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"多摩地区限定" アーティストの一日学校訪問(内海聖史さん)レポート1

"多摩地区限定"アーティストの一日学校訪問、『絵画』をテーマとした
プログラムは、画家の内海聖史さんによる「"カッコイイ"色をつくろう!」です。

絵具を自由に混ぜ合わせて、自分が思う「カッコイイ緑」を作ったら、
四つ切サイズの画用紙に塗ります。絵具が乾いたら全員の作品をつなぎ合わせ、
一つの色面を作り展示し、鑑賞するといった内容。
最後にサプライズで内海さんが持参してくださった作品も鑑賞しました。

内海さんが訪問した全5校の最初は、東京都立久留米特別支援学校です。
中学部2年生4人が参加してくれました。

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内海さんからご自身の作品についてのお話を聞いた後は、
いよいよ「カッコイイ緑」作りに挑戦!

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1枚目は、じっくり考えながら慎重に絵具を混ぜ合わせていく様子が
みられましたが、枚数を重ねるごとに、混ざりきらない状態の絵具を
使ってみたり、わざとかすれた調子で塗ったりと、
自分なりの方法を見つけながら手を動かしていました。

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完成した40枚の作品は、みんなで協力して一列につなぎ合わせ、
天井からカーブを描くようにして吊り下げて展示しました。
近くで拾ってきた草や葉っぱなどを見せながら
「絵具セットの中に入っている緑色よりも、皆が作った色の方が
自然の中にある"緑"と近いね」 と話す内海さん。

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最後に、別室に用意していた内海さんの作品を鑑賞しました。
内海さんへの質疑応答の時間には、
「ためらわずに描くことが自分の中で新しかった。この経験を絵以外でも生かしたい」
という感想を言ってくれた生徒さんもいました。

2校目は、調布市立第一小学校です。
5年生3クラス約100人が対象となったため、制作は1~2校時2クラス合同、
3~4校時1クラスと人数を分けて行いました。

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「カッコイイ緑」になるようにじっくり考えながら色を作っていきます。

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刷毛やローラーだけでなく、スポンジや歯ブラシといった道具を使ったり、
手に絵具をつけて塗ったり、絵具をたらした紙の方を動かして色をつけていったり、
試行錯誤を重ねながら描いていました。

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完成した326枚の作品は、昼休みの間に内海さんと美術館スタッフとで
つなぎ合わせ、体育館のバルコニー部分から吊り下げて展示を行いました。

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合図と共に体育館の舞台上の幕が開くと、内海さんの作品が出現。
1クラスずつ近づいてじっくり作品を鑑賞する時間も設けられました。
この授業を体験したこどもたちからは、
「いつも決まった色ばかり使っていたけれど、次からは自分でオリジナルの色をつくりたいです」
「カッコいい緑は、緑に近い色が正解なのかと思ったけど、いろいろな人の
作品を見て、色にはたくさんの種類があることに気づかされて、
やっぱり図工に正解はないなぁと思いました」などといった感想が寄せられました。

3校目の訪問は、桐朋学園小学校です。
6年生2クラス71人を対象に、2~4校時までの3校時分を使い、
カッコイイ"緑"を作る、塗る、乾かす、つなぎ合わせる、展示することの
すべてをこどもたちと一緒に行いました。

内海さんからお話を聞いた後、制作スタート。
「ただの緑色ではなく、"カッコイイ"緑を作ろう。1枚描いたら、次はそれよりも
もっとカッコイイ緑を作ってね」と内海さん。

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撮影:井上圭佑
2枚目以降になると、色みの選び方や混色の配分、塗り方などをどんどん工夫していく姿が。

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皆で協力して乾かしたり、つなぎ合わせたりしていきます。
完成した作品は、講堂の座席部分に展示しました。

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下から見上げたり、座席の横から見たり、上から見下ろしたりと、
視点を変えながらみんなで作品鑑賞を行いました。
6年生71人が描いた200枚の作品によって、がらりと変化した講堂の空間。
授業後には、他学年や教員の方々が入れ替わり立ち代り見学に来てくれました。
(A.T)
(その2へ続きます)