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アートカードで展覧会?!

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9月14日に江戸川区立宇喜田小学校に
学芸員の出張授業でおじゃましました。
対象学年は6年生。この学年は昨年も学芸員の出張授業を
受けています。
その時は、「鑑賞」をテーマに現代美術館のオリジナルアートカードを
もちいて、ゲームを通じて作品を見る目を養いました。
今年はその経験を活かしてアートカードを使って、
展覧会作りに挑戦してもらいました。

しかし、いきなり展覧会を作るといっても難しいため、
日頃美術館で開催されている展覧会の種類には大きく2つあることを伝えました。
ひとつは「個展」。一人の作家を取り上げてその人が作った作品を紹介するもの。
もうひとつは「グループ展」。複数の作家の作品を取りあげて紹介する展覧会。
今回使用するアートカードは複数の作家の作品であるため、
展覧会の種類としてはグループ展にあたることを説明。
さらに展覧会にはテーマがあることを伝授。
色や形、感じたことで作品をまとめたり、
物語を作って作品をつなげてみるなどのテーマ設定の例を説明しました。

画用紙を展示室の壁に見立てて、そこに分類したアートカードを貼り、
展示空間を作っていきます。
「レトロ」「人の顔」「悲しい場所」「丸い物」
「赤い絵」「カラフル」「生活」などいろいろなテーマで作品を
くくり展示してくれました。
また、一方で壮大な物語で作品をつむいでいく児童が何人もいました。

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一人ひとりが自分なりのテーマで展示室を作ったあとは、
グループ内で展示室をつなげて、全体を象徴する展覧会名
(○○○展)を考えてもらいました。
できあがると他のグループの展覧会の鑑賞タイム。
自分たちとは異なるテーマ設定や発想に互いに感心しながら
見てまわっていました。

授業後の児童の感想には、
「夢中になってしまった」
「色々な展覧会に行って、どのようになっているかを見てみたい」
「展覧会の仕事をする人は、楽しいだろうなと思った。想像力があがりそうだ
などがあり、実際の展覧会をつくる美術館の仕事への興味関心も
高まった様子が見て取れます。
また、担当の図工教員からは、
「自分の考えを表す姿を見ることができてよかった。
児童の展覧会のテーマや物語の発想に驚きました」
と授業の感想をいただきました。

アートカードをもちいた鑑賞の授業は、
そのほとんどがゲーム性を取り入れたものです。
教科書会社などが作成したアートカードの指導書には、
いろいろなゲームのやり方が書いてあります。
しかし、ゲームを単発で行うのではなく、
複数のゲームを組み合わせたり、
今回の授業のようにゲームでの経験を発展させて展覧会を構成する
(ちなみにアートカードで展覧会を作る例も指導書に紹介されています)
鑑賞の授業へと展開することで、
より深く作品を「見る」経験へと導くことができるのではないでしょうか。(G)