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2012年4月26日

“想像”の練習

今年度初めのクルーズは「こどもたんけんクルーズ 美術館のヒ・ミ・ツ」。
4月21日(日)の午前午後の2回実施し、それぞれ約20名(ちなみに、
応募倍率は各回約5倍!)が参加してくれました。

参加対象は、身の回りの日常を意識しはじめる年頃にある
10歳未満の1、2、3年生をターゲットとし、美術作品に触れ
合う前の練習とでもいうべき身の回りを注意深く見る“想像”
の練習に重点をおいた館内探検のプログラムで構成しました。

もちろん、この活動を通じ美術館という場所に親しみを持って
もらうという目的もあります。

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はじめに、簡単なゲームでからだをほぐし、「たんけんの心得」を
伝授したあとは、3つのグループに分かれ美術館のヒミツを解き
明かすべく探検に出発(探検リーダーは教育普及担当学芸員)。

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エントランスでは、窓脇に埋め込まれた空調に注目し、
風の流れや勢いをビニール袋やティシュペーパーを使って
調べたり、ガラス壁面に鳥が偶然ぶつかってできた跡を
双眼鏡でくわしく観察したり、色とりどりのクッションが
ふかふかしていることを体験しました。

ある男の子はサンクンガーデンをじっと眺め、ここはガーデン
という名前がついているけど、植物がないのはなぜなのかと
悩んでいました。
隊長が「よくみてごらん、はじっこに草(雑草)が生えている
よね」と伝えると、「えー!」とどこか腑に落ちない様子。

その他、展示室内では、作品を出し入れする大きな壁を
見つけ、隙間を懐中電灯で照らし覗き込み、奥に部屋が
あることを発見。
壁の裏側へ隊長のカードキーの力をかりて潜入し、
作品運搬用のエレベータをみつけ、作品になった気持ちに
なって乗り込みました。

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途中、探検のお許しをいただくためにドキドキしながら
副館長に会いに事務所へ挨拶にいきました。

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副館長としばし歓談したあとは、階段室という階段ばかりが
続く通路を一番下から上までひたすら登り、途中気になる扉を
開けて中をのぞいて、銀色のパイプがあることを発見。

これは、エントランスで確認した風を送っている管ではないだろうかと
想像しながら、結局上まで登って行きましたが行き止まりであることが
わかりました。

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でも、そこには「ファンルーム」と書かれた開かない小さな扉があり、
ゴーゴーという音が気になり、みんなで扉に耳をあててその音の
すごさを確認。
もう一つ扉があり、なぜか鍵のかかっていないこの扉(事前に
開放済)を開けるとなんと外につながっていて「わーっ!」と
ビックリして、見晴らしの良い屋上に出ました。

そこから自分達が今日美術館まで歩いてきた下界の様子を眺めたり、
高い建物に隠れ、先っぽだけ見えるスカイツリーを見つけましたが、
自分達が知っているスカイツリーとは異なる姿にがっかり。

中には、「あれ(スカイツリーの先端)をちょんと切って、
こっちに持て来たらスタンプになるんじゃない?」と
ユニークな想像をする子も。

屋上を後にし、だんだんと自分たちが今どこにいるのか、
考える余裕もないほど、むしろそんなことはほとんどおかまいなしに、
とにかくまだ行っていない(または行けそうな)場所を目指して、
扉を開けながら進んで行きました。

途中、知らない職員に出くわすと「あやしいものではないです」と
丁寧に挨拶をしたり、他のグループの声が聞こえると、合図を送ったり、
ばれないように忍者のように隠れながら移動したりと、こどもたちながらに
工夫をしながら探検を続けました。

最後は外に出て、でぶっちょになる自分の姿を見る事ができる
野外彫刻で一通り遊んでスタジオに無事帰還。

こどもたちの好奇心は大人がついていけない程の速度で
どんどん進んでいき、予め想定していた反応をいとも簡単に
うらぎり、このうらぎりがなんとも心地よいのです。

こんなことが楽しいのか(例えば、壁のシミを文字にみたてて
読みはじめたり)と、こどもの世界観を通じ想像するってこういう事
だったのだとこちらが改めて確認するクルーズとなりました。(G)