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ようこそ、先輩!

学芸員の出張授業として、9月8日(金)に港区立笄小学校を訪問しました。
実はこちらの学校は、当館M学芸員の母校。創立110周年を迎える今年、
卒業生を迎えた授業を行いたい、とのご依頼を受け
訪問することになりました。

6年生が対象となった授業の前半は、M学芸員によるトーク、
後半は『すてき発見、笄小』と題したワークが行われました。
現在の笄小学校校舎は、M学芸員が在校していた約40年前に竣工されたものです。
まだ真新しい当時の校舎の写真を見せながら、小学校時代について
語るところから話がスタート。
「あの公園でザリガニ釣りをした」、「給食は揚げパンが好きだった」、
「昔の笄小には天文気象クラブがあってね」など自分達に
身近なエピソードにこどもたちは興味津々。
kogai_gakugei_1.JPG

さらに、中学生の頃に、公園や青山霊園の中に落ちていた
5、6千年前の縄文土器の破片を拾ったことや、大名家墓所の
発掘調査を見学したことから、学芸員という仕事に興味を
持ったとの話がありました。
後日聞いた話によると、実際に話に出てきた公園に行ってみた
という子もいたそうです。

学芸員としての仕事紹介などを経て、最後にM学芸員が
6年生のときに卒業アルバムに書いた将来の夢を紹介。
「小学6年生のときは模型店の店主になりたかった。
でも、それから様々なきっかけと出会ったことによって、
現在は学芸員として仕事をしています。みなさんもたくさんの
人や出来事との出会いを楽しんでください」
とのメッセージが送られ、約1時間にわたるトークが終了しました。

続いて授業の後半では、図工担当の先生の指導のもと、
『すてき発見、笄小』と題し、笄小の特徴や良いところを探して
撮影するワークが行われました。
kogai_gakugei_2.JPG

子どもたちは、3~4人で1グループになり、グループごとに
デジタルカメラを持って校舎内を散策します。
撮る写真は1つの場所につき、2カット。
1枚は伝えたいと思った場所の「部分」を、
そしてもう1枚は「どこにある何か」がはっきりと分かる写真です。

子どもたちが撮影した内容を紹介すると、
図工室に昔からかけられている絵画作品や歴代の卒業生たちが
手がけた卒業制作作品、屋上の床に引かれたテープ、
二宮金次郎の像などがありました。
後日、この写真を元にして4年生に笄小の素敵な場所を伝える
クイズ作りが行われます。
kogai_gakugei_3.JPG

今回の出張授業では、前半に大先輩であるM学芸員が
笄小にまつわる当時のエピソードや学芸員の仕事について語り、
後半には、6年生が主体となり、笄小の魅力を後輩に伝えるという
視点で学校を散策しました。
時を越えて学校の魅力と向き合う一日となったのではないでしょうか。
(A.T)