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2014年11月30日

最終回-ようこそ!廣瀬さん!!

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6月から始まったワークショップもいよいよ最終回(6回目:11月23日実施)。
最後は、これまで半年間参加者の皆さんと手紙のやり取りをしてきた廣瀬さんが、
イタリアからやってきてくれました。

廣瀬さんと会う前に、まずはいつものように
イタリアから届いたお手紙を皆さんにお配りしました。
最後のお手紙はいつもに増してずっしりと重く、
大変手の込んだもので、廣瀬さんお手製の木箱の中に手紙の他、
たくさんの絵葉書、手作りミニノートなどが入っていました。

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そして、嬉しいことにこれまで 皆さんが廣瀬さんに送っていた
路上観察写真の中からセレクトされた一人ひとりの写真を手に、
廣瀬さんがミラノの街中を散歩し、偶然見つけた 同じような風景に
重ね合せて撮影された写真が入っていました。
まさに廣瀬さんと皆さんとのコラボレーションです。
これには「やられたー! そうきたかー!!」と参加者の皆さんもビックリ。
満面の笑みを浮かべていました。

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最後の手紙で多いに盛り上がっていると、
突然ドアが開いて「どうも!」と廣瀬さんが登場しました。
またまた、ビックリ!!

「皆さん初めまして。そしてどうもありがとうございます。
手紙を書きながら毎回想像力をはたらかせるのは楽しかったです」と廣瀬さん。

これまで半年間手紙のやり取りをしてきた廣瀬さんご本人を前に、
皆さんちょっと緊張した様子でしたが、明るく朗らかな廣瀬さんの雰囲気に
だんだんと緊張もほぐれ、廣瀬さんも初回からこのワークショップの場に
いたかのように違和感なく溶け込んでいました。

挨拶もそこそこに、最終回は半年間続けてきた長期的な課題
「定点観測」の写真を発表し、廣瀬さんにご講評していただきました。

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「定点観 測」のテーマも人それぞれ。
自分が利用する駅構内を同じ時間帯にある1点から撮り続けた写真、
自宅の窓から見える景色、近所の公園の木々の様 子、
アイスクリームが常備されている自宅の冷凍庫、
飼っている文鳥の成長記録、アパートの解体風景などなど。
中には、2014 年ということで、図書館に通い分厚い本を探し、
その本の2014頁目だけを撮影した写真、
近所の家の壁にからまっている蔦の変化を撮影する予定が、
急にその家が取り壊しになり、結果取り壊される過程を
定点観測することになったという写真もありました。

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そうした写真を楽しそうに丁寧に見ていく廣瀬さん。
「ユニークな視点ですね」「対象を柔軟に捉えることが大事です」
「こうして人の写真を見る時間も大切。自分と他人の発想を見比べられます」と
コメントをくれました。

一通り見終えると、続いて今後予定しているこのワークショップの記録展示と
記録集の作成について具体的なアイデアや方向性が語られました。
つまり、ワー クショップはこれで終わりではなく、
もう少し皆さんには関わっていただき続いていきます。

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さて、せっかく廣瀬さんが来てくださったのですから、
廣瀬さんご本人の作品も見てみたいもの。
というわけで、廣瀬さんがご自身のこれまでの作品の数々をスライドショーで
紹介してくださいました。また、改めてこの企画が立ち上がってきた経緯を
担当学芸員である私からも伝え、私と廣瀬さんとの 20 年近くに渡る関係から
生み出されたものであることもお話ししました。

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最後に廣瀬さんからの総評として
「アートの世界も進歩しています。価値観を再構成し、
結びつけることで新しいものが生まれてきます。
想像力を使って石ころを金に変えていくことができます。
生きることに忙しい毎日、立ち止まることも大事。
日常を記録していくことで、自分とは何か、
生活の質について考え続けていってください」と締めくくられ、
半年間のプログラムは和やかに終了しました。

ご参加いただいた皆さん、そして廣瀬さん半年間ありがとうございました。(G)

※記録展示:2015年1月25日~3月22日を予定(ミュージアムショップ横のスペース)

記録撮影:後藤武浩

2014年11月22日

「良い夫婦」の日、ペアで美術館を満喫

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11月22日(土)、「良い夫婦」の日にちなんで、
「ペアで楽しむMOTコレクションギャラリークルーズ」を開催しました。
大人のための体験型鑑賞ツアーです。
2人組なら、夫婦以外でも参加OK。
新婚ほやほやのペアや、長年連れ添ったベテランペア、
親子や姉妹、ご友人同士など、様々なペア13組26名が集まりました。

2人組という条件ならではのちょっとユニークな鑑賞方法をご紹介しながら、
MOTコレクション(常設展)を2グループに分かれて巡りました。

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展示室に向かう途中に、ちょっと寄り道。
エントランスのカラフルなソファは、二人で座るのにぴったり!

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アンディ・ウォーホル《マリリン・モンロー》では、
10通りのマリリンの顔から、相手がどれを選ぶか予想してもらいました。
好みの色や人柄のイメージなどを手がかりに...当たるでしょうか?

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抽象彫刻作品にて。
作者の大竹富江は、見る人が自由なイメージを持てるよう、
作品に題名をつけないのだそうです。
そこで、自由に題名を考え、札に書いてもらいました。
互いに見せ合い、それぞれのイメージの違いを楽しみました。

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ツアーの後半は、「作品のペア」づくりに挑戦。
2人で展示室内を自由に巡り、組み合わせを考えてもらいました。

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グループ内で発表。
どの「作品のペア」も、よく考えられたものばかり。
一同、興味津々で、各参加者の発表を聞いていました。


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最後は「夫婦の日」ならではの特別おまけ企画。
スタジオに戻り、ペア内で別々に分かれてテーブルにつきます。
テーブルには、収蔵作品の図版をつかった特製カードがたくさん。
この中から一人一枚、相手に贈りたいものを選びます。

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選んだカードにメッセージを書き添え、封筒に入れて...
作品(のカード)をプレゼント交換!
少し照れつつも、嬉しそうな表情の皆さん。
互いの仲を深め、日頃の感謝を伝えるきっかけにしていただけたでしょうか?

終了後のアンケートには、
「相手のことを考えて作品を見ることがおもしろかった」
「今後は、一見難しい作品も、肩の力を入れずに見ることができそう」
「作品のペアづくりは別の美術館に2人で行った時もやってみようと思った」
「良い夫婦の日になりました」
と、ご好評をいただけた様子でした。
また、
「あっと言う間に時間が過ぎました」
「もっと時間が長ければ、さらに楽しい事たくさんだったかな」
というご意見もありました。

今後も色々な切り口で、幅広い層に向けた企画を実施していきたいと思います。
(G.I)