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2011年6月30日

いいねェ~

ブログ忍岡3.jpg
連日30℃を超す暑さの中、今日も元気に
こどもたちがやってきてくれました。
台東区立忍岡小学校4年生のみなさんです。

1クラスのみのこじんまりとした学年で、
3チームに分かれると1チームあたり10名程。
それぞれのチームに教育普及担当の学芸員がついて
いっしょにみてまわります。

このくらいの人数だと、一人ひとりの発言や
表情もよくわかり、とても濃い時間を共有できます。

今回の常設展示には天井からつってある作品がいくつかあり、
鑑賞方法としては、当然見上げるですが、
もうひとつとっておきの見方があります。

それは、床に寝っ転がって上を見る方法です。(写真)

こうすると自分の目線が低くなり、作品を見る視野が
自然と広がります。寝っ転がるや否や
「わー、いいねェ~」、
「美術館にきて、まさか寝っ転がるとは思わなかった!」と
楽しげな声が聞こえてきます。

床はもちろん毎朝掃除しているのできれいです。
一般のお客様もこどもたちにつられて、一緒に寝っ転がって
作品を見ていたりします。

こうした自由な見方(作法)ができるのも
現代美術の魅力のひとつ。

みなさんもぜひ、いろいろな見方で
楽しんでみてください。(G)

2011年6月29日

実は2年前・・・

ブログ東川小.jpg
今日来館してくれた江東区東川小学校6年生のみなさんは、
実は2年前の4年生の時に一度来てくれています。

なので、その当時のことをよく覚えている子もたくさんいて、
「前はこんな作品があったよ!」「あれが面白かった!」と
思い出話を交えながらのトークとなりました。

中でも天井高をいかしたアトリウムの展示は、
2年前には今の作品と違ったものが展示してあり、
「全然かわってる!」と興奮ぎみで新しい作品
(ブログ写真)に興味津々でした。

帰り際、再度2年前と今回の印象の違いを尋ねると
「暗い部屋が多かった」と答えてくれました。
今回は映像作品が多いため、まさに暗い部屋が
たくさんあるのです。

帰りに外にあるアンソニー・カロの≪発見の塔≫に
登ってもらいました。
4年生の時にも登っているはずですが、「今回も楽しい!!」と
喜んでくれ、こちらも嬉しくなりました。

中学生になってもまた遊びにきてくださいね。(G)

2011年6月22日

ご利益!?

ブログ特別支援.jpg
今日は、江戸川特別支援学校の高等部のみなさんが来てくれました。
全員車いすやストレッチャーを使用しているので、先生との事前の打ち合わせでは、
どのようなルートでまわり、移動するかを念入りに検討、確認しました。
その結果、ちょっとしたお楽しみができました。
それが何かは、またあとで。。。

この学校は、毎年きてくれるので、
館のことをよく知っている先生もいますが、
生徒は初めての来館です。

初めに、野外彫刻前で記念写真を撮り、
その後、グループにわかれて作品鑑賞です。
みなさん熱心に鑑賞し、こちらからの問いかけにも、
ああでもない、こうでもないと盛り上がりました。

なかでも、ユニークだったのが、自分が興味をもった作品を前にすると、
ご利益がありそうだといって、必ず手をあわせて拝む生徒さんがいました。
キラキラした作品が多かったようですが、
自分の心に響いた作品を前に手を合わせる姿は、
「こうした感動の表現方法もあるのだなあ」と感心させられました。

他のみなさんも自分なりの鑑賞方法で楽しんでいたようです。

さて、移動方法のお楽しみですが、
実は、お昼のお弁当を地下の講堂を使って食べていただいたのですが、
車いすやストレッチャーの生徒12名+引率の教員ら17名という大人数を館にある
小さなエレベータを使って移動していたのでは、大変時間かかります。
そこで、バックヤードにある、作品を運ぶ荷物用の巨大エレベータを
特別に使用して移動してもらいました。
6畳近い広さがあり、約5トンまで運べるこのエレベータ、
全員が乗り込め、一気にみなさんを地下まで運ぶことができました。
作品になった気分もあじわえ、このサプライズにみなさん大喜びでした。

お昼を食べた後も、もう一度展示室で作品を鑑賞したり、
ショップでお土産をかったりと半日近く美術館を楽しんでくれました。(G)

2011年6月16日

宙に浮いた〇〇? & 名和晃平展の感想

月島第三小学校 008s.jpg

今日は、中央区立月島第三小学校6年生の皆さん
71名が来てくれました。
二手に分かれ、「MOTコレクション」(常設展示)と、
開催中の企画展「名和晃平ーシンセシス」展を
交互に鑑賞してもらいました。

上の写真は、常設展示室3階に展示中の荒木珠奈さんの作品。
何か、光る箱のようなものがたくさん宙吊りになっていますね。
ある男の子は、
「道路が透明になって、家だけになった町が宙に浮いてるんだよ」
と教えてくれました。
皆、床に座ったり、寝転んだりしながら、それぞれに
作品から想像するイメージを膨らませていたようでした。


また、名和晃平展では、展覧会を見て気になった作品を
学校が用意したワークシートに各自メモしていました。
その中から、いくつかをご紹介。

「箱の中にサボテンとかフランスパンとかがうつる物」
理由:どうやってもちゃんとしたものがみれなかったから。

「鹿にガラスがついた作品」
理由:たくさんのガラスを使って、部屋の「白」と組み合わせが合っていた。

「シリコンオイルを使ったリキッド」
理由:とても心が落ち着くような作品だった。
    (どうやって泡を発生させているのだろう?)

などなど、
自分なりの言葉で語ってくれているものばかり。
「皆、頑張って書いてくれたんだなぁ」と、感心してしまいました。
それぞれの感想や質問には、自分も頑張って手紙を書いて、
お返事しようと思います。(G.I.)

2011年6月15日

すごい集中力!

扇橋小6年ブログ.jpg
6月に入り、新しい展覧会もオープンし、
同時に学校の団体鑑賞もはじまりました。

4月にやってきた2、3、4年生に引き続き、
昨日今日と2日に分けて、美術館のご近所の
扇橋小学校6年生、5年生がきてくれました。

こちら側の問いかけにも積極的で、
どんどん答えてくれました。

写真は、大竹伸朗さんの《ゴミ男》を見ているところです。
作品にはたくさんのオブジェが張り付けてあるのですが、
部分を拡大した写真をみせて、それがどこにあるかを
探してもらいました。
みんな目を皿のようにして、観察し、瞬時に探し出します。
「あった!」「こっちにある!」「みつけた!」と
その集中力たるやすごいものです。

作品を鑑賞するさいには、まず観察するというのも
一つの方法です。

こんな風にまずは作品の細部に注目させるのも、
こどもたちを作品世界へ導く方法として有効だと思います。

一つのきかっけを与えることでこどもたちは
どんどんひとりで発見していきます。
時にお友達とも意見をいいあっている姿もよく見かけます。

そうなれば、もう作品がもつ力に引き込まれている証拠。

学校にもどっても、またお家でも、今日のことを思い出して
あれこれお話ししてくださいね。(G)