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イタズラ・キッズ探偵団!

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当館で、恒例化されつつある夏のこども向け展覧会。
これまでのこども展は、主に未就学児~小学生(低学年)を対象に
作品に触れたり、のぼったりといった体感的ないわゆる参加型作品が多い構成でした。
でも、今展「ここはだれの場所?」においては、
こうした要素を少なめにし(というか、ほぼありません)、
対象年齢も少し上に想定し小学生(高学年)~中学生を主なターゲットに、
かつ親子で共に考える作品や場が用意されました。

とはいえ、小学生には自由な発想や感性でもっとダイレクトかつ
ダイナミックに展覧会を楽しんでもらいたいもの。
そこで、こどもたちが主体的かつ能動的に展覧会に関われる場を
創出することを目的とし、9月22日と23日の2日間、
「ここはだれの場所?」展関連ワークショップを実施しました。
題して「イタズラ・キッズ探偵団」。


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ワークショップの企画・指導は出品作家の一人「会田家」の
岡田裕子さん(写真上)にお願いしました。

自らが主宰するオルタナティブ人形劇団「劇団★死期」の
人形たちや黒子スタッフ(声優や人形遣い)とこどもたちが
展示室内(「会田家」のコーナー)にイタズラを仕掛けるという
ユニークな企画を考案してくれました。

ここでいう「イタズラ」とは、人に迷惑をかけたり、困らせたりすることではなく、
「新しいモノの見方を発見したり、楽しみ方を考えたりすること」と定義しました。


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ワークショップは人形劇の上演を交えながらのストーリー仕立てで進められました。
登場人物は、イタズラ大好きな悪役「地獄の学芸員」、
そのイタズラを解決する名探偵「ゲンダイチコースケ」、
ゲンダイチの助手「ベッキー・モロー」、
ちょっと不真面目な刑事「ガイコツ刑事」、
そして展示室でお客様を見守る「漆黒の監視員」。

これら5つのキャラクターが人形劇を通じて
こどもたちにイタズラのルールやワークショップの流れを説明し、
人形劇団の黒子スタッフがそのままこどもたちのグループリーダー役も担いました。


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こどもたちに最初に伝えたルールとして《イタズラ・キッズの掟》なるものを用意。
それは、「危険なことはしない」「モラルをまもる」「美術館の作品を大切にする」という3つ。
イタズラとはいえ、火や刃物などの危険物を用いるのはNG。
また人やお客様の心を傷つけたり、汚い言葉を使ったり、怖がらせない、
そしてもともとある作品を壊したり動かしたりしない。

テーマが「イタズラ」ということもあり、こうした教育的な観点から
社会のルールとでもいうべきものをしっかりとこどもたちに伝えることも
強く意識しながら行いました。

そのおかげか、こどもたちも今回のイタズラとはどういうことかを良く理解し、
自分たちも会場の来場者も共に楽しめるユニークなイタズラがたくさん考案されました。
(次回に続く...)(G)

記録撮影:川瀬一絵