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「空っぽの展示室」を見てみよう!

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現代美術館の常連校、江東区立元加賀小学校。
この学校では3年生以上になると現代美術館に
団体鑑賞で来館することになっています。
そのため休館中でも何か連携ができると嬉しいと
校長先生からリクエストを頂戴していました。

そこで、休館中のため何も展示されずに空っぽの状態の展示室を見てもらい、
通常の見慣れた展示室と比較することで、その機能や仕組みを知り、
また、自分たちの作品を展示室に展示する体験を通じて
学芸員の仕事の一端についても学んでもらうのはどうだろう?と
早速学校に提案したところ是非にということで実施しました。
見学に来てくれたのは3年から6年までの4学年。
日を分けて4回来館してもらいました(2016年10月3日~21日にかけて実施)。


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休館中のため、入館も職員通用口から入り、
バックヤードを通って1Fの企画展示室へと通じる
狭いドアを開けて裏側から入室しました。
突然目の前に現れた何もない展示室の広さにこどもたちからは
「わー!」と感嘆の声が上がりました。

まずは、整列しこれまでどんな展示が行われていたか過去の展示室の風景を紹介。
展示室内に水を張っていたり、真っ暗だったり、天井から作品が
吊り下げられていたりと展覧会ごとに展示室は表情を変えることを伝え、
いろいろな状態にできるのは展示室自体に様々な仕掛けがあり、
今回の見学では展示室のひみつを紹介しますと説明。
ひみつは全部で3つ。


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1つ目は「天井の電気のひみつ」。
点けたり消したりするのはもちろんのこと、
天井の区画ごとに消せることや明るさを調整し薄暗くすることが
可能だということを体感してもらいました。
広い展示室が一気に明るくなったり暗くなったりするだけで大興奮のこどもたち。
照度を50%にすると夕方みたいと言い、
この明るさが一番好きと多くのこどもたちが言っていました。


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続いてのひみつは「壁のひみつ」。
よく見わたすと黒い壁や白い壁があります。
展覧会によって色を塗り替えることを説明し、
黒い壁は展示室を真っ暗にするために天井の電気を消すだけではなく、
このように壁も黒くすることを伝えました。
本来ならば次の展覧会のためにいったんすべて白く塗りなおすのですが、
休館中のためその必要がなく、
前回使用した黒いままになっているとも説明しました。

そしてよく見ると壁にはたくさん穴が開いています。
作品や解説パネルなどを展示する時には、
直接壁に穴を開けてフックなどをつけて展示し、
展覧会が終わるとこの穴もまたふさぐということも伝えました。
直接指で触ったり、壁をたたいてその硬さも実感してもらいました。

さらに壁にはもっとすごい秘密があります。
それは動くということ。
可動式の壁を一枚出しておき、実際に動かして見せました。
自分たちの目の前の壁が動き出すと、まるで手前に倒れてくるような
錯覚に見舞われて皆一様に後ずさり。


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電気や壁のひみつがわかったところで、
最後は、この広い展示室を自分たちのカラダをメジャーがわりにして、
サイズを測ってもらいました。
友達と手をつないで何人分あるか、
歩いて何歩分か、自分の身長何人分だろうかと、
カラダをもって展示室の広さを体感してもらいました。

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今回の見学では、自分たちが図工の時間に制作した作品を持ち寄り、
展示室に自分たちで展示してみるという特別メニューも用意しました。
学校には事前に相談し、平面や立体作品などバリエーションのある作品を
用意してもらいました。
平面作品では、目線をそろえたり、整然と飾るのではなく、
ランダムに配置してみる工夫も体験。
また、立体作品では、自分の好きな場所に配置してもらう
インスタレーションの醍醐味も味わってもらいました。
さらに、紙袋でお面をつくった学年は、実際にそれをかぶって自分たちが
彫刻になってポーズをとり、展示室にたたずむ
パフォーマンスを体験してもらいました。

<来館したこどもたちの感想(抜粋)>
「美術館にはひみつがたくさんあって
『くふうは、おもしろい』と思いました。」(小3)
「自分たちが作品になってはずかしかった。でも楽しかった。」(小4)
「初めて知ったことばかりで勉強になった。」(小5)
「いつも学芸員さんは準備が大変だなと思った。」(小6)
(G)