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2012年01月20日

再訪問

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この時期、都内の小学校では、こどもたちが取り組んできた
図工の成果を発表する校内展覧会が行われています。

昨年度「アーティストの一日学校訪問」で、
作家の泉太郎さんとおじゃまさせていただいた、
台東区立忍岡小学校から、校内展覧会で、
泉さんと一緒に制作した映像作品を展示しますと
ご案内をいただきました。

そこで、さっそく泉さんと行ってきました。
再訪問です!(写真)

広い体育館に、所狭しと並べられたこどもたちの作品の
中にまじって、その作品はありました。

明らかに図工の教科書にはのっていない“映像作品”です。
しかも、その作品の仕組みが体験できるよう、
参加体験型のコーナーも設置されていました。

この作品は、2台のカメラを使って、ビンやコップなど
オブジェの中に自分が入ったり、登ったりしているように見える
映像の合成を応用した作品です。

授業を行った6年生のこどもたち(当時5年生)の、
教室に1年ぶりに突如現れた泉さんを見るや否や、
「あっ!泉さん!!」と興奮気味に声をだし、
「サインちょうだい!!」と駆け寄ろうとして先生に制される場面も。。。

みんな、すっかり背も伸びて、大人っぽくなっていました。
展覧会場では、自分たちが泉さんと一緒に作った作品を
懐かしそうにながめたり、体験コーナーにチャレンジしたり、
やっぱりサインをせがんだりと、しばし、泉さんと交流しました。

こどもたちと再度出会える機会はなかなかないもので、
またこうして展覧会という形で、訪問授業の成果が、
発表されるのは、美術館としても、作家としても
うれしいものです。

いつまでも、泉さんと一緒に楽しんで行った授業を
忘れないでいてくださいね。(G)


2011年12月21日

今年最後の団体鑑賞

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今日は今年最後の団体鑑賞の学校がきてくれました。
江東区立有明小学校5年、6年生のみなさんです。

3チームにわかれて、各チームに教育普及担当の学芸員がついて
コミュニケーションをとりながら一緒にみてまわりました。

はじめにこどもたちの代表から美術館スタッフにむけて
「今日、美術館にくるのを楽しみにしていました。
体全体で美術を楽しみたいと思います!」と挨拶がありました。

現代美術館の作品の中には、作品を前にただみるだけでなく、
音をきいたり、中にはいったり、寝っころがってみたり、
近づいてみたり、離れてみたりと体全体を使った鑑賞ができます。

なので、リクエストにお応えし、体を使って鑑賞できる作品を
メインに見て回りました。

写真は、大岩オスカールの≪お客様≫という作品。
実はこの作品一見するとレトロな街の風景にみえますが、
ちゃんと「お客様」がいるのです。

このことを伝えると、こどもたちは一斉に「えーッ!!」と
驚きの声を上げます。
どこにいるかというと、作品から離れてみると気が付きます。
みんなはサーっと後ろに下がって、「どこ?どこ?」っと
目を皿のようにして見つめます。

そのうちひとりが「あっ、いた!」というと、「ほんとだ、いた!」と
だんだん見つかっていきます。

そうこうするうちに全員が発見してくれます。

そして、実は「ネコ」もいるんだよねと伝えると、
発見する要領を得たこどもたちは、
作品から離れたり近づいたりしながら、次々にネコを発見してくれました。

こちらがひとつのきっかけを与えると、こどもたちは
どんどん自分たちで、作品の世界にはいっていきます。

われわれ教育普及担当の学芸員は、作品とこどもたちのと間を
つなぐ橋渡しをしているにすぎません。

今年もたくさんのこどもたちと作品の間をつなぎました。
それは自由時間の鑑賞の様子や、後日いただくこどもたちからの
感想やお礼のお手紙からうかがい知ることができます。

来年もまた、たくさんの橋渡しをしたいと思います。(G)

2011年12月16日

美術っておもしろい!

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今日は先日に引き続き江東区立平久小学校5年生の
みなさん29名が来てくれました。

美術館に到着して早々、入口にあるヤノベケンジの
《ロッキング・マンモス》に興味津々。

「先生!みてみて!これってエンジンがあるから動くよ!」
「乗ってみたい!」
「でも、どうやって動くんだろう?」
ツアーが始まる前から、既にこどもたちの頭の中には
「?」が登場しています。

ツアーは、2チームに分かれて学芸員と一緒に4~5点の作品を鑑賞。
みなさんいっぱいの「?」を見つけて質問をしてくれました。

自由時間にはピピロッティ・リストの《A Liberty Statue for Tökyö》の中で
(この作品はなんと中に入って楽しめるのです!)、
「恐い~ッ」と隣の子と抱き合う子たちがいる一方で、
その横で「なごむ~」といって寝転がって寛いでいる子も。

また、他の作品の前ではお互いの意見を交わし、
議論をしているこどもたちも。

作品って本当にひとりひとりの感じ方が違うもの。
みなさんの姿から改めてそんなことを実感していると、
帰り際にトトトッと近寄ってきた女の子が
「美術っておもしろい…。」と小さな声で教えてくれました。

きっと今日のツアーの中で、彼女と作品との距離が
ぐっと縮まって作品から何かを感じとって心が動かされる
瞬間があったのだろうなぁと思います。
そんな素敵な瞬間をもっと多くのみんなに体験して
もらいたいと思う一日でした。(F)

2011年12月15日

盛りだくさんな美術館体験

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今日は、足立区立寺地小学校6年生約40人が
貸し切りバスでやってきました。

朝の開館から、お昼を挟んで午後2時までの滞在で、
鑑賞した展覧会は、MOTコレクション、
企画展(「建築、アートがつくりだす新しい環境」)、
野外のブルーム・バーグ・パヴィリオン「蓮沼執太」展、
そしてアンソニー・カロの≪発見の塔≫にのぼって帰りました。

実に盛りだくさん!

みなさん、現代美術館ははじめてとのこと。
はじめのあいさつで、美術館という場所の印象を
きいたところ、絵がある、彫刻があるなど一般的な
印象をおしえてくれましたが、これから見る現代美術館の
作品は、絵や彫刻というふうに判断できないものもたくさんあります。

でも、そこはこどもたち、はじめて出会う現代美術作品にも、
躊躇なく思ったことをどんどんお話ししてくれました。

中には、ある作品のタイトルが「無題」ということを聞いて、
「どんな魚? 鯛?」と聞いてくる微笑ましい場面も・・・。

学校が用意したワークシートには「気になる作品」を6作品
選ぶようになっていましたが、あっというまに埋め尽くされていく
様子を見て、気になる作品がたくさんみつかって、こちらもうれしくなりました。

未知なる作品との出会いは、自分の新たな感性に目覚めるチャンス!
今日来てくれたこどもたちの帰り際の満足げな表情をみて、
そんなことを実感した一日でした。(G)


からだをつかってみる美術

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美術館からほど近い、江東区立平久小学校から、
5年生30人が来てくれました。

まずは、美術館スタッフのおすすめ作品を何点か
見てまわりました。
みなさんは、作品を見るたびに興味を示してくれました。
たくさんの寄り道をしながらののんびり、じっくりとした
鑑賞ツアーとなりました。
(今までで最多寄り道だったかも…?)

音を聴く作品を体験したり(写真)、
作品のまわりをぐるぐるまわって見える色の変化を楽しんで、
好きな角度を発表し合ったりしました。
寝転がって見た作品では、
床のひんやりした感触も同時に感じながら鑑賞ができました。

今回は、からだを目いっぱいつかって
元気に鑑賞を楽しむことができたと思います。

これからも、美術館をからだいっぱいに楽しんでくださいね。
(インターンY.T)

2011年11月30日

名探偵!

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今日は、ぽかぽかしたお天気のもと、
江東区立北砂小学校5年生のみなさんが来てくれました。

美術館まで歩いてこられる小学校ということで、
前に美術館に来たことを覚えていたり、
江東区民まつりの美術館ブースに来たことを話してくれたり。
さすが、美術館が近いだけに、
美術館を身近に感じてくれているようです。

みなさんは鑑賞中も、色々な作品に興味津々な様子。
寄り道しながら美術館スタッフおすすめの作品を見ました。
「遠くから見ると線が浮き上がって見える!」
「作品の素材がわかる証拠を見つけた!」
みなさんはまるで作品のヒミツを明らかにする名探偵のように、
それぞれの作品に注目してくれました。

写真は自由鑑賞時間のときのものですが、
縦横無尽に展示室をまわりながら、
それぞれお気に入りの作品を見つけに行く様子が分かります。

今日は、まだまだ見たい!という中で学校に帰って行きました。
現代美術館はご近所なので、
また、お気に入りの作品に会いに遊びに来てくださいね。

(インターンY.T)

2011年11月29日

芸術の秋を楽しもう!

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今日、団体鑑賞に来てくれたのは、
墨田区の第三吾妻小学校5、6年生170名。
学校遠足を利用しての来館で、お昼はお隣の
木場公園で食べて帰りました。

学校が設定したテーマは、「芸術の秋を楽しもう!」
というもの。

人数も多いので、5年生、6年生を分けて
半分は自由に野外彫刻を鑑賞、半分は常設展を
学芸員と一緒に見て回りました。
時間がくると野外チームと常設チームを入れ替えました。

野外彫刻鑑賞では、自分の好きな作品のスケッチも
行うことになっており、みなさんそれぞれお気に入りを
丁寧に描いていました。

常設展の鑑賞では、グループで自分の感想や気が付いた点などを
述べ合いながら鑑賞したあと、自由鑑賞の時間もわずかでしたが確保し、
写真のように、一人で作品と向き合っているシーンが随所で見られました。

さてさて、「芸術の秋」を堪能できたでしょうか?(G)


2011年11月22日

大きくなあれ

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冬らしくなったピリッとした空気の朝、台東区立金竜小学校
6年生のみなさんが来てくれました。

常設展示室で美術館スタッフと一緒に3つの作品を見て、
その後自由見学、最後にアンソニー・カロの野外彫刻
《発見の塔》に登る、というコースです。

さあ、今日はどんな発見ができるだろう。

写真は大岩オスカールの《戦争と平和》を見ているところ。
常設展示は展示替えをしたばかりなので、生徒たちの発見が
私たち美術館スタッフにとってもすごく新鮮。
「木の枝がタコの足みたい。ちょうど8本あるし」「あ、ここは
ガイコツみたいに見えるよ」「こっちは夜で、こっちは昼かな?」
大岩さんの作品にはだまし絵のような部分や何かに見立てている
部分もありますが、作者が意図した以外にも生徒たちは新しい
イメージを見つけてどんどん想像を膨らませていきます。

大岩さんはある本の中で、「作品は展示されて完成ではなく、
展示したその時から育っていくものだと思う」と言っていました。

生徒たちが楽しそうに作品と接するのを見ていたら、いつもより
作品が生きいきしているような気がしました。作品との出会いを通して、
作品もみんなも少しずつ成長してくれたら嬉しいです。

(インターンR.S)

2011年11月04日

制作中のアーティストと対面!

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秋晴れの下、文京区立第十中学校1年生の皆さんがやってきました。
10月末に展示が新しくなった「MOTコレクション」(常設展示室)の見学です。

今回の「MOTコレクション」3階では「木の時間、石の時間」と題し、
収蔵作品の中から木や土、石にまつわるものをご紹介しています。
そして、展示室最後の部屋では、作家の淺井裕介さんによる「泥絵」の
公開制作も行われています。(※)

淺井さんは今回、土と水だけで絵を描いています。
赤みのある土から黒っぽいもの、黄色がかったもの…
土には様々な色があるのです。
何種類もの土を駆使して、淺井さんが大きな画面に挑んでいます。

写真は、淺井さんの制作現場に生徒の皆さんがやってきたところ。
壁に向かって、見た事もないような大きな絵を黙々と描く淺井さんの姿に、
皆思わず見入ってしまいました。

―今まで、どれぐらい作品を描きましたか?
―描いている時はどんなことを考えますか?

などなど、思い切って淺井さんに直接質問をする人も。
制作の手をひととき休めて、淺井さんは生徒からの質問に一つひとつ、
丁寧に答えてくれました。

アーティストによって、作品が今まさに生み出されている瞬間に
立ち会うという、貴重な体験となりました。(G.I)

※公開制作は11月20日までの予定です。
その後完成した作品は会期末まで展示されます。


2011年09月29日

みんな違う、いつも違う

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爽やかな秋晴れの9月29日、葛飾区立二上小学校5年生の
みなさんが来館してくれました。

今日は約100名というたくさんの生徒さんが来てくれたので、
まずは講堂に集合して、美術館の三つの約束〈さわらない〉
〈さわがない〉〈はしらない〉を確認してからグループに分かれて鑑賞スタート。

講堂を出て展示室へ向かう長いエントランスロビーを歩いていると、
「美術館初めて!」「ちょっと緊張する!」とワクワクとドキドキが大きくなっていきます。

写真は、荒木珠奈の《Caos Poetico(詩的な混沌)》を見ている時の様子。
「何に見える?」という質問をすると、たくさんの手が挙がりました。
「運動会の旗の飾りみたい」「空に明かりがたくさん浮かんでる」
「クリスマスのプレゼント」「星!」。
みんな、作品から感じたものを素直にどんどん教えてくれます。
作品の見方もいろいろ。寝転んだり、部屋をぐるっと歩いてみたり、
そっと下から覗き込んだり。

作品の感じ方には、人それぞれの違いもありますが、
一人の中でも、その時の気持ちや環境によって感じ方が
変わるものだと思います。
小学校五年生の時の感じ方、六年生の感じ方、大人になってからの感じ方。

またいつか二上小学校のみんなが美術館に来たら、
今度はどんな風に作品を見るんだろう。楽しみですね。
(インターンR.S)

2011年09月28日

とっておきの「?」と「!」

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足立区立弘道小学校5年生のみなさんが、
社会科見学の一環で美術館に来てくれました。
お隣の木場公園でお弁当を食べてきたので、元気満タンです。

上は、石田尚志さんの作品を鑑賞したときの写真です。
身を乗り出して、穴があくほど観察、観察!
色々な感想が飛び交います。
これは波?炎?それとも嵐?
色々なイメージが広がりました。

見ているうちに、
今度は、完成までどのくらいかかったのかが気になり始めます。
「2年間じゃないかな!」
「そんなに長いか~?」
と、互いに仲良くお話しながらの鑑賞からは、
とっておきの「?」と「!」がたくさん生まれました。
新鮮な驚きがたくさんあった鑑賞ができたのではないでしょうか。

今回は、お気に入りの作品のところに長い時間いて、
じっくりと鑑賞してくれた子も多かったです。
今日はそれぞれの楽しみ方を見つけられたかな?
これからも自分のとっておきの方法で、美術を楽しんでくださいね。
(インターンY.T)

2011年09月14日

わたしのナンバーワン

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まだまだ残暑の厳しい中、電車と歩きで片道1時間かけて
江戸川区から下小岩第二小学校5年生の皆さん(46名)が
来てくれました。

3グループに分かれてギャラリートークの後、後半は先生が
用意したワークシートを用いて自由鑑賞してもらいました。
ワークシートのお題は、「わたしのナンバーワン」。
展示作品の中から一点を選んで、そのスケッチと、選んだ
ポイントを書くというものです。

写真は自由鑑賞のひとコマ。
クモの巣のようなモナ・ハトゥームの作品《ウェブ》の下で
ワークシートを書いている様子は、何とものびのびしています。
このように、皆思い思いに気に入った作品の場所で座ったり、
寝そべったりして鑑賞している様子が、展示室のいろいろな
場所で見受けられました。
床も天井もひろびろとした展示空間をもつ、当館ならではの
光景ですね。

鑑賞の後は、講堂でお弁当。しっかりエネルギーを補充して、
暑い日差しの中を帰っていきました。
「わたしのナンバーワン」をしっかり記憶にとどめて、
またその作品に会いに来てくださいね。(G.I)


2011年09月07日

山形からの修学旅行

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夏休みも終わり、館内の賑わいも少し落ち着きました。
そんな中、今日の午後は山形から修学旅行で、
米沢市立第二中学校3年生のみなさんが
団体鑑賞に来てくれました。

現代美術館は、みなさんはじめてとのこと。
何が見られるかちょっとドキドキしながら、
3チームに分かれて学芸員と一緒に見て回りました。

写真は、荒木珠奈の≪Caos Poetico(詩的な混沌)≫を
見ているところです。
豆電球が仕込まれた小さな箱が、天井から多数ぶら下がって
いる作品で、家のようにも見えます。
ここでは、美術の先生に自分のお気に入りを一つさがしてもらい、
生徒のみなさんにどれが先生のお気に入りかを探してもらいました。
普段の先生の様子や性格から推測します。(笑)

ヒントは「普段の自分とは違うもの」だそうです。

「あれじゃない?」「これじゃない?」と生徒同士いろいろ話あいながら
2回目で、見事的中!
イチゴの描かれたピンク色のお家を選んでくれました。

こんな風に鑑賞では、相手が好きそうなものを
あれこれ話ながら探して見るのもまた楽しいものです。

最後に一人ひとり感想をうかがうと、
「自分の部屋にほしい」とか「普段見られないものが
見られて楽しかった」などいろいろな意見がでました。

修学旅行の良い思い出になってくれたでしょうか?(G)

2011年08月19日

おなかの秘密

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前日までのギラギラの暑さから一転、朝から大荒れの天気の中、
船橋市立船橋中学校の美術部のみなさんと、湯河原町立湯河原中学校の
美術部のみなさんが来館してくれました。

写真は船橋中学校のみなさん。加藤泉さんの作品を見ているところです。
加藤さんの作品は、初めて見た瞬間は何だか不気味!?
と感じる人もいますが、じっと見ているといろんなことに気づきます。

この日も、こんな秘密を見つけてくれた生徒がいました。
「左の女の人のおなかはピンク色、右の男の人は青、二人のおなかの
色が混ざって、真ん中の紫のおなかのこどもができたんだね」

すごい!素敵な発見。描かれた3人のおなかの色から、家族の繋がりの
物語が浮かんできます。

この作品のタイトルは《無題》。
描かれているものが何なのか、何をイメージしているのかというのは
見る人におまかせします、と、加藤さんは思っているそうです。
ちょっと不親切なように思うかもしれませんが、その分見る人
それぞれの違った発見や、自分だけの物語を想像することができます。

東京都現代美術館にはそんな作品がたくさんあります。
「なんだろう!?」と思う作品に出会ったら、足を止めてじっくり作品と
向き合ってみてください。きっと何か新しい発見ができると思います。
(インターンR.S)

2011年08月12日

美術鑑賞の天才?!

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今日は千葉県から、芝山町立芝山中学校美術部のみなさんが
来館してくれました。
現代美術を実際に見るのはほぼ初めての生徒さんも多かったよう。
2グループに分かれて、常設展へ出発しました。

上の写真は、リキテンスタインさんの《ヘアリボンの少女》
を鑑賞中のみなさんです。
画面には、印刷物を拡大すると見える点がいっぱい。
遠くから見たり、近くで見たり。
全く見え方が変わります。
「近づくとカンバス地の筋が見える!」など美術部らしい意見も。
思い思いの視点で、話をしながら楽しく鑑賞してくれました。

最初は「何だこれ?」という表情でしたが、
目を細めたり、かがんだり、
新しい見方をどんどん編み出していくみなさんは、美術鑑賞の天才かも?!
楽しい雰囲気で、はじめての現代美術を堪能してくれたようです。

本の中で見るのとは違って、
実際に作品と対面すると、見方倍増、発見も倍増です。
現代美術を鑑賞する醍醐味を体験できた一日だったのではないでしょうか。
(インターンY.T)

2011年08月03日

十代の作品

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本日も中学校の美術部が見学に来てくれました。
品川区立荏原第五中学校美術部のみなさん12人です。
暑い中をようこそ!

特集展示の石田尚志さんの作品(写真)には、
中学生のみなさんと同じ年頃の
十代のときに描かれたものがあります。
部活動でつくった作品が、
将来このように美術館に展示されるかもしれません。
みなさん、なるべく作品は取っておきましょう(笑)。

自由見学では、ピピロッティ・リストさんの
カーテンに囲まれた部屋の中の映像作品が大人気。
この部屋にずっといたいなんて声も出ました。

小泉明郎さんの映像作品にも関心が集まりました。
「どうして、この人はこんなことをしてるの?」
素朴な疑問をぶつけてくれます。
何かしらみなさんの心に残る作品に
出会えてくれていたら嬉しいです。(J.O.)

2011年07月29日

雨ニモマケズ?

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夏休みに入り、中学校の美術部の見学対応が増えてきました。
雨が続き外はムシムシでしたが、
足立区立青井中学校美術部のみなさん8人が
元気に来てくれました。

常設展示室に入るとすぐに目につく
モナ・ハトゥームさんの作品「ウェブ」を鑑賞しました。
あいにくのお天気ですが、
こんな日のアトリウムの光は、
作品のかたちをよりきわだたせてくれます。

特集展示の石田尚志さんの作品も
じっくりみて回りました。
「海坂の絵巻」(写真)の、まるで線が地をはっていくような様子に
しばし見とれていました。

み終わった感想を聞いてみると、
みなさん、思いおもいに作品を楽しんでくれたようです。
今日の鑑賞体験を、
これからの作品づくりに活かしてくれるとうれしいです。(J.O.)

2011年07月26日

捨てないで~!

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今日来館してくれたのは、橘学苑高等学校デザイン
美術コースの3年生のみなさんです。
普段から美術史や作家研究の授業を受けていて、
進路も美術に関係する方向を考えているだけあって、
作品を見るまなざしは真剣。

まずは4グループに分かれ、常設展示室からスタート。
写真は大竹伸朗さんの作品《ゴミ男》を鑑賞している場面。
この作品には、大竹さんが集めた様々な素材が貼り付けられて
いるのですが、その一つひとつが大竹さんにとっては作品の
大切な要素です。

ここでは、大竹さん自身が書いたエッセーから、
彼が大学生だったころお母さんに作品をゴミ扱いされて
捨てられてしまった、というエピソードを紹介しました。
学生のみなさんは自分たちも作品をつくる身として、
大学生時代の大竹さんの複雑な気持ちを想像しながら
作品を鑑賞している様子でした。

自由時間では、それぞれが興味のある作品をじっくり鑑賞。
あまりに夢中になりすぎて集合時間にちょっぴり遅れてしまった
学生もいたほど。

今回は高校生という年齢に合わせて、トークにも作家が学生の
頃の話を織り交ぜながら鑑賞しましたが、現代美術は、
作家が生きていることが多いので、身近なエピソードが聞ける、
時には作家本人の話を聞く機会があるのも魅力だと思います。

また、美術館に来て気になる作品に出合ったら、
作品をつくった人のこと、その人の他の作品等にも
興味を持ってみるのも鑑賞方法の一つ。
一つの作品からいろんなことに興味を広げていくと、
自分の世界もどんどん広がっていきますよ。(インターンR.S)

2011年07月22日

台風一過

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台風が去り、涼しい風が心地よい昼下がりに、
葛飾区立高砂中学校美術部のみなさん15人が来てくれました。
来年度から小中一貫校として開校する予定の、
葛飾区立高砂小学校6年生の5人も一緒です。

以前にメアリー・ブレア展を見にきてくれた生徒さんが2人、
あとは全員、この現代美術館ははじめての来館です。
AチームとBチームの2班に分かれて、
10人ずつで常設展示室の作品を3点、
トークを交えながら鑑賞しました。

写真は、落合多武さんの作品をみているところ。
作品の周りをぐるりと見てみようと促すと、
最初は遠巻きにこわごわみている人たちも、
自分の興味のある部分を見つけ、そっとささやいてくれます。

作品一つひとつに、いろんな見方があって、
それはちょっとした知識や裏話を知ることによって、
より深くなっていくことを、トークを通して体験してくれたらと思います。

常設展のあとは、名和晃平展とフレデリック・バック展を見学しました。
もりだくさんのプログラムはいかがでしたか?
またぜひ遊びにいらしてください。(J.O.)

2011年06月30日

いいねェ~

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連日30℃を超す暑さの中、今日も元気に
こどもたちがやってきてくれました。
台東区立忍岡小学校4年生のみなさんです。

1クラスのみのこじんまりとした学年で、
3チームに分かれると1チームあたり10名程。
それぞれのチームに教育普及担当の学芸員がついて
いっしょにみてまわります。

このくらいの人数だと、一人ひとりの発言や
表情もよくわかり、とても濃い時間を共有できます。

今回の常設展示には天井からつってある作品がいくつかあり、
鑑賞方法としては、当然見上げるですが、
もうひとつとっておきの見方があります。

それは、床に寝っ転がって上を見る方法です。(写真)

こうすると自分の目線が低くなり、作品を見る視野が
自然と広がります。寝っ転がるや否や
「わー、いいねェ~」、
「美術館にきて、まさか寝っ転がるとは思わなかった!」と
楽しげな声が聞こえてきます。

床はもちろん毎朝掃除しているのできれいです。
一般のお客様もこどもたちにつられて、一緒に寝っ転がって
作品を見ていたりします。

こうした自由な見方(作法)ができるのも
現代美術の魅力のひとつ。

みなさんもぜひ、いろいろな見方で
楽しんでみてください。(G)


2011年06月29日

実は2年前・・・

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今日来館してくれた江東区東川小学校6年生のみなさんは、
実は2年前の4年生の時に一度来てくれています。

なので、その当時のことをよく覚えている子もたくさんいて、
「前はこんな作品があったよ!」「あれが面白かった!」と
思い出話を交えながらのトークとなりました。

中でも天井高をいかしたアトリウムの展示は、
2年前には今の作品と違ったものが展示してあり、
「全然かわってる!」と興奮ぎみで新しい作品
(ブログ写真)に興味津々でした。

帰り際、再度2年前と今回の印象の違いを尋ねると
「暗い部屋が多かった」と答えてくれました。
今回は映像作品が多いため、まさに暗い部屋が
たくさんあるのです。

帰りに外にあるアンソニー・カロの≪発見の塔≫に
登ってもらいました。
4年生の時にも登っているはずですが、「今回も楽しい!!」と
喜んでくれ、こちらも嬉しくなりました。

中学生になってもまた遊びにきてくださいね。(G)

2011年06月22日

ご利益!?

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今日は、江戸川特別支援学校の高等部のみなさんが来てくれました。
全員車いすやストレッチャーを使用しているので、先生との事前の打ち合わせでは、
どのようなルートでまわり、移動するかを念入りに検討、確認しました。
その結果、ちょっとしたお楽しみができました。
それが何かは、またあとで。。。

この学校は、毎年きてくれるので、
館のことをよく知っている先生もいますが、
生徒は初めての来館です。

初めに、野外彫刻前で記念写真を撮り、
その後、グループにわかれて作品鑑賞です。
みなさん熱心に鑑賞し、こちらからの問いかけにも、
ああでもない、こうでもないと盛り上がりました。

なかでも、ユニークだったのが、自分が興味をもった作品を前にすると、
ご利益がありそうだといって、必ず手をあわせて拝む生徒さんがいました。
キラキラした作品が多かったようですが、
自分の心に響いた作品を前に手を合わせる姿は、
「こうした感動の表現方法もあるのだなあ」と感心させられました。

他のみなさんも自分なりの鑑賞方法で楽しんでいたようです。

さて、移動方法のお楽しみですが、
実は、お昼のお弁当を地下の講堂を使って食べていただいたのですが、
車いすやストレッチャーの生徒12名+引率の教員ら17名という大人数を館にある
小さなエレベータを使って移動していたのでは、大変時間かかります。
そこで、バックヤードにある、作品を運ぶ荷物用の巨大エレベータを
特別に使用して移動してもらいました。
6畳近い広さがあり、約5トンまで運べるこのエレベータ、
全員が乗り込め、一気にみなさんを地下まで運ぶことができました。
作品になった気分もあじわえ、このサプライズにみなさん大喜びでした。

お昼を食べた後も、もう一度展示室で作品を鑑賞したり、
ショップでお土産をかったりと半日近く美術館を楽しんでくれました。(G)

2011年06月16日

宙に浮いた〇〇? & 名和晃平展の感想

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今日は、中央区立月島第三小学校6年生の皆さん
71名が来てくれました。
二手に分かれ、「MOTコレクション」(常設展示)と、
開催中の企画展「名和晃平ーシンセシス」展を
交互に鑑賞してもらいました。

上の写真は、常設展示室3階に展示中の荒木珠奈さんの作品。
何か、光る箱のようなものがたくさん宙吊りになっていますね。
ある男の子は、
「道路が透明になって、家だけになった町が宙に浮いてるんだよ」
と教えてくれました。
皆、床に座ったり、寝転んだりしながら、それぞれに
作品から想像するイメージを膨らませていたようでした。


また、名和晃平展では、展覧会を見て気になった作品を
学校が用意したワークシートに各自メモしていました。
その中から、いくつかをご紹介。

「箱の中にサボテンとかフランスパンとかがうつる物」
理由:どうやってもちゃんとしたものがみれなかったから。

「鹿にガラスがついた作品」
理由:たくさんのガラスを使って、部屋の「白」と組み合わせが合っていた。

「シリコンオイルを使ったリキッド」
理由:とても心が落ち着くような作品だった。
    (どうやって泡を発生させているのだろう?)

などなど、
自分なりの言葉で語ってくれているものばかり。
「皆、頑張って書いてくれたんだなぁ」と、感心してしまいました。
それぞれの感想や質問には、自分も頑張って手紙を書いて、
お返事しようと思います。(G.I.)

2011年06月15日

すごい集中力!

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6月に入り、新しい展覧会もオープンし、
同時に学校の団体鑑賞もはじまりました。

4月にやってきた2、3、4年生に引き続き、
昨日今日と2日に分けて、美術館のご近所の
扇橋小学校6年生、5年生がきてくれました。

こちら側の問いかけにも積極的で、
どんどん答えてくれました。

写真は、大竹伸朗さんの《ゴミ男》を見ているところです。
作品にはたくさんのオブジェが張り付けてあるのですが、
部分を拡大した写真をみせて、それがどこにあるかを
探してもらいました。
みんな目を皿のようにして、観察し、瞬時に探し出します。
「あった!」「こっちにある!」「みつけた!」と
その集中力たるやすごいものです。

作品を鑑賞するさいには、まず観察するというのも
一つの方法です。

こんな風にまずは作品の細部に注目させるのも、
こどもたちを作品世界へ導く方法として有効だと思います。

一つのきかっけを与えることでこどもたちは
どんどんひとりで発見していきます。
時にお友達とも意見をいいあっている姿もよく見かけます。

そうなれば、もう作品がもつ力に引き込まれている証拠。

学校にもどっても、またお家でも、今日のことを思い出して
あれこれお話ししてくださいね。(G)


2011年04月27日

美術館のご近所さん

扇橋ブログ用.jpg
いよいよ新学期が始まり、今年度のミュージアムスクールも
スタートしました。
トップバッターは、現代美術館のご近所の扇橋小学校です。

この学校は、歩いて10分ほどでこられる距離にあります。
今年は、1年生以外の全学年が4月(2、3、4年生)、
6月(5、6年生)とやってきます。

この日(4月21日)やってきたのは2年生。
ついこないだまで1年生だったこどもたちです。
まだまだ、いろいろなものに興味津々で、美術館に入るやいなや
「わーきれい!」「なにを見るのかなー?」と
わいわい、そわそわ・・・。

いつものように美術館での3つの約束を確認したあとは、
3チームに分かれて、展示を見ます。

ひとつの作品をじっくりみるのですが、
そこはまだ2年生ということもあり、
あっちが気になったり、こっちが気になったり。
挙句の果てに、窓の外の池にいたカモも気になり
「カモさーん!」と手を振る始末。

でも、それもまた楽しい美術館体験の一コマです。

日を変えて3年生、4年生もやってきましたが、
みなさん元気がとても良く、作品を見ながらたくさんお話をしてくれました。

ご近所ということもあり、普段から美術館に遊びに来ているこどももいて、
すでに作品を知っている子も。

そんな子は、作品にかくされた秘密も知っているので、
まだ知らない子のために「内緒ね!」というと
「うん!」と、ちょっと得意気な表情に。

美術館がこどもたちにとって身近な存在となっていることを
感じることのできたミュージアムスクールでした。(G)


2011年03月10日

受信中!?

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区内の豊洲小学校から、今年も5年生の皆さんが
美術館見学に来てくれました。
先週から3回に分け1クラスずつ、路線バスでの来館で、
今日はその最終日でした。

写真は、そんな3日間のとある日、
MOTコレクション(常設展)のギャラリートークでの一幕です。

モナ・ハトゥーム《Web》の下で、全員で大きな輪になって、
寝転んでいますね。
まるで、作品からエネルギーを受信しているよう!?
《Web》がパラボラアンテナのようにも見えますね。

この作品の下では、よく床に寝転んで見てもらいます。
ひんやりと心地よく、気分も落ち着き、
また、そうして見上げていると、
「あ、天井が窓になってる」
「そういえば壁に(作品の)影が映ってるよ」
と、立って見ている時には気付かなかったことも
見えてくるようです。

この日、手を大きく広げている皆さんもまた、
なんとも気持ちが良さそうでした。
両足で全員がつながっている様子からは普段からの仲の良さが
感じられて、思わず顔がほころんでしまいました。

館内の展示を見た後は、アンソニー・カロ《発見の塔》に登るなど、
野外彫刻も楽しんで帰っていった豊洲小学校の皆さん。

その仲の良さを大切にして、また美術館に遊びに
来てほしいと思います。(G.I)

2011年03月09日

卒業間近の現代美術館見学

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今日やってきたのは、墨田区立両国小学校6年生の皆さん。
片道30分の距離を、はるばる徒歩で来てくれました。

96名と人数が多いため、
MOTコレクション(常設展示)を鑑賞する班と、
野外彫刻を鑑賞する班の二手に分かれ、それぞれ前・後半で
交代しながら見ることに。

現代美術館の野外彫刻は、全部で7点。
各所に点在する作品を探すのに使ってもらったのが、
「MOT野外彫刻パズルマップ」です。
(写真↓)※館内でも配布しています。

IMG_3509s.jpg
様々に折ると、、

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作品が一つずつ現れるパズル式!

登れる彫刻作品、カロの《発見の塔》や、鏡面に自分の姿が
歪んで映るダン・グレアムの作品などなど… マップを片手に、
美術館のあちこちを探し歩いて作品を楽しんでくれました。

卒業を間近に控えたこの時期、「小学校生活最後の思い出に」
と企画された今回の美術館見学。

中学生になっても、また同級生と一緒に遊びに来てほしいと思います。
(G.I)

2011年01月28日

こどもたちによるギャラリートーク!?

2011.1.28二上小学校授業参観ブログ.jpg
いつもは美術館でトークをする側の我々学芸員。
でも、今日は逆で、こどもたちがギャラリートークをします。
今回は、その授業のゲストとして呼ばれていってきました。
場所は、葛飾区立二上小学校。
トークをしてくれるのは5年生のこどもたちです。

この学年は、昨年現代美術館に団体鑑賞で来館しており、
事後学習で、美術館体験の印象や感じたことから
自分たちなりに好きな絵を描いたそうです。
そして、それらの絵を使って、美術館で体験したように
今度は自分たちでギャラリートークをやってみようと、
図工担当の伊藤先生が考案しました。

初めは少人数のグループに分かれて、1人5分間の持ち時間で
自分の作品についてトークをします。
その後、全体から数名の代表を選び(選定は私に任されました)、
全員に向けてトークをします。

「この作品のタイトルはなんだと思いますか?」と
クイズ形式で問いかける子もいれば、
「美術館にはなかった絵を描きました」とか
「いたずら書きがうまく書けたので、それを仕上げました」など
様々なトークが聞けました。

トークを聞いているこどもたちからも
「なんでこの色にしたんですか?」
「この線はどういう意味があるのですか?」など
色々な質問もとびだしていましたが、
「塗り方に工夫がしてあって良いと思います」と、
その子の良いところをちゃんとほめる様子も多数みうけられました。
もちろんほめられた子はうれしそうに
「ありがとう!」と返します。

写真の女の子は、自分が1年生の時から5年間過ごしている
図工室の机の盤面(絵の具などがついて大変趣があります)が好きで、
それを描きましたと、「じーん」とくる一言に伊藤先生も感慨深そうでした。

今回のように美術館での鑑賞体験→創作→自作のトークという風に
一連の流れができており、またそのトークには美術館の学芸員も参加するという
まさに、学校と美術館の連携が上手に機能した授業になったと思います。(G)


2011年01月27日

お気にいりを見つける目~汐入東小学校

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今日は荒川区の汐入東小学校の5年生が
美術館に来てくれました。

この学校は、去年、南千住に開校されたばかりの新しい小学校。
校舎も新しくて、屋上にプールがあったり、
広い図書室が完備されていていたり、
教室のサイズも普通よりも大きくて、
のびのびと過ごせそうな学校です。

今回の美術館見学も、だから学校としては、初めての試み。
60人という大勢の生徒たちが電車を乗り継いで、
やってきてくれました。

見学の前半は、「トランスフォーメーション展」を
学芸員と一緒に見て回り、
迫力ある作品に驚きの声を上げたこどもたちでしたが、
後半はMOTコレクションの3階に移動して、
各自で静かに鑑賞してもらいました。

図工の先生が作成した“特製ワークシート”を片手に、
生徒たちは、自分のお気に入りの作品を探します。

この3階には、100点近く作品があるので、
お気に入りの1点を見つけるのも簡単ではありません。
どれにしようか迷ってしまう・・・という贅沢な悩みを
かかえる子も続出です。

写真は、村山槐多の≪欅≫の前に集まるこどもたち。
鉛筆だけでだけで描かれていて、
それほど派手な作品ではないのですが、
こどもたちの心を捉えたようです。

その他にも、加藤太郎≪スミレ≫や山口勝弘の≪ヴィトリーヌ≫など、
比較的小さくて見逃してしまいそうな作品にも、
しっかりと目を向けていたのが印象的でした。

60人それぞれが、他の人に流されず、
しっかりと自分の目で見て、作品を選ぶ。
絵を見る上で大切な姿勢が
自然に備わっていたこどもたちでした。
(C.M.)

2011年01月25日

世界史と美術の交差点~横須賀学院高等学校

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今日は横須賀からはるばる横須賀学院高等学校の3年生が、
美術館に来てくれました。
横須賀学院といえば、
昨年も3年生が見学に来てくれたお得意様です。

じつは引率の先生は、美術ではなく世界史の先生。
ご自身もかなりの美術愛好家ですが、
おそらく・・・芸術作品を通して現代史や社会の問題点を
生徒たちに学んでほしいと考えているのかもしれません。

ということで、今日のトークは社会と深い関わりを持つ作品を
中心に話を進めてみました。

20世紀の正と負の遺産を見つめるヤノベケンジの≪ロッキング・マンモス≫、
現代のネット社会を映し出すモナ・ハトゥームの≪ウェブ≫、
そして日本の伝統文化に問いを投げかける菊畑茂久馬の≪奴隷系図≫・・・。

現代美術を見るのはほぼ初めてという生徒さんたちでしたが、
作品を見る目に時としてきらっと興味が宿ります。

芸術作品は“時代の鏡”・・・という人もいるように、
これを機にたくさんの芸術作品を読み解き、
自分なりの歴史観や世界観を大切に築いていってほしいですね。
(C.M.)

2011年01月20日

学校ゆかりの作家~恵泉女学園高等学校

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今日は恵泉女学園高等学校の3年生がMOTコレクションを
見に来てくれました。
高3といっても、すでに進学先が決まっている生徒さんばかり。
高校生最後のこの時期を有意義に過ごしてもらえるよう、
学校が特別に組んでいる授業のひとつです。

じつは先月、美術の先生と打合せをしたのですが、
その際に、「あっ。本郷新の作品」と目に留めてくださったのが、
3階に展示されているこの作品。

≪O嬢≫というタイトルの少女の彫刻です。
                ↓
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本郷新といえば野外彫刻で有名な作家。

広島の平和記念公園や札幌の大通公園など、
日本各地で作品が見られますが、
じつは恵泉女学園にゆかりのある作家だそうです。

戦前に恵泉女学園で15年間ほど教鞭をとっていた本郷新は、
学校内にも彫刻を残していて、
現在使われている学校章も本郷のデザインによるもの。

見せていただくと、
女性が泉の水を汲んでいる素敵な校章でした。

本郷新の精神が今も息づいている学校に育った生徒たち。
みなさん初めての現代美術館にもかかわらず、
じつにのびのびと楽しそうに・・・
作品を鑑賞していたのが印象的でした。
(C.M.)

2011年のミュージアム・スクールはじめ

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今日は、江東区立東川(とうせん)小学校4年生の皆さん(53名)が
来てくれました。

この学校がミュージアム・スクール(学校の団体見学)の年明け第一号。
1/3に淺井裕介さんが描いてくれた「巨大描き初め」作品もお出迎えです(写真)。

この学校は歩いて来ることができる距離の”ご近所さん”。
昨年6月には6年生も来てくれていました。
年に何度も来館してくれるなんて、うれしい限りです!

さて、今日は3グループに分かれて、「MOTコレクション」(常設展)と、
「オランダのアート&デザイン 新言語」展の鑑賞。
クラスの友達と一緒に、気になったことや不思議に思ったことなど、
思い思いに感じたことを自由に話し合ってもらいながら回ってもらいました。

常設展では、
洗濯バサミがカンヴァスにびっしりと付けられた中西夏之さんの作品を前に

「この人、何にでも洗濯バサミ付けたくなるのかな?」
「東京スカイツリーにも付けちゃうんじゃない!」

と、会話が盛り上がっているようでした。
…皆さんなら何を洗濯バサミで埋め尽くしてみたいですか?
ちょっと想像してみてくださいね。

作品の前で色々な会話と想像がふくらむミュージアム・スクール。
今年もたくさんのご来館をお待ちしています!
(G.I)

2010年12月24日

よく見ると、、時計!?

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今日は、墨田区の業平小学校から、元気いっぱいの
5年生の皆さん(68名)がやってきました。
「トランスフォーメーション」展と、
「オランダのアート&デザイン 新言語」展の見学です。
講堂で3つのルール:走らない・さわがない・さわらない
を確認して出発。

「オランダ」展では、入り口で一人ずつ小さなレンガを渡されます。
一つずつのレンガを皆で積み上げて、建造物オブジェを作ろう!
という、マルタイン・エングルブレクトの《小さな東京モニュメント》
は、こども達にも人気のスポットになっています。

そこへ向かう途中、写真(上)に写っているのは、スタジオ・マーティン・
バースの映像作品。
二人の人物がゴミを掃いている様子が、上からのアングルで
延々と映っているだけ…

でもこの作品も、こども達には大人気なんです。
じつは、これは「時計」。
時計の針(ゴミ)を、毎分ちょっとずつ動かしていくというもの。
一見何だかよく分からなくても、
すぐに見抜いてしまえるこども達。
頭がまだやわらかい証拠(?)でしょうか。

ひとしきりこの作品を楽しんだあと、
皆がいっせいに手をかざし始めました。
(写真をもう一度ご覧下さいね)

…何をしているのかと思ったら、
入り口でもらったレンガに空いている6つの小さな穴の「影」を、
いかに丸くきれいに映せるかを競っていたのでした。

こういった"遊び"が即座に生まれるところはさすがだなぁ、と、
おもわず感心してしまいました。

二つの展覧会を、とても楽しんでくれた皆さん。
なかには、「もう一周見たい!!」
と言ってくれた人も。
皆で先生にお願いして、またぜひ見学に来てほしいと
思います。 (G.I.)

2010年12月22日

見降ろしたり、見上げたり~月島第三小学校

昨晩は激しい雨が降ったのに、
今朝はすっきりとした小春日和。
そんな好天の中、
中央区立月島第三小学校の6年生が来てくれました。

6年生はあと数カ月で卒業です。
5年生の時に、すでにブリヂストン美術館を訪問したようですが、
もう一つ別のタイプの美術館も見てほしい・・・という
先生の熱い思いが今日の見学会に繋がりました。

この写真は、MOTコレクションを鑑賞している様子。
こどもたちはモナ・ハトゥームの“クモの巣”型の作品を
3階から見降ろしています。
  ↓
IMG_8561.jpg

クモの巣の下には、友だちの姿が見えるのも、
おもしろかったようでした。

ピピロッティ・リストのビデオ・インスタレーションの
部屋にも入ってみました。
 ↓
ブログIMG_2438.JPG

薄暗いこの部屋には、
天井と床に不思議な映像が映し出されています。
上を見上げたり、下を覗きこんだり。

「一番、リラックスできるポーズで、
見てみましょう!」と声をかけると、
置いてあるクッションを枕にして、
寝転んで上を見始めました。

「気持ちよくて、何だか眠くなっちゃった。」
「何とも言えない不思議な気分」

美術館という場所で、
映像を見ながら寝ころんだり、
巨大な作品を上から見たり、下から見上げたり。
そんな特別な美術体験を、
中学生になっても覚えてくれていたら嬉しいですね。
(C.M.)

2010年12月21日

不思議な…ヤギ!?

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今日は荒川区から、赤土(あかど)小学校5年生の皆さん
(79名)が来てくれました。
3グループに分かれて、トランスフォーメーションの見学です。

今日の見学で最初に見てもらったのは、ジャガンナート・パンダ
の《第二の皮膚》。(写真)
一体のヤギの彫刻と、その傍らに無造作におかれたシャツ。
後ろ足にシャツの袖が通してあったり、
ヤギの毛皮がシャツと同じ模様だったり…
よく見ていくと、不思議な部分がいくつも見つかります。
ヤギと服の関係について考えてもらうと、

「シャツがヤギになったのかな」
「着ていた人がヤギになっちゃったのかも!」
「魔法をかけられたんじゃない?」
「…呪い!?」

と、想像が膨らんでいきます。
次の作品に向かう途中、
「なんか、いろんなストーリーがうかんできた!」
と、近くにいた男の子がつぶやいていました。

その後もいくつかの「変身」を題材にした
作品をご紹介して、見学は終了。
皆さんに「気になった作品は?」と聞くと、

「ヤギ!」「カツラ!」
「トラ!」「ファーブル!」
「矢印!」「カモノハシ!」

と、色々な作品の印象を、キーワードにして答えてくれました。

これから展覧会を見る人にとっては、
作品のヒミツを読み解く格好のヒントになるかも??
ぜひ会場に足を運んで確かめてみてくださいね。
(G.I.)

2010年12月17日

意外な素材に注目!

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今日は、台東区立金竜小学校6年生の皆さん
(60名)が来てくれました。
昨年には国立西洋美術館にも行ったことのある
学年だそうです。
(色々な美術館に連れて行ってもらえて良いですね!)

さて、今日の見学では、MOTコレクション(常設展)を
3つのグループに分かれて見てもらいました。

自動車の部品でできたヤノベケンジの《ロッキング・マンモス》や
洗濯ばさみがびっしりとカンヴァスに付いている中西夏之の作品、
大量の五円玉が使われている菊畑茂久馬の作品などなど、
意外な素材が使われている作品に、
「これ、どうやったの?」
「なんでこんなの作ろうと思ったの?」
と、わき出るようにたくさんの質問がとんできました。

自由見学の時間ではワークシートを片手に、
感じたことや発見したことを熱心にメモする姿が。
見学が終わって感想を聞いてみると、
「おもしろかった!」
「中にはこわい作品もあった!」
と、皆はじめての現代美術との出会いに、
たくさんの刺激を受けていたようです。

帰りがけには、屋外に設置されているアンソニー・
カロの《発見の塔》も見学。(写真)
鉄で作られたこの巨大な彫刻作品、中に入って
登ることもできるんです。
残念ながら今日は時間がなく、外から眺めるだけ
の見学でしたが、
今度美術館に遊びに来たときには、ぜひ登ってみてくださいね!
(G.I.)

2010年12月16日

元気いっぱい!

御田ブログ写真.jpg
今日は、港区立御田小学校から
1年生約60人がやってきました。
(写真:来館風景・・・仲良く、手をつないで)

みんな非常に元気いっぱいで、
しばし館内も賑やかに・・・。

はじめに美術館でのルールを伝えた後、
3チームに分かれて鑑賞です。

1年生ということもあり、
みんな「僕の話も聞いて!」「私の話も!」
っといっぺんに話し出すので、
話を聞くほうも大変です。

顔に目の描かれていない作品を見て、
その理由をみんなで考えた時には
「あとで描こうと思ったんじゃない!」
「寝てるんだよ!」
「ロボットだからだ!」
と発想も非常にユニークで、
聞いているこちらも楽しくなりました。

この世に生を受けて72ヶ月。
現代美術という世界との触れ合いは
1年生のみなさんにとって新鮮な驚きと共に
楽しい体験として刻み込まれたことと思います。(G)

2010年12月09日

よく見て、感じて、考える

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今日は、遠く板橋区から志村第四小学校6年生の
みなさんがやってきてくれました。

70名前後とちょっと人数が多かったのですが、
3つのグループに分かれてトランスフォーメーション展の
団体鑑賞です。

学校で用意した美術館見学のしおりには、
“めあて”として「作品をよく見て、深く感じ、考えよう」とあります。
その“めあて”にある通り、こどもたちは実に
よく見て、感じて、考えてくれました。

展示室と展示室をつなぐわたり廊下に展示されているサラ・ジーの
《飼いならされたものたち(フェーズ1,2,3)》を見て、

「これは過去から未来をあらわしている!」
「作った人は、きっと女の人だよ。だって、優しい感じがするもの」
「チケットがあるよ!」

などなど、活発な意見が飛び出しました。

いつもこの作品では、ちょっとしたクイズを出すのですが、
ここでは、クイズの内容については秘密にしておきます。
あるものの数を数えてもらうのですが、最初にじっくりと
見ているはずでも、

「え!そんなのいた?」と驚くようです。

あとは目を皿のようにして、一生懸命探してくれます。

今度また美術館に来たときにも、
この「よく見て、感じて、考える」という気持ちを大切にして、
作品と対峙してほしいと思います。(G)

2010年11月30日

離れたり、近づいたり

港陽小ブログ.jpg
今日は、港区立港陽小学校の5年生が
見学に来てくれました。

トランスフォーメーション展の見学ですが、
色々と変身がテーマの展覧会ということは、
すでに他のブログでも紹介済みです。
では何が変身するのでしょう?

人やモノが変身するのは、もちろん、
鑑賞の仕方で作品の見え方も変身しちゃいます!
写真は、その様子。

これは、パールティ・ケールの《テレイン》という作品。
遠くから見るとなにか波のような、渦のような模様が
描かれているように見えます。
でも、徐々に近づいて見てみると、描いているのではなく、
あるモノがたくさん貼り付けてできているのに気づきます。
(それがなにかは秘密です。展示室でぜひ確かめて下さい)

こんな風に離れたり、近づいたりして見ることで
作品の表情が変わります。

普段の図工では使わない予想外の素材が使われていることに、
こどもたちはビックリして、作品への興味も増したようです。

こうしていろいろな見方の変化も体験できるのが今回の展覧会です。(G)


2010年11月25日

立場が逆転!?

今日は、ご近所、江東区立北砂(きたすな)小学校から、
5年生の皆さん(49名)がやってきてくれました。
「トランスフォーメーション」展と「オランダのアート&
デザイン 新言語」展を、学芸員と一緒に3つのグループに
分かれて鑑賞してもらいました。

この日、皆で盛り上がったのは、サイモン・バーチの作品、
《ソゴモン・テフリリアン》。

ドアを開けてうす暗い部屋に入ると、四方の壁には、
ある動物の映像が映し出されます。

IMG_8397s.jpg

…それはなんと、猛獣のトラ!
鑑賞者を取り囲むようにぐるぐる歩き回っています。
大きな顔のアップには鋭い牙も。

部屋の中では美しい歌声も流れているのですが、
映像をじっと見ていると、トラのしなやかな身のこなしが歌声と
次第にマッチして、不思議と優雅に思えてきます。

こども達は、縦横無尽に動き回るトラの迫力に圧倒。
思わず部屋の真ん中に寄り添ってしまう人や、
大きく映し出されたトラの顔を近づいて見に行く人も。
「頭から丸ごと食べられちゃうよ!」と楽しそう。

ふだん動物園ではオリの中と外にいる、動物と人間の立場が
たちまちに逆転してしまうという、まか不思議な体験ができる
小さな部屋だったのでした。(G.I.)

2010年11月19日

受験勉強真っ只中!

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ここのところ高校生の団体鑑賞が続いております。
今日は、朋優学院高等学校の3年生30人がきてくれました。
ここは、美術・デザインコースがある学校。
みなさんは、その中の美術コースを選考している生徒さん達です。

なんとなくおとなしい感じのみなさんですが、
中には、ぐったりしている生徒もみうけられます。

聞くとこの時期受験勉強が大変だそうで、そんな中での
団体鑑賞ですから、みなさんの様子がなんだかパッと
しないのもうなずけました。

いつもは、いろいろと問いかけながら進行するのですが、
生徒の様子を慮って、解説中心のトークで進めました。

そんな中、それまで大人しかったみなさんの目の色が
変わった作品があります。
それは、ヤン・ファーブルの《第1-18章》という作品。
ファーブルの多様な年齢の頭部に、いろいろな動物の
角や牙などが付いている彫刻です。
金色のブロンズ18体、ワックスでできたちょっと生々しい
18体が対で並んで、薄暗い展示室に浮かび上がっています。

作品をみるやいなや、「かっこいいー!」「すげー!」とちょっと興奮気味。
「何でできているんですか?」「これは何の動物の角ですか?」
「どうやってつくったんだろう?」と質問もたくさん飛び出しました。

受験勉強で疲れた頭が、こうした刺激的な作品の力で、
スッキリしてくれたなら、こちらとしてもうれしいです。
みなさん、頑張って下さいね!(G)

2010年11月18日

芸術専攻の高校生~潤徳女子高等学校

潤徳.jpg

今日の午後は、
北千住にある潤徳女子高等学校のみなさんが、
見学に来てくれました。

この学校には芸術コースがあり、
来てくれた3年生30人は
中でも造形美術専攻の
美術が大好きな生徒さんたちです。

今日は当館で見られる3つの展覧会を
全部見ていただくという計画で、
その手始めに、
私たち学芸員と一緒にトランスフォーメーション展をまわり、
幾つかの作品をピックアップして
皆でじっくりと鑑賞してみました。

カモノハシと人間の赤ちゃんが合体した作品や、
暗闇の中で音が渦を巻く作品。
そして犬の視点で見るヴェネツィアの街並みのビデオ、
ヤン・ファーブルの36体の彫刻の部屋など、
特殊な展示が続くこのトランスフォーメーション展。

最初は少しとまどっている様子でしたが、
さすがは芸術専攻の生徒さん。
次第に慣れてきたのか、
作品の細部にまで目が向くようになり、
興味深々で鑑賞をしている様子が
よくわかりました。

現代美術にどっぷりと浸ったひと時。
北千住から半蔵門線で一本ですし、
またぜひ気軽に足を運んでくださいね。
(C.M.)

2010年11月17日

鑑賞も体力勝負!?

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この日来館してくれたのは、江東区にある
平久小学校の5年生のみなさんです。
昨日、今日と2日間連続で、1クラスずつ
2回に分けてきてくれました。

さて、みなさん上の写真は
何をしているかわかりますか?
実は、後ろの作品を体でまねているシーンです。

この作品は、鶴岡政男の《重い手》というもので、
手や足が何本もみえます。
一体どうなっているのか、良く観察してもらい、
実際に体を使って表現してもらいました。

「こっちの手はここだよ!」「足はこっちー!」「痛いよ!」と
ああでもない、こうでもないとかなり盛り上がりました。

鑑賞といってもただ見るだけでなく、
こうして体をつかって実際にやってみると
いろいろなことに気がつきます。
一人じゃなくて何人もいるとか、
描いた人の気持ちがわかるとか・・・。

本日の鑑賞は、少々体力が必要だったかもしれませんね。(G)


2010年11月13日

鳥になった気分!?

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今日は渋谷区立笹塚小学校から元気の良い
6年生の皆さんがやってきてくれました。
鑑賞したのは、現在開催中の「トランスフォーメーション」展です。
変身や変容をテーマにしています。

変身と一言でいってもさまざまで、
自分の姿形が何かに変わってしまったり、
何かになったような気分をあじわえたり、
いろいろな切り口で変身を捉えた作品が展示されています。

なかでも、高木正勝さんの《イメネ》は、鳥の目線で空を
飛んでいるかのような雰囲気を味わえる映像作品です。

ある女の子は、作品を見る前に「私、鳥になりたいんです」とぽつり。
映像作品を見終わった後、にっこりと微笑みながら
「鳥になった気がしました!」と満足気でした。

それぞれに気持ちも変容してくれた鑑賞になったようです。(G)

2010年11月02日

全学年で美術館見学

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今日は、修徳学園中学校の皆さん86名がやってきました。
進学コースの1年生から3年生まで、全学年そろっての来館です。

前半はMOTコレクション(常設展)を3グループでギャラリートーク、
後半の自由見学では企画展「オランダのアート&デザイン 新言語」
を鑑賞してもらいました。

写真は常設展でピピロッティ・リストの《A Liberty Statue for Tokyo》
を鑑賞する皆さんの様子。
展示室の中に出現した小屋のような作品の中に入って、しゃがんだり
寝そべったりしながら映像を鑑賞することができます。
さて、どのような映像空間が作り出されているでしょうか。
(実際に来て確かめてみてください。)

展示室を出てきた一人に感想を聞いてみると、
「みたことがないような作品だった!」
と目をかがやかせて答えてくれました。

わかりにくいと思われがちな現代美術作品も、生徒の皆さんはそれぞれ
自分なりに頭で考えながら、身体の感覚を総動員して、
しっかり受け止めてくれたようです。

この学校は2年前から国立西洋美術館、国立近代美術館と、
年に一度の美術館見学を続けてきてこられたとのこと。
また来年以降も、お待ちしています!(G.I.)

2010年10月29日

みんなで特別な時間を

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10月29日に展示が新しくなったばかりのMOTコレクション(常設展)。
初日からさっそく、小学校のこども達が見学に来てくれました。

やってきたのは、江東区立数矢小学校4年生の皆さん94名です。
「現代美術館に初めて来た人?」
と質問すると、全体の半分ほど手が挙がりました。
よく見ると先生方の手もちらほら。皆さんに初めての現代美術館を
気に入ってほしいなと、あらためて気合いが入ります。
講堂では美術館でのマナーや作品について、映像やクイズを交えて
ご紹介した後、3つのグループに分かれて展示室へと移動。

今回の常設展は、1階では現代作家による映像作品を中心に、
もう一つのフロア3階は「クロニクル1947-1963 アンデパンダンの時代」
と題し、戦後日本美術の作品をご紹介しています。
こども達は、1階の作品で音や映像で身体を包まれる不思議な感覚を
一斉にみんなで体験したり、3階では約50年前の多様な表現の中から
作品の”素材”に注目して鑑賞したり、好奇心旺盛にいきいきと展示室を
歩き回っていました。

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見学を終えて、先生がこども達に向けて話しておられた、
「皆さんにとっては、こんなに大勢の友達と一緒に美術館に行く経験は、
もしかしたら最後になるかもしれません。」
という言葉がとても印象的でした。

こども達、そして先生にとっても、美術館見学は普段の学校生活から
ちょっと離れて過ごす特別な時間。
その中で、何か一つでも自分の中の新しい感覚や、いつもと少し違う
友達の表情を見つけて、持ち帰ってもらえれば、と思います。(G.I.)

2010年09月30日

外国から来たこどもたち~葛西小学校日本語学級

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今日は約30人の外国人の小学生が、
美術館に来てくれました。
ブラジル、モンゴル、中国、韓国・・・・と様々な国から
日本にやってきて、
今、一生懸命に日本語の勉強をしているこどもたちです。
週に2回ほど、葛西小学校の日本語学級で
学んでいます。

美術館はほとんど初めてなので、
美術館を知ってもらい、
親しみをもってもらうことからスタートです。

まず展示室に入る前に、
美術館のルールをみんなで確認。
それから常設展示室にご案内して、
私たち学芸員と一緒に作品を鑑賞しました。

日本語が通じるかしら?と最初はこちらも不安だったのですが、
子どもたちの“一生懸命に聞こう”という姿勢と、
新しいモノに対する好奇心に後押しされて、何とかクリア。

高学年のお兄さん、お姉さんたちも、
助けてくれて、
低学年の生徒に通訳をしてくれました。

この写真は、モーリス・ルイスの作品を前に、
「薄い絵の具と濃い絵の具」についてこどもたちと
話し合っているところです。

「薄い方がキレイだと思う」
「濃い絵の具は色がはっきり出る」
「濃い絵の具はパサパサになってかきにくい」
どんどん意見が出てきます。

自分たちの絵の具の体験を思い出しておくと、
美術館の抽象絵画も身近になってくるのか、
近づいて表面を見ながら、
友だち同志で活発に話が進んでいる様子でした。

作品を前にしてのおしゃべりは楽しそう。
これからも日本語を使って
会話をエンジョイしてほしいです!
(C.M.)

2010年09月29日

展覧会の作り方

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今日の午後は、学習院女子高等科の美学美術史コースを
選択している3年生がやってきました。
例年来てくれる常連校です。

毎年、文化祭で自分たちが企画した展覧会をするそうで、
今回も展覧会の作り方や展示の仕方について学芸員から
レクチャーを受けるのが目的です。

はじめに研修室で、学芸員から一般的な展覧会開催までの
流れにつきてレクチャーを受けた後、実際に常設展示室に
出向き、展示方法についてあれこれ見学しました。
作品の展示の仕方、ライティング、鑑賞者に配布する解説書
などなど・・・。

いつもの作品鑑賞とはちがって、こうした展示方法を中心に
みていくと、普段は気がつかない美術館の展示空間に興味が
移ります。
作品はどこから展示室に入れるのか、普段作品はどこにしまわれて
いるのか、学芸員はどこで働いているのか・・・。

短い時間でのレクチャー&見学でしたが、
自分たちで作る展覧会のヒントを得てくれたようです。

楽しい、展覧会をぜひ作ってくださいね!(G)

好きだから、描くことでもっと好きになる

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カラリと清々しく晴れた秋空のもと、今日は葛飾区の
二上小学校の5年生のみなさんが見学に来てくれました。
秋晴れよりも爽やかな笑顔はなんと110人分。
ほとんどの人が現代美術館初体験です!

デイヴィッド・ホックニーの絵の前にくると、
様々な色や形に興味津々。
一見違う場所が描かれているように見える二つの絵を
じっくり観察して、実は同じ部屋が描かれていることや、
そこに描かれている家具の微妙な違いまで
細かく発見してくれました!

“好きなもの”を違う角度から描いたり、
違う時に描いたりするホックニー。
それによって、同じものでも様々に色や形が変わることに、
皆さん、とても驚いていたようです。

聞くと二上小学校の皆さんも図工の時間に
“好きなもの”をよく描くとのこと。
好きでたくさん見ているものでも、
ホックニーのようにいつもと違う見方をして描いてみると、
知らなかった一面を発見できるかもしれません。

これからも自分が好きなものを描くことで、
なにかを「好き」な気持ちを大切に育てていってほしいなと思います。

(インターン Y.K.)

2010年09月24日

じっくり味わう/思いっきり楽しむ

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今日は、台東区立石浜小学校5年生の皆さんがやってきました。
少し早めに到着し、隣の木場公園で元気いっぱい走り回っていた皆さん。
講堂に集合すると一転、わくわくした表情でこちらが話し出すのを
じっと静かに待ってくれています。

挨拶とマナー確認の後、「MOTコレクション」(常設展)で3グループに
分かれて学芸員とのギャラリートークと、「こどものにわ」の自由鑑賞を、
クラス毎に交代して楽しんでもらいました。

立体・絵画・映像、と、幅広い表現にふれることができる
今回の「MOTコレクション」。
《さそう絵画》と題された一室では、気になる作品を選んで
「ここにさそわれる!」というポイントを発表しあったり、
エルズワース・ケリーの作品《赤・黄・青》の前では、皆で"かげおくり"
(三つの色だけで構成された絵画をじっと見つめて、上の壁に視線をうつすと…
色の"かげ"が見える!という遊び)で遊んでみたり。

また、ショーン・グラッドウェルの映像作品では、
スクリーンの前に立つと皆、自分の影をうつして大喜び。

疾走する自動車の上に作家本人が立ち上がる様子が映し出されると、
「(おしりを)押せるよ!」
と、手の影で"共演"してくれました。(写真)

じっくり味わうことと、思いっきり楽しむこと。この二つがバランスよく
同居していた、石浜小のこども達でした。

こども達の鑑賞の様子を見て、「一度トークやってみたいな…」
と、先生も思わずぽつり。
次回お越しの際には、ぜひ挑戦していただきたいと思います。
(G.I.)

2010年09月22日

顔なじみのお客さま

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今日は港区立赤羽小学校4年生の皆さんが来てくれました。
じつはこの学校、毎年来てくれるお得意様なのです。

今日のこども達も、3年生の時に来てくれていたのでした。
再会を喜びつつ、「MOTコレクション」(常設展)と
「こどものにわ」、二つの展覧会を鑑賞。
二度目の来館とあって、皆、現代美術館の広い空間にも
慣れている様子です。
我々学芸員の顔を見ても、「あっ、前に会った人だ!」
と憶えてくれていると、嬉しくなってしまいます。

そんなこども達にとって、一番印象が変わっていたのは
常設展入口の吹き抜け空間(アトリウム)ではないでしょうか。

天井から垂れ下がるふしぎな形と漂う香り、そして床に置かれた
クッションからの眺めが好評だったエルネスト・ネト《Flower2》に代わり
現在は透明感ばつぐんのモナ・ハトゥーム《Web》が展示されています。

前回と同じ場所で、そのときの体験を思い出しつつ、床に寝転んで
新しく生まれ変わった空間を全身で感じてもらいました。(写真)
ひんやりとした美術館の広い床が、なんとも気持ちよさそう。

顔なじみの美術館があるなんて、素敵なことですよね。
また来年も、一回り大きくなった姿を見せに来てほしいと思います。
(G.I.)

2010年09月18日

秋晴れの美術館見学

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秋晴れの土曜日、今日は埼玉から浦和学院高等学校で
美術コースを選択している1、2年生の生徒さんが見学に
きてくれました。

ちなみに、2年生のクラス数は、なんと19クラス!!
800人もいるそうです。

昨年は、竹橋の近代美術館に見学にいったそうです。

さすが美術コースだけあって、様々なジャンルの美術の世界に
触れるのも、この見学の大きな目的になっているようです。

現代美術館への見学は初めてとのことで、
もちろん現代美術に触れるのも初。

平面作品や立体作品、インスタレーション、体験型の作品など、
いろいろなタイプの作品を紹介しました。

こちらからの問いかけや説明に熱心にうなずきながらメモを取る生徒や、
どんな仕組みになっているのだろうと不思議がる子、
じっと作品を見つめたまま動かない生徒など鑑賞の様子も様々。

現代美術の世界は、そのテーマや素材も多岐にわたります。
そうしたバリエーションのお話も交え、これからの美術の授業でも
参考になるようなお話を中心に、ギャラリートークを行いました。

美大をめざしている生徒さんもいるそうなので、
いろいろな見学を通じて、見聞をひろめてほしいものです。(G)

2010年09月14日

美術館でのびのび~江戸川区第三松江小学校

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今日は新小岩にある第三松江小学校の6年生が、
朝一番で美術館に来てくれました。
総勢104人と都内の学校としては大人数。

スムーズに見学できるようにと、
2ヶ月も前に図工の先生が下見に来館されて、
作戦を練っていただき当日を迎えました。

今日は常設展示と「こどものにわ」展の両方を、
約1時間30分で見るというハードスケジュール。

しかし先生の作戦のお陰か、
展示室の移動も時間通りスムーズでしたし、
鑑賞のマナーもしっかり守れていたようです。

聞くところによると、
この6年生たちは、これまでにも、
ブリヂストン美術館や
森美術館などに見学に行ったことがあるそうです。

そうした経験もしっかりこどもたちの中に蓄積されているのでしょう。
美術館に来ても緊張することなくのびのびした様子が印象的でした。

自分の目でお気に入りの作品を探して、
積極的に楽しもうという意欲も伝わってきます。

小学生の頃から、ごく自然に美術館を訪ね、
先入観をあまり持たずに様々な作品に触れること。
その大切さを実感したひと時でした。
(C.M.)

2010年09月08日

台風にも負けず!

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今日は、あいにくの台風。スコールのような雨の中、
文京区の図工部会の先生方が研修で当館を活用してくださいました。

例年、研修する美術館を変えているそうで、今年は現代美術館を
選んでくれました。対応する側としても気合が入ります!

はじめに当館でのスクールプログラムについてご紹介したあと、
2チームに分かれて、普段こども達にしているギャラリートークを
体験していただきました。

さすが、小学校の先生、無邪気な反応は、まるでこどものようです。
こちらからの問いかけにも楽しそうにお応えいただき、
トークももりあがりました。

「こども達の反応は、学年によってちがいますか?」
など、教師ならではの視点の質問もありました。

いろいろな美術館での研修を通じ、
図工のヒントや得るものも異なると思います。
さて、今日の研修では何を得たのでしょうか?
その結果を、報告してもらえる日を楽しみにしています。(G)


2010年09月03日

まちの自慢スポットをさがして

今日は地元、江東区の越中島(えっちゅうじま)小学校から
元気いっぱいの3年生の皆さん、94名がやって来ました。

3年の地域学習で「江東自慢マップ」づくりをしていて、
その準備として区内あちこちの施設や寺社、名跡などをめぐる
一日がかりの見学ツアーなのだそうです。
今回、現代美術館もマップ候補地として選んでくれました。

施設めぐりということで、今日は展覧会のことだけでなく、
館内のいろいろな場所もご紹介しました。
たとえば…

・三角形が連なったような、柱のデザイン(写真左上)
・1階エントランスホールからのぞける、地下の図書室(写真右上)
・展示室に向かうエスカレーターから見える、水辺のある広場(写真左下)
…などなど。

IMG_1247.JPG 美術図書室ss.jpg

水辺ss.jpg リントイレ(女性)ss.jpg

中でも皆の話題になっていたのは、美術作家マイケル・リンがデザインした、
世にもきれいなお手洗い(写真右下)。
残念ながら今日は実際にお見せできませんでしたが、
また時間をみつけて、ぜひ探しにきてほしいです。

もちろん展覧会も鑑賞してくれました。「こどものにわ」展に出品中の
無数の動く線がスクリーンに次々と投影される映像作品、
出田 郷(いでた ごう)《lines》の前では、まるでパフォーマーのよう。

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きびしい暑さにも負けず、皆さん無事に見学ツアーを終えることが
できたでしょうか?
どんな自慢マップが完成するのか、そして、
皆さんがどのように現代美術館を取り上げてくれるのか、
今からとっても楽しみです。(G.I.)

2010年08月31日

二学期一番乗り~江戸川区立清新第一小学校

8月も最終日の今日、
江戸川区の清新第一小学校の6年生が
美術館に来てくれました。

聞くところによると・・・、
江戸川区の小学校は、
すでに先週、夏休みが終わっていたようです。

すっかり学校モードに復帰したこどもたちですが、
夏の余力があるのか、
木場駅から20分近くも歩いてきたのに、
元気一杯です。

さて今日のミュージアム・スクールは、
参加者が約120人ということもあって、
展示室でのトークではなく、
講堂で映像を見せながら一斉レクチャーという
形を取りました。
  ↓
講堂トーク.jpg

レクチャーは30分。
お話だけではなく、
普段、展示室ではなかなか見せられない
作品の設置風景も公開。
アトリウムの壁面にガラス玉を下げていく様子や、
作家の顔写真なども紹介し、
鑑賞のポイントもお伝えしました。

みなさん飽きずに、
しっかりと集中して聞いてくれたのは、
さすが6年生というところですね。

その後の鑑賞の様子はこちら↓

ロスコ.jpg

色のぬり方に特徴がある3点のカラーフィールド・ペインティングを
それぞれ比較しながら鑑賞しているみなさん。

鑑賞のポイントも頭にばっちり入っているようです。

この秋、学校で抽象絵画に挑戦するそうですが、
ぜひダイナミックな作品をつくってくださいね。
(C.M.)

2010年08月24日

時には体を動かして…

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お盆が過ぎて、夏休みもいよいよ残りわずか。
今日は、和光中学校美術部のみなさん17名がやってきました。

午前中に「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平」展を各自で鑑賞、
午後は、MOTコレクション(常設展)を学芸員と一緒に鑑賞というコースです。

皆さん好奇心がとても旺盛で、感想や質問が次々と飛び出しました。
普段から、一人ひとりが自分の意見をしっかりと持つことを
心がけているとのこと。なるほど納得です。
気がつけば、たっぷり約2時間の充実した鑑賞の時間となりました。

巨大なクモの巣の形をしたモナ・ハトゥーム《Web》では、
1階で見たあと、階段を上って3階からも皆で見下ろしてみました。
上から全体を見渡すと、下で見上げていた時とはまた違った見え方になります。
「太陽系みたい!」
「ハープみたいにつま弾くと、きれいな音が鳴りそう!」
と、色々な見え方を教えてくれました。

写真は、男子生徒の一人が演じてくれた、
クモの巣につかまってしまった人。
(写真だと、本当につかまっているように見えますね!)
おもしろそうだと思ったことは、
体を動かして思い切りよくやってみるのに限ります。
床の上に寝そべっての名演に、一同大盛り上がりでした。

ほとんどの人が初めての来館ということでしたが、
現代美術に気構えることもなく、自然体で作品に接していた
和光中の皆さん。
その柔らかい感性を大事にして、これからも制作に励んでくださいね。
(G.I.)

2010年08月11日

無数の"入口"はこちら

夏休み真っ只中、学校団体見学(ミュージアム・スクール)は連日大盛況。
8月7日は、栃木県阿久津中学校、茨城県潮来第二中学校、
練馬区立豊渓中学校の3校が、それぞれ美術部の活動で来館してくださいました。
各校の皆さんと、様々な作品世界への"入口"(作品)がつまった
MOTコレクション「入口はこちら―なにがみえる?」を一緒に鑑賞しました。

豊渓中学校の皆さんとは、藤本由紀夫の《EARS WITH CHAIR(MOT)》の
細長い筒から聞こえてくる不思議な音を皆で聞き比べ、
潮来第二中学校では、同行されていた何人かの保護者の方も交えて、
展示室でのトークがより一層盛り上がりました。

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写真は、ナイジェル・ホール《無名の土地への入り口》に、
対面した阿久津中の生徒さん。

「えっ、絵かと思ったら壁から飛び出てる!」
「見る場所を変えると形が変わるよ。」

と、作品が作り出す不思議な空間を、体全体で感じてくれていたようです。

展示室にちりばめられた無数の"入口"の中から、
皆さんはそれぞれの感性に響くものを探し出せたでしょうか?
これからも色々な作品と出会って、その世界の中に遊んでほしいと思います。
(G.I.)

アリエッティ世代の訪問者

中学生の団体鑑賞が目白押しの、今年の夏休み。

もしかしたら「借りぐらしのアリエッティ」展効果でしょうか?
・・・というのも、アリエッティの年齢は14歳という設定。
アリエッティがもし人間だったら、ちょうど中学生なんです。

さて今朝、一番乗りで来てくださったのは、
川越市立南古谷中学校の美術部のみなさん。

事前にアリエッティの映画をみんなで鑑賞してから、
展覧会を見に来たという熱心な生徒たちです。

この写真は常設展示室の広いアトリウムにある
モナ・ハトゥームの作品。
 ↓
南古谷.jpg

巨大なクモの巣の形をしているので、
その下から作品を見上げると、
自分がまるで小人になった気持ちになれそうです。

生徒のみなさんには、
この作品のベスト・ビューポイントを各自で探してもらいました。

クモの巣の真下がいいという生徒、
少し離れて見た方が全体が見通せるからいいという生徒、
ガラスに反射する光が美しく見えるポイントを見つけた生徒。 
自分の立ち位置によって作品の見え方が変わることを、
体験してもらいました。

お昼過ぎの一番暑い時間に来てくれたのは、
江東区立大島西中学校の美術部の生徒さん。
午前中は新宿の美術館で過ごしたあと来館。
今日は全部で4本の展覧会を鑑賞する
スケジュールです。
  ↓
大島南.jpg

美術部は今年できたばかりですが、
予想以上に部員が集まって、
1~3年生まで全学年揃ってます。

全体でトークをした時は、
おとなしい雰囲気でしたが、
自由時間の時はくすくす笑いが洩れて楽しそうでした。

その原因となった作品はコレ
  ↓
泉さん.jpg

「え~これ本人なの?」と
ビデオに登場する泉太郎さんのユーモラスな動きや
意外な仕掛けに目が離せない様子です。
映像に入り込んで、楽しそうに遊ぶ泉さんの姿は、
アリエッティ世代の中学生の心もがっちりつかんだようでした。
(C.M.)

2010年08月06日

はじめの一歩

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8月5日、木更津市立第三中学校の
美術部の皆さん(14名)がやってきました。
大半の生徒さんが、美術館で現代美術に触れるのは
初めてとのこと。

アトリウムに入ると、現在展示中のモナ・ハトゥーム
《Web》(写真)が、目に飛び込んできます。
頭上に広がる作品を前に、思わず歩みが止まる皆さん。
「どうぞぐるぐる歩いて、好きな角度から見てね」
と伝えると、
少し恥ずかしかったのでしょうか。
初めは足がなかなか前に出ず、遠慮がちな様子で
そろそろと作品へと近づいていったのが印象的でした。

初めて出会う作品との距離の取り方は、人それぞれ。
どんな作品にも果敢に近づいて行く人もいれば、
まずはそっと遠目から様子を伺う人もいます。

それは人同士のコミュニケーションとも一脈通じているところが
あるようにも感じられました。とはいえ、作品は自分から
動けませんので、これからもあちこちに出かけていって、
色々な作品にどんどん出会ってほしいと思います。

当館の学校団体見学(ミュージアム・スクール)でやってくる
小・中学生は、美術館や現代美術を初めて体験する人ばかり。
一人ひとりの”はじめの一歩”を、大切にしていきたいと思います。
(G.I.)

2010年08月05日

まるで作品の一部に…

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8月4日、江東区立第二亀戸中学校のイラスト部の
皆さん(9名)がやってきました。

開館時刻の10時に到着し、まずはMOTコレクション
(常設展)のトーク、午後は「こどものにわ」展に、
「借りぐらしのアリエッティ×種田陽平」展鑑賞という、
一日フルコースでの現代美術館見学です。

MOTコレクションでは、泉太郎やショーン・グラッドウェルの
映像作品を前に、思わず床に座り込んで、じっと眺めている
生徒たちの姿が。(写真)
その様子を見た先生方、
「まるで作品(の一部)になってるみたいだね」
と、笑いながらも、熱心に鑑賞する生徒さん達を嬉しそうに
見守っていらっしゃいました。

和やかな雰囲気の中、心地の良い鑑賞の時間となりました。
3つの展覧会を一日がかりで見て回って、帰宅後はきっと
ぐっすり眠れたのではないでしょうか?

また、家族や友達同士で遊びに来てほしいです。(G.I.)

夏恒例の見学会~我孫子中学校

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今日は千葉県我孫子中学校の美術部の生徒22人が、
見学に来てくれました。

午前中は『借りぐらしアリエッティ』展と『こどものにわ』展を見て、
午後はMOTコレクション(=常設展示室)というフルコースの3本立て。
MOTコレクションは学芸員と一緒に見て回りました。

普段は油絵にも挑戦しているという本格派のみなさん。
絵の具の種類にも詳しいし、
「カンヴァス」という言葉もすんなり伝わります。

この写真はイギリスの作家、アンソニー・グリーンの絵を、
みんなで見ているところです。
ある家族が居間でくつろぐ場面が、
細密画のように描かれているのですが、
どこか他の絵画とは違っています。

「何かフシギなところはある?」と質問すると、

「絵の全体の形が四角くない。」と誰かが言えば、
それに触発されるように、
「左右の窓の取っ手がちょっと違う」
「敷物の形がゆがんでいる」
「描かれている子供は、50歳ぐらいに見えるかも」
「上の方から見下ろしている感じ」
・・・と次々答えが。

何かを一つでも見つけると、
目が観察する目になっていき、
他の場所のディテールまで
見えるようになってくるようです。

毎日作品を見ているはずの私も
気づかない指摘もたくさんありました。

普段は自分の作品づくりに集中しているみなさん。
他人の作品に触れる機会をこれからも増やして、
自分の世界をぐ~んと拡げていってくださいね。
(C.M.)

2010年08月04日

夏休みも忙しい先生たち~品川区編

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夏休みも本番。
今年の当館は「アリエッティ」と「こどものにわ」の
両展覧会の効果でしょうか?
こどもたちで大賑わいです。

さてこの夏休み。
ゆっくりと休めるのはどうやら生徒だけ・・・。
先生たちは、来学期の準備や
プールの指導に、
さらに忙しい日々を送っているようです。

さて今日の午後は品川区の小・中学校の先生たちが、
研修で当館に来てくれました。

午前中は西洋美術館でカポディモンテ美術館展を鑑賞。
古典名画の世界を学び、
午後は当館で最新の現代美術に触れるという
盛りだくさんのプログラムです。

まず研修室で、
当館の学校向けの事業の説明をさせていただき、
その後は常設展示室に移り、
通常、小・中学生に行っているギャラリートークを
体験していただきました。

この写真はイギリス人作家のディヴィッド・ホックニーの
作品を鑑賞しているところです。

さすが研修会に参加する先生方。
作品を見る姿勢に好奇心があふれています。
こちらが質問を投げかけると、
すぐに反応が返ってくるのもさすがです。

この作品は、メキシコのホテルの
中庭を描いたもの。
全部で5点、展示されているのですが、
どれも違う角度から描かれているため、
1点1点を見ると、まるでその中庭を
歩いているような感覚になれる作品です。

「わあ。おもしろい」
「本当に。ここに行った気分になれるわね。」
・・・とこどものように楽しんでくださって、
紹介したこちらも嬉しくなりました。

作品は、別の世界への扉。
またぜひ旅をしに美術館に来てくださいね。(C.M.)


2010年07月28日

富士山のふもとより~富士吉田市立吉田中学校

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今日の午後は、山梨県の富士吉田から、
吉田中学校の美術部の生徒が来てくれました。
毎日、学校から富士山が眺められるという、
何とも贅沢な環境で学ぶみなさんです。

今朝はバスで学校を出て、
午前中は国立新美術館でオルセー展を見てきたそうですが、
かなり混雑で作品の周りに人垣ができていたようです。

一方当館は、まだまだゆっくりと作品が見られて、
心ゆくまで作品の近くで眺めることができます。
だから生徒たちは、「広い~。すっきりしてる!」と嬉しそう。

上の写真は、7月17日に初公開された
モナ・ハトゥームの≪Web≫。
常設展示室のアトリウム一杯に広がる
大規模な作品で、
特に今日のような快晴の日には、
天井から射す光を反射させて、
ガラス玉がきらきら輝きます。

今日は特別に、展示してあるものと同様の
ガラス玉を手にとってもらいました。
  ↓
ガラス玉.jpg

ひんやりして、ちょっと重いガラス玉。
その手の感覚とともに、
今日見たものも記憶の小箱に、
大切にしまっておいてくださいね。
(C.M.)

美術に浸る夏休み~日光市立落合中学校

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今日は栃木県日光市から中学生たちが、
美術館に来てくれました。
今日は朝早く6時台に集合して、電車を乗り継いで
ここまで来てくれたのですが、
みなさん元気一杯。
初めての現代美術館の訪問に、
わくわくしている様子がダイレクトに伝わってきます。

常設展示室に足を踏み入れると、
すぐに「わぁーすごい!」と歓声が上がりました。

みなさん、美術部に所属しているせいか、
作品の見方も細かく熱心です。

この作品は、モーリス・ルイスの絵を
鑑賞しているところ。
抽象絵画はあまり馴染みがないとのことでしたが、
近づいて画面の状態をみながら、
「いったいどうやって描いたのか?」ということを
みんなで考えながら鑑賞してみました。

この後、「アリエッティ×種田陽平展」と「こどものにわ」を
見学して、午後にはまた別の場所へ行くそうです。

盛りだくさんの夏休みの一日。
いい思い出をたくさん作って、
どんどん新しい作品を生み出してくださいね。(C.M.)

2010年07月27日

作り手の”視線”で

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今日は、東海大学付属高輪台中学校・高校の美術部の
生徒さん22名がやってきました。
今年、部員が大幅に増えたのを機に、はじめての校外活動
として現代美術館行きが企画されたのだそうです。

最近、展示替えしたばかりのMOTコレクション(常設展)を、
2グループに分かれての鑑賞。
戦前に活躍した洋画家・牧野虎雄と、現代の作家・O JUNの
絵画作品を見比べてみたり、描きながらカンヴァスを張るという、
独特の手法で描かれた小林正人の作品に見入ったり…
率直な感想がいくつも飛び出し、顧問の先生も思わずトークに
参加されるほど、盛り上がった鑑賞となりました。

ふだんは主に絵画の制作に励んでいるという皆さん。
楽しい会話のふとした合間、作品の前に立つと一瞬、ほんの少し
目の色が変わっていたのが印象的でした。
それは、人の作品から何かを吸収し、獲得しようとする
作り手の”視線”だったのかもしれません。

夏休みシーズンもいよいよ本番。
8月にはあちらこちらから、美術部の生徒さん達がやってきます。
作品とのどんな出会いが待っているか、楽しみです。(G.I)

2010年07月21日

現代美術と図工

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今日は、葛飾区の図工の先生方が、
研修会の一環で当館を活用してくださいました。

MOTコレクションを見学し、図工の授業でのヒントを探すというもの。
なので、トークも通常こどもたちにやっているトークを体験してもらうという
ものではなく、作品を紹介しながら、これはこんな風に活用できるかもと
先生方とお話しながらまわりました。

昨今は、図工の教科書にも現代美術の作家が登場するなど、
現代美術と図工の接点が多くなってきているのも事実。

見学後、「どんなヒントがみつかりましたか?」と、たずねてみると
音を聞く作品などを参考に、身体の諸感覚を用いた作品を
作ってみたいなどの返事が返ってきました。

また、なかでもユニークだったのが、作家たちが作品つくりで主題にしている、
「もしも映像に触るとしたら」や「もしも耳がながくなったら」など様々な
仮定を考え、それを実際にやってみるというアイデアがでました。
先生方も作品を見ていろいろ刺激を受け参考になったようです。

作品の元のアイデアは、アイデアを考えた人(作家)がいます。
授業で実践する際には、そうしたことを考えた人がいるということも
ぜひ、こどもたちに伝えていただきたいと思います。

どんな素敵な授業ができあがるのか、楽しみにしています。(G)

2010年06月16日

古い文化から現代まで

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今日の午後は、豊田市から修学旅行の一環で、
末野原中学校3年生のみなさんがやってきました。
2泊3日の2日目。
午前中は東京大学や浅草などにでかけたそうです。

当館にもいろいろな地域から修学旅行生がやってきますが、
みなさん様々なテーマをもって来館します。

現代美術館の「建物」についてあれこれ聞いてみたい、
現代美術館の「作品」についてあれこれ知りたい、、、などなど。

特に今回は、午前中の浅草で古い文化を探ってきたようで、
そんな流れから今度は「現代」という新しいものに触れられるかもと
期待をしている生徒さんもいました。

そのせいか、作品を鑑賞している時も、
こちらからの問いかけに積極的に答えてくれ、
自分の意見もたくさんいってくれました。

「おばあさんだよ」「おじいさんだ」「一人の人じゃない?」「二人だよ」と
石内都の写真作品をみて、あれこれ討論するシーンも。

東京という場所で、初めて出会った建物、作品、そして人々。
将来大人になった時に、まった行ってみようと思い出して
くれたらうれしいです。(G)


想像と創造~江戸川区立東小松川小学校

東小松川.jpg

東京も梅雨に入って今日は朝から雨模様。

そんな中を、江戸川区立東小松川小学校の4年生
109人がやってきました。
運よく空も晴れてきて、
菊川駅から20分歩いてきたのにも関わらず、
こどもたちは元気溌剌です。

最初に先生から「静かにするように」と
一言ありましたが、
抑えきれない好奇心に、
ついつい口も活発になるようでした。

学芸員のトークの際にも、
どんどん意見が出てきます。

ネトの作品を見て、
「しゅうまいみたい。」
「にんにくかな?」
「彗星が降ってくる」

ヤノベケンジのマンモスを見て、
「ガラクタで作ってる」
「古い車じゃない?」
「難しいことに挑戦したかったから、
わざわざ車を使ったのかも」

ボルタンスキーの作品を見て、
「白黒写真がはってある。
死んだ人の写真じゃない?」
「中に骨が入っているかも」

見えたものを手掛かりに、
こどもたちの想像もどんどん広がります。

想像することは創造の第一歩。

想像力を楽しそうにはばたかせる
子供たちの姿に、
作家の創造性にも通じるスピリットを
感じたひと時でした。
(C.M.)

2010年06月15日

校外学習~江戸川特別支援学校

江戸川.jpg

今日は真夏のような晴天日。
その中を江戸川特別支援学校の高等部の生徒が
見学に来てくれました。

この学校は当館のお得意様。
校外学習の一環で、毎年、高等部2年生が
スクールバスで来てくれます。

「前に来た時は岡本太郎の壁画を見ましたよ」と、
懐かしそうに思い出す先生もいましたが、
今回の2年生は全員、美術館は初めてのよう。

最初は少し緊張気味でしたが、
まずこの写真のような巨大な作品を見て、
「これゾウかな?」「足がソリになってる!」と
鋭い観察力を発揮。

アピチャポンの暗い部屋では、
ただ一言「怖~い!」

・・・など自分の興味や好き嫌いが、
ダイレクトに表れます。

生徒の表情や言葉を完全に理解することは、
会ったばかりの私たちには難しいのですが、
付き添いの大人(先生や父兄の皆さん)が、
私の言葉を言い換えたり、補ったり・・・・、
素晴らしいフォローしてくれました。

最後に「また来ようね。」と生徒たちに
話しかけてくれたのも嬉しかったです。
ぜひまた来てくださいね。(C.M.)

2010年06月11日

現代美術を味見する?~江戸川区立上一色南小学校

今日は江戸川区上一色南小学校の5年生が、
美術館に来てくれました。

JRの新小岩駅から半蔵門線の清澄白河駅まで、
生徒61人が電車を乗り継いでの訪問です。
(引率の先生もお疲れさまでした。)

今日の滞在時間は10時から11時の
わずか1時間。
事前に下見に来てくれた先生と打合せをして、
イントロ(10分)+学芸員のトーク(30分)+自由鑑賞(20分)という
作戦を立てました。

当館に来るのはほとんど初めてのこどもたちですが、
委縮することなく、自由にのびのびとしています。
 こんな風にです。
  ↓
ネト.JPG

最近、このネトの作品とともに、
こどもに人気があるのは、
山川冬樹≪The Voice-Over≫ですが、
音と映像の作品なので、
全部見ると35分もかかります。

今日は時間に余裕がなかったので、
並んでもらって交代制で見てもらうことにしました。

この作品がある展示室は真っ暗なので、
こどもたちは「こわい~」と
最初はハイテンションになりますが、
いわゆる映画と違って、
「わかりやすく」できているわけではないので、
見ているうちに逆に想像が広がるようです。

「いったいこれ何?」
「よくわからなかったけれど、おもしろかった」と
大人気。
見て、聞いて、感じて、考える・・・という観賞力を高めるには、
最適な作品かもしれませんね。

今日の見学会は、“現代美術の試食会”。
味見して美味しかった作品は、
ぜひもう一度、家族と一緒に来て、
ゆっくりと味わってくださいね。
(C.M.)

2010年06月09日

お気に入りはどれ?

上小岩ブログ.jpg
今日は、小雨降る中、江戸川区立上小岩小学校
6年生のみなさんがやってきました。

この学年は、5年生の時に西洋美術館に
見学に行っているそうです。
「何をみたかな?」と尋ねてみると、
「最後の晩餐」(?)と返ってきました。
さて、現代美術館では、何がみられるでしょうか?

今回学校側はワークシートを用意してきており、
自由鑑賞の時間に、お気に入りを探してメモをしたり、
絵を描いたりします。

写真は、3人仲良く、エルネスト・ネト《フラワー2》を見上げながら
ワークシートに取り組んでいるこどもたちの様子です。
思い思いに感想を書いたり、作品の特徴を描いています。

中には、なかなか決まらず何も書けない子も・・・。

「芸術は謎だ~」と、頭を抱えながらも
最後には、きちんと作品を選んでいる子もいました。

一人ひとり自分の目で、作品を選び、対峙し、思いをまとめる。
限られた時間内で、課題に取り組むのは結構難しいですが、
そこはこどもたちの集中力でのりきります。

帰り際、どの子に表情にもお気に入りの作品が
見つかった満足感がにじみ出ていました。

来た時と、帰る時で、こどもたちの表情が違うのも
このミュージアムスクールの醍醐味です。(G)

2010年06月08日

ご近所付き合い~江東区立東川小学校

東川小2010.JPG

今日は美術館から徒歩圏内の東川小学校の6年生が
やってきました。
みなさん、じつは4年生の時にも
美術館に来てくれたことがありました。
2年前のことなのに、
その時のことを、こどもたちは鮮明に覚えています。

「あっ!この作品、見たことある。
ブラジル人が作ったんだよね。」
「前見た展示室はもっと広かった」など
おしゃべりも止まりません。

現代美術の鑑賞方法も慣れたもの。
「今日はどんなものに会えるだろう!?」と、
目をきょろきょろさせ、
積極的に作品と関わろうという姿勢が既にできています。

ボルタンスキーの作品を鑑賞している時も、
ビスケット缶に貼られている写真を見て、
「大人ばかり」
「外人ばかり」
「老人が多い」
・・・など思い思いに口にし、
自由鑑賞時間の時にも、

「あー。これ。こどもの写真」

と、たくさんの写真の中から、
新たな発見する姿が印象的でした。

小さなご近所さん。
ぜひ美術館を、
“自分たちの庭”にしてください!(C.M.)

2010年06月03日

ネトでウトウト・・・

IMG_0796s.jpg
今日は、三重県から鈴鹿市立千代崎中学校の皆さん34名がやってきました。
修学旅行の最終日での美術館見学とのこと。

まずは学芸員と一緒に常設展を鑑賞したのち、後半は自由鑑賞。

「フセイン・チャラヤン」展では、映像作品に「何だかよくわからない・・」
と言いつつ、すっかり最後まで見入っていた生徒さん。

「ワンダーウォール」展では、若手作家の力作を前に、
「これ、宇宙みたい。」「うわ、人が立ってる!」
と言い合いながら、自然体で作品を楽しむ2人組を発見。

アトリウムでは、長旅の疲れが癒されるのか、エルネスト・ネト《Flower2》(写真)
のクッションにもたれてくつろいでいた生徒たちもいました。
作品でウトウトできるなんて、現代美術館ならではの光景かもしれませんね。

それぞれが、思い思いに美術館を過ごしている様子を見ることができました。
楽しい修学旅行の思い出の1ページになれば、うれしい限りです。(G.I.)

2010年05月28日

御殿場からようこそ!

御殿場ブログ用.jpg
今日は、静岡県から御殿場市立南中学校
2年生の皆さんがやってきました。

キャリア教育の一環で、一日かけてバスで
都内の各施設を巡る社会見学とのこと。
生徒さんたちは、いくつかの場所から自分でコースを選び、
その候補地には、都庁や警視庁なども含まれていたそうです。
今回、現代美術館を選んでくれた40名は、全員が女の子。

約1時間という、ややタイトな滞在時間だったため、
いつもより少し急ぎ足でトークをし、自由時間を多めにとりました。

聞くとほとんどの生徒さんが美術館自体が初めてとのことでしたが、
目の前の作品にすっと入り込んで、自由に感想を述べあっている
様子に一安心。
現代美術との出会いのひとときを、共に過ごしました。

常設展と企画展の両方を見終わった生徒さんに、
「美術館は広くて、歩き回ると疲れない?」と尋ねると、
「全然、平気です!」と元気一杯の返事。

これからは、御殿場近くの美術館や博物館にも足を運び、
さらに見聞を広めてほしいものです。
そして、また現代美術館にも遊びにきてもらえたらと思います。(G.I)

2010年05月26日

ちょっと変わったもの!?

豊田ブログ.jpg
今日は、豊田市から修学旅行で、
藤岡中学校3年生4名が班別学習で
やってきてくれました。

基本的に自分たちが行きたい場所に学習に行けるとのこと。
現代美術館を選んだ理由は、「ちょっと変わったもの」が
見られるからだそうです。

生徒さんたちは、2年生のときに「日本の自慢を考える」という課題で、
さまざまな分野で調べ学習を行っており、この修学旅行で、
さらに自己探求のテーマを深めるのが狙いだそうです。

常設展示を一緒にみながら、
生徒さんがそれぞれ考えてきた質問に答えました。
建築にまつわるもの、作家や作品に関係したもの、そして、
日本と海外との違いなど、実に多岐にわたる質問が飛び出し、
こちらも答えがいがありました。

特に現代美術の世界は、絵や彫刻ばかりでなく、
においがでたり、音がしたり、なにやら巨大なものがぶら下がっていたりと、
作品の分類が難しく、生徒さんたちも「変わったもの」として感じてくれたようです。

ぜひ、学校に戻ったら美術館で見たことや聞いたことを
いろいろ自慢してほしいと思います。(G)


2010年05月19日

現代の美術って何?~仙台市立六郷中学校

仙台市六郷中.jpg

今日は仙台から六郷中学校の3年生10人が
来てくれました。
最近、このように遠方からのお客様が続いているのは、
修学旅行シーズンだからでしょうか。

聞くと、今朝5時台に起きて、7時台の新幹線に乗って
東京駅に少し前に到着したばかりのようです。
少々疲れているかもしれませんが、
それでもみなさんウキウキしている様子でした。

みなさん、
修学旅行の中の「都内自主研修」の時間を使って、
当館に来てくれたそうです。

「そもそも、どうしてココを選んでくれたの?
他にもたくさんの美術館があるのに?」と尋ねると、
「現代美術館という名前が気になって・・・・
現代の美術って何だろうと思って。」とのこと。

ちょうど現在のMOTコレクションは、
ここ数年の間に制作された“出来たてホヤホヤ”の作品が
たくさん公開中。
天井からぶらさがっていたり、音や光を使っていたり、
普段見慣れない作品との出会いに、
みなさんの反応も豊かで私も嬉しくなりました。

また東京に来たら、ぜひ遊びに来てくださいね!
(C.M.)

2010年05月18日

アートで一句

100518練馬第三小 012blog.jpg
今日は、練馬区立第三小学校5年生の皆さんが、
鑑賞教室でやってきました。

なんと、「作品を鑑賞して、俳句を詠む」という
面白い(シブい!?)企画を、先生方が
用意してきてくださったのです。

午前中は、学芸員による常設展トークと自由鑑賞。
一人ひとり、気に入った作品の前で、
作品のスケッチと、俳句づくりにチャレンジしました。
写真は、指を折り、頭をひねるこども達。

美術館でお昼を食べたら、午後はいよいよ発表会です。
「アリ気分 すごく大きな お花だよ」
「お月さま お皿の形も お月さま」
「世の中の ウラの世界の 入り口だ」

※どの作品を詠んだか、わかりますか?
(ヒントはこれまでのブログの写真参照)

などなど、何とも味わい深い俳句の数々。
作品から感じとったことを、五・七・五の中に、
精一杯詰め込んでくれました。

とても活発で、素直に感じる心を持っていた
練馬区立第三小のこども達。
作品の感想を、限られた短い言葉であらわすのは
とても難しいことだと思いますが、
次々と飛び出す素敵な俳句に、思わず脱帽でした。

アートで一句。皆さんも、ぜひ一度トライしてみては?(G.I.)

2010年05月11日

ご近所さん

深川4中ブログ.jpg
今日は、江東区立深川第四中学校の美術部のみなさんが、
放課後の部活動の一環でやってきてくれました。
しかも、全員一度は美術館に来たことがあるとのこと、
嬉しい限りです。

普段の部活動では、まんがを描いたりしているそうで、
生徒さんたちの雰囲気からも、かなり自由な感じが伺えました。

作品鑑賞もこの勢いで、それぞれの感じたことを
活発に発言してくれました。

印象に残った作品をたずねてみると、
作品ではなく、館内に新しく設置されたカラフルなソファが気に入ったとのこと。
ふかふかで、座るとゆっくりと沈みます。

もちろん、ちゃんと作品に関しても、あれこれ良かったものを
教えてくれました。

美術館からも徒歩で10分もかからないところにあるご近所さん。
常設展(MOTコレクション)は中学生は無料なので、ぜひぜひ、
また遊びに来てくださいね。(G)


2010年05月07日

看護師のたまご

東邦ブログ.jpg
今日は、東邦大学医学部看護学科の文化講座で
美術を選択している学生さんたちが来館してくれました。
毎年やってくる常連校です。

現代美術館に来るのは初めてという方ばかりでしたが、
さまざまな作品に遭遇し、ちょっと興奮気味でした。
こちらからの問いかけにも、想像力をはたらかせて
一生懸命に応えてくれました。

美術作品を鑑賞する以外にも、ファッション、食、
読書などを通じ、感性を豊かにし、
ものの見方に広がりを持たせることは、
看護の世界でもきっと役立つのではないでしょうか。

ぜひまた美術館に足を運んでほしいと思います。 (G)


2010年04月27日

怪談!?

清新第二小ブログ.jpg
今日の午後は、午前中同様遠足で、
江戸川区立清新第二小学校4,5,6年生
約80人がやってきました。
3チームに分かれ、それぞれに学芸員が付いて
一緒にお話ししながら鑑賞です。

今回の展示テーマは「記憶」。
映像の作品もあり、薄暗い展示室もあります。
写真は、何をやっていると思いますか?
実は、自由鑑賞の時に、
怪談話を始めたこどもたちの様子です。

この作品は、アピチャッポン・ウィーラセタクンの《エメラルド》。
バンコクにあったホテルの記憶を物語る映像作品で、
映像の前にエメラルド色をした電球がぶら下がっています。

それを取り囲み「怖い話をしよう!」と
こどもたちが輪になっているのです。

特に怖い話の映像作品でもないのですが、
会場の雰囲気、ナレーションや映像の様子などから
「怪談」というイメージを思い浮かべたのかもしれません。

しばらく、ひっそりと盛り上がった後、
またこどもたちは展示室へと消えていきました。

今回の常設展示(MOTコレクション)、
いろいろなことがおきそうです。。。(G)


ちょっと怖い展示室?

平井西小ブログ用.jpg
今日は、うす曇の中、遠足で江戸川区立平井西小学校
3,4年生のみなさんがやってきました。

人数も約130人と多いため、はじめに講堂で美術館や
展示内容の概略を説明したあとで自由見学をしてもらいました。

丁度先週の土曜日から常設展示(MOTコレクション)が展示替えとなり、
新しいテーマの展示が始まりました。
テーマは「記憶」。
記憶といってもいろいろです。
自分とのかかわりや、ある場所の出来事、
勝手に他人の記憶を作り上げるなんていうのもあります。

今回は展示室が全体的にうす暗く、モノクロ写真も多いので、
ちょっと怖い雰囲気もただよっています。
そんな環境に敏感な子は、おそるそる部屋をのぞいたり、
「こわ~い!」とビクビクしながら歩いていました。

そんな中、人気だったのが前田征紀の《Universal Love》という作品。
光と影や、色、音などいろいろな要素がまじりあった
不思議な雰囲気の作品です。
作品に映りこむ自分の姿に驚いたり、
影絵遊びをはじめたり、こどもたちなりの楽しみ方で、
作品世界の虜になっていました。(写真)

初めて美術館に来たという子が多かったですが、
すぐに作品の楽しみ方を見つけ出す(考え出す)力は、
さすがこどもたちです。

こちらも、新しい作品の楽しみ方を教えてもらいました。(G)


2010年04月15日

将来は美術館勤務?

盛岡市立厨川中ブログ用.jpg
年度も変わり、ミュージアムスクールの予約も
どんどん入ってきています。
今日は、盛岡市から学習旅行の一環で
厨川中学校3年生の5人がやってきてくれました。
もともとみなさん、美術が好きで、特に作るよりも
見るほうが好きとのことで、当館を学習先に選んだそうです。

丁度、常設展示室は展示替中なので、見ることが出来ず、
企画展を見学してもらいました。
現在開催中の「フセイン・チャラヤン」展(6月20日まで)を
担当学芸員と一緒にみてもらいました。

ファッションの展覧会といっても、単に服が陳列されているだけでなく、
照明はもちろんのこと、送風機やポーズをとるマネキンなど様々な
展示手法で展開される内容に、「わー!」「おー!」と感嘆の声を
あげていました。

ひととおり見学したあとは生徒さんたちが事前に考えてきた質問に答えます。
「展示や演出の仕方に工夫がありまか?」
「現代美術の発展に尽くした人は誰ですか?」
「美術館もひとつの作品ですか?」
などなど。

聞けば以前テレビで、美術館で作品が展示される
様子をみたそうで、展示の仕方や美術館に興味を
もったそうです。

熱心にメモをとっている姿から、
「ひょっとして将来美術館ではたらいてみたくなった?」
と聞いてみると、ひとりの女の子が手をあげてくれました。

短時間の滞在でしたが、そんな風に美術や美術館に興味をもち、
将来働いてみたいと思ってくれたのは、実に嬉しい限りです。(G)


2010年03月19日

先生と一緒に! 江東区立東川(とうせん)小学校

010319 東川小学校 015.jpg

今日は江東区立東川(とうせん)小学校の1年生が見学に来てくれました。
学校から美術館まで歩いて来れるという距離の近さもあって、
今までに美術館に来たことがある人がたくさんいました。

まずはじめに3チームに分かれてトーク。
今回は、図工の高松先生も《重い手》をトークしました。
先生が「何か見つけたかな?」とこどもたちに聞くと
「手がいっぱい」
「ケガをしてる」
など、どんどん手を挙げて色々な意見を言ってくれます。
背中に覆いかぶさっている手が重そうだ、という意見があったので
高松先生がこどもたちにどのくらい重いのかを聞いてみると
「1トン」「10トン」「象が乗っかっているぐらい」「地球をしょってるぐらい」
などなど・・・。
みんな重くてやっと支えているという印象なのですね。

こうしてひとつひとつの先生からの問いかけを通して
だんだんとこども達は作品の深いところに目を向けていきました。
「下に伸びる2つの手は柱みたいになって背中に乗っかる手からこの人を守っている」
と一人が言うと、それを受けて他の子から
「でも自分でできるよといって、小さい手が背中の手をどけようとしている」
という意見が。
それを受けてまた別の誰かが・・・と、どんどん物語がつながっていきます。

小学1年生といえば、
自分が話したいことがいっぱいありすぎて、
自分以外の人の話を聞くのはまだちょっと苦手、という印象がありましが、
誰かが言った意見をきちんと受け入れて、
自分自身で考え、さらにそれを深めて展開していくということをみんながやっていて、
みんなで見るからこその発見が一杯つまった、とてもすばらしい鑑賞でした。
先生とこども達の普段からのコミュニケーションがあるので、
リラックスできて、想像力が解放され・・・、それだからこそできるトークもあるのです。

最後は《発見の塔》に上って帰りましたが、
「もっとのぼりたい」という声も多く聞かれました。
ぜひまた遊びに来てください!
               (武)

2010年03月18日

来る前と、来た後で・・・

赤羽ブログ.jpg
先日の港区立赤羽小学校4年生に続き、
今度は3年生の皆さんが団体鑑賞にやってきてくれました。

3年生は、形や材質、触覚などに注目して作品を
見せたいというオーダーが図工の先生からでていました。
丁度、展示されている岡崎乾二郎さんの作品は、
色々な形もあり、材質もタイルでできたものや
ダンボールのような素材もあります。
タイルでできた作品は、靴を脱いでその上を歩くことができ、
足裏の感覚でも作品を体験できます。
タイルの上に描かれた模様の微妙な質感の違いを感じて、
「ザラザラするー!」「ツルツルするー!」
と、大喜びでした。

一通り鑑賞したあとは、自由鑑賞。
学校が用意したワークシートに取り組みます。
「岡崎乾二郎さんからの贈り物」と題し、
どんな材料でできているか、どんな形があるか描いてみましょう!
などなど、作品をじっくり見る問いが書かれています。

写真の女の子は、一所懸命、岡崎さんの作品の模様を描きうつしていました。
他の子たちも、いろいろな模様や、素材をさがして
ワークシートをまとめていました。

鑑賞後、先生が
「来る前と、来た後で、気持ちが変わった人!」
とたずねると、ほとんどの子が手をあげてくれました。

ある子は、
「美術館は外からみるとありふれた建物だと思ったけど
中にはたくさんのすごい作品がありました!」
と答えてくれました。

こうした団体鑑賞を通じ、こどもたち一人ひとりの中に
未知なる美術館のイメージが、はっきりとしたものに
変化してく経験を持ってもらえたことは、
教育普及に携わるものとして嬉しい限りです。(G)

2010年03月11日

今日の気持ちは何色?

01311赤羽小ブログ.jpg
今日は現代美術館の常連校のひとつ、
港区立赤羽小学校4年生のみなさんが、
午前、午後と分かれてきてくださいました。

2クラス一度にまとめて来る学校も多いのですが、
このように1クラスずつ来てくれると少人数でまわれるので、
じっくりと作品と向き合うことができます。

本日は、図工の先生からのリクエストもあり、
現在展示中の「ポップアート」の作品を中心に見ました。
リキテンスタインの《ヘア・リボンの少女》や
ウォーホルの《マリリン・モンロー》を見ながら、
どんな色が使われているのか、
どんなものが描かれているのかなど、
ポップアート独特のカラフルな色使いや
主題などを交えながらのトークとなりました。

10点組のウォーホルの《マリリン・モンロー》は、
一点、一点は、同じマリリンなのですが、色が全て違います。
明るい色から暗い色まであります。
はじめに、こどもたちに
「今日の自分の気持ちを表す色使いの作品はどれ?」と
問いかけ、10点の中から選んでもらうと、
みんなすぐに今日の気持ちの作品を選んでくれました。
「今日は、暑いからこの派手なやつ!」
「ちょっといやなことがあったの、暗いの・・・」
「元気なので、明るいこれ!」
マリリンを通じ、クラスのお友だちのそれぞれの
今日の気持ちを知ることができました。

みなさんも、自分の気持ち探し、ぜひやってみてください(G)

2010年02月24日

いろいろみえる! 豊洲小学校5年2組

5-2toyosu3.jpg

先週から引き続き、
クラスごとに3回に分けて見学に来てくれている豊洲小学校のみなさん。
いよいよ今回は5年2組のみなさんです。

はじめに3チームに分かれて話し合いながら見学しました。
同じ作品を見ても、クラスによって反応や意見が全く違います。
ネトの≪フラワー2≫→≪重い手≫→≪ヘア・リボンの少女≫とまわって、
岡崎乾二郎の2つの作品を見ました。

2つの作品の関係を考えてもらった後で、
どこの部分を見て同じだと気付いたかを教えてもらいました。
そしてみんなで確認していくうちに、
描いた形だけが同じなのではなく、
絵の具の盛り具合やかすれ具合などの
描き方の質感も同じにしてあることにみんなが気付きました。

みんなで確認するにあたって
どの部分のことを言っているのかが全員にわかるように、
「右下の太陽みたいなところ」というように何かにたとえて教えてくれるのですが、
「あそこのイヌみたいなところ」
「左の真ん中あたりのゾウみたいな形のところ」など、
今回のみなさんは生き物の形をたくさん発見してくれました。
ほかにこの2つの作品の中に、みんなが見つけた生き物は
ラクダ、マンボウ、チョウチョ、ヘビ、サカナなどなど。
こどもたちには作品タイトルを教えていないのに、
タイトルに登場する「蛇」「蝶」「象」が出てきたことには驚きました。

ひとりひとりが見つけたことや思ったことを聞いていると
時間がいくらあっても足りません。
感性と想像力豊かなみなさんと楽しく作品を見ることができました。
こどもたちもきっと、
みんなで作品を見ながら話をすることの楽しさを感じてくれたことでしょう。
3回にわたってこどもたちを連れてきてくださった図工専科の先生に感謝です。
                                          (武)

2010年02月17日

もしも担任の先生が・・・? 豊洲小学校5年3組

豊洲小2.jpg

昨日に引き続き、豊洲小学校の5年生が見学に来てくれました。
今日は5年3組のみなさんです。
クラスごとの来館により、1チームの人数も比較的少ないので、
一人ひとりと対話ができ、こどもたちの話もたくさん聞くことができます。

最初に3チームに分かれて展示室をめぐります。
アトリウムにあるエルネスト・ネトの≪フラワーⅡ≫では、
まずにおいに気付きました。
どんなにおいか聞いてみると
「焼きそばのにおいみたい」「保健室のにおいみたい」など
いろいろなことを思い出したようです。
そのあとで「この作品で気になるところは?」と聞いてみると、
みんな足元を指差しました。
これは何かと聞いてみましたが、みんな座るものとわかっていました。
なかには「作家の人が休むため」という優しい意見もありました。素敵です。
そこでみんなで並んですわって話をすることにすると
「わー気持ちいい!」という声があちこちから。
クッションに座りながらネトについてどんな人なのかを想像してもらいました。
髪の毛は長いか短いか?髭は?眼鏡はかけている?やせている?
そのあとでネトのポートレート写真を見せると、
想像していたイメージと違った人もいたようでしたが、
「もしもネトが担任の先生だったらどう?」と聞くと
「楽しそう」「おやじギャグを言いそう」「一緒に遊んでくれそう」など
いろいろ思うところがあるようです。

自由見学の時間もクッションにくつろぎながら
ネトの作品を楽しむ姿が見られました。
また来てくださいね。
(武)


2010年02月16日

草上のピクニック? 豊洲小学校5年1組

豊洲小学校1 004.jpg

学校の近くのバス停から路線バスに乗って来てくれた豊洲小学校。
図工の先生がクラスごとに日を分けて来館できるように配慮してくださり、
この日はまず、5年生3クラスあるうちの1組のみなさんが来てくれました。
開館と同時にはじめに3チームに分かれて見学です。

岡﨑乾二郎の展示室では、0号サイズの作品をみながら、
「トーストにバターを塗ったみたい」と、
絵の具の伸びの気持ちよさを感じていました。
そして、当館の収蔵作品である2枚の岡﨑作品を見て
その2つの作品の関係を考えてもらいました。
みんな15秒ほどじっと眺めた後・・・誰かが、「違う色で同じものを描いている!」
そのあと口々に「あっ!」「ほんとだ!」とみんなの「モヤっと」が解消されていきます。
そして、「あっ、でも、違うところもある」「描いてないところもある」
「あそことそれとか」「あのにょろっとしたのとか」・・・。
「あの緑色のかたちはキュウリみたい」などなど、いろんなことをどんどん思いつきながら、
みんなは2枚の大きな絵をみるみるうちに隅々までしっかり観察しています。
抽象画を隅々までじっくり鑑賞することは
大人にとってもなかなか難しいことなのだと思いますが、
こどもたちは豊かな想像力をつかって抽象画の鑑賞を楽しんでいました。

その後各自で作品を鑑賞。
作品の中に入ることができるタイル作品を
足の裏や手で触れながら鑑賞している様子は
作品の色合いと相まって、まるで草上のピクニックのようで、とっても素敵でした。

バス1本で行き来できますから
近所の遊び場のひとつとして
ぜひまた作品に出会いに来てくださいね。
                     (武)

2010年02月12日

夢中になって・・・

新山小ブログ.jpg
今日は中野区立新山小学校6年生のみなさんが
1時間ほどバスでゆられながらやってきてくれました。

学校での美術館見学は初めてとのこと。
少々、興奮気味のこどもたち。
2つのグループにわかれて鑑賞しました。

いつものように、トークの基本はこどもたちと学芸員との対話です。
「この作品が気になった人いる?」とたずねると、
引率の先生もついつい話の輪にくわわり、生徒にまじって
一緒に手を挙げてくれました。

生徒と一緒になって、先生も作品を前に、あれこれ思いをめぐらす。
こうした光景は、なんだか嬉しいです。

一通り、一緒に見た後は、自由鑑賞。
各自ワークシートに取り組みます。
(なかには夢中になって、写真のような姿に・・・。)

新山小学校では、図工の先生がオリジナルの教材として、
アートカードを作成しているそうです。
そうしたカードで事前にいろいろな作品をみているので、
現代美術館にも展示されている作品を見つけた子が、
「あっ!あれは僕が描いた作品だ!」と、
自慢げに模写をしたことを教えてくれる子もいました。

本物と出会うことで、作品に対するイメージも
また違ったものになったと思います。(G)


2010年02月10日

点々の理由 墨田区立両国小学校

りょウごくしょう.jpg


お相撲のメッカ国技館の近くにある両国小学校の6年生が
見学に来てくれました。
都内でも数少ない標準服のある学校ということで、
みんなおそろいの紺色のブレザーです。

まずは4チームに分かれて展示室をめぐります。
リキテンスタインの≪ヘア・リボンの少女≫では、
気付いたことを聞いてみると
「かわいい」「マンガみたい」という意見のほかに、
「ブツブツがいっぱいある」という鋭い意見が上がりました。
「ブツブツはなんだろう」と聞くと、「ニキビ?」という声も。
でもよく見ると唇にも瞳にも点々があるから、ニキビじゃないようです。

さらに頬と唇は同じ赤い色を使って点々が描かれているのですが、
この女の子の頬と唇はそれぞれ何色だろうかとみんなで考えてみると、
頬は薄いピンクのような色で、唇は赤となりました。
この作品を遠くから見ると
地色の白と点々の赤い色が合わさってピンクに見え、
地色の白がほとんど見えないほど点々が集まっている唇は濃い赤色に見えるというわけです。

チームごとのトークが終わって、各自で見て回る時間になりました。
リキテンスタインの展示室には作品と向かい合う壁に張りつくようにして
作品を見る女子の姿がありました。
遠くに離れることでドットが見えなくなる瞬間を探していたのです。
リキテンスタインの絵が大きいので、
ドットが見えなくなるほどの距離をとるのはかなり難しいことなのですが、
彼女たちは「目を細めてみると点々が消えて見える!」と
見方を工夫しながら、ドットの効果を実際に体験していました。

開館当時は、単なるマンガだといわれたこともあった作品ですが、
若い皆さんたちは「美術館にあっても全然おかしくない」と言ってくれました。

両国小のみなさんは鑑賞のマナーが本当に素晴らしく、
児童数の多い団体でしたが最後までみんながルールを守って鑑賞してくれました。
また美術館に遊びに来てくださいね。
                  (武)

2010年02月09日

貴重な体験

足立区第一中ブログ.jpg
今月は、たくさんの職場体験の申し込みがあります。
今日来たのは、足立区立第一中学校の6名の生徒さんたち。
みなさん美術館に興味があるということで、当館を選択したそうです。
(他には、動物園や水族館に出向くグループもあるとか)

先日の東陽中学校とちがい、現場での実作業ではなく、
展示室やバックヤードの見学、そして学芸員への質問という流れで
職場を体験していただきました。

展示室では、普段やってくる小学生たちと同様、
一緒にお話をしながら、作品を見て回りました。

はじめ、美術館といえば、絵画作品ばかりだとイメージして
きたけれど、実際は、車を解体して作った彫刻あり、
天井からぶら下がる臭いの出る大きな作品、
そして、音を聞く作品など、さまざまな素材や形態の作品があり、
これまでの美術館のイメージが覆ったようです。

バックヤードのご案内では、収蔵庫で丁度作品の貸し出し作業準備をしていたので、
ちょっとだけ作業の邪魔にならないように覗かせていただきました。
梱包用の木箱に作品が入れられ、まさに運び出されようとしている現場は、
緊張感もあり、生徒さんたちも真剣に作業をみつめていました。

最後は、学芸員に対する質問。
「学芸員になるためには、資格は必要ですか?」
「一番高い絵はいくらですか?」
「この仕事につこうと思ったのはなぜですか?」
「この仕事で楽しいことはなんですか?」
「なぜ古い絵がのこっているのですか?」
などなど。
学芸員の仕事や美術館に関する疑問が次々とでてきました。

中学生のうちから自分の将来について考えるのは良いことだと思います。
世の中には、自分が知らない仕事がたくさんあるということを
知ったことは非常に意義のあることではないでしょうか。(G)

2010年02月05日

黙々と・・・

ブログ用十中.jpg
今日の午後は、文京区立第十中学校1年生の
皆さんが団体鑑賞でやってきました。

現代美術館は初めてという生徒が多く、
もちろん現代美術も・・・。

今、常設展示室には、臭いの出る作品や
音の出る作品、足で描いた作品など、
ちょっと変わった作品がたくさん展示されています。
みなさんどれも新鮮な驚きで鑑賞してくれました。

学芸員と一緒に鑑賞したあとは、自由時間。
美術の先生が用意した、ワークシートに各自取り組みます。

・一番気に入った作品は?
・印象に残った作品を描いてみよう
・お家の人に現代美術館を説明するとしたら・・・
・一言でいうと○○○な美術館でした

などなどいろいろな設問に黙々と挑んでいました。

こうした自由時間も大切で、自分の中でもう一度
先ほど見た作品のことをあれこれ考えてみたり、
自分なりに新しい発見をしたり、振り返りの時間として
とても重要な活動だと思います。

ワークシートの成果をぜひ教えてください!(G)


白い森の中で?~月島第三小学校

月島.jpg

今日は卒業間近の月島第三小学校の6年生が、
美術館に来てくれました。
こどもたちは、5年生の時にブリヂストン美術館を訪れているので、
今日で2度目の美術館見学です。

ブリヂストン美術館と言えば、
古代エジプトの胸像から印象派の名画まで
幅広いコレクションを誇る日本有数の美術館。
展示室も暗めの照明で重厚な雰囲気です。

その印象が強かったせいか、
こどもたちは当初、
当館の明るく開放感のある空間にややとまどい気味。
常設展示室に広がるこの作品にも、
「何これ?えーっ?」と目が離せないようでした。

高さ14メートルの天井からぶら下がる、
エルネスト・ネトの≪flower 2≫。
「タイトルを付けるとしたら何がいい?」と
こどもたちに質問すると、
「夢の中」
「空から降ってくるいん石」
「雲が広がっている」
「雨」
「花」
など、自然を思わせる応えが次々に返ってきました。
そして、「タイトルの付けようがない」という正直な意見も。

見慣れない作品にとまどいながらも、
何とかこの作品に近づこうとするこどもたち。
想像力を最大限に働かせるのも楽しそうです。

不思議なモノ、見たことのないモノは、
こどもたちの好奇心をかき立てるのか、
注目の的でした。

その後の自由時間には、
この作品に一気にこどもたちが集結し、
床に置かれたクッションはすぐに満員状態です。

自然の中で森林浴をしているような、
リラックスした表情が印象的でした。
(C.M.)

これもお勉強~中学生の職場体験

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今日は、江東区立東陽中学校のみなさんが
職場体験でやってきました。
2日間の日程で、美術館の現場を体験してもらいます。
当館で受け入れている職場体験のプログラムも
展示室の見学だったり、解説シートの作成体験や
実作業のお手伝いなど様々です。

今回来た3名の生徒さんたちには、
1日目は、主にチラシなどの広報物の
発送作業を行ってもらいました。

何百通もある封筒詰めの作業は、単調ですが、
美術館にとってはとても大切な仕事です。

2日目は、小学生の団体鑑賞の現場見学。
これもただ見ているのではなく、学芸員とこどもたちとの
会話のやりとりをメモしてもらいます。

どのような会話がなされ、またこどもたちの反応はどうなのか、
中学生のみんさんもメモをとるのは大変そうでしたが、
面白かったようです。

美術館の仕事のほんの一部を体験したに過ぎませんが、
いつもの学校の授業とは違う、生の現場に触れられたことは、
新鮮な体験だったと思います。

こちらとしても美術館の機能を知ってもらう、
良い機会になりました。(G)


2010年02月03日

中学生による中学生のための解説 江東区立深川第六中学校

fukarokuAA.jpg

2月2日と3日の2日間かけて当館に職場体験にやってきたのは、
江東区深川第六中学校の2名の1年生。
深川第六中学校は美術館から一番近くにある中学校。ご近所さんなのです。

1日目は
美術館の仕事や裏側の案内、学芸員の仕事についての説明と、
日本最大規模の美術専門図書館である当館の美術図書室での作業。

2日目は
常設展示室の展示作品のなかから、ひとり1点を選んでもらい、
中学生のための解説パンフレットを作成してもらいました。
美術図書室の司書に手伝ってもらいながら、
半日かけて資料を集め、読み込み、調べて、
中学生に分かりやすい言葉で解説を書いてもらいました。
何時間もかけてひとつのテーマについて調査し続けることは
中学生にとってはあまりないことと思いますが、
二人は途中で飽きることもなく、作品を理解しようと真剣に調べていました。
その甲斐あって、素晴らしい出来ばえでした。
完成したパンフレットは執筆者である二人と校長先生へのお土産です。

この職場体験で、美術館での仕事に興味を持ち、
将来学芸員になってくれたらうれしいですね。
                       (武)

2010年01月28日

本当の手と見えない手  東川小学校

0128東川小.JPG

今日は東川小学校の4年生が常設展示を見学に来てくれました。
先日は6年生がファッションの展覧会を見学に来てくれた東川小学校。
現代美術館の常連校です。
図工の先生だけでなく、
担任の先生方も美術館での作品鑑賞をとても大切に思ってくださる、
とっても素敵な学校です。

美術館に到着し、見学のためのルールをみんなで確認。
そのあとで3つのチームに分かれてじっくり鑑賞です。
まずはじめに見たのは、
3階展示室に展示されている鶴岡政男の≪重い手≫。
この作品の前に腰を下ろした途端、
「すごい!」の声が。
それに続いて、
「手がいっぱいある!」「ケガしてる!」
などなど、さまざまなことに気付き、教えてくれました。
もう少しじっくり見て行くと
一人ひとりの気付いたことにみんなが連鎖し、
「左右の足の太さが違う」、「それはケガをして足が腫れているからだ」、
「手にもケガしている」、「そういえばあちこち傷ついている」、
とみんながかわりばんこに発言してくれて、言葉が止まりません。

「背負っている巨大な手はどのぐらいの重さなんだろう?」と聞いてみると、
お友達ぐらい・・・・?、いえいえ、もっと重くて大人の人ぐらい・・・?
いえいえ、あの大変そうな様子は、きっともっともっと重いんだ、
とのみんなの意見。
さらに「手が4つ描かれているけれど全部ほんとうの手なのかな?」
と質問すると、
下に引きずっている2つの手は本当の手だけれど、
後ろからのしかかる大きな手は本当は見えないもので、
それを支える小さな手はがんばっている心の手だ、と
みんなで少しずつ考えていることを言って
結論がまとまっていきました。
みんなのすばらしい鑑賞力に脱帽です。

学校が美術館から近いこともあり、
全体の半分ぐらいは今までに美術館に来たことのある子でしたが、
どの作品にも目をキラキラ輝かせ、夢中になって見入っていました。

放課後にもぜひまた遊びに来てくださいね!
                       (武)


図書委員がやってきた!~市立松戸高等学校

今日は松戸市から高校生が見学に来てくれました。
みなさん、図書委員。
学校の図書室で実際の仕事に携わっている
高校1~2年生です。

最近、学生の活字離れが進んでいると耳にしますが、
幸いにしてみなさんには関係なさそうです。
ちなみに「どんな作家が好きですか?」と聞くと、
「太宰治」と、私にはちょっと意外な答えが。
古典とも言える文学作品が、
今も高校生にも愛されているなんて嬉しいですね。

みなさんが最初に見学したのは、
地下1階にある美術図書室です。
ここは知る人ぞ知る当館の注目スポット。

図書館は日本各地に沢山ありますが、
美術の本に限って言えば、
ここは日本有数のコレクションを誇ります。
(美術書は全部で95000冊。)
この美術図書室が目的で、
遠方からやってくる人も少なくありません。

今日は特別に司書のご案内で、
みなさんには普段は入れない書庫にも
入っていただきました。

そこには明治時代に出版された、
「創作版画誌」という宝物も眠っています。
オリジナルの創作版画が実際に挿入されている貴重な蔵書に、
みなさん興味深々の様子でした。
 ↓
書庫探検.JPG

その後は学芸員と一緒に常設展示室へ。
現代美術の作品も楽しんでいただきました。

盛りだくさんの今日の見学会。
高校の図書室運営に、
役立つヒントがあったら嬉しいですね。
(C.M.)

2010年01月20日

美術館みてあるき 恵泉女学園高校

2010.1.20恵泉女学園 006.jpg

新年気分から普段通りの日常に戻ったこの日、
恵泉女学園高校の3年生のみなさんが見学に来てくれました。
ミュージアムショップ奥のホワイエで待ち合わせると、
みなさん井上雄彦の制作風景映像を真剣に見ている最中。
高校生ともなると、井上さんの描いた漫画「バカボンド」のことも
よく知っているようです。

常設展示室へ移動し、いくつかの作品を一緒に見ました。
エルネスト・ネトの「フラワーⅡ」では
ゆったりとクッションに座りながらお話をしました。
このクッションはもちろん作品の一部。
上からぶら下がった袋の中に入っているのと同じ発泡ビーズが
このクッションにも入っています。
クッションに身を沈めると、柔らかいビーズがふんわりとからだを包みこみ、
本当に心地よく、ずっと時を過ごしてしまいそうです。
ひとつのクッションにたくさんの人が座ると、
だんだんビーズが詰まってきて座り心地も変化していきます。
この日は先生を入れて6人のみなさんがクッションに座りましたが、
実はこのぐらいの人数がクッションの柔らかさもちょうどよいのです。
クッションの効果もあって、
作品に使われた材料に触れたり香りをかいだりしながらじっくり鑑賞しました。

生徒のみなさんはとても積極的に、そして真剣にトークに参加してくれ、
藤本由紀夫の音を体験する作品では全員が体験し、
ひとりひとりの感じ方の違いを確認しました。

後日今度は写真美術館のほうへ見学に出掛けるとのこと。
卒業まであと少しですが、高校生活を満喫してくださいね。
そして、大学生になったらまた美術館に遊びに来てくださいね。
                               (武)


2010年01月15日

現代美術初体験?~横須賀学院高等学校

2010横須賀高等学校 018.jpg

今日は神奈川県横須賀市から
横須賀学院高等学校の3年生が、
見学に来てくれました。

希望者を募っての特別見学授業。
当館に来るのは全員初めてでしたが、
みなさんとても積極的に作品を鑑賞し、
1時間という長いギャラリートークにも関わらず
最後まで熱心に耳を傾けてくれました。

みなさんがリラックスした表情を浮かべたのが、
このエルネスト・ネトの作品。
白い球体状のものに囲まれて、
楽しそうに上を見上げています。
作家が付けたflower(花)というタイトルにも
納得の様子です。

今日はこの常設展示の後に、
ラグジュアリー展、レベッカ・ホルン展と
3本立てのフルコース。
全部歩くと数キロにもなるので、
ちょっとしたハイキングと同じ運動量かもしれませんね。
おつかれさまでした! (C.M.)

2010年01月14日

きれい! かっこいい!の連発

押上小ブログ.jpg
今日は、現代美術館の常連校、墨田区立押上小学校
5年生のみなさんが来てくれました。
「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展の鑑賞です。

普段図工の時間にファッションを
テーマにしたものを扱うのは珍しく、
こどもたちもどんな服に出会えるのか、
また今回のテーマである「ラグジュアリー」ということに
ついても事前授業でいろいろ思いをめぐらせてきたようです。

講堂で美術館でのお約束を確認したあと、いざ展示室へ。
様々な装飾がほどこされた服をみるやいなや、
ある女の子は、
「大きなリボン!かわいい!!」
「これもきれい!!」
と興奮している様子。

男の子も、キラキラした豪華な服をみて、
「かっこいい!」といっていました。

ギャラリートークのあとは、
学校が用意してきたワークシートにとりかかります。
自分が気に入った服の感想や絵を描いてまとめます。
「これ着たい!」「もようがすごいね」
と、お友達同士でいろいろな感想が飛び交います。

学校に帰ったら、今日鑑賞した服を参考に、
白衣に思い思いのデザインをほどこし、
ラグジュアリーな服をつくるそうです。
どんな服ができるか楽しみですね。(G)

2010年01月13日

一番人気は?~お茶の水女子大学附属中学

今日はお茶の水女子大学附属中学の2年生が
美術館に来てくれました。
総勢約130人。
まず講堂に集まって学芸員によるトークを聞いて、
その後、各自で自由に、
展示室をまわるというタイムテーブルです。

お茶の水.jpg


現在のMOTコレクション(=常設展示)には約200点の作品が
展示されています。
見ごたえたっぷりのこのボリューム。 

時間内に全てを丁寧にみるのは不可能なので、
美術の先生も工夫を凝らします。
今日はコレクションの中から「自分が気になった作品」を
選んでワークシートに書き込む方式。

一つというのは難しいですよね。

最後まで悩む生徒。最初から決めている生徒・・・
様々なのですが、
中でも人気が集まったのは、
この写真のウェッセルマンの≪浴槽コラージュ♯2≫でした。

浴槽は絵で描かれているのですが、
そこに置かれているタオルやトイレットペーパーは実物。
虚実ないまぜになったこの不思議な作品は、
よく見ると発見があって、
色も華やかなので「かわいい!」と
人気が集まったようでした。

常設展示は年数回の展示替えがありますので、
また新しい作品を見に、
今度は一人でゆっくりと・・・見にきてください。
(C.M.)

2010年01月09日

先生を目指して・・・文教大学

文教大学 005.jpg

本日は将来小学校や幼稚園の先生になるために勉強中の
文教大学の学生さんが来館しました。
「将来先生になった時に担任としてこどもたちを美術館に引率すると、
どんな体験ができるのか」を学びます。

というわけで、当館の学校向けプログラムを説明した後に、
実際に学校団体見学時の流れを体験しました。

たとえば、展示室に入る前に「美術館の約束」を確認すること。
「さわらない、さわがない、はしらない」の注意を話すだけでなく、
「どうして触ってはいけないのか」をこどもに訊いたり、きちんと説明すること。

展示室では作品をみながら作品に関するアイテムを見せたり触らせて
作品を触らなくても触覚を満足させることや、
作品に使われている素材をこどもたちと確認するだけで、
「さわるとこの作品は壊れる」ということをこどもが自ら理解することなど
普段のこどもたちに対するトークに交え、
学芸員の動きについても説明しました。
学生さんたちは作品の楽しみながらも、
こどもたちの動きの話になると、みんなとても真剣に聞いてくれました。

将来先生になったら、ぜひこどもたちを
MOTに連れてきて素敵な作品を見せてあげてほしいですね!
                                 (武)


2009年12月10日

文化祭でファッションショー 府中東高校

都立府中東高校 020.jpg

府中東高校の家庭科部のみなさんが
「ラグジュアリー」展の見学に来てくれました。
担当学芸員のトークを聞きながら、
カタツムリや蝶などの刺繍が金の糸で施されたエリザベス1世のボディスや、
玉虫が5000匹縫いつけられたドレスなどをゆっくり見ていきました。

マルタン・マルジェラのコーナーでは、
その素材の奇抜さに驚いたようです。
ところどころが錆びた世界のビンの王冠を集めて作られたベストなど
身近で、そして新品ではない様々なものが材料となっているのです。
なかでも、クリスマスの飾りつけなどで使われる金色のモールで作られたジャケットは、
「遠くから見ると毛皮みたいに見える」。
引率の先生からも「これいいじゃない!」と好評です。
たしかに、この服のように金のモールで作られたイブニングドレスがあったら、
パーティに着ていくと素敵かもしれませんね!

文化祭のときに自分たちでデザインした洋服のファッションショーをするとのこと。
今回の展覧会でアイディアのヒントを掴んで、
来年の学園祭に生かしてくれたら素敵ですね!
                       (武)

贅沢ってなんだろう?

東川ブログ用1.jpg
今日は、江東区立東川小学校6年生のみなさんが来館し、
現在開催中の企画展「ラグジュアリー:ファッションの欲望」を
鑑賞しました。

初めに「ラグジュアリーの意味って知ってる?」とたずねると、
みんな「???」といった表情で、意味を知っている子はいませんでした。
「贅沢」という意味であることを伝え、
「じゃあ、みんなの一番の贅沢は?」と尋ねると、
「おいしいお寿司をいっぱい食べること!」と返ってきました。
やはり贅沢=食べ物のイメージの方が強いようです。

今日みんなで見たのは、絢爛豪華な装飾がほどこされた
17,8世紀の王侯貴族のドレス、かと思えば、一切の装飾性を
そぎ落とし、シンプルの中にも素材や縫製にこだわった服。
割れた皿やトランプ、靴紐など、ありふれた身の回りの素材を使って、
丁寧な手わざで製作されたたった1点の服。

ひとくちに“贅沢”な服といっても、それは物理的に目に見える贅沢から、
精神的な心の豊かさまでを扱った様々な洋服。

写真のドレスは、スカートの模様が花柄に見えますが、
じつはこの模様、5000匹の玉虫の羽をむしって縫い付けて
あるという代物。
こどもたちもはじめは、きれいな模様だなーと眺めていましたが、
そのことを知るや否やぞっとした表情に。
でも、羽だけ見てもいったいどんな虫か想像がつかないので、
本物の玉虫の標本を見てもらいました。
するともっとぞっとしたようです。。。

服は毎日着るだけに、あまり意識して見た事はないと思いますが、
今回の展示されているさまざまな服を見て、
ラグジュアリーの意味を少しでも実感してくれたら良いなと思いました。(G)

2009年12月09日

とうとう美術館へ! 第三吾嬬小学校

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この日来てくれたのは、墨田区立第三吾嬬小学校の6年生のみなさん。
実は私たちは以前に彼らに会ったことがありました。
というのは、昨年度の「アーティスト1日学校訪問」で
美術家の内海聖史さんと一緒に訪問授業を行った学年なのです。
内海さんが訪問授業をしたときに、
少しだけ内海さんの作品のスライドをみんなに見てもらっていたので、
現代美術というのがどんな感じなのかも少し知っていました。
そして、とうとう美術館へ見学に来てくれたのです!

まず3チームに分かれて常設展示室を見学。
《マリリンモンロー》では、
同じ顔なのに、色によって見え方や感じ方が違ってくることや、
その人らしさ、自分らしさって何だろうということを見ていきました。
第三吾嬬小の6年生は卒業前に自画像を描くことが伝統になっているそうです。
そのときに
色遣いについて考えてみたり、
みんなの思う「自分らしさ」と自分の思う「自分らしさ」について
考えたりしてもらえたらいいですね。

展示室をめぐってさまざまな作品を見ているときに、
こどもたちからなぜか「内海さん」という言葉が聞こえてくることも何度かあり、
訪問授業が何カ月も前のことだったにも関わらず、
現代美術との初めての出会いの印象の強さを感じました。

段階的に少しずつ現代美術との距離を深めている6年生。
どんな中学生になるのか、本当に楽しみです。
                    (武)


2009年11月26日

アーティストの卵たち 女子美術大学付属中学校

jyoshibichu.jpg

この日、常設展を見に来てくれたのは女子美術大学付属中学校の1年生のみなさん。
日本で唯一の女子美術大学の付属中学校です。
普段の授業でも、ほかの学校に比べて美術の授業時間が多いそうで、
生徒のみなさんは鑑賞者よりも制作者に近い立場のようです。
4チームに分かれて作品を見ましたが、
その時の関心や視点からもそういった姿勢がうかがえました。
チームの人数が多かったので
ひとりひとりの生徒さんと対話することはなかなか難しかったのですが、
リキテンスタインの作品では、
5色の基本色のみで描かれていることや直線がなく曲線だけで描かれていること、
正方形の画面の構成について話すと、
真剣に耳を傾けてくれ、メモを取る人も。
普段、中学生にトークをしていると、
人数が多いグループで対話があまりできない場合、
それほど美術に興味のない人が飽きてしまうこともあるのですが、
さすが美術に興味のある生徒さん達。
皆さんの美術に対する真剣さや興味の深さを感じました。
将来、皆さんの作品を当館に展示できる日がくることを楽しみにしています!
                                (武)


2009年11月25日

お友達と手をつないで美術館 御田小学校

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港区御田小学校の1年生のみなさんが
かわいいバスに乗って来てくれました。
1年生らしく、おとなりのお友達と手をつないで歩きます。
今日はみんなお弁当持参!
美術館見学の後は木場公園でお昼を食べて、
どんぐりを拾ってから学校に帰る予定です。

3チームに分かれて作品を見ました。
アンディ・ウォーホルの《マリリン・モンロー》の作品の前で
「これが誰だか知ってる人いますか?」と尋ねると、
「マイケル・ジャクソン!」という声があちこちから。
マイケル・ジャクソンは小学生にとっても今話題の人なのですね!
その後、10枚のマリリンの絵のうちで
一番かわいく見えるマリリンはどれか、いちばん恐そうなのは?など、
みんなに選んでもらいました。

ネトの作品ではみんなにクッションに座ってもらってトーク。
クッションは座り心地、寝心地がよいので、大人気です。
袋の中に何が入っているのかを聞いてみると、
「ごはんに見える!」「おなかすいてきちゃった~」とのこと。
みんなお家から持ってきたお弁当のことを思い出してしまったようです。

いろいろ思ったことを話してくれるので、どんな作品を見ても話が弾み、
こうして初めての美術館体験はあっという間におわったのでした。
ぜひまた来てくださいね!
             (武)

2009年11月19日

美術館で働くということ

晴海ブログ.JPG
今日は、都立晴海総合高等学校1年生のみなさんが、
職場体験のために美術館に見学に来て下さいました。

職場体験といっても、実際に何かお仕事をしてもらうのではなく、
「美術館で働くということ」についてのレクチャーです。

まずは、普段小学生向けにやっている常設展示室での
ギャラリートークを体験してもらいました。
みなさんには「小学生になった気持ちで参加して下さい!」と伝え、
和やかな雰囲気で進行していきました。

トークのあとは、美術館のバックヤードツアー。
普段は見られない美術館の裏側をご案内し、
大切な作品がどのように守られているか、
作品はどのように運び込まれるのか、
表からだけではうかがい知ることのできない
館内の様々な裏側の様子についてお話ししました。

みなさん、普段は入れない場所と聞いて
ちょっと興奮気味でしたが、熱心にメモをとっていました。

バックヤードツアーのあとは、研修室でみなさんから事前にいただいていた
美術館の仕事に関する質問にお答えしました。
「働いている人の人数は?」「やりがいは?」「展示の工夫は?」などなど・・・。

なかなか難しい質問もありましたが、みなさん美術館の仕事に
非常に関心を持っていたようで、最後に「将来学芸員になりたい人?」と尋ねると
4、5名の方が手を上げてくれました。

今から自分の将来の仕事のイメージがつかめているのは、
素敵なことだと思います。

この見学を機に、美術館や美術に対し、
より一層興味を持ってくれたらうれしいです。(G)

2009年11月18日

ここはおしゃれなカフェ? 港陽小学校 6-2

2009_11_18 港陽小学校 010.jpg

港区の港陽小学校の6年2組のみなさんが
先週の1組に続き来館しました。
「この美術館にはじめてきた人はどれぐらいいるかな?」
と訊くと、ほとんどの人が初めてとのこと。
ですが、先週見学に来た1組からいろいろと情報を得ていたようで、
以前にも美術館に来たことがあるようなリラックスした様子です。

まず3チームに分かれて作品を見ました。
リキテンスタインの《ヘア・リボンの少女》を鑑賞中に
この絵に描かれた女の子の年齢を考えてもらったところ、
「30才代」という意見が多く、みんなから見ると「少女」よりも大人に見えたようです。
この絵には直線がないことを伝えると、注意深く見て確認してくれました。

自由見学の時間は、鑑賞しながら感想をメモしていきます。
アトリウムにあるエルネスト・ネトのクッションにくつろぎながら考えに耽ると
脳がリラックスしていろいろと頭に浮かんでくるようで、
感想のメモがどんどん進みます。
遠くからみんなの様子を見ていると、
若者が街のおしゃれなカフェのクッションにくつろいで考え事をしているみたいに見えてきて、
かなりカッコイイのです。
6年生といえば小学生とはいえ、もうすぐ中学生。すっかりお兄さんなのですね。
中学生になってからもまた美術館に遊びに来てほしいなと思います。
                                   (武)

2009年11月11日

どしゃぶりの雨の中~港区立港陽小学校

今日はあいにくの大雨。
そのどしゃ降りの中を、
港区立港陽小学校の6年生たちが、
元気よく美術館にやってきてくれました。

ほぼ全員が当館は初めてのこどもたち。
でも6年生だけあって、
美術館のルールはばっちり頭に入っています。

走ったり、さわいだり、触ったりすることなく、
上手に・・・でも自分たちなりに鑑賞していたのはさすがでした。

港陽小.jpg

さて、この写真は白髪一雄の作品を見ているところ。

こちらから解説をしていないのに、
「こんなに太い線は筆では描けないと思う。」とか、
「手で直接描いたかも。」
「いやこれは足でかいたもの。」と
観察力抜群です。

足で描いた・・・とわかると、
「そういえば保育園で足型を取ったことがある。」など
小さな頃の記憶や感触も呼び覚まされるようでした。

目の前にある作品と、こどもたちの日常。
その二つの世界が偶然にリンクする。
そんな不思議な体験を
たくさん持ち帰ることができたら素敵ですね。  
      (C.M.)

2009年11月05日

同じ絵?違う絵? 平久小学校 5-2

2009_11_05平久小② 035.jpg

昨日に引き続き、平久小学校の5年2組の皆さんが見学に来てくれました。
学校からお散歩がてら歩いて到着すると
まずは3チームに分かれて鑑賞です。
岡﨑乾二郎の2枚の絵の前に座ると、
「左の絵の中にグーみたいな形がある」という声が。
すると他の人から「右にはチョキみたいな形がある」
「ジャンケンしてるみたいだね」
と話がはずみ、膨らんでいきます。
ほかにも、人が走っているみたいな形がある、とか、かがんでいるみたいなど
絵の具の筆触からさまざまな想像が広がります。
そしてだんだん「右の絵と左の絵には同じ形がある」と気づきだし、
そうなると「あの形が同じ」「あのかたちはこっちの絵にはない」と
2枚の絵の隅々まで詳しく見はじめます。

その後の自由見学の時間でも
絵の具の滑らかさや伸びの良さから「おいしそう」という話になり
「あれはグレープ」「あれはイチゴ」「あれはワサビっぽくない?」と
おいしそうな話をしながら、知らず知らずのうちに
画面の絵の具の流れなどを細部まで観察しているこどもたちでした。
もし、木場公園に遊びに来た時は
ぜひ美術館ものぞいてみてくださいね。
                   (武)

2009年11月04日

一人一人はぜんぜん違う 平久小学校 5-1

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木場駅の近くにある平久小学校から5年生が見学に来てくれました。
美術館が学校と近いので、美術館の周りにはよく遊びに来るそうですが
学校のお友達と一緒に美術館に来るのは初めてです。

展示替えを終えたばかりの常設展示室を、まずは3チームに分かれて見学です。
岡﨑乾二郎の展示室で「あかさかみつけ」では
すぐに「同じ形からできている」ことに気づいたようです。
そのなかでも色彩の好みなどがあるようで、
一番気に入ったものを聞いてみると、みんなそれぞれ違います。
同じ部分と異なる部分を見ているうちに、
岡﨑作品の「同じ部分がありながらまったく違って存在する」ということが
こども達のそれぞれの個性の違いと響きあい、
みんなの繊細な感性を刺激したようでした。
作品との自分だけの出会いを楽しんでもらえたでしょうか?
ぜひまた放課後やお休みなどに遊びに来てくださいね。
(武)

2009年09月30日

自分だけのお気に入り

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今日は雨の中、江東区の北砂小学校5年生のみなさんが
傘をさして元気よく歩いてきてくれました。

学校が美術館の近くにあるため、
以前常設展示室を見たことがあるという子もちらほら。

展示室の入口からは、エルネスト・ネトの《flower2》という大きな作品が
アトリウムの吹き抜けの天井からぶらさがっているのが見えます。
床にはクッションもおかれており、こどもたちは思い思いの場所でくつろぎながら、
上を見上げて鑑賞しています。(写真)

また、この作品からはにおいもでているため、思いあたるにおいを
想像してみるのも楽しい鑑賞方法のひとつです。
聞いてみると「木の香り」「歯医者のにおい」「お茶」などなど、いろいろなにおいを教えてくれました。

自由時間には、学校が用意したワークシートに取り組み、
心に残った作品や、お気に入りの作品の絵や感想を
みなさん熱心に書き込んでいました。

帰りに、どの作品が気に入ったかみなさんに聞いてみると、
ひとりの男の子が「光った魚が、黒い中にいる作品」と答えてくれました。
他の子は「どこにあったの?」 と不思議そうな顔をしていましたが、
自由時間中、男の子は、かなり長い時間その作品をみつめていました。

自分だけのお気に入りに出会えるのも美術館ならではの出来事。
一人ひとりのお気に入り、きっとみつかったことと思います。(G)


2009年09月26日

秋田県の先生方

秋田県の図画工作・美術の
指導主事の先生方が当館のスクールプログラムの調査にいらっしゃいました。

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先生方は対話型の美術鑑賞教育について
これまでもかなり詳しく研究をなさっていて、毎年報告書も出していらっしゃいます。
当館のスクールプログラムが「対話型」というだけでなく、
「体験的な鑑賞」ということを謳っているため
その部分に未知のものを感じられたそうです。
というわけで、
当館のスクールプログラムについて説明後、
実際にこども達が見学に来た時に我々がどのようなトークをしているのかを
先生方に体験していただきました。

ひとつめは、
アトリウムにあるエルネスト・ネトの作品で
作品に使用されている材料を触りながら鑑賞するもの。
ふたつめは
栗田宏一の土の作品で
アーティストからいただいたサンプルの土をじっくり見ながら鑑賞するもの。
最後に
金氏徹平の作品で、触るものは何もないけれども
こどもが興味を持つところ(キャラクター)を手がかりに深く鑑賞するもの。
先生方からは
こうした五感を刺激する体験とトークが
もう一度作品を最初よりも詳しく見ようという気持ちにさせ
感性を高めることにつながる点がとても良い、
という感想をいただきました。
指導主事の先生方ということは学校現場では教頭先生?
美術館での鑑賞授業に理解のある教頭先生がいらっしゃると
学校も見学に出やすくなることと思いますし、うれしいことですね。
美術館での鑑賞授業が先生方から県全体に広がることを願っています。
ぜひいつか、学校のこどもたちといっしょに来てくださいね。
                               (武)

2009年09月25日

想像力の爆発?! 業平小学校

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連休も明けた金曜日、
今日は、墨田区立業平小学校の皆さんが美術館に来てくれました。

集まったら、まずはいつもの「美術館のお約束」から。
「さわらない・さわがない・はしらない」の三つをしっかりと確認して、
常設展示室に向かいます。

高松次郎《扉の影》では、
作品に描かれた二人分の影に、
皆さんの熱い視線が注がれました。
「きっと夫婦だよ」、「泥棒で、家に侵入しようとしている」など、
ちょっとずつ想像が膨らみます。

そして、エルネスト・ネト《flower 2》では、
みんなの想像力が一気に爆発!
この作品名を伏せたまま、一体これが何に見えるか尋ねてみると、
朝顔、雨が降っている様子、はたまたUFO・・・など、
様々な意見が活発に飛び交いました。
また、このアーティストの性別を想像してもらうと、
不思議なことに「男の人!」という意見のみが聞こえます(正解です!)。
そこで、どうしてそう思ったのか質問してみると、
「想像だけれど、きっとお花の好きな男の人だと思った」などという意見が。
確かに、花を愛する気持ちは、女性だけのものではありませんよね。
皆さん、とっても想像力が豊か、
そして、驚くくらいに、とっても感性が鋭いのでした。

頭をいっぱいに働かせ、想像力を駆使して作品を見るのは、
美術館ならではの醍醐味ですね。(前)

2009年09月09日

いろいろある美術館 金竜小学校

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台東区の金竜小学校の6年生がバスに乗ってやってきました。
6年生となると、みんなの前で発言することが
ちょっとはずかしい、という子もいます。
はじめにチームに分かれて3点ギャラリートーク。
エルネスト・ネトの作品は
こどもも大人も、誰もがついつい触ってみたい衝動に駆られます。
でもこども達は展示室に入る前に聞いた美術館の約束事のひとつ
「作品にさわらない」を守って我慢しています。
そこで、ミュージアムスクールにやってきたみなさんには特別に、
作品に使われている材料を紹介。
袋として使われているとても伸びのよい布や、
天井近くでずっとにょろにょろと動いている発泡ビーズ、
そしてガラスのビーズ、クローブやショウガの粉。
粉は香りがきついので、そっと鼻を近づけて嗅がないと、むせてしまう子も。

その後は各自で気に入った作品をさがして展示室をめぐります。
どんな作品が良かったか聞いてみると、
「キツネみたいな、ちょっと怖いやつがあった」(《拘束のドローイング》について)
「宇宙人としゃべっている感じになった」(《Ears with the Chair》について)
など
ユニークかつ作品の特徴をうまく言い当てているような意見がどんどん飛びだしました。

こんどはぜひ家族一緒に遊びに来てくださいね。
                         (武)

2009年08月28日

遠くの空を眺めるように 葛飾小学校

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新学期が始まったばかりのこの日、
見学にやって来てくれたのは葛飾小学校の皆さん。

はじめは3チームに分かれて見学しました。
金氏徹平の《建物のようにつみあげたもの》では、
「あっ!マリオだ!」「あれ?これはドラクエのなんかかな?」と
うえから白いものがかかってシルエットしか見えなくなっているにもかかわらず、
自分の知っているキャラクターのフィギュアを発見してくれました。
こうなってくると
ひとりひとりがじっと目を凝らして、さらなる知っているものを探し始めます。
「キャラクターのほかにもわかるものは?」とたずねると
またじっくり観察して
「トウモロコシ」、「洗濯物を干すもの」、「管みたいなもの」という声が。
こうして、一つの作品を一部分だけじっくり見たり、作品全体を眺めたりしているうちに
こどもたちにいろいろな「見ることのスイッチ」が入ります。

自由見学の時間には、八谷和彦の部屋が人気でした。
壁の上の方に真っ白な映像が映ったモニターがあります。
それを台の上に置いてあるオリジナルの望遠鏡を使って
遠くの空を眺めるように見ると
八谷氏の作品である不思議な飛行物体が空を飛んでいる映像が見えます。
なぜ見えるのかはここではヒミツです。
こどもたちは2つの望遠鏡を両目に当ててさらに良く見えるようにしたり
さまざまな見方で見ていました。

近づいてみたり、全体を見たり、道具を使ってのぞいてみたり、
いろんな「見る」を体験してくれたこどもたちでした。
                          (武)


2009年08月26日

「ら」は何の「ら」? 

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夏休みもあと残りわずかとなったこの日、
越ケ谷北高校の美術部の皆さんが見学に来てくれました。

アトリウムにあるエルネスト・ネトがどうやってできているかを話したり、
奈良美智や加藤美佳の絵画を見ながらモチーフについて話しながら
じっくり見ていきました。
やっぱり高校生ともなると、静かにこちらの話に耳を傾けて、
質問すると、みなさんちょっと照れくさそうに答えてくれます。

伊藤存の《しりとりおきもの》では、
「アシカ」「カラス」・・・・とひとつひとつをみんなでたどっていきました。
いつも我々がお客さんと見ていると
「リンゴ」「ゴリラ」・・・のところで止まってしまいます。
「ら」ではじまるところがかなり難しいのです。
そのつぎのおきものは「ずのう」。
つまり、「ら」ではじまり「ず」で終わるものです。
学生さんのひとりがそのおきものを見て
「ラモーンズ」と答えてくれました。
すごい!正解です!
実はラモーンズというアメリカのパンクロックバンドを表しているのだそうです。
マッシュルームカットの人形のようなかたちをした「ら」ではじまる置物は
小学生や大人にはかなりの難題なのですが
ティーンエイジャーの学生さんたちには身近なテーマだったみたいですね。
さすがです。

今回の展示は若い世代の作家の作品もいっぱい。
そんな現代美術の作品の数々は、
10代の多感なみなさんにはどう感じられたでしょうか?
                      (武)

2009年08月25日

動くフォーラム

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夏休みももうじき終わりですが、先生たちの研修会はまだまだ続きます。

今日は、(財)東京都歴史文化財団主催の「動くフォーラム」が開催されました。
これは、昨年から始まった取り組みで、同財団が管理運営している都立の文化施設を
「歴史系」「音楽系」そして「美術系」の3つのコースに分けて、
夏休み中の先生方をご招待し、希望コースごとに各施設をめぐり
教育普及の取り組みを体験してらもらおうというもの。

現代美術館には、小中高、特別支援学校から約30名の先生方にお越しいただきました。

当館で行われている学校対応のプログラムについて研修室で紹介したあと、
実際に常設展示室にて、2グループに分かれてギャラリートークを体験してもらいました。

今回の参加者の中には世界史の先生もいて、
歴史の授業での活用という観点でみてくれた方もいました。

鑑賞後のミニフォーラムでは、教育現場からの声として、
こどもにやさしい美術館であってほしいとか、
情報機器に対応できるデジタルコンテンツの提供、
社会的背景に関連している作品の展示など、
いろいろなご要望、ご意見がでました。

現代美術館だけでなく、数館をまわって他館の取り組みを
比較体験することもできる今回の「動くフォーラム」。

先生方一人ひとりの狙いや目的にあった文化施設に
出会える機会になればと思います。(G)

2009年08月14日

民間学童保育のこども達

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キッズベースキャンプという民間の学童保育のこども達が
二子玉川から見学に来てくれました。
みんなお揃いの緑のゼッケンをつけています。

午前中、自由に伊藤公象展を見てから、
木場公園でランチを食べたあとで
常設展示室を2チームに分かれてまわりました。

アトリウムのエルネスト・ネトの作品の巨大さに驚きつつも
「上の方でなんか動いてる!」と
作品の中に入っている発泡ビーズがにょろにょろと動いているのをしっかりチェック。
鋭い観察力です。

栗田宏一の《ソイル・ライブラリー》は日本中の365か所の土が
ビンに詰められてグラデーションに並んだ作品。
作家が作品とは別に「こども達に見てもらうように」とくれたサンプルの土を渡して
それぞれ土によって色が違うだけでなく
粒の大きさや、水分の含み具合が違うことを確かめました。
引率のスタッフの方が
「キッズベースキャンプでも、みんなが持ち寄って集めればコレクションができるね!」
するとこども達も「いいね~!」
ほんとうですね、みんなが旅行に行くたびに少しずつ集めれば、
あっという間に素敵なコレクションができそうです。

ぜひいつか
キッズベースキャンプで集めた土のコレクションを見に伺いたいです!
                        (武)


2009年08月11日

夏休みの先生

夏休みの先生は長いお休みでいいなぁ…
なんて思っていたこともありましたが、
それは全くの勘違い!
こども達はお休みでも、先生方は毎日勉強です。
当館でもこの夏休み中に
先生方にじっくりと現代美術について考えていただける機会を
ということで、「夏休み先生のための研修会」を開きました。
募集人数30名のところ、50名以上の先生に参加していただきました。

午前中は「メアリー・ブレア」展について担当学芸員の特別レクチャー。
メアリーが小さなこどもがいる母親でありながら
東海岸から西海岸へ通勤していた時期があることなど
さまざまなエピソードを交えたレクチャーを聞いたあとで
展示室を自由に鑑賞しました。

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昼食をはさんで、午後は「伊藤公象」展の研修会。
ふだん学校で陶芸の授業をすることもあるという先生もいらっしゃったのですが、
焼き物でありながら伝統工芸的手法ではなく
「自然にゆだねる」という伊藤公象氏の制作方法は新鮮だったようです。

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展示室では特別に作品の一部に触れながら鑑賞したり、
特製のワークシートを手がかりとして自由に鑑賞しました。

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最後のアンケートには、
「学校のこどもを連れてきたい」という嬉しいコメントもいただきました。
丸一日現代美術にどっぷりと浸る、濃密な1日だったことと思います。
先生方、本当にお疲れ様でした!
                 (武)

2009年07月28日

心の中で・・・

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世間は夏休み。
美術館も多くの人で賑わっています。
この時期、中学校の美術部の団体鑑賞が一気に増えます。

今日は、江東区第三砂町中学校の美術部のみなさんが来てくれました。
比較的ご近所ということもあってか、現代美術館に来た事があるという
生徒さんが結構いました。

鑑賞中、基本的にあれこれお話しながら作品をみていくのですが、
中学生ともなると、小学生と違ってこちらからの問いかけに
なかなか反応してくれない年頃です。
でも、一人ひとりの心の中では、いろいろ考えたり、
思ったりしてくれていて、ちゃんと「鑑賞」しています。
ただ、人前で発言するのがちょっとはずかしいだけ。

アトリウムの巨大な作品エルネスト・ネトの《Flower2》を
見上げながら何にみえるか聞いた所、はじめもぞもぞいっていましたが、
良く聞くと「牛の乳搾り」とぽつり。
なるほど、なかなか言い得て妙です。

どんな作品かは、みなさんもぜひ本物を見に来て下さい。(G)


2009年07月18日

夏休み最初の美術館体験!

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本日午後は浦安市立富岡中学校の
美術部のみなさんがやってきました。
今日から夏休みということもあり、元気いっぱいです。
普段の部活では、ポスターなどを制作しているそうです。

常設展示室も今日から様変わりし、
目の前にはエルネスト・ネトの《Flower2》が
お出迎えしてくれます。
有機的な袋状のものがたくさん垂れ下がっていて、
強烈なにおいもはなっています。
生徒さんたちも見上げながら、顔にみえるとか、
くさいとか反応も様々。

次いで、金氏撤平の部屋に入ると、
いろいろなオブジェに白い塗料を垂らし固めた作品が
たくさんあります。白く覆われたオブジェをみながら、
「何々だ!」とか「あれに見える」とか自分の見覚えのある
キャラクターをみんなで探し出し大盛り上がりでした。

現代美術作品を鑑賞する時のこつは、
生徒さんたちがやっているように自分の知っている物や
事と照らし合わせながら見てみるととても楽しくなります。
みなさんもぜひやってみてください。(G)

土の色は・・・?

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1学期も昨日で終わり。
夏休みの初日に美術部の皆さんで来てくれたのは
小平市立小平第六中学校のみなさん。
美術部では1年生のときに必ず油絵を描くそうです。

今日から始まった展示替え後のMOTコレクションを
2チームに分かれてまわりました。
みんながおどろいたのは、栗田宏一の土の作品。
整然と並んだ365本の小ビンにはいった土は
黒、茶色はもちろん、赤や紫、緑や青までさまざまな色をしています。
これは作家が日本全国を巡って集めたものです。
土の入ったビンには採集した場所の名前が書いてあるのですが、
「小平はあるかな?」と探していました。
自分の住んでいる街の土がどんな色なのか、気になりますよね。
残念ながら小平の土は含まれていませんでしたが、
だからこそ、きっと今日家に帰るときに
足元の土が気になることでしょう。

ぜひまた美術館に遊びに来てくださいね。
                     (武)

2009年06月25日

「すごい!」「すごい!」の連続

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今日は品川区立平塚小学校の6年生の皆さんがやってきました。
お昼をお隣の木場公園で食べて、午後からの来館です。

お腹も満腹になったところで、美術館体験とは結構うれしいかも。。。

3チームに分かれて学芸員と一緒に鑑賞した後は、
学校の先生が用意したワークシートを使っての自由鑑賞です。

ある男の子のグループは、トビアス・レーベルガーの作品の中で
なにやら情報交換中。(写真)

「あれ見たか?」
「見た、見た。すごいよな」
「おー、すごい、すごい」」

途中先生が中に入ってくるやいなや

「先生もあれみたほうがいいよ、絶対!」

と、すすめている姿がありました。

「あれ」とは、中ハシ克シゲの《OTOMI》という作品。
気になる方はぜひ美術館で確認してください。

ワークシートをびっちり埋めている子もいれば、
印象的な言葉であさっりまとめている子もいて様々。

きっと、一人ひとりの心の中には、
「すごい」「すごい」が連呼されていたに違いありません。
自分が出会ったことのない未知なる作品に出会えるのも
このミュージアムスクールの醍醐味です。
ぜひ、他の学校の皆さんも、この未体験お試しあれ。(G)


2009年06月23日

「お気に入り」の一点! 練馬区立練馬第三小学校

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蒸し暑いくらいの空気
本格的な夏を感じるお天気の中
今日は練馬区立練馬第三小学校の5年生
合計87人のみんなが美術館に来てくれました。

午前中にグループに分かれてトークを聞いた後は
自由時間にじっくりと作品を鑑賞しました。
その間に持参してくれたワークシートに「お気に入り」の作品を記入。
みんなとっても真剣な表情・・・。
ここでは、名和晃平《Pixcell—Deer#17》が圧倒的な人気でした!
「可愛い!」「なんかちょっと怖い・・・」と、様々な意見が飛び交います。

そしてお昼ごはんをはさんで
今度は、実際に作品の前で一人ひとりが「お気に入り」の一点を紹介します。
このときには、奈良美智《サヨン》に描かれている女の子の表情から
睨まれているけれども何故か気になってしまう・・・という面白い意見があったり。
また、67点からなる大竹伸朗《日本景》では
各々が色や形、そして制作方法にまで目を凝らし
独自の着眼点を披露してくれました。

発表するにあたり、ちょっぴり緊張していた子もいたようですが
自分の好きなものを自分のことばで表現してくれるみなさんの様子からは
非常に頼もしい印象を受けました。
87人のみんながいれば、87通りの「お気に入り」がある。
そんな思い入れがぎゅっと詰まった発表だったのではないでしょうか。

帰りがけには、「今度は弟を連れてこよう!」
「今日のことを家族に自慢したい!」という声も。
これは、何とも嬉しいかぎり!
自分の気に入った作品を、ぜひ周りの人に教えてあげてくださいね。
また美術館でお待ちしています。(前)

2009年06月18日

一人ひとりの感じ方で

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今日は荒川区立第三峡田小学校5年生、
6年生の皆さんがやってきました。
こどもたちは、普段図工の時間で
「一人ひとりの感じ方は違って当たり前」と
先生から教育を受けているだけあって、
鑑賞中も非常に積極的に自分の考えをお話してくれました。

大竹伸朗《ゴミ男》を見るや否や、
「あっ!ここに人がいる」
「靴だ!」「電卓だ!」「絵の具のふたもある!」と矢継ぎ早に
発見したことを教えてくれました。

この作品には、こどもたちが発見してくれたように
様々な素材が貼り付けてあります。
おまけに、スピーカーからは奇妙な音もでています。

自由鑑賞の時間に、いろいろと想像力をはたらかせ
各自が自分なりの感性で鑑賞している姿は、
非常に頼もしいものがありました。

最後に今日見た中で気に入った作品は?
との問いかけにもみんなあれこれ答えてくれて、
本日の美術館体験が彼らの心の中にしみこんでいることが
伺えました。

「一人ひとりの感じ方で」。
大切にしたい言葉です。(G)


2009年06月14日

「・・・??」を楽しもう! 九十九里中学校

今日は九十九里中学校のみなさんが、バスに乗ってやってきてくれました。
見学に来てくれたのは、美術部の方々。
生徒さんを2チームに分けて、常設展をご案内しました。
みなさん、普段は風景画やクロッキーを描いているとのこと。
いつも描いている絵とはかけ離れた、フランク・ステラの作品の前で、
「…?? 」といった印象。

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「これはVの字が集まって構成されているんですよ。」と伝え、
Vの字のピースを3つ使って、実際に好きな形を作ってもらいました。

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回したり、重ねたり。3つのピースをどう置くか試行錯誤するうちに、
みなさんそれぞれ異なる、さまざまな形が出来上がりました。
「どうしてこの形にしたの?」と訊ねると、
「線がよかった」と言う人がいたり、
「なんとなくダイヤモンド型」と言う人がいたり、様々でした。
「・・・??」を楽しむのも、現代美術館の魅力。
ぜひまたいらしてくださいね!(T)

2009年06月11日

お友達と一緒に美術館! 豊島区立長崎小学校

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雨が降ったりやんだりのお天気の中を
電車に乗り継ぎやって来てくれたのは
豊島区立長崎小学校の4年生のみなさん。
学校で美術館に見学に来るのが初めてのこどもたちは
到着したときからやや興奮気味です。

今回の見学では
村山悟郎の作品のトークを先生からのリクエストでいただいていました。
見学後の授業として、
「ひもを交差して編んで上から絵をかくような制作」をする予定なのだそう。
村山悟郎の作品の展示室に入ると
足もとまで広がるたくさんのひもにすっかり釘付けのこどもたち。
この作品のひもが「縦と横に通して編まれていること」を確認してから
木枠に貼られた市販のカンヴァスをみんなに見せました。
カンヴァスに貼られた布も、この作品と同じように
縦糸と横糸を組み合わせて編んである、ということを改めて実感したようです。
そのあとで、丸く渦を巻いたような《神の宿る部分》を見ながら、
みんなでどの部分に神が宿ってるのか、考えました。
「真ん中の丸いところは地面を掘った穴を表していて、その穴の中に住んでいる」
「いろんな魂が真ん中の丸いところに集まっているみたい」
などいろいろな発想が出てきました。スゴイ!
そして、作品がまるで回転しているみたいに見えるので、
どちらがわに回転しているか考えてみたり。

その後、内海聖史の《三千世界》について話をしようとすると
こちらはまだ何も言っていないうちから、ほとんどの子が手を挙げて
作品を見て気づいたさまざまなことを話してくれました。
そのどれもがとても鋭い。
先ほど見せたカンヴァスのことを覚えていて
「さっきみたいなカンヴァスに描いてある」と言ってくれた子もいました。

みんな活発に手を挙げて、ひとりひとりが自分の言葉でたくさん話してくれました。
とても感性豊かなこども達。ぜひまた遊びに来てくださいね!
                               (武)

2009年06月09日

みんなちがってみんないい 二上小学校

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二上小学校の図工の伊藤先生は
前任校のときにもよくMOTを利用してくださっていたのですが、
二上小学校で見学に来るのは今回が初めてです。
見学に来てくれたのは、5年生98人!
お友達がいっぱいの学校です。

はじめに4つのチームに分かれてギャラリートークです。
藤本由紀夫の《Ear with chair》は、誰もが体験したくなる作品。
「普通にしているときに聞こえているはずなのに意識しないでいる音」を
長い管を通して聞いてみるのです。
まず作品を体験する前に
「今、トビアスの作品を見ていたときにどんな音がしていたか覚えてる?」
とみんなに訊ねてみましたが、もちろん覚えていません。
そう質問している私だって覚えていませんから。
するとみんな「今ここでしている音」を意識し始めます。
そのあとで何人かの子にこの作品の音を聞いてもらいました。
その感想を言ってもらうと、一人一人違います。
「ウワンウワン言ってる」とか「ビヨビヨビヨ・・・っていってる」とか、実に様々です。
同じ音を同じように聞き、みんな真実を言っているはずなのに、
ほとんど同じにならない。不思議ですよね。
だってこれが一つの計算式だとしたら、誰が解いても同じ答えになるはずです。
そこが美術のおもしろいところです。
「みんなちがってみんないい」のです。
トークの時はみんなに体験してもらうことができないのが残念なのですが、
自由見学の時間になるとたくさんの子が
「自分だけの体験」をもとめて、この作品の前に行列ができるのでした。

ひとつひとつの作品の話をとても一生懸命に聞いてくれたこどもたち。
その集中力は本当にすごかったです。
これからも、ひとりひとりの「自分だけの体験」を
大切にしていってほしいと思います。
                               (武)

2009年05月27日

雨が降ったらやってくる

宝仙ブログ.JPG
嬉しいことに、この日(5月7日)は雨。
なぜ嬉しいか。
それは雨が降ったら団体鑑賞にやってくるという学校があるからです。

来館したのは宝仙小学校4年生のみなさん。
この学校は4年、5年、6年生になると野外写生会のために
東京タワーや都内の公園にでかけるそうです。
しかし、雨がふれば実施ができないため、
雨天時プランとして、「美術館めぐり」が企画されていたのです。

そして、我々にとって念願の雨になったというわけです!

美術館に到着後、講堂に荷物を置いて、グループに分かれて
常設展示室へ移動。
現在常設展示室の入口には、ヤノベケンジの《ジャイアント・トらやん》が出迎えてくれます。
その圧倒的な大きさに驚きながらも、
現代美術館にはちょっと変わったものが展示してあるかもという期待がいやがおうにも高まります。

ギャラリートーク中も積極的にこちらの問いかけに反応し、
実に楽しそうでした。

写生会にはいけなかったけれど、
普段あまり接することの無い現代美術の作品に触れ、
感性のスイッチがオンになっているなとその様子から見てとれました。

ちなみに、5年生、6年生は、
晴天となり無事写生会にでかけたようです。
ちょっと残念。(G)

2009年05月19日

興味津々

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今日は城北特別支援学校高等部1年生のみなさんが
校外学習の一環でやってきました。

いつもと違う環境に少々戸惑いの表情を浮かべている子もいましたが、
一緒にお話しながらまわっているうちに、
だんだんと楽しそうな表情へと変わっていきました。

現代美術館にある作品は、絵ばかりではなく、
中に入ったり、音が鳴っていたり、光っていたりとかなり刺激がいっぱいです。
また巨大な作品も多いので、みなさん興味津々といった感じでした。

鑑賞ツールをつかって簡単なゲームをしながら、
コミュニケーションを図り、ギャラリートークを進めていきました。

自由時間には、引率の先生やスタッフの皆さんがこどもたちに楽しそうに、
語りかけて鑑賞している姿をみて、こちらも嬉しくなりました。(G)

2009年05月15日

お気に入りの作品をメモ 金曽木小学校

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台東区の金曽木小学校の6年生が見学に来てくれました!
午前中学校で授業を受け、給食後に来館です。
まずは3チームに分かれてトーク。
オスジェメオスの、スプレーで描いた不思議な絵に惹きつけられたり
3階の《ゴミ男》をみてだれも気にとめないものの魅力を感じたり。
どの作品も予想外だったかもしれません。

チームでの鑑賞の後は、各自が自由に展示室を回り
お気に入りの作品をメモします。
人気があるのは名和晃平のガラスのビーズがついた動物たちの作品。
周りにつけられたビーズで実体がよく見えないシカやバンビは、
幻想的でさまざまな物語を感じる一方で、どうやって作られているのかが
とても気になるのです。
みんなのメモには鹿のまわりに小さな丸がいっぱい描いてありました。
ほかには大竹伸朗の《日本景》のなかの1枚をメモしている女の子たちも。
あんなにたくさんの絵が並んでいる中でも
しっかりお気に入りの1点を見つけるなんて素敵ですね。
自由時間があまりなかったけれど、みんな時間をうまく工夫して
しっかり鑑賞しながら、メモもきちんと取っていました。
また来てくださいね!
            (武)

2009年05月14日

企業訪問?!

宮城野ブログ.JPG
GWも明けて毎日のように修学旅行生が、当館にやってきます。
今日は、仙台から宮城野中学校の3人が
「企業訪問」という課題のために来館してくれました。

みなさん、現代美術館は初めてで、美術館経験もあまりないとのこと。
はじめに美術館のイメージをたずねると
「絵がたくさんある」「ピカソ」「モネ」という答えが返ってきました。
作品を見てもらう前に、まず美術館の役割や学芸員の仕事などについて説明したあと
作品を鑑賞しました。
どの作品にも興味津々で、会話もはずみ楽しく見て回りました。

せっかく遠方から来ていただいているので、
鑑賞後は美術館のバックヤードを紹介しました。
作品搬入用のエレベータに乗り、美術館の温湿度を調整している中央監視室ものぞき、
次いで企画準備室を訪れ、次回の展覧会を制作中の担当学芸員から直接お話を聞きました。

あっという間の90分。
美術館の表も裏も堪能し、最後はミュージアムショップでお土産を買って、
次なる目的地、新宿にむかって出発していきました。

修学旅行の楽しい思い出の1ページになったでしょうか?(G)

2009年05月13日

修学旅行「美術コース」~仙台市立加茂中学校

仙台市立加茂中学校の生徒さんが、
修学旅行で現代美術館に来てくれました。
自分たちで修学旅行のコースを選べるそうで、
今回、現代美術館を見学する「美術コース」を選択してくれたのは、全員女子生徒の7名。
常設展示室に近づくと、エントランス奥に展示中の≪ジャイアント・トラやん≫が
丁度、お出迎えをしてくれるように動き出し、みんなちょっとびっくりした様子。
展示室に入ると、目に飛び込んでくるトビアス・レーベルガーのカラフルでポップな作品に、
「可愛い~!」と喜んでくれました。
作品の中にも入れるので、みんなで入って内側の様子もよく見てもらいました。

20090513加茂中学校 005.jpg

また、藤本由紀夫の≪EAR WITH CHAIR (MOT)≫は、全員が体験。
椅子に座って、パイプを耳にあてたときに聞こえてくる音に興味津々。
「電波っぽい」、「水道管から聞こえる音みたい」などいろいろな感想が出ました。

20090513加茂中学校 008.jpg

短時間で沢山の作品を見てもらう見学でしたが、現代美術に触れたことが、
修学旅行の楽しい思い出の1ページになってくれることを祈っています。(S.N.)

2009年05月01日

展示室は高校生でいっぱい! 都立工芸高校

コウゲイコウコウ.jpg

MOTのガイドスタッフは
毎日2時からコレクションのトークをしています。
この日は特別に高校生の皆さんにトークしました。
見学に来てくれたのは、グラフィックアーツ科の1~3年生。
108人の生徒さんを6チームに分けて、
6人のガイドスタッフがご案内です。

トークがスタートすると
展示室のあちこちに高校生がいっぱい!
ほとんどの高校は美術の授業が選択科目のため
見学に来てくれても数十人の団体である事が多く、
この日のように100人以上の高校生が展示室で見学している光景というのは、
普段あまり見られないものなのです。

ガイドスタッフの面々はというと
トーク歴3年の方から10年以上というトークのベテランまで、
スタッフ全員が、みなさんに分かりやすい解説を、と
いろいろな工夫を凝らしてトークします。
刷毛を片手にステラ作品の描き方を話したり、
展示作家の別の作品資料を見せながらトークしたり。
生徒の皆さんも、普段は制作側の人なだけあって、
作品を見る目はとても真剣です。

平面から、立体、インスタレーションまで、じつにさまざまな作品の数々が、
生徒の皆さんの制作のインスピレーションにつながるといいですね。
                                  (武)

遠足で美術館体験!

ブログ墨田区中和小.jpg
5月に入り、美術館の隣の木場公園にはたくさんの学校が遠足でやってきます。
そんな中、今日は墨田区立中和小学校5、6年生のみなさんが遠足の途中
美術館に見学にきてくれました。

実は今、ヤノベケンジさんの《ジャイアント・トらやん》が展示されています。
(写真:大きすぎてその全貌が写っていません。高さは7.2mもあります)
これはこどもの言う事しか聞かないという、こどもたちにはまるで夢のような
ロボットです。時折、動き出すのですが、この日もまさにグッドタイミングで
こどもたちの目の前で歌って踊ってくれました。
これには、こどもたちも大喜び!

さて、展示室では、いつもの通り学芸員と一緒に見てまわり、
普段は目にすることの無い、現代美術作品に触れ、少々興奮気味でした。

自由鑑賞の時には、自分のお気に入りを探すワークシートに取り組んでいました。
一生懸命なぜそれが気に入ったのか、ものすごい勢いで感想を書きこんでいる姿には
ある種の感動を覚えました。

帰り際、「さようなら!」と《ジャイアント・トらやん》に向かって手を振っている
子が何人もいて、すっかりこどもたちの人気者になっていた、《ジャイアント・トらやん》。

今日の日が、こどもたちの中に素敵な美術館体験としてずっと記憶され残ってくれると嬉しいです。(G)

2009年04月23日

東京でしか見られないもの 酒田第三中学校

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修学旅行のグループ学習で見学に来てくれた
山形県酒田市立酒田第三中学校2年生の女子6人。
グループ学習のテーマは
「東京でしか見られないもの」だとか。
6人のみなさんは東京にある様々な場所の中から、
MOTを選んでくれたのです。

見学に到着した時に、
常設展出品作家の内海さんがちょうど来館中で、
作家に直接質問できるチャンスとなりました。
作家に会って話ができるというのは、現代美術ならではのこと。
内海さんは、みんなの様々な質問のひとつひとつに
とても丁寧に、そして誠実に答えてくれました。

その後は、企画展示室の「池田亮司展」を見学し、
入口のジャイアント・トらやんと記念撮影。
短い時間でしたが、MOTを満喫してくれました。

修学旅行終了後に、この体験をレポートにまとめるそうです。
どんなレポートになるのでしょう?

今度は個人旅行でMOTに遊びに来てくれると嬉しいです。
                              (武)


2009年03月27日

春の遠足 その2  irop造形教室

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今日も造形教室のこども達が遊びに来てくれました。
到着したときは、昨日のこどもたちに比べて
ちょっと落ち着いた感じのみんなでしたが
作品をみながらいろいろ話してくれました。

内海聖史の《三千世界》では、
展示室に入った途端に、作品一つ一つの小ささと数の多さにびっくり。
まず、どんな色が使ってあるかを聞くと
「赤」「むらさき」「オレンジ」のほか
「みどり」とか「きみどり」とか「うすいみどり」という意見が。
私が何も話していないうちに
すでに同じ緑にもいろんな種類があることに気づいてくれています。

この造形教室では、
みんなが同じものを制作するのではなく
こどもたちそれぞれが作りたいものを選んで
それが完成するまで何週間もかけて制作するそうです。
まるでアーティストの共同アトリエみたいな感じです。
なので、「どうやって作られたのか」とか、「材料は何なのか」
ということにすごく興味を持ってくれます。

《三千世界》がどうやって描かれたかをみんなに聞いてみると
おはし、パンチで丸く切ったものに彩色した、など
作っている人たちならではのいろいろな発想がありました。
じつは綿棒を使って描いてあるということを教えるとやってみたいという声も。
その後、この作品に使われているのと同じカンヴァスを
みんなに触ってもらいました。
そして、そのカンヴァスの材料のパーツをみせて
組み立て方を説明すると、みんな身を乗り出して聞いています。
一つも特別な材料はなく、造形教室にある材料で作れそうです。
そんな身近な材料できちんとしたカンヴァスを自分で作って
そしてそこに絵を描く、ということが
制作魂を揺さぶったようでした。

現代美術の作品のさまざまな表現が
みんなのこれからの制作のヒントになってくれたら
すごく嬉しいです。

ぜひまた遊びに来てくださいね!
                 (武)

2009年03月26日

irop造形教室の春の遠足 その1

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学校は春休み中。
しばらく学校のトークのお休みですが、
造形教室のみなさんが見学に来てくれました。

この日のために教室の先生が、しおり代わりの
スケッチブックをつくりました。
そこには
作品を見て考えるきっかけになるような問いかけが書いてあります。
たとえば、
《ロッキング・マンモス》についての質問は
「このマンモスと話ができるとしたらどんな話をしますか?」。
こどもたちは
「すきなたべものはなんですか」というものから、
「にんげんのことはすきですか?」というものまで、
実にさまざまで、ちょっと考えさせられるようなものもあります。

田中功起のインスタレーション作品は、
いつもこども(特に男の子)に大人気なのですが、
この日もみんなモニタの前に寝そべって見入っていました。
ちょっと自分もやってみたくなるようなアクションが次々に展開し
何度もループしているにもかかわらず
ずっと釘づけになって見ています。
「どんなものを使って音をだしているかな」という質問でしたが、
文字で答えを書く子でけでなく、絵で描いている子も。
造形教室に通っているから絵で表現する方がやりやすいみたいです。

学校とはまた違った友達と一緒に遠足に出かけるのも、
楽しそうでいいですね!
               (武)

2009年01月14日

学校訪問スタート! 東大和市立第一小学校

今年度の「アーティストの1日学校訪問」がいよいよスタートしました。
今年度の訪問アーティストは、画家の内海聖史さん。
当館では、2008年春の「屋上庭園」展に出品していました。
絵の具の色の美しさをテーマに絵を描いてます。

訪問授業第1回のこの日、
やってきたのは東大和市の第一小学校。
温かい感じのするアットホームな学校でこどもたちはとっても元気!
図工の先生が「今日だけの図工の先生」内海さんを紹介。
絵の具の色をテーマに、「かっこいい緑色をつくる」という授業がスタートです。

2009.1.14東大和市立第一小 005.jpg

普段は青と黄色を混ぜたり、緑色の絵の具をそのまま使っているこどもたちですが
今日は赤やオレンジ、紫色など緑とは関係ないような色も混ぜて、
「自分だけのかっこいい緑色」を作ります。
緑色ができたら、四つ切の画用紙に刷毛を大きく動かしながら塗ります。
完成したら、「もっとかっこいい緑色」を作って別の画用紙に塗る…
こうして、一人ひとりが4~5枚の画用紙を使って違う緑色の絵を作りました。

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全員の絵をテープでつないで廊下の壁に貼り、
大きな緑色の画面が出来上がりました。
その壁の前に立つと視界が緑色でいっぱいになり、
全身が緑色に包まれるような感覚になります。
みんなで一緒に緑色の壁を眺めていると、
「緑っていろいろあるんだね」という声。
内海さんはポケットから拾ってきた草や葉をいくつか出して、
「自然の中にもいろいろな緑があるんだよ」と話しました。
色を作る途中で「緑色じゃなくなった~」と言っていた子のものも、
こうしてみると緑色の一つになっています。

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その後は質問タイム。
「好きな色は何ですか?」という質問から、
「彼女はいるんですか?」というものまでさまざまな質問が飛び出し、
「サインしてください」とサインをせがまれる一幕も。
こうして、
内海さんの学校訪問初日はあっという間に終わりました。
                               (武)

2009年01月09日

みんなの運動靴にも・・・! 港区立御田小学校

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昨日から雪が心配されていましたがお天気は雨。
そんななか、バスに乗ってやって来たのは、港区立御田小学校。
御田小学校は以前にも美術館に来てくれましたが
なんと今日来てくれたのは1年生!!
お友達と一緒に美術館に来るなんて初めてで
ワクワクが抑えきれない様子です。

「はじめてのびじゅつかん」なので
今日は自由見学は無しにして、
3チームに分かれて最初から最後まで
お散歩のように展示室を鑑賞しました。

アトリウムにあるトビアスの作品の中に入ると
まず、「声がひびく!!」と
作品の中の感じが違うことに気づきました。
この作品はガレージの模型なので
実は組み立てたり、しまったりが簡単にできるようになっていて、
接着ものりではなくマジックテープを使っています。
「ちょうどみんなの運動靴と同じように・・・・」と話すと
こどもたちは一斉に自分の靴のマジックテープを
ペリペリペリペリとはったりはがしたりしはじめました。
みんな自分で実際にやってみて、どういうことなのかを
確かめていたのです。
「みんなの靴がのりで貼り付けてあったらどうしよう?」と聞くと
すぐに「とれないからこまる!ぬげない!」という答え。
「組み立てたり、しまったり出来る」という言葉の意味を
しっかり理解したようです。

展示室を一周しましたが、
奈良美智の絵を見て「すごい!」
草間弥生のボートを見て「すごい !! 」
足立喜一郎の電話ボックスを見て「すごい !!! 」
と、ひとつひとつに驚くこどもたち。

2年生になった時に、ぜひまた来てもらいたいですね。
                         (武)


2008年12月25日

お気に入りを探せ!~武蔵野市立本宿小学校

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今日は吉祥寺から本宿小学校6年生66人が
MOTコレクションを見にきてくれました。

当館の貸出DVD教材“アーティストに会いにいこう!”を
事前学習で視聴してきたみなさん。
当館に来るのは初めてなのに、
白髪一雄の作品の前では、
「あー!これこれ。足で描いた作品だよね。」となんだか嬉しそう。
(DVDに白髪一雄さんが出演しているのです。)
初めての場所で、知り合いにあったような
ほっとした表情が浮かびました。

学芸員のギャラリーツアーが終わって自由時間になると、
ワークシート片手に、
きょろきょろする生徒の姿が。
ワークシートをのぞくと、
“お気に入りの1点”を書く欄がありました。

この写真はその“1点”(名和晃平の作品)が見つかって、
一生懸命に書き込みをしているところです。

お気に入りを探したり、音を聞いたり、
ベルを押したり、輪ゴムをくぐったり・・・
帰る時には「もっと見たかった~」という生徒もちらほら。

でも初めての現代美術館訪問では、
時間があまって退屈してしまうよりも、
それぐらいが丁度いいのかもしれません。
ぜひ今度はゆっくりとご家族で来てくださいね。(C.M.)

年末恒例のお客様~横浜市立美しが丘中学校

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今日、クリスマスの日に来てくれたのは、
横浜市立美しが丘中学校の美術部のみなさんです。

お会いするなり、付添のご父兄の方から
「去年はありがとうございました。今年もよろしくお願いします。」と
丁寧なごあいさつをいただきました。

そうそう。去年もこの時期に、SPACE FOR YOUR FUTURE展を
見にきてくれました。
(その様子は⇒http://www.mot-art-museum.jp/blog/edu/2007/12/
大切な冬休みを使って毎年足を運んでくださるなんて・・・
本当にありがとうございます!

さて今日、最初に紹介したのは、
エントランスにあるベアトリス・ミリャーゼスの作品です。

ガラスにカラフルなシートを貼り付けたこの作品は、
グレーが基調のエントランスホールを
華やかに彩ってくれます。

この作品のように、ミリャーゼスは
駅やデパートの壁など一般の人が自然に目にできる公共空間に
数多く作品を展開しています。

「もしミリャーゼスが美しが丘中学校に来てくれたら、
どこに作品を飾ってほしい?」とみなさんに質問すると、
「倉庫」「体育館かな?」「でもボールとか見にくいかも・・・」
そして「校舎全体がいい」など活発な意見が出ました。

ちょとした工夫で、自分のまわりが一気に明るく元気になる。
そんな芸術の力を感じていただけたでしょうか?
ぜひ来年もまたぜひ展覧会を見に来てくださいね!(C.M.)

2008年12月18日

行列は続く、続く・・・・・・足立区立花保小学校

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12月に入って、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展の
ミュージアム・スクールは千客万来です。
お陰様で、今週は小学校から高校までの5校に
来ていただくことになりました。

さて今日の午後は、
足立区立花保小学校の6年生でした。

美術館に来るのはほぼ初めての子供ばかりなので、
「慣れない場所で騒いだり、
作品を壊したりしないかしら」。
下見の時から先生たちは心配そうでした。

そんな不安を払拭するために、
先生たちは念入りに美術館見学の作戦を
練っていたのです。

自由時間にどの先生がどのポイントにつくか?なども、
美術館の平面図を使って、
シュミレーションしてくださっていたようです。

そんな先生たちの心配をよそに、
子どもたちはじつにのびのびと楽しそうです。
今日、特に子供たちに人気だったのは、
オイチシカの≪フィルター・プロジェクト≫でした(↑の写真)。
長~い行列ができました。

この作品は中に入って歩ける迷路のようになっているのですが、
青、緑、ピンク・・・などの色のカーテンを次々とくぐって進むと、
最後の方に“ジュース・ポイント”が現れます。

そう。色を視覚的に体験するだけでなく、
ジュースを飲んでお腹の中にもオレンジ色を入れる・・・作品なんです。
このアーティストの一風変わったアイデアに、
子供たちはすっかり魅了されたようでした。

こうして大きなルール違反もなく、
気持ちよくミュージアム・スクールは終了。
これも先生たちの作戦勝ちですね。
みなさん。おつかれさまでした。(C.M.)

タイトルから作品を想像してみる?!

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学校の団体鑑賞もいよいよ大詰め。
今日は先日に引き続き港区立赤羽小学校の
6年生がやってきました。

常連の赤羽小学校さんは、事前準備も万全です。
先日の低学年同様、「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展
特性のこどもポケットガイドに書いてある作品タイトルをもとに
想像して絵を描いてきて実作品と見比べてみます。
そして、実作品を描くのです。

写真(↑)は、avafの作品を描いている女の子。
空間全体が作品なので、どこを描くか結構迷ってしまいます。

その他の子どもたちも自分が想像していた作品との違いに
驚いたり、感心したりして熱心に見ています。

ことばから事前に作品を想像してくるという鑑賞方法。
こちらが想定していなかったこどもポケットガイドの
活用方法は、嬉しい限りです。
ぜひ、みなさんもやってみてはいかがでしょうか?(G)

2008年12月17日

展示室の外にも作品がいろいろ 江東特別支援学校

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雨の中を歩いて「ネオ・トロピカリア」展を見に来てくれたのは、
江東特別支援学校の高等部のみなさん。
人数は50人ぐらいでしたが高校生ともなると体が大きいので
もっとたくさんの人数に感じられます。

到着後2チームに分かれてスタートです。
はじめに、エントランスからカフェテリアへ。
「えっ?! もうお茶?」と思いきや
ギャラリートークの始まりです。
カフェテリアの窓に取り付けられた
ルシア・コッホの作品を鑑賞するためです。

コッホの作品はMDFという木の板に
さまざまな伝統的な模様がカットされているもの。
向こう側から光が洩れて、とてもきれいなのです。
障子のように動かして、模様同士を重ねると、
また違う模様になったり、様子が変わっていきます。
生徒さん達に「うごかしてごらん」と言うと、
実際にさわって動かしてみる人がいれば
ちょっと離れて全体の様子が変化するのを楽しんでいる人もいて、
それぞれの楽しみ方をしていました。

そのあとも
花瓶をクラゲにしたり、綿あめを雲にしてしまうマレッペに共感したり、
オイチシカのパランゴレをまとって踊ったり、
楽しんでくれたようです。

美術館に一歩入った途端に、
学校とも、駅とも、他のどんな場所とも違う、
「美術館」の独特の空気を感じ取っていた生徒のみなさんの
敏感で鋭く繊細な感性を感じました。
                                     (武)

2008年12月16日

予想外の展開 赤羽小学校2年生

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当館ではおなじみの港区立赤羽小学校。
「大岩オスカール」展にも5,6年生が来てくれています。
今日来てくれたのは2年生68人。
当館での見学は初めてのみんなは、
お弁当持参で来てくれました。

まずは荷物を置きに講堂へ。
すると
「えいがかんみたい!」
「先生、えいがみるんですか?」
と、講堂の様子だけでも楽しそうです。

その後、3チームに分れて展示室をまわりました。
オイチシカではマントに盛り上がり、
カペトではトレードマークの女の子に気づいて驚き、
パペの金色の糸のきれいに輝く様子にため息し・・・・。
すべてに全力で反応してくれるので、
一緒にまわっているこちらも楽しくなってきます。

図工の高木先生は
今日の見学のために事前授業を行っていました。
子どもたちにいくつかのコマ割りをしたワークシートを渡して、
当館特製「こどもポケットガイド」の見出しタイトルを読み上げて、
子どもたちがその言葉の一つを選んで
そこから想像するものをワークシートの1コマに描いていました。

この日、みんなは想像してきた絵の横のコマに
実際に見た作品の様子を描きました。
「光のシャワー?」という言葉でいろいろと想像を膨らませてきた子たちは、
パペの金色の糸の作品の傍らに座って(寝そべって?)
スケッチしていました。
作品の見え方が角度によって変わるので
どの位置でスケッチするかは意外と大問題なのです。
「音と色の大洪水」という言葉で想像してきた子は、
絵画作品だと思っていたそうで、
avafの空間を見て「どうやって描いたらいいの~?」と困惑気味。

映像が作品だったり、空間が作品だったりと想像を超える作品がいっぱいあって、
とても楽しんでくれていましたが、スケッチに苦労したかもしれませんね。
(武)

もっと見たい!!! 赤羽小学校3年生

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午前中の2年生に引き続き
午後からは学校で給食を終えた3年生が来てくれました。
3年生は2年生より少し人数が増えて75人!

午前中と同様、3チームに分かれて
展示室でギャラリートークをしました。

オイチシカの作品《フィルター・プロジェクト》は
カラフルな通路を通り抜ける作品。
通路の先にマンゴジュースが置いてあり、
通路を通る人々が飲むことができますが、
学校で来ている子どもたちはジュースの部分だけ端折って見学です。

体にいくつもの色を次々に浴びてカラフルになれるというこの作品、
通り抜けるだけでも気分がリフレッシュします。
通路を歩きながら、「何色がまだくぐってないかな?」と聞くと
「わかんない!・・・あれっ?赤はまだかな」という声。
次々に浴びる色の光に夢中になって、
もう何色がどうだったか、わからなくなるのも当然です。
進んでいくと現れる色に「あっ!白かぁ」と
そんな色もあったなと思いだしたり。

滞在時間は約1時間というやや短めのスケジュールに、
「えっ、もう終りなの?もっと見たいのに。」と
物足りなさそうな子もちらほら。

ぜひまた冬休みに家族で遊びに来てください。
そのときはジュースを飲んで体の内側もカラフルになってくださいね!
(武)


2008年12月13日

先生の卵たち~文教大学

ブログ候補3.JPG

今日は文教大学の学生が、
「鑑賞教育」という授業の一環で美術館にきてくれました。
そのほとんどが、
学校の先生を目指し勉強中という大学生たちです。

今日はまず講堂に集合し、
当館で実施している学校プログラムについての
レクチャーからスタートしました。

当館が目指している美術鑑賞の方向性や目的、
実際に学校の見学を受け入れる時のプロセスなどの固い話に、
子供たちのナマの声(=見学の感想)なども織り交ぜながら、
レクチャーは和やかに進みます。

その後は、常設展示室に移動し、
普段私たちが行っている小学生向けのトークを
みなさんに体験してもらいました。

当館の学校向けギャラリートークは、
ただ一方的に解説するのではなく、
子供たちと対話を重ねながら進んでいくスタイルです。

「大学生のみなさんも今日は童心に戻って参加してください・・・!」と
お願いすると、
子供のように無邪気で素直な意見を
どんどん返してくれました。

トークが終わると何人かが集まってきました。
「トークの時間配分はどうやって考えるのですか?」
「トークする作品はどうやって選ぶのですか?」
「興味のなさそうな子供がいたら、どうしたらいいでしょう?」
など具体的な質問が飛んでくるのは、
さすが先生の卵ですね。

聞くところによれば、この見学の後、
「小学生を引率する場合、どのような作品を選んで、
どのように伝えるか考えなさい」という課題も
出ているようです。

こんな熱心な大学生たちが、将来、先生になった時、
美術館と学校をめぐる状況も大きく変わっているのでしょうか。
(C.M.)

2008年12月11日

くつろぎながらガイドブックでチェック 東川小学校

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美術館から歩いて15分ほどの場所にある東川小学校。
毎年鑑賞に来てくれる当館のおなじみさんです。
今回ネオ・トロピカリア展にきてくれたのは4年生。

事前に下見にいらしていた先生からちょっと聞いていたようで、
「あ、これがマントだ!踊るんだよね!着てみたい!」と
反応(とノリ)がとても良いのです。

人気だったのは、リジア・パペの金の糸でできた作品。
それまで元気にマントを着ていたこどもたちが、
静かに落ち着いて幾筋にもつながれた金の糸をじっと眺めています。
作品のまわりをゆっくり一周すると
立っている場所によって作品の見え方が変わり
とてもきれいなのです。

自由見学では
3フロアもある広い館内をじっくり見て歩いたこどもたちは
地下2階のエルネスト・ネトの空間でクッションにくつろぎつつ
ネオ・トロピカリア展特製の「こどもポケットガイド」をみながら
そこに載っている作品を見逃していないかどうかチェック。
まるでどこかに観光旅行に行ったときみたいです。
この広い展示室を巡ることは
さながらブラジルへの旅のようなものなのかもしれません。
                            (武)

お休み処満載!?

江戸川ブログ.JPG
12月に入りぞくぞくと学校団体の鑑賞が増えております。
今日は江戸川区立江戸川小学校6年生の皆さんがきてくれました。
見学したのは、「ネオトロピカリア:ブラジルの創造力」展です。

今回の展覧会は、リラックスできる作品(お休み処)が数箇所あります。
写真(↑)は、avafの作品。

とってもカラフルな壁に色とりどりのクッション。
ヘッドフォンを受け取って、好きな場所でくつろげます。
部屋の場所によって聞こえてくる音楽が違うという仕掛けがしてあります。
なので、子ども達はあっちにいったり、こっちにいったりして
お気に入りの音楽をキャッチしてくつろいでいます。

その他のお休み処として、エルネスト・ネトの作品も。
クッションに寝そべって下から上を見上げ、のんびりできます。
これも子ども達に大人気です。

現代美術ならではの作品鑑賞の仕方があることを
体験してもらえたなら嬉しいです。(G)

2008年12月10日

笑顔がこぼれる美術館見学 金竜小学校

金竜小学校081210.JPG

バスで見学に来てくれた台東区の金竜小学校。
金竜小学校では、5年生の時に西洋美術館に見学に行きます。
この日、現代美術館に来てくれたのは、
昨年西洋美術館に見学に行った6年生。
かなり美術館の様子が昨年のところとは違ったことと思います。
3チームに分かれて学芸員とともに見学し、
そのあとは班ごとに自由見学です。

どの作品にも興味津々で楽しんでいた子どもたちでしたが
とくに人気があったのは、
島袋道浩の輪ゴム作品とヤノベケンジのマンモスとMザナイト。
輪ゴムをくぐり抜けるという作家のふとした思いつきは
子どもたちの共感を呼びました。
そう、彼らもふとした時に
相当いろいろなことを思いついているのです。
そういったかたちにしないと消えてしまいそうなものを
大事に思う気持ちはみんな共通です。

マンモスは、作品を見ても、映像を見ても
さまざまな疑問や興味がつきません。
「面白い、面白い」と
子どもたちはもちろん、先生も楽しんでくれました。

美術館では静かに真剣な顔で作品を見るもの
と思っていた人も多いかもしれませんが、
ついつい
作品を見ながら笑顔がこぼれてしまうというような
美術館があってもいいですよね。
                          (武)


2008年12月09日

はじめの布は何色? 豊洲小学校1組・3組

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先週に引き続き
豊洲小学校5年生の1組と3組の子どもたちが見学に訪れました。
今日のクラスは二組混合のせいなのか、とても元気!です。

はじめに3チームに分かれていくつかの作品を鑑賞。
イザベラ・カペトのきらびやかな布の作品では、
さまざまな形の飾りがついているのをじっくり見ました。
丸いスパンコールに、豆のような形の金色のかざり。
葉っぱの形のものもあります。
黄色や白のビーズも縫い付けられています。
そこでみんなは女の子の形をしたモチーフを発見。
それはカペトのトレードマークなのです。
「縫いつけられる前の布は何色だったでしょう?」と
みんなに質問してみました。
「黒」「白」という意見が多いので、
「布の端っこの方をじっくり見てみて!」というと、
「あっ!!しましまだ!」という声が。
それまで表面の飾りの形だけに注目していた子どもたちでしたが、
しましまの模様が全く見えなくなっているこの作品に
どれだけ沢山のものがびっしりと縫い付けられているのかを
あらためて実感します。
カペトの洋服はとても素敵なので、
女の子の中には「着てみたい」という子もいました。

自由見学時間には、パランゴレを着てみる子や、
ネトでのんびりする子など、それぞれが気になる作品を鑑賞。
お気に入りの作品を見つけてもらえたでしょうか?
                           (武)

2008年12月05日

美術館の白い壁に展示 千寿小学校

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この日来てくれたのは
足立区立千寿小学校の5年生。

前回の図工の時間に
「くりかえしのある作品」を制作してきたみんな。
常設展示室でも
くりかえしのある作品に気をつけながら鑑賞しました。
そうやって見てみると、
MOTコレクションにもたくさん「くりかえし」があります。
草間弥生や荒神晴香の作品、
田中功起の映像もループですから「くりかえし」です。
ロングの枝も繰り返しですし、中西夏之の洗濯バサミも。
こどもたちも「くりかえし」だらけなことに気付いたようでした。

鑑賞後は、映像ギャラリー奥の隠れたスペースに
子どもたちが授業で描いた繰り返しの絵を
ひとりひとりが全体のバランスを考えながら展示しました。
いつも学校ではきっちり並んで展示される絵ですが、
みんなは思い思いの高さと間隔で展示していきました。
学校で展示するのとはずいぶん違って見えますね。

子どもたちの絵は画面からはみ出る強い力を持っています。
間隔がたくさんあってもその絵の力で満たされる時もあります。
たまにはこうやって
きちんと整列していない展示も楽しいですよね。
                            (武)


2008年12月04日

見方も広がる作品素材

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お天気も良かった今日、江戸川区立二之江第三小学校
4年生のみなさんが団体鑑賞に来てくれました。

最近は、中学校、小学校高学年と続いたので、
小学4年生となると、ぐっと小さく感じます。

いつものようにグループに別れ、3,4点の作品を
学芸員と一緒に見てまわります。

初めて見る現代美術に、戸惑というよりも、
驚きと、好機の眼差しで作品と対峙しはじめます。
「○○みたい!」「あっ、ここに○○がある」。
子どもたちとのこうした会話は、非常に楽しい時間です。

一般に作品にさわることは禁止されていますが、
当館では、団体鑑賞で訪れた子どもたちに、
作品にさわれない変りに、同じ素材を作家からいただいたり、
こちらで用意した素材に触ってもらいます。

写真の作品はリジア・パペの「ネット」。
素材に糸が使われているのですが、
とても繊細な作品なので、さわることはもちろんNG。
そこで、同じ素材の糸をさわってもらいました。

さわる前と、さわった後では、子どもたちの作品の見方も変化します。

「思ったよりやわらかい」「ザラザラする」・・・。

こうした作品素材の活用は、鑑賞の幅を広げてくれます。

最後に、今日一番のお気に入りを訊ねたら、
学芸員と一緒にみていない作品ばかりあがりました。
すでに子どもたち自身で作品を見る目が、開眼したようです。(G)

2008年12月03日

素材もさまざま現代美術!

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昨年に引き続き来館の文京区立第十中学校。
中学生の団体鑑賞は、普段あまり多くはないので、
毎年きていただけるのは、とても貴重かつありがたいです。

この日は、78名と大所帯でしたが、
2チームにわかれて教育普及担当学芸員と
一緒に4点ほど鑑賞しました。

今回鑑賞したのは、企画展「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」です。
この展覧会では、さまざまな素材をつかって制作された作品が多く、
普段の美術の授業ではあまりなじみのないものもちらほら。。。

例えば、「お砂糖」「スプレー」「お菓子の包み紙」「糸」などなど。
写真(↑)は、オスジェメオスという双子の作家の作品。
彼らはいわゆるスプレーをつかって描くグラフィティーとよばれる、
落書きアートの第一人者。
もちろんこの作品もスプレーで描かれています。

生徒さんたちも初めは何で描いたのかいろいろ考えていましたが、
誰かが「スプレー?」とぼそり(中学生になると周りを気にしてか
積極的に自分の意見をいうのを恥ずかしがる傾向にあります)。

「そう、その通り!」と答えると、みんなも納得したようにうなずきます。

この作品は、見慣れたものや不思議なものがカラフルな色彩で
たくさん描かれているので、小学生にも大人気です。

さまざまな素材で作られる「現代美術」。
そんな視点で見てみるのも楽しいですよ。(G)


2008年12月02日

着心地は?? 豊洲小学校 2組

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路線バスに乗って
ネオ・トロピカリア展を見にきてくれたのは、
江東区立豊洲小学校のみなさん。
今日は5年生のうちの2組のみなさんが
他のクラスよりちょっとお先に見学です。

オイチシカのマント「パランゴレ」の話をして、
「着てみたい人」と聞くと、男子がたくさん手を挙げてくれました。
この「パランゴレ」は羽織り方も決まっていませんから、
着る人が格好いい形を考えて着ます。
みんな不思議な形のマントに
「どこから顔をだすの?」と戸惑い気味でしたが、
着てみるとなんだか楽しくなってきます。
さらに
ヘッドフォンを耳にあててブラジルの音楽を聴くと
神妙な顔の人もみんなついつい笑顔になって、
自然と体が動いてしまいます。

こうやって、パランゴレを着た人が動くと
さまざまな色がゆらゆら揺れて
作品の様子が変わるのです。

その後もひとつひとつの作品を
好奇心いっぱいに楽しんでくれた2組の皆さんでした。
学校からはバス1本で来れますから
ぜひまた遊びに来てほしいです。
                            (武)

美術館のご近所さん~深川高等学校

深川高校ブログ写真.jpg

今日は美術館近くの深川高等学校のみなさんが
見学に来てくれました。
美術館まで徒歩15分のご近所ですが、
聞いてみると半数以上が当館初体験。

「近くにある美術館をもっと活用してみよう!」という
先生のアイデアが今回の見学に繋がりました。

今日、ご案内したのはMOTコレクションですが、
まずアトリウムにあるトビアス・レーベルガーの《母型81%》からスタートし、
藤本由紀夫の《EAR WITH CHAIR》へと進みました。
(↑上の写真です)
長い筒を耳にあてると普段聞こえない音が聞こえてくるこの作品。
美術館で耳を澄ますという行為にみなさん興味深々。

一般的に言って、
高校生対象のギャラリートークは簡単ではありません。
こちらが質問しても、
クールな反応が返ってくることもしばしば。
どのようにトークを進めていけばよいのか、
いつも頭をひねります。

今回の場合は、
体験型の作品をトークの核にしながら、
音を聞いたり、輪ゴムをくぐったりすることで、
みなさんが自然に現代美術の世界に入っていけるように、
全体を組み立ててみましたが、
いかがだったのでしょうか?

そうこうするうちにトークは50分も経過。
みなさん積極的な関心を示してくれたので、
私も楽しくトークができました。

MOTコレクションは数ヶ月に1回展示替えをしています。
気軽に遊びに来てくれるご近所付き合いが
これから始まりますように。(C.M.)

2008年11月27日

美術館でリラックス~目黒区立原町小学校

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今日は雨の中、原町小学校の6年生が
美術館に見学に来てくれました。

ほぼ大半が当館が初めての子どもたちだったので、
美術館のマナー(走らない、さわがない、さわらない)を
まずしっかり伝えてから、
展示室でツアーを始めました。

今回、見学してもらったのは「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展。
この展覧会の中にはヘッドフォンで音楽が聞けたり、
実際に身につけることができたり、
子どもたちの好奇心を刺激するような
体験型の作品が含まれています。

だからなのか、ツアーをしていても、
別の作品が気になってそわそわしたり、目が泳いだり。
自由時間になると、
いそいそと目をつけていた作品へと向かっていきました。

中でも人気があったのは、
光のシャワーのようなリジア・パペの作品と、
お砂糖で描いたヴィック・ムニーズの作品。

そしてエルネスト・ネトの巨大インスタレーションでした。
(↑この上の写真です)
子どもたちは床に置かれたクッションに寝転びながら、
すっかりくつろいでいる様子です。
最初は美術館ということで緊張していたはずなのに、
子供って順応性が高いですね。

「クモの巣みたい」
「チーズ工場にいるみたい」
「上からこぼれて落ちてきそう」など
それぞれ想像を膨らませて楽しそうでした。

マナーもきちんと守れた美術館見学。
これからもこの調子で、
いろいろな作品に出会って世界を拡げてほしいです。(C.M.)

2008年11月26日

学芸員のしごと 西葛西小学校

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西葛西小学校の6年生2名が、職場体験にやってきました。
学芸員になりたいという男子1名、女子1名。
いろいろな作業を体験してもらいました。

まずは
常設展示室の作品のメンテナンス。
展示室の温室時計の記録用紙を換えてもらいました。
デリケートな機会なので、そーっと持ち上げ、用紙を交換。
ちょっと緊張!です。
次は作品のメンテナンス。
足立作品の電話ボックスはすぐに来館者の手跡がつきます。
特に土日はお客さんが多いので、あちこちにたくさんあります。
それを布で丁寧に拭いていきます。
特別な技は必要ありませんが
作品をいつもかっこいい状態でお客様に見ていただくために
とても大事な仕事なのです。

お昼をはさんで
こんどはおおすすめ作品ガイドブックづくり。
自分が展示室で気に入った作品の
オススメコメントを書いて、パンフレットを作りました。
二人に選ばれた作品は
トビアス・レーベルガーとロバート・スミッソン。

大人ばかりの中に混ざっての
いろいろな初めての作業にとても疲れたことと思います。
でも、
ぜひ学芸員目指して頑張ってほしいです!
                               (武)

2008年11月13日

初めての現代美術館

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今日は現在開催中の企画展「ネオ・トロピカリア:ブラジルの
創造力」展に品川区立第一日野小学校5年生のみなさんが
団体鑑賞できてくれました。

現代美術館に来たのは、一人を除いてみんな初めて!

今回の展覧会は、ブラジルのアートを紹介するもの。
カラフルな色や変わった形を自由に使い「生きることの
喜び」を伝え、みんなに元気を与えてくれる展覧会です。

3チームに別れ、教育普及担当の学芸員と一緒に
3点ほど見たあとは、自由鑑賞。

写真は、オスジェメオスの作品をみているところです。
「頭が魚になっていて工夫がされている」
「右側は夜だけど、左側はカラフルで明るい!」
などなど気がついた点や感じたことをいろいろお話してくれました。

最後にみんなに展覧会をみて元気になったかな?と聞いてみたところ
「はーい!」と手を挙げてくれました。

男子の中に、「美術館って面白い」とぽつりといっていたのを聞き逃しませんでした。

初めての現代美術館体験。
それぞれに何か響くものがあったようです。(G)


2008年10月30日

冒険話にワクワク 北砂小学校

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学校から美術館まで歩いて来てくれた北砂小学校のみなさん。
お天気がよかったので、
秋のお散歩気分で30分の道のりをクリアしてくれました。
頭の中で想像する美術館は絵が壁に並んでいて、静かな感じ。
でも、MOTに来てみたら
カラフルで不思議なかたちの大きなものが置いてあったり、
ビデオが流れていたり、天井からきれいなものがぶら下がっていたり、
さらには輪ゴムをくぐったり。
みんなが思っていたのとずいぶん様子が違っていたようです。

はじめにチームに分かれて作品をみました。
石川直樹の北極の写真をみながら
北極にはどんな動物がいるか考えると、
シロクマにアザラシ。ペンギン・・・は南極だっけ?
という感じで、作品を見ながら
「北極ってどういうところだったっけ?」
と改めて考えるこどもたち。
作家のこれまで成し遂げてきた数々の冒険の話を紹介すると
子どもたちは興味津々で聞き入っていました。
みんなもこれから大きくなって、
いろいろな冒険をするのでしょうね。
そうしたら、美術館に冒険の話をしに来てほしいと思います。
                                 (武)


2008年10月29日

美術館で交際交流!?

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久々のブログアップです。
当館では、現在「ネオ・トロピカリア:ブラジルの創造力」展が開催中です。
今日は、法政大学国際文化学部の皆さんに向けて、
企画展と常設展の団体鑑賞、そしてバックヤードツアーを実施しました。

この学部に入ると皆さん一度は海外留学を経験するとのこと。
今回の企画展はブラジルのアートを紹介しているため、
国際文化理解の一端を担うこと間違いなし!

写真は、エリオ・オイチシカの着る絵画《パランゴレ》を体験している様子です。
ヘッドフォンからはサンバの音楽が流れ、このパランゴレを着ながら
陽気に踊って鑑賞するという作品。

カラフルで元気のでそうなブラジルらしい作品の数々に
学生の皆さんは、一喜一憂して楽しんでくれたようです。

日伯交流100年の今年、
皆さんももっともっとブラジルを知って、感じてみませんか?
                                 (G)


2008年09月20日

みんなでみると、いろいろみえる

押上 ブログ用.JPG

19日の午後に常設展を見学に来たのは、押上小学校の4年生。

今日は東京都の職員研修会も兼ねていて
たくさんの知らない先生たちがこどもたちの後ろで見ています。
みんな緊張しちゃうかな?と思いきや
作品を見ながら思ったことをいろいろ教えてくれました。

友達が言うまでは全然そんな風に見えなかったり、思わなかったことも
友達に言われてみると
そういえばそうも見えるし、そうかもしれないと思えてきます。
さらに、そうだとしたらあれはこういうことなんじゃないか?なんて
どんどん想像が膨らんでいき、世界が広がっていきます。

3チームに分かれて学芸員と一緒に作品を見た後は
図工の平田先生とこどもたち全員で
大竹伸朗の《ゴミ男》を見ました。
いろんなゴミ(?)が張りつけられてできた作品をみながら
気づいたことを話していきます。
人によって見ているところが違うので
みんなの気づいたことを集めるといろいろ見えてきます。

最後にタイトルをつけてみると
「ゴミ王子」とか「あやしいホテル」など
ひとりひとりが違った視点でじっくり観察していることがうかがえます。

友達といっしょに話しながらみることで
自分の気付かない視点を見つけ、広がりのある鑑賞ができること。
家族で来るのでなく、学校で美術館に来るからこそ得られる体験ですね。
(武)

2008年09月17日

高校生学芸員!?

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本日は、学習院女子高等科3年生
「美学・美術史」選択のみなさんが
授業の一環として当館を活用してくださいました。

文化祭で自分が学芸員になったと仮定し、
空想美術館の企画展を実施するそうです。
そこで、実際に美術館の学芸員がどのように展覧会を
組み立てたり、教育普及活動を行っているのかを、
勉強しにいらしたのです。

企画展担当の学芸員と教育普及担当の学芸員が対応し、
具体的な事例を紹介しながら、展覧会の組み立て方や
バックヤードツアー、そして教育普及の仕事などをお話しました。

また、現在3年生ということで、将来の進路に悩んでいる人も多く、
実際の現場ではたらく我々学芸員の生の声に真剣に耳を傾けていました。

文化祭、進路・・・高校時代だからこそ経験できる楽しみや悩みもあります。
高校生の“今”を大切にして欲しいと思います。(G)


2008年09月16日

みんなでお出かけ~江戸川特別支援学校

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今朝は雨の中、江戸川特別支援学校中学部のみなさんが、
スクールバスで見学に来てくれました。

付添の先生や父兄の方々もあわせて約15人。
車イスなのでゆっくりと常設展示室をまわり、
トビアス・レーベルガーの大きな作品の中に入ってみたり、
荒神明香の花びらの風景を見上げてみたり、
鑑賞体験を楽しみました。

学芸員が解説すると、
付添の大人がその生徒がわかるようにと、
やさしい言葉で補ってくれます。
それぞれの生徒によって、鑑賞しやすい位置や向きも
異なるようですが、
付添の方々がごく自然に、
車イスの位置や向きを変えていたのも印象的でした。

こうした細やかな配慮のお陰で、
とてもアットホームな雰囲気の
ギャラリーツアーになりました。(C.M.)

2008年08月24日

夏休みの先生たち

先生研修会.JPG
8月の夏休み、学校の先生方は、研修会で大忙しのようです。
当館でも3つの研修会がありました。

ひとつは東京都の教員研修会、もうひとつは足立区の図工部会、
そして千葉県柏市の小学校の研修会です。
写真は、足立区の図工部会の様子です。

昨今は、図工の時間で鑑賞を取り入れることが求められ、
先生たちも美術館との連携の仕方を模索しています。

美術館としても学校との連携は必須の教育プログラムになりつつあります。

当館でも昨年は約90校3800人の子どもたちが、スクールプログラムで
来館しました。

研修の課題のひとつに実践授業案の作成を取り入れるところも多く、
学芸員によるギャラリーツアー体験後に、
さまざまな授業案を考えます。

今回の研修でも、単に作品鑑賞にとどまらず、
美術館という建物全体に着目し、
空間の広さや模様などをテーマに建物体験そものを鑑賞と捉える
ユニークな授業案も考案されました。

教育普及の学芸員は、学校と美術館の橋渡し役。
こうした研修会を通じ、新しい美術館の活用方法を
共に開発していければと思います。(G)

2008年07月30日

MOTコレクションが新しくなりました!

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今日は見学ラッシュです。
朝から3つの学校、
橘学園高等学校、新宿区立落合第二中学校、
羽村市立羽村第三中学校の生徒さんが
見学に来てくれました。

みなさん、学校では美術部のメンバーで、
先生と一緒に夏休みを利用して、
美術館を訪ねてきてくれたのです。

折しもMOTコレクション(常設展示)第2期が
先週末からオープンしたばかり。
新しく収蔵した作品も勢ぞろいで展示され、
これまでとは違った常設展示をお楽しみいただけます。

今日、好評だったのは、
ヤノベケンジの巨大なマンモス、
島袋道浩の輪ゴムをくぐり抜ける体験型の作品、
そして荒神明香のパーティ用クラッカーを使った作品。
「こんな材料で作品が作れるんだ!」と驚きつつも、
新しい出会いを楽しんでくれている様子でした。

夏休み、どこへ行こうかと考えているみなさん。
ぜひ一度、新しいMOTコレクションに足を運んでみてください!

*写真は新宿区立落合第二中学校のみなさんが、
 マンモスを鑑賞しているところ。

(C.M).

2008年06月27日

最後の太郎!

ブログ上一色南.JPG
今月最後のミュージアムスクールは、
江戸川区上一色南小学校5年生のみなさん。

そして、岡本太郎《明日の神話》は、
今月29日までの展示となりました。
つまり、今回の鑑賞で最後となります。

昨年から特別公開されている《明日の神話》。
実に多くの子ども達と一緒に鑑賞しました。
どの子どもたちも展示室で作品と対面すると必ず
「わー!大きい!!」と声が漏れます。
今回で鑑賞最後になる上一色南小学校の皆さんも
やっぱり「わー!!!」。
もうこの大きさを見慣れた我々にとっては、
毎回新鮮な驚きをしてくれる子ども達の反応は
うれしいものです。

今の小学生にとって岡本太郎はリアルタイムな存在ではありませんが、
万博の太陽の塔は良く知っていて、「あれを作ったのも太郎さんだよ」
というと「すごーい!」とまたまた驚きます。
時代を超えて太郎のパワーは、子ども達にも伝わっているようです。

最後の鑑賞者となった上一色南小学校5年生のみなさん、
今度は渋谷に会いに行ってくださいね。     
                                 (G)


2008年06月25日

未来に向かって・・・御田小学校

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10:00の開館とともに
黄色いマイクロバスに乗って
港区立御田小学校の5年生が来てくれました。
今日のテーマは「未来に向かって」。
岡本太郎の《明日の神話》を鑑賞し
それをヒントに、後日自分達も作品を作ってみるとのこと。

3チームに分かれて、《明日の神話》などを
作家が作品にこめた思いについて考えながら鑑賞しました。

《明日の神話》の中に登場する不思議な生き物を
ひとつひとつ見ていってみると、
「炎」「炎に包まれる人々」「逃げる生き物」といったモチーフや、
画面を覆う青黒い色や灰色の雲などから、
こども達は戦争を連想したようでした。
そのあとで画面の左端の三人の姿の話になると、
その部分だけが虹のような色合いであることに気づきます。
こどもたちの中には、この三人のことを「妖精」ではないかという人がいました。
「妖精」というのは本当に素敵な感じですね!

制作当初に飾られる予定だったメキシコの、
その国の人々が骸骨から抱く「死と再生」のイメージと、
そして「明日」という言葉のついた作品の題名から、
今回のテーマの「未来」を感じてもらえたのではないでしょうか。

今回の鑑賞が
皆さんの制作にどんな風に関係してくるのか、
とても楽しみです!
(武)

2008年06月24日

深海の魚になった気分?・・・西巣鴨小学校

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巣鴨から地下鉄を乗り継いでやってきてくれたのは、
豊島区立西巣鴨小学校の6年生のみなさん。
この美術館は駅から歩くと10分以上かかるので
梅雨の晴れ間でお天気に恵まれ、良かったです♪

到着後、早速
3チームに分かれて、常設展示室へ。
3階の展示ロビーからスゥ・ドーホーを見下ろすと、
別のチームがトークを聞きながら鑑賞中。
そのみんなの様子が、まるで水の中にいるように見え、
「すごい!深海の魚みたい!」という声。
その後で1階に下りると、
水中にいるみたいに見えることを意識して、
泳ぐマネをしたり、手を振ってみたりと、
今度は上から見ている別のチームにサービスしていました。

また、
柳幸典の《ヒノマル・コンテナー》では
中に入って最奥部の丸い部分の天井と床を覗いて、
どこまでも続く井戸の中に吸い込まれるような不思議な感覚に
「怖いけれど、もう一度見たい」と、何度もその感覚を味わう人も。

最後にアンソニー・カロに登って学校へと戻っていきました。
暑い中、たくさん歩いてやっとたどり着いた美術館。
でも、作品を十分楽しんでくれたようで、良かったです。
ぜひまた来てくださいね!
(武)


さわってみたくなる作品―江戸川特別支援学校