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全国盲学校図工・美術研究会に参加(2日目)

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前回に引き続き、全校盲学校図工・美術研究会の2日目の報告です。

この日は、午後から会場を東京都美術館に移し、
現在開催中の展覧会「杉戸洋 とんぼとのりしろ」を
視覚に障害のある方と一緒に鑑賞するワークショップを実施しました。
講師は「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」のみなさん。

盲学校での美術の鑑賞の授業となると触察が主ですが、
今回は、あえて作品には触らずに、言葉のやり取りだけで鑑賞してみました。
「視覚障害者とつくる美術鑑賞ワークショップ」のみなさんが日頃行っている鑑賞は、
メンバーでもある視覚に障害のある方を進行役にして、
作品の色や形や大きさなど「見えていること」、そして感想や雰囲気などの
「見えていないこと」という2つの視点で参加者同士が互いに言葉を交わしながら
見ていきます。

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終了後、教員の皆さんからは、

「みんなで話しているうちに見方が変わった」
「作品には言葉を生み出す力がある」
「相手を肯定することが大切」
「同じ面白さを味わうことができる」

などの感想がでました。

しかし、実際の授業で同じようにやるとなると、
難しい点もありそうです。
そもそも学校は、作品を見たい児童・生徒ばかりが
集まってくるわけではありません。
また、視覚以外の障害も抱えている重複障害の児童・生徒もいて
発話が困難な子もいます。
ですので言葉だけでのやり取りでは限界もあり、
言葉を中心としたこうした鑑賞方法が向かない場合もあるでしょう。

2日間の研究会では、各学校での実践事例紹介もあり、
一人ひとりの障害の度合いや状態を把握し、
その子にあった授業内容の組み立てが必要であるということも実感できました。

今回の研究会は、昨年教員になったばかりの若手から
来年定年を迎えるベテラン教員が一緒に参加しており、
それぞれの経験や悩みなども共有でき、
何よりも視覚に障害のある児童・生徒に対する教員の皆さんの
熱意と暖かい眼差しを感じることのできた2日間となりました。(G)