眺めていると、
「緑っていろいろあるんだね」という声。
内海さんはポケットから拾ってきた草や葉をいくつか出して、
「自然の中にもいろいろな緑があるんだよ」と話しました。
色を作る途中で「緑色じゃなくなった~」と言っていた子のものも、
こうしてみると緑色の一つになっています。

09.1.14東大和市立第一小 059.jpg

その後は質問タイム。
「好きな色は何ですか?」という質問から、
「彼女はいるんですか?」というものまでさまざまな質問が飛び出し、
「サインしてください」とサインをせがまれる一幕も。
こうして、
内海さんの学校訪問初日はあっという間に終わりました。
                               (武)

2009年01月09日

みんなの運動靴にも・・・! 港区立御田小学校

港区御田小学校 024.jpg

昨日から雪が心配されていましたがお天気は雨。
そんななか、バスに乗ってやって来たのは、港区立御田小学校。
御田小学校は以前にも美術館に来てくれましたが
なんと今日来てくれたのは1年生!!
お友達と一緒に美術館に来るなんて初めてで
ワクワクが抑えきれない様子です。

「はじめてのびじゅつかん」なので
今日は自由見学は無しにして、
3チームに分かれて最初から最後まで
お散歩のように展示室を鑑賞しました。

アトリウムにあるトビアスの作品の中に入ると
まず、「声がひびく!!」と
作品の中の感じが違うことに気づきました。
この作品はガレージの模型なので
実は組み立てたり、しまったりが簡単にできるようになっていて、
接着ものりではなくマジックテープを使っています。
「ちょうどみんなの運動靴と同じように・・・・」と話すと
こどもたちは一斉に自分の靴のマジックテープを
ペリペリペリペリとはったりはがしたりしはじめました。
みんな自分で実際にやってみて、どういうことなのかを
確かめていたのです。
「みんなの靴がのりで貼り付けてあったらどうしよう?」と聞くと
すぐに「とれないからこまる!ぬげない!」という答え。
「組み立てたり、しまったり出来る」という言葉の意味を
しっかり理解したようです。

展示室を一周しましたが、
奈良美智の絵を見て「すごい!」
草間弥生のボートを見て「すごい !! 」
足立喜一郎の電話ボックスを見て「すごい !!! 」
と、ひとつひとつに驚くこどもたち。

2年生になった時に、ぜひまた来てもらいたいですね。
                         (武)


2008年12月25日

お気に入りを探せ!~武蔵野市立本宿小学校

本宿小.JPG

今日は吉祥寺から本宿小学校6年生66人が
MOTコレクションを見にきてくれました。

当館の貸出DVD教材“アーティストに会いにいこう!”を
事前学習で視聴してきたみなさん。
当館に来るのは初めてなのに、
白髪一雄の作品の前では、
「あー!これこれ。足で描いた作品だよね。」となんだか嬉しそう。
(DVDに白髪一雄さんが出演しているのです。)
初めての場所で、知り合いにあったような
ほっとした表情が浮かびました。

学芸員のギャラリーツアーが終わって自由時間になると、
ワークシート片手に、
きょろきょろする生徒の姿が。
ワークシートをのぞくと、
“お気に入りの1点”を書く欄がありました。

この写真はその“1点”(名和晃平の作品)が見つかって、
一生懸命に書き込みをしているところです。

お気に入りを探したり、音を聞いたり、
ベルを押したり、輪ゴムをくぐったり・・・
帰る時には「もっと見たかった~」という生徒もちらほら。

でも初めての現代美術館訪問では、
時間があまって退屈してしまうよりも、
それぐらいが丁度いいのかもしれません。
ぜひ今度はゆっくりとご家族で来てくださいね。(C.M.)

年末恒例のお客様~横浜市立美しが丘中学校

美しが丘中.JPG

今日、クリスマスの日に来てくれたのは、
横浜市立美しが丘中学校の美術部のみなさんです。

お会いするなり、付添のご父兄の方から
「去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします。」と
丁寧なごあいさつをいただきました。

そうそう。去年もこの時期に、SPACE FOR YOUR FUTURE展を
見にきてくれました。
(その様子は⇒http://www.mot-art-museum.jp/blog/edu/2007/12/
大切な冬休みを使って毎年足を運んでくださるなんて・・・
本当にありがとうございます!

さて今日、最初に紹介したのは、
エントランスにあるベアトリス・ミリャーゼスの作品です。

ガラスにカラフルなシートを貼り付けたこの作品は、
グレーが基調のエントランスホールを
華やかに彩ってくれます。

この作品のように、ミリャーゼスは
駅やデパートの壁など一般の人が自然に目にできる公共空間に
数多く作品を展開しています。

「もしミリャーゼスが美しが丘中学校に来てくれたら、
どこに作品を飾ってほしい?」とみなさんに質問すると、
「倉庫」「体育館かな?」「でもボールとか見にくいかも・・・」
そして「校舎全体がいい」など活発な意見が出ました。

ちょとした工夫で、自分のまわりが一気に明るく元気になる。
そんな芸術の力を感じていただけたでしょうか?
ぜひ来年もまたぜひ展覧会を見に来てくださいね!(C.M.)

2008年12月18日

行列は続く、続く・・・・・・足立区立花保小学校

花保ブログ用.JPG

12月に入って、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展の
ミュージアム・スクールは千客万来です。
お陰様で、今週は小学校から高校までの5校に
来ていただくことになりました。

さて今日の午後は、
足立区立花保小学校の6年生でした。

美術館に来るのはほぼ初めての子供ばかりなので、
「慣れない場所で騒いだり、
作品を壊したりしないかしら」。
下見の時から先生たちは心配そうでした。

そんな不安を払拭するために、
先生たちは念入りに美術館見学の作戦を
練っていたのです。

自由時間にどの先生がどのポイントにつくか?なども、
美術館の平面図を使って、
シュミレーションしてくださっていたようです。

そんな先生たちの心配をよそに、
子どもたちはじつにのびのびと楽しそうです。
今日、特に子供たちに人気だったのは、
オイチシカの≪フィルター・プロジェクト≫でした(↑の写真)。
長~い行列ができました。

この作品は中に入って歩ける迷路のようになっているのですが、
青、緑、ピンク・・・などの色のカーテンを次々とくぐって進むと、
最後の方に“ジュース・ポイント”が現れます。

そう。色を視覚的に体験するだけでなく、
ジュースを飲んでお腹の中にもオレンジ色を入れる・・・作品なんです。
このアーティストの一風変わったアイデアに、
子供たちはすっかり魅了されたようでした。

こうして大きなルール違反もなく、
気持ちよくミュージアム・スクールは終了。
これも先生たちの作戦勝ちですね。
みなさん。おつかれさまでした。(C.M.)

タイトルから作品を想像してみる?!

ブログ赤羽6年.JPG
学校の団体鑑賞もいよいよ大詰め。
今日は先日に引き続き港区立赤羽小学校の
6年生がやってきました。

常連の赤羽小学校さんは、事前準備も万全です。
先日の低学年同様、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展
特性のこどもポケットガイドに書いてある作品タイトルをもとに
想像して絵を描いてきて実作品と見比べてみます。
そして、実作品を描くのです。

写真(↑)は、avafの作品を描いている女の子。
空間全体が作品なので、どこを描くか結構迷ってしまいます。

その他の子どもたちも自分が想像していた作品との違いに
驚いたり、感心したりして熱心に見ています。

ことばから事前に作品を想像してくるという鑑賞方法。
こちらが想定していなかったこどもポケットガイドの
活用方法は、嬉しい限りです。
ぜひ、みなさんもやってみてはいかがでしょうか?(G)

2008年12月17日

展示室の外にも作品がいろいろ 江東特別支援学校

江東特別.JPG

雨の中を歩いて「ネオ・トロピカリア」展を見に来てくれたのは、
江東特別支援学校の高等部のみなさん。
人数は50人ぐらいでしたが高校生ともなると体が大きいので
もっとたくさんの人数に感じられます。

到着後2チームに分かれてスタートです。
はじめに、エントランスからカフェテリアへ。
「えっ?! もうお茶?」と思いきや
ギャラリートークの始まりです。
カフェテリアの窓に取り付けられた
ルシア・コッホの作品を鑑賞するためです。

コッホの作品はMDFという木の板に
さまざまな伝統的な模様がカットされているもの。
向こう側から光が洩れて、とてもきれいなのです。
障子のように動かして、模様同士を重ねると、
また違う模様になったり、様子が変わっていきます。
生徒さん達に「うごかしてごらん」と言うと、
実際にさわって動かしてみる人がいれば
ちょっと離れて全体の様子が変化するのを楽しんでいる人もいて、
それぞれの楽しみ方をしていました。

そのあとも
花瓶をクラゲにしたり、綿あめを雲にしてしまうマレッペに共感したり、
オイチシカのパランゴレをまとって踊ったり、
楽しんでくれたようです。

美術館に一歩入った途端に、
学校とも、駅とも、他のどんな場所とも違う、
「美術館」の独特の空気を感じ取っていた生徒のみなさんの
敏感で鋭く繊細な感性を感じました。
                                     (武)

2008年12月16日

予想外の展開 赤羽小学校2年生

赤羽2年 (11).jpg

当館ではおなじみの港区立赤羽小学校。
「大岩オスカール」展にも5,6年生が来てくれています。
今日来てくれたのは2年生68人。
当館での見学は初めてのみんなは、
お弁当持参で来てくれました。

まずは荷物を置きに講堂へ。
すると
「えいがかんみたい!」
「先生、えいがみるんですか?」
と、講堂の様子だけでも楽しそうです。

その後、3チームに分れて展示室をまわりました。
オイチシカではマントに盛り上がり、
カペトではトレードマークの女の子に気づいて驚き、
パペの金色の糸のきれいに輝く様子にため息し・・・・。
すべてに全力で反応してくれるので、
一緒にまわっているこちらも楽しくなってきます。

図工の高木先生は
今日の見学のために事前授業を行っていました。
子どもたちにいくつかのコマ割りをしたワークシートを渡して、
当館特製「こどもポケットガイド」の見出しタイトルを読み上げて、
子どもたちがその言葉の一つを選んで
そこから想像するものをワークシートの1コマに描いていました。

この日、みんなは想像してきた絵の横のコマに
実際に見た作品の様子を描きました。
「光のシャワー?」という言葉でいろいろと想像を膨らませてきた子たちは、
パペの金色の糸の作品の傍らに座って(寝そべって?)
スケッチしていました。
作品の見え方が角度によって変わるので
どの位置でスケッチするかは意外と大問題なのです。
「音と色の大洪水」という言葉で想像してきた子は、
絵画作品だと思っていたそうで、
avafの空間を見て「どうやって描いたらいいの~?」と困惑気味。

映像が作品だったり、空間が作品だったりと想像を超える作品がいっぱいあって、
とても楽しんでくれていましたが、スケッチに苦労したかもしれませんね。
(武)

もっと見たい!!! 赤羽小学校3年生

赤羽3年 (2).jpg

午前中の2年生に引き続き
午後からは学校で給食を終えた3年生が来てくれました。
3年生は2年生より少し人数が増えて75人!

午前中と同様、3チームに分かれて
展示室でギャラリートークをしました。

オイチシカの作品《フィルター・プロジェクト》は
カラフルな通路を通り抜ける作品。
通路の先にマンゴジュースが置いてあり、
通路を通る人々が飲むことができますが、
学校で来ている子どもたちはジュースの部分だけ端折って見学です。

体にいくつもの色を次々に浴びてカラフルになれるというこの作品、
通り抜けるだけでも気分がリフレッシュします。
通路を歩きながら、「何色がまだくぐってないかな?」と聞くと
「わかんない!・・・あれっ?赤はまだかな」という声。
次々に浴びる色の光に夢中になって、
もう何色がどうだったか、わからなくなるのも当然です。
進んでいくと現れる色に「あっ!白かぁ」と
そんな色もあったなと思いだしたり。

滞在時間は約1時間というやや短めのスケジュールに、
「えっ、もう終りなの?もっと見たいのに。」と
物足りなさそうな子もちらほら。

ぜひまた冬休みに家族で遊びに来てください。
そのときはジュースを飲んで体の内側もカラフルになってくださいね!
(武)


2008年12月13日

先生の卵たち~文教大学

ブログ候補3.JPG

今日は文教大学の学生が、
「鑑賞教育」という授業の一環で美術館にきてくれました。
そのほとんどが、
学校の先生を目指し勉強中という大学生たちです。

今日はまず講堂に集合し、
当館で実施している学校プログラムについての
レクチャーからスタートしました。

当館が目指している美術鑑賞の方向性や目的、
実際に学校の見学を受け入れる時のプロセスなどの固い話に、
子供たちのナマの声(=見学の感想)なども織り交ぜながら、
レクチャーは和やかに進みます。

その後は、常設展示室に移動し、
普段私たちが行っている小学生向けのトークを
みなさんに体験してもらいました。

当館の学校向けギャラリートークは、
ただ一方的に解説するのではなく、
子供たちと対話を重ねながら進んでいくスタイルです。

「大学生のみなさんも今日は童心に戻って参加してください・・・!」と
お願いすると、
子供のように無邪気で素直な意見を
どんどん返してくれました。

トークが終わると何人かが集まってきました。
「トークの時間配分はどうやって考えるのですか?」
「トークする作品はどうやって選ぶのですか?」
「興味のなさそうな子供がいたら、どうしたらいいでしょう?」
など具体的な質問が飛んでくるのは、
さすが先生の卵ですね。

聞くところによれば、この見学の後、
「小学生を引率する場合、どのような作品を選んで、
どのように伝えるか考えなさい」という課題も
出ているようです。

こんな熱心な大学生たちが、将来、先生になった時、
美術館と学校をめぐる状況も大きく変わっているのでしょうか。
(C.M.)

2008年12月11日

くつろぎながらガイドブックでチェック 東川小学校

東川小.JPG

美術館から歩いて15分ほどの場所にある東川小学校。
毎年鑑賞に来てくれる当館のおなじみさんです。
今回ネオ・トロピカリア展にきてくれたのは4年生。

事前に下見にいらしていた先生からちょっと聞いていたようで、
「あ、これがマントだ!踊るんだよね!着てみたい!」と
反応(とノリ)がとても良いのです。

人気だったのは、リジア・パペの金の糸でできた作品。
それまで元気にマントを着ていたこどもたちが、
静かに落ち着いて幾筋にもつながれた金の糸をじっと眺めています。
作品のまわりをゆっくり一周すると
立っている場所によって作品の見え方が変わり
とてもきれいなのです。

自由見学では
3フロアもある広い館内をじっくり見て歩いたこどもたちは
地下2階のエルネスト・ネトの空間でクッションにくつろぎつつ
ネオ・トロピカリア展特製の「こどもポケットガイド」をみながら
そこに載っている作品を見逃していないかどうかチェック。
まるでどこかに観光旅行に行ったときみたいです。
この広い展示室を巡ることは
さながらブラジルへの旅のようなものなのかもしれません。
                            (武)

お休み処満載!?

江戸川ブログ.JPG
12月に入りぞくぞくと学校団体の鑑賞が増えております。
今日は江戸川区立江戸川小学校6年生の皆さんがきてくれました。
見学したのは、「ネオトロピカリア:ブラジルの創造力」展です。

今回の展覧会は、リラックスできる作品(お休み処)が数箇所あります。
写真(↑)は、avafの作品。

とってもカラフルな壁に色とりどりのクッション。
ヘッドフォンを受け取って、好きな場所でくつろげます。
部屋の場所によって聞こえてくる音楽が違うという仕掛けがしてあります。
なので、子ども達はあっちにいったり、こっちにいったりして
お気に入りの音楽をキャッチしてくつろいでいます。

その他のお休み処として、エルネスト・ネトの作品も。
クッションに寝そべって下から上を見上げ、のんびりできます。
これも子ども達に大人気です。

現代美術ならではの作品鑑賞の仕方があることを
体験してもらえたなら嬉しいです。(G)

2008年12月10日

笑顔がこぼれる美術館見学 金竜小学校

金竜小学校081210.JPG

バスで見学に来てくれた台東区の金竜小学校。
金竜小学校では、5年生の時に西洋美術館に見学に行きます。
この日、現代美術館に来てくれたのは、
昨年西洋美術館に見学に行った6年生。
かなり美術館の様子が昨年のところとは違ったことと思います。
3チームに分かれて学芸員とともに見学し、
そのあとは班ごとに自由見学です。

どの作品にも興味津々で楽しんでいた子どもたちでしたが
とくに人気があったのは、
島袋道浩の輪ゴム作品とヤノベケンジのマンモスとMザナイト。
輪ゴムをくぐり抜けるという作家のふとした思いつきは
子どもたちの共感を呼びました。
そう、彼らもふとした時に
相当いろいろなことを思いついているのです。
そういったかたちにしないと消えてしまいそうなものを
大事に思う気持ちはみんな共通です。

マンモスは、作品を見ても、映像を見ても
さまざまな疑問や興味がつきません。
「面白い、面白い」と
子どもたちはもちろん、先生も楽しんでくれました。

美術館では静かに真剣な顔で作品を見るもの
と思っていた人も多いかもしれませんが、
ついつい
作品を見ながら笑顔がこぼれてしまうというような
美術館があってもいいですよね。
                          (武)


2008年12月09日

はじめの布は何色? 豊洲小学校1組・3組

2008.12.09 豊洲2.jpg

先週に引き続き
豊洲小学校5年生の1組と3組の子どもたちが見学に訪れました。
今日のクラスは二組混合のせいなのか、とても元気!です。

はじめに3チームに分かれていくつかの作品を鑑賞。
イザベラ・カペトのきらびやかな布の作品では、
さまざまな形の飾りがついているのをじっくり見ました。
丸いスパンコールに、豆のような形の金色のかざり。
葉っぱの形のものもあります。
黄色や白のビーズも縫い付けられています。
そこでみんなは女の子の形をしたモチーフを発見。
それはカペトのトレードマークなのです。
「縫いつけられる前の布は何色だったでしょう?」と
みんなに質問してみました。
「黒」「白」という意見が多いので、
「布の端っこの方をじっくり見てみて!」というと、
「あっ!!しましまだ!」という声が。
それまで表面の飾りの形だけに注目していた子どもたちでしたが、
しましまの模様が全く見えなくなっているこの作品に
どれだけ沢山のものがびっしりと縫い付けられているのかを
あらためて実感します。
カペトの洋服はとても素敵なので、
女の子の中には「着てみたい」という子もいました。

自由見学時間には、パランゴレを着てみる子や、
ネトでのんびりする子など、それぞれが気になる作品を鑑賞。
お気に入りの作品を見つけてもらえたでしょうか?
                           (武)

2008年12月05日

美術館の白い壁に展示 千寿小学校

081205 千寿2.JPG

081205 千寿小学校.JPG

この日来てくれたのは
足立区立千寿小学校の5年生。

前回の図工の時間に
「くりかえしのある作品」を制作してきたみんな。
常設展示室でも
くりかえしのある作品に気をつけながら鑑賞しました。
そうやって見てみると、
MOTコレクションにもたくさん「くりかえし」があります。
草間弥生や荒神晴香の作品、
田中功起の映像もループですから「くりかえし」です。
ロングの枝も繰り返しですし、中西夏之の洗濯バサミも。
こどもたちも「くりかえし」だらけなことに気付いたようでした。

鑑賞後は、映像ギャラリー奥の隠れたスペースに
子どもたちが授業で描いた繰り返しの絵を
ひとりひとりが全体のバランスを考えながら展示しました。
いつも学校ではきっちり並んで展示される絵ですが、
みんなは思い思いの高さと間隔で展示していきました。
学校で展示するのとはずいぶん違って見えますね。

子どもたちの絵は画面からはみ出る強い力を持っています。
間隔がたくさんあってもその絵の力で満たされる時もあります。
たまにはこうやって
きちんと整列していない展示も楽しいですよね。
                            (武)


2008年12月04日

見方も広がる作品素材

ブログ二之江.jpg
お天気も良かった今日、江戸川区立二之江第三小学校
4年生のみなさんが団体鑑賞に来てくれました。

最近は、中学校、小学校高学年と続いたので、
小学4年生となると、ぐっと小さく感じます。

いつものようにグループに別れ、3,4点の作品を
学芸員と一緒に見てまわります。

初めて見る現代美術に、戸惑というよりも、
驚きと、好機の眼差しで作品と対峙しはじめます。
「○○みたい!」「あっ、ここに○○がある」。
子どもたちとのこうした会話は、非常に楽しい時間です。

一般に作品にさわることは禁止されていますが、
当館では、団体鑑賞で訪れた子どもたちに、
作品にさわれない変りに、同じ素材を作家からいただいたり、
こちらで用意した素材に触ってもらいます。

写真の作品はリジア・パペの「ネット」。
素材に糸が使われているのですが、
とても繊細な作品なので、さわることはもちろんNG。
そこで、同じ素材の糸をさわってもらいました。

さわる前と、さわった後では、子どもたちの作品の見方も変化します。

「思ったよりやわらかい」「ザラザラする」・・・。

こうした作品素材の活用は、鑑賞の幅を広げてくれます。

最後に、今日一番のお気に入りを訊ねたら、
学芸員と一緒にみていない作品ばかりあがりました。
すでに子どもたち自身で作品を見る目が、開眼したようです。(G)

2008年12月03日

素材もさまざま現代美術!

十中ブログ.jpg
昨年に引き続き来館の文京区立第十中学校。
中学生の団体鑑賞は、普段あまり多くはないので、
毎年きていただけるのは、とても貴重かつありがたいです。

この日は、78名と大所帯でしたが、
2チームにわかれて教育普及担当学芸員と
一緒に4点ほど鑑賞しました。

今回鑑賞したのは、企画展「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」です。
この展覧会では、さまざまな素材をつかって制作された作品が多く、
普段の美術の授業ではあまりなじみのないものもちらほら。。。

例えば、「お砂糖」「スプレー」「お菓子の包み紙」「糸」などなど。
写真(↑)は、オスジェメオスという双子の作家の作品。
彼らはいわゆるスプレーをつかって描くグラフィティーとよばれる、
落書きアートの第一人者。
もちろんこの作品もスプレーで描かれています。

生徒さんたちも初めは何で描いたのかいろいろ考えていましたが、
誰かが「スプレー?」とぼそり(中学生になると周りを気にしてか
積極的に自分の意見をいうのを恥ずかしがる傾向にあります)。

「そう、その通り!」と答えると、みんなも納得したようにうなずきます。

この作品は、見慣れたものや不思議なものがカラフルな色彩で
たくさん描かれているので、小学生にも大人気です。

さまざまな素材で作られる「現代美術」。
そんな視点で見てみるのも楽しいですよ。(G)


2008年12月02日

着心地は?? 豊洲小学校 2組

081202 豊洲1.JPG

路線バスに乗って
ネオ・トロピカリア展を見にきてくれたのは、
江東区立豊洲小学校のみなさん。
今日は5年生のうちの2組のみなさんが
他のクラスよりちょっとお先に見学です。

オイチシカのマント「パランゴレ」の話をして、
「着てみたい人」と聞くと、男子がたくさん手を挙げてくれました。
この「パランゴレ」は羽織り方も決まっていませんから、
着る人が格好いい形を考えて着ます。
みんな不思議な形のマントに
「どこから顔をだすの?」と戸惑い気味でしたが、
着てみるとなんだか楽しくなってきます。
さらに
ヘッドフォンを耳にあててブラジルの音楽を聴くと
神妙な顔の人もみんなついつい笑顔になって、
自然と体が動いてしまいます。

こうやって、パランゴレを着た人が動くと
さまざまな色がゆらゆら揺れて
作品の様子が変わるのです。

その後もひとつひとつの作品を
好奇心いっぱいに楽しんでくれた2組の皆さんでした。
学校からはバス1本で来れますから
ぜひまた遊びに来てほしいです。
                            (武)

美術館のご近所さん~深川高等学校

深川高校ブログ写真.jpg

今日は美術館近くの深川高等学校のみなさんが
見学に来てくれました。
美術館まで徒歩15分のご近所ですが、
聞いてみると半数以上が当館初体験。

「近くにある美術館をもっと活用してみよう!」という
先生のアイデアが今回の見学に繋がりました。

今日、ご案内したのはMOTコレクションですが、
まずアトリウムにあるトビアス・レーベルガーの《母型81%》からスタートし、
藤本由紀夫の《EAR WITH CHAIR》へと進みました。
(↑上の写真です)
長い筒を耳にあてると普段聞こえない音が聞こえてくるこの作品。
美術館で耳を澄ますという行為にみなさん興味深々。

一般的に言って、
高校生対象のギャラリートークは簡単ではありません。
こちらが質問しても、
クールな反応が返ってくることもしばしば。
どのようにトークを進めていけばよいのか、
いつも頭をひねります。

今回の場合は、
体験型の作品をトークの核にしながら、
音を聞いたり、輪ゴムをくぐったりすることで、
みなさんが自然に現代美術の世界に入っていけるように、
全体を組み立ててみましたが、
いかがだったのでしょうか?

そうこうするうちにトークは50分も経過。
みなさん積極的な関心を示してくれたので、
私も楽しくトークができました。

MOTコレクションは数ヶ月に1回展示替えをしています。
気軽に遊びに来てくれるご近所付き合いが
これから始まりますように。(C.M.)

2008年11月27日

美術館でリラックス~目黒区立原町小学校

IMG_0080.JPG

今日は雨の中、原町小学校の6年生が
美術館に見学に来てくれました。

ほぼ大半が当館が初めての子どもたちだったので、
美術館のマナー(走らない、さわがない、さわらない)を
まずしっかり伝えてから、
展示室でツアーを始めました。

今回、見学してもらったのは「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展。
この展覧会の中にはヘッドフォンで音楽が聞けたり、
実際に身につけることができたり、
子どもたちの好奇心を刺激するような
体験型の作品が含まれています。

だからなのか、ツアーをしていても、
別の作品が気になってそわそわしたり、目が泳いだり。
自由時間になると、
いそいそと目をつけていた作品へと向かっていきました。

中でも人気があったのは、
光のシャワーのようなリジア・パペの作品と、
お砂糖で描いたヴィック・ムニーズの作品。

そしてエルネスト・ネトの巨大インスタレーションでした。
(↑この上の写真です)
子どもたちは床に置かれたクッションに寝転びながら、
すっかりくつろいでいる様子です。
最初は美術館ということで緊張していたはずなのに、
子供って順応性が高いですね。

「クモの巣みたい」
「チーズ工場にいるみたい」
「上からこぼれて落ちてきそう」など
それぞれ想像を膨らませて楽しそうでした。

マナーもきちんと守れた美術館見学。
これからもこの調子で、
いろいろな作品に出会って世界を拡げてほしいです。(C.M.)

2008年11月26日

学芸員のしごと 西葛西小学校

職場体験.jpg

西葛西小学校の6年生2名が、職場体験にやってきました。
学芸員になりたいという男子1名、女子1名。
いろいろな作業を体験してもらいました。

まずは
常設展示室の作品のメンテナンス。
展示室の温室時計の記録用紙を換えてもらいました。
デリケートな機会なので、そーっと持ち上げ、用紙を交換。
ちょっと緊張!です。
次は作品のメンテナンス。
足立作品の電話ボックスはすぐに来館者の手跡がつきます。
特に土日はお客さんが多いので、あちこちにたくさんあります。
それを布で丁寧に拭いていきます。
特別な技は必要ありませんが
作品をいつもかっこいい状態でお客様に見ていただくために
とても大事な仕事なのです。

お昼をはさんで
こんどはおおすすめ作品ガイドブックづくり。
自分が展示室で気に入った作品の
オススメコメントを書いて、パンフレットを作りました。
二人に選ばれた作品は
トビアス・レーベルガーとロバート・スミッソン。

大人ばかりの中に混ざっての
いろいろな初めての作業にとても疲れたことと思います。
でも、
ぜひ学芸員目指して頑張ってほしいです!
                               (武)

2008年11月13日

初めての現代美術館

日野ブログ.JPG
今日は現在開催中の企画展「ネオ・トロピカリア:ブラジルの
創造力」展に品川区立第一日野小学校5年生のみなさんが
団体鑑賞できてくれました。

現代美術館に来たのは、一人を除いてみんな初めて!

今回の展覧会は、ブラジルのアートを紹介するもの。
カラフルな色や変わった形を自由に使い「生きることの
喜び」を伝え、みんなに元気を与えてくれる展覧会です。

3チームに別れ、教育普及担当の学芸員と一緒に
3点ほど見たあとは、自由鑑賞。

写真は、オスジェメオスの作品をみているところです。
「頭が魚になっていて工夫がされている」
「右側は夜だけど、左側はカラフルで明るい!」
などなど気がついた点や感じたことをいろいろお話してくれました。

最後にみんなに展覧会をみて元気になったかな?と聞いてみたところ
「はーい!」と手を挙げてくれました。

男子の中に、「美術館って面白い」とぽつりといっていたのを聞き逃しませんでした。

初めての現代美術館体験。
それぞれに何か響くものがあったようです。(G)


2008年10月30日

冒険話にワクワク 北砂小学校

444.JPG

学校から美術館まで歩いて来てくれた北砂小学校のみなさん。
お天気がよかったので、
秋のお散歩気分で30分の道のりをクリアしてくれました。
頭の中で想像する美術館は絵が壁に並んでいて、静かな感じ。
でも、MOTに来てみたら
カラフルで不思議なかたちの大きなものが置いてあったり、
ビデオが流れていたり、天井からきれいなものがぶら下がっていたり、
さらには輪ゴムをくぐったり。
みんなが思っていたのとずいぶん様子が違っていたようです。

はじめにチームに分かれて作品をみました。
石川直樹の北極の写真をみながら
北極にはどんな動物がいるか考えると、
シロクマにアザラシ。ペンギン・・・は南極だっけ?
という感じで、作品を見ながら
「北極ってどういうところだったっけ?」
と改めて考えるこどもたち。
作家のこれまで成し遂げてきた数々の冒険の話を紹介すると
子どもたちは興味津々で聞き入っていました。
みんなもこれから大きくなって、
いろいろな冒険をするのでしょうね。
そうしたら、美術館に冒険の話をしに来てほしいと思います。
                                 (武)


2008年10月29日

美術館で交際交流!?

法政ブログ.JPG
久々のブログアップです。
当館では、現在「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展が開催中です。
今日は、法政大学国際文化学部の皆さんに向けて、
企画展と常設展の団体鑑賞、そしてバックヤードツアーを実施しました。

この学部に入ると皆さん一度は海外留学を経験するとのこと。
今回の企画展はブラジルのアートを紹介しているため、
国際文化理解の一端を担うこと間違いなし!

写真は、エリオ・オイチシカの着る絵画《パランゴレ》を体験している様子です。
ヘッドフォンからはサンバの音楽が流れ、このパランゴレを着ながら
陽気に踊って鑑賞するという作品。

カラフルで元気のでそうなブラジルらしい作品の数々に
学生の皆さんは、一喜一憂して楽しんでくれたようです。

日伯交流100年の今年、
皆さんももっともっとブラジルを知って、感じてみませんか?
                                 (G)


2008年09月20日

みんなでみると、いろいろみえる

押上 ブログ用.JPG

19日の午後に常設展を見学に来たのは、押上小学校の4年生。

今日は東京都の職員研修会も兼ねていて
たくさんの知らない先生たちがこどもたちの後ろで見ています。
みんな緊張しちゃうかな?と思いきや
作品を見ながら思ったことをいろいろ教えてくれました。

友達が言うまでは全然そんな風に見えなかったり、思わなかったことも
友達に言われてみると
そういえばそうも見えるし、そうかもしれないと思えてきます。
さらに、そうだとしたらあれはこういうことなんじゃないか?なんて
どんどん想像が膨らんでいき、世界が広がっていきます。

3チームに分かれて学芸員と一緒に作品を見た後は
図工の平田先生とこどもたち全員で
大竹伸朗の《ゴミ男》を見ました。
いろんなゴミ(?)が張りつけられてできた作品をみながら
気づいたことを話していきます。
人によって見ているところが違うので
みんなの気づいたことを集めるといろいろ見えてきます。

最後にタイトルをつけてみると
「ゴミ王子」とか「あやしいホテル」など
ひとりひとりが違った視点でじっくり観察していることがうかがえます。

友達といっしょに話しながらみることで
自分の気付かない視点を見つけ、広がりのある鑑賞ができること。
家族で来るのでなく、学校で美術館に来るからこそ得られる体験ですね。
(武)

2008年09月17日

高校生学芸員!?

学習院ブログ.JPG
本日は、学習院女子高等科3年生
「美学・美術史」選択のみなさんが
授業の一環として当館を活用してくださいました。

文化祭で自分が学芸員になったと仮定し、
空想美術館の企画展を実施するそうです。
そこで、実際に美術館の学芸員がどのように展覧会を
組み立てたり、教育普及活動を行っているのかを、
勉強しにいらしたのです。

企画展担当の学芸員と教育普及担当の学芸員が対応し、
具体的な事例を紹介しながら、展覧会の組み立て方や
バックヤードツアー、そして教育普及の仕事などをお話しました。

また、現在3年生ということで、将来の進路に悩んでいる人も多く、
実際の現場ではたらく我々学芸員の生の声に真剣に耳を傾けていました。

文化祭、進路・・・高校時代だからこそ経験できる楽しみや悩みもあります。
高校生の“今”を大切にして欲しいと思います。(G)


2008年09月16日

みんなでお出かけ~江戸川特別支援学校

江戸川養護.JPG

今朝は雨の中、江戸川特別支援学校中学部のみなさんが、
スクールバスで見学に来てくれました。

付添の先生や父兄の方々もあわせて約15人。
車イスなのでゆっくりと常設展示室をまわり、
トビアス・レーベルガーの大きな作品の中に入ってみたり、
荒神明香の花びらの風景を見上げてみたり、
鑑賞体験を楽しみました。

学芸員が解説すると、
付添の大人がその生徒がわかるようにと、
やさしい言葉で補ってくれます。
それぞれの生徒によって、鑑賞しやすい位置や向きも
異なるようですが、
付添の方々がごく自然に、
車イスの位置や向きを変えていたのも印象的でした。

こうした細やかな配慮のお陰で、
とてもアットホームな雰囲気の
ギャラリーツアーになりました。(C.M.)

2008年08月24日

夏休みの先生たち

先生研修会.JPG
8月の夏休み、学校の先生方は、研修会で大忙しのようです。
当館でも3つの研修会がありました。

ひとつは東京都の教員研修会、もうひとつは足立区の図工部会、
そして千葉県柏市の小学校の研修会です。
写真は、足立区の図工部会の様子です。

昨今は、図工の時間で鑑賞を取り入れることが求められ、
先生たちも美術館との連携の仕方を模索しています。

美術館としても学校との連携は必須の教育プログラムになりつつあります。

当館でも昨年は約90校3800人の子どもたちが、スクールプログラムで
来館しました。

研修の課題のひとつに実践授業案の作成を取り入れるところも多く、
学芸員によるギャラリーツアー体験後に、
さまざまな授業案を考えます。

今回の研修でも、単に作品鑑賞にとどまらず、
美術館という建物全体に着目し、
空間の広さや模様などをテーマに建物体験そものを鑑賞と捉える
ユニークな授業案も考案されました。

教育普及の学芸員は、学校と美術館の橋渡し役。
こうした研修会を通じ、新しい美術館の活用方法を
共に開発していければと思います。(G)

2008年07月30日

MOTコレクションが新しくなりました!

落合第二中学校.JPG

今日は見学ラッシュです。
朝から3つの学校、
橘学園高等学校、新宿区立落合第二中学校、
羽村市立羽村第三中学校の生徒さんが
見学に来てくれました。

みなさん、学校では美術部のメンバーで、
先生と一緒に夏休みを利用して、
美術館を訪ねてきてくれたのです。

折しもMOTコレクション(常設展示)第2期が
先週末からオープンしたばかり。
新しく収蔵した作品も勢ぞろいで展示され、
これまでとは違った常設展示をお楽しみいただけます。

今日、好評だったのは、
ヤノベケンジの巨大なマンモス、
島袋道浩の輪ゴムをくぐり抜ける体験型の作品、
そして荒神明香のパーティ用クラッカーを使った作品。
「こんな材料で作品が作れるんだ!」と驚きつつも、
新しい出会いを楽しんでくれている様子でした。

夏休み、どこへ行こうかと考えているみなさん。
ぜひ一度、新しいMOTコレクションに足を運んでみてください!

*写真は新宿区立落合第二中学校のみなさんが、
 マンモスを鑑賞しているところ。

(C.M).

2008年06月27日

最後の太郎!

ブログ上一色南.JPG
今月最後のミュージアムスクールは、
江戸川区上一色南小学校5年生のみなさん。

そして、岡本太郎《明日の神話》は、
今月29日までの展示となりました。
つまり、今回の鑑賞で最後となります。

昨年から特別公開されている《明日の神話》。
実に多くの子ども達と一緒に鑑賞しました。
どの子どもたちも展示室で作品と対面すると必ず
「わー!大きい!!」と声が漏れます。
今回で鑑賞最後になる上一色南小学校の皆さんも
やっぱり「わー!!!」。
もうこの大きさを見慣れた我々にとっては、
毎回新鮮な驚きをしてくれる子ども達の反応は
うれしいものです。

今の小学生にとって岡本太郎はリアルタイムな存在ではありませんが、
万博の太陽の塔は良く知っていて、「あれを作ったのも太郎さんだよ」
というと「すごーい!」とまたまた驚きます。
時代を超えて太郎のパワーは、子ども達にも伝わっているようです。

最後の鑑賞者となった上一色南小学校5年生のみなさん、
今度は渋谷に会いに行ってくださいね。     
                                 (G)


2008年06月25日

未来に向かって・・・御田小学校

mita taro.jpg

10:00の開館とともに
黄色いマイクロバスに乗って
港区立御田小学校の5年生が来てくれました。
今日のテーマは「未来に向かって」。
岡本太郎の《明日の神話》を鑑賞し
それをヒントに、後日自分達も作品を作ってみるとのこと。

3チームに分かれて、《明日の神話》などを
作家が作品にこめた思いについて考えながら鑑賞しました。

《明日の神話》の中に登場する不思議な生き物を
ひとつひとつ見ていってみると、
「炎」「炎に包まれる人々」「逃げる生き物」といったモチーフや、
画面を覆う青黒い色や灰色の雲などから、
こども達は戦争を連想したようでした。
そのあとで画面の左端の三人の姿の話になると、
その部分だけが虹のような色合いであることに気づきます。
こどもたちの中には、この三人のことを「妖精」ではないかという人がいました。
「妖精」というのは本当に素敵な感じですね!

制作当初に飾られる予定だったメキシコの、
その国の人々が骸骨から抱く「死と再生」のイメージと、
そして「明日」という言葉のついた作品の題名から、
今回のテーマの「未来」を感じてもらえたのではないでしょうか。

今回の鑑賞が
皆さんの制作にどんな風に関係してくるのか、
とても楽しみです!
(武)

2008年06月24日

深海の魚になった気分?・・・西巣鴨小学校

nishisugamo 005.jpg

巣鴨から地下鉄を乗り継いでやってきてくれたのは、
豊島区立西巣鴨小学校の6年生のみなさん。
この美術館は駅から歩くと10分以上かかるので
梅雨の晴れ間でお天気に恵まれ、良かったです♪

到着後、早速
3チームに分かれて、常設展示室へ。
3階の展示ロビーからスゥ・ドーホーを見下ろすと、
別のチームがトークを聞きながら鑑賞中。
そのみんなの様子が、まるで水の中にいるように見え、
「すごい!深海の魚みたい!」という声。
その後で1階に下りると、
水中にいるみたいに見えることを意識して、
泳ぐマネをしたり、手を振ってみたりと、
今度は上から見ている別のチームにサービスしていました。

また、
柳幸典の《ヒノマル・コンテナー》では
中に入って最奥部の丸い部分の天井と床を覗いて、
どこまでも続く井戸の中に吸い込まれるような不思議な感覚に
「怖いけれど、もう一度見たい」と、何度もその感覚を味わう人も。

最後にアンソニー・カロに登って学校へと戻っていきました。
暑い中、たくさん歩いてやっとたどり着いた美術館。
でも、作品を十分楽しんでくれたようで、良かったです。
ぜひまた来てくださいね!
(武)


さわってみたくなる作品―江戸川特別支援学校

江戸川特別支援.jpg

今日は江戸川特別支援学校高等部のみなさんが
バスで美術館に来てくれました。

講堂でお弁当を食べたり、
自由に館内を見たりした後、
学芸員と一緒に常設展示室をまわりました。

この写真はみんなでスゥ・ドーホーの作品を見ているところ。
「どんな形をしているかな?」とみんなに質問を投げかけると、
一人の女の子が「わあ。触ってみたい!」とグッドタイミングで、
声を上げてくれました。

そうそう。そういう時のために用意してあるんです。
触れる教材用の布が。(←作品と同じ布を作家からいただきました。)
それを取りだすとみんなの興味もぐっと高まり、
作品に対する親しみも増したようです。

その後も、菅井汲の作品を見ながら、
パズルを組み立てるゲームに熱中したり、
柳幸典の《ヒノマル・コンテナー》の中に入ったり
それぞれが自分のペースで鑑賞を楽しんでいただいた様子でした。

車イスの方も多かったのですが、
この美術館は、過ごしやすかったでしょうか?
生徒のみなさんの感想が気になるところです。(C.M.)

2008年06月19日

好奇心満載!

三好中ブログ.JPG
今日は、愛知県三好丘中学校3年生の6人が
修学旅行の班別学習の一環でやってきました。

グループのメンバーは、美術部と吹奏楽部の仲間とのこと。
とても和気あいあいとした雰囲気で、トークを混じえながら
常設展示室をみてまわりました。

みなさん現代美術に触れるのは初めてで、
その表現方法の多様さに、驚いていました。
単純に「絵画」「彫刻」ではくくれないものが
たくさん展示してある現代美術館は、
彼女達の好奇心をさらに刺激したようです。

一つひとつの作品をみつめる楽しげな表情や
目の輝きを見ていると、案内をしているこちらもうれしくなります。

そのためついつい、いろいろお話しすぎて
予定時間をオーバーしてしまいました。

この後、みなさんは上野の西洋美術館を見学にいくとのこと。

現代美術と西洋美術という異なる世界に触れることは、
美術に対する見方の幅を広げる意味でとても大切なことだと思います。                      
                                      (G)


2008年06月11日

美術館の裏側って・・ 東川小学校 

とうせん.JPG

今日は江東区立東川小学校の6年2組のみなさんが
歩いて美術館まで来てくれました。
美術館のご近所の小学校なので、
いままでにここに来たことのある子がたくさんいました。

今日は図工の高松先生のたっての希望で
美術館の裏側もちょっと紹介しました。
《明日の神話》などいくつかの作品を見た後、
展示室からバックヤードへ。

展示室の壁のすぐ裏側に
大きな作品用のエレベータがあることに
驚いていました。
振動が起きたり温度や湿度が変わることが
作品には良くない事なので
美術館は作品の移動中でもなるべく
そういうことのないような仕組みになっているのです。

美術館から外へ作品を運び出すときの出入り口となる荷受では
トラックと美術館の床の高さの段差をスムーズに移動するための
テーブルリフターを見学。
こどもたちが作品の代わりとなって
リフターに乗って上がったり下がったりすると
とても静かにゆっくり動くので
作品に振動を起こさないために工夫されていることを実感したようです。
作品がとてもデリケートだとわかったこどもたちは、
その後の自由見学の時間でもマナーを守って鑑賞していました。

あしたは6年1組がやってきます!
(武)

2008年06月10日

気になる作品ベスト3 南鶴牧小学校

みなみつるまきブログ用.JPG

今日は多摩市立南鶴牧小学校の5年生が
バスに乗ってやってきてくれました。

道路が思ったよりも空いていたおかげで、
予定よりも早く到着したとのこと。
開館と同時に美術館に入ってきた時には
木場公園でひと遊び終えた後だったので
うっすら汗をかいて元気いっぱいの様子です。

初めに図工の横道先生を先頭に
展示室全体をみんなで一周して
第一印象で気になる作品をそれぞれがチェック。
その後で2チームに分かれて
気になったベスト3の作品を見ました。

気になった第1位は、やっぱり《明日の神話》。
画面全体にながれる雰囲気などを感じつつ
描かれているものをひとつひとつ見ていきました。
メキシコのホテルのロビーに飾られる予定だったことを知ると
「そのホテルに泊まっていたら怖くてトイレに行けない」
と言っていたこども達でしたが、
メキシコでは骸骨は死と再生の象徴であることを伝えると
中央にある大きな骸骨は「きっと守り神なんだね」と
ちょっと安心したようです。

気になった第2位は、宮島達男のデジタルカウンターの作品。
緑色の電気コードでつながった2つのカウンターの関係を確かめたり
自分のペースにぴったりのカウンターを探したり。

そして第3位は、スゥ・ドーホーの《リフレクション》。
作品に使われている布をさわってみると
「思っていたのとはちがった」という人が多く
意外な布のコシや硬さに驚いたようです。

自由見学の時間に数人のこども達と《IKAROS》を見ました。
はじめに何が描いてある絵なのか
みんなが思いついたことを言ってみました。
するとみんないろいろなものが見えてきました。
その後でイカロスの墜落の話を教えると
これは空を飛ぶ場面なのか、あるいは墜落するところなのか、
イカロスの神話のどんな場面を描いたものなのかで
話が盛り上がりました。

どんな作品でも活発に意見が飛び出すので
一緒に作品を見ているととても楽しくなります。
ひとつの作品を見ながら
みんなで思ったことを話す楽しさを
こどもたちにも感じてもらえたら嬉しいです。
(武)

2008年06月04日

感じ方いろいろ、お気に入りいろいろ・・・根岸小学校

negi2.jpg

毎年6年生が見学に来てくれる台東区立根岸小学校。
今年の6年生は108人。
毎年3クラス規模の大きな団体さんです。
ですから
展示室でのギャラリートークはできませんので
講堂で映像をつかってお話をし、その後各自で本物に出会う、
という方法です。

講堂に映像が投影されると室内が暗くなるので、
居眠りしてしまう人がいるのではないかと心配しましたが、
みんな元気に映像を見ながら質問に答えてくれました。

そしていよいよ展示室へ。
講堂で話したそれぞれの作品の話をヒントに、
各自が自分の感じ方でしっかり鑑賞していました。

お気に入りの作品3つをスケッチすることになっていましたが、
《明日の神話》を描く人、川崎小虎の絵をスケッチする人、
ほかにも中ハシ克シゲや堀内正和、吉仲太造、菅井汲など、
スケッチの対象となる作品は実にさまざま。
お気に入りはひとりひとり違いましたが、
みんな自分の感じたことを一生懸命に描いていて、
どれもすごい迫力があって、素敵なスケッチに仕上がっていました。

見学の最後にはアンソニー・カロの《発見の塔》にのぼりました。
塔の上から見える見晴らしの良い景色に笑顔がこぼれます。
いろいろな発見ができるという《発見の塔》。
ここでもそれぞれ違った何かが発見できたことでしょう。
(武)

2008年06月03日

“美術”もいろいろ

北中ブログ.JPG
今日は、雨の中、愛知県三好町立北中学校の
4名が修学旅行中の都内研修でやってきました。

みなさん、美術が好きということで、
学校でも絵を描いているそうです。

午前中は、上野の西洋美術館を訪れ、
午後は、東京都現代美術館。
なんと美術館のはしごです。

皆さんからは、事前に質問事項をいただいており
絵の具のことや、絵画の魅力とはなど、
なかなか難しい質問が用意されていました。

そこで、今回は「素材」について
お話しながら作品を見て回りました。
というのも、現代美術館には、
絵画作品ばかりでなく、布でできた作品や、
中に入ったり、音を聞いたり体で感じる作品もあります。

そうした切り口で見てまわることで、
美術作品にもいろいろなものがあるのだ
ということが実感できたようです。

午前中に見た西洋美術館の作品と、
現代美術館に展示してある作品、
みなさん両方を見たことでさらに見識が
深まったのではないでしょうか。(G)


2008年05月30日

お気に入りの作品はどれ?~上小岩小学校

ブログ上小岩.JPG

雨模様の今日、
江戸川区から上小岩小学校の6年生が
バスで見学に来てくれました。

生徒のみなさんの手には、
先生の手づくりワークシート。
そこに各自の“お気に入りの作品”を
書き込むようになっています。

学芸員のギャラリートークが終わって
自由時間になると、
一斉にお気に入りの作品探しに出発です。

ひそかに人気を集めたのは、
堀内正和のこの彫刻。
何人もの生徒が足を留めて、
おやっ?という顔を浮かべて鑑賞しています。

手の上にのっている四角い箱。
でもその箱の丸い穴の中には二つ目の手が・・・。
そして二つ目の手の上には四角い箱が・・・。
不思議な入れ子構造の作品に、
目が釘付けになっている様子です。

一生懸命にスケッチしている女の子に
話を聞いてみると、
「手がとってもリアルですごい。
作品の題名《箱は空にかえってゆく》という意味が
わかっておもしろかった!」とのこと。

自分の足で探して、
自分の目でおもしろさを発見する。
小学生ながら、その姿勢に脱帽です。
(C.M.)

2008年05月29日

抽象画から感じ取る 練馬区立練馬第三小学校

ねりさん.JPG

学校からバスに乗ってやってきたのは、練馬区立練馬第三小学校の5年生。
学校が練馬区立美術館のおとなりにあるそうで
さすが、みんな美術館に行ったことがあるとのこと。

スゥ・ドーホーの門では
作品の布の柔らかさを想像してから
実際に作品に使われている布のはぎれにさわってみましたが
「思っていたとおりだった」というカンの良い子が続出。

さらに
「何が描いてあるのかがよくわからない作品を見る練習をしよう」
ということで、山本直彰の《イカロス20013》を見てみると
「白いイルカがいる」
「飛行機が飛んでいる」
「アーチェリーの弓が飛んでいる」
「船がひっくり返っている」
「なにかが爆発している」など
さまざまな意見が飛び出しました。
一見はっきりわかるものがない作品のなかからでも
子どもたちがそれぞれ自分の力で感じ取っているのがわかります。

その後の自由見学の時間に
気に入った作品を見つける時も
抽象画を選んでいる人が何人もいて
きれいにスケッチしてあったのが印象的でした。
(武)

2008年05月27日

「お富さん」と若い世代 自由の森学園高校

IMG_0820.JPG
今日常設展を訪れたのは
自由の森学園高校の生徒さんたち。

1階展示室から3階へ移動する階段の踊り場から、
中ハシ克シゲの《OTOMI》を見ましたが、
若い世代の彼らには、
「OTOMI」+「粋な黒塀、見越しの松」=「お富さん」
の数式も、解説なしには行き着けません。
でも、金属でひとつひとつ丁寧に作られた松の様子や、
人工と自然の関係について見ていくと、
どんどん味わいが出てきました。

ファッションもそれぞれこだわりがあり
ひとりひとりの個性が光っている皆さん。
それぞれが自分のお気に入りを見つけてくれたらうれしいです。
(武)

2008年05月23日

階段をのぼりながら~木更津第三中学校

木更津大.JPG

今朝は千葉県木更津から
中学生が見学に来てくれました。
現代美術館に来るのはほとんどが初めて。

でも美術館の貸出教材のビデオ、
「美術館ってどんなところ?」「アーティストに会いにいこう!」を
事前に見てきてくれたせいか、
心の準備はばっちりでした。

ギャラリートークには、
好奇心一杯で耳を傾け、
私が色々と質問を投げかけると、
積極的に答えを返してくれます。

さてこの写真。
展示室の階段をのぼりながら見ているものは、
一体なんでしょう?

彼らの視線の先には、
高さ14メートルの展示室いっぱいに拡がる
スゥ・ドーホーのインスタレーションがあるのです。

自分が移動するにつれて、
見え方がどんどん変化するこの作品。
下から見上げる、階段をのぼって横から見る、上から見下ろす、
いろいろな楽しみ方があります。
今日の一番人気は、
“上から見下ろす”でした。

この展示室も7月には展示替えをします。
次はどんな作品が待っているのでしょうか?
それを楽しみに、またぜひ足を運んでほしいです。
(C.M.)

2008年05月21日

修学旅行の楽しみ~松陽中学校

松陽中.JPG

今日ははるばる石川県小松市から
中学生4人が見学に来てくれました。
彼女たちは修学旅行中。
昨日到着して明日帰るという
忙しいスケジュールを割いての訪問です。

まずひと通り常設展示を案内しながら、
美術館についての質問にも答えます。
「美術館の歴史を教えてください」
「一年のうちで一番忙しい時期はいつですか?」
中には、「美術作品で一番値段が高い作品はどれですか?」
というものまで。

そして一番難しかったのは、
「中学生が美術鑑賞をするとき、
一番気をつけなければならない点は何ですか?」
という質問でした。

「美術作品を鑑賞する時は、
誰かと友達になる時のように、
長い対話を続けてください。
第一印象だけで決めつけないで、
遠くから見たり、近づいてみたり、
細かくみていったり・・・。
そしてもっと知りたくなったら、
作品についてもっと深く調べてみてください。
うちには美術図書室もありますよ。」

今日の見学はその予行練習。
私と一緒に話をしながら、
いろいろな角度から、
作品をじっくりと鑑賞してみました。
現代美術の魅力が伝わったでしょうか?
(C.M.)

2008年05月16日

鑑賞スタイルはそれぞれ―金曽木小学校

金曾木ブログ写真.JPG

5月晴れのよい天気の今日。
台東区立金曽木小学校が
常設展示の見学に来てくれました。

岡本太郎の《明日の神話》が美術館で見られるのは
あと一か月ちょっと。
学芸員の解説にも力が入ります。

それにしても30メートルのこの壁画。
こどもたちはその大きさにまず圧倒されます。
今日も「えーっ」と歓声が上がりました。
自分よりもずっと大きな絵。
全体像を把握するのも容易ではありません。
どこに何が描いてあるのか、
端から端まで目を凝らして、集中して確認していく。
それには時間がかかる大作です。

ひととおり見終わった後、
「もし音があるとしたらどんな音が聞こえると思う?」
と聞くと、
「すごく大きな音がしていると思う。」
「火がシューシューと燃える音がする。」
「悲鳴も聞こえる」。

子供たちの頭の中には、
この絵の光景がリアルに立ち上がり、
まるで映画のように音や動きまでもが
付いていたのかもしれません。

さてこの写真。
《明日の神話》の前で、ポーズを取っている2人に
注目してください。
絵の中の人物とそっくりのポーズをしているのが
わかるでしょうか?

頭だけでなく、身体全体を使ってなぞってみると、
登場人物の気分になれるのかもしれません。
もしかするとただ見ているだけよりもずっと
絵との距離が縮まるのかも?

小学生が生み出したこの鑑賞スタイル。
みなさんもぜひ一度、お試しください。(C.M.)

2008年05月10日

先生のための研修会

ただいま開催中の企画展「大岩オスカール:夢見る世界」展と「屋上庭園」展を
学芸員のレクチャー付きで鑑賞する、先生限定の研修会。
31名の先生方が参加して行われました。

はじめに、各展の担当学芸員によるスライドレクチャーがあり
その後展示室へ移動、各自のペースで鑑賞しながら
疑問がわいたら学芸員に質問。
動物の姿があちらこちらに見え隠れするオスカールの絵画や
「庭」という親しみやすいテーマを多角的にとらえた「屋上庭園」展は
展示方法のテクニックの質問から、モチーフやテーマについてまで、
さまざまな質問がありました。

参加された先生方は、
当館に初めて来館したという先生から
学校での利用はないものの、個人的には企画展ごとにいらしているという先生
そして、学校で毎年利用している先生まで、
学校の事情もあって、美術館と先生との距離はいろいろ。

学校での利用が前提でない先生にも
こうしたプログラムに気軽に参加してもらって
学校での授業のヒントとしても活用していただければ、と思います。
(武)

1osukar.JPG

2オクジョウテイエン.JPG

3tenjishitu .JPG

2008年03月13日

好奇心いっぱいの2年生~高輪台小学校

高輪台小ブログ.JPG

春めいた陽気の今日、
港区立高輪台小学校の2年生が見学にやってきました。

じつはこの学校のこの学年。
去年も当館のカルティエ展に来てくれています。
その時のことをみんなに聞くと、
「この前は大きな目玉を見たよ」(おそらくトニー・アウスラー)
「大きなおばあさんが寝てた」(おそらくロン・ミュエク)など、
次から次へと記憶がよみがえってきたようです。

さて今日、鑑賞したのは、
彼らにとっては初体験のMOTコレクション(常設展示)。
美術館の中で一番大きな絵、岡本太郎の《明日の神話》や
アトリウムいっぱいに広がるスゥ・ドーホーの《リフレクション》などを
みんなで見てから、約20分ぐらいの自由時間がありました。

2年生だし、飽きてしまって時間があまってしまうかしら?
とも思いましたが、
好奇心で一杯の2年生たちは、
むしろ時間が足りないぐらいの勢いで展示室をまわり、
気になる作品を一つ一つチェックしたようです。

あっちにおもしろい作品があったよ。
・・・などという情報交換も盛んでした。

この写真は柳幸典の《ヒノマル・コンテナー》。
この作品の中に入れるのは、3~4人ずつなので、
長い列ができました。
(この写真にはたくさんのこどもがいるように見えますが、
 本当は4人しかいません。鏡がポイント。)

MOTコレクションは年間数回の展示替えをしています。
ぜひ来年も新しい作品を見に来てくださいね。
(C.M.)

2008年02月21日

図工の先生の研究にも―日野第一小学校の学校訪問

日野3.JPG

2月21日。日野市立日野第一小学校にいってきました。
これまで5つの学校を訪問してきた
佐藤さんによるアーティスト1日学校訪問もこの日が最終回。
小学生に授業をするなんて初めての経験で、
最初はどこかぎこちなかった佐藤さんでしたが
回数を重ねるごとにすっかり慣れ、
佐藤さんのトークも盛り上がります。

まずは佐藤さんの「履けない靴」を体験。
佐藤さんの皮でできた靴の作品に足を通して
「重い」「堅い」というコメント。
皮の靴を普段あまり履くことのない子ども達にとっては
皮という素材だけでも普段とは違った体験だったようです。

その後は思い思いの「履けない靴」の制作に取りかかります。
20センチぐらいの高下駄のような靴、三角形の靴、
本のようになった靴、友だちと向き合いながら履く靴など、
今回もさまざまな履けない靴が生み出されました。
短時間の中でも完成までこぎつけた子が多く、
作りなれた手際のよさを感じられました。

この日の授業は
多摩地区の図工の先生方の研究会として
たくさんの先生方が授業を見学に来てくださいました。
学校とアーティストや美術館が一緒に連携して
より良い図工の授業ができるようにと
先生方も考えてくださっているのです。

佐藤さんの訪問授業は今日で終わりですが、
これからも学校と美術館とアーティストが一緒になって
子ども達のために連携していけたら…と思います。
(武)

怖い、でも見たい・・・。

第二寺島小ブログ.JPG
今日は、墨田区第二寺島小学校4年生の
皆さんがやってきました。
美術館は初めてとのこと。

最初に講堂で施設の紹介やこれから見る
常設展示室の作品について簡単にレクチャー。
そのあとで、いよいよ展示室へ移動です。

まず、1階から3階にあがり、岡本太郎の
《明日の神話》が展示されている部屋に向かいました。
30mという大きなにみんな圧倒されて「わー」と声を上げていました。

学校のプールよりも大きな作品を前に、
持参したワークシートにお気に入りの部分をスケッチし、
感想も書き添えていました。

太郎を見た後は、自由鑑賞。
1階に移動し、またそれぞれお気に入りを探してまわります。
お友達同士、感想を話し合ったり、気がついたことを言い合ったりと
みんなとても積極的に作品と対峙していました。

特に人気だったのが、トニー・アウスラーの《1、2、3》。(写真)
小さな人形に顔の映像がうつっていてぶつぶつなにかいってます。
じっとみつめながら、「気持ち悪い」「こっち見た!」などと言い合いながら、
怖い、でも見たいという感じで楽しんでいました。

あっという間に帰る時間になってしまって、
なんだかちょっと物足りない感じ。
みなさんまたぜひ遊びに来てくださいね。
                        (G)


2008年02月19日

発見の連続 神応小学校

神応小ブログ.JPG

今日は港区立神応小学校の5年生が見学に来てくれました。
4年生の時には写真美術館に出かけたそうで、
美術館にもすっかり慣れている様子の子ども達。
一つ一つの作品を見ているときも意見が活発に飛び出します。

スゥ・ドーホーの門の作品では、作品を観察しながら
「実際にスゥさんの家にあった門がどんなものだったのか」を
考えてみました。
石造りだったこと、ゲートの周りに鳳凰のもようがあったこと、
屋根瓦にもたくさんの鳥のもようがあることなど、
さまざまなことを発見してくれました。

ほかにも、
《明日の神話》では大きな画面の中からさまざまな生き物を発見し、
宮島達男の作品では宇宙の星にも命がある事を発見したり。

極めつけは
展示を見終えて帰る前に登ったアンソニー・カロの《発見の塔》。
見晴らしのいい場所や静かにくつろげる場所を見つけたり、
どこの階段がどことつながっているのかを調べたり、
それぞれが様々な楽しみ方をしていました。

美術館での楽しみ方や作品の面白さを
たくさん発見してくれた子ども達です。
(武)


2008年02月15日

アーティスト冥利につきます 東川小学校の訪問授業

RIMG0048.JPG

今日の学校訪問は
美術館のご近所、江東区立東川小学校。
美術館にも何度か見学に来てくれていますが、
私たちの方から東川小学校にお邪魔するのは初めてです。

「ハンカチ落とし」でも始まるかのように
円形に座った子ども達の中に、
蝶ネクタイと裸足にわらじ姿の佐藤さんが登場!
いよいよ授業の始まりです。
佐藤さんが自分の作品「はけない靴」をひとつひとつ紹介し、
子ども達が実際に履いてみます。
代表になった子が「はけない靴」を履いてみんなの前を歩くと、
周りの子ども達が
「うわー!見せて!見せて!」
「すごーい!おもしろいー!」
と言って、その子の周りに集まってきます。
そして履いている子が移動するとともに
集まりがさざ波のように流れていきます。

今日の子ども達はとても積極的で、
制作の時間になるとみんな夢中で作り出しました。
つま先が異常に長い靴、ヒモを持って歩く靴、電車のような靴など
さまざまな「はけない靴」が生み出されました。

学校から帰るときに、
代表の子ども達何人かが佐藤さんを見送るために集まってくれました。
佐藤さんが集まってくれたひとりひとりと握手をすると、
「もう、(もったいなくて)手が洗えないよ♪」という声が・・・!
アーティスト冥利に尽きますね、佐藤さん。
(武)


2008年02月05日

大島へ行ってきた!

大島中訪問.JPG
学校訪問4校目は、「島」です。
大島町立第一中学校に行ってきました。
対象は、中学3年生約30名。

初めてのアーティストとの出会い。
みんなちょっと緊張した面持ちで、授業が始まりました。

佐藤さんの自己紹介の後、自作の「履けない靴」を紹介すると、
なにやら奇妙な形の靴の数々に興味津々といった感じ。
次はどんな作品だろうと、すっかり佐藤さんの作品世界に
引き込まれていきました。
そして実際に履き心地を体験すると、もうすっかり履けない靴の虜です。

美術の先生から材料の説明があり、
各自履けない靴の制作にとりかかります。

中学生ともなると、やはり道具の使い方やイメージの具現化にも長け、
とてもきちんと作りこんでいるなと感じました。

生徒の作品を見てみると、
「指先がでてしまう靴」(写真)や、「トンボの形をした靴」、「網で出来た透け透けの靴」
などなどユニークなものがたくさん誕生しました。

佐藤さんも「僕も参考になります」とニッコリ。

今回は、2時間連続の授業だったのですが、
「いつも以上の集中力です」と、先生も生徒たちの様子に驚いていました。
見学をしていた校長先生からも
「日頃にも増して生徒達が活き活きとしていました。
来ていただいた甲斐がありました」と感想いただき、
我々も来てよかったと安堵しました。

島という生活環境では、気軽に美術館に出かけて行くということもままなりません。
今後もこうした機会を少しでも多くもって、本物のアート、アーティストとの出会いを
提供していけたらと思います。(G)

2008年02月01日

履き物の街で「はけない靴」をつくる

asakusa 1.JPG

訪問第3校目は台東区立浅草小学校。
校舎を入ってすぐの吹き抜けにある大きなステンドグラスがとてもきれい。
そこには五重塔や仲見世の様子が描かれていて、
さすが浅草!素敵です。

浅草といえば、履き物の街。
この日授業をおこなった5年生の中にも
靴を作っている家だったり、履物屋さんの人など、
靴に関係のある家の人が何人もいました。
とはいえ、「はけない靴」なんて見るのは初めて。
アーティストの佐藤さんが作った
不思議な形の靴の作品が次々に登場すると
「あれじゃ足がぬれちゃうよ」とか「歩けないよ」という言葉が。
ひとつひとつの作品がとても立派に作られているので
ついつい「はけない靴」であることを忘れてしまいます。

作品を体験した後は、自分の「はけない靴」づくり。
制作開始の前に先生が「アイディア浮かんだ人いますか」と聞くと
大勢の人が手を挙げていました。早い。
授業の最後の発表では、
つま先が異常に長い靴や、三角形の靴、チーズケーキみたいな靴など
個性的な楽しい靴がいっぱい。
みんなのアイディアの豊富さに脱帽です!
(武)


2008年01月24日

受験も終わり・・・

惠泉ブログ.JPG
寒さが一段と厳しい今日この頃。
受験生のみなさんは、この時期
最後の追い込みでしょうか。

そんな中、今日来館したのは
恵泉女学園中学高等学校の高校学3年生のみなさん。
受験も終わり、進学もすでに決まっているとか。

今回は、特別時間割「現代美術鑑賞」の一環。
みなさんアート好きだそうで、当館に来る前に
すでに東京都写真美術館にもいってきたそうです。

はじめに「現代美術のイメージは?」と問いかけてみました。
すると、ずばり「なんだかわからないもの」と顔をしかめていました。
目の前には、確かになんだかわからない大きな作品がぶら下がっています。

その他にも、音を聞く作品や、キラキラしたものの中に入る作品、
小さな人形の顔に映像が映っている作品などなど、
生徒さんたちの表情には、「???」が並びます。

しかし、いろいろお話しながらめぐっているうちに
「なるほど!」「へえ~」「わかった!」などなど話もはずみ、
ちょっとした作品の謎解きワールドが展開しました。

最後は岡本太郎《明日の神話》を鑑賞。
すでにテレビなどで見ていて知っている生徒さんもいて、
本物との対面に満足げでした。

春からはいよいよ大学生。
また、ぜひ美術館に遊びに来て下さいね。(G)


2008年01月22日

一番人気は・・・・?

ゆい.JPG

社会科見学の一環で来館してくれたのは、
八王子市立由井第2小学校の4年生。
先週企画展が終わったばかりの館内で
常設展をゆったりと鑑賞しました。

まずは2チームに分かれて鑑賞。
宮島達男のデジタルカウンターの作品では、
「すごく早くてずっと消えないみたいに見えるもの」
「止まっているのかと思うぐらいすごく遅いもの」
「ちょうど良いもの」を探しました。
みんなそれぞれちょうど良いテンポが違います。
さらに
緑のコードでつながっている二つのカウンターの関係について尋ねると、
「片方の数字が「9」までいくともう片方のカウンターの数字が増える」
というしかけをあっという間に見破ってしまいました。
すごい観察力!

自由見学の時間に
子ども達はミュージアムショップで
お気に入りの絵葉書を1枚だけおみやげに買うことになっていました。
「1枚だけ」という緊張感に、みんな真剣。
一番人気はどうやら《明日の神話》のようです。

最後にカロの《発見の塔》に登って、
彫刻作品を体ごと体験した子ども達。
また遊びに来てくださいね。
(武)

2008年01月15日

履けない靴

ブログツクシノ.JPG

学校訪問2校目は、町田市にあるつくし野小学校。
閑静な住宅街にある小学校です。

裸足になって集合し、
アーティストの佐藤さんが考えた「履けない靴」の作品を体験したあとで、
早速自分達でも「履けない靴」を制作。
しかし、実際やってみると、
はけない靴を作ることは意外と難しいのです。
写真の作品は靴底が丸くなっているので、
ぐらぐらして自立で出来ない靴。
ほかにも消火器のかたちをした靴や
履く人によってサイズが変えられる靴、
二人で一緒に履く靴など
面白いアイディアが満載です。

「靴は履けて当たり前」と思っていた子ども達。
おそらく「一生で一度の履けない靴作り」をみんな楽しんでいました。
(武)

2008年01月10日

年明け最初はインターナショナル

インターブログ.JPG
皆様、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

さて、年明け最初の訪問は、美術館の近くにある、
Kインターナショナルスクールの5年生のみなさんがやってきてくれました。
現代美術館に来たのは、ほとんどの子ども達が初めてとのこと。

最初に、講堂で今日見る常設展示室の
作品に関するレクチャーをおこないました。
こちらからの問いかけにも積極的に反応してくれて、
時折交えた作品クイズの回答に一喜一憂していました。

展示室では、学校で配付されたワークシートに
真剣に取り組む姿がみられました。
どんなことを書いているかそっと覗いてみると、
自分で見つけた平面作品、立体作品、作品の部分、
線や色のパターン、そしてお気に入りの作品と盛りだくさんの内容で、
みんな色鉛筆もつかってカラフルに描いていました。(写真)

今回の常設展示室には、グループ七彩の《仲間》という
本物そっくりに作られたの3体(人?)のマネキンが展示されています。
それに影響されてか椅子に座っている監視員を指して、「あの人も作品ですか?」
っと質問され、苦笑いをしてしまいました。

引率の先生も、「現代美術はバリエーションが豊かなので、
今回の展示は、子ども達も楽しんでいます」とニッコリ。

ワークシートに描かれたたくさんの子ども達の眼差し。
見る人の数だけ作品の楽しみ方はあるのだと
再確認できた1日でした。
                              (G)

2007年12月27日

花模様に囲まれる~横浜市立美しが丘中学校

美しが丘中学校2007.12.JPG

美術館も今日で今年は終わりです。
その師走のあわただしい中、
横浜から美しが丘中学校の美術部の生徒さんが
SPACE FOR YOUR FUTURE展を見にきてくれました。

最初に紹介したのはマイケル・リンの作品(写真参照)です。

色鮮やかな花の絵が壁にかかっていますが、
作品はこれだけではありません。
この絵のまわりの白い壁いっぱいにも、
同じ模様の花が鉛筆で丁寧に描かれているのです。

「作家は実物の花を見てこの絵を描いたわけではありません。
何を見て描いたのでしょう?」
と生徒のみなさんに訊ねると、
「花をとった写真」「自分で描いた花の絵を組み合わせた」など
なかなか核心に迫る答えが返ってきました。

じつはマイケル・リンは
私たちのまわりにある花柄“模様”をテーマに
作品づくりをしています。

例えば、枕カバーや洋服など私たちの暮らしには
至るところに花柄模様が隠れています。

中学生たちは、それぞれ自分の家を思い出しながら、
「カーテン」「テーブルクロス」「ふとん」「絨毯」など
花柄模様が広がっている風景を教えてくれました。

こんな風に、作品とそれを見る人たちの生活が
どこかでリンクしていく・・・・。
マイケル・リンのねらいもその辺にあるのかもしれません。

展示室いっぱいに満ちている花に囲まれて、
中学生のみなさんと楽しい対話ができました。
(C.M.)

2007年12月20日

池のほとりに作品?~文京区立礫川小学校

礫川小学校ブログ.JPG

「SPACE FOR YOUR FUTURE」展は展示室の中だけで
完結しているわけではありません。
作品は美術館のそこかしこに・・・・・隠れています。

図書室の一角、エントランスホール、
そして屋外にある池のほとり(この写真)など
思わぬところで作品に遭遇できるかもしれません。

さて今日来てくれた礫川小学校の6年生は
今、学校の図工の時間で、
ユニークな課題に取り組んでいるようです。

グループで大きな立体作品をつくり、
それを学校の中の好きな場所を選んで、
展示まで行うのです。

校舎の中の階段や廊下はもちろんのこと屋外でも大丈夫。
中には屋上での展示を考えているグループもあるそうです。
着々と準備を進めていることを、嬉しそうに教えてくれました。

作品とそれが置かれる場所との関係性に踏み込んだ創作。
まさに現代美術の核心をつく行為ですね。

今日の見学は参考になったでしょうか?

さて生徒たちが楽しんでいるこの作品ですが、
透明な小屋の中には目に見えないもの---空気が入っています。
「太古の空気」「恋する空気」「進化する空気」
それぞれが3つの小屋で体験できるのです。

みなさんはおそるおそる入って深呼吸。
お気に入りの空気を見つけたようです。

ちなみに人気があったのは、「恋する空気」。
女子からの圧倒的な支持を集めていたようでした。
(C.M.)

先生といっしょ~港区立東町小学校

東町小071220.JPG

美術館でこどもたちにトークするのは、
私たち学芸員ばかりではありません。

数は必ずしも多くはありませんが、
先生たちも美術作品の前に立ち、
お話をしていただくことがあります。

今日の港区立東町小学校は、
毎年、当館を訪れてくれる学校です。

最初はSPACE FOR YOUR FUTURE展を
学芸員の案内で見学し、
その後、場所を移して常設展示室へ。
こどもたちは今度は先生と一緒に、
スゥ・ドーホー、岡本太郎、宮島達男の
作品を鑑賞しました。

こどもたちの興味のありかや、
普段の様子をよく知っている先生ならではの
トークがごく自然に進んでいきます。

「この作品は学校のプールよりも大きいかな?小さいかな?」
「岡本太郎はみんなと同じ港区に長い間、住んでいたのよ」
「宮島達男の作品は、みんなが住んでいるすぐ近くでも見られます。」

こどもの好奇心を引き出すような話を織り交ぜなから、
同じ作品を見つめて、
先生もいっしょになっておもしろがったり、
こどもの反応にフシギそうに考えたり。

先生の共感力ってすごいです。
こどもたちの中に芽生えた「おもしろい」という気持ちを
さらに深く大きく膨らませていく・・・。

そういう幸福な現場に立ち会えました。
(C.M.)

2007年12月19日

早速、美術館へ

六本木ブログ.JPG
今日は、六本木高等学校の皆さんが
アート探索の一環でやってきました。

実は、先日出張授業で六本木高等学校には、
おじゃましたばかり。
現在特別公開中の岡本太郎《明日の神話》を中心に、
太郎にまつわるお話をしてきたのでした。
そして今度は、美術館に作品鑑賞に来てくれたのです。
早速、美術館に来てくれるのは、うれしいです。

初めは、企画展を一緒にみてまわりました。
高校生ともなると雰囲気はもう大人。
小学生とは違うので、お話する内容も大人モードです。

今回の企画展では、中に入ったり、触ったりと体験できるものも多く、
なかでも、空気をデザインしたダイキン・エア・デザイン・プロジェクトの
《エア・リレーション》が人気でした。
3種類のデザインされた空気があるのですが、
その中のひとつ《恋する空気》は、特定の女の子に人気でした。(写真)

企画展を見た後は、授業でも取り上げた岡本太郎《明日の神話》と対面。
「わたし岡本太郎大好きなんです!」とファンの女の子もいて、
その大きさに圧倒されながらもみなさん満足げでした。

学校の授業の後での実際の作品鑑賞。
話を聞くだけでなく、実物との対面は、
鑑賞する目や感性を育むという意味でも
大切なことだと思います。(G)

2007年12月18日

みるみるうちに・・・・ 堤小学校

tutumisho.JPG

堤小学校の6年生は
朝学校でみんなで一緒におにぎりを作り
お弁当持参で美術館にきてくれました。

まずは常設展示を鑑賞。
イエロー、ピンク、ブルーの3チームに分かれて2つほど鑑賞。
ウォーホルの《マリリン・モンロー》の前では、
「一番元気そうに見えるのは?」「一番さびしそうなのは?」
「一番怖そうなのは?」と同じ表情でも
色によって性格が変わって見えることや
人それぞれ感じ方が違うことを体験しました。

そして、岡本太郎の《明日の神話》へ。
子ども達が作品から見つけたことをどんどんメモしていき、
図工の南先生がみんなの見つけたことを入口にして
話を進めていきます。
話はどんどん盛り上がり、いつまでたっても尽きません。
なんとこの作品だけで50分も鑑賞しました。
みるみるうちに時間がたってしまい、あっという間の50分。
まだまだ時間が足りない様子の子ども達。
どんどん膨らむ想像力、本当にすごい!です。

あのお弁当を公園で食べた後は
「SPACE FOR YOUR FUTURE」展を鑑賞。
このときも子ども達は「公園で遊ぶよりもほかの作品が見たい」
と言ってくれたそうです。
どんな大人になるのか、将来がとっても楽しみな子ども達でした。
(武)


心おどる自由鑑賞~江戸川区立江戸川小学校

江戸川小ブログ.JPG

「SPACE FOR YOUR FUTURE」展の
学校団体見学もそろそろ佳境です。
残すところ数校となりました。

さて今日来てくれたのは、江戸川区立江戸川小学校。
この写真は生徒が、AMIDアーキテクチャーの作品(小さな模型)を
夢中になって見ているところです。

どんな話をしているのでしょうか?

当館で行っている学校プログラムは、
普通、40分程度のギャラリーツアーと30分程度の自由鑑賞時間で
構成されています。
学芸員と一緒のギャラリーツアーもそれなりに
こどもたちは楽しんでくれているようですが、
自由鑑賞時間もじつはとても大切な意味を持っています。
何と言っても、
自分で作品を選び、自由に鑑賞できるのですから。

この時間には、
見たい気持ちが先走ってしまうのか、
小走りになってしまう生徒もちらほら。

今日人気だったのは、
エルネスト・ネトのふわふわした彫刻と、
足立喜一朗の電話ボックスで列ができました。
また池の端にあるダイキン・エア・プロジェクトの小屋の中で、
のんびりとくつろいで時間を過ごしていた生徒もいたようです。

その一方で、先生たちはひやひや・・。
誰か迷子にならないか、
さわいで迷惑をかけないか、
作品を壊したりしないか、
心配いっぱいの自由時間でもあるようです。

見たい作品にまっしぐら。
美術館のルールはわかっているけれど、
心がはやって浮き足立ってしまう。
美術館としては、
マナーも教えつつも、
ひとりひとりに芽生えた“作品へのまっすぐな思い”を
大切に育てていきたい・・・そう思います。(C.M.)

鑑賞の工夫

白鳥ブログ1.JPG
本日は、午前と午後あわせて3つの小学校がやってきました。
午前中に来館したのは、葛飾区立白鳥小学校5年生96名。
引率の先生方も加えると100名を超えます。

これだけの大人数でまわる時は、
自由鑑賞の時が問題になります。
というのも、「さあ、これから自由鑑賞だよ」というと、
クモの子を散らすように会場へと消えていきます。
一応、美術館でのルール「走らない」「触らない」「さわがない」を
伝えているのですが、興味をそそる作品を前に
一瞬これらのルールも消えてしまうようです。

白鳥小学校では、団体鑑賞に工夫が見られました。
3クラスあるのですが、クラス毎に別れ、
担任の先生が引率し、きちんと列を作って
ゆっくりと見てまわっていました。(写真)

じっくりと個人個人で鑑賞する時間はなかったようですが、
走り出していなくなる子がいなかったので、
こちらとしてはちょっと安心できました。

学校にもルールがあるように、美術館にもルールがあります。
ともに楽しく鑑賞できるよう、人数や学校の雰囲気にあわせ、
束縛することのないような、より効果的な鑑賞方法を共に
さぐっていきたいと思います。(G)


2007年12月14日

学校訪問、はじまりました!

ブログいちのえ.JPG

2007年度の「アーティストの1日学校訪問」がはじまりました!
今年度の訪問アーティストは、
履けない靴をつくるアーティスト、佐藤一朗さんです。

訪問第1回目に行ってきたのは江戸川区立一之江小学校。
この小学校は、現代美術館にもよく見学に来てくれます。
この授業では
佐藤さんが持ってきた履けない靴の作品を
特別にはいてみることができます。
つま先だけの靴や二人三脚のように二人で履く靴など、
様々な靴を体験したあとで
実際に子ども達も履けない靴づくりに挑戦。
様々な履けない靴が子ども達の手で生み出されました。
写真は、ビニール袋の中に毛糸などふわふわの素材の詰まった「靴」。
両足を一度に入れて履き、移動するときはぴょんぴょん飛ぶのだそうです。
「中に足を入れるとても暖かいから
コレを履いて椅子に座って勉強するんだよ」とのこと。
素敵なアイディアですね!
(武)

2007年12月13日

「SPACE FOR YOUR FUTURE」展楽しい!でも《明日の神話》もすごい!

東せん.JPG

住吉近くにある東川小学校。
今回は6年生が見学に来てくれました。

まずは「SPACE FOR YOUR FUTURE」展を鑑賞。
カーステン・ニコライの作品では
入口が真っ暗で、どこかお化け屋敷の入口を思い出すらしく
ついつい声が出てしまいます。
そこで「音の出ている作品だから静かにしてそっと入ってみてね。
そうするときれいなものが見えてくるよ。」と教えると
そっと耳を澄まして入ってくれます。
そして霧の水滴で紫色にきらめく光を見つけると、
今度は静かな歓声が。
「わーきれい」「すごい」と口々につぶやきながら
その美しさに見とれる瞬間です。

企画展のあとは常設展をほんの少し見ました。
《明日の神話》ではなんといっても作品の巨大さにびっくり。
描かれているモチーフをひとつひとつ見ながら
少しずつ作品全体の様子を把握していくと
子ども達の心の中でさまざまな物語が生まれ始めます。
5分だけ常設展の自由見学時間がありましたが、
「面白いから」と言って、先生の作ったワークシートに
黙々と《明日の神話》のモチーフをスケッチする子が何人も。

短い時間でしたが、美術館を丸ごと楽しんでくれました。
(武)

2007年12月11日

身近なもので

第5砂町.JPG


12月11日。
午後から第5砂町小学校の5年生が来館。
チームに分かれて、「SPACE FOR YOUR FUTURE」展を鑑賞しました。

嶺脇美貴子の不思議なアクセサリーの数々の前では、
それぞれがどんなものから出来ているのかを推理しながら鑑賞しました。
リコーダー、おろしがね、サインペン、キングギドラのソフビ人形、
漆塗りのように見えるプラスチックのおわん、パソコン、
そして100円ライター。
種明かしするたびに
身近なものがすっかり姿を変えてそこにあることに
みんな驚きの声を上げます。

男子はガンプラに釘付けになって、
「これはザクかな」「これは武器だね」と
元になったパーツがガンダムのどの部分なのか詳しく見ています。
女子はひとつひとつをじっくり見ています。
まるでアクセサリー売り場に来たかのように
自分が身につけたときのことを想像し、選んでいたのかもしれません。

また、水辺にある空気の作品では、
「恋する空気?!」とわくわくするやら、恥ずかしいやら。
ふんわり柔らかな香りも相まって、女の子に人気です。
自由見学の時間には気に入ってしまって
入ったまま出てこなくなってしまう女の子も。

男子も女子もお気に入りの作品を見つけてくれたようです!
(武)


行列のできる作品?

赤羽ブログ1.JPG
今日午前中に来館したのは、
港区立赤羽小学校4年生93名のみなさん。
実は、夏にも常設展示を見に来ているので、
今年2度目の来館です。
1年に2度もやって来てくれるなんて嬉しい限りです。

今回は、企画展を見て回りました。

さすが、一度来ているだけあって、
美術館のルールもばっちりです。
「走っちゃだめ!」「触らないように気をつけて!」など
お互いに注意をしながら回っていました。

いろいろ体験できる作品も多いのですが、
中でも行列の出来ていた作品がありました。(写真)
エルエンスト・ネトの《フィトフューマノイド》。
館内で配付しているこどもポケットガイドには
「すっぽりソファー?」とキャッチコピーがついています。

包み込まれて体感する彫刻作品。

非常に人気の高い作品です。
すっぽり包まれるととても気持ちが良いのです。
みんなの表情も実に和やかになります。

何度も来館しているせいか、
作品との向き合い方も積極的に感じました。
なにより、みんな楽しんでいる様子がひしひしと伝わってきて
継続した活動の成果が現れているのかなと嬉しく思います。(G)

2007年12月07日

美術館のご近所さん

かずや.JPG

美術館のごく近くにある、
江東区立数矢小学校の皆さんが常設展示の見学に来てくれました。

まず初めに講堂で映像を見ながら展示のポイントをチェック。
「様々な大きさの丸が集まった絵のなかに数字が見える作品」
「中に入るとなにかがたくさん見えてくる作品」
「まるで本物のお客さんのようにリアルな人物像」
「一見屏風絵のようなのに裏を見るとふすまで出来た絵」
「旅の写真のなかのどこかにお地蔵様が写った作品」
「名画かと思ったら、果物の中に人の顔がある作品」
など、見所がもりだくさん。

そのあとで展示室に移動し実際の作品を見て回りました。
「シロナガスクジラのように巨大な壁画」
と紹介した岡本太郎の《明日の神話》では、
「裏から見るとばらばらになっていたものをつないだ跡が見えるよ」
と教えると、みんな興味深そうにじっくりと裏を観察していました。
ここにある巨大なものがばらばらになっていたってこと、
確かに不思議ですよね。

なんといっても近所の美術館ですから、
ぜひこれからも放課後などに気軽に美術館に足を運んでくださいね!
(武)

2007年12月06日

どんなおはなし? 中川小学校

なかがわ.JPG

給食のあと、バスに乗って美術館に来てくれたのは、
墨田区立中川小学校の3年生。
実は今日の見学は墨田区の図工の先生方の研究授業にもなっていて、
子ども達は大勢の大人たちが見守るなか、
緊張しつつも夢中になって現代美術を楽しんでくれました。

はじめに2チームに分かれて展示室で作品を鑑賞。
ローゼンクイストの《バンディーニのために》では、
画面のあちこちにちりばめられた、
バンディーニにまつわる物語を読み取りました。

そのあとは、
子ども達が学校で描いた物語の絵を鑑賞し合いました。
「ハートの雲が空に浮かんでいるのを見た犬が、
またハートの雲を見たいなぁと思っている」
など、さまざまなお話を絵にしてくれていました。

そして最後は、
《明日の神話》を鑑賞。
さまざまなモチーフの描かれた大きな作品を見て、
どんなお話が描かれているのかを考えました。
「真ん中にいる悪魔が町を襲っている」という子がいると思うと、
「真ん中のガイコツは楽しそうに踊っている。
踊りを踊って悪いことを吸い取っている」
という子もいて、見方はじつにさまざま。
「ホテルのロビーに飾られるはずだったんだったら、
ガイコツがお客さんを守ってくれているのかも」
と言った子もいました。

子ども達の無限の想像力には、脱帽です。
(武)

小さな探検

葛飾ブログ.JPG
今日午前中は、葛飾区立葛飾小学校5年生の皆さんが
企画展を見にやってきました。

お天気も良く、お昼はお隣の木場公園で食べるのだとか。
ちょっとした遠足気分でしょうか。

この時期企画展には、たくさんの学校団体が、
鑑賞学習にやってきます。

学校によって展示室を回る形体もさまざま。
この日は、4チームわかれ、4名の学芸員が
それぞれのチームに付いて一緒にまわりました。

今回の展覧会では、キラキラしていたり、暗かったり、
音が出ていたり、超巨大な箱が浮いていたり、
中に入ったり、登ったり、降りたりする作品が多く、
なんだか探検隊になった気分です。

自由鑑賞の時も、
「今度はあっちに行ってみよう!」
「もう一回挑戦!」
と元気に見て回っていた姿が印象的でした。

アクティブに体感できる作品が多いのも
今回の展覧会の魅力の一つです。

そんなことを説明しなくてもすでに子ども達は、
自ら楽しみ方を発見してくれたようです。(G)


2007年12月04日

一番人気は・・・。

1ブログ.JPG
今日は、板橋区立志村第四小学校6年生の皆さんがやってきました。
事前に学校で配布されていた美術館見学のしおりには、
「自分がいる未来空間にあったらいいなと思う椅子は?」の設問がありました。
みんなどんな未来の椅子を考えてくれたのでしょう?

「空とぶ椅子」
「水をあげないと枯れる椅子」
「宿題をやってくれる椅子」
「消せる椅子」

などなど。

実は、現在開催中の企画展「SPACE FOR YOUR FUTURE展には、
すわると色がかわる椅子が展示されているのです。(写真)

みんなの考えてくれた椅子も作品になると面白そうです。

展示室では、一番のお気に入りの作品を探しながらめぐりました。
一番人気は服のように着ると体がすっぽりと埋まってしまう
やわらかいソファーのようなエルネスト・ネトの彫刻作品。

はじめ、着てみると重たい、重たいといっていましたが、
そのままゴロンと床に寝転ぶと、
「やわらかくて気持ちいい」とニッコリ!

みんなそれぞれにお気に入りの作品が見つかったようです。

「お気に入りを探す」という見方も鑑賞のひとつ。
今度は、お家の方やお友だちと美術館に来て、
「どれが好き?」なんてお話ししながら回ってみてくださいね。(G)

2007年12月01日

全身で楽しんでみました~日野市立三沢中学校

三沢中.JPG

今日は週末ですが、日野市立三沢中学校の美術部のみなさんが
「SPACE FOR YOUR FUTURE展」を見に来てくれました。
先生によれば、年間数回こうした美術館見学に
出かけているとのこと。
話題のムンク展にも行ったそうです。

現代美術はほぼ初体験のみなさん。
特に見るだけでなく体験型の作品には
新鮮な驚きがあったようです。
この写真のネトの作品には、「ずっと埋もっていたい」と
発泡スチロールのビーズの感触にうっとり。

そして一番人気はマングース・スタジオの《fuwapica》(ふわぴか)。
一見、ただの白い椅子ですが、
人が座った時の空気圧を感知して、
それを色に変換し、鮮やかに発光します。

ピンク、濃い緑、黄緑、黄色、赤・・・。

同じ人でも軽く座った時と、全体重をかけた時では、
色も異なる七変化。

最初は静かだったみなさんも
色の変化や美しさに魅了されたのか、
積極的に働きかけています。
こうしたインタラクティブな作品は、
来館者の緊張感をほぐしたり、親近感を高めたり・・・
鑑賞力トレーニングのウォーミングアップに最適ですね。

みなさんと一緒に楽しんでいるうちに、
瞬く間に1時間半が過ぎていきました。
長いツアーおつかれさまでした!
(C.M.)

2007年11月29日

びっくり! どっきり!

桃一ブログ用.JPG
今日は、はるばる杉並区からバスで1時間近くもかけて
桃井第一小学校約100名のみなさんが、
団体鑑賞にやってきてくれました。

ほとんどが現代美術館は初めて。

講堂で、簡単に美術館についてレクチャーをしたあと、
常設展示室に移動し、初めに岡本太郎《明日の神話》を鑑賞しました。

まずはその大きさにみんな“びっくり!”。
「わー!すごい」という感嘆の声がもれました。
しばらく自由に見てもらった後、発見したとこや
感じたことをインタビュー。
「怖い」」「何かうったえてる」「戦争の絵」「楽しい」。
作品から受ける印象も様々です。

太郎をみたあとは、自由時間にして、他の作品もみてもらいました。
なかでも、トランクにはいった小さな人形の顔にプロジェクターで
女性の顔の映像が投影され、時折わめいたり、ぶつぶつ何を
言っているトニー・アウスラーの《1、2、3》を見ていた男の子が、
驚いて転んでしまいました。
聞けば、しゃべらないと思っていた映像がしゃべったのでびっくりしたそうです。

他に、グループ七彩の《仲間》に遭遇し、
本物そっくりな3対のマネキンにみんな“どっきり!”。

持参していたみんなのノートにはびっしりと感想が書きこまれ、
あっというまに2ページ、3ページと埋められていきました。

初めての現代美術との遭遇でしたが、
子ども達は、たくさんの驚きや感動を得たようです。

帰りのバスの中から元気に手を振ってくれた
みんなの笑顔が忘れられません。
また、来てくださいね。(G)


2007年11月15日

初めての現代美術 赤羽小学校の3年生

赤羽小1115ブログ.JPG

「SPACE FOR YOUR FUTURE」展のミュージアムスクールがはじまり、
見学に来てくれたのは、おなじみ赤羽小学校。
今日は3年生が初めての現代美術鑑賞です。
最初にクラスごとに分かれて、学芸員と一緒に見学です。

SANAAの《フラワーハウス》では、
「この家では、丸見えだから着替えたりできないよ」
と、初めは驚いていたみんなでしたが、
「家つきの庭」のイメージを話すと、
どんどんこの家に魅了されてきた様子。
部屋を仕切るドアが無いということにも、
自然と気づきました。
そのあとで「この家に住んでみたい人」と聞くと
みんなが手を挙げるほどの人気でした。

また、エルネスト・ネトの作品では、
「これ、なんだと思う?」とたずねると、
すかさず「かお!」「ぞう!」という声が。
たしかに、顔みたいですし、
鼻が長くて、本当に象みたいなんですよね。
「実はこの作品、着れるんですよ」というと、
ちょっと不思議そうな表情。
そしてひとりの子に、代表して実際に体験してもらいました。
背負ってみると「重い、動きにくい」というコメントでしたが
そのまま腰を下ろして、上に座ってみると・・・
「きもちい~い♪」

驚きや気持ちよさと一緒に
現代美術の楽しさを体験してくれました。

4年生になったときにまた会いたいですね!
(武)


2007年11月14日

放課後にも遊びにきてね 北砂小学校

北砂ブログ.JPG

今日常設展を見に来てくれたのは、同じ江東区にある北砂小学校。
美術館まで学校から30分ほどかけて歩いて来てくれたとのこと!
そんな歩き疲れも見せず、
興味深々で現代美術を見てくれました。

「これから鯨と同じぐらいの大きさの作品を見ます」
と予告してから、《明日の神話》の部屋に入ると、
「すごい!」「でっかい!」と驚きの声が。
さらに太陽の塔と同じ頃に描かれたことを知り、
またもや「すごい!」との声。
1分間で作品の隅々まで観察したあとで、
作品に出てくるキャラクターを探すクイズ。
船の形をした生き物が何かを引っ張っていることを教えると、
「あ、魚だ!」「じゃあ、あそこは水なんだ」と
自発的に画面の一番下が水面であることを発見。
さらにテーマが原爆でありながら
画面に様々な場面が描かれていることや、
「明日」という未来があらわされたタイトルであること、
ガイコツにこめられた再生の意味などを感じてくれたようです。
中央のガイコツは神様なのだそう。

見学の終わりに子ども達から質問を受けました。
「こどもは入場料はいくらですか」
「何時までやっていますか」
という質問。
放課後にまた美術館に作品を見に来たいのだそうで、
そのためのリサーチだったのです!

ぜひ、自転車に乗って遊びに来てくださいね。
いつでも待ってます♪
(武)


2007年11月13日

将来は美大生!?

ぶろぐ5.JPG
今日のミュージアムスクール3校目は、
大妻中学高等学校の高校2年生のみなさんです。
半数以上が将来は美大をめざしているとか。

2つのグループに分かれて
学芸員がついて一緒にまわります。
全ての作品を解説しながらまわるのは
とても時間がたりません。
なので、いくつか作品を選んでまわりました。

今回は、体験できる作品も多く、
積極的にやってもらいました。
なかでも、MONGOOSE STUDIOの
座ると色が変わる椅子の作品では、
クラスメイトが座った瞬間に赤や青など
カラフルに色が変わる様子を見て、
友だちが「その色はあんたの頭の中の色だ!」とポツリ。

一方、女優の沢尻エリカさんが百変化をする
タナカノリユキさんの写真作品では、
こちらから「引率の先生が好きな写真はどれ?」と尋ね、
先生にも自分の好きな写真を選んでもらいました。
そして、答えあわせをするとなんと一発で当てられてしまいました。

将来は美大に進みたいと考えている生徒が多かったせいか、
非常に積極的に作品と対峙している姿がありました。
また、とても自由に楽しむ術を身につけているなとも感じました。

この自由に鑑賞する気持ちを失わずに、
みなさん美大を目指してかんばって欲しいと思います。(G)


小さな教材の威力~三輪田学園高等学校

今日、2校目は私立三輪田学園高等学校の
1年生のみなさんでした。

エントランスでの15分間のミニトークでしたので、
展覧会のテーマをお話しして、
簡単にそこに展示してあるnendoの作品を説明しました。

その説明の際に、
私が使ったのは“小さな教材”。
じつは先日、nendoスタッフの方からいただいた
nendoデザインの消しゴムでした。

chu-keshiと名づけられた消しゴムは、
消す前から角が取れていて、
「使い込んだ」感じが最初から漂っています。

こうした小さな教材はトークのヒミツ兵器。
作家の協力により、作品のパーツをいただいたり、
作家の顔写真を使ったり。

それを見せて、
時には手にとって感触を確かめてもらいながら、
作品を一緒に鑑賞し、トークを進めます。

三輪田学園の皆さん。
楽しんでいただけたでしょうか?
(C.M.)

初めての小学生!?~西巣鴨小学校

西巣鴨小学校071113.JPG

10月27日から秋の企画展「SPACE FOR YOUR FUTURE」が始まりました。
今日は学校団体の鑑賞教室の初日、ミュージアム・スクールの開校日です。
(11月13日~12月27日の期間、毎週火、木曜日に実施)

お陰様で朝から3校の予約が入っていて、
そのトップバッターは、
豊島区立西巣鴨小学校のみなさんでした。

この晴天の中、駅から一生懸命に歩いてきたのか、
着くなり「暑かった~!」と言いつつ、水筒をごくごく。
先生から元気のよい子どもたちだとうかがっていた通り、
展示室でも素直な反応をどしどし返してくれました。

金魚の写真で一杯になった蜷川実花の部屋では、
「リトルマーメイドになった気分」
タナカノリユキの写真の前では、
「エリカちゃんばっかり」とモデルが全て同一人物であることを
鋭く見抜き、
石上純也の巨大風船の表面のアルミ見て、
「これは100円ショップでは売ってない材料だね」。

初日のトークに私も少し緊張気味でしたが、
予想を超えるリアクションに、
自分では気づかない視点が見えた気がして
とても楽しくなりました。
これこそ誰かと一緒に鑑賞する醍醐味!

さて皆さんどの作品が一番気に入ったでしょうか。
(C.M.)

2007年11月01日

いい美術館とは?

デンキ大.JPG

今日は東京電機大学の情報環境学部の学生さんが来館。
みなさんは人間環境デザインコースの方々で、
「美術館の設計」という課題があるのだそうです。

そんなわけで、本日はバックヤードをご案内しました。
まずは普段のギャラリートークのように常設展示室へ。
実は展示室の一ヶ所に作品を搬入出するための、
バックヤードとつながった可動壁があるのです。
普段作品を見ているときには気づかないのですが、
よく見ると壁にアーチ型の隙間が。
その横にあるくぐり戸から裏側へまわると、
作品運搬用の大きなエレベーター。
そして、収蔵庫をはじめ、企画展準備のための部屋や、荷捌きなどを巡りました。
作品を輸送するトラックヤードのスロープの角度ひとつとっても、
さまざまな配慮があり、
随所に美術館だからこそ必要な設計が満載であることを実感しつつ、
最後まで真剣に見学していました。

最後に「いい美術館を設計してくださいね」と言うと、
学生さんの中から、
本当にいい美術館とは何なのかを問うような意見が。
今現場を見てきたからこそ、その問いが深まったようでした。
(武)


2007年10月26日

学校で習ったよ

yokokawa.JPG

展示替え直後の常設展に見学に来てくれたのは、
横川小学校のみなさん。

前回に引き続き展示中の作品、
スウ・ドーホー、岡本太郎の《明日の神話》につづき、
今回より久々に展示室に登場の柳幸典作品をみんなで鑑賞。
「どんな形をしているのか見てみよう」
と周りを一周してもらったところ、
「前方後円墳!」という言葉が聞こえてきました。
「社会の授業で習った」そうで、みんな知っていました。
さすが6年生!

この作品は2~3人ずつ中に入って楽しむもの。
まず1人が代表でなかに入って、
中の様子をみんなに伝えてもらうことにしました。
すると「あっ!お金!・・・お金がいっぱい~!」というコメント。
外で待っていた人から
「自分の欲望を言ってるの?」という言葉がありましたが、
実はこの作品は誰が見てもお金がいっぱい見えるのです。
しかも無限に。

自由見学の時間にみんなも中に入り、
お金がいっぱい(?)の世界を堪能したのでした。
(武)

2007年09月27日

太郎で授業!

一之江ブログ用.JPG

美術館鑑賞の一環で来館する学校も多いのですが、
この日訪れてくれた、江戸川区一之江小学校4年生81人は、
岡本太郎《明日の神話》で授業をしてくれました。

美術館に来る前に、作品の大きさを予想したり、
描かれた画面の一部を白く抜き、
何が描かれているか想像し描く事前授業を
おこなってきたそうです。

実際に本物の《明日の神話》と対面し、
まずはその大きさに圧倒されていました。
みんなが予想していたよりも、
はるかに大きなサイズでした。

そして、じっくりと作品を鑑賞した後は、
図工担当の先生によるギャラリートークです。
みんなが想像で描いた絵と実際の作品とを見比べながら、
何が描かれているかをじっくりと注目したり、
作品の印象を互いに述べ合いました。

本物を見ながら授業ができるのも、
このミュージアムスクールの醍醐味です。
美術館ならではの鑑賞授業。
今後もどんな授業が誕生するか楽しみです。(G)

2007年09月26日

最近の修学旅行----広島大学附属高等学校

hiroshima.JPG

今日は広島からはるばる高校生が
3人見学に来てくれました。

彼女たちは修学旅行中。
聞くところによると、
当館以外にもディズニーランドや横浜など様々な場所に行くようですが、
美術館訪問は、その中でも特殊な意味を持っているようでした。

「訪問研修」・・・学校から送られてきた依頼状にはそう書かれています。
生徒がそれぞれ興味のある場所を訪ね、
各自が将来の職業について考えるという
キャリア開発の研修なのです。
中には国会議事堂に行く生徒もいるようです。

私の時代は学校が決めたルートをなぞる、
ほぼ先生お任せの京都旅行でしたが、
今はそれぞれが行きたい場所を選択できるなんて
うらやましいです。

それも現場の人と会って交流を図れるなんて、
ある意味とても贅沢な旅行だと思いました。
(手配を行う先生たちの苦労もしのばれます。)

自分たちが選んだ美術館だけあって、
彼女たちは一つ一つの作品との出会いがとても嬉しそうです。

白髪一雄の絵の前では、
「こんなに大量の絵の具。
乾かすのにすごく長い時間がかかりそう。」
スゥ・ドーホーのインスタレーションを見て、
「全体の構想は男の人が考えたかもしれないけれど、
細かな仕上げは女の人も手伝っていると思う。」など鋭い観察眼。
ユニークな反応に一緒に見る私も存分に
楽しませてもらいました。

*写真は美術館のバックヤードをご案内している
 ところです。(C.M.)

2007年09月21日

現代美術館のすみずみまで

wakasugishougakkou.JPG

この日、美術館を訪れたのは若杉小学校の5年生。
午前中に「男鹿和雄展」について
ジブリ美術館のスタッフから解説を受けて見学し
お弁当を食べたあとで
常設展示を見学です。

じつは彼らは
去年「アーティストの1日学校訪問」で
荒木珠奈さんが授業をおこなったクラス。
美術館は初めてでも
現代美術は初めてではないのです。
それもあって
どの作品を見ても活発な意見が飛び交います。

スゥ・ドーホーの作品では
じっくり鑑賞し、布を触ってみたあとで
「スゥさんは男性なのか、女性なのか」という話題になりました。
布を縫うという作業や、スゥさんという名前からなのか、
女性だと思っている人は大人の中にもよくいます。
子ども達にスゥさんの写真を見せると
なかなか体格のよい男性なので
意外だと思った人も多いようでした。

子ども達は常設展見学後、
磯辺行久展も見て帰りました。
現代美術漬けの一日だったことでしょう。
12月には学校の展覧会もあるとか。
今日見たことが子ども達の制作のヒントになるといいですね!
(武)

2007年09月19日

悩める高校生!?

ぶろぐ.JPG
高校3年生といえば、進学はどうしよう?将来何になろう?
などなど、人生の岐路にたたされるときです。
そんな、“悩める”学習院女子高等科3年生
「美学・美術史」選択のみなさんが授業の一環として
当館を活用してくださいました。

授業課題は文化祭で「自分が学芸員になったと仮定し、
空想美術館の企画展を実施する」というもの。
結構本格的な課題です。

実際に現場で働く我々学芸員の仕事内容を知りたいということで、
企画展担当の学芸員と教育普及担当の学芸員が対応し、
展覧会の組み立て方やバックヤードツアー、
そして教育普及の仕事などを講義しました。

みなさん真剣に我々の話に耳を傾け、ノートをとっていました。
また、初めての美術館のバックヤードに少々興奮気味でした。

実際の“現場”を垣間見てもらったことで、彼女達の進路決定に
より具体的な指針を与えることができたのではないでしょうか。

講義終了後に、「私も教育普及の仕事がしたいです」と
声をかけられ、ちょっとうれしくなりました。

みなさん、素敵な文化祭となるようがんばってください!(G)

2007年09月14日

キラキラした目の輝き!

業平小.JPG
ここのところ雨や曇り空が続いていましたが、今日は久々に晴れ。
元気いっぱいの墨田区立業平小学校3年生のみなさんが来館してくれました。
半数近くは一度は美術館に来たことがあるそうです。
うれしいですねぇ。

常設展示室に入るや否や目に飛び込んでくるアトリウムのスゥ・ドーホーの作品を見て、
「すごーい!」「きれい!」「ゴージャス!」とおもわず叫ぶ子も。

どの子も眼をキラキラさせながら、展示室の作品と対峙していました。
学校から持参した、感想メモにも一生懸命気になった作品のことを書いたり、
絵を描いたりしていました。

特に岡本太郎《明日の神話》では、その大きさに圧倒されたようで、
みんな一斉にメモをとりだしました。

帰りには、野外彫刻作品のアンソニー・カロ《発見の塔》に
みんなで登って楽しみ、美術館を後にしました。

「次はどんな作品だろう?」とドキドキ、ワクワクしながら
展示室をまわっているみなさんの目の輝きは本当に印象的でした。
ぜひ、また遊びに来てくださいね。(G)


2007年09月13日

ワークシートを片手に

第十中学校ブログ.JPG

今日は文京区から第十中学校の一年生が
美術館にやってきました。
中学生というと、青春真っ只中。
人前で意見を言ったり、感情を表すのを恥ずかしがったりする年頃なので、
私たち学芸員も少し気を使います。

ですが、今日の中学生たちは、スゥ・ドーホー、白髪一雄、
岡本太郎、宮島達男の作品を熱心に見つめ、
様々な表情をストレートに表してくれました。
「ああおもしろそうに鑑賞しているな」という気持ちが伝わってきて、
トークをする学芸員としてもとても嬉しいトークでした。
そして引率の先生も、ともに楽しそうに話を聞いてくださっているのも
印象的でした。

トークの後には、40分近くの自由見学時間。
美術の先生が一生懸命に作成したワークシートを片手に
お気に入りの作品を探します。
「印象に残った作品のここが気になったという所を描いてみよう」
というスペースも。
中学生が何を選んだのか、どのようなものが描きだされたのか
結果をうかがうのが楽しみです。(C.M.)

2007年09月12日

岡本太郎探検隊?!

中和小4.JPG

今日、かなりの雨が降るなかを見学に来てくれたのは
墨田区立中和小学校の4年生。

《明日の神話》の展示室に入ったところで
はじめに図工担当の渡邊先生から
「今日、みんなは岡本太郎探検隊です。
この作品のことをいろいろと調査して見つけてください!」
というお話が。

みんなは《明日の神話》に何が描かれているのかはもちろんのこと、
壁画の裏側を観察して、番号が書かれていることを見つけたり、
下図を見て画面の下方の炎は下図に描かれていないことに気づいたり。

その後、みんなで話し合いながら改めて壁画を鑑賞。
「いろんな生き物が逃げている」
「生き物達は何かに襲われているみたいだ」
「いや、生き物が襲いかかっているのかも」
「悪い空気が全体的に漂ってる」
「戦争?」
「真ん中のガイコツが悪のかたまりなんだ」
「ガイコツは人みたいだけど、人間じゃなさそう」
「ガイコツはムシみたいにも見える」
「ガイコツはいろんなものの骨の集まった姿かもしれない」
「そういえば両端から白いものが真ん中に吸い寄せられているみたいだ」
「でも、右端から左端に物語が進んでいるようにもみえるよ」
「いや、左端が始まりかもしれない」
「左の平和な世界が始まりで、悪い妖怪達がやってきて戦いがおきた。
でも最後に右端のところで悪いやつらは逃げていってるのかも」
などなど、じつに様々な見方を教えてもらえました。

みんなは、次回の図工の時間に
この《明日の神話》をもとに授業をするのだそうです。
感性豊かなこどもたち。
どんな制作になるのかとても気になります。
(武)

2007年09月11日

雨ニモマケズ

赤羽ブログ用.JPG

今日は港区立赤羽小学校の4年生が来てくれました!
今日は朝からどんよりとした曇り空でしたが、
子ども達が大江戸線から美術館に向かう道中で雨が降り出し、
雨にぬれてしまった子もいました。

美術館に到着後、まずは講堂で映像をみました。
映像の途中で
スゥ・ドーホーの布の質感や
白髪一雄の制作方法について質問をしてみると
みんな手を挙げて積極的に答えてくれました。

じつは
彼らはこの美術館に学校のみんなで来るのは
今日が初めてではないのです。
去年みんなが3年生のときにも
カルティエ展を見に来てくれていました。
「ビーズの庭」「大きな女の人」、そして
「途切れ途切れに流れるボクシングの映像」など、
そのときに見たもののことも、みんなすごく良く覚えていました!

講堂で映像を見た後は
実物に出会いに展示室へ。
さっき映像で見た作品のヒントをもとに、
それぞれの作品をじっくり見てくれました。
今日見た「水の中に浮かぶ門」や
「巨大なガイコツの絵」や
「本物そっくりに描かれた水滴の絵」のことも
ずっと覚えていてくれるかな?

去年の様子はこちら
http://www.mot-art-museum.jp/blog/edu/2006/06/post_8.html

(武)


2007年08月22日

夏休みの先生たち

豊島区.JPG

夏休みのあいだでも、
学校の先生方は毎日さまざまな場所へ研修に出かけています。
夏休み真っ最中の8月21日。
しかも一日の中で一番暑い昼下がり。
豊島区の小学校の図工担当の先生方が、
美術鑑賞の研修にいらっしゃいました。

常設展示室でいくつかの作品を一緒に鑑賞しながら、
子ども達が見学に来たときに使っている
様々なアイテムや参考写真を見たり、作品を体験していただいたりしました。

アトリウムにある藤本由紀夫の《Ears with Chair》では、
先生方が1人ずつイスに座ってどんな音が聞こえるのかを体験しました。
子ども達からはよく「輪ゴムをビヨビヨしたときの音」とか、
「飛行機の音」などといわれていますが、
先生方にはどう聞こえたでしょうか?

学校から引率で来館したときは、
この作品で音を聞くことだけでなく
スゥ・ドーホーの布のサンプルを触ったりするのも
子ども達が体験するだけで時間がなくなってしまい、
先生方は意外と体験できないままに帰る時間になることが多いのです。
夏休みこそ、
涼しい美術館で、ゆっくりと体験していくチャンスなのかもしれません。
(武)


2007年07月24日

未来のアーティストたち

今日は横浜市にある
橘学苑高等学校デザイン美術コースのみなさんが見学に来てくれました。
普段から自分が制作することでアートとは近い位置にいながらも、
なかなかアーティストの作品を見る機会が少ないという皆さん。
リキテンスタイン作品で正方形の画面の構成をじっくり考えたり、
スゥ・ドーホー作品の布を触って質感を確かめたり、
実感を持って鑑賞してくれました。

《明日の神話》では、
ホテルのロビーに飾られるはずだったと話すと、
「ロビーにこれがあったら怖い」との声。
そこから、なぜ明るいはずのホテルのロビーに飾るために
あえてこの作品を描いたのか、
画面の左側の明るい雰囲気のイメージや、
「明日の神話」というタイトルなどから、
ちょっと考えてくれたようでした。
また、「岡本太郎は一体いくらでこの仕事を受けたのか」
という質問も飛び出しました。
こうした、作品が飾られる場所のイメージのことや
制作の契約金額について思いをめぐらしながら鑑賞するのは、
やはりみんなが作品を制作する側の人、
つまり未来のアーティストだからなのでしょう。

これからも、たくさんの美術作品を見て、
感性を磨いていってくださいね。
(武)

2007年07月05日

どんな材料でできてる?

IMG_9315.JPG

学年ごとに3日間連続で見学に来てくれた、
港区立御田小学校。
ほんの3ヶ月前に小学生になったばかりの1年生をはじめ、
2年生、3年生が日替わりでやってきました。
初めて美術館に来たという子ばかりで、
目にしたものすべてに盛り上がります。

アトリウムのスゥ・ドーホーの作品でも、
じっくり観察し、
石を積んでできている様子が、
刺繍によって表されているということに気づいてくれました。
また、作品に使われている布はどのぐらいやわらかいのかを、
自分の洋服や学校の帽子を触りながら考えました。
そのあとで実際の作品に使用されている布のサンプルを
みんなに触ってもらうと、
「もっと硬いと思った」という子もいれば、
「思ったよりやわらかい」という子もいて、
見ているときに感じる布のやわらかさはそれぞれ違っていたようです。

その後も《明日の神話》で生き物探しをしたり、
最後まで現代美術を満喫してくれました。
(武)

2007年06月29日

なににみえる?

山本直彰 押上小.JPG

今日は、墨田区立押上小学校の4年生が見学に来てくれました!
きょうは私たち学芸スタッフが作品を解説する、というよりも、
「この作品はこう見える」ということを
子ども達に話してもらうのがメインでした。

山本直彰の《イカロス20013》の前に座ったとたん、
まず「人面魚!」という声や「大きな口をあけた鳥がいる」という声が。
そういわれると確かにそう見えてきました。
クラスの子どもたちほとんど全員が手をあげて、
見えるものを教えてくれます。
そして「小さな鳥が逃げようとしている」、
「青い眼のオバケがいる」、「雨が降っている」、
などなど、いろいろ思いつきはじめました。
さらに続いて、
中央左の黒い部分とその下の白いラインのあたりを見るだけでも、
「新幹線が白いオバケに驚かされている」とか
「飛行機が墜落しているみたい」とか
「船がさかさまになっている」
など、様々な見方があって、いくら見ていても尽きません。
何も作品の情報は伝えていないのですが、
見ているだけでなんとなくテーマに近づいていくのがスゴイ!

最後に3クラスで《明日の神話》の中から、
気になる生き物を探し名前をつけました。
図工の平田先生が、何人かの子ども達に発表させると、
「シリメダマ」「魔界」「ちびっこモンスター」などなど、
これまた独創的な楽しい名前がいっぱい!
本当に想像力豊かで、のびのびとした押上小の子どもたち。
この感性をずっと失わずに持ち続けて欲しい!と思います。
(武)

2007年06月20日

お気に入りをスケッチ、スケッチ!

根岸小ブログ用.JPG
とっても暑かったこの日、台東区立根岸小学校
6年生102名のみなさんが美術館に来てくれました。
まずは、講堂に集合して美術館常識クイズに挑戦!
「美術館が出来たのは何年?」「美術館のお休みは何曜日?」
「常設展示室を見るための小学生の料金は?」などなど、
悩みながらも全問正解の子が何人もいました。
でも、みごと全問不正解の子もちらほら。。。
今展示されている作品の見所をスライドで簡単に紹介してから、
いざ展示室へ出発。
めいめいにお気に入りの作品が見つかると、
一生懸命にスケッチを始めました。
人気の作品は、スゥ・ドーホーの《リフレクション》と
岡本太郎の《明日の神話》。
スゥ・ドーホーは「迫力がある!」と1階から見上げたり、
3階から眺めたりといろいろな角度からスケッチをしていました。
岡本太郎は「骸骨が印象的」といってスケッチに臨むのですが、
なんせ巨大な作品。全部はとても紙には収まりません。
みんな悪戦苦闘していました。
でも、一人ひとりお気に入りが見つかり、
スケッチもすんで満足げな表情が印象的でした。
最後は、アンソニー・カロの野外彫刻作品《発見の塔》に
一人ずつ登り、美術館を後にしました。
帰り際、「楽しかったよ!」といって握手を求められた時は
うれしかったですが、ちょっと照れました。
みなさんまた来てくださいね。
                                (G)


2007年06月02日

こんな近くで見る太郎

太郎(ブログ).JPG

6月2日の土曜日の午前中。武蔵野東中学校の生徒さんが、
MOTコレクションを見にきてくれました。
その多くは現代美術館の初体験者。
最初はとまどっていたのでしょうか?
静かに鑑賞していた生徒さんでしたが、
岡本太郎の《明日の神話》の部屋に入ると「お、大きい!」と驚きの声があがりました。

縦5.5メートル、横30メートルのこの巨大な作品。
その中に「いろんな生き物がいる!」のです。
それに気づいて一つ一つ発見するのも楽しそう。

そしてぐっと近づいて見ると「思ったよりたくさんの色が使われているよ!」
・・・・とは引率の新堂先生。
そう。遠くから見ると一つに見えた色も、
近くで見るといろいろな色が使われていて、
何度か筆を重ねた跡もよく見えます。

間近でじっと画面を見つめていた生徒さんたち。
太郎の息づかいは耳に届いたでしょうか?(C.M.)

2007年05月31日

現代美術に興味津々!

ぶろぐ1.JPG
この日、木場公園に遠足に来ていた江戸川区立清新第二小学校の
5、6年生の皆さんが、美術館に見学に来てくれました。
ほとんどの子ども達が現代美術館は初体験。展示室に入るやいなや、
初めて眼にする現代美術の世界に興味津々。ほんものそっくりな水滴が
描かれた作品に驚き、大竹伸朗の「ゴミ男」の中にゴミ男らしき姿を発見
しては「みつけたよ!」と得意げな笑顔になっていました。
その他、白髪一雄の足で描かれた作品の絵具の盛り上がりを見て、
「近くでみるとぐちゃぐちゃだけど、離れてみると迫力がある!」と
自分なりの鑑賞の仕方を見つけたようでした。
引率した図工の先生も子ども達の反応ぶりにちょっと驚いていましたが、
満足げな様子でした。
普段はなかなか接することのない現代美術。子ども達は、自由な感性で
作品と対峙する達人だとあらためて実感した一日でした。
(G)

2007年05月30日

はじめての美術館

太陽の塔フィギュア.jpg

この日見学に来てくれたのは、上小岩小学校の6年生のみなさん。
「現代美術館ははじめて」という子どもたちがほとんどでしたが、
スゥ・ドーホー作品の布の意外なハリの強さに驚き、
大竹伸朗のスクラップブックの重量の重さに驚き、、、、
と、驚きの連続で現代美術を楽しんでくれました。
今回の常設展示室の目玉である岡本太郎の《明日の神話》では、
たくさんのさまざまな顔が描かれていることを発見してくれました。
また、「大きい」「少しこわい」「もやもやしてる」といった意見のほかに、
「まんなかから右側は暗い色でこわい感じだけれど、
左側は明るい色で希望のある感じがする」という、
じっくりと作品を鑑賞したことをうかがわせるようなコメントがありました。
子どもたちが岡本太郎について理解しやすくするための小道具として、
スタッフは太陽の塔のフィギュアを用意。
それを子ども達に見せたところ、
「あっ!それ、アニメで見たよ!」との声。
えっ!?アニメに出てくるの!?
我らの方が岡本太郎について知らなかった情報を
子ども達に教えてもらってしまいました。
(武)

2007年02月22日

木彫のことは先生に聞いてみて! 横川小学校

横川小.jpg

業平橋から路線バスに分乗して、遊びに来てくれたのは、
横川小学校の6年生の皆さん。
3チームに分かれて舟越桂や土屋公雄などの作品を鑑賞しました。
実は横川小学校の図工の先生は、
ご自身でも木彫作品を作られているそうで、
木彫の制作の際の細かなことや、
木材の特性ゆえの扱い方については、とても詳しいのです。
打合せの時にも先生から楠材のことなど、
いろいろ教えていただきました!
ところが、舟越桂の作品のトークの時に、
「楠のことは先生に聞くといろいろわかるよ。」と言うと、
子どもたちは先生が木彫をやっていることを全く知らなかったようで、
ちょっと驚いた様子。
先生のこれまで知らなかった一面を知った子どもたちは、
先生の素敵さを改めて感じたようでした。
いいですね!
(武)


2006年12月22日

展示作品の空間でアーティストに出会う! 八王子市立宮上小学校

宮上見学.JPG

常設展の荒木珠奈さんの空間も残すところあと数日に迫ったこの日、
南大沢から宮上小学校の皆さんが、わざわざ見学に来てくれました!
実は、この宮上小学校は、
年明けの2月に荒木さんが学校訪問をする予定になっている学校なのです。
そこで、訪問授業を受ける前に、
今度授業をするアーティストが作る作品はどんなものなのかを
見に来てくれたのです。
見学にあわせて、荒木さんも美術館に来館してくれ、
展示空間でその作品を作ったアーティストと出会う、
という貴重な時間が実現しました。
荒木さんが自身の作品を説明した後、
コンセントに子どもたちが家の明かりをともしました。
自由時間になっても、
子どもたちから荒木さんへたくさんの質問があり、
自分たちの学校に来るアーティストへの興味は尽きないのでした。
(武)

2006年11月28日

作品をからだごと楽しむ! 高南小学校

高南小見学.jpg

先日学校訪問でお邪魔した高南小学校のみなさんが、
急きょ、社会科見学の機会を利用して、
荒木珠奈さんの作品を見に来てくださいました!
先日実際に会い、話した荒木さんの作品!ということで、
こどもたちは、とてもじっくり鑑賞してくれました。
頭上に作品が広がっているので、
床に横になってなるべく広い視野でじーっと鑑賞してくれたこどもたちもいました。
そうなのです!
荒木さんの展示室は床に座ったり、寝転がってみると、
自分がまるで星空の中に浮かんでいるかのようにも思えてきて、
本当に気持ちが癒されるのです。
洋服が汚れてしまうから、と大人が躊躇してしまうことも、
こどもたちは作品をより良くより深く鑑賞するために、と、
厭うことなく、体ごと作品にぶつかってくれました!
本当に素敵な高南小のこどもたちです!
(武)

2006年11月21日

毎日アートにふれる月間! 北砂小学校

kitasuna.JPG

今日来てくれたのは、美術館のご近所さん、北砂小学校の5年生。
事前に学校で現代美術館の作品をスライドで見て、
本物の作品に出会う気持ちをあたためてきてくれました。
展示室で実物とご対面したこどもたちは、
河原温の日付絵画を見て、3点の地色が微妙に違っていることや、
絵葉書の作品では「河原さんはこの日は起きるのが遅かったんだね」など、
じっくり見ていろいろなことに気づいてくれました。
1階の《大漁》では、
「スライドだとケンカしているみたいに見えたけど、魚を釣り上げていたのか!」
と、スライドでは見えにくかった部分が実物を見てクリアになったようです。

北砂小学校では、11月は芸術月間ということで、
毎日美術だけでなく演劇や音楽など、さまざまなアートに触れるのだそうです。
うらやましい!
(武)

2006年11月10日

くす玉1号 高南小学校 アーティストの1日学校訪問

高南小 訪問.jpg

毎年恒例、「アーティストの1日学校訪問」がはじまりました!
今年度の訪問アーティストは、常設展示室に作品を展示中の荒木珠奈さん。
メキシコに暮らした経験のある荒木さんといっしょに、
メキシコの伝統的なくす玉「ピニャータ」を作る、という授業です。

今年第1回目の訪問は、
豊島区立高南小学校の6年生。
こどもたちが描いた花畑の風景が廊下の壁面にデザインされた、
明るくあたたかな雰囲気の素敵な学校です。
訪問前の授業で、図工の本間先生と6年生31人は、
ピニャータ用のはりこを作っておいてくれました。
直径50センチぐらいの大きな風船を膨らまし、
そのまわりを小さく切った新聞紙で3重に貼りこんだものです。

訪問当日の授業は、そのはりこのまわりにツノ型のかざりをつける作業。
クラス全員のツノがついた、「みんなのピニャータ」づくり。
折り紙をはりつけたり、飛行機のかたちが描かれていたり、
ひとりひとり自分らしさの光ったツノになりました!

ピニャータは年明けの行事で割ることになるそうです。
ピニャータの中からはどんなものが出てくるのでしょうね。
(武)

2006年10月31日

学校訪問、準備中!

ピニャータ.JPG

毎年恒例、アーティストが学校に行って授業を行う「アーティストの1日学校訪問」。
今年度の第1校目の訪問はいよいよ来週です。
今年の訪問アーティストは荒木珠奈さん。
現在常設展示室の3階でインスタレーションを展示してくださっている作家さんです。
本日、授業で制作予定のピニャータというくすだまを、
学校サイズで試作してみました。
学校サイズ、というのはご家庭サイズよりも格段に大きいということなのですが、
直径75センチの風船を型として利用し、新聞を貼り付けていきました。
ここにとがった角がたくさん飾られるので、
出来上がったときの全長は150センチ超ぐらいでしょうか・・・?
結構場所をとることになりそうな試作品です(笑)
(武)

2006年10月26日

この作品のアーティストに会える?! 小松南小学校

小松南.jpg

数日前の風雨がうそのようにいいお天気の今日、
葛飾区立小松南小学校の5年生が常設展の見学に来てくれました。

常設展示が第3期になってはじめてのミュージアムスクール。
3階の荒木珠奈さんの作品を鑑賞したときには、
ちょっとしたサプライズニュースが!
じつは「アーティストの1日学校訪問」で、
荒木珠奈さんが12月に小松南小学校に行くことになったのです。
事前には知らされていなかったこどもたちは、
驚きながらも、楽しみになった様子。
荒木さんの作品のなかに、
来館者が点けることができるようになっている小屋のパーツがあります。
本当は全員に点けて作品に参加してもらいたかったのですが、
数が足りないので、今日26日にちなんだ出席番号のひとが代表で点灯しました♪

男子も女子もみんな仲良しで、素直で元気なこどもたち。
学校訪問でまたあえるのがとても楽しみです!
(武)


2006年09月09日

香りで癒される? 北原小学校

北原.jpg

ディズニー展の学校のための特別プログラムに参加した北原小学校のみなさん。
午後は常設展示室にも足を伸ばして鑑賞してくれました。
まず3チームに分かれていくつかの作品を鑑賞しました。
モンティエン・ブンマーの《呼吸の家》では、
作品の内側に塗られているハーブの粉の入ったビンで香りを嗅ぎ、
どんなハーブが塗られていて、それはどんな香りでどんな色なのかを確かめました。
「臭い!」「ハチミツのにおいがする!」などさまざまな意見が飛び出し、
コショウ、クミン、グリーンティーなど、ハーブの名前を聞いても、
あまり癒されるという感じではない様子。
そんななか唯一「ジャスミン」は「あ~!」と癒しを感じてくれました。
やはりジャスミンは日本でも入浴剤や芳香剤で使われているからでしょうか?
企画展の後なのに、疲れも見せず、元気に鑑賞してくれました!
(武)

2006年08月10日

展覧会を見た感想のお手紙

感想文.jpg

カルティエ展を見に来てくださったいくつかの学校の先生が、
こどもたちの感想文を送ってくださいました。
こどもたちが作品の絵を描いたり、展覧会を見た感想を書いてくれたり。
どの子もみんないっしょうけんめいに書いてくれています。
楽しそうな感想を見せてもらうと、
我々も元気が出てきます!
2学期もがんばらないと・・・!
(武)

2006年06月30日

カルティエミュージアムスクール トリの巻

2006_0629_101311AA.JPG

カルティエ展も今週末で終了。
そんななかカルティエ展ミュージアムスクールのトリを飾ってくれたのは、
佃島小学校の6年生のみなさんでした。
今日は朝からとても暑く、
清澄白河駅から歩いてくるだけでも、とても大変だったことと思います。
やっと着いた美術館、5チームにわかれて、さっそく展覧会を鑑賞しました。
アトリウムのサラ・ジーの作品では、
羽やペットボトル、綿をはじめ、
食器洗い用のスポンジ、洗濯バサミ、電球、などなど、
とてもじっくり観察して、
さまざまな素材が使われていることを実感してくれました。
先生から渡された、気に入った作品について書くカードには、
みんなひとりひとりが違った作品を、自分の目で選んでいました。
(武)

2006年06月29日

なにをしゃべっているの?

DSCF0031.JPG
 カルティエ美術財団展スクール・プログラム。今回お越しいただいたのは江戸川区立一之江小学校のみなさん。6年生はやっぱり大きいですね。98人も集まると展覧会場前のエントランスはいっぱいになりました。
 男の子の方が多いということで、女の子は2クラスの合同チームになりました。少しおとなしかったのは、そのせいだったのかな。

続きを読む "なにをしゃべっているの?" »

2006年06月21日

自分のカードを持って見学 江戸川小学校

江戸川小学校.JPG

カルティエ展オープン直後に実施された先生のためのレクチャー。
それに参加されたおりに展覧会を気に入ってくださり、
「子供たちに見せたい!」と学校での来館を決断してくださったのは、
江戸川小学校の図工担当・池田先生。
6月20日の蒸し暑い午後2時。
ボブ・マーリィのTシャツを着たおしゃれな池田先生といっしょに、
江戸川小学校の6年生のみなさんが駅からの長い道のりを歩いてきてくれました。
冷水器の水で喉の渇きをひとまず癒し、
早速展示室に出発。
事前に学校でピクニックカードをカットして、
きちんと作った専用ケースに入れて持参したこどもたちは、
メンディーニ、ライザ・ルー、ミュエク、松井えり菜、
アウスラー、オッペンハイム、キンゲレス、コールマンなどなどを鑑賞。
カードの写真では発見できなかったものが
本物の作品を見ると見えてきます。
オッペンハイムの黒と白の人形の作品では、
人形に顔を近づけ、じっくりと観察してくれました。
元気一杯、興味も一杯の、素敵な6年生でした。
(武)

2006年06月20日

東町小学校、カルティエ展と出会うの巻

梅雨の晴れ間の6月20日。
開館とともに、港区立東町小学校の5年生が来てくれました。
彼らは1年生の時から森美術館に見学に出かけたり、
昨年は現代美術作家の内藤礼さんの授業を受け、
さらに内藤さんの作品を見るために銀座のギャラリーに出かけたり、
と、現代美術は相当いろいろと見ている。
カルティエ展でも、素材や手法の多様さや作品のスケールの大きさを
楽しんでくれていました。
松井えり菜さんの作品では、
「大好きなエビチリが食べられるので幸せのあまり気絶しそうになっている」、
ロディ(赤いウマ)が「よだれをたらして、エビチリを横取りしようと狙っている」、
仕掛けられたオルゴールの曲が『どんなときも』なのは、
「どんな時でもエビチリが食べたいから!」
と、じっくり観察した大変するどい意見が続出!
先生から配られたメモ用紙には、どの子も印象に残った作品の絵がぎっしり!
作品からたくさんのメッセージを受け止めてくれたみなさんでした。
(武)


2006年06月17日

押上小学校の試み

平田先生.JPG

6月16日、押上小学校の4年生がやってきてくれました。
こどもたちにとって「絵を見ること」が思い出深い体験となるように、
この日のために図工の平田先生と何度も打合せを重ねました。
平田先生と私たち学芸員がそれぞれ「一枚の絵」について、
こどもたちにあてて手紙を書き、
こどもたちはその手紙からさまざまな想像を膨らませて、
とても素敵な絵を描いてくれていました。
そして、とうとうその「一枚の絵」にみんなが出会う日が来たのです。
こどもたちとその絵を前にして、
こんなふうにも見える、あんなふうにも見えると話し合うのは、
本当に貴重で素敵な時間でした。

またいつか、こんなすてきな鑑賞を、もう一度できたら、、、
平田先生、貴重な機会を作ってくださって、本当に有難うございました!
(武)


2006年06月16日

高輪台小学校 ミュージアムスクール(カルティエ展) その2

ちんさま.JPG

先週、ピカピカの1年生が来てくれた高輪台小学校。
15日には2年生が来てくれました。
今回もチームに分かれて作品を鑑賞。
エントランスホールに展示されている、
メンディーニの《プルーストの安楽椅子》の
点描の模様を見ながら、
「こっち側は海でこっち側は空だよ」と教えてくれました。
う~ん、するどい!
みんなでかがんで椅子の下を覗き、
どんな素材でできているのかもしっかりチェック!
さすが2年生!ですね。
(武)

2006年06月14日

こわいの大好き!

DSCF1063.JPG
今日のお客さまは江東区立東川小学校の6年生55名。美術館のすぐ近くと言うことで、元気に歩いてきていただきました。巨大な目の作品、トニー・アウスラーの《ミラー・メイズ》を見る前に、「こわいの大丈夫?」と聞くと「こわいの大好き!」とさすが6年生、心強い発言。みんなでいくつかの作品をじっくり見た後は、各自で自由見学。先生が作ってくれたワークシートを使って、集合時間までしっかり楽しんでいました。(AS)

2006年06月09日

高輪台小学校 ミュージアムスクール(カルティエ展) その1

高輪台1年.jpg

毎週火曜日と木曜日に実施しているカルティエ展のミュージアムスクール。
6月8日は、港区立高輪台小学校の1年生がバスに乗って来てくれました。
真新しい黄色い帽子を被った子どもたちは、
いくつかのチームに分かれて鑑賞しました。
チームで分かれてみるときは、
クラス単位やクラスの半分ずつ、
あるいは各クラスがすこしずつ混合になったチーム、
などになることが多いのですが、
今回のチーム分けは男の子チームと女の子チーム!!(MOT初です)
サラ・ジーのはしごを使った彫刻に夢中になったチームや、
アウスラーの巨大な目玉の作品に果敢立ち向かうチームなど・・・。
この4月に小学生になったばかりの子どもたちでしたが、
「美術館のおきて」をよく守って、
初めて出会う現代美術を楽しみました。
えらいです!

*「美術館のおきて」詳しくはコドモット4ページを見てみてくださいね!
http://www.mot-art-museum.jp/kyoiku/kodomot/
(武)

2006年06月06日

ミュージアムスクールは続く・・・芳水小学校

サラ・ジー芳水小.jpg
今日、美術館に来てくれたのは品川区立芳水小学校の5年生。JR大崎駅からはるばるここまで電車を乗り継いで来てくれました。
さて、5年生ともなると、小学生とはいえかなり物知りです。
アフリカのアーティスト、キンゲレスの国をズバリ当ててくれた子どももいました。答えは「コンゴ民主共和国!」 
カルティエ展には、世界各国のアーティストが勢ぞろい。フランス、ブラジル、ベルギー、ロシア、オーストラリア、キューバ・・・そしてもちろん日本のアーティストも。ひとときの世界旅行をみなさんも楽しんでみませんか?
(C.M.)

2006年06月02日

赤羽小学校 ミュージアムスクール(カルティエ展)

赤羽ライザルー.JPG

カルティエ展の見学にやってきた小・中・高校に学芸員が解説する、
「カルティエ展ミュージアムスクール」。
6月1日(火)の開館と同時に、白い帽子を被り水筒を持ってやってきたのは、
港区立赤羽小学校の3年生のみなさん。
4チームに分かれて、展示室内で作品を前に話し合いながら鑑賞しました。
ライザ・ルーの作品では、
「ハチがいる!」「チョウチョも!」
「バーベキュー!」「芝刈り機も!」
「フラミンゴ!・・・?」といろいろなものを見つけてくれました。
「作者はどうしてビーズで庭を覆いつくしたのかな?」という学芸員の質問に、
「みんなにすごいって言われたかったから!」
というシンプルかつ核心をつくナイスな意見が。
その後は自由見学。
子どもたちは事前に図工の高木先生からいくつかの作品のヒントを聞いていたので、
お目当ての作品の本物に出会うべく、各自で見てまわりました。

みんな、今度は常設展をみにきてね!

ミュージアムスクールはカルティエ展(火・木限定)と常設展で実施中。
事前予約制です!
(武)

http://www.mot-art-museum.jp/kyoiku/55/