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2014年7月24日

美術館でスケッチ会

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少し前まで続いていた梅雨空から一転、連日の猛暑。
そんな夏の訪れとともに、いよいよ夏休みシーズンがスタート!

この時期のミュージアム・スクールは、主に中学生が
美術部の活動でやってきます。
7月24日(木)は、東京学芸大学附属小金井中学校アート部の
皆さんが、暑さに負けず来館してくれました。

午前中は2グループに分かれて、教育普及スタッフと一緒に、
MOTコレクション(常設展)を鑑賞。その後、2つの企画展
「ミッション 宇宙×芸術」展と「ワンダフル・ワールド」展を
自由に見学してもらいました。

お昼をはさんで、引き続き、午後も活動。
当初は隣接する木場公園でスケッチ会を予定されていましたが、
猛暑のため、急きょ場所を館内に移して活動することになりました。

涼しい館内で、エントランスに設置された作品や、窓の外に見える
野外彫刻を描いたり、また、エントランスの下に広がる水辺の広場で
描いたり...(写真上)。
思いおもい、ゆったりとした制作のひとときとなりました。

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建物のデザインも特徴的で、野外彫刻などもある現代美術館でのスケッチ会。
一味ちがった、美術館の楽しみ方ではないでしょうか。
皆さん、今後の制作の刺激になったでしょうか?
また、スケッチブック片手に来てくださいね!
(G.I)

2014年7月22日

日・伊の『往復書簡』関連HPのお知らせ

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Photo: Satoshi Hirose. © 2014 Satoshi Hirose All Rights Reserved.

6月からはじまりました、ワークショップ2014「発見の術」プロジェクト
「日・伊の『往復書簡』-新しい世界の出会いと、知恵を身につけるために!」
の関連ホームページができました。
下記がアドレスになります。

http://topica-rediscover.tumblr.com/

よりくわしいプロジェクトの内容が紹介されています。

みなさまぜひお立ち寄りください!(G)

2014年7月16日

まだまだ見たい!

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今日の午後は、中央区立有馬小学校6年生のみなさんが
常設展の見学に来てくれました。まず、美術館スタッフと
一緒に作品を見てまわり、その後の自由時間では
ワークシートを使って鑑賞しました。

あるグループは、ヤノベケンジの《ロッキング・マンモス》を
鑑賞しました。こどもたちは、よく作品を観察していて
「手袋がついてる」「機械が内側にある」「ナンバープレートがある」など、
色々な発見をしてくれました。なかには、マンモスの足の部分に付いた
弓のような形をした金属と、上部の籠のような部分を見て、
「全体が大きなゆりかごみたいだ」と考えてくれた子もいました。

「動くときは、どんな風に動くと思う?」と訊いてみると、
弓の形の金属が足についてるから、ゆらゆら揺れるんじゃないかという発言があり、
最初の観察での発見から、動きを推測してくれたようでした。

自由時間には、じっと一人で作品を見ていたり、友達と作品を見ながら話したり、
それぞれ過ごしていました。帰る時間になっても、まだまだ作品を見ていたい子も多く、
「もう終わり?」と言ってしまうくらい鑑賞を楽しんでくれたようでした。

こどもたちの楽しそうな発見を通じて、自分も作品をよく見ることの楽しさを
改めて実感しました。(インターンA.M.)

2014年7月15日

視点を変えると面白い!

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今日は美術館に一番近い江東区立元加賀小学校の3年生
(1クラス37名)が来てくれました。午後の図工の時間を使い、
常設展と企画展「ワンダフル ワールド」を見学しました。
「ワンダフル ワールド」では、体験型の作品が多くあり、
からだ全体を使って展示を楽しみました。

常設展では、大竹富江さんの《無題》を1階・階段の途中・3階と
視点を変えて見てみました。

この作品は、展示室を入って右手側、3階へ上がる階段奥の
吹き抜けになったスペースに展示されているため、
1階だけでなく、階段の途中や3階からも作品を鑑賞することが出来ます。
(写真は、階段の途中から見ているところです)

作品は、直径5センチ程のスチールで作成され、白塗りのチューブ状の
ものを巻いた形をしています。

はじめに1階から見ると、こどもたちからは、
「白いホースから出来ているのかな?」
「立っているから中に鉄が入った白いホースかな?」
「片方から息を吹いたら反対側から出てきそう!」
などといった意見が出たり、吹き抜けにある窓から入ってくる
自然光や展示室内の光によって作品が創り出す影に気が付いて
くれる子もいました。

その後、階段の途中で作品を鑑賞しながら3階まで上がり、
ほぼ真上から見下ろすように鑑賞しました。
すると、「作品の高さが短くなったように見える」という意見や、
作品の台に固定されている部分が、ひらがなの「ひ」や
他の角度から見ると、「ら」のように見える、などといった意見が出ました。

視点を変えることで、こどもたちなりに新たな見方を発見してくれたようです。
私自身も気が付かなかった見方や影への気づきなど、一緒に鑑賞していてとても
楽しい時間でした。(インターン K.N.)

2014年7月12日

日・伊の『往復書簡』スタート!

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今年度の夏のワークショップは、「発見の術」プロジェクト
「日・伊の『往復書簡』-新しい世界の出会いと、知恵を身につけるために!」と題し、
半年間(実施期間6月~11月、全6回)にわたる長期のプロジェクト型の
プログラムとしました。
これまで、当館では長期間にわたるワークショップを実施したことはなく、
初の試みとなります。

内容は、遠くイタリアに暮らす美術家の廣瀬智央氏と半年間にわたり
「文通」と「交換」-手紙や写真を撮るなどの行為-を行います。
この行為を通じて、日本とイタリアというお互いの生活の違いや
共通点を探りながら、普段見慣れた日常にいかに豊かな世界が潜んでいるか、
そんな出来事に出合うための新しい視点と、豊かに生きる知恵を身につける事に
挑戦していきます。

基本、廣瀬氏はイタリアから対応するため参加者の目の前にはおらず、
手紙の仲介・進行は美術館の担当学芸員が担います。
参加者との丁寧なコミュニケーションを図るため、参加人数も10名としました
(応募の関心も高く倍率は5倍!)。

また、このワークショップには、廣瀬氏から3つのテーマが提示されています。
それは、

「固定観念や先入観からの解放」
「体験と実践によるリアルの享受」
「世界の豊かさの発見」

これらに基づいて参加者一人ひとりが「生活の質」とは
何かを思考し、日常をもう一度見つめ直していきます。

毎回廣瀬氏からは手書きの手紙の他に当日行うプログラム、
次回までにやるホームワークの指示書が届き、その内容に従って参加者は、
美術館の活動スペースや日々の生活の中で写真を撮ります。
そして各自撮影した写真と手紙を廣瀬氏に返信するという流れです。

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先日ワークショップの1回目が終了しました(2014年6月29日実施)。
はじめ緊張していた参加者の皆さん。廣瀬氏の手紙が一人ひとりに手渡されると、
真剣に手紙に目をやり一心に読みはじめました。
その読んでいる姿は、なんとも美しいものです。

封筒の中には、手紙の他に氏のポートレート、そして氏の作品でもある
「空」の写真が入っていました。手紙には「最近一番驚いたことはなんですか?」
という質問がありました。

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その返答は、手紙を読んだあとに行った参加者同士の自己紹介で回答され、
また廣瀬氏への返事の手紙にも記述してもらいました。

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自己紹介のあと、和やかな雰囲気で互いのポートレートを撮影しあい、
これから半年間一緒に活動する仲間という意識が芽生えはじめたようです。

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最後、廣瀬氏への返事を書きます。
日頃文章を書く際の主流になっているキーボードが発するカタカタという音とは違って、
紙の上にペンをさらさらとはしらせる音は実に耳に心地よいものです。
お気に入りのポートレートを一枚同封し初回終了(廣瀬氏への返信のお手紙は、
美術館がまとめて発送します)。

ちなみにこの日のプログラムは、「参加者同士の自己紹介」「このワークショップの趣旨説明」「文通のルール」などで、ホームワークは「空」の写真を撮影し、次回お気に入りの空の写真を持参する事というもの。その他、自分の生活の中で「定点観測」のテーマを決めて、最終回までに継続して写真を撮り続ける事という指示がなされました。

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これからの半年間、廣瀬氏との文通や指示を通じ、参加者の中にはどのように
日常の見え方が変化し、豊かな世界が発見されていくのか楽しみです。(G)

記録撮影:後藤武浩