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2010年1月28日

本当の手と見えない手  東川小学校

0128東川小.JPG

今日は東川小学校の4年生が常設展示を見学に来てくれました。
先日は6年生がファッションの展覧会を見学に来てくれた東川小学校。
現代美術館の常連校です。
図工の先生だけでなく、
担任の先生方も美術館での作品鑑賞をとても大切に思ってくださる、
とっても素敵な学校です。

美術館に到着し、見学のためのルールをみんなで確認。
そのあとで3つのチームに分かれてじっくり鑑賞です。
まずはじめに見たのは、
3階展示室に展示されている鶴岡政男の≪重い手≫。
この作品の前に腰を下ろした途端、
「すごい!」の声が。
それに続いて、
「手がいっぱいある!」「ケガしてる!」
などなど、さまざまなことに気付き、教えてくれました。
もう少しじっくり見て行くと
一人ひとりの気付いたことにみんなが連鎖し、
「左右の足の太さが違う」、「それはケガをして足が腫れているからだ」、
「手にもケガしている」、「そういえばあちこち傷ついている」、
とみんながかわりばんこに発言してくれて、言葉が止まりません。

「背負っている巨大な手はどのぐらいの重さなんだろう?」と聞いてみると、
お友達ぐらい・・・・?、いえいえ、もっと重くて大人の人ぐらい・・・?
いえいえ、あの大変そうな様子は、きっともっともっと重いんだ、
とのみんなの意見。
さらに「手が4つ描かれているけれど全部ほんとうの手なのかな?」
と質問すると、
下に引きずっている2つの手は本当の手だけれど、
後ろからのしかかる大きな手は本当は見えないもので、
それを支える小さな手はがんばっている心の手だ、と
みんなで少しずつ考えていることを言って
結論がまとまっていきました。
みんなのすばらしい鑑賞力に脱帽です。

学校が美術館から近いこともあり、
全体の半分ぐらいは今までに美術館に来たことのある子でしたが、
どの作品にも目をキラキラ輝かせ、夢中になって見入っていました。

放課後にもぜひまた遊びに来てくださいね!
                       (武)

図書委員がやってきた!~市立松戸高等学校

今日は松戸市から高校生が見学に来てくれました。
みなさん、図書委員。
学校の図書室で実際の仕事に携わっている
高校1~2年生です。

最近、学生の活字離れが進んでいると耳にしますが、
幸いにしてみなさんには関係なさそうです。
ちなみに「どんな作家が好きですか?」と聞くと、
「太宰治」と、私にはちょっと意外な答えが。
古典とも言える文学作品が、
今も高校生にも愛されているなんて嬉しいですね。

みなさんが最初に見学したのは、
地下1階にある美術図書室です。
ここは知る人ぞ知る当館の注目スポット。

図書館は日本各地に沢山ありますが、
美術の本に限って言えば、
ここは日本有数のコレクションを誇ります。
(美術書は全部で95000冊。)
この美術図書室が目的で、
遠方からやってくる人も少なくありません。

今日は特別に司書のご案内で、
みなさんには普段は入れない書庫にも
入っていただきました。

そこには明治時代に出版された、
「創作版画誌」という宝物も眠っています。
オリジナルの創作版画が実際に挿入されている貴重な蔵書に、
みなさん興味深々の様子でした。
 ↓
書庫探検.JPG

その後は学芸員と一緒に常設展示室へ。
現代美術の作品も楽しんでいただきました。

盛りだくさんの今日の見学会。
高校の図書室運営に、
役立つヒントがあったら嬉しいですね。
(C.M.)

2010年1月22日

学校訪問始まりました 都立新宿高校ー1

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21年度の「アーティストの1日学校訪問」がいよいよスタートしました。
今年の訪問アーティストは、写真家で冒険家の石川直樹さんです。
訪問1校目は都立新宿高校の選択美術を取っているみなさんです。
新宿三丁目の駅からすぐという超都会にある、
7階建ての超近代的な学校です。
美術室に集合し、
石川さんの撮影した映像を見ながら
冒険を始めたきっかけや、旅した土地の話など
さまざまなお話を聞きました。
石川さんがインドに一人旅をしたのも、
ちょうど今日の生徒のみなさんと同じ年ごろの時のこと。
そんなこともあってか、
生徒のみなさんは最後まで真剣に旅のお話を聞いていました。

今回の新宿高校での訪問授業は2回連続授業。
この日は「各自で写真を撮っておく」という課題を生徒のみなさんに知らせ、
次回の授業で生徒さんの撮影した写真を石川さんと一緒に見ることになっています。

みなさんはどんな写真を撮るのでしょうか?
次回の授業がとても楽しみです。
                 (武)

2010年1月20日

美術館みてあるき 恵泉女学園高校

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新年気分から普段通りの日常に戻ったこの日、
恵泉女学園高校の3年生のみなさんが見学に来てくれました。
ミュージアムショップ奥のホワイエで待ち合わせると、
みなさん井上雄彦の制作風景映像を真剣に見ている最中。
高校生ともなると、井上さんの描いた漫画「バカボンド」のことも
よく知っているようです。

常設展示室へ移動し、いくつかの作品を一緒に見ました。
エルネスト・ネトの「フラワーⅡ」では
ゆったりとクッションに座りながらお話をしました。
このクッションはもちろん作品の一部。
上からぶら下がった袋の中に入っているのと同じ発泡ビーズが
このクッションにも入っています。
クッションに身を沈めると、柔らかいビーズがふんわりとからだを包みこみ、
本当に心地よく、ずっと時を過ごしてしまいそうです。
ひとつのクッションにたくさんの人が座ると、
だんだんビーズが詰まってきて座り心地も変化していきます。
この日は先生を入れて6人のみなさんがクッションに座りましたが、
実はこのぐらいの人数がクッションの柔らかさもちょうどよいのです。
クッションの効果もあって、
作品に使われた材料に触れたり香りをかいだりしながらじっくり鑑賞しました。

生徒のみなさんはとても積極的に、そして真剣にトークに参加してくれ、
藤本由紀夫の音を体験する作品では全員が体験し、
ひとりひとりの感じ方の違いを確認しました。

後日今度は写真美術館のほうへ見学に出掛けるとのこと。
卒業まであと少しですが、高校生活を満喫してくださいね。
そして、大学生になったらまた美術館に遊びに来てくださいね。
                               (武)

2010年1月15日

現代美術初体験?~横須賀学院高等学校

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今日は神奈川県横須賀市から
横須賀学院高等学校の3年生が、
見学に来てくれました。

希望者を募っての特別見学授業。
当館に来るのは全員初めてでしたが、
みなさんとても積極的に作品を鑑賞し、
1時間という長いギャラリートークにも関わらず
最後まで熱心に耳を傾けてくれました。

みなさんがリラックスした表情を浮かべたのが、
このエルネスト・ネトの作品。
白い球体状のものに囲まれて、
楽しそうに上を見上げています。
作家が付けたflower(花)というタイトルにも
納得の様子です。

今日はこの常設展示の後に、
ラグジュアリー展、レベッカ・ホルン展と
3本立てのフルコース。
全部歩くと数キロにもなるので、
ちょっとしたハイキングと同じ運動量かもしれませんね。
おつかれさまでした! (C.M.)

2010年1月14日

きれい! かっこいい!の連発

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今日は、現代美術館の常連校、墨田区立押上小学校
5年生のみなさんが来てくれました。
「ラグジュアリー:ファッションの欲望」展の鑑賞です。

普段図工の時間にファッションを
テーマにしたものを扱うのは珍しく、
こどもたちもどんな服に出会えるのか、
また今回のテーマである「ラグジュアリー」ということに
ついても事前授業でいろいろ思いをめぐらせてきたようです。

講堂で美術館でのお約束を確認したあと、いざ展示室へ。
様々な装飾がほどこされた服をみるやいなや、
ある女の子は、
「大きなリボン!かわいい!!」
「これもきれい!!」
と興奮している様子。

男の子も、キラキラした豪華な服をみて、
「かっこいい!」といっていました。

ギャラリートークのあとは、
学校が用意してきたワークシートにとりかかります。
自分が気に入った服の感想や絵を描いてまとめます。
「これ着たい!」「もようがすごいね」
と、お友達同士でいろいろな感想が飛び交います。

学校に帰ったら、今日鑑賞した服を参考に、
白衣に思い思いのデザインをほどこし、
ラグジュアリーな服をつくるそうです。
どんな服ができるか楽しみですね。(G)

2010年1月13日

一番人気は?~お茶の水女子大学附属中学

今日はお茶の水女子大学附属中学の2年生が
美術館に来てくれました。
総勢約130人。
まず講堂に集まって学芸員によるトークを聞いて、
その後、各自で自由に、
展示室をまわるというタイムテーブルです。

お茶の水.jpg


現在のMOTコレクション(=常設展示)には約200点の作品が
展示されています。
見ごたえたっぷりのこのボリューム。 

時間内に全てを丁寧にみるのは不可能なので、
美術の先生も工夫を凝らします。
今日はコレクションの中から「自分が気になった作品」を
選んでワークシートに書き込む方式。

一つというのは難しいですよね。

最後まで悩む生徒。最初から決めている生徒・・・
様々なのですが、
中でも人気が集まったのは、
この写真のウェッセルマンの≪浴槽コラージュ♯2≫でした。

浴槽は絵で描かれているのですが、
そこに置かれているタオルやトイレットペーパーは実物。
虚実ないまぜになったこの不思議な作品は、
よく見ると発見があって、
色も華やかなので「かわいい!」と
人気が集まったようでした。

常設展示は年数回の展示替えがありますので、
また新しい作品を見に、
今度は一人でゆっくりと・・・見にきてください。
(C.M.)

2010年1月11日

シェイクスピアの傑作を和訳ラップで新解釈!

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「ラグジュアリー:ファッションの欲望」関イベント、
第41回MOT美術館講座の3回目となる今回は、
ラッパーの長澄によるラップ・パフォーマンスを開催しました。

ラップの題材となったのは、
シェイクスピアの傑作「ロミオとジュリエット」。
本展覧会の導入でも展示されている17世紀の絢爛豪華な
衣装を身にまとった王侯貴族たちも当時目にし、耳にしていた
であろう本作。

その傑作を日本語で現代語訳し、かつ主人公をパリスという脇役の
視点におきかえ、さらには現代演劇界に対する批判も痛快に交え
ながらの見応え、聴き応えある30分間でした。

若手の無名パフォーマーに対し、
観劇者からの終演後のアンケートには、
「新鮮だった」
「ラップをみるのは初めてだったが楽しめた」
「衝撃だった」
「すごく入り込めた」
「他のも見てみたい」
などなど、多数の賞賛の声が寄せられました。

その他には、「無名の新人にチャンスを与えたことは
公共機関としてとても評価できる」という声もあり、
当館のミッションのひとつである若手支援を来館者に
向けて伝えて行く事ができたと思います。(G)

2010年1月 9日

先生を目指して・・・文教大学

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本日は将来小学校や幼稚園の先生になるために勉強中の
文教大学の学生さんが来館しました。
「将来先生になった時に担任としてこどもたちを美術館に引率すると、
どんな体験ができるのか」を学びます。

というわけで、当館の学校向けプログラムを説明した後に、
実際に学校団体見学時の流れを体験しました。

たとえば、展示室に入る前に「美術館の約束」を確認すること。
「さわらない、さわがない、はしらない」の注意を話すだけでなく、
「どうして触ってはいけないのか」をこどもに訊いたり、きちんと説明すること。

展示室では作品をみながら作品に関するアイテムを見せたり触らせて
作品を触らなくても触覚を満足させることや、
作品に使われている素材をこどもたちと確認するだけで、
「さわるとこの作品は壊れる」ということをこどもが自ら理解することなど
普段のこどもたちに対するトークに交え、
学芸員の動きについても説明しました。
学生さんたちは作品の楽しみながらも、
こどもたちの動きの話になると、みんなとても真剣に聞いてくれました。

将来先生になったら、ぜひこどもたちを
MOTに連れてきて素敵な作品を見せてあげてほしいですね!
                                 (武)