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アーティストの一日学校訪問(棚田康司さん)レポート2

【3校目】2017年11月30日(木)  東京女学館小学校 6年生1クラス36人
テーマ:大きな先生の首像を作ろう

3校時から6校時まで、4時間続けての実施となった東京女学館小学校。
残念ながら、インフルエンザにより当日は1クラスが参加できませんでしたが、
参加したこどもたちは、元気いっぱいに取り組んでくれました。

今回は、先生をモデルに、ダンボールや紙類、テープなどを駆使して、
実際よりも大きなサイズの首像作りに取り組みました。
当日は、担任の先生以外にも、さまざまな教科の先生が来てくださり、
こどもたちはグループ内でどの先生の顔を作るか相談。

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モデルとなる先生が決まったら、まずはどのようにして顔のベースを
作り出すかを考えていきます。
大きな袋に新聞紙を丸めたものをつめたり、発泡スチロールの箱をけずって
丸みをつけていったりと、大きく捉えて形作ることに向き合います。

ベースとなる形ができたところで、お昼休み。
給食を食べて、英気を養ったら、再び午後から制作スタートです。

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グループ内で手分けをしながら髪の毛や耳など、顔のパーツ制作に取り組みます。

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棚田さんはグループを回り、色々なアドバイスをしていきます。
「手元でばかり作業をしているのではなくて、ちょっと離れて全体を見てごらん」
「先生を良く観察しよう。人を見るということは、自分を見ることに通じるよ」

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完成した作品をみんなで鑑賞しました。
このチーム(右写真)がモデルに選んだのは棚田さん!
全体の雰囲気だけでなく、髪の毛のディテールにもこだわって作っていました。

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髪は黒、皮膚は肌色などといった既成概念に縛られず、
先生らしさを表現する為にカラフルな髪の毛を選んだグループも。
グループごとにオリジナリティあふれる工夫を凝らしています。
みんなで協力することによって、一人では考え付かないようなアイデアも出たりと、
こどもたちにとって多くの発見に溢れた授業となったようです。


【4校目】2017年12月8日(金) 都立調布特別支援学校 中学部2年生3クラス10人
テーマ:一緒に彫刻をつくろう!

「一緒に彫刻をつくろう!」と題し、棚田さんご自身が手がけたトルソを
型取りしたものに、生徒たちが色をつけていく、という内容で実施しました。

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教室に用意された2体のトルソ。生徒たちは5人ずつのグループに分かれ、
それぞれのトルソを彩っていきます。

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まず始めに使ったのは、色鉛筆やクーピーといった細い描画材料。
生徒たちは臆することなく、それぞれ関心のある場所に手を伸ばし、
塗ったり描いたりしていきました。

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ある程度、線や形が加わったところで、一端手を止めてみんなで鑑賞。
続いて、カラーマジックやポスカなどの太いペンに持ち替え、制作を進めます。
線的な表現から、だんだんと面的な表現となるよう、進捗状況にあわせて、
描画材料を変えながら進行していきました。

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再び手を止めて、鑑賞会。
色が重なっていくことによって、下の色が浮き出て見えてきたり、
線と面とが混じりあったりと、より複雑な表情が現れてきました。

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今度は、トルソをマスキングするために、自由にテープをつけていきます。
大きくダイナミックにテープをつける子もいれば、小さく千切ったテープをつける子も。
テープで保護した上から、アクリル絵具で色付けしていきます。
絵具を用いて、大胆に色をつけていくことによって、トルソの印象が
ガラリと変わってきます。

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ある程度進んだところで手を止め、マスキングをはがすと、
下からこれまでに描き重ねた線や色が出現。
最後にトルソを展示台に載せて、全員で鑑賞会を行いました。

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生徒たちは一人ずつ前に出て、自分が頑張ったところを指で示します。
「筆をがんばった」「虹色をがんばった」など、それぞれに
気持ちを込めて取り組んだ部分を伝えてくれました。

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これらの作品には、棚田さんによって《12月のトルソ》とタイトルがつけられました。
先生からは「長時間ではあったが、生徒一人ひとりが集中し、夢中になって
取り組んでいた。普段の授業では見られない姿があった」
とのコメントがありました。
(A.T)
(レポート3へつづきます)