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2010年2月24日

いろいろみえる! 豊洲小学校5年2組

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先週から引き続き、
クラスごとに3回に分けて見学に来てくれている豊洲小学校のみなさん。
いよいよ今回は5年2組のみなさんです。

はじめに3チームに分かれて話し合いながら見学しました。
同じ作品を見ても、クラスによって反応や意見が全く違います。
ネトの≪フラワー2≫→≪重い手≫→≪ヘア・リボンの少女≫とまわって、
岡崎乾二郎の2つの作品を見ました。

2つの作品の関係を考えてもらった後で、
どこの部分を見て同じだと気付いたかを教えてもらいました。
そしてみんなで確認していくうちに、
描いた形だけが同じなのではなく、
絵の具の盛り具合やかすれ具合などの
描き方の質感も同じにしてあることにみんなが気付きました。

みんなで確認するにあたって
どの部分のことを言っているのかが全員にわかるように、
「右下の太陽みたいなところ」というように何かにたとえて教えてくれるのですが、
「あそこのイヌみたいなところ」
「左の真ん中あたりのゾウみたいな形のところ」など、
今回のみなさんは生き物の形をたくさん発見してくれました。
ほかにこの2つの作品の中に、みんなが見つけた生き物は
ラクダ、マンボウ、チョウチョ、ヘビ、サカナなどなど。
こどもたちには作品タイトルを教えていないのに、
タイトルに登場する「蛇」「蝶」「象」が出てきたことには驚きました。

ひとりひとりが見つけたことや思ったことを聞いていると
時間がいくらあっても足りません。
感性と想像力豊かなみなさんと楽しく作品を見ることができました。
こどもたちもきっと、
みんなで作品を見ながら話をすることの楽しさを感じてくれたことでしょう。
3回にわたってこどもたちを連れてきてくださった図工専科の先生に感謝です。
                                          (武)

2010年2月21日

自分だけのお気に入りを探す旅!

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今年度最後のギャラリークルーズは小学校3年生から6年生を
対象とした「こどもギャラリークルーズ」。(2月20日、21日実施)
「ぼくのわたしのおすすめMOTコレクション」と題し、
美術館スタッフ(教育普及インターン2名)と一緒に、
常設展示室内でスタッフおすすめの作品3点を鑑賞したあと、
こどもたち一人ひとりが、自分の眼で、おすすめ作品をさがして、
「おすすめシート」を作成し、展示室内で発表しました。

「おすすめシート」は、自分で考えたおすすめの名前「おすす名」、
そしてその理由、該当作品のスケッチでまとめました。

スタッフと一緒の鑑賞時には、岡崎さんの床に置かれたタイル作品の上を歩き、
「おふろみたい!」「ざらざらとつるつるなところがある」とか、
白髪さんの作品が足で描かれたことをしって「においがしそう!」などなど、
自分が感じたことをあれこれ自由に発言してくれました。

楽しく、会話しながら鑑賞したあとは、おすすめ作品選びです。
作品をさがしている表情は、真剣そのもの。
いろいろな角度からながめたり、作品を隅々まで見ているすがたが
印象的でした。
さて、さて、結果は・・・。

●おすす名:「ちんちん、鼻水」、理由:すわってきもちよかったから
(該当作品:エルネスト・ネト≪Flower2≫)
●おすす名:「トヨタマンモス」、理由:トヨタの古い車を分解していろいろな部分を
使ってこんな大きなものをつくるというところに感心したから。
(該当作品:ヤノベケンジ≪ロッキングマンモス≫)
●おすす名:「さかんな農業」、理由:とてもあかるい絵だから。
(該当作品:北川民次≪農漁の図≫)

約200点もある展示作品の中から、選んでくれたおすすめ作品を見ると、
こどもたち一人ひとりがどんなことに関心を示したか彼らの心の中を
うかがいしることができます。そして、それらを通じ作品の新たな魅力に
気がついた2日間となりました。(G)

2010年2月20日

見て描いて~白鳩第二保育園

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美術館にとって定期的に訪れてくれるお客様の存在は、
とても心強く嬉しいものです。
今日はそんなお得意様の中でも、
一番小さくて可愛い存在~保育園のこどもたちが
美術館にやってきてくれました。

白鳩第二保育園は江戸川区にある保育園ですが、
1年に1回、こうした見学会を実施していて、
今年ですでに数回目になりました。

保育園児のためのプログラムといえば、
当館では「ひよこツアー」がありますが、
こうして園でまとまって団体見学に来てくださるというのは、
まだまだ珍しく特色ある活動です。

さて今回は通常やっている鑑賞ツアーに加えて、
園の先生の発案で、
簡単なアクティビティを加えてみました。

①展示室で抽象絵画を見る。
②自分のお気に入りの形を選ぶ。
③それを紙に書いてもらう。
④好きな色を選んでクレヨンで塗ってもらう(別室で)
⑤それをみんなで持ち寄り、組み合わせてみる

自分の手を動かす要素が入ると、
こどもたちはぐっと興味も増して楽しそうです。

こどもたちにとっては初めての美術館体験。
これを機に、
美術館マナーもきちんと守れて、楽しく美術を鑑賞できる、
“美術ファン”に育ちますように!

(注記)
*白鳩第二保育園はこの4月から
 ベルカント保育園に名前が変わるそうです。
*当館のひよこツアーの様子はこちら
  ↓
http://www.mot-art-museum.jp/blog/edu/2009/09/post_244.html
(C.M.)

2010年2月17日

もしも担任の先生が・・・? 豊洲小学校5年3組

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昨日に引き続き、豊洲小学校の5年生が見学に来てくれました。
今日は5年3組のみなさんです。
クラスごとの来館により、1チームの人数も比較的少ないので、
一人ひとりと対話ができ、こどもたちの話もたくさん聞くことができます。

最初に3チームに分かれて展示室をめぐります。
アトリウムにあるエルネスト・ネトの≪フラワーⅡ≫では、
まずにおいに気付きました。
どんなにおいか聞いてみると
「焼きそばのにおいみたい」「保健室のにおいみたい」など
いろいろなことを思い出したようです。
そのあとで「この作品で気になるところは?」と聞いてみると、
みんな足元を指差しました。
これは何かと聞いてみましたが、みんな座るものとわかっていました。
なかには「作家の人が休むため」という優しい意見もありました。素敵です。
そこでみんなで並んですわって話をすることにすると
「わー気持ちいい!」という声があちこちから。
クッションに座りながらネトについてどんな人なのかを想像してもらいました。
髪の毛は長いか短いか?髭は?眼鏡はかけている?やせている?
そのあとでネトのポートレート写真を見せると、
想像していたイメージと違った人もいたようでしたが、
「もしもネトが担任の先生だったらどう?」と聞くと
「楽しそう」「おやじギャグを言いそう」「一緒に遊んでくれそう」など
いろいろ思うところがあるようです。

自由見学の時間もクッションにくつろぎながら
ネトの作品を楽しむ姿が見られました。
また来てくださいね。
(武)

2010年2月16日

草上のピクニック? 豊洲小学校5年1組

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学校の近くのバス停から路線バスに乗って来てくれた豊洲小学校。
図工の先生がクラスごとに日を分けて来館できるように配慮してくださり、
この日はまず、5年生3クラスあるうちの1組のみなさんが来てくれました。
開館と同時にはじめに3チームに分かれて見学です。

岡﨑乾二郎の展示室では、0号サイズの作品をみながら、
「トーストにバターを塗ったみたい」と、
絵の具の伸びの気持ちよさを感じていました。
そして、当館の収蔵作品である2枚の岡﨑作品を見て
その2つの作品の関係を考えてもらいました。
みんな15秒ほどじっと眺めた後・・・誰かが、「違う色で同じものを描いている!」
そのあと口々に「あっ!」「ほんとだ!」とみんなの「モヤっと」が解消されていきます。
そして、「あっ、でも、違うところもある」「描いてないところもある」
「あそことそれとか」「あのにょろっとしたのとか」・・・。
「あの緑色のかたちはキュウリみたい」などなど、いろんなことをどんどん思いつきながら、
みんなは2枚の大きな絵をみるみるうちに隅々までしっかり観察しています。
抽象画を隅々までじっくり鑑賞することは
大人にとってもなかなか難しいことなのだと思いますが、
こどもたちは豊かな想像力をつかって抽象画の鑑賞を楽しんでいました。

その後各自で作品を鑑賞。
作品の中に入ることができるタイル作品を
足の裏や手で触れながら鑑賞している様子は
作品の色合いと相まって、まるで草上のピクニックのようで、とっても素敵でした。

バス1本で行き来できますから
近所の遊び場のひとつとして
ぜひまた作品に出会いに来てくださいね。
                     (武)

2010年2月13日

高校生の胸の内とは 都立新宿高校2

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1月に「アーティストの1日学校訪問」で一度やってきた都立新宿高校。
この日が写真家・石川直樹さんによる第2回目の授業です。
2回目、とはいっても、
実は前回の授業の後で石川さんの作品を実際に見るべく
先日みなさんは写真美術館に出掛けて、石川さんのお話を聞いていました。
ですので、石川さんと会うのは実は3回目。
そんなちょっとうちとけた雰囲気の中、生徒さん達の撮影した写真を見ていきます。

自宅近くの風景を撮る人、家族を撮影した人、自宅の中にある日常的なものを撮影した人など、
撮影したものも人それぞれです。
ある生徒さんの撮影した写真では、どれも光が重要なポイントとなっていて、
撮影者が光というものに反応していることがわかりました。
石川さんが本人にそのことをたずねてみると、
それほど意識して撮影したわけではないとのこと。
どうやら、一人ひとりのこだわりが知らず知らずのうちに写真にあらわれてくるようです。

その後、石川さんから
「みんなが今考えていることを話してほしい」という提案があり、
生徒のみなさんに、将来なりたいもの、いま夢中になっているものなどを話してもらいました。
生徒同士も、先生も初めて聞く話もあったようで
改めてお互いを知る時間にもなったようです。
それぞれが、いろいろなことに悩んだり迷ったりしながら、
充実した素敵な青春時代を送っている様子がわかりました。

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授業の最後に、石川さんが生徒さんのポートレートを撮影しました。
ちょっと照れながらも、カメラの前にしゃんと立つ姿はみんなとても素敵でした。
今度はぜひ、現代美術館にも石川さんの作品に会いにいらしてくださいね。
                                        (武)

ふつうのお兄さんのすごい旅のお話  東寺方小学校

「アーティストの1日学校訪問」で石川直樹さんと訪れたのは、
聖蹟桜ヶ丘駅にある多摩市立東寺方小学校。
今日、石川さんが授業を行うのは、4年生のこどもたち。
クラスごとに1コマずつ、少人数で石川さんに出会える授業です。

図工担当の石丸先生は、
石川さんがクリスマス島に行った時の映像などを
事前授業で少しだけ見せていたそうで、
こどもたちは本物の石川さんに会ったらぜひ聞きたいことがたくさんあったようです。

石川さんがチョモランマに登った時の映像や、
北極のシリーズの作品映像をみせながら、
こどもたちに石川さんの旅での出来事と旅した場所について丁寧に話してくれました。
初めて聞く言葉もたくさんあったはずなのに、
みんな石川さんのお話とはじめて見るような映像に夢中になっていました。

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そしてこの日、石川さんは山に登るときの服装に、
道具も持ってきてくれ、みんなに見せました。

20100212 学校訪問東寺方1.jpg


↑写真は、石川さんが北極などで使っていたグローブ(手袋)。
ミトンに人差し指を入れる場所が別についている特製のものだそうです。

お話の後は質問の時間。
こどもたちからさまざまな質問が出ました。
「冒険しようと思ったきっかけは?」
「旅先で病気になったことはありますか?」
「危険な目にあったことはありますか?」
「冒険の映画を見ることはありますか?」
「一番うれしかったことは?」などなど・・・・。
さらに、参観にいらしていたお母さんからも
「学生の頃に旅に行く時にお家の方はどう声かけをされましたか?」
という質問が飛び出すなど、質問は尽きません。

石川さんとこどもたちで集合写真を撮影し、授業は終了。

「筋肉隆々で見るからに冒険家っぽい」という感じからかけ離れた、
石川さんの普通のおにいさん的な自然さが、
さらにこどもたちを魅了し授業が終わっても
石川さんの元を離れがたい様子のこどもたちでした。
                           (武)

2010年2月12日

夢中になって・・・

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今日は中野区立新山小学校6年生のみなさんが
1時間ほどバスでゆられながらやってきてくれました。

学校での美術館見学は初めてとのこと。
少々、興奮気味のこどもたち。
2つのグループにわかれて鑑賞しました。

いつものように、トークの基本はこどもたちと学芸員との対話です。
「この作品が気になった人いる?」とたずねると、
引率の先生もついつい話の輪にくわわり、生徒にまじって
一緒に手を挙げてくれました。

生徒と一緒になって、先生も作品を前に、あれこれ思いをめぐらす。
こうした光景は、なんだか嬉しいです。

一通り、一緒に見た後は、自由鑑賞。
各自ワークシートに取り組みます。
(なかには夢中になって、写真のような姿に・・・。)

新山小学校では、図工の先生がオリジナルの教材として、
アートカードを作成しているそうです。
そうしたカードで事前にいろいろな作品をみているので、
現代美術館にも展示されている作品を見つけた子が、
「あっ!あれは僕が描いた作品だ!」と、
自慢げに模写をしたことを教えてくれる子もいました。

本物と出会うことで、作品に対するイメージも
また違ったものになったと思います。(G)

2010年2月10日

点々の理由 墨田区立両国小学校

りょウごくしょう.jpg


お相撲のメッカ国技館の近くにある両国小学校の6年生が
見学に来てくれました。
都内でも数少ない標準服のある学校ということで、
みんなおそろいの紺色のブレザーです。

まずは4チームに分かれて展示室をめぐります。
リキテンスタインの≪ヘア・リボンの少女≫では、
気付いたことを聞いてみると
「かわいい」「マンガみたい」という意見のほかに、
「ブツブツがいっぱいある」という鋭い意見が上がりました。
「ブツブツはなんだろう」と聞くと、「ニキビ?」という声も。
でもよく見ると唇にも瞳にも点々があるから、ニキビじゃないようです。

さらに頬と唇は同じ赤い色を使って点々が描かれているのですが、
この女の子の頬と唇はそれぞれ何色だろうかとみんなで考えてみると、
頬は薄いピンクのような色で、唇は赤となりました。
この作品を遠くから見ると
地色の白と点々の赤い色が合わさってピンクに見え、
地色の白がほとんど見えないほど点々が集まっている唇は濃い赤色に見えるというわけです。

チームごとのトークが終わって、各自で見て回る時間になりました。
リキテンスタインの展示室には作品と向かい合う壁に張りつくようにして
作品を見る女子の姿がありました。
遠くに離れることでドットが見えなくなる瞬間を探していたのです。
リキテンスタインの絵が大きいので、
ドットが見えなくなるほどの距離をとるのはかなり難しいことなのですが、
彼女たちは「目を細めてみると点々が消えて見える!」と
見方を工夫しながら、ドットの効果を実際に体験していました。

開館当時は、単なるマンガだといわれたこともあった作品ですが、
若い皆さんたちは「美術館にあっても全然おかしくない」と言ってくれました。

両国小のみなさんは鑑賞のマナーが本当に素晴らしく、
児童数の多い団体でしたが最後までみんながルールを守って鑑賞してくれました。
また美術館に遊びに来てくださいね。
                  (武)

2010年2月 9日

貴重な体験

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今月は、たくさんの職場体験の申し込みがあります。
今日来たのは、足立区立第一中学校の6名の生徒さんたち。
みなさん美術館に興味があるということで、当館を選択したそうです。
(他には、動物園や水族館に出向くグループもあるとか)

先日の東陽中学校とちがい、現場での実作業ではなく、
展示室やバックヤードの見学、そして学芸員への質問という流れで
職場を体験していただきました。

展示室では、普段やってくる小学生たちと同様、
一緒にお話をしながら、作品を見て回りました。

はじめ、美術館といえば、絵画作品ばかりだとイメージして
きたけれど、実際は、車を解体して作った彫刻あり、
天井からぶら下がる臭いの出る大きな作品、
そして、音を聞く作品など、さまざまな素材や形態の作品があり、
これまでの美術館のイメージが覆ったようです。

バックヤードのご案内では、収蔵庫で丁度作品の貸し出し作業準備をしていたので、
ちょっとだけ作業の邪魔にならないように覗かせていただきました。
梱包用の木箱に作品が入れられ、まさに運び出されようとしている現場は、
緊張感もあり、生徒さんたちも真剣に作業をみつめていました。

最後は、学芸員に対する質問。
「学芸員になるためには、資格は必要ですか?」
「一番高い絵はいくらですか?」
「この仕事につこうと思ったのはなぜですか?」
「この仕事で楽しいことはなんですか?」
「なぜ古い絵がのこっているのですか?」
などなど。
学芸員の仕事や美術館に関する疑問が次々とでてきました。

中学生のうちから自分の将来について考えるのは良いことだと思います。
世の中には、自分が知らない仕事がたくさんあるということを
知ったことは非常に意義のあることではないでしょうか。(G)

2010年2月 5日

黙々と・・・

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今日の午後は、文京区立第十中学校1年生の
皆さんが団体鑑賞でやってきました。

現代美術館は初めてという生徒が多く、
もちろん現代美術も・・・。

今、常設展示室には、臭いの出る作品や
音の出る作品、足で描いた作品など、
ちょっと変わった作品がたくさん展示されています。
みなさんどれも新鮮な驚きで鑑賞してくれました。

学芸員と一緒に鑑賞したあとは、自由時間。
美術の先生が用意した、ワークシートに各自取り組みます。

・一番気に入った作品は?
・印象に残った作品を描いてみよう
・お家の人に現代美術館を説明するとしたら・・・
・一言でいうと○○○な美術館でした

などなどいろいろな設問に黙々と挑んでいました。

こうした自由時間も大切で、自分の中でもう一度
先ほど見た作品のことをあれこれ考えてみたり、
自分なりに新しい発見をしたり、振り返りの時間として
とても重要な活動だと思います。

ワークシートの成果をぜひ教えてください!(G)

白い森の中で?~月島第三小学校

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今日は卒業間近の月島第三小学校の6年生が、
美術館に来てくれました。
こどもたちは、5年生の時にブリヂストン美術館を訪れているので、
今日で2度目の美術館見学です。

ブリヂストン美術館と言えば、
古代エジプトの胸像から印象派の名画まで
幅広いコレクションを誇る日本有数の美術館。
展示室も暗めの照明で重厚な雰囲気です。

その印象が強かったせいか、
こどもたちは当初、
当館の明るく開放感のある空間にややとまどい気味。
常設展示室に広がるこの作品にも、
「何これ?えーっ?」と目が離せないようでした。

高さ14メートルの天井からぶら下がる、
エルネスト・ネトの≪flower 2≫。
「タイトルを付けるとしたら何がいい?」と
こどもたちに質問すると、
「夢の中」
「空から降ってくるいん石」
「雲が広がっている」
「雨」
「花」
など、自然を思わせる応えが次々に返ってきました。
そして、「タイトルの付けようがない」という正直な意見も。

見慣れない作品にとまどいながらも、
何とかこの作品に近づこうとするこどもたち。
想像力を最大限に働かせるのも楽しそうです。

不思議なモノ、見たことのないモノは、
こどもたちの好奇心をかき立てるのか、
注目の的でした。

その後の自由時間には、
この作品に一気にこどもたちが集結し、
床に置かれたクッションはすぐに満員状態です。

自然の中で森林浴をしているような、
リラックスした表情が印象的でした。
(C.M.)

これもお勉強~中学生の職場体験

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今日は、江東区立東陽中学校のみなさんが
職場体験でやってきました。
2日間の日程で、美術館の現場を体験してもらいます。
当館で受け入れている職場体験のプログラムも
展示室の見学だったり、解説シートの作成体験や
実作業のお手伝いなど様々です。

今回来た3名の生徒さんたちには、
1日目は、主にチラシなどの広報物の
発送作業を行ってもらいました。

何百通もある封筒詰めの作業は、単調ですが、
美術館にとってはとても大切な仕事です。

2日目は、小学生の団体鑑賞の現場見学。
これもただ見ているのではなく、学芸員とこどもたちとの
会話のやりとりをメモしてもらいます。

どのような会話がなされ、またこどもたちの反応はどうなのか、
中学生のみんさんもメモをとるのは大変そうでしたが、
面白かったようです。

美術館の仕事のほんの一部を体験したに過ぎませんが、
いつもの学校の授業とは違う、生の現場に触れられたことは、
新鮮な体験だったと思います。

こちらとしても美術館の機能を知ってもらう、
良い機会になりました。(G)

2010年2月 4日

ぼくの/わたしの冒険計画 巣鴨小学校

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今年度のアーティストの1日学校訪問、この日が訪問第2回目。
前回訪問した学校は高校でしたが、今度は年齢が下がり、小学6年生。
彼らは5年生の時に富士山に登りに行ったそうで、
電子黒板を使用した石川さんの映像や冒険についてのお話にとても真剣に聞き入って、
雪山のクレバスの恐ろしさや、温暖化で海面が上昇している北極の島の様子に驚いていました。
また、これまでに絵本などを通じて
「北極は氷だらけでアザラシとシロクマしかいない」というイメージを持っていたのか、
人間が暮らしていることに驚いたという人もいたようです。

石川さんのトークの後は、
「ぼく/わたしの冒険計画」ということで、こどもたちにも冒険の計画を立ててもらいました。
石川さんの探検話が地球で一番高い山などについてだったため、
とくに男子はそれを越えるような冒険を考えたのか、「宇宙探検」の人が多くみられました。
ほかには、オートバイで世界を一周するという人や、チョコレートの国ガーナに行きたいという人も。
ガラパゴスに行くというグループの持ち物の中にはなぜか「トランプ」。
やっぱり旅を楽しむアイテムとしては欠かせませんね。

普段は家と学校などのご近所の往復する毎日を送るこどもたちですが、
この時は世界や宇宙へと気持ちが広がったようでした。
                             (武)

2010年2月 3日

中学生による中学生のための解説 江東区立深川第六中学校

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2月2日と3日の2日間かけて当館に職場体験にやってきたのは、
江東区深川第六中学校の2名の1年生。
深川第六中学校は美術館から一番近くにある中学校。ご近所さんなのです。

1日目は
美術館の仕事や裏側の案内、学芸員の仕事についての説明と、
日本最大規模の美術専門図書館である当館の美術図書室での作業。

2日目は
常設展示室の展示作品のなかから、ひとり1点を選んでもらい、
中学生のための解説パンフレットを作成してもらいました。
美術図書室の司書に手伝ってもらいながら、
半日かけて資料を集め、読み込み、調べて、
中学生に分かりやすい言葉で解説を書いてもらいました。
何時間もかけてひとつのテーマについて調査し続けることは
中学生にとってはあまりないことと思いますが、
二人は途中で飽きることもなく、作品を理解しようと真剣に調べていました。
その甲斐あって、素晴らしい出来ばえでした。
完成したパンフレットは執筆者である二人と校長先生へのお土産です。

この職場体験で、美術館での仕事に興味を持ち、
将来学芸員になってくれたらうれしいですね。
                       (武)