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2010年11月30日

離れたり、近づいたり

港陽小ブログ.jpg
今日は、港区立港陽小学校の5年生が
見学に来てくれました。

トランスフォーメーション展の見学ですが、
色々と変身がテーマの展覧会ということは、
すでに他のブログでも紹介済みです。
では何が変身するのでしょう?

人やモノが変身するのは、もちろん、
鑑賞の仕方で作品の見え方も変身しちゃいます!
写真は、その様子。

これは、パールティ・ケールの《テレイン》という作品。
遠くから見るとなにか波のような、渦のような模様が
描かれているように見えます。
でも、徐々に近づいて見てみると、描いているのではなく、
あるモノがたくさん貼り付けてできているのに気づきます。
(それがなにかは秘密です。展示室でぜひ確かめて下さい)

こんな風に離れたり、近づいたりして見ることで
作品の表情が変わります。

普段の図工では使わない予想外の素材が使われていることに、
こどもたちはビックリして、作品への興味も増したようです。

こうしていろいろな見方の変化も体験できるのが今回の展覧会です。(G)

2010年11月25日

立場が逆転!?

今日は、ご近所、江東区立北砂(きたすな)小学校から、
5年生の皆さん(49名)がやってきてくれました。
「トランスフォーメーション」展と「オランダのアート&
デザイン 新言語」展を、学芸員と一緒に3つのグループに
分かれて鑑賞してもらいました。

この日、皆で盛り上がったのは、サイモン・バーチの作品、
《ソゴモン・テフリリアン》。

ドアを開けてうす暗い部屋に入ると、四方の壁には、
ある動物の映像が映し出されます。

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…それはなんと、猛獣のトラ!
鑑賞者を取り囲むようにぐるぐる歩き回っています。
大きな顔のアップには鋭い牙も。

部屋の中では美しい歌声も流れているのですが、
映像をじっと見ていると、トラのしなやかな身のこなしが歌声と
次第にマッチして、不思議と優雅に思えてきます。

こども達は、縦横無尽に動き回るトラの迫力に圧倒。
思わず部屋の真ん中に寄り添ってしまう人や、
大きく映し出されたトラの顔を近づいて見に行く人も。
「頭から丸ごと食べられちゃうよ!」と楽しそう。

ふだん動物園ではオリの中と外にいる、動物と人間の立場が
たちまちに逆転してしまうという、まか不思議な体験ができる
小さな部屋だったのでした。(G.I.)

2010年11月19日

受験勉強真っ只中!

朋優ブログ.jpg
ここのところ高校生の団体鑑賞が続いております。
今日は、朋優学院高等学校の3年生30人がきてくれました。
ここは、美術・デザインコースがある学校。
みなさんは、その中の美術コースを選考している生徒さん達です。

なんとなくおとなしい感じのみなさんですが、
中には、ぐったりしている生徒もみうけられます。

聞くとこの時期受験勉強が大変だそうで、そんな中での
団体鑑賞ですから、みなさんの様子がなんだかパッと
しないのもうなずけました。

いつもは、いろいろと問いかけながら進行するのですが、
生徒の様子を慮って、解説中心のトークで進めました。

そんな中、それまで大人しかったみなさんの目の色が
変わった作品があります。
それは、ヤン・ファーブルの《第1-18章》という作品。
ファーブルの多様な年齢の頭部に、いろいろな動物の
角や牙などが付いている彫刻です。
金色のブロンズ18体、ワックスでできたちょっと生々しい
18体が対で並んで、薄暗い展示室に浮かび上がっています。

作品をみるやいなや、「かっこいいー!」「すげー!」とちょっと興奮気味。
「何でできているんですか?」「これは何の動物の角ですか?」
「どうやってつくったんだろう?」と質問もたくさん飛び出しました。

受験勉強で疲れた頭が、こうした刺激的な作品の力で、
スッキリしてくれたなら、こちらとしてもうれしいです。
みなさん、頑張って下さいね!(G)

2010年11月18日

芸術専攻の高校生~潤徳女子高等学校

潤徳.jpg

今日の午後は、
北千住にある潤徳女子高等学校のみなさんが、
見学に来てくれました。

この学校には芸術コースがあり、
来てくれた3年生30人は
中でも造形美術専攻の
美術が大好きな生徒さんたちです。

今日は当館で見られる3つの展覧会を
全部見ていただくという計画で、
その手始めに、
私たち学芸員と一緒にトランスフォーメーション展をまわり、
幾つかの作品をピックアップして
皆でじっくりと鑑賞してみました。

カモノハシと人間の赤ちゃんが合体した作品や、
暗闇の中で音が渦を巻く作品。
そして犬の視点で見るヴェネツィアの街並みのビデオ、
ヤン・ファーブルの36体の彫刻の部屋など、
特殊な展示が続くこのトランスフォーメーション展。

最初は少しとまどっている様子でしたが、
さすがは芸術専攻の生徒さん。
次第に慣れてきたのか、
作品の細部にまで目が向くようになり、
興味深々で鑑賞をしている様子が
よくわかりました。

現代美術にどっぷりと浸ったひと時。
北千住から半蔵門線で一本ですし、
またぜひ気軽に足を運んでくださいね。
(C.M.)

2010年11月17日

鑑賞も体力勝負!?

平久小ブログ.JPG
この日来館してくれたのは、江東区にある
平久小学校の5年生のみなさんです。
昨日、今日と2日間連続で、1クラスずつ
2回に分けてきてくれました。

さて、みなさん上の写真は
何をしているかわかりますか?
実は、後ろの作品を体でまねているシーンです。

この作品は、鶴岡政男の《重い手》というもので、
手や足が何本もみえます。
一体どうなっているのか、良く観察してもらい、
実際に体を使って表現してもらいました。

「こっちの手はここだよ!」「足はこっちー!」「痛いよ!」と
ああでもない、こうでもないとかなり盛り上がりました。

鑑賞といってもただ見るだけでなく、
こうして体をつかって実際にやってみると
いろいろなことに気がつきます。
一人じゃなくて何人もいるとか、
描いた人の気持ちがわかるとか・・・。

本日の鑑賞は、少々体力が必要だったかもしれませんね。(G)

2010年11月13日

鳥になった気分!?

笹塚ブログ.jpg
今日は渋谷区立笹塚小学校から元気の良い
6年生の皆さんがやってきてくれました。
鑑賞したのは、現在開催中の「トランスフォーメーション」展です。
変身や変容をテーマにしています。

変身と一言でいってもさまざまで、
自分の姿形が何かに変わってしまったり、
何かになったような気分をあじわえたり、
いろいろな切り口で変身を捉えた作品が展示されています。

なかでも、高木正勝さんの《イメネ》は、鳥の目線で空を
飛んでいるかのような雰囲気を味わえる映像作品です。

ある女の子は、作品を見る前に「私、鳥になりたいんです」とぽつり。
映像作品を見終わった後、にっこりと微笑みながら
「鳥になった気がしました!」と満足気でした。

それぞれに気持ちも変容してくれた鑑賞になったようです。(G)

2010年11月 2日

全学年で美術館見学

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今日は、修徳学園中学校の皆さん86名がやってきました。
進学コースの1年生から3年生まで、全学年そろっての来館です。

前半はMOTコレクション(常設展)を3グループでギャラリートーク、
後半の自由見学では企画展「オランダのアート&デザイン 新言語」
を鑑賞してもらいました。

写真は常設展でピピロッティ・リストの《A Liberty Statue for Tokyo》
を鑑賞する皆さんの様子。
展示室の中に出現した小屋のような作品の中に入って、しゃがんだり
寝そべったりしながら映像を鑑賞することができます。
さて、どのような映像空間が作り出されているでしょうか。
(実際に来て確かめてみてください。)

展示室を出てきた一人に感想を聞いてみると、
「みたことがないような作品だった!」
と目をかがやかせて答えてくれました。

わかりにくいと思われがちな現代美術作品も、生徒の皆さんはそれぞれ
自分なりに頭で考えながら、身体の感覚を総動員して、
しっかり受け止めてくれたようです。

この学校は2年前から国立西洋美術館、国立近代美術館と、
年に一度の美術館見学を続けてきてこられたとのこと。
また来年以降も、お待ちしています!(G.I.)