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美術と社会

明星高等学校 ブログ(300x224).jpg

前回の中学校に続き、今回は高等学校へ
学芸員の出張授業に行ってきました。(実施日:2018年6月26日)
場所は、明星学園高等学校、デザイン・工作室。
科目は、既存の科目の枠組みを超えた「総合科」の中の一科目「美術と社会」。

事前授業で、生徒達はラスコー壁画の専門家のレクチャーを受けたり、
西洋美術館などに出向いて名品と言われる作品の歴史を調べたりしています。
そして、今回は「現代美術」。
この授業では、「美術館の役割・学芸員の仕事」と題し、
前半は、美術館の社会的意義や役割について説明したあと、
クイズ仕立てで当館についての紹介やコレクション作品を中心とした
「現代美術」の特徴を紹介しました。

後半は、学芸員の仕事の一環である教育普及や、
展覧会の作り方などについて動画を交えながらレクチャーしました。

ほとんどの生徒にとって美術館は、
「単に展覧会を見に行く場所というイメージを抱いている」
というのは、担当教師の弁。
授業終了後の生徒のレポートには、
・「美術や美術館が、その時の社会の動きとも
  連動して深く関わっているのが面白いと思った」
・「今まで、美術館は硬いイメージだったが、
  小さいこどもから大人までが触れられるものだと分かった」
・「美術のもつ表現の広さを知った」
・「これからは展示ができたプロセスなども考えて見てみたい」
・「美術館は古い外国の絵が置いてあり、お年寄りが行くと考えていた。
  現代美術というのを今日はじめて少し理解でき、
  若い人が興味をもつ理由が分かった」
・「学芸員が美術館を支えているといっても過言ではない。
  美術は楽しくこどもでも楽しめると知った」
などと感想が寄せられ、美術館や美術に対するイメージが、
今回の授業によって変化したことがうかがえました。

高校生にとって、美術館や現代美術は、
近いようでいてまだまだ遠い存在なのだと実感できました。
高校生を対象とした教育普及プログラムの充実も図っていきたいと思います。(G)