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逆さまの世界を体験?!

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現在開催中の企画展「オバケとパンツとお星さま」の
関連企画として第47回MOT美術館講座を開催しました。
(実施日:2013年8月3日土曜日)

今展に参加している5組(人)の作家が各回(全5回)それぞれ
講師を務めます。初回は、「お化け屋敷」を担当している
トラフ建築設計事務所(鈴野浩一、禿真哉)が講師として登場。
題して「トラフの逆さまに美術館を見てみよう!」

トラフさんたちは、日頃の何気ない風景や出来事を建築的な
視点から眺め、発想の転換を行い、新しい風景や場を構築する建築家です。
今回のお化け屋敷も通常、化かされる側の人間が化かし役になる
という発想の転換から出来ている作品です。
そんなふうに物事を逆さまに考え、見てみる体験として、今回の講座では、
トラフさんの「逆さめがね」を使って、ダイレクトに風景を逆さまに見てみる体験をしました。

「逆さめがね」とは、鏡面になった板を目の下にあてがうことで上方の景色が
逆さまに映し込まれ、天地が反転するめがねです。
美術館という非日常の空間を逆さまに見てみる事で、さらに今まで経験した
ことのない不思議な空間を味わってみることもこの講座の狙いです。

参加してくれたのは、小学生のお子さんのいるご家族や友人同士など16組。
初めにトラフのお二人から自己紹介があり、次いで、逆さめがねの原理を
使った映像が紹介されました。
それは乗り物の先頭に備え付けられた鏡に天空や周りの景色が
逆さまに映り込み天地がつながった不思議な映像です。
まるで近未来都市を浮遊しているそんな感覚になれる映像を見てもらい、
トラフさんたちによる逆さめがねのデモンストレーション後、
いよいよ実際に逆さめがねを装着して館内外を散策してみます。

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参加者のみなさん、はじめは恐る恐るすり足で講堂内をうろうろ。
天井が映り込んだ足下におびえながら慎重に歩きます。
次に講堂を飛びだして廊下へ。廊下には天窓があり、
そこに差し掛かると急に空が足下に映ります。
一瞬穴が開いたような感覚に陥り、「キャー!」っという悲鳴も。
でも、みなさん口々に恐さと楽しさ両方が入り交じった感想を連発していました。

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さて、廊下を歩いた後は、外へ行ってみます。
講堂の横から外に通じている扉を開けてサンクンガーデンに出ます
(普段は閉じていますが、この日は特別に解放しました)。
広々とした空が広がる中庭で、ぐるぐると散歩し、
廊下とはまた違った空間を体験しました。さらに階段をのぼって、
水辺のあるエリアへ移動。足下の池に落ちないように気をつけながら、
そのまま石の坂を登って、公園口からエントランスに入ります。

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長いエントランスでは、三角の柱が回廊の用につながり
これまた不思議な気分になったようです。
そのままエントランスを抜けてまたまた外へ。
最後は野外彫刻《カタツムリのようにB》に近づいていって
自分の身の回りが作品に取り囲まれるような感覚を味わって
終了(これはやってみた人じゃなければ伝わらない感覚です)。

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講堂に戻る際にも、逆さめがねを装着したまた階段を降り、
天井の溝が足下にみえるせいか、実際には無いはずの溝を
飛び越えようとしてジャンプするこどもたちの姿がありました。

トラフさんたちのモノの考え方の一端を体で実際に追体験できた今回の講座。
ちょっとした発想の転換で日常が楽しくなりことをみなさん実感できたようです。
(G)

写真撮影:後藤武浩