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アーティストの一日学校訪問(森千裕さん)レポート その1

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2001年度から始まった「アーティストの一日学校訪問」。
アーティストとの交流を通じ、現代美術の動向を
感じ取ってもらうことを目的にしています。

本年度は、収蔵作家の森千裕さんをお招きし、
今年の1月から3月にかけ都内の6校(小学校4校、中学校2校)
にて実施しました。

森さんは「わけのわからない感覚」や「自分の中の気になる気持ち」
と常に向き合いながら、作品を制作しています。
訪問授業では、こどもたちが純粋に自分の感覚に集中して、
言葉にできない自分の感覚や気持ち、興味のようなものと向き合う時間を持ち、
それを形にして残すという試みを行いました。

森さんが企画した授業テーマは3つ。
最初のテーマは「小さな落書きを巨大化してみよう!」。

ふだんは授業で描くと叱られてしまうような「落書き」。
この授業では、そんな小さな落書きを巨大化させる、
ふしぎな感覚をみんなで味わってもらいました。

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この授業に参加してくれたのは福生市立福生第五小学校の5年生67人です。
最初に、こどもたちに落書きへのヒントを与えるべく、
森さんがレクチャーを行いました。
また、幼い頃に描いたドライブ中の風景に色を付けて再制作した
《トンネルの絵》を持って来てくれました。(写真上)

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次に、こどもたちに透明シートの上に油性ペンで
自由に落書きを描いてもらいました。

森さんは、その落書きをOHP(オーバーヘッドプロジェクタ)
に次々と載せていきます。

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体育館のスクリーンには突如巨大化した落書きが登場。
小さな落書きが大きくなったり、組み合わせや重ね方を変えたり
することによって全く違う絵に見えてしまう面白さを体験しました。
全員の作品をドサッとOHPの上に載せると、スクリーンは真っ黒に。
こどもたちからひときわ大きな歓声が上がりました。
(J.O.)

(その2へつづきます)

写真:後藤武浩