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クールでカオスなパフォーマンス

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企画展「オバケとパンツとお星さま」の関連企画、
第47回MOT美術館講座。全5回の内の2回目の今回は、
「ステージのない音楽会―みんなで音の雲になろう!」です。
(実施日:2013年8月10日土曜日)

「お星さま」を担当しているデタラメ星座協会代表の村井啓哲さんが
講師として登場しました。

村井さんの「お星さま」の展示室では、鑑賞者がサイコロの
出た目に従ってオリジナルの星座をつくり、その出来上がった
星座が壁面に投影されていきます。作品名もずばり《デタラメ星座群》。

今回の講座では、お星さまに関連し、お星さまをさえぎるもの=「雲」に
なってみるパフォーマンスを行いました。
雲といっても水蒸気の気分になるのではありません。
お星さまの展示室では、デタラメ星座が音を奏でていることから、
みんなで「音の雲」になってみようというもの。

村井さんの自己紹介のあと、「まずは練習してみます。
こどもたち集まって!」という問いかけに会場のこどもたちも
「何が始まるのだろう?」とちょっと緊張の様子。
保護者のみなさんもそっと見守ります。

袋からなにやら意味不明な文字の書かれたシールを取り出す村井さん。
「このシールにはひらがなが書いてあります。意味はありません。
これは、展示室でみなさんが作ってくれたデタラメ星座の星座の名前です」。
そう、このシールはデタラメ星座の名前が書いてあるのです。
例えば、「げそたがそ」「ちみゆ」「へぶごへばど」「んへを」など
意味をなさない言葉ばかり。

引き続き村井さんからの指示。
「いっせいにほうりなげるので、ひろって自分以外の人の
背中にシールをはってください」。
シールが宙を舞うと、こどもたちは「わー」と一斉にひろって、
相手の背中に貼り始めました。もうこの段階でパニック状態です。

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シールを貼り終えると横一列に整列。次に村井さんが取り出したのは、
筒状のアルミホイル。整列したこどもたちに腕を肩幅で広げて前にだして、
アルミホイルをつかんでいるようにと指示をだすと、
どんどんアルミホイルをのばしていきます。

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今度は村井さん、団扇を手にしています。
「この団扇で一人ひとり仰ぐので、風を感じてちぎれたアルミホイルを
つかんだまま舞い散ってください。みなさんは雲です!
雲は風で飛ばされますよ。」

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この時点でかなり不思議な状況ですが、こどもたちもいわれるがままに
団扇で仰がれてふらふら、ゆらゆらと動きます。
微妙にアルミホイルが小さくカシャ、カシャと音をたてます。
実はこの音が「伴奏」になります。
風に仰がれながら相手の背中に貼られた文字を小さな声で
読み上げるよう村井さんからさらに指示がでます。
この文字を読み上げる声が「歌」となります。
この声とアルミホイルの音が重なって「音の雲」の誕生です。
実にシュールで混沌としたパフォーマンスなのです。

さて、いよいよ本番、エントランスに出向き、練習と同じような流れで
「音の雲」の音楽会が始まりました。
保護者にも団扇を渡して仰いでもらいます。
本番では、長い長いエントランスをアルミホイルを持ってひらひら、
カシャカシャしながら、何やら謎の言葉をつぶやく小さな集団が
右往左往している様子に館内にいたお客様も一体何事?
という表情で立ち止まっていました。「クール!」という外国人も。

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最後団扇で仰がれながら村井さんのところに集まってきて、
村井さんがビニール袋を膨らませて勢いよく「バーン!」と
割ると子供たちは一斉に悲鳴を上げて講堂にもどっていき、
パフォーマンスは終了。

「運動会」みたいになっちゃったと村井さん。
その場で行うパフォーマンスだからこそ味わえる予想外の展開も
また楽しいものとなりました。(G)

写真撮影:後藤武浩