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2013年1月26日

感覚をひらいて、親子で美術館体験

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1月26日(土)、4~6歳のお子さんとその保護者を対象とした
「ひよこツアー」を実施しました。
毎回、大人気のこのツアー。今回も定員の20倍を超える
お申し込みをいただきました。

今回は、ふしぎな音があふれる「アートと音楽」展を舞台に、
感覚をひらくこと(特に聞くこと)を意識しつつ鑑賞することで、
より楽しみが広がることを体験していただくツアーとしました。


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まずは、ツアーの前に、身体を使った2つの鑑賞アクション:
①耳に手をあてる(だけ!)の、名付けて「ぞうの耳」(写真左)と、
②目をとじて歩く(写真右)を皆で練習!
その後、2グループに分かれ展示室へと出発しました。

 
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展示室では、安全確保のために、基本的に親子で手をつなぎながら
移動してもらいました。
色々な作品の場所で、出発前に練習した鑑賞アクション「ぞうの耳」を
やってみたり(写真左)
ときには、お父さんの抱っこで鑑賞!(写真右)
 

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フロリアン・ヘッカーの作品では、
部屋の中の3つのスピーカーから流れてくる音を、
ペアの片方が目をとじ、もう片方が手を引いて
歩きながら聞く、という鑑賞にも挑戦してもらいました。
参加者の皆さんは、目をあけている時よりも、
より音の変化が感じられているようでした。


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今回は特別に、展覧会担当者による作品の実演も。(写真左)
八木良太の作品では、冷蔵庫の中から取り出した氷のレコードの音を、
実際にレコードプレイヤーで聞かせてもらいました。一同、興味津々!
また、氷のレコードには、実際に触らせてもらいました。(写真右)
肌で触れる氷の冷たさが、より実感をともなった作品との出会いと
なっていたようです。


そして、ツアーの最後にはさらなるお楽しみも。
エントランスの特別展示、ビートたけし×ヤノベケンジの作品、
《ANGER from the Bottom》を皆で鑑賞しました。

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轟音とともに古井戸から現れる、大迫力の作品に圧倒され、
思わず口が開いてしまう皆さん。
(中にはたまらず泣き出してしまうお子さんも…)
ダイナミックな作品が、強烈な印象を残していたようでした。


今回のツアーを通して、感覚を刺激しつつ親子で楽しむ鑑賞のスタイルを
提案できたのではないかと思います。
このツアーをきっかけに、これからもどんどん色々な美術館に出かけて
行ってくださいね。
(G.I.)

2013年1月22日

現美をお持ち帰り!?

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1月21日(月)、台東区立金竜小学校で、
当館ミュージアム・スクールでの来館後の
事後授業が行われ、見学に行ってきました!

前の週の金曜日に来館したばかりの6年生の
皆さんが、まだ記憶に新しい美術館体験を
ふりかえりながら、作品制作に取り組みました。

今回の授業は、図工の先生の研究会「都図研」
と、5つの美術館(東京国立近代美術館&工芸館、
国立西洋美術館、東京都美術館、そして当館)が
毎年合同で行っている、美術館連携研修の一環です。

当館の教育普及担当学芸員もお手伝いしつつ、
金竜小の図工の先生が、オリジナルの授業を考えて
くださいました。

授業のタイトルは、「現美テイクアウト!」
その名の通り、こども達が美術館で感じたことや印象を、
”お持ち帰り”するかのように、紙袋をつかって表現する
というもの。

作品をいくつかご紹介すると…

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展示室での作品スケッチを袋に写しとり、内側に折って立たせたり、(左)
作品図版の回りを自分流にデコレーションしたり…(右)

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気に入った抽象彫刻のミニチュアを作って入れたり、(左)
袋の中に、展示室の空間を再現しようとしたり。(右)

内側も外側も使え、広げると中に奥行きのある空間も
生まれる「紙袋」という素材に、皆さん、かなり創作意欲を
掻き立てられたようで、どんどん制作が進んでいました。

今後は、各自の作品を相互鑑賞する授業を予定とのこと。
それぞれの頭の中にある鑑賞体験を覗き込むように、
袋を開いて鑑賞し合うのは、とても楽しそうですね。

今回のような、美術館と学校が協力した取り組みを、
これからも続けていければと思います。
(G.I)

2013年1月10日

鑑賞授業の研究会

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年明け、初回の学校団体鑑賞でやってきてくれたのは、
江東区立砂町小学校5年生のみなさんです。

今回は、来年度江東区内の小学校を会場に行われる、
図画工作研究大会城東大会(江東、江戸川、葛飾、
墨田、荒川)の事前研究会の一環でもあり、
江東区内の図工教員40名ほどが、こどもたちの鑑賞の
様子を見学しました。

図工の授業において、鑑賞指導が導入されて以来、
学校による美術館の活用も盛んになっています。
特に鑑賞の場として、どのような授業ができるのか、
美術館も日々模索しています。

この研究大会に向けた学校と美術館の連携は、
昨年の夏頃から始まり、すでに2回、教育普及の
担当学芸員が学校に出向いて、教室での鑑賞
授業を実施しています。
そして、今回は実際に美術館に来ての鑑賞授業の
実践です。
上の写真は、図工の先生がギャラリートークを
している様子です。

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授業終了後は、先生方の協議会を行いました。
本授業を見学しての感想や、改善点などが話し合われ、
短時間ではありましたが、教室でみせるこどもたちの
表情と違った一面を美術館で発見したようです。

「鑑賞」に答えがないように、鑑賞の授業にも答えはありません。
一人ひとりの先生方が、こどもたちの実態に即し、
美術館の活用方法を積極的に考案していただけたらと思います。(G)